JP5088540B2 - 検出装置、検出方法及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、物体の回転角速度を検出するための検出装置及び検出方法、並びにこのような検出装置を搭載する電子機器に関する。
従来から、民生用の角速度センサとしては、いわゆるジャイロ検出装置が広く用いられている。ジャイロ検出装置は、片持ち梁の振動子を所定の共振周波数で振動させておき、角速度の影響によって生じるコリオリ力を圧電素子などで検出することによって角速度を検出するセンサである。
ジャイロ検出装置は、単純な機構、短い起動時間、安価で製造可能といった利点を有している。ジャイロ検出装置は、例えば、ビデオカメラ、バーチャルリアリティ装置、カーナビゲーションシステムなどの電子機器に搭載され、それぞれ手振れ検知、動作検知、方向検知などをする際のセンサとして活用されている。
近年では、ジャイロ検出装置は、搭載される電子機器の小型化、高性能化に伴い、小型化、高性能化が要求されている。例えば、電子機器の多機能化のため、他の用途で用いる各種センサと組み合わせて、ジャイロ検出装置を一基板上に搭載させ、小型化を図るといった要請がある。この小型化を実現するため、Si基板を用い、半導体で用いられる薄膜プロセスとフォトリソグラフィ技術を用いて構造体を形成するMEMS(Micro Electro Mechanical System)と呼ばれる技術を用いることが一般的となってきている。
ところで、ジャイロ検出装置が小型化されると振動系も軽量化されるが、コリオリ力は振動系の重さに比例するため、その分、検出感度も低下する。また、ジャイロ検出装置の小型化により電源が低電圧化されるが、そうなると、振動子の振幅も小さくなるため、これによっても検出感度が低下する。検出感度の低下により、検出の出力信号のS/Nが劣化する。
そこで、このような問題を解決するため、検出用の2つの電極から出力される、同位相及び同振幅の駆動用の信号が加算回路で加算され、さらに反転回路で反転させた信号が、当該検出用の2つの電極に印加される、といった技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−205861号公報(段落[0005]、[0016]、図1)
しかしながら、最近では、振動型ジャイロのさらなる小型化、低電圧化が求められている。したがって、振動型ジャイロの検出感度をさらに向上させるとともに、ノイズを抑えることで、従来品以上のS/N改善を行う必要がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる検出装置、検出方法及びこのような検出装置を搭載する電子機器を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明に係る検出装置は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、前記一対の検出信号を加算する加算手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲で遅延させる第1の位相遅延手段と、前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段とを具備する。
本発明者らの知見によれば、上記構成の振動型ジャイロでは、駆動電極と駆動電極一対の検出電極との間に寄生容量が発生している。この寄生容量の入出力間の位相差はほぼ0°であり、従ってこの寄生容量の成分が駆動電極と駆動電極一対の検出電極との間の本来の位相差である90°に影響を与えている。そこで、本発明では、検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲で遅延させるように構成することで、上記の寄生容量の分だけ位相を補償している。これにより、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
前記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を90°遅延させる第2の位相遅延手段と、前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段とを更に具備するようにしてもよい。これにより、検出感度を向上させることができる。
前記第1の位相遅延手段は、前記加算手段により加算された検出信号の位相を75°遅延させるようにすることがより好ましい。これは、本発明者らの上記知見に基づく実験により得られた最も好ましい値である。
前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させることがより好ましい。これにより、振動型ジャイロの自励発振をより安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
本発明の別の観点に係る検出装置は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、前記一対の検出信号を加算する加算手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を第1の位相量だけ遅延させる第1の位相遅延手段と、前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段と、前記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量だけ遅延させる第2の位相遅延手段と、前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段とを具備する。
上記の本発明者らの知見により、自励発振のための位相遅延量と同期検波のための位相遅延量を別個の値に設定してものである。本発明によれば、上記の寄生容量の分だけ位相を補償することが可能となり、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
前記第1の位相量は、45°よりも大きく90°よりも小さい範囲であり、前記第2の位相量は、90°であることがより好ましく、前記第1の位相量は、75°であり、前記第2の位相量は、90°であることが更に好ましい。これは、本発明者らの上記知見に基づく実験により得られた好ましい値である。
前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させることが好ましい。これにより、振動型ジャイロの自励発振をより安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
本発明の更に別の観点に係る検出方法は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロを用いた角速度の検出方法であって、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加し、前記一対の検出信号を加算し、前記加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲で遅延させ、前記遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力するものである。
本発明では、検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲で遅延させるようにしたことで、上記の寄生容量の分だけ位相を補償し、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
前記一対の検出信号を差動増幅し、前記加算された検出信号の位相を90°遅延させ、前記差動増幅された信号を前記第90°位相が遅延された検出信号に基づき同期検波することが好ましい。これにより、検出感度を向上させることができる。
前記駆動信号として出力される前記検出信号の位相を75°遅延させることがより好ましい。これは、本発明者らの上記知見に基づく実験により得られた最も好ましい値である。
前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させることが好ましい。これにより、振動型ジャイロの自励発振をより安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
本発明の更に他の観点に係る検出方法は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロを用いた角速度の検出方法であって、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加し、前記一対の検出信号を加算し、前記加算された検出信号の位相を第1の位相量だけ遅延させ、前記第1の位相量だけ遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力し、前記一対の検出信号を差動増幅し、前記加算手段により加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量だけ遅延させ、前記差動増幅された信号を前記第2の位相量だけ遅延された検出信号に基づき同期検波するものである。
前記第1の位相量は、45°よりも大きく90°よりも小さい範囲であり、前記第2の位相量は、90°であることが好ましい。これにより、上記の寄生容量の分だけ位相を補償し、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
前記第1の位相量は、75°であり、前記第2の位相量は、90°であることがより好ましい。これは、本発明者らの上記知見に基づく実験により得られた最も好ましい値である。
前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させることが好ましい。これにより、振動型ジャイロの自励発振をより安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
本発明の他の観点に係る電子機器は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、前記一対の検出信号を加算する加算手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲で遅延させる第1の位相遅延手段と、前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段と、前記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を90°遅延させる第2の位相遅延手段と、前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段とを有する検出装置と、前記同期検波手段の出力に基づき所定の制御を行う制御手段とを具備する。
本発明の更に他の観点に係る電子機器は、駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、前記一対の検出信号を加算する加算手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を第1の位相量だけ遅延させる第1の位相遅延手段と、前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段と、前記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量だけ遅延させる第2の位相遅延手段と、前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段とを有する検出装置と、前記同期検波手段の出力に基づき所定の制御を行う制御手段とを具備する。
本発明では、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができるので、制御手段による制御をより精密に行うことができる。
ここで、電子機器の一例としては、手振れ補正機構付きのディジタルカメラであり、前記制御手段は、前記手振れ補正機構の補正量を制御するものである。これにより、より精密な手振れ補正を行うことが可能となる。
以上のように、本発明によれば、振動型ジャイロの自励発振を安定にさせることでノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るジャイロ検出装置の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、ジャイロ検出装置100は、振動型ジャイロ1、抵抗11a、12b、バイアス印加手段としての直流電源12、ボルテージ・ホロワァ21a、21b、加算手段としての加算回路22、第1の位相遅延手段としての移相回路23a、第2の位相遅延手段としての移相回路23b、振幅制御手段としてのGCA(Gain Control Amp)24及び検波回路25、差動増幅手段としての差動増幅回路31並びに同期検波手段としての同期検波回路32を備える。
このジャイロ検出装置100では、振動型ジャイロ1、抵抗11a、12b、直流電源12、ボルテージ・ホロワァ21a、21b、加算回路22、移相回路23a、23b、GCA24及び検波回路25により自励発振回路110を構成している。
ジャイロ検出装置100全体の説明の前にまず振動型ジャイロ1の一例とその動作原理について説明する。
図2は振動型ジャイロ1の一例を示す斜視図である。
図2に示すように、この振動型ジャイロ1は、ベース体2と、このベース体2から延びるように設けられた振動アーム3とを備える。図3はその振動アーム3の長軸(Z軸)に垂直な面の断面図である。
この振動型ジャイロ1は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)より作製することができる。例えば図3に示すように、シリコン基板4上に共通電極6dとなる導電膜が形成され、導電膜上に圧電膜5が形成される。そして、フォトリソグラフィ技術により、所定の細長い形状の駆動電極6c、第1の検出電極6a及び第2の検出電極6bが、圧電膜5上に形成される。圧電膜5、導電膜6d、駆動電極6c、検出電極6a及び検出電極6bにより圧電素子が構成される。すなわち、この圧電膜5の第1の側に、駆動電極6、一対の第1の検出電極6a及び第2の検出電極6bが設けられ、第1の側と対向する第2の側に共通電極6dが設けられる。
ベース体2の上にも、リード線7、電極パッド8及びバンプ9a〜9d等を有するリード電極が形成される。これもフォトリソグラフィ技術により形成すればよい。バンプ9a及び9bは第1及び第2の検出電極6a及び6bにそれぞれ接続されている。また、バンプ9cは駆動電極6cに、バンプ9dは共通電極6dに接続されている。これらのバンプ9a〜9dを介して、IC等の検出回路に接続される。バンプ9a〜9dは、例えば金で形成されるが、これには限らない。
以上のように、駆動電極6c、第1及び第2の検出電極6a及び6b、リード線7等が形成されると、シリコンウェハから図2に示すような形状の振動型ジャイロ1が切り出される。
図4は図2に示した振動型ジャイロ1の動作原理を示す図である。
図4に示すように、振動型ジャイロ1の共通電極6dは、直流電源12に接続される。駆動電極6cと共通電極6dの間には、交流電源13が接続される。検出電極6a及び検出電極6bと共通電極6dの間には、抵抗11a及び抵抗11bが接続される。また、検出電極6a及び検出電極6bは、差動増幅回路31に接続される。
駆動電極6cと共通電極6dは、直流電源12により電圧値Vrefにバイアスされる。また、第1及び第2の検出電極6a及び6bは、抵抗11a及び抵抗11bを通して電圧値Vrefにバイアスされる。すなわち、圧電膜5の第1の側と対向する第2の側の間の直流電圧の差は0となる。さらに、圧電膜5の第1の側と対向する第2の側の間には、駆動電極6cと共通電極6dの間に接続された交流電源13により駆動電圧信号vdが入力される。直流電圧値Vrefを基準としたこの駆動電圧信号vdは圧電膜5で機械変換され、振動アーム3本体がY軸方向に屈曲運動をする。
この屈曲運動は、圧電膜5で電気変換され、検出電極6a及び検出電極6bより交流電圧信号Va及び交流電圧信号Vbとして出力される。振動アーム3の長軸(Z軸)を中心とした回転角速度ωoが加わらないときは、検出電極6aと検出電極6bの出力は同相で同じ大きさの信号である。このため、差動増幅回路31で相殺される。次に、振動アーム3の長軸(Z軸)を中心とした回転角速度ωoが加わったときは、X軸方向に発生するコリオリ力によって屈曲運動の向きが変わる。これによって、検出電極6aと検出電極6bの出力に差が生じ、差動増幅回路31を通すことで差分信号Voが得られる。これが検出信号である。
図5に示すように、振動アーム3の質量をm、振動アーム3の屈曲運動の振動速度をv、振動アーム3の長軸を中心とした回転角速度をωoとすると、コリオリ力Fcは式(1)で表される。
Fc=2×m×v×ωo …(1)
このコリオリ力Fcは、差動増幅回路31で得られる差分信号Voと比例関係にあり、比例定数をk1とすると、式(2)で表すことができる。
Vo=k1×2×m×v×ωo …(2)
ここで、図1に戻り、このジャイロ検出装置100全体について説明する。
振動型ジャイロ1の共通電極6dは、直流電源12に接続される。検出電極6a及び検出電極6bと共通電極6dの間には、抵抗11a及び抵抗11bが接続される。検出電極6aの出力はボルテージ・ホロワァ21aに入力され、検出電極6bの出力はボルテージ・ホロワァ21bに入力される。ボルテージ・ホロワァ21aの出力及びボルテージ・ホロワァ21bの出力は、加算回路22に入力されると共に差動増幅回路31に入力される。
加算回路22の出力は、移相回路23aと移相回路23bに入力されると共に検波回路25に入力される。移相回路23aの出力は、GCA(Gain Control Amp)24に入力される。検波回路25の出力は、GCA24に入力される。GCA24の出力は、振動型ジャイロ1の駆動電極6cに入力される。移相回路23bの出力は同期検波回路32に入力される。
次に、回路動作について説明する。
既に説明したとおり、GCA24の出力である駆動信号は、直流電圧値Vrefでバイアスされた交流の電圧信号であり、振動型ジャイロ1の駆動電極6cに入力される。また、共通電極6dは直流電源12により電圧値Vrefにバイアスされる。したがって、圧電膜5の第1の側と対向する第2の側の間の直流電圧の差は0となる。この駆動信号は圧電膜5で機械変換され、振動アーム3がY軸方向に屈曲運動する。
この屈曲運動は、圧電膜5で電気変換され、検出電極6a及び検出電極6bより検出信号として出力される。この2つの検出信号は、抵抗11a及び抵抗11bを通して電圧値Vrefにバイアスされた交流の電圧信号である。
この2つの検出信号は、振動型ジャイロ1と回路をインピーダンス的に切り離すためのボルテージ・ホロワァ21a及びボルテージ・ホロワァ21bを通した後で、加算回路22に入力されると共に差動増幅回路31に入力される。
加算回路22は、振動アーム3の長軸(Z軸)を中心とした回転角速度ωoが加わったときの検出信号の変化をキャンセルするために用いている。すなわち、回転角速度ωoが加わったときには、X軸方向に発生するコリオリ力によって屈曲運動の向きが変わる。これによって、2つの検出信号に出力差が生じるが、出力差は差動で発生するため、加算後の出力は変化しない。一方、差動増幅回路31からは、コリオリ力に応じた信号が得られる。
移相回路23aは、入力に対して出力位相を75°遅らせるためのものである。加算回路22の出力は駆動信号に対して75°進んでいるが、移相回路23aの出力は駆動信号と同じ位相になる。この出力信号は、GCA24で所定の電圧振幅Adになるように増幅され、駆動信号となる。GCA24は、加算回路22の出力の電圧振幅を検波回路25で検出し、加算回路22の出力が一定の電圧振幅になるようにフィード・バックを掛けることで増幅度をコントロールしている。
また、回転角速度ωoが加わると、差動増幅回路31からは、コリオリ力に応じた交流信号が得られる。この信号を移相回路23bで90°遅らさせた出力のタイミングで同期検波を掛けると、交流成分を取り除いたコリオリ力に応じた信号を同期検波回路32の出力として得ることができる。
同期検波のタイミングとしては、検出電極6a及び検出電極6bの出力である交流信号に対し、90°ずらした位相で掛けると感度を最大とすることができるためである。
振動型ジャイロ1の駆動電極と検出電極間の寄生容量を通して流れるリーク電圧により、振動型ジャイロ1の入出力特性の共振周波数foよりも低い周波数の特性カーブがより大きく影響を受ける。そこで、振動型ジャイロ1の入出力間の位相を90°よりも小さくなるように移相回路23aで設定することで、リーク電圧の影響を受けない周波数で自励発振させることができる。すなわち、この自励発振の安定化によりノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
移相回路23aが遅延させる位相量としては、45°よりも大きく90°よりも小さい範囲が好ましい。この遅延位相量を45°以下とすると自励発振ができない状態となるからである。
ここで、本実施形態において、移相回路23bとは別個の移相回路23aを設け、この移相回路23aにより入力に対して出力位相を75°遅らせるように構成した理由を更に詳細に説明する。
図6は図4に示した振動型ジャイロ1の理想的な入出力特性を示す図である。
振動型ジャイロ1の入力である駆動信号vdの電圧振幅Adを1.1Vp−pに固定し、検出電極6aの出力Vaあるいは検出電極6bの出力Vbを測定した。横軸は駆動信号vdの発振周波数fで、縦軸は出力Vaあるいは出力Vbの電圧振幅A、及び出力Vaあるいは出力Vbでの位相θを表している。振動型ジャイロ1は、入出力効率が一番良い電圧振幅が最大のAoとなる周波数foで使用している。この周波数foで電圧振幅は約0.75Vp−pとなり、且つ位相が約90°となっている。
仮に、振動型ジャイロ1の入出力特性が図6に示したものだとすると、ジャイロ検出装置については図7のように構成できる。すなわち、一つの移相回路23の出力をGCA24及び同期検波回路32の入力とすることができる。
しかしながら、実際の振動型ジャイロ1の入出力特性は図8に示したようになる。
すなわち、図8に示すように、実際の振動型ジャイロ1の入出力特性上では、入出力効率が一番良い電圧振幅が最大のAoとなる周波数foでこの振動型ジャイロ1を使用すると仮定する。そうすると、この周波数foで電圧振幅は約0.75Vp−pとなり、且つ位相は約75°となっている。
この振動型ジャイロ1を図7に示した回路で動作させると自励発振回路110が正常に機能せず、異常な発振が観測された。この異常な発振とは、前記周波数foでの発振と300Hz程度の周波数での発振の二重発振のことである。
次に、振動型ジャイロ1がこのようにばらつき、図8に示した特性となる理由を説明する。
図9は振動型ジャイロ1の入出力特性を説明するための回路図である。
振動型ジャイロ1の共通電極6dは、接地される。駆動電極6cと共通電極6dの間には、交流電源13が接続される。検出電極6aと検出電極6bは、入出力特性を観測するだけなので電気的に短絡される。また、検出電極6a及び検出電極6bと共通電極6dの間には、抵抗11a及び抵抗11bが接続される。
駆動電極6cと共通電極6dは、電圧値0にバイアスされる。また、第1及び第2の検出電極6a及び6bは、抵抗11a及び抵抗11bを通して電圧値0にバイアスされる。すなわち、圧電膜5の第1の側と対向する第2の側の間の直流電圧の差は0となる。さらに、圧電膜5の第1の側と対向する第2の側の間には、駆動電極6cと共通電極6dの間に接続された交流電源13により駆動電圧信号vdが入力される。直流電圧値0を基準としたこの駆動電圧信号vdは圧電膜5で機械変換され、振動アーム3本体がY軸方向に屈曲運動をする。
この屈曲運動は、圧電膜5で電気変換され、検出電極6a及び検出電極6bより交流電圧信号として出力される。本発明者らは、この系の他に、振動型ジャイロ1の入出力特性を決める経路が存在することを見出した。これは、駆動電極6cと検出電極6a間の寄生容量10a及び駆動電極6cと検出電極6b間の寄生容量10bによるものである。すなわち、駆動電極6cと共通電極6dの間に入力された駆動電圧信号vdが寄生容量10a及び寄生容量10bを通り、検出電極6a及び検出電極6bより交流電圧信号として出力される経路である。上記2つの出力(屈曲運動によるもの及び寄生容量によるもの)を合算したものが交流電圧信号Vg(図9参照)となる。
図10及び図11は振動型ジャイロ1の入出力特性を決めるメカニズムを説明するための図である。
電圧振幅は、図8に示した振動型ジャイロ1の入出力特性を模式的に表した図であり、図9に示した振動型ジャイロ1の入力である駆動信号vdの電圧振幅Adを一定に固定し、検出電極6a及び検出電極6bの出力Vgを測定したものである。横軸は駆動信号vdの発振周波数fで、縦軸は出力Vgの電圧振幅A、及び出力Vgでの電圧位相θを表している。
振動振幅は、上記電圧振幅に対応した振動アーム3の先端部の機械的振動の振幅を測定したものである。横軸は駆動信号vdの発振周波数fで、縦軸は振動アーム3の先端部の振動振幅Av、及び先端部での振動位相θvを表している。
駆動信号vdは圧電膜5で機械変換され、振動アーム3本体がY軸方向に屈曲運動する。この屈曲運動による振動振幅Avは、振動型ジャイロ1の形状で決まる共振周波数foで最大となり、駆動信号vdに対して振動位相θvが90°進む。共振周波数foよりも低い周波数では、振動振幅Avは小さくなり、振動位相θvが180°進む。共振周波数foよりも高い周波数では、振動振幅Avは小さくなり、振動位相θvが0°となる。
このような屈曲運動が、圧電膜5で電気変換され出力されるが、合わせて寄生容量10a及び寄生容量10bを通して流れるリーク電圧も出力される。屈曲運動による出力をVgvとし、リーク電圧による出力をVglとする。リーク電圧による出力Vglは、周波数によらず一定の振幅で駆動信号vdに対して位相回りが小さく0°近辺である。
次に、振動型ジャイロ1の入出力特性を、屈曲運動による出力Vgvとリーク電圧による出力Vglの関係により説明する。
各周波数領域(i),(ii),(iii),(iv),(v)での出力Vgvと出力Vglをベクトル表示し、合算した者が入出力特性となる。ベクトルは電圧振幅と電圧位相で表わす。
(1)周波数(i)の領域では、振幅がVgv<Vglで、位相がVgv=180°近辺である。合算した出力Vgは、振幅が小さく、位相は0°近辺となる。
(2)周波数(ii)の領域では、振幅がVgv≦Vglで、位相がVgv=180°近辺である。合算した出力Vgは、振幅が最小で、位相は75°近辺となる。
(3)周波数(iii)の領域では、振幅がVgv>Vglで、位相がVgv=90〜180°出アル。合算した出力Vgは、振幅が中間で、位相は約90〜180°となる。
(4)周波数(iv)の領域では、振幅がVgv>Vglで、位相がVgv=90°である。合算した出力Vgは、振幅が最大で、位相は75°近辺となる。
(5)周波数(v)の領域では、振幅がVgv<Vglで、位相がVgv=0°近辺である。合算した出力Vgは、振幅が中間で、位相は0°近辺となる。
周波数領域(ii)は、出力Vgの振幅が最小となり、且つ位相が共振周波数foとほぼ同じであることから反共振点にみえるが、上記の説明によりリーク電圧により生じた点であることが分かる。リーク電圧がなければ、振動型ジャイロ1の入出力特性は、振動振幅及び振動位相と類似した特性カーブとなる。
この振動型ジャイロ1を図7に示した回路で自励発振させると、移相回路23で90°遅らせるため、振動型ジャイロ1の入出力特性上では、電圧位相θが90°で動作することになる。このときの周波数fはfogとなり、真の共振周波数foよりも低い。また、電圧振幅AはAogで動作することになり、リーク電圧がない場合の振幅Aoに比べて小さい。

リーク電圧が存在すると振動型ジャイロ1の入出力特性の共振周波数foよりも低い周波数の特性カーブがより大きく影響を受けていることが分かる。この影響により、共振周波数Foよりも低い周波数で振動型ジャイロ1を動作させると自励発振回路が誤動作し、二重発振を引き起こすのである。
そこで、本実施形態に係るジャイロ検出装置100では、移相回路23bとは別個の移相回路23aを設け、この移相回路23aにより入力に対して出力位相を75°遅らせるように構成したことで、リーク電圧の影響を受けない周波数で自励発振させることができる。すなわち、この自励発振の安定化によりノイズを抑え、高S/N化を実現することができる。
本発明は、上記の実施形態には限定されず、本発明の技術思想の範囲内で様々に変形して実施することも可能である。
例えば、上記の実施形態では、振動型ジャイロ1の振動アームが1本であってが、例えば振動アームが3本ある振動型ジャイロに対しても本発明を適用することができる。
図12は本発明のさらに別の実施の形態に係る振動素子を示す模式図である。図13は図12におけるA−A線断面図である。
振動素子41は、ベース体140と、ベース体140から延びるように設けられた3本の振動アーム141、142及び143とを備えている。この振動素子41も、例えばMEMSにより作製することができる。図13に示すように、3本の振動アーム141、142及び143は、シリコンでなるベースアーム147a〜147cをそれぞれ有する。
中央の振動アーム141のベースアーム147a上には、圧電膜148aが設けられ、圧電膜148aの第1の側に第1の駆動電極145a、第1の検出電極146a及び第2の検出電極146bが設けられている。また、圧電膜148aの第1の側に対向する第2の側に共通電極144aが設けられている。
振動アーム142のベースアーム147b上には、圧電膜148bが設けられ、圧電膜148bの第1の側に共通電極144bが設けられている。また、圧電膜148bの第2の側に第2の駆動電極145bが設けられている。同様に、振動アーム143のベースアーム147c上には、圧電膜148cが設けられ、圧電膜148cの第1の側に共通電極144cが設けられている。また、圧電膜148cの第2の側に第3の駆動電極145cが設けられている。
回路構成としては、図1に示した共通電極6dに対応する共通電極144aへ印加される信号を共通電極144b、144cに印加し、図1に示した駆動電極6cに対応する第1の駆動電極145aへ印加される信号を第1及び第2の駆動電極145b、145cに印加するように構成すればよい。
このように構成された振動型ジャイロでは、左右の振動アーム142及び143が同相、同振幅で振動し、中央の振動アーム141は、左右の振動アーム142及び143に対して逆相、2倍の振幅で振動するように駆動される。中央の振動アーム142に注目すれば、図2及び図3に示す形態と同様の構成であるので、電源電圧を大きくすることなく、第1及び第2の検出電極146b及び146cによる検出感度を向上させることができ、高S/Nを実現することができる。
なお、第2及び第3の駆動電極145b及び145cには、駆動信号が入力されなくてもよい。この場合、左右の振動アーム142及び143は、中央の振動アーム141の振動による反動で振動する。
図14はジャイロ検出装置を搭載した電子機器の例として、デジタルカメラを示す概略斜視図である。図15は、そのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ260は、ジャイロ検出装置100を搭載する機器本体261を備えている。機器本体261は、例えば、金属製、樹脂製などのフレームまたは筐体である。ジャイロ検出装置100は、例えば数mm角の大きさでパッケージングされて構成されている。ジャイロ検出装置100により少なくとも2軸の回りの回転角速度を検出するために、少なくとも2つのジャイロ検出装置100が搭載されている。
図15に示すように、デジタルカメラ260は、ジャイロ検出装置100と、制御部510と、レンズ等を備える光学系520と、CCD530、光学系520に対して手振れ補正を実行する手振れ補正機構540とを有する。
2つのジャイロ検出装置100によって、2軸のコリオリ力が検出される。制御部510は、この検出されたコリオリ力に基づき手振れ補正機構540を使って光学系520で手振れの補正を行う。
上記各実施の形態に係るジャイロ検出装置を搭載する電子機器としては、上記したデジタルカメラに限られない。例えば、電子機器としては、ラップトップ型のコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、電子辞書、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、携帯電話、ゲーム機器、カーナビゲーション機器、ロボット機器、その他の電化製品等が挙げられる。
本発明の一実施形態に係るジャイロ検出装置の構成を示す回路ブロック図である。 図1に示した振動型ジャイロの一例を示す斜視図である。 図2のA断面図である。 図2に示した振動型ジャイロの動作原理を説明するための回路図である。 図4における力学的な視点から動作原理を示す概念図である。 図2に示した振動型ジャイロの理想的な入出力特性を示す図である。 比較例として示すジャイロ検出装置の構成を示す回路ブロック図である。 図2に示した振動型ジャイロの現実の入出力特性を示す図である。 図8に示した入出力特性となる要因を説明するための図である。 図8に示した入出力特性となる要因を更に詳細に説明するための図(その1)である。 図8に示した入出力特性となる要因を更に詳細に説明するための図(その2)である。 本発明の他の実施形態に係る振動型ジャイロの構成を示す平面図である。 図12に示した振動型ジャイロの断面図である。 ジャイロ検出装置を搭載した電子機器の例として、デジタルカメラを示す概略斜視図である。 そのデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 振動型ジャイロ
11a、12b 抵抗
12 直流電源
21a、21b ボルテージ・ホロワァ
22 加算回路
23a、23b 移相回路
24 GCA(Gain Control Amp)
25 検波回路
31 差動増幅回路
32 同期検波回路
100 ジャイロ検出装置

Claims (8)

  1. 駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、
    前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、
    前記一対の検出信号を加算する加算手段と、
    前記加算手段により加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲内の第1の位相量で遅延させる第1の位相遅延手段と、
    前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段と
    を具備する検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置であって、
    記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、
    前記加算手段により加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量遅延させる第2の位相遅延手段と、
    前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段と
    を具備する検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の検出装置であって、
    前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させる
    検出装置。
  4. 駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロを用いた角速度の検出方法であって、
    前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加し、
    前記一対の検出信号を加算し、
    前記加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲内の第1の位相量で遅延させ、
    前記第1の位相量で遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する
    検出方法。
  5. 請求項4に記載の検出方法であって、
    さらに、
    前記一対の検出信号を差動増幅し、
    前記加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量遅延させ、
    前記差動増幅された信号を前記第2の位相量だけ遅延された検出信号に基づき同期検波する
    検出方法。
  6. 請求項4または5に記載の検出方法であって、
    前記振動型ジャイロの共振周波数よりも高い周波数で自励発振させる
    検出方法。
  7. 駆動電極と前記駆動電極を挟むように所定の間隔をもって配置された一対の検出電極とを有する第1の側と、前記第1の側に対向するように設けられ共通電極を有する第2の側とを有する圧電素子を有し、前記駆動電極と前記共通電極との間に加えられる駆動信号により振動し、前記一対の検出電極からコリオリ力に応じた一対の検出信号を発生する片持ちタイプの振動型ジャイロと、前記一対の検出電極にバイアス電圧を印加するバイアス印加手段と、前記一対の検出信号を加算する加算手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を45°よりも大きく90°よりも小さい範囲内の第1の位相量で遅延させる第1の位相遅延手段と、前記第1の位相遅延手段により遅延された前記検出信号を所定の電圧振幅となるように制御して前記駆動信号として出力する振幅制御手段と、前記一対の検出信号を差動増幅する差動増幅手段と、前記加算手段により加算された検出信号の位相を前記第1の位相量とは異なる第2の位相量遅延させる第2の位相遅延手段と、前記差動増幅手段により差動増幅された信号を前記第2の位相遅延手段により遅延された検出信号に基づき同期検波する同期検波手段とを有する検出装置と、
    前記同期検波手段の出力に基づき所定の制御を行う制御手段と
    を具備する電子機器。
  8. 請求項に記載の電子機器であって、
    当該電子機器が、手振れ補正機構付きのディジタルカメラであり、
    前記制御手段は、前記手振れ補正機構の補正量を制御する
    電子機器。
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