JP5088974B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における遊技の演出内容を制御する技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ変動画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。遊技者の期待感を高めるための演出としては、近年「ミッション」と呼ばれる演出も知られている(例えば、特許文献1参照)。大当たりを獲得するための条件として例えば「4回転以内にリーチを出せ」といったミッションを遊技者に提示し、実際に4回転以内にリーチが出現すれば大当たりが得られるという演出である。
特開2005−168734号公報
ここで、大当たりが発生するか否かはあくまでも内部的な抽選によって判定されるのであって、ミッションとして表示される内容は演出的な態様にすぎない。したがって、内部的に大当たりと判定されればそれに合わせてミッションを達成した態様の演出を制限時間以内に表示させることとなる。しかし、遊技機内部では制限時間以内のミッション達成であると扱っているにもかかわらず、表示制御を適切に設計しておかなければ、外観上は制限時間を超えたように見えてしまったり、制限時間内の達成であるかが遊技者には判別し難くなったりすることも起こり得た。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において演出内容と遊技状態の矛盾回避を図る技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口と、始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置と、当否抽選の結果を示す図柄の停止態様を決定する図柄決定手段と、図柄を図柄表示装置に変動表示させる表示制御手段と、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となり、当否抽選が当たりであることを示す所定の停止態様にて図柄の変動表示が停止したときに特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、始動入賞口への入球を契機として当否抽選の結果を示唆する演出の態様を決定するとともに、当否抽選が当たりとなるための条件として指定時間までに演出が特定の態様を呈すべきことを内容とする指令を遊技者に提示する演出であるミッション演出を表示するか否かを所定の基準で決定する演出決定手段と、演出決定手段により決定された演出を実行し、ミッション演出を表示する旨の決定がなされた場合には指定時間までの時間経過を表す演出である時間表示演出とともにミッション演出を表示させる演出処理手段と、を備える。演出決定手段は、ミッション演出を表示する期間に当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、特定の態様を呈する演出の実行を決定し、演出処理手段は、指定時間までの残り時間が所定時間以下であるときに特定の態様を呈する演出とともに表示されることを予定した図柄変動が開始された場合、指定時間の到達を遅延させる態様にて時間表示演出を表示させる。
ここで、ミッション演出において「特定の態様」を呈すべき演出は、図柄変動の態様や図柄変動の演出に用いるモチーフ、キャラクター、背景などの演出的画像であってもよいし、演出のためのランプ点灯や演出のための音声出力などであってもよい。ミッション演出を表示するか否かは、当否抽選の結果に応じて決定してもよいし、抽選によりアットランダムに決定してもよい。「指定時間」は、ミッション演出開始から少なくとも複数回の図柄変動を包含し得るだけのミッション時間を確保するための時間的期限であってもよい。「時間表示演出」は、例えば時計をモチーフとした画像を表示させて時間経過と指定時間を示してもよいし、何らかの態様で時間経過や指定時間、残り時間が示唆される演出であればよい。「図柄表示装置」は、単一の表示装置で構成されてもよいし、複数の表示装置の組合せで構成されてもよい。
この態様によると、内部的に大当たりの要件を満たしていても、ミッション演出における外観上の要件を満たさなくなるおそれがある場合に、その演出態様と遊技状態に矛盾が生じないよう調整することができる。これにより、ミッション演出において指令された条件を満たしたか否かに関して遊技者に誤解を生じさせる事態を回避することができる。
演出処理手段は、時間表示演出における表示内容を図柄の変動表示と重畳させるとともに、図柄の変動状態に応じて時間表示演出における表示内容の可視度合いが変化するよう重畳の状態を制御してもよい。ここでいう「重畳」は、時間表示演出の表示内容と変動表示のいずれが前面側に重なるかを問わない。例えば時間表示演出を図柄変動表示の背景側に表示させておき、図柄の変動が高速のときは図柄に透過して時間表示演出が視認可能となり、図柄の変動が低速のときは図柄に覆われて時間表示演出が視認困難となる態様でもよい。あるいは、図柄変動が開始してしばらくは図柄変動より前面側に時間表示演出を表示させ、図柄変動の停止に近づくと図柄変動に覆われた背景側に時間表示演出を移動させて表示させる態様としてもよい。時間表示演出を実行するにあたり、図柄変動の開始直後は図柄変動よりも時間表示演出の視認性が優先されてもよいが、図柄変動の停止が近づけば図柄変動の視認性を優先させる必要がある。本態様によれば、図柄変動の状態に応じてその視認性への影響を抑えながら適切に時間表示演出を表示することができる。一方、図柄変動の停止に近づいたときにミッション演出の指定時間への到達も近づくと、指定時間に到達したか否かの視認性も低下し、ミッションを達成できたか否かの把握も困難となり得る。本態様では指定時間への到達を遅延させる処理をしておくことにより、指定時間到達の視認性が低下したか否かにかかわらず、外観上の矛盾を確実に回避しておくことができる。なお、指定時間への到達を遅延させる方法は、時間の進行を逆行させる表示方法や時間経過を一時的に停止させる表示方法、時間経過の速さを一時的に遅くする表示方法などであってもよい。
演出処理手段は、ミッション演出における時間の進行を一時的に逆行させることにより指定時間の到達を遅延させてもよい。例えば、時計のモチーフを用いて時間表示演出を表示する場合、その時計による時間計測の進行を逆行させる態様で表示してもよい。この場合の逆行は、通常時の時間進行速度と同じ速度で逆行させる態様としてもよいし、まとまった時間を一瞬で逆行させてすぐに順行に戻す態様としてもよい。この態様によれば、逆行から順行に戻った後は遊技者が残り時間を正確に把握することができるため、時間表示としての機能を適切に維持しながら演出を実行することができる。
演出処理手段は、ミッション演出の期間において特定の態様を呈する演出を伴う図柄変動が開始されたときの指定時間までの残り時間が、その図柄の変動開始から特定の態様を呈するまでに必要な時間より短い場合に指定時間の到達を遅延させてもよい。指定時間の到達を遅延させる目的と照らせば、演出内容が特定の態様を呈するタイミングまで指定時間の到達を遅らせることができれば十分であるため、遅延させるか否かの基準を適切に設計することができる。
演出処理手段は、指定時間までの残り時間が所定時間以下であるときに特定の態様を呈する演出を伴う図柄変動が開始された場合、その演出が特定の態様を呈するタイミングで指定時間に到達するよう遅延を実行してもよい。指定時間の到達を遅延させる目的と照らせば、演出内容が特定の態様を呈するタイミングまで指定時間の到達を遅らせることができれば十分であるため、遅延させる時間を最小限に留めることによって必要以上に遅延を発生させず、演出の間延びを回避することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、演出内容と遊技状態の矛盾回避を図る技術を提供することができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 高速変動時のミッション演出の表示内容を示す図である。 低速変動時のミッション演出の表示内容を示す図である。 時間表示演出における一時的な時間の逆行制御過程を示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS35を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS41を詳細に示すフローチャートである。 図7におけるS16を詳細に示すフローチャートである。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出処理手段133、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
演出決定手段132は、始動口62への入球を契機として当否抽選の結果を示唆する演出の態様を決定する。演出決定手段132が決定する演出には、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターン、ミッション演出、予告演出、可動役物140の駆動、遊技効果ランプ90の点灯、スピーカ18からの音声出力等の態様がある。これらの演出を効果的に組合せることにより、大当たりに対する遊技者の期待感を高める。
演出処理手段133は、演出決定手段132により決定された図柄変動、ミッション演出、予告演出、可動役物140の駆動、遊技効果ランプ90の点灯、音声出力などの演出を実行する。演出処理手段133は、装飾図柄の図柄変動やミッション演出、予告演出を演出表示装置60に表示させる演出表示制御手段134を有する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。
演出決定手段132は、ミッション演出を表示するか否かを所定の基準で決定する。ミッション演出は、当否抽選が当たりとなるための条件として指定時間までに演出が特定の態様を呈すべきことを内容とする指令を遊技者に提示する演出である。指令内容として、本実施例では「7の図柄でリーチをかけろ!」のように装飾図柄のリーチ態様を特定の態様で出現させることを大当たりの条件とするような指令を表示させる。演出決定手段132は、ミッション演出を表示するか否かを、所定確率の抽選を用いてアットランダムで決定するが、当否抽選が当たりであった場合は通常時よりも高い確率でミッション演出を表示する旨の決定をしてもよい。
演出表示制御手段134は、演出決定手段132によりミッション演出を表示する旨の決定がなされた場合に、指定時間までの時間経過を表す演出である時間表示演出とともにミッション演出を演出表示装置60に表示させる。本実施例における時計表示演出は、ミッション演出の経過時間および指定時間を仮想的な時刻を用いた表現で表示する。この時刻は時計をモチーフとした画像に表示され、現実の時刻とは異なる進行速度で時間を刻む。例えば、ミッション演出を時計の「12時」から開始させ、終了時刻である「指定時間」を「6時」に設定するなど、ミッション演出の開始と終了が遊技者にとって視覚的にも概念的にもわかりやすい時刻を用いる。このとき、現実の時間進行に対して120倍程度の速さで時間を刻む。ミッション演出が終了する指定時間までの時間は、通常は複数回の図柄変動を包含し得るだけの長さを持つ。
演出処理手段133は、時間表示演出における表示内容を装飾図柄の変動表示と重畳させるとともに、図柄の変動状態に応じて時間表示演出における表示内容の可視度合いが変化するよう重畳の状態を制御する。本実施例では、装飾図柄の図柄変動が開始して高速変動されているときは装飾図柄を透過して時間表示演出の可視度合いが高まる態様で時計を表示する。また、装飾図柄の図柄変動が停止に近づいて低速変動になるにつれて装飾図柄に覆われて時間表示演出の可視度合いが低くなる態様で時計を表示する。これにより、指定時間に近くなったときに図柄変動が低速になると、ミッション演出が終了したか否かが遊技者からは視認しにくくなる場合が生じる。
ミッション演出期間中に当否抽選の結果が大当たりとなった場合、演出決定手段132は特定の態様でのリーチを経て装飾図柄が揃う変動パターンを選択する。例えば、ミッション演出が「7の図柄でリーチをかけろ!」であった場合、演出決定手段132は、7の図柄でリーチとなるよう装飾図柄の停止図柄と変動パターンを選択し、ミッション演出における指令内容を達成させる演出とする。演出処理手段133は、指定時間までの残り時間が所定時間以下であるときに、指令内容が達成される特定のリーチ態様を呈する予定である大当たりの変動パターン(以下、「達成変動パターン」と呼ぶ)による図柄変動が開始された場合、指定時間の到達を遅延させるために一時的に時間を逆行させる時間表示演出を表示させる。本実施例では、達成変動パターンとして、変動開始から特定のリーチ態様となるまでに8秒間を要するパターンを用いる。そのため、達成変動パターンによる変動が開始される時点ですでに指定時間までの残り時間が8秒未満となっている場合には、指定時間までにリーチ態様が表示されなくなり、外観上はミッション達成の時間的条件を満たさないこととなる。そこで、本実施例では、達成変動パターンによる変動が開始される時点ですでに指定時間まで8秒未満となっている場合には、「8秒間」からその時点での残り時間を差し引いた分だけ、本来の指定時間到達の間際に経過時間を戻すことにより、実質的に指定時間を遅延させる時間表示演出をする。これにより、達成変動パターンにおけるリーチ態様が表示されるタイミングで指定時間に到達することとなり、ミッション演出における指令内容が指定時間内に達成される表示がなされ、表示内容と遊技状態の間で矛盾を回避することができる。また、時計の遅延も必要な範囲に抑えて適切な演出を維持することができる。
本実施例によると、内部的に大当たりの要件を満たしていても、ミッション演出における外観上の要件を満たさなくなるおそれがある場合に、その演出態様と遊技状態に矛盾が生じないよう調整することができる。これにより、ミッション演出において指令された条件を満たしたか否かに関して遊技者に誤解を生じさせる事態を回避することができる。一方、図柄変動の停止に近づいたときにミッション演出の指定時間への到達も近づくと、指定時間に到達したか否かの視認性も低下し、ミッションを達成できたか否かの把握も困難となり得る。本実施例では指定時間への到達を遅延させる処理をしておくことにより、指定時間到達の視認性が低下したか否かにかかわらず、外観上の矛盾を確実に回避しておくことができる。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
図4は、高速変動時のミッション演出の表示内容を示す。画面300は、装飾図柄が変動開始して高速変動しているときに装飾図柄を透過して時間表示の時計が十分に視認できる状態のミッション演出の表示状態である。画面300には、中央に時計画像200が表示され、その時計画像200を覆うように3列の装飾図柄190が縦方向のスクロール状に変動表示される。画面300の左上にはミッション演出の指令内容204が表示され、右上には指定時間206が表示される。時計画像200はアナログ時計の画像であり、その中を針208が回転表示されるとともに、指定時間206に対応するミッション演出の終了時刻202が強調表示される。本図における現在時刻は「1:30」であり、指定時間は「6:00」であるため、指定時間までは「4時間30分」が残されているが、その時間は現実には2分15秒に相当する。本図の状態では装飾図柄190が高速変動されているので、その描画処理として装飾図柄190は透過性が高められており、それら装飾図柄190を透過して時計画像200が十分に視認できる状態となっている。なお、本図の例では、装飾図柄190を透過して時計画像200が視認できる表示態様としているが、変形例として、さらに時計画像200を画面300における前面側のレイヤ、すなわち上位レイヤに表示させることにより、装飾図柄190よりも時計画像200が優先的に表示される構成としてもよい。
図5は、低速変動時のミッション演出の表示内容を示す。本図の画面300は、装飾図柄の変動が停止に近づいて低速変動となったときに装飾図柄に覆われて時間表示の時計が十分に視認できない状態のミッション演出の表示状態である。時計画像200、指令内容204、指定時間206の表示は図4のままであるが、3列の装飾図柄190のうち左列と右列がすでに停止され、中央列のみが低速で変動表示されている状態である点が図4と異なる。このとき、それぞれの装飾図柄190は透過性が低くされるため、時計画像200の針208の位置状態は十分に視認できなくなっている。この状態のまま時計の示す時間が指定時間に近づいた場合、遊技者はミッション演出の終了タイミングを正確には把握し難い。その状態で、ミッション演出の終了間際に達成変動パターンのリーチが表示された場合、そのリーチがミッション演出の終了前に表示されたか否かの判別は遊技者にとって難しい。
図6は、時間表示演出における一時的な時間の逆行制御過程を示す。ミッション演出が開始され(S100)、ミッション演出における複数回の図柄変動が表示された後、大当たり時の変動パターンが開始された時点(S104)での指定時間(S106)までの残り時間が8秒未満であった場合、指定時間(S106)の表示が実質的に遅延されるよう、達成変動パターンがリーチとなるタイミングまでの不足時間の分だけ指定時間の到達間際に時計を巻き戻し(S105)、遅延後の指定時間の到達(S108)とミッション達成となるリーチ表示(S110)とが同時になされる。
図7は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図8は、図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行するとともに(S34)、ミッション演出を処理する(S35)。当否判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行して(S40)、ミッション演出時間の巻き戻しを処理し(S41)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40およびS41をスキップする。
図9は、図8におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。図柄決定手段114は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定し(S46)、特別図柄の変動パターンを選択する(S48)。ミッション演出中であって(S49のY)、当否判定結果が大当たりであった場合(S50のY)、演出決定手段132は、ミッション演出の指令内容が達成される停止図柄と変動パターンを選択する(S51)。ミッション演出中ではない場合や(S49のN)、大当たりではなかった場合(S50のN)、演出決定手段132は、当否判定結果および特別図柄に基づいて装飾図柄の停止図柄組合せを決定し(S52)、特別図柄の変動パターンに応じて装飾図柄の変動パターンを選択する(S53)。
図10は、図8におけるS35を詳細に示すフローチャートである。ミッション演出中ではない場合(S54のN)、ミッション演出を開始すべきか否かを決定する(S56)。ミッション演出の開始が決定された場合は(S58のY)、ミッション演出の指令内容を決定して(S60)、ミッション演出を開始させる(S62)。ミッション演出を開始しない決定がなされた場合は(S58のN)、S60とS62をスキップする。S54においてミッション演出中であった場合(S54のY)、当否抽選の結果が大当たりとなり(S63のY)、達成変動パターンの変動開始時点で指定時間までの残り時間が8秒未満であった場合は(S64のY)、時間表示演出において巻き戻す時間を算出し(S65)、時間を巻き戻す旨を示す巻き戻しフラグをオンする(S66)。大当たりではない場合や(S63のN)、残り時間が8秒未満でない場合(S64のN)、S65およびS66をスキップする。
図11は、図8におけるS41を詳細に示すフローチャートである。ミッション演出時間の巻き戻しを示す巻き戻しフラグがオンになっている場合であって(S92のY)、ミッション演出の指定時間までの残り時間が1秒未満となっている場合に(S93のY)、時間表示演出において表示する時間をS65で算出した分だけ巻き戻し(S96)、巻き戻しフラグをオフする(S98)。巻き戻しフラグがオフの場合や(S92のN)、ミッション演出の残り時間が1秒以上の場合は(S94のN)、S96およびS98をスキップする。
図12は、図7におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例における時間表示演出では、時計のモチーフを用いて指定時間までの残り時間を時刻で表現した。変形例における時間表示演出では、例えば「爆弾の導火線」のように残り時間の長さを示唆できるモチーフを用いて表現してもよい。
本実施例においては、時間の遅延方法として、特定の態様の表示に必要な時間の不足分をひとまとめに逆行させる構成を例示した。変形例においては、時間の順行と同じ速度で逆行させる構成でもよいし、時間経過を一時的に停止させる表示方法や時間経過の速さを一時的に遅くする表示方法を用いてもよい。
本実施例においては、特定のリーチ態様を表示させる指令内容のミッション演出を例示した。変形例においては、図柄の態様以外に、画像を表示させたり、音声を出力させたり、ランプを点灯させたりといった演出内容を特定の態様として要求するミッション演出としてもよい。
本実施例において、ミッション演出の時間を巻き戻すときの時間表示演出が遊技者から容易に視認できるか否かは、あくまでも図柄変動が高速変動中か低速変動中かによって異なる態様であった。変形例においては、図柄変動が高速変動中か否かにかかわらず、巻き戻すときの様子を明確に遊技者が把握できるよう、その巻き戻しを優先的に表示させる構成としてもよい。例えば、時計の針が逆回転する様子を一時的に前面側に表示させることで、図柄変動よりも優先して表示させてもよい。
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 90 遊技効果ランプ、 100 遊技制御装置、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 118 メイン表示制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 133 演出処理手段、 134 演出表示制御手段、 200 時計画像、 204 指令内容、 206 指定時間。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口と、
    前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置と、
    前記当否抽選の結果を示す図柄の停止態様および変動時間を決定する図柄決定手段と、
    前記図柄を前記図柄表示装置に、決定された変動時間変動表示させる表示制御手段と、
    前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となり、前記当否抽選が当たりであることを示す所定の停止態様にて前記図柄の変動表示が停止したときに前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記図柄決定手段は、複数種類の変動時間のうち一つを、前記当否抽選の結果を示すために前記図柄を変動表示させるときの変動時間として決定し、
    前記始動入賞口への入球を契機として、前記当否抽選の結果を示す図柄の変動時間内に実行すべき、前記当否抽選の結果を示唆する演出の態様を決定するとともに、前記当否抽選が当たりとなるための条件として、複数回の前記図柄の変動にまたがる長さを持つ指定時間までに前記演出が特定の態様を呈すべきことを内容とする指令を遊技者に提示する演出であるミッション演出を表示するか否かを所定の基準で決定する演出決定手段と、
    前記演出決定手段により決定された演出を実行し、前記ミッション演出を表示する旨の決定がなされた場合には前記指定時間までの時間経過を表す演出である時間表示演出とともに前記ミッション演出を表示させる演出処理手段と、を備え、
    前記演出決定手段は、あと一つ所定の図柄が揃えば大当たりとなる所定のリーチ状態となることを内容とする指令を遊技者に提示するミッション演出を表示し、
    前記演出決定手段は、前記ミッション演出を表示する期間に前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となった場合、当該当否抽選の結果を示す前記図柄の変動中に前記所定のリーチ状態となる演出の実行を決定し、
    前記演出処理手段は、前記指定時間までの残り時間が、前記所定のリーチ状態となるまでに要する時間未満の場合、前記指定時間に到達したときに前記所定のリーチ状態となるよう、前記時間表示演出において前記指定時間を遅らせることを特徴とする弾球遊技機。
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