JP2000172093A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000172093A
JP2000172093A JP10346885A JP34688598A JP2000172093A JP 2000172093 A JP2000172093 A JP 2000172093A JP 10346885 A JP10346885 A JP 10346885A JP 34688598 A JP34688598 A JP 34688598A JP 2000172093 A JP2000172093 A JP 2000172093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空回転時におけるトナーの逆帯電を抑制し、
かつ、画像面の汚れを防ぐことで、厚紙やOHPシート
のような転写材であっても高品質の画像を得ることがで
きる画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 中間転写ベルト11上に1次転写された
トナー像が、転写紙100上に2次転写されるまでの間
に、再度、1次転写領域を通過する空回転時の1次転写
領域において、上記トナー像からなる画像面が該1次転
写領域を通過する間は、1次転写電界よりも小さい逆帯
電防止電界を形成し、該トナー像が形成されていない非
画像面が該1次転写領域を通過する間は、該中間転写ベ
ルト上にトナーを十分に拘束することができる拘束電界
を形成することで、該画像面中のトナーの逆帯電を防
ぎ、かつ、非画像面中のトナーの移動を防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体と中間転写体とが対向し接触する1次転写領域
に、電荷付与手段によってバイアスを印加することで1
次転写電界を形成して、該像担持体上に形成されたトナ
ー像を該中間転写体上に1次転写し、該中間転写体上に
転写されたトナー像が、転写材上に2次転写されるまで
の間に、再度、上記1次転写領域を通過する画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、使用する転写材が普通紙
であるのか又は厚紙やOHPシートであるのかによっ
て、2次転写を行う際の中間転写体の表面移動速度を変
化させていた。このような画像形成装置における制御部
では、上記中間転写体上に1次転写されたトナー像から
なる画像面の位置を認識してからの経過時間に基づい
て、該画像形成装置のシーケンス制御を行うのが一般的
である。このため、上述のように上記中間転写体の表面
移動速度を変化させたときには、上記画像面における上
記制御部が認識している位置と実際の位置とにズレが生
じる場合があった。
【0003】そこで、従来から、厚紙等の転写材に2次
転写を行う場合、上記画像面が1次転写後に2次転写領
域を通過して、再び1次転写領域を通過するように中間
転写体を空回転させてから2次転写を行っている。しか
し、この空回転時のおいても、上記1次転写電界を形成
する1次転写バイアスが印加されていたため、この1次
転写領域における印加バイアスと上記像担持体の表面電
位との差、すなわち、ポテンシャルギャップが大きかっ
た。このため、上記画像面中のトナーが逆帯電を起こす
という不具合が生じるおそれがあった。
【0004】この不具合を解決する手段として、本出願
人は、空回転の間、1次転写の際の1次転写電界よりも
小さい電界を該1次転写領域に形成する画像形成装置を
提案した。この画像形成装置においては、空回転の間、
1次転写領域におけるポテンシャルギャップを小さくす
ることができるので、トナーの逆帯電を抑制し又は防止
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記中間転
写体上に形成された画像面を転写材に2次転写した後、
通常、該中間転写体表面はクリーニング手段によりクリ
ーニングされる。このクリーニング手段としては、一般
的にクリーニングブレードが利用される。2色以上のト
ナー像を中間転写体に順次1次転写して、1つの画像面
を形成するモードを有するフルカラー画像形成装置にお
いては、このクリーニングブレードを上記中間転写体表
面に対して接離させる接離機構を備えている。この接離
機構は、上記画像面を転写材に2次転写した後に中間転
写体上に残留した転写材トナーを掻き取るため、上記ク
リーニングブレードを該中間転写体表面に当接させる。
その後、上記クリーニングブレードを、次の画像形成工
程のトナー像が該クリーニングブレードの当接部分に到
達する前に、上記中間転写体から離間させる。
【0006】ところが、このようにクリーニングブレー
ドによって掻き取られた転写残トナーは、転写残トナー
回収容器等に収容されるが、掻き取られたうちの一部の
転写残トナーは、上記クリーニングブレードを上記中間
転写体から離した時に、クリーニング残トナーとして該
中間転写体上にスジのように残ってしまう。この場合、
上記中間転写体上に1次転写された画像面を厚紙等の転
写材に2次転写するとき、該画像面とともに、非画像面
も空回転時に再度1次転写領域を通過することになる。
このとき、非画像面上のクリーニング残トナーは、上記
像担持体に中間転写体を押圧して形成されるニップ部に
より外的作用を受けることになる。すなわち、上記1次
転写領域は、上記中間転写体を変形させてニップ部が形
成されているため、この1次転写領域を通過した直後に
は、該中間転写体が変形状態から復元し、上記クリーニ
ング残トナーが大きい衝撃を受けることになる。このよ
うに、非画像面に付着したクリーニング残トナーが外的
作用を受けた場合、該クリーニング残トナーは、上記中
間転写体の拘束力から解放され、自由に動けるようにな
るおそれがある。
【0007】特に、上記中間転写体が除電を必要としな
い中抵抗程度の体積抵抗率で形成されている場合では、
高抵抗のものに比べて電荷が移動しやすい。このため、
中抵抗の中間転写体では、該中間転写体に接触してアー
スされた部材等によって自然に除電がされる。従って、
空回転時における中間転写体の電位は、ほぼ0V程度ま
で除電された状態となる。このような中抵抗の中間転写
体を利用した場合、装置を簡素化する点では有益である
が、空回転時の電位が低いため、空回転時における中間
転写体上のトナーを拘束するための拘束力が低い。この
結果、非画像面に付着したクリーニング残トナーが上述
のような外的作用を受けた場合、該クリーニング残トナ
ーは、上記中間転写体の拘束力から容易に解放され、自
由に動けるようになってしまう。
【0008】また、本出願人が提案した上記画像形成装
置においては、画像面、非画像面を問わず、低い逆帯電
防止バイアスを印加して、空回転時における上記1次転
写領域のポテンシャルギャップを小さくしている。この
ため、1次転写領域におけるトナーの逆帯電を防ぐこと
はできるが、上記中間転写体にトナーを拘束する拘束力
は弱まってしまう。従って、上述のような外的作用を受
けると、上記クリーニング残トナーが容易に動けるよう
になってしまう。
【0009】このように、自由に動けるようになったク
リーニング残トナーは、上記中間転写体上の画像面に移
動し、該画像面中のトナー像を汚す原因となる。この結
果、地汚れした画像が形成されてしまうという問題点が
あった。
【0010】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、第1の目的は、空回転時におけるトナーの逆
帯電を抑制し又は防ぐことができ、かつ、画像面の汚れ
を防ぐことができ、厚紙やOHPシートのような転写材
であっても高品質の画像を得ることができる画像形成装
置を提供することである。また、第2の目的は、画像面
の汚れを防ぐことができ、厚紙やOHPシートのような
転写材であっても高品質の画像を得ることができる画像
形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1乃至5の発明は、像担持体と中間転
写体とが対向し接触する1次転写領域に、電荷付与手段
によってバイアスを印加することで1次転写電界を形成
して、該像担持体上に形成されたトナー像を該中間転写
体上に1次転写し、該中間転写体上に転写されたトナー
像が、転写材上に2次転写されるまでの間に、再度、上
記1次転写領域を通過する画像形成装置において、上記
中間転写体上に形成されたトナー像が、再度、上記転写
領域を通過する空回転時に、該トナー像が形成されてい
ない非画像面が該1次転写領域を通過する間は、該トナ
ー像からなる画像面が上記1次転写領域を通過する間に
形成される逆帯電防止電界よりも大きく、かつ、上記中
間転写体上にトナーを拘束することができる拘束電界を
該1次転写領域に形成することを特徴とするものであ
る。
【0012】この画像形成装置においては、上記画像面
が上記1次転写領域を通過する間、該画像面中のトナー
を逆帯電させないような逆帯電防止電界を形成すること
ができ、上記非画像面が上記1次転写領域を通過する間
は、上記中間転写体上にトナーを拘束することができ
る。この逆帯電防止電界として、1次転写電界よりも小
さい電界を形成すれば、画像面中のトナーが逆帯電する
可能性を低くすることができる。一方、この逆帯電防止
電界よりも大きく、かつ、上記中間転写体上にトナーを
拘束することができる拘束電界を、上記非画像面が上記
1次転写領域を通過する間に形成することで、非画像面
中のトナーの移動を抑えることができる。
【0013】また、上記画像面中のトナーが逆帯電する
可能性を低くするには、上述のように、1次転写電界よ
りも小さい電界を形成する方法以外にも、トナー自体を
逆帯電しにくい物性で形成する方法がある。このように
トナー自体を逆帯電しにくい物性で形成した場合、空回
転の間ずっと上記1次転写電界と同じ電界のままでもト
ナーの逆帯電を抑制し又は防止することが可能となる。
しかし、このようなトナーは、上記中間転写体上に拘束
されにくいため、この空回転の間に、上記非画像面のト
ナーが自由に動いてしまうおそれがある。本請求項の画
像形成装置においては、このような場合でも、上記画像
面が上記1次転写領域を通過する間に形成される電界よ
りも大きく、かつ、上記トナーを拘束することができる
拘束電界を、上記非画像面が上記1次転写領域を通過す
る間に形成することで、該トナーの移動を抑えることが
できる。
【0014】本請求項の画像形成装置では、空回転時の
1次転写領域に、逆帯電防止電界よりも大きい拘束電界
を形成して非画像面上のトナーの移動を抑えることがで
きるので、該トナーが最も移動し易くなる1次転写領域
の通過直後におけるトナーの移動を効果的に抑えること
ができる。
【0015】特に、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、上記中間転写体の体積抵抗率が、1
〜1011Ωcmであることを特徴とするものである。
このように中間転写体の体積抵抗率が10〜1011Ω
cmの中抵抗である場合、1次転写後に該中間転写体に残
留する残留電位が該中間転写体に接触しアースされてい
る部材等により自然に除電されるため、空回転時におけ
る中間転写体においては、ほぼ0V程度まで除電された
状態となる。このため、高抵抗の中間転写体に比べてト
ナーの拘束力が低くなってしまう。一方、このような中
抵抗の中間転写体を利用した場合、2次転写後に該中間
転写体を除電する必要がないため、除電手段としての除
電器などを設ける必要がなく、装置を簡素化することが
できる。本請求項の画像形成装置は、上記中間転写体と
して中抵抗のものを利用し、かつ、空回転時に上記1次
転写電界よりも小さい空回転電界を該1次転写領域に形
成しているので、装置を簡素化することができる上、空
回転時に1次転写電界によってトナーの逆帯電が発生す
るような領域でトナーの逆帯電を抑制することができ
る。
【0016】特に、請求項3の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記逆帯電防止電界を形成す
るバイアスを、上記1次転写電界を形成するバイアスよ
りも低く設定したことを特徴とするものである。この画
像形成装置においては、空回転の際の1次転写領域にお
ける逆帯電防止電界を形成する上記電荷付与手段により
印加されるバイアス(以下、逆帯電防止バイアスとい
う。)を低くすることで、上記ポテンシャルギャップを
小さくすることができる。このように、上記逆帯電防止
バイアスを低くすることで上記ポテンシャルギャップを
小さくするような構成であるので、機構を複雑化しない
で、容易にトナーの逆帯電が発生する可能性を低くする
ことができる。
【0017】また、逆帯電防止バイアスの値を小さく設
定すればするほど、上記ポテンシャルギャップが小さく
なり、トナーの逆帯電が発生する可能性は低くなる。従
って、トナーの逆帯電がほとんど起きないようなポテン
シャルギャップとなるように上記逆帯電防止バイアスの
値を設定すれば、トナーの逆帯電の発生を安定して防止
することが可能となる。特に、上記逆帯電防止バイアス
を、上記1次転写電界を形成するバイアス(以下、1次
転写バイアスという。)の30%となるように設定すれ
ば、トナーの逆帯電の発生を安定して防止することがで
きる。
【0018】また、請求項4の発明は、上記電荷付与手
段により印加されるバイアスを制御する制御手段を有す
る請求項1又は2の画像形成装置において、上記制御手
段が上記電荷付与手段により印加されるバイアスを制御
して、上記1次転写領域に上記逆帯電防止電界及び上記
拘束電界を形成することを特徴とすることを特徴とする
ものである。フルカラー画像形成装置では、像担持体上
に形成される複数のトナー像を、順次、中間転写体に重
ね合わせて1次転写した後に上記転写材に2次転写する
ものが知られている。このような画像形成装置では、例
えば4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成する場
合、1色目のトナー像から順次1次転写するときに、そ
の各色の最適な1次転写電界をそれぞれ形成する必要が
ある。そのため、上記1次転写バイアスを可変制御する
制御手段が設けられている。従って、この制御手段を利
用すれば、新たに上記逆帯電防止電界と上記拘束電界と
を切り換えるための制御手段を設けなくても済む。そこ
で、本請求項の画像形成装置においては、上記制御手段
を利用して、上述のような逆帯電防止電界及び拘束電界
を形成することで、機構を複雑化しないで、従来に比べ
て、上記画像面中のトナーが逆帯電する可能性を低くす
ることができ、かつ、上記非画像面上のトナーの移動を
抑制することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記制御手段が、上記逆帯電防止電界を形
成するバイアスを上記像担持体の表面電位に応じて可変
制御することを特徴とするものである。上述したよう
に、上記逆帯電防止バイアスの値を小さく設定すればす
るほど、トナーの逆帯電が発生する可能性を低くするこ
とができる。しかし、この逆帯電防止バイアスを小さく
設定しすぎると、1次転写領域における上記像担持体と
中間転写体との静電引力が低下し、これらの密着性が弱
まってしまう。このように密着性が弱まると、上記像担
持体と中間転写体との間で位置ズレが生じるおそれがあ
る。また、上記像担持体の表面電位は、その環境状況に
よって変化するので、上述のように上記逆帯電防止バイ
アスを一定の値に設定してしまうと、適切にトナーの逆
帯電を防止することが難しい。
【0020】そこで、本請求項の画像形成装置において
は、上記逆帯電防止バイアスを上記像担持体の表面電位
に応じて可変制御することで、空回転時に上記画像面が
1次転写領域を通過する間のポテンシャルギャップをほ
ぼ一定に保持することができる。従って、トナーの逆帯
電を効果的に防止でき、かつ、上記像担持体と中間転写
体との位置ズレを生じさせないような適切なポテンシャ
ルギャップを設定することができる。
【0021】請求項6の発明は、像担持体上にトナー像
が形成されてから、電荷付与手段がバイアスを印加する
ことで転写電界が形成された転写領域で該トナー像を転
写するまでの間に、一度、該転写領域を通過してから、
該トナー像を転写する画像形成装置において、上記像担
持体上に形成されたトナー像からなる画像面が、再度、
上記転写領域を通過する空回転時に、該トナー像が形成
されていない非画像面が上記転写領域を通過する間だ
け、トナーを像担持体上に拘束する拘束電界を該転写領
域に形成することを特徴とするものである。
【0022】例えば、中間転写体を有しないものであっ
て、像担持体上に形成されたトナー像を直接転写材に転
写するような画像形成装置においても、上述した中間転
写体を有する画像形成装置と同様の問題が生じるおそれ
がある。すなわち、上記像担持体が空回転している間、
上記転写領域には、通常、転写電界を形成されず、ま
た、上述のようにトナーを像担持体上に引き寄せる方向
の電界も形成されない。従って、この転写領域における
ポテンシャルギャップは、上述した画像形成装置におけ
る空回転時の1次転写領域のポテンシャルギャップより
も小さく、像担持体上にトナーを十分に拘束することが
できない場合がある。このため、非画像面に付着したト
ナーが自由に動けるようになってしまうおそれがある。
特に、このようなトナーが上記転写領域を通過した場
合、該転写領域を形成するニップ部により大きい衝撃を
受けるため、上記像担持体の拘束力から解放され易い。
そして、自由に動けるようになったトナーは、上記中間
転写体上の画像面に移動して該画像面中のトナー像を汚
し、形成画像の地汚れの原因となる。また、このような
問題は、中間転写体を有する画像形成装置であって、空
回転時に該中間転写体と対向して2次転写領域を形成す
る対向部材が接触した状態にあるものにおいても同様に
発生するおそれがある。
【0023】そこで、本請求項の画像形成装置において
は、空回転時に、上記非画像面が上記転写領域を通過す
る間だけ、該非画像部に付着したトナーを像担持体上に
拘束する拘束電界を該転写領域に形成している。このよ
うな拘束電界を形成することで、空回転時に非画像面上
のトナーが最も移動し易くなる転写領域の通過直後にお
けるトナーの移動を抑えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を画
像形成装置であるフルカラー電子写真複写機(以下、複
写機という。)に適用した一実施形態(以下、本実施形
態を「実施形態1」という。)について説明する。ま
ず、実施形態1に係る複写機全体の構成及び動作につい
て説明する。図1は、実施形態1に係る複写機の概略構
成図である。この複写機は、カラー画像読み取り装置
(以下、スキャナ部という。)と、カラー画像記録装置
(以下、プリンタ部という。)とから構成されている。
【0025】まず、上記複写機における図示しないスキ
ャナ部の構成及び動作について説明する。このスキャナ
部においては、コンタクトガラス上に載せられた原稿の
画像を、照明ランプ、ミラー群及びレンズ等の照明・ミ
ラー光学系を介してカラーセンサに結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサは、B、G、Rの色分解手段とCCDの
ような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取り
を行うことができる。このスキャナ部で得たB、G、R
の各画像信号は、その強度レベルに基づいて、画像処理
部で色変換処理が行われる。この色変換処理によって、
Black(以下、Bkと記す)、Cyan(同、
C)、Magenta(同、M)、Yellow(同、
Y)のカラー画像データが得られる。具体的には、上記
照明・ミラー光学系が、プリンタ部に連動するスタート
信号を受けて原稿走査し、カラー画像データを得る。本
実施形態においては、上記照明・ミラー光学系における
1回の原稿走査につき、1色の画像データを得るように
構成されているので、Bk、C、M、Yの4色のカラー
画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回繰
り返すことになる。
【0026】次に、図1を参照して、本実施形態に係る
複写機のプリンタ部の構成及び動作について説明する。
本実施形態におけるプリンタ部には、図示しない露光手
段としての書込光学ユニットと、像担持体としての感光
体ドラム1とが設けられている。この書込光学ユニット
は、上述したスキャナ部からのカラー画像データを光信
号に変換して、均一に負極性に帯電された感光体ドラム
1に原稿画像に対応したネガ潜像を形成する。上記書込
光学ユニットとしては、例えば、半導体レーザと、これ
の発光及び駆動を制御する図示しない発光駆動制御部
と、ポリゴンミラーと、これを回転駆動する回転駆動モ
ータと、f/θレンズと、反射ミラーとから構成された
ものを使用することができる。また、上記感光体ドラム
1は、図1における矢印Aの方向すなわち反時計回りに
回転駆動する。
【0027】上記感光体ドラム1の周囲には、クリーニ
ング手段としての感光体クリーニング装置2と、帯電手
段としての帯電チャージャ3と、現像手段としての回転
型現像装置であるリボルバ現像ユニット4と、該感光体
ドラムの表面電位を検知する電位検知手段としての表面
電位検知センサ5と、中間転写手段としての中間転写ユ
ニット10とが設けられている。上記感光体クリーニン
グ装置2は、ファーブラシ2aと感光体クリーニングブ
レード2bとを有し、1次転写後の感光体ドラム1の表
面をクリーニングする。上記帯電チャージャ3は、上記
感光体クリーニング装置2によってクリーニングされた
面を均一に負極性に帯電する。
【0028】上記リボルバ現像ユニット4は、Bk現像
器4aと、C現像器4bと、M現像器4cと、Y現像器
4dとを有し、該リボルバ現像ユニットが回転すること
で、各色の現像器における感光体ドラム1と対向する現
像位置を位置決めすることができる。これら各現像器
(4a,4b,4c,4d)は、現像剤の汲み上げ及び
撹拌を行う図示しない攪拌手段としての現像パドルと、
該現像剤のトナー濃度を検知する図示しないトナー濃度
検知手段としてのトナー濃度検知センサと、該現像剤で
形成される穂を上記感光体ドラム1の表面に接触させる
図示しない現像剤担持体としての現像スリーブとをそれ
ぞれ有している。尚、これら4つの現像器(4a,4
b,4c,4d)の内部構造はまったく同様である。
【0029】これら4つの現像器(4a,4b,4c,
4d)に収容される現像剤としては、2成分現像剤を使
用し、該現像剤中のトナーは負極性に帯電されている。
このトナーが消費され、現像器内の現像剤のトナー濃度
が低下した場合、この情報は上記トナー濃度0検知セン
サにより検知される。この場合、図示しないトナー補給
装置の現像剤収納容器としてのトナーボトルから補給用
トナーが上記現像器内へ供給される。このようにして、
上記現像器内のトナー濃度は、所定の濃度に保たれてい
る。
【0030】上記表面電位検知センサ5は、上記1次転
写電源により印加されるバイアスを制御する制御手段と
しての制御部に接続されている。そして、この表面電位
検知センサ5によって検知された感光体ドラム1の表面
電位の値は、上記制御部に送られる。
【0031】上記中間転写ユニット10は、中間転写体
としての中間転写ベルト11を、電荷付与手段としての
1次転写バイアスローラ12と、これに接続した電源と
しての1次転写電源17と、1次転写前除電手段として
のアースローラ13と、ベルト駆動手段としてのベルト
駆動ローラ14と、テンションローラ15と、2次転写
対向ローラ16とに張架した構成をとっている。上記ベ
ルト駆動ローラ14はベルト駆動モータ14aに接続さ
れており、該ベルト駆動モータは図示しない制御手段と
しての制御部によって駆動制御されている。上記中間転
写ベルト11を張架するすべてのローラは導電性材料で
形成されており、上記1次転写バイアスローラ12以外
の各ローラはそれぞれ接地されている。
【0032】また、上記中間転写ベルト11を張架する
1次転写バイアスローラ12は、該中間転写ベルトと上
記感光体ドラム1とが接触して形成されるニップ部から
なる1次転写領域に対して、該中間転写ベルトの表面移
動方向(以下、ベルト回転方向という。)、すなわち、
図中矢印Bの方向の下流側に近接して配置されている。
この1次転写バイアスローラ12には、上記1次転写電
源17によって1次転写バイアスが印加される。また、
上記1次転写領域に対してベルト回転方向上流側に近接
した位置には、接地されたアースローラ13が配置され
ている。これら1次転写バイアスローラ12及びアース
ローラ13によって、上記中間転写ベルト11は上記感
光体ドラム1に押しつけられ、上記ニップ部が形成され
ている。
【0033】上記中間転写ベルト11は、表面層、中間
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム1に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト1
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率ρが、1011Ωcm程度の中抵抗の
ものを使用している。尚、体積抵抗率ρが10 12Ωcm
以上の中間転写ベルトを使用すれば、1次転写後の転写
チリを効果的に防止することができるが、2次転写後に
該中間転写ベルトを除電する必要がある。このとき、体
積抵抗率ρが1014Ωcm以上のものを利用することも
可能であるが、耐久性等の面から中間転写ベルトとして
は適さない。また、上記中間転写ベルト11の表面層側
における表面抵抗率は、1013Ω/□程度となるように
構成されている。
【0034】また、上記中間転写ベルト11の裏面にお
ける幅方向両端部には、補強部材が設けられている。こ
の補強部材は、ベルトの捻れ等を防止するためのもので
あるが、この補強部材によって、1次転写の際、上記中
間転写ベルト11の幅方向両端部付近と上記感光体ドラ
ム1との間に隙間が形成されてしまう場合がある。この
ため、上記ニップ部を形成する中間転写ベルト11の部
位の裏面には、その幅方向両端部付近に当接し、上記隙
間を埋めるためのバックアップ部材18が設けられてい
る。
【0035】また、上記中間転写ユニット10には、上
記中間転写ベルト11の内周面に設けられた回転位置検
出用のマークを検出する回転位置検知手段としてのマー
クセンサ19が設けられている。このマークセンサ19
は、上記制御部に接続されており、上記マークを検知す
ることにより、該制御部が上記中間転写ベルト11上に
形成される画像面の位置を認識するために用いられる。
【0036】上記中間転写ベルト11の周囲には、潤滑
剤塗布手段としての潤滑剤塗布装置20と、クリーニン
グ手段としてのベルトクリーニング装置30と、転写手
段としての転写ユニット40とが設置されている。これ
らは、図示しない接離機構によって、それぞれ上記中間
転写ベルト11から接離可能となっている。
【0037】上記潤滑剤塗布装置20は、潤滑剤塗布部
材としての潤滑剤塗布ブラシローラ21と、潤滑剤収容
ケース22とから構成されている。この潤滑剤収容ケー
ス22内には、図示しない固形潤滑剤及びスプリングと
が収容されている。この固形潤滑剤としては、例えば、
板状に成型された微粒子からなるステアリン酸亜鉛を使
用することができる。この固形潤滑剤は、上記スプリン
グによって上記潤滑剤塗布ブラシローラ21側に付勢さ
れており、該潤滑剤塗布ブラシローラに当接している。
また、上記潤滑剤塗布ブラシローラ21は、図示しない
駆動手段によって回転駆動することができるようになっ
ている。そして、2次転写後、上記中間転写ベルト11
に潤滑剤を塗布する際、上記潤滑剤塗布ブラシローラ2
1が回転して上記固形潤滑剤を削り取り、上記固形潤滑
剤を粉体状にして該中間転写ベルトに塗布する。この
際、上記潤滑剤塗布ブラシローラ21は、ブラシ部の毛
倒れ現象を防ぐため、上記中間転写ベルト11の連れ回
り方向に回転駆動している。このとき、この潤滑剤塗布
ブラシローラ21と上記中間転写ベルト11とが接触し
た部分すなわち潤滑剤塗布領域において、その線速が上
記中間転写ベルト11よりも速くなるように、該潤滑剤
塗布ブラシローラは回転制御されている。
【0038】上記ベルトクリーニング装置30は、クリ
ーニング部材としてのベルトクリーニングブレード31
と、シール手段としての入口シール部材32と、ケーシ
ング33とから構成されている。上記ベルトクリーニン
グブレード31によって剥り取られたトナーは、上記ケ
ーシング33内に収容される。このとき、上記入口シー
ル32は、剥り取られたトナーが装置内に飛散しないよ
うに、該トナーを受け取り、上記ケーシング33内に案
内する。
【0039】上記転写ユニット40は、上記中間転写ユ
ニット10の2次転写対向ローラ16に対向する2次転
写バイアスローラ41と、これに接続した電源としての
2次転写電源42とから構成されている。この2次転写
ローラ42には、上記中間転写ベルト11上に形成され
た画像面を、該2次転写ローラと上記2次転写対向ロー
ラ16との間に形成される2次転写領域で転写材として
の転写紙100に転写する時、上記2次転写電源42か
ら2次転写バイアスが印加される。
【0040】また、上記プリンタ部には、上記2次転写
領域に対して上記転写紙100の搬送方向上流側に近接
して、該2次転写領域に上記転写紙100を送り込むた
めのレジストローラ51が設けられている。このレジス
トローラ51は、上記制御部の信号に従って、各種サイ
ズの転写紙を収納する図示しない転写紙カセットや、厚
紙やOHP用紙などを使用するための図示しない手差し
給紙トレイからの転写紙100を上記2次転写領域に送
り込む。
【0041】尚、このほか、上記プリンタ部には、図示
しない紙搬送ユニットと、定着手段としての定着器53
と、図示しないコピートレイとを有している。上記定着
器53は、上記転写紙100上の未定着トナー像を所定
温度に制御された定着ローラ53aと加圧ローラ53b
とからなる定着ローラ対の間で溶融し、該未定着トナー
像の定着を行う。
【0042】本実施形態に係る複写機の制御部は、上記
潤滑剤塗布ブラシローラ21やベルトクリーニングブレ
ード31等の接離機構の接離動作、1次転写電源17が
印加するバイアス強度、上記ベルト駆動モータ14aの
回転数などを制御している。
【0043】次に、現像の順序をBk、C、M、Yの順
とした場合における上記複写機の動作について説明す
る。尚、この画像形成の順序は、これに限定されるもの
ではない。コピー動作が開始されると、まずBk工程が
開始し、上述したスキャナ部において原稿のカラー画像
情報が読み取られ、この画像情報から得られたBk画像
データに基づいて、上述したプリンタ部における書込光
学ユニットのレーザ光によって感光体ドラム1上にBk
潜像が形成される。このBk潜像は、上記Bk現像器4
aによってBkトナーを付着され、Bkトナー像を形成
することで現像される。このとき、Bk潜像の現像を確
実に行うため、上記Bk現像器4aの現像スリーブを、
このBk潜像の先端部分が該Bk現像器の現像位置に到
達する前に、予め回転させておく。これにより、Bk潜
像の先端部分が上記現像位置に達したときには、現像剤
が穂立ち状態となっているので、Bk潜像全体を確実に
現像することができる。また、上記Bk現像器4aで
は、Bk潜像の後端部分が上記現像位置を通過した時点
で、速やかに現像スリーブ上に形成された現像剤の穂切
りを行われる。これにより、このBk現像器4aは不作
動状態となる。このとき、少なくとも次に現像されるC
潜像の先端部分が上記Bk現像器4aの現像位置に到達
する前に、完全に不作動状態となるようにする。尚、上
記現像剤の穂切りは、上記Bk現像器4aの現像スリー
ブを、現像動作中の回転方向と逆方向に切替えることで
行うことができる。このようにBk現像器4aにより感
光体ドラム1上に形成されたBkトナー像は、該感光体
ドラムと等速駆動する中間転写ベルト11の表面に1次
転写され、これでBk工程が終了する。
【0044】上記Bkトナー像の1次転写と並行して、
上記感光体ドラム1側では次のC工程が開始される。す
なわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー画像情報
を読み取り、この画像情報から得られたC画像データに
基づいて、レーザ光により感光体ドラム1上にC潜像を
形成し、C現像器4bによってCトナー像を形成する。
このC現像器4cにおける現像スリーブの回転は、該C
現像器の現像位置に、上記Bk潜像後端部分が通過した
後かつC潜像の先端部分が到達する前に、開始される。
そして、C潜像の後端部分が通過した時点で、上述した
Bk現像器4aの場合と同様に、現像スリーブに形成さ
れた現像剤の穂切りが行われ、上記C現像器4bは不作
動状態となる。このとき、やはり次のM潜像の先端部分
が到達する前に完全に不作動状態となるようにする。こ
のように現像されて感光体ドラム1上に形成されたCト
ナー像は、上記中間転写ベルト11におけるBkトナー
像を転写された画像面に位置合わせして1次転写され
る。
【0045】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト11上における同一の画像面に、上
記感光体ドラム1上に順次形成されるBk、C、M、Y
の各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト
上には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0046】また、上記中間転写ベルト11上にトナー
像が形成されるまでの間、具体的には1色目のBkトナ
ー像を1次転写した後から4色目のYトナー像の1次転
写が終了するまでの間は、上記潤滑剤塗布装置20の潤
滑剤塗布ブラシローラ21と、ベルトクリーニング装置
30のベルトクリーニングブレード31及び入口シール
部材32と、転写ユニット40の2次転写バイアスロー
ラ41とを、それぞれ図示しない接離機構によって上記
中間転写ベルト11から離間させておく。
【0047】尚、本実施形態においては、上記感光体ド
ラム1上に形成される各色のトナー像を上記中間転写ベ
ルト11上に1次転写する場合、トナー像を重ね合わせ
るにつれて上記1次転写バイアスを上げている。本実施
形態では、1色目のトナー像に対して1700V、2色
目のトナー像に対して1800V、3色目のトナー像に
対して1900V、4色目のトナー像に対して2000
Vの1次転写バイアスを印加しているが、この1次転写
バイアスは、使用する画像形成装置の構造などに応じて
適宜選択される。
【0048】このように上記中間転写ベルト11上に1
次転写されたトナー像から形成された画像面は、上記転
写紙100上に2次転写するため、上記2次転写領域に
送られる。このとき、上記転写ユニット40の2次転写
バイアスローラ41は、通常、上記画像面が転写紙10
0に転写されるタイミングで、接離機構によって上記中
間転写ベルト11に押圧される。その後、この2次転写
バイアスローラ41には上記2次転写電源42によって
所定の2次転写バイアスが印加され、上記2次転写領域
に2次転写電界を形成する。これにより、上記中間転写
ベルト11上の画像面は上記転写紙100上に転写され
る。尚、この転写紙100は、図示しない操作パネルで
指定されたサイズの転写紙カセットからレジストローラ
51の方向に搬送され、上記2次転写領域に給紙され
る。この転写紙100の給紙の際、該転写紙は、上記レ
ジストローラ51によって上記中間転写ベルト11上の
画像面の先端部が上記2次転写領域に到達するタイミン
グに合わせて該2次転写領域に給紙される。
【0049】上述のようにして、上記中間転写ベルト1
1上に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転
写された転写紙100は、その後、紙搬送ユニットによ
って定着器53に搬送され、上記転写紙100上の未定
着トナー像の定着を行う。そして、この転写紙100は
コピートレイに搬出され、スタックされる。
【0050】そして、1次転写を終了した感光体ドラム
1は、その表面を上記感光体クリーニング装置2によっ
てクリーニングされ、図示しない除電手段としての除電
ランプによって除電される。また、2次転写後の中間転
写ベルト11の表面は、上記ベルトクリーニング装置3
0のベルトクリーニングブレード31及び入口シール部
材32が接離機構により当接されることによってクリー
ニングされる。尚、本実施形態においては、上記潤滑剤
塗布ブラシローラ21、ベルトクリーニングブレード3
1及び入口シール部材32の接離機構を、単一の接離機
構で構成している。
【0051】また、リピートコピーを行う場合、上述し
たスキャナ部においては、1枚目における4色目のY工
程に引き続き、所定のタイミングで2枚目における1色
目のBk工程に進み、プリンタ部において感光体ドラム
1への潜像形成を行う。一方、上記中間転写ベルト11
においては、1枚目のトナー像の2次転写に引き続き、
上記ベルトクリーニング装置30によってクリーニング
された領域に、2枚目における1色目のBkトナー像が
1次転写される。
【0052】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドについて説明したが、これ以外の3色コピーモードや
2色コピーモードの場合には、使用する色などが異なる
以外、上述した4色コピーモードと同様の動作を行うこ
とになる。また、単色コピーモードの場合には、所定枚
数が終了するまで、その色の現像器のみ現像剤を穂立ち
させて作動状態にしておき、上記潤滑剤塗布ブラシロー
ラ21と、ベルトクリーニングブレード31及び入口シ
ール部材32と、2次転写バイアスローラ41とを上記
中間転写ベルト11に接触させたままの状態で、かつ、
該中間転写ベルトを感光体ドラム1に接触させたままの
状態で、該中間転写ベルトを往動方向に駆動し、コピー
動作を行うことになる。
【0053】以下、本実施形態の特徴部分である上記制
御部の構成及び動作について説明する。図2は、本実施
形態における制御部60の構成を示すブロック図であ
る。この制御部60は、CPU61と、ROM62と、
RAM63と、I/Oインターフェース64とを有す
る。このI/Oインターフェース64には、上記1次転
写電源17と、上記中間転写ベルト21を駆動する駆動
ローラ14に連結したベルト駆動モータ14aと、該中
間転写ベルトの内周面に設けられた回転位置検出用のマ
ークを検出するマークセンサ19と、上記レジストロー
ラ51に連結したローラ駆動モータ51aと、上記表面
電位検知センサ5と、上記潤滑剤塗布ブラシローラ2
1、ベルトクリーニングブレード31及び入口シール部
材を接離する接離機構70とが接続されている。
【0054】本実施形態における制御部60は、上記中
間転写ベルト11上に形成された画像面の位置を、上記
マークセンサ19からの信号により正確に認識する。そ
して、上記画像面の位置を認識した制御部60は、その
画像面の位置に対応するように、上記接離機構70の接
離動作を制御し、また上記レジストローラ51の動作タ
イミングを制御する。このレジストローラ51の動作タ
イミングは、上記制御部60が認識した画像面の先端部
が2次転写領域に達するまでの時間を、上記中間転写ベ
ルト11の回転速度から算出した結果に基づいて設定さ
れている。
【0055】また、上記制御部60では、使用する転写
紙100が普通紙である場合(以下、普通紙モードとい
う。)と厚紙やOHPシートである場合(以下、厚紙モ
ードという。)とによって、2次転写を行う際の中間転
写ベルト11の回転速度を可変制御している。具体的に
は、上記制御部60によって、厚紙モード時における中
間転写ベルト11の回転速度が普通紙モード時の半分と
なるように、上記ベルト駆動モータ14aを制御してい
る。
【0056】普通紙モードで画像形成を行う場合、上記
中間転写ベルト11の回転速度は、1次転写時であって
も2次転写時であっても一定である。しかし、厚紙モー
ドで画像形成する場合、上述のように2次転写時の中間
転写ベルト11の回転速度を普通紙モードの場合の半分
にする必要がある。すなわち、4色のトナー像からなる
画像面が形成され1次転写が終了してから、転写紙10
0に該トナー像を転写する2次転写を開始するまでの間
に、上記中間転写ベルト11の回転速度を普通モード時
の半分まで落とさなければならない。このときの中間転
写ベルト11の回転速度の変化を正確に設定することは
ほとんど不可能であるので、速度変化後に上記制御部6
0が上記画像面の位置を正確に認識するのは極めて困難
である。従って、このように中間転写ベルト11の回転
速度を変化させた場合には、上記制御部60の位置認識
と実際の位置とにズレが生じる。このため、厚紙モード
では、回転速度が半分まで落ち、その回転速度が安定し
てから再び上記検知領域にマークを通過させ、上記制御
部60に画像面の位置を再認識させなければならない。
【0057】このとき、通常、上記中間転写ベルト11
上の画像面の後端部、又は該後端部の後方にトナー濃度
制御用のPパターンが形成されている場合にはそのPパ
ターンの後端部は、上記1次転写領域を通過する前に、
該画像面の先端部が2次転写領域に到達しているか、あ
るいは中間転写ベルト11が減速して安定する前に、該
画像面の先端部が2次転写領域に到達している。従っ
て、従来から、1次転写終了後、1度2次転写領域に該
画像面を通過させて空回転を行い、該画像面の位置を再
認識した後に2次転写を行うようにしている。尚、上記
画像面の先端部が2次転写領域に到達する前に、上記中
間転写ベルト11が減速して安定し、かつ、上記制御部
で該画像面の位置認識ができれば空回転を行う必要はな
いが、この場合、該中間転写ベルトの周長を長くするな
ど、構成を変化させなければならない上、上記中間転写
ユニット10が大型化してしまうという問題がある。
【0058】また、上記制御部60は、上記表面電位検
知センサ5によって検知した上記感光体ドラム1の表面
電位の値に応じて、上記逆帯電防止バイアスを可変制御
するように構成されている。具体的には、環境によって
変化する上記感光体ドラム1の表面電位の変化幅を、所
定電位間隔でテーブル分けし、そのテーブル毎に適切な
逆帯電防止バイアスを設定する。本実施形態において
は、この感光体ドラム1の表面電位の変化幅を、下記の
表1のようにテーブル分けしている。
【0059】
【表1】
【0060】尚、本実施形態においては、上述したよう
に、上記感光体ドラム1上に形成される各色のトナー像
を上記中間転写ベルト11上に1次転写する場合、1色
目のトナー像に対して1700V、2色目のトナー像に
対して1800V、3色目のトナー像に対して1900
V、4色目のトナー像に対して2000Vの1次転写バ
イアスを印加している。本実施形態では、上述のように
テーブル分けされた感光体ドラムの表面電位に応じて、
その1次転写バイアスを補正し、一定の1次転写電界を
形成するように構成されている。この感光体ドラム1の
表面電位に対する補正値を下記の表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】次に、上述のように上記中間転写ベルト1
1を空回転させた時の逆帯電防止電界及び拘束電界を形
成するタイミングについて説明する。図3(a)、
(b)及び(c)は、4色のトナー像の1次転写が終了
してから厚紙等の転写紙100に2次転写を開始するま
でにおける中間転写ベルト11上に形成された画像面2
00の位置を示す説明図である。
【0063】図3(a)は、1次転写終了直後、すなわ
ち、上記感光体ドラム1上に形成された4色目のトナー
像が中間転写ベルト11上の3色目までのトナー像が重
ね合わさった部分に1次転写され、これにより完成した
画像面200の後端部が上記1次転写領域を通過した時
の状態を示している。このように上記画像面200が1
次転写領域を通過した時、上記中間転写ベルト11の回
転速度が、上記制御部によって半分まで落とされる。こ
のとき、転写紙100は、2次転写領域に搬送されない
ように、上記レジストローラ51によってストップされ
ている。
【0064】上記中間転写ベルト11の回転速度が半分
になりその速度が安定した後、上記マークセンサ19に
よって上記画像面200の位置を上記制御部に再認識さ
せるため、該中間転写ベルトを空回転させる。尚、この
とき、上記潤滑剤塗布ブラシローラ21、クリーニング
ブレード31、入口シール部材32及び2次転写バイア
スローラ41は、1次転写工程中と同様に、上記中間転
写ベルト11から離間されている。
【0065】ところで、上記クリーニングブレード31
を上記中間転写ベルト11から離間させる時に、該中間
転写ベルト上にクリーニング残トナーが付着してしま
う。このクリーニング残トナーは、通常、上記中間転写
ベルト11上における上記画像面の移動方向上流側に付
着している。このため、このクリーニング残トナーが自
由に動けるようになってしまうと、上記中間転写ベルト
11上を移動して上記画像面を汚すことになる。特に、
本実施形態における中間転写ベルト11の配置では、上
記1次転写領域を通過したときの衝撃で自由に動けるよ
うになったトナーが、該1次転写領域通過直後の領域に
重力により転がって入り込み、この領域に留まってしま
う。そのため、この後に上記領域を通過する画像面20
0に上記クリーニング残トナーが付着し、該画像面が非
常に汚れてしまう。
【0066】これを防ぐため、上記画像面200の先端
部が空回転して、上記1次転写領域に入り込む直前ま
で、上記1次転写領域には拘束電界が形成される。本実
施形態においては、この拘束電界を、上記1次転写電界
を形成するときと同様に、上記1次転写バイアスローラ
12に接続した1次転写電源17により印加されるバイ
アス(以下、拘束バイアスという。)によって形成す
る。尚、この拘束バイアスの大きさは、上記画像面20
0を形成する際に4色目のトナー像を1次転写したとき
の1次転写バイアスと同じ大きさすなわち2000Vと
している。従って、1次転写終了後、拘束電界を形成す
るために、上記1次転写電源17の印加バイアスを変化
させる必要はない。
【0067】このように、上記画像面200の移動方向
上流側における非画像面上に付着したクリーニング残ト
ナーを、上記中間転写ベルト11上に拘束するような電
界を形成することで、該トナーを非画像面上に吸着さ
せ、該画像面が汚れるのを防止している。
【0068】図3(b)は、上記画像面200が2次転
写領域を通過し、該画像面の先端部が上記1次転写領域
に入り込む直前、具体的には、上記アースローラ13が
上記中間転写ベルト11の裏面に接している部分(以
下、切り換え部という。)を、上記画像面200の先端
部が通過する時の状態を示している。上記画像面200
の先端部がこの切り換え部を通過する時、上記制御部
は、上記1次転写電源17が印加するバイアスを、20
00Vの拘束バイアスから、該画像面中のトナーの逆帯
電を防止するための300Vの逆帯電防止バイアスに切
り換える。このとき、この逆帯電防止バイアスは、値が
小さいほどトナーの逆帯電を抑制することができるた
め、該逆帯電防止バイアスを印加しないのが望ましい。
しかし、一般的に、上記1次転写電源17を一度切って
しまうと、再度バイアスを印加するときに、ある程度の
立ち上げ時間が必要となる。このため、本実施形態で
は、上記逆帯電防止バイアスを、立ち上げ時間が必要と
ならない最低の値である300V程度に設定している。
尚、この逆帯電防止バイアスの値は、上記1次転写電源
17の性能などによって適宜選択することができる。
【0069】尚、本実施形態においては、上記逆帯電防
止バイアスを300Vと一定値としたが、上記感光体ド
ラム1と中間転写ベルト11との位置ズレが生じないよ
うに、上記表面電位検知センサ5によって検知した該感
光体ドラムの表面電位に応じて、該逆帯電防止バイアス
を可変制御してもよい。この場合、上述のようにテーブ
ル分けされた感光体ドラム1の表面電位に応じて、その
逆帯電防止バイアスをを補正するようにする。
【0070】図3(c)は、上記画像面200の後端部
が上記切り換え部を通過した時の状態を示している。こ
の画像面200の後端部がこの切り換え部を通過する
時、上記制御部は、上記1次転写電源17が印加するバ
イアスを、300Vの逆帯電防止バイアスから、再び、
拘束バイアスに切り換える。この拘束バイアスの大きさ
は、次の画像形成行程における1色目のトナー像を1次
転写するときの1次転写バイアスと同じ大きさすなわち
1700Vとしている。従って、1次転写終了後、拘束
電界を形成するために、上記1次転写電源17の印加バ
イアスを変化させる必要はない。尚、上記画像面200
の後端部の後方にトナー濃度制御用のPパターンが形成
されている場合には、そのPパターンの後端部が上記切
り換え部を通過した時に、上記1次転写電源17が印加
するバイアスを切り換える。
【0071】本実施形態の説明では、像担持体として、
感光体ドラムを例示的に用いたが、本発明は、これ以外
の構成を有する像担持体、例えば2つのローラ間に張架
された無端移動する感光体ベルト等に対しても適用する
ことができる。
【0072】また、上述した実施形態の説明では、中間
転写体として中間転写ベルトを例示的に用いたが、本発
明は、これ以外の構成を有する中間転写体、例えば中間
転写ドラムや中間転写ローラ等に対しても適用すること
も可能である。また、上記中間転写ベルトにおける表面
抵抗率等の電気的特性などは、作像条件等によって適宜
選択して採用することができる。
【0073】〔実施形態2〕次に、本発明を画像形成装
置であるフルカラー電子写真複写機に適用した他の実施
形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)に
ついて説明する。図4は、実施形態2に係る複写機にお
けるの概略構成図である。この複写機は、上記実施形態
1と同じ構成の図示しないスキャナ部を備えており、プ
リンター部における構成が異なる点で、上記実施形態1
と相違する。尚、本実施形態における基本的な画像形成
動作は、上記実施形態1におけるものと同じである。
【0074】本実施形態においては、像担持体としての
感光体ベルト101を使用し、上記実施形態1のような
中間転写ベルトは設けられていない。この感光体ベルト
101の周囲には、クリーニング手段としての図示しな
い感光体クリーニング装置、図示しない帯電手段として
の帯電チャージャ、図示しない現像手段としての回転型
現像装置であるリボルバ現像ユニット、転写手段として
の転写ユニット140などが設けられている。この感光
体ベルト101は、転写バックアップローラ102、図
示しないベルト駆動ローラ、図示しないテンションロー
ラなどに張架されている。また、上記感光体クリーニン
グ装置は、上記実施形態1におけるベルトクリーニング
装置と同じものであり、クリーニング部材としてのベル
トクリーニングブレードと、シール手段としての入口シ
ール部材と、ケーシングとから構成されている。
【0075】上記転写ユニット140は、上記感光体ベ
ルト101を張架する転写バックアップローラ102に
対向する転写バイアスローラ141と、これに接続した
電源としての転写電源142とから構成されている。こ
の転写電源142には、上記感光体ベルト101上に形
成されたトナー像によって完成された画像面を、上記転
写バックアップローラ102と上記転写バイアスローラ
141との間に形成される転写領域で転写材としての転
写紙100に転写する時、上記転写電源142から転写
バイアスが印加される。
【0076】また、上記プリンタ部には、上記転写領域
に対して上記転写紙100の搬送方向上流側に近接し
て、該転写領域に上記転写紙100を送り込むためのレ
ジストローラ51が設けられている。このレジストロー
ラ51は、上記制御部の信号に従って、各種サイズの転
写紙を収納する図示しない転写紙カセットや、厚紙やO
HP用紙などを使用するための図示しない手差し給紙ト
レイからの転写紙100を上記転写領域に送り込む。そ
して、この転写領域で上記感光体ベルト101上の画像
面が転写された転写紙100は、図示しない紙搬送ユニ
ットによって定着器53に搬送され、該転写紙上の未定
着トナー像の定着を行う。その後、この転写紙100は
コピートレイに搬出され、スタックされる。
【0077】以下、本実施形態の特徴部分である、上記
感光体ベルト101を空回転させた時の逆帯電防止電界
及び拘束電界を形成するタイミングについて説明する。
上記感光体クリーニング装置のクリーニングブレードを
上記感光体ベルト101から離間させる時に、該感光体
ベルト上にクリーニング残トナーが付着してしまう場合
がある。このクリーニング残トナーは、通常、上記感光
体ベルト101上における上記画像面の移動方向上流側
に付着している。このため、このクリーニング残トナー
が自由に動けるようになってしまうと、上記感光体ベル
ト101上を移動して上記画像面を汚すことになる。特
に、本実施形態における感光体ベルト101の配置で
は、上記転写領域を通過したときの衝撃で自由に動ける
ようになったトナーが、該転写領域通過直後の領域に重
力により転がって入り込み、この領域に留まってしま
う。そのため、この後に上記領域を通過する画像面に上
記クリーニング残トナーが付着し、該画像面が非常に汚
れてしまう。
【0078】これを防ぐため、上記画像面の先端部が、
上記転写領域に入り込む直前まで、上記転写領域には拘
束電界を形成する。本実施形態においては、この拘束電
界を、上記転写ユニット140における転写バイアスロ
ーラ141に接続した転写電源142により印加される
拘束バイアスによって形成する。具体的には、転写工程
時の転写電界の方向と逆方向になる拘束電界を形成する
ように、上記拘束バイアスを印加する。すなわち、この
拘束バイアスは転写電界を形成する転写バイアスと逆極
性となる。尚、この拘束バイアスの大きさは、使用する
トナーの物性によって変化するが、該トナーを上記感光
体ベルト101上に十分に拘束できる拘束電界が形成で
きるように設定する。
【0079】このように、上記画像面の移動方向上流側
における非画像面上に付着したクリーニング残トナー
を、上記中間転写ベルト11上に拘束するような電界を
形成することで、該トナーを非画像面上に吸着させ、該
画像面が汚れるのを防止している。
【0080】上記画像面の先端部が上記転写領域に入り
込む直前に、上記転写電源142が印加していた拘束バ
イアスを、該画像面が上記転写領域を通過するまでトナ
ーの逆帯電が起きないようなバイアスに切り換える。上
述のように、上記拘束バイアスは、トナーを上記感光体
ベルト101上に十分に拘束できる拘束電界が形成でき
るような大きさに設定されている。このような大きさの
バイアスを印加したまま、上記転写領域に上記画像面を
通過させた場合、該画像面中のトナーが逆帯電してしま
うおそれがある。このため、上記画像面が上記転写領域
を通過する間は、上記拘束バイアスよりも小さく、か
つ、該画像面中のトナーが上記感光体ベルト101上に
保持されるようなバイアスを印加する。
【0081】上記画像面の後端部が上記転写領域を通過
した時、上記制御部は、上記転写電源142が印加する
バイアスを、再び、拘束バイアスに切り換える。尚、上
記画像面の移動方向下流側の非画像面に付着したトナー
が該画像面に悪影響を及ぼすおそれがない場合には、こ
のように拘束バイアスに切り換えずに、該画像面を上記
転写紙100に転写する転写バイアスに切り換えてもよ
い。尚、上記画像面の後端部の後方にトナー濃度制御用
のPパターンが形成されている場合には、そのPパター
ンの後端部が上記転写領域を通過した時に、上記転写電
源142が印加するバイアスを切り換える。
【0082】上述した実施形態の説明では、転写の際に
用いる電荷付与手段として、バイアスローラを例示的に
用いたが、これに代えてブレード、ブラシなどの他の形
状の部材を適用することも可能である。
【0083】また、上述した実施形態では、像担持体と
しての感光体ドラム又は感光体ベルトを負極性に帯電
し、2成分現像剤を用いた反転現像方式を採用する現像
手段を例示したが、本発明は、像担持体の帯電電位が負
極性であるものに限定されることなく、また、1成分系
現像剤を用いたものや正規現像方式を採用する画像形成
装置に対しても適用することが可能である。
【0084】
【発明の効果】請求項1乃至5の発明によれば、空回転
時の1次転写領域において、上記画像面が通過する間
は、空回転時におけるトナーの逆帯電を抑制し又は防
ぎ、上記非画像面が通過する間は、逆帯電防止電界より
も大きい拘束電界を形成して非画像面上のトナーの移動
を抑えることで、画像面の汚れを防ぎ、厚紙やOHPシ
ートのような転写材であっても高品質の画像を得ること
ができる画像形成装置を提供することができるという優
れた効果がある。
【0085】特に、請求項2の発明によれば、装置の簡
素化を図ることが可能で、空回転時におけるトナーの逆
帯電を抑制し又は防ぐことができ、厚紙やOHPシート
のような転写材であっても高品質の画像を得ることがで
きる画像形成装置を提供することができるという優れた
効果がある。
【0086】また、請求項3の発明によれば、機構を複
雑化しないで、容易に空回転時におけるトナーの逆帯電
を抑制し又は防ぐことができ、厚紙やOHPシートのよ
うな転写材であっても高品質の画像を得ることができる
画像形成装置を提供することができるという優れた効果
がある。
【0087】また、請求項4の発明によれば、機構を複
雑化しないで、空回転時におけるトナーの逆帯電を抑制
し又は防ぎ、厚紙やOHPシートのような転写材であっ
ても高品質の画像を得ることができる画像形成装置を提
供することができるという優れた効果がある。
【0088】また、請求項5の発明によれば、空回転の
際の1次転写領域におけるポテンシャルギャップをほぼ
一定に保持することができ、安定して画像面中のトナー
の逆帯電を抑制し又は防ぐことができるとともに、上記
像担持体と中間転写体との間の位置ズレを防止すること
ができ、厚紙やOHPシートのような転写材であっても
高品質の画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることができるという優れた効果がある。
【0089】請求項6の発明によれば、転写領域を通過
する際の非画像面に付着したトナーを像担持体上に拘束
することで、画像面の汚れを防ぐことができ、厚紙やO
HPシートのような転写材であっても高品質の画像を得
ることができる画像形成装置を提供することができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の概略構成図。
【図2】実施形態1における制御部の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】(a)、(b)及び(c)は、1次転写が終了
してから2次転写を開始するまでにおける画像面の位置
を示す説明図。
【図4】実施形態2に係る複写機の概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 感光体クリーニング装置 3 帯電チャージャ 4 リボルバ現像ユニット 5 表面電位検知センサ 10 中間転写ユニット 11 中間転写ベルト 12 1次転写バイアスローラ 17 1次転写電源 19 マークセンサ 20 潤滑剤塗布装置 30 ベルトクリーニング装置 40 140 転写ユニット 51 レジストローラ 60 制御部 100 転写紙 101 感光体ベルト 102 転写バックアップローラ 200 画像面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と中間転写体とが対向し接触する
    1次転写領域に、電荷付与手段によってバイアスを印加
    することで1次転写電界を形成して、該像担持体上に形
    成されたトナー像を該中間転写体上に1次転写し、該中
    間転写体上に転写されたトナー像が、転写材上に2次転
    写されるまでの間に、再度、上記1次転写領域を通過す
    る画像形成装置において、上記中間転写体上に形成され
    たトナー像が、再度、上記転写領域を通過する空回転時
    に、該トナー像が形成されていない非画像面が該1次転
    写領域を通過する間は、該トナー像からなる画像面が上
    記1次転写領域を通過する間に形成される逆帯電防止電
    界よりも大きく、かつ、上記中間転写体上にトナーを拘
    束することができる拘束電界を該1次転写領域に形成す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記中
    間転写体の体積抵抗率が、10〜1011Ωcmであるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記逆帯電防止電界を形成するバイアスを、上記1次転
    写電界を形成するバイアスよりも低く設定したことを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記電荷付与手段により印加されるバイア
    スを制御する制御手段を有する請求項1又は2の画像形
    成装置において、上記制御手段が上記電荷付与手段によ
    り印加されるバイアスを制御して、上記1次転写領域に
    上記逆帯電防止電界及び上記拘束電界を形成することを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、上記制
    御手段が、上記逆帯電防止電界を形成するバイアスを上
    記像担持体の表面電位に応じて可変制御することを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】像担持体上にトナー像が形成されてから、
    電荷付与手段がバイアスを印加することで転写電界が形
    成された転写領域で該トナー像を転写するまでの間に、
    一度、該転写領域を通過してから、該トナー像を転写す
    る画像形成装置において、上記像担持体上に形成された
    トナー像からなる画像面が、再度、上記転写領域を通過
    する空回転時に、該トナー像が形成されていない非画像
    面が上記転写領域を通過する間だけ、トナーを像担持体
    上に拘束する拘束電界を該転写領域に形成することを特
    徴とする画像形成装置。
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JP2012042802A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Canon Inc 画像形成装置

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