JP2006227412A - 画像形成装置および無端状ベルト - Google Patents
画像形成装置および無端状ベルト Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006227412A JP2006227412A JP2005042662A JP2005042662A JP2006227412A JP 2006227412 A JP2006227412 A JP 2006227412A JP 2005042662 A JP2005042662 A JP 2005042662A JP 2005042662 A JP2005042662 A JP 2005042662A JP 2006227412 A JP2006227412 A JP 2006227412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing member
- belt
- transfer belt
- intermediate transfer
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
【課題】 ベルト寄り規制時の応力集中によるベルト破損を防止してベルト寿命を延ばす。
【解決手段】 中間転写ベルト15の幅方向両端部の外周面側15aに補強部材81が貼り付けられ、内周面側15bに補強部材82が貼り付けられている。そして、補強部材82に寄り規制部材83が貼り付けられている。補強部材81の中央側端点81aは、補強部材82の中央側端点82aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。また、補強部材82の中央側端点82aは、寄り規制部材83の中央側端点83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。寄り規制部材83が駆動ロール31のカラー31bに乗り上げたときには、中間転写ベルト15の端部ベルト本体の端部が湾曲して応力集中の発生を防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】 中間転写ベルト15の幅方向両端部の外周面側15aに補強部材81が貼り付けられ、内周面側15bに補強部材82が貼り付けられている。そして、補強部材82に寄り規制部材83が貼り付けられている。補強部材81の中央側端点81aは、補強部材82の中央側端点82aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。また、補強部材82の中央側端点82aは、寄り規制部材83の中央側端点83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。寄り規制部材83が駆動ロール31のカラー31bに乗り上げたときには、中間転写ベルト15の端部ベルト本体の端部が湾曲して応力集中の発生を防止する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置等に関するものである。
電子写真方式を利用したプリンタや複写機等の画像形成装置では、有機感光体等からなる像担持体の表面に公知の電子写真プロセスにより形成した静電潜像をトナー像担持体に現像し、次いでこのトナー像を転写装置により記録媒体(用紙など)に静電的に転写した後、例えば定着装置によりトナー像を記録媒体に定着させることにより画像形成が行われる。
転写装置において転写ロールを用いる方式では、転写装置を通った用紙の先端の挙動が不安定なために、用紙がトナー像担持体に張り付いたり転写ロールに巻きついたりしてジャム(JAM)が発生することが懸念されている。転写ロールの代わりに転写ベルトを用いる場合には、用紙が転写ベルトに静電的に吸着されて搬送されるため、そのような懸念を払拭することができる。
その一方で、転写ベルトを用いる場合に、駆動に伴って転写ベルトが蛇行(ウォーク)することが想定される。転写ベルトが蛇行すると良好な画像を得ることができないことから、転写ベルトの蛇行を修正するために、リブ等のベルト寄り規制部材(以下、寄り規制部材ともいう)を転写ベルトの端部に設けている。すなわち、転写ベルトが蛇行すると、転写ベルトに巻き掛けられている各種のロールとベルト寄り規制部材との係合により、ベルト寄りを防止して転写ベルトの蛇行を修正している。
このように転写ベルトの蛇行修正が行われるときには、中間転写ベルトの端部に負荷がかかり、長期間の使用によって転写ベルトの端部に亀裂が生じる可能性がある。これを防止するために、補強部材を転写ベルトの端部外周面(表面)に設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
転写ベルトの蛇行が修正されるときの挙動を検討してみると、転写ベルトが蛇行したときにはベルト寄り規制部材がローラ端部に突き当たり、転写ベルトが規制される。さらに転写ベルトが寄って行くと、ベルト寄り規制部材がローラ端部に乗り上げてしまう。このような乗り上げ状態では、外周面に補強部材が設けられている転写ベルトの部分は、ほとんど変形しないものの、補強部材の中央側端部付近の転写ベルトの部分では、局部的に折れ曲がってしまい、その部分に応力集中が発生していた。
このような応力集中が繰り返し発生すると、やがては転写ベルトの端部に亀裂が入ってしまい、ベルトの破損につながってしまう。このような事態は従来から提案されている構成では十分に対応することができず、転写ベルトの部品寿命が短くなってしまう。このため、画像形成装置のメンテナンスを行う頻度が高くなってしまい、使用者のみならずメンテナンスする側にとっても好ましくない。
このような応力集中が繰り返し発生すると、やがては転写ベルトの端部に亀裂が入ってしまい、ベルトの破損につながってしまう。このような事態は従来から提案されている構成では十分に対応することができず、転写ベルトの部品寿命が短くなってしまう。このため、画像形成装置のメンテナンスを行う頻度が高くなってしまい、使用者のみならずメンテナンスする側にとっても好ましくない。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベルト寄り規制時の応力集中によるベルト破損を防止してベルト寿命を延ばすことにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される担持体と、転写ロールを含む複数のロールに張架され、担持体に担持されたトナー像を記録材に対して転写せしめる転写ベルトと、転写ベルトの幅方向端部の外周面に設けられた第1の補強部材と、転写ベルトの幅方向端部の内周面に設けられた第2の補強部材と、第2の補強部材に接着あるいは取り付けられ、転写ベルトの寄りを規制するための寄り規制部材と、を含むものである。
第1の補強部材の中央側端部が第2の補強部材の中央側端部よりも転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とすることができる。また、第2の補強部材の中央側端部が寄り規制部材の中央側端部よりも転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とすることができる。
また、第1の補強部材が弾性を有する材質であることを特徴とすることができる。また、寄り規制部材の第2の補強部材側で寄り規制部材の中央側に位置する角部に設けられた凸型R部を含むことを特徴とすることができる。また、第1の補強部材に設けられ、第1の補強部材の長手方向に延びる溝部をさらに含むことを特徴とすることができる。
第1の補強部材の中央側端部が第2の補強部材の中央側端部よりも転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とすることができる。また、第2の補強部材の中央側端部が寄り規制部材の中央側端部よりも転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とすることができる。
また、第1の補強部材が弾性を有する材質であることを特徴とすることができる。また、寄り規制部材の第2の補強部材側で寄り規制部材の中央側に位置する角部に設けられた凸型R部を含むことを特徴とすることができる。また、第1の補強部材に設けられ、第1の補強部材の長手方向に延びる溝部をさらに含むことを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される無端状ベルトは、無端状のベルト本体と、ベルト本体の幅方向端部の外周面に設けられた第1の補強部材と、ベルト本体の幅方向端部の内周面に設けられた第2の補強部材と、第2の補強部材に接着あるいは取り付けられ、ベルト本体の寄りを規制するための寄り規制部材と、を含むものである。
第1の補強部材および第2の補強部材は、ベルト本体に貼り付けられ、寄り規制部材は、第2の補強部材に貼り付けられていることを特徴とすることができる。
第1の補強部材および第2の補強部材は、ベルト本体に貼り付けられ、寄り規制部材は、第2の補強部材に貼り付けられていることを特徴とすることができる。
更に本発明を別の観点から捉えると、本発明が適用される無端状ベルトは、無端状のベルト本体と、ベルト本体の内周面に設けられ、ベルト本体の寄りを規制するための寄り規制部材と、寄り規制部材のベルト本体側で寄り規制部材の中央側に位置する角部に設けられた凸型R部と、を含むものである。
本発明によれば、ベルト寄り規制時の応力集中によるベルト破損を防止してベルト寿命を延ばすことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。同図に示す画像形成装置は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる無端状の中間転写ベルト(トナー像の担持体)15と、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30とを備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。同図に示す画像形成装置は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる無端状の中間転写ベルト(トナー像の担持体)15と、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30とを備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11が帯電される帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像が書込まれるレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)と、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14と、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等との電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に配置されている。
また、中間転写体である中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が106〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すB方向に所定の速度で循環駆動(回動)可能に構成されている。この各種ロールとして、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回動させる駆動ロール31と、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する機能を備えたテンションロール32と、中間転写ベルト15を支持し、一定の張力を与える従動ロール35と、二次転写する部分に設けられたバックアップロール(支持ロール)28とを有している。
各感光体ドラム11に対向して設けられたIBTモジュール18において、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重ねトナー像が形成されるようになっている。
二次転写装置20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写搬送ベルト(転写ベルト)21を備えている。その対向ロールとしてのバックアップロール28は、表面にカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブで、内部はEPDMゴムからなり、その表面抵抗率が107〜1010Ω/□でロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70度(アスカーC)に設定されている。バックアップロール28は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写搬送ベルト21の対向電極をなし、二次転写バイアスを安定的に印加させるための金属製の給電ロール29が当接配置されている。
一方、二次転写搬送ベルト21は、金属例えばSUSや、体積抵抗が109Ω以下の半導電性のゴムロールなどからなる駆動ロール(転写ロール)22と、例えばゴムロールからなる従動ロール23とによって張架された、例えば体積抵抗率が106〜1010Ω・cmの半導電性の無端環状ベルトであり、100%伸張モジューラスが3.8MPaの材料が使用されている。この二次転写搬送ベルト21は、駆動ロール22によって所定の速度で搬送され、また、駆動ロール22と従動ロール23とによって所定のテンションが与えられている。
駆動ロール22は、二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール28に圧接配置され、二次転写搬送ベルト21上に搬送される用紙Pに対して二次転写を施すための二次転写ロールとして機能している。また、バックアップロール28と駆動ロール22との圧力状態を変えることで二次転写部材の当接状態を変えることができ、アライメント調整、画像平行度の調整を行うことができる。従動ロール23の径は、薄紙コート紙などが搬送された場合であっても二次転写搬送ベルト21に巻きつかない程度に、小さな径が採用されている。更に、二次転写搬送ベルト21には、中間転写ベルト15と当接する二次転写部の上流側近傍に、導電性のファーブラシ24及び回収ローラ26を備えた第1のクリーニング装置60と、導電性のファーブラシ25及び回収ローラ27を備えた第2のクリーニング装置70とが配置されている。導電性のファーブラシ24,25は、二次転写搬送ベルト21に接触して配置され、二次転写搬送ベルト21に付着した汚れを除去する。回収ローラ26,27は、ファーブラシ24,25に隣接して配置され、ファーブラシ24,25で除去された汚れを回収する。
また、バックアップロール28の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ41が接離自在に設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側には、各画像形成ユニット10における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)43が配置されている。この基準センサ43は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生し、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット10は画像形成を開始するように構成されている。また、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ42が配設されている。
更に、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50と、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51と、ピックアップロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52と、搬送ロール52により搬送された用紙Pを二次転写装置20による二次転写位置へと送り込む搬送シュート53と、二次転写後の用紙Pを定着装置30へと搬送する搬送ベルト54,55と、搬送ベルト54,55間で用紙Pを案内するシュート56とを備えている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示す画像形成装置に入力される。画像形成装置では、図示しない画像処理装置(IPS)にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール16にて中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト15の回転に伴って二次転写装置20に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。ピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写装置20に到達する。この二次転写装置20に到達する前に、搬送シュート53が、二次転写搬送ベルト21の上昇動作(アドバンス動作)に連動して上昇し、二次転写装置20への搬送路を形成している。用紙Pは一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置20では、用紙Pへの二次転写のタイミングに合わせ、半導電性の二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15が間に挟まれた状態にて駆動ロール22がバックアップロール28に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト15と二次転写搬送ベルト21との間に挟み込まれる。かかる際に、給電ロール29にトナーの帯電極性と同極性の電圧(正規の転写バイアス)が印加されると、二次転写搬送ベルト21に対向電極として転写電界が形成され、駆動ロール22とバックアップロール28とによって押圧される二次転写位置にて、中間転写ベルト15上に担持された未定着トナー像が用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、二次転写搬送ベルト21によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写搬送ベルト21の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト54まで一定速度で搬送される。搬送ベルト54の終端まで搬送された用紙Pは、シュート56を介して搬送ベルト55に移送される。搬送ベルト55では、定着装置30における最適な搬送速度に合わせて速度を変え、用紙Pを定着装置30まで搬送する。用紙P上の未定着トナー像は、定着装置30によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着され、定着画像が形成された用紙Pは、排出ロール(図示せず)によって装置の外部に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、ベルトクリーナ41によって中間転写ベルト15上から除去される。
次に、二次転写装置20の中間転写ベルト15の形状および中間転写ベルト15と駆動ロール31との位置関係について図2および図3を用いて説明する。
図2の(a)は、中間転写ベルト15の幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図であり、図2の(b)は、(a)の矢印Dの方向から中間転写ベルト15を見た構成図である。なお、図2の(a)では、幅方向の一端部のみを拡大して図示し、幅方向の他端部は図示していないが、他端部も一端部と同一に構成されている。
図2の(a)に示すように、中間転写ベルト15の幅方向端部には、帯状の補強部材81,82が設けられている。すなわち、中間転写ベルト15の外周面側(表面側)15aに補強部材(外周面補強部材)81が貼り付けられている。また、中間転写ベルト15の内周面側(裏面側)15bに補強部材(内周面補強部材)82が貼り付けられている。このように、中間転写ベルト15の幅方向端部の両面に、図2の紙面垂直方向に延びるように補強部材81,82が貼り付けられている。
なお、駆動ロール31は、ロール本体部31aと、ロール本体部31aの両端部に設けられたカラー(ガイド)31bとを備えている。
図2の(a)は、中間転写ベルト15の幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図であり、図2の(b)は、(a)の矢印Dの方向から中間転写ベルト15を見た構成図である。なお、図2の(a)では、幅方向の一端部のみを拡大して図示し、幅方向の他端部は図示していないが、他端部も一端部と同一に構成されている。
図2の(a)に示すように、中間転写ベルト15の幅方向端部には、帯状の補強部材81,82が設けられている。すなわち、中間転写ベルト15の外周面側(表面側)15aに補強部材(外周面補強部材)81が貼り付けられている。また、中間転写ベルト15の内周面側(裏面側)15bに補強部材(内周面補強部材)82が貼り付けられている。このように、中間転写ベルト15の幅方向端部の両面に、図2の紙面垂直方向に延びるように補強部材81,82が貼り付けられている。
なお、駆動ロール31は、ロール本体部31aと、ロール本体部31aの両端部に設けられたカラー(ガイド)31bとを備えている。
補強部材81および補強部材82は中間転写ベルト15の端面と略面一に貼り付けられているが、補強部材81と補強部材82とは、互いに幅寸法(駆動ロール31の軸方向の寸法)および厚さ(駆動ロール31の半径方向に関する寸法)が異なっている。これは、中間転写ベルト15は、駆動ロール31等の各種のロールに巻き掛けられており、内周面側15bにはスペース上の制約があるからである。すなわち、中間転写ベルト15の外周面側15aでは、例えば図示しないクリーナブレードとの干渉や、中間転写ベルト15の画像形成エリアGを考慮すれば足り、スペース的にはあまり制約されない。一方、中間転写ベルト15の内周面側15bは、駆動ロール31のロール本体部31aやカラー31bとの位置関係を考慮する必要があり、スペース的にかなり制約される。補強部材81と補強部材82とは互いに幅および厚さが異なっているのは、このような理由による。
したがって、補強部材81は、補強部材82よりも幅が広く、厚さが厚い。具体的に説明すると、補強部材81は、カラー31bに対応する中間転写ベルト15の部分のみならず、ロール本体部31aに対応する中間転写ベルト15の部分にも貼り付けられている。また、補強部材82は、カラー31bに対応する中間転写ベルト15の部分に貼り付けられており、ロール本体部31aに対応する中間転写ベルト15の部分には貼り付けられてない。このように、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材81の中央側端点(図2の(a)の左側端点)81aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材82の中央側端点(図2の(a)の左側端点)82aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。また、補強部材82は、補強部材82がロール本体部31aに乗り上げないような幅寸法および貼り付け位置である。
したがって、補強部材81は、補強部材82よりも幅が広く、厚さが厚い。具体的に説明すると、補強部材81は、カラー31bに対応する中間転写ベルト15の部分のみならず、ロール本体部31aに対応する中間転写ベルト15の部分にも貼り付けられている。また、補強部材82は、カラー31bに対応する中間転写ベルト15の部分に貼り付けられており、ロール本体部31aに対応する中間転写ベルト15の部分には貼り付けられてない。このように、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材81の中央側端点(図2の(a)の左側端点)81aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材82の中央側端点(図2の(a)の左側端点)82aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。また、補強部材82は、補強部材82がロール本体部31aに乗り上げないような幅寸法および貼り付け位置である。
また、補強部材81は、補強部材82よりも厚く構成されている。言い換えると、補強部材82は、補強部材81よりも薄い。これは、補強部材82の厚さ寸法を、ロール本体部31aの半径寸法とカラー31bの半径寸法との差よりも小さくしなければならないからである。もし、そのようにしないと、中間転写ベルトを駆動出来なくなり、また、中間転写ベルト15とロール本体部31aとの間に段差ができ、空気層ができることで、中間転写ベルト15が波打って亀裂や破断に至ってしまうおそれがある。
ここで、図2の(b)に示すように、補強部材81の端部は、長手方向に沿って斜めに切断されている。そして、各端部同士が重ならず、かつ互い違いの形状になるように突き合わせて、中間転写ベルト15の外周面側15aに貼り付けられている。このように補強部材81の端部を切断して貼り付けることにより剥がれにくくすることができる。
ここで、図2の(b)に示すように、補強部材81の端部は、長手方向に沿って斜めに切断されている。そして、各端部同士が重ならず、かつ互い違いの形状になるように突き合わせて、中間転写ベルト15の外周面側15aに貼り付けられている。このように補強部材81の端部を切断して貼り付けることにより剥がれにくくすることができる。
中間転写ベルト15の内周面側15bには、寄り規制部材83が設けられている。この寄り規制部材83は、中間転写ベルト15に直接貼り付けられているのではなく、中間転写ベルト15の内周面側15bに貼り付けられた補強部材82に貼り付けられている。すなわち、寄り規制部材83は、補強部材82を介して中間転写ベルト15の内周面側15bに設けられている。
寄り規制部材83は、中間転写ベルト15の端面と略面一に貼り付けられている。寄り規制部材83の幅は、補強部材82の幅よりも狭い。そして、寄り規制部材83は、カラー31bの端面に対向するように位置し、かつ所定の厚さを有する。このため、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材82の中央側端点82aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている寄り規制部材83の中央側端点(図2の(a)の左側端点)83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。付言すると、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材81の中央側端点81aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている寄り規制部材83の中央側端点83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。
寄り規制部材83は、中間転写ベルト15の端面と略面一に貼り付けられている。寄り規制部材83の幅は、補強部材82の幅よりも狭い。そして、寄り規制部材83は、カラー31bの端面に対向するように位置し、かつ所定の厚さを有する。このため、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材82の中央側端点82aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている寄り規制部材83の中央側端点(図2の(a)の左側端点)83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。付言すると、中間転写ベルト15に貼り付けられている補強部材81の中央側端点81aは、中間転写ベルト15に貼り付けられている寄り規制部材83の中央側端点83aよりも中間転写ベルト15の中央側に位置している。
図3は、図2の(a)に示す中間転写ベルト15の寄り規制部材83がカラー31bに乗り上げた際の変形状態を示す構成図である。
図3に示すように、中間転写ベルト15が駆動ロール31により回転駆動されている場合において寄り規制部材83がカラー31bに乗り上げた際には、寄り規制部材83の中央側部分が変形する。さらには、補強部材81,82により中間転写ベルト15の両面を補強しているため、補強部材81の中央側端点81aと補強部材82の中央側端点82aと寄り規制部材83の中央側端点83aとを含む中間転写ベルト15の区間に適度な湾曲形状になる。このように、寄り規制部材83がカラー31bに乗り上げた際に、中間転写ベルト15が折れ曲がらずに適度にたわむので、中間転写ベルト15に加わる応力を分散させることができる。このため、中間転写ベルト15の亀裂を抑制することができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
図3に示すように、中間転写ベルト15が駆動ロール31により回転駆動されている場合において寄り規制部材83がカラー31bに乗り上げた際には、寄り規制部材83の中央側部分が変形する。さらには、補強部材81,82により中間転写ベルト15の両面を補強しているため、補強部材81の中央側端点81aと補強部材82の中央側端点82aと寄り規制部材83の中央側端点83aとを含む中間転写ベルト15の区間に適度な湾曲形状になる。このように、寄り規制部材83がカラー31bに乗り上げた際に、中間転写ベルト15が折れ曲がらずに適度にたわむので、中間転写ベルト15に加わる応力を分散させることができる。このため、中間転写ベルト15の亀裂を抑制することができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
次に、中間転写ベルト15の変形例について図4〜図7を用いて説明する。
図4は、一変形例に係る中間転写ベルト15Aの幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図であり、図5は、図4の中間転写ベルト15Aの寄り規制部材84がカラー31bに乗り上げた際の変形状態を示す構成図である。なお、これから説明する中間転写ベルト15Aは、上述した中間転写ベルト15と基本的な構成は同じであるので、共通する構成はその説明を省略し、異なる構成に関して以下説明する。
図4に示すように、中間転写ベルト15Aは、中間転写ベルト15の寄り規制部材83(図2参照)の代わりに、寄り規制部材84を備えている。寄り規制部材84は、寄り規制部材83とは異なり、角部の一つに凸型R部85が形成されている。この凸型R部85が寄り規制部材84の中央側端点84a(寄り規制部材83の中央側端点83aに相当する部分)に位置するように、中間転写ベルト15Aに寄り規制部材84が設けられている。すなわち、凸型R部85は、寄り規制部材84の補強部材82側で寄り規制部材84の中央側に位置している。
このように構成された中間転写ベルト15Aは、図5に示すように、寄り規制部材84がカラー31bに乗り上げた際に、中間転写ベルト15Aが折れ曲がらずに適度にたわみやすくなるので、中間転写ベルト15に加わる応力を速やかに分散させることができる。このため、中間転写ベルト15の亀裂をより効果的に抑制することができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
なお、凸型R部85の曲率半径は、小さいよりも大きければ大きい方が好ましい。しかし、曲率半径を大きくすると、補強部材82への貼り付け面積が小さくなり、貼り付け強度の低下をもたらすので、両者を考慮して凸型R部85の曲率半径を決定する必要がある。また、凸型R部85が形成された寄り規制部材84を用いることにより、補強部材81,82を中間転写ベルト15Aに設けなくても応力集中を防止することができ、所期の目的を達成できることが想定される。
図4は、一変形例に係る中間転写ベルト15Aの幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図であり、図5は、図4の中間転写ベルト15Aの寄り規制部材84がカラー31bに乗り上げた際の変形状態を示す構成図である。なお、これから説明する中間転写ベルト15Aは、上述した中間転写ベルト15と基本的な構成は同じであるので、共通する構成はその説明を省略し、異なる構成に関して以下説明する。
図4に示すように、中間転写ベルト15Aは、中間転写ベルト15の寄り規制部材83(図2参照)の代わりに、寄り規制部材84を備えている。寄り規制部材84は、寄り規制部材83とは異なり、角部の一つに凸型R部85が形成されている。この凸型R部85が寄り規制部材84の中央側端点84a(寄り規制部材83の中央側端点83aに相当する部分)に位置するように、中間転写ベルト15Aに寄り規制部材84が設けられている。すなわち、凸型R部85は、寄り規制部材84の補強部材82側で寄り規制部材84の中央側に位置している。
このように構成された中間転写ベルト15Aは、図5に示すように、寄り規制部材84がカラー31bに乗り上げた際に、中間転写ベルト15Aが折れ曲がらずに適度にたわみやすくなるので、中間転写ベルト15に加わる応力を速やかに分散させることができる。このため、中間転写ベルト15の亀裂をより効果的に抑制することができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
なお、凸型R部85の曲率半径は、小さいよりも大きければ大きい方が好ましい。しかし、曲率半径を大きくすると、補強部材82への貼り付け面積が小さくなり、貼り付け強度の低下をもたらすので、両者を考慮して凸型R部85の曲率半径を決定する必要がある。また、凸型R部85が形成された寄り規制部材84を用いることにより、補強部材81,82を中間転写ベルト15Aに設けなくても応力集中を防止することができ、所期の目的を達成できることが想定される。
図6は、他の変形例に係る中間転写ベルト15Bの幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図である。
図6に示すように、中間転写ベルト15Bでは、中間転写ベルト15の補強部材81の代わりに補強部材86を備えている。この補強部材86の外周面には、所定の幅を持った溝部87が形成されている。この溝部87は、補強部材81の長手方向(図6の紙面垂直方向)に沿って延びている。すなわち、この溝部87が形成されている補強部材86の部分は薄肉になり、湾曲しやすくなる。このため、中間転写ベルト15Bに加わる応力を速やかに分散させることができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
なお、この溝部87は、中間転写ベルト15Bに貼り付けられる面とは反対の面に設けられているが、中間転写ベルト15Bに貼り付けられる面に設けることも考えられる。図6に示す補強部材86は、図2の(a)における補強部材81の中央側端点81aに対応する中央側端点86aを有する。
図6に示すように、中間転写ベルト15Bでは、中間転写ベルト15の補強部材81の代わりに補強部材86を備えている。この補強部材86の外周面には、所定の幅を持った溝部87が形成されている。この溝部87は、補強部材81の長手方向(図6の紙面垂直方向)に沿って延びている。すなわち、この溝部87が形成されている補強部材86の部分は薄肉になり、湾曲しやすくなる。このため、中間転写ベルト15Bに加わる応力を速やかに分散させることができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
なお、この溝部87は、中間転写ベルト15Bに貼り付けられる面とは反対の面に設けられているが、中間転写ベルト15Bに貼り付けられる面に設けることも考えられる。図6に示す補強部材86は、図2の(a)における補強部材81の中央側端点81aに対応する中央側端点86aを有する。
図7は、他の変形例に係る中間転写ベルト15Cの幅方向端部周辺の構成を拡大して示す構成図である。
図7に示すように、中間転写ベルト15Cでは、中間転写ベルト15の補強部材81の代わりに補強部材88を備えている。この補強部材88には、中央側の端面88bが斜面形状に形成されている。中間転写ベルト15Cの幅方向端部が湾曲形状にたわんだときには(図3または図5参照)、補強部材88を中間転写ベルト15Cから剥がすように応力が作用する。しかし、図7に示すように、幅方向端部を斜面形状にすることで、補強部材88が中間転写ベルト15Cから剥がれにくくなり、ベルト亀裂の抑止効果を長く維持することができる。図7に示す補強部材88は、図2の(a)における補強部材81の中央側端点81aに対応する中央側端点88aを有する。
図7に示すように、中間転写ベルト15Cでは、中間転写ベルト15の補強部材81の代わりに補強部材88を備えている。この補強部材88には、中央側の端面88bが斜面形状に形成されている。中間転写ベルト15Cの幅方向端部が湾曲形状にたわんだときには(図3または図5参照)、補強部材88を中間転写ベルト15Cから剥がすように応力が作用する。しかし、図7に示すように、幅方向端部を斜面形状にすることで、補強部材88が中間転写ベルト15Cから剥がれにくくなり、ベルト亀裂の抑止効果を長く維持することができる。図7に示す補強部材88は、図2の(a)における補強部材81の中央側端点81aに対応する中央側端点88aを有する。
ここで、補強部材81,82,86,88は、例えばポリイミドテープや硬質ゴム部材等を用いることが考えられる。また、補強部材81,82,86,88の厚み、材質の各々を異ならせることにより同様な効果が得られる。中間転写ベルト15の外周面に貼り付けられる補強部材81,86,88としては、中間転写ベルト15に負荷がかかったときにはしなやかに湾曲形状になる性質を有する材質のものが好ましい。また、中間転写ベルト15の内周面に貼り付けられる補強部材82としては、上述したスペース上の制約から厚いものを用いることができないおそれが高いので、引き裂き強度等の機械的な強度の高い材質のものや、薄くても比較的高い強度を有する材質のものが好ましい。また、寄り規制部材83,84としては、弾力性のあるゴム等を用いることが考えられる。
また、上述した例では、画像形成装置の中間転写ベルト15,15A,15B,15Cに適用した場合を説明したが、本発明はこれに限られず、例えば搬送ベルトや定着ベルト等の他のベルトにも応用することができる。定着ベルトに適用する場合には、耐熱性を持たせるべく、寄り規制部材83,84としてシリコンゴムで製造されたものを選択することができる。
また、上述した例では、画像形成装置の中間転写ベルト15,15A,15B,15Cに適用した場合を説明したが、本発明はこれに限られず、例えば搬送ベルトや定着ベルト等の他のベルトにも応用することができる。定着ベルトに適用する場合には、耐熱性を持たせるべく、寄り規制部材83,84としてシリコンゴムで製造されたものを選択することができる。
上述したように、本実施の形態およびその変形例によれば、無端状の中間転写ベルト15,15A,15B,15Cの幅方向両端部を補強している。その補強は、外周面側15aと内周面側15bの各々に補強部材81,82,86,88を貼り付けることにより行われている。このため、回転している中間転写ベルト15,15A,15B,15Cの寄り規制部材83,84がカラー31bに乗り上げた場合には、乗り上げた側の幅方向端部が湾曲するようにわたむ。このように、折れ曲がる部分をなくし、応力集中を防止するので、ベルト亀裂を抑制することができ、ベルト寿命を延ばすことが可能になる。
15,15A,15B,15C…中間転写ベルト、15a…外周面側、15b…内周面側、31…駆動ロール、31a…ロール本体部、31b…カラー、81,82,86,88…補強部材、81a,82a,83a,84a…中央側端点、83,84…寄り規制部材、85…凸型R部、87…溝部、G…画像形成エリア
Claims (11)
- トナー像が担持される担持体と、
転写ロールを含む複数のロールに張架され、前記担持体に担持されたトナー像を記録材に対して転写せしめる転写ベルトと、
前記転写ベルトの幅方向端部の外周面に設けられた第1の補強部材と、
前記転写ベルトの幅方向端部の内周面に設けられた第2の補強部材と、
前記第2の補強部材に接着あるいは取り付けられ、前記転写ベルトの寄りを規制するための寄り規制部材と、
を含む画像形成装置。 - 前記第1の補強部材の中央側端部が前記第2の補強部材の中央側端部よりも前記転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第2の補強部材の中央側端部が前記寄り規制部材の中央側端部よりも前記転写ベルトの幅方向中央側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記寄り規制部材の前記第2の補強部材側で当該寄り規制部材の中央側に位置する角部に設けられた凸型R部を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の補強部材が弾性を有する材質であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の補強部材に設けられ、当該第1の補強部材の長手方向に延びる溝部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 無端状のベルト本体と、
前記ベルト本体の幅方向端部の外周面に設けられた第1の補強部材と、
前記ベルト本体の幅方向端部の内周面に設けられた第2の補強部材と、
前記第2の補強部材に接着あるいは取り付けられ、前記ベルト本体の寄りを規制するための寄り規制部材と、
を含む無端状ベルト。 - 前記第1の補強部材および前記第2の補強部材は、前記ベルト本体に貼り付けられ、前記寄り規制部材は、当該第2の補強部材に貼り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の無端状ベルト。
- 無端状のベルト本体と、
前記ベルト本体の内周面に設けられ、前記ベルト本体の寄りを規制するための寄り規制部材と、
前記寄り規制部材の前記ベルト本体側で当該寄り規制部材の中央側に位置する角部に設けられた凸型R部と、
を含む無端状ベルト。 - 前記ベルト本体と前記寄り規制部材との間に設けられた内周面補強部材をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の無端状ベルト。
- 前記ベルト本体の外周面に設けられた外周面補強部材をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の無端状ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005042662A JP2006227412A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 画像形成装置および無端状ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005042662A JP2006227412A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 画像形成装置および無端状ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006227412A true JP2006227412A (ja) | 2006-08-31 |
Family
ID=36988823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005042662A Pending JP2006227412A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 画像形成装置および無端状ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006227412A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134615A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-06-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 無端ベルトおよび画像形成装置 |
US8131194B2 (en) | 2008-03-21 | 2012-03-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image formation apparatus having a detected part in a recess in the belt |
JP2013130754A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2015022105A (ja) * | 2013-07-18 | 2015-02-02 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-02-18 JP JP2005042662A patent/JP2006227412A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134615A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-06-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 無端ベルトおよび画像形成装置 |
US8131194B2 (en) | 2008-03-21 | 2012-03-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image formation apparatus having a detected part in a recess in the belt |
JP2013130754A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2015022105A (ja) * | 2013-07-18 | 2015-02-02 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5179441B2 (ja) | 転写装置及びこれを用いる画像形成装置 | |
JP4788214B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006227412A (ja) | 画像形成装置および無端状ベルト | |
US20110076053A1 (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
JP4569401B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4474992B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4259163B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5803201B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011085634A (ja) | クリーニング装置、プロセスユニット及び画像形成装置 | |
JP4337407B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4457876B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007024999A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006251531A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005316257A (ja) | 画像形成装置及び無端状ベルト | |
JP6961375B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4569331B2 (ja) | 回転体のクリーニング装置、搬送装置およびベルト搬送装置 | |
JP4882490B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4742241B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006235395A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009234751A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5257760B2 (ja) | 転写装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP4492202B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006201229A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007057740A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007108562A (ja) | 画像形成装置 |