JPH11272123A - 像担持体ベルト - Google Patents

像担持体ベルト

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JPH11272123A
JPH11272123A JP10095368A JP9536898A JPH11272123A JP H11272123 A JPH11272123 A JP H11272123A JP 10095368 A JP10095368 A JP 10095368A JP 9536898 A JP9536898 A JP 9536898A JP H11272123 A JPH11272123 A JP H11272123A
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hole
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roller
image carrier
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Toshihiko Yamazaki
敏彦 山▲ざき▼
Masato Murayama
正人 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴によって位置検出を行なうことができると
ともにビードによって片寄りや蛇行を防止することがで
きしかも破損し難い像担持体ベルトを提供する。 【解決手段】 ベルト1の内周面両側端部において周方
向に沿って設けられたビード2と、ベルトの側縁部に設
けられた位置検出用の穴4とを有し、穴の近くにおいて
はビード2が設けられていない。ビードが設けられてい
ない部分2aの周方向における長さL1は穴の周方向に
おける長さL2よりも大きく形成されている。穴は透明
シート5を貼付して補強することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に用いられる感光体ベルト、中間転写
ベルト等の像担持体ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、像担持体ベルトは、回転駆動さ
れつつその表面に像が形成されあるいは像を担持するた
め、その位相を検出する必要がある。
【0003】従来の像担持体ベルトとしては、その一部
に穴を開けてその穴を透過型の光センサで検出すること
によって位相を検出することができるようにしたものが
知られている。なお、上記穴は、これをベルトの幅方向
中央部に設けると、これが例えばクリーナブレード等に
引っかかってブレードを傷つける等の不具合が生じるた
め、ベルトの側縁部に設けられる。
【0004】一方、像担持体ベルトが回転する過程で、
これに片寄りや蛇行が生じると、ベルト上に像が適正に
形成されなくなるという問題が生じる。特にベルト上に
おいて複数色(例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブ
ラック等)の画像を重ね合わせる場合には各色間におい
てズレが生じるという問題が生じる。
【0005】そこでこの問題を解決するものとして、特
開平5−303314号公報には、図5に示すように、
ベルト1の内周面両側端部(一端部のみ図示)において
周方向に沿ってビード(ベルトの循環方向に沿って設け
られた突条)2を設けるとともに、ローラ3の両端部
に、ビード2と接触するテーパ面3aを形成した電子写
真装置が開示されている。
【0006】この装置によれば、ベルト1が循環駆動さ
れる際、ビード2がローラ3のテーパ面3aと接触する
ことによって、いわば自動調芯作用が得られ、ベルト1
の片寄りや蛇行が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ビード2が
ローラ3のテーパ面3aと接触することによってベルト
1の片寄り等が防止される際には、図6に示すように、
ビード2の内側部分2aによってベルト1の側縁部1a
が部分的に持ち上げられる状態となるので、この部分1
aには強い張力が作用することとなる。
【0008】一方、前述したように、ベルトの側縁部に
は検出用の穴が設けられているので、図6に示すよう
に、穴4がローラ3にさしかかった際に、同図に示すよ
うに、ベルト1の側縁部1aに強い張力が作用する状態
となると、穴4に応力が集中して穴4が破損する等、そ
こからベルト1の破損が広がってしまうという問題があ
る。
【0009】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、穴によって位置検出を行なうことができるととも
に、ビードによって片寄りや蛇行を防止することがで
き、しかも破損し難い像担持体ベルトを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の像担持体ベルトは、ベルトの内周面両
側端部において周方向に沿って設けられたビードと、ベ
ルトの側縁部に設けられた位置検出用の穴とを有する像
担持体ベルトであって、前記穴の近くにおいては前記ビ
ードが設けられていないことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の像担持体ベルトは、請求項
1記載の像担持体ベルトにおいて、前記ベルトは導電層
と、この導電層上に形成された抵抗層とを有する複層ベ
ルトであることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の像担持体ベルトは、請求項
1または2記載の像担持体ベルトにおいて、前記ビード
が設けられていない部分の周方向における長さが、前記
穴の周方向における長さよりも大きく形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4記載の像担持体ベルトは、請求項
1,2,または3記載の像担持体ベルトにおいて、前記
穴は、これに透明シートが貼付されて補強されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用効果】請求項1記載の像担持体ベルトによれば、
ベルトの内周面両側端部において周方向に沿ってビード
が設けられているので、ベルトが巻き掛けられるローラ
の両端部にテーパ面を形成する等によって、ベルトの片
寄りや蛇行を防止することができる。また、ベルトの側
縁部には、位置検出用の穴が設けられているので、この
穴を用いて位置検出を行なうことができる。
【0015】そして、穴の近くにおいてはビードが設け
られていないので、穴がローラにさしかかった際に、図
6に示したようにベルトの側縁部に強い張力が作用する
という状態が生じなくなり(少なくともそのような状態
が著しく緩和されることとなり)、穴に応力が集中し穴
が破損してそこからベルトの破損が広がってしまうとい
う事態が生じ難くなる。
【0016】すなわち、この請求項1記載の像担持体ベ
ルトによれば、穴によって位置検出を行なうことができ
るとともに、ビードによって片寄りや蛇行を防止するこ
とができ、しかも破損し難くなるという効果が得られ
る。
【0017】請求項2記載のベルトは導電層と、この導
電層上に形成された抵抗層とを有する複層ベルトである
ので、前記抵抗層を感光層とし前記導電層を接地等する
ことによって感光体ベルトとして使用し、あるいは、前
記導電層に転写バイアスを印加する等によって中間転写
ベルトとして使用することができる。
【0018】そして、ベルトが上記のような複層ベルト
である場合に、前記穴に応力が集中すると、抵抗層、導
電層、さらに必要に応じて導電層の裏面に設けられる支
持層等の各層の引っ張り弾性率等の機械的特性がそれぞ
れ異なるために、穴端面から各層間での剥離が生じ、特
にアルミニウム等の金属や酸化インジウム等の金属酸化
物をPET等の樹脂シート上に蒸着して導電層を形成し
た場合には樹脂と導電層との密着性が低いために導電層
での剥離や破損が発生し易くなる。
【0019】しかしながら、この請求項2記載の像担持
体ベルトによれば、上記請求項1記載の構成すなわち穴
の近くにおいてはビードが設けられていない構成となっ
ているので、ベルトが上記のような複層ベルトであるに
も拘らず穴に応力が集中し穴周辺部の抵抗層や導電層等
の層間での剥離が生じたり、さらに甚だしくは穴が破損
してそこからベルトの破損が広がってしまうという事態
が生じ難くなる。
【0020】すなわち、請求項1記載の構成は、ベルト
が上記のような複層ベルトである場合に特に有効であ
る。
【0021】請求項3記載の像担持体ベルトによれば、
請求項1または2記載の像担持体ベルトにおいて、前記
ビードが設けられていない部分の周方向における長さ
が、前記穴の周方向における長さよりも大きく形成され
ているので、ビードが部分的に設けられていないことに
よる穴への応力集中防止という作用がより確実に得られ
ることとなり、したがって、ベルトが一層破損し難くな
る。
【0022】請求項4記載の像担持体ベルトによれば、
請求項1,2,または3記載の像担持体ベルトにおい
て、前記穴は、これに透明シートが貼付されて補強され
ているので、ベルトがより一層破損し難くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
像担持体ベルトの第1の実施の形態を示す模式的な斜視
図、図2はベルトの部分断面図である。図1において、
図6に示したベルトの各部に相当する部分には同じ符号
を付してある。
【0025】1はベルトであり、図2に示すように、導
電層1aと、この導電層1a上に形成された抵抗層1b
とを有する複層ベルトである。
【0026】図1に示すように、ベルト1の内周面両側
端部には、周方向に沿ってビード2,2’が設けられて
いる。
【0027】ベルト1の一側縁部には、位置検出用の穴
4が設けられている。
【0028】この穴4の近くにおいては前記ビード2,
2’のうち一方のビード2が部分的に設けられていな
い。ビード2が設けられていない部分を符号2aで示
す。
【0029】ビードが設けられていない部分2aの周方
向における長さL1は、穴4の周方向における長さL2
よりも大きく形成されている。
【0030】なお、ビードが設けられていない部分2a
と穴4とは、その周方向において部分的に重複していて
もかまわない。すなわち、穴4は、ベルトの端縁部1e
に可及的に近づけて形成することが可能である。ただ
し、ビードがローラに巻き掛けられたときに、ベルトの
周方向にも張力が発生するので、ビードが設けられてい
ない部分2aと穴4はその周方向において重複していな
いことがさらに望ましい。
【0031】以上のような像担持体ベルトによれば、次
のような作用効果が得られる。
【0032】(a)ベルト1の内周面両側端部において
周方向に沿ってビード2,2’が設けられているので、
ベルト1が巻き掛けられるローラ(図6のローラ3参
照)の両端部にテーパ面を形成する等することによっ
て、ベルト1の片寄りや蛇行を防止することができる。
また、ベルト1の側縁部には位置検出用の穴4が設けら
れているので、この穴4を用いて位置検出を行なうこと
ができる。
【0033】そして、穴4の近くにおいてはビード2が
設けられていないので、穴4がローラにさしかかった際
に、図6に示したようにベルトの側縁部に強い張力が作
用するという状態が生じなくなり(少なくともそのよう
な状態が著しく緩和されることとなり)、穴4に応力が
集中し穴が破損してそこからベルト1の破損が広がって
しまうという事態が生じ難くなる。
【0034】すなわち、この実施の形態の像担持体ベル
トによれば、穴4によって位置検出を行なうことができ
るとともに、ビード2,2’によって片寄りや蛇行を防
止することができ、しかも破損し難くなるという効果が
得られる。
【0035】(b)ベルト1は導電層1aと、この導電
層1a上に形成された抵抗層1bとを有する複層ベルト
であるので、抵抗層1bを感光層として構成し導電層1
aを接地等することによって感光体ベルトとして使用
し、あるいは、導電層1aに転写バイアスを印加する等
によって中間転写ベルトとして使用することができる。
【0036】そして、ベルト1が上記のような複層ベル
トである場合には、穴4に応力が集中すると、抵抗層、
導電層、さらに必要に応じて設けられる支持層等の各層
間で剥離が発生し易いが、この実施の形態の像担持体ベ
ルトによれば、穴4の近くにおいてはビード2が設けら
れていない構成となっているので、ベルト1が上記のよ
うな複層ベルトであるにも拘らず穴4に応力が集中し穴
周辺部の抵抗層や導電層等の層間での剥離が生じたり、
さらに甚だしくは穴が破損してそこからベルト1の破損
が広がってしまうという事態が生じ難くなる。
【0037】すなわち、穴4の近くにおいてビード2が
設けられていないという構成は、ベルト1が上記のよう
な複層ベルトである場合に特に有効である。
【0038】(c)ビード2が設けられていない部分2
aの周方向における長さL1が、穴4の周方向における
長さL2よりも大きく形成されているので、ビード2が
部分的に設けられていないことによる穴4への応力集中
防止という作用がより確実に得られることとなり、した
がって、ベルト1が一層破損し難くなる。
【0039】<第2の実施の形態>この第2の実施の形
態の特徴は、上記第1の実施の形態において、図1に仮
想線で示すように、穴4に対してベルト1の裏面側から
透明シート5を貼付して穴4を補強した点にある。
【0040】このような構成とすることにより、ベルト
4がより一層破損し難くなる。
【0041】
【使用例および実施例】図3は、上記第1または第2の
実施の形態の像担持体ベルトB1を中間転写ベルトとし
て用いた画像形成装置の一例を示す模式図、図4は図3
におけるIV−IV拡大部分断面図である。
【0042】この画像形成装置は、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のトナーによる現像器を用い
てフルカラー画像を形成することのできる装置である。
【0043】図3において、10は潜像担持体としての
感光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって図示
矢印方向に回転駆動可能である。
【0044】感光体10の周りには、その回転方向に沿
って、帯電手段としての帯電ローラ11、現像手段とし
ての現像ローラ20(Y,M,C,K)、像担持体ベル
トB1を中間転写ベルトとして用いた中間転写装置3
0、およびクリーニング手段12が配置されている。
【0045】感光体10は、円筒状の導電性基材10a
(図4参照)と、その表面に形成された感光層10bと
を有している。
【0046】帯電ローラ11は、感光体10の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させることが可能である
(例えば−600V程度に帯電させることが可能であ
る)。一様に帯電した感光体10の外周面には、図示し
ない露光ユニットによって所望の画像情報に応じた選択
的な露光Lがなされ、この露光Lによって感光体10上
に静電潜像が形成される。露光された部位すなわち静電
潜像が形成された部位の電位は、例えば−100V程度
となるようにすることができる。
【0047】この静電潜像は、現像ローラ20で、
「−」に帯電させられたトナーが付与されて現像され
る。
【0048】現像ローラとしては、イエロー用の現像ロ
ーラ20Y、シアン用の現像ローラ20C、マゼンタ用
の現像ローラ20M、およびブラック用の現像ローラ2
0Kが設けられている。これら現像ローラ20Y,20
C,20M,20Kは、選択的に感光体10に当接し得
るようになっており、当接したとき、イエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれかのトナーを感
光体10の表面に付与して感光体10上の静電潜像を現
像する。
【0049】現像されたトナー像は、中間転写ベルトB
1上に転写される。
【0050】クリーニング手段12は、上記転写後に、
感光体10の外周面に残留し付着しているトナーを掻き
落とすクリーナブレード13と、このクリーナブレード
13によって掻き落とされたトナーを受ける受け部14
とを備えている。
【0051】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラの回りに張架された中間転写ベルトB1とを有し
ており、少なくとも1本のローラは、その両端部にテー
パ面(図6の3a参照)が形成されている。
【0052】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合っていることによって、感光体10と略同
一の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルトB
1が感光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆
動され得る。
【0053】従動ローラ35は、駆動ローラ31との間
で中間転写ベルトB1がそれ自身の張力によって感光体
10に圧接される位置に配置されていおり、感光体10
と中間転写ベルトB1との圧接部において一次転写部T
1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベル
トB1の循環方向上流側において一次転写部T1の近く
に配置されている。
【0054】駆動ローラ31には、中間転写ベルトB1
を介して電極ローラ37が配置されており、この電極ロ
ーラ37を介して、中間転写ベルトB1の導電層1aに
上記感光体10の帯電極性と逆極性の転写電圧(一次転
写電圧であり、例えば+500V程度の電圧)V1が印
加可能である。
【0055】従動ローラ32はテンションローラであ
り、図示しない付勢手段によって中間転写ベルトB1を
その張り方向に付勢している。
【0056】従動ローラ33は、二次転写部T2を形成
するバックアップローラである。このバックアップロー
ラ33には、中間転写ベルトB1を介して二次転写ロー
ラ38が対向配置されている。二次転写ローラ38は、
図示しない接離機構により中間転写ベルトB1に対して
接離可能である。二次転写ローラ38には、二次転写電
圧V2(一次転写電圧より大きな電圧であり例えば+1
000V程度の電圧)が印加される。
【0057】従動ローラ34は、ベルトクリーナ39の
ためのバックアップローラである。ベルトクリーナ39
は、中間転写ベルトB1と接触してその外周面に残留し
付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード39
aと、このクリーナブレード39aによって掻き落とさ
れたトナーを受ける受け部39bとを備えている。この
ベルトクリーナ39は、図示しない接離機構によって中
間転写ベルトB1に対して接離可能である。
【0058】この実施例における中間転写ベルトB1
は、図4に示すように、絶縁性基体1cと、この絶縁性
基体1c上に形成された導電層1aと、この導電層1a
上に形成され、感光体10に圧接される抵抗層1bとを
有する複層ベルトで構成されている。絶縁性基体1cは
合成樹脂で構成されている。導電層1aは、金属層で形
成されており、この導電層1aに、前述した電極ローラ
37を介して、一次転写電圧V1が印加される。なお、
ベルトB1の穴4が設けられている側とは反対画の側縁
部(図1の1d参照)において抵抗層1bが無端の帯状
に除去されていることによって導電層1aが無端の帯状
に露出しており、この露出部に電極ローラ37が接触す
るようになっている。
【0059】中間転写ベルトB1は、具体的には、その
絶縁性基体1cをシート状の透明なPETで構成し、そ
の上にAL蒸着して導電層1aを形成し、その上に、ウ
レタンをベースとしフッ素微粒子および導電剤としての
SnOを分散させた塗料を10〜100μm程度の厚さ
で塗布して抵抗層1bを形成したベルトの両端を超音波
融着で溶着して無端状に構成してある。なお、塗料は、
ベルトの側端縁部1dを帯状に残して塗布することによ
り導電層1aを帯状に露出させ、この露出部に電極ロー
ラ37を接触させるようにしてある。
【0060】図3において、41は透過型の光センサで
あり、穴4を検出する検出手段を構成している。この検
出手段41で穴4が検出された時点を基準として所定の
タイミングで前述した露光Lが開始される。
【0061】中間転写ベルトB1が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体10上のトナー像
が中間転写ベルトB1上に転写され、中間転写ベルトB
1上に転写されたトナー像は、二次転写部T2におい
て、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等の記
録媒体Pに転写される。記録媒体Pは、図示しない給紙
装置から給送され、ゲートローラ対Gによって所定のタ
イミングで二次転写部T2に供給される。
【0062】以上のような画像形成装置全体の基本的作
動は次の通りである。
【0063】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の制御部に入力されると、
感光体10、現像ローラ20、および中間転写ベルトB
1が回転駆動される。
【0064】(ii)感光体10の外周面が帯電ローラ
11によって一様に帯電される。
【0065】(iii)一様に帯電した感光体10の外
周面に、図示しない露光ユニットによって第1色目(例
えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがな
され、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0066】(iv)感光体10には、第1色目(例え
ばイエロー)用の現像ローラ20Yのみが接触し、これ
によって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイ
エロー)のトナー像が感光体10上に形成される。
【0067】(v)中間転写ベルトB1には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写電圧V1が印加され、感
光体10上に形成されたトナー像が、一次転写部すなわ
ち、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部T1に
おいて中間転写ベルトB1上に転写される。このとき、
二次転写ローラ38およびベルトクリーナ39は、中間
転写ベルトB1から離間している。
【0068】(vi)感光体10上に残留しているトナ
ーがクリーニング手段12によって除去された後、図示
しない除電手段からの除電光によって感光体10が除電
される。
【0069】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルトB1上において重ね合わされて中間
転写ベルトB1上に形成される。
【0070】(viii)所定のタイミングで記録媒体
Pが供給され、記録媒体Pの先端が第2転写部T2に達
する直前にあるいは達した後に(要するに記録媒体P上
の所望の位置に、中間転写ベルトB1上のトナー像が転
写されるタイミングで)二次転写ローラ38が中間転写
ベルトB1に押圧されるとともに二次転写電圧V2が印
加され、中間転写ベルトB1上のトナー像(基本的には
フルカラー画像)が記録媒体P上に転写される。また、
ベルトクリーナ39が中間転写ベルトB1に当接し、二
次転写後に中間転写ベルトB1上に残留しているトナー
が除去される。
【0071】(ix)記録媒体Pが図示しない定着装置
を通過することによって記録媒体P上にトナー像が定着
し、その後、記録媒体Pが装置外に排出される。
【0072】以上のような画像形成装置によれば、感光
体10に対して、中間転写ベルトB1がローラ31,3
5間で圧接され、この中間転写ベルトB1には感光体1
0の帯電極性と逆極性の転写電圧V1が印加されるの
で、圧接部(一次転写部)T1において、中間転写ベル
トB1は、それ自体の張力および、前記転写電圧V1に
よる吸着力によって感光体10に圧接されることとな
る。
【0073】したがって、上記圧接部T1において中間
転写ベルトB1を感光体10に圧接させるための圧接ロ
ーラ(一次転写ローラ)を設けることなく、感光体10
上の可視像を中間転写ベルトB1上に転写させることが
できる。
【0074】また、中間転写ベルトB1は、導電層1a
と、この導電層1aの上に形成され、感光体10に圧接
される抵抗層1bとを有する複層ベルトで構成されてい
るので、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部
(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙って、中間転
写ベルトB1の抵抗層1bの裏側の電位が均一となり、
結果としてトナーの散りの少ない転写が得られることと
なる。
【0075】したがってまた、中間転写ベルトB1の表
面抵抗のムラの影響を受け難くなり、一層濃度ムラが生
じ難くなる。しかも、感光体10と中間転写ベルトB1
との圧接部(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙っ
て、中間転写ベルトB1の抵抗層1bの裏側の電位が均
一となるので、必要最小限の電圧での転写が可能とな
る。
【0076】以上、本発明の実施の形態および実施例等
について説明したが、本発明は上記の実施の形態および
実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨の範
囲内において適宜変形実施可能である。
【0077】
【発明の効果】請求項1〜4記載のいずれの像担持体ベ
ルトによっても、穴によって位置検出を行なうことがで
きるとともに、ビードによって片寄りや蛇行を防止する
ことができ、しかも破損し難くなるという効果が得られ
る。
【0078】さらに、請求項2記載のベルトによれば、
これを感光体ベルトとしても、中間転写ベルトとしても
使用することができる。
【0079】請求項3記載の像担持体ベルトによれば、
ベルトが一層破損し難くなる。
【0080】請求項4記載の像担持体ベルトによれば、
ベルトがより一層破損し難くなる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体ベルトの第1の実施の形
態を示す模式的な斜視図。
【図2】ベルトの部分断面図。
【図3】像担持体ベルトB1を中間転写ベルトとして用
いた画像形成装置の一例を示す模式図。
【図4】図3におけるIV−IV拡大部分断面図。
【図5】従来技術の説明図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1 ベルト 1a 導電層 1b 抵抗層 2 ビード 4 穴 5 透明シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトの内周面両側端部において周方向
    に沿って設けられたビードと、ベルトの側縁部に設けら
    れた位置検出用の穴とを有する像担持体ベルトであっ
    て、 前記穴の近くにおいては前記ビードが設けられていない
    ことを特徴とする像担持体ベルト。
  2. 【請求項2】 前記ベルトは導電層と、この導電層上に
    形成された抵抗層とを有する複層ベルトであることを特
    徴とする請求項1記載の像担持体ベルト。
  3. 【請求項3】 前記ビードが設けられていない部分の周
    方向における長さが、前記穴の周方向における長さより
    も大きく形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の像担持体ベルト。
  4. 【請求項4】 前記穴は、これに透明シートが貼付され
    て補強されていることを特徴とする請求項1,2,また
    は3記載の像担持体ベルト。
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