JP2007327781A - 振動センサ - Google Patents

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隆行 山地
Minoru Ota
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Abstract

【課題】検出感度の温度特性を安定して補償することが可能な振動センサを提供すること。
【解決手段】本発明は、振動体(10)と、振動体を機械振動させる駆動回路(20)と、駆動回路(20)の駆動信号(S1)に関する参照信号(S3)を参照し、振動体(10)の機械振動に関する検出信号(S4)に基づき振動体(10)の物理状態を検出する検出回路(30)と、を有しており、参照信号(S3)と検出信号(S4)との位相差の温度特性は、機械振動に対する検出信号(S4)の検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されていることを特徴とする振動センサである。
【選択図】図3

Description

本発明は振動センサに関し、特に温度特性を補償する機能を有する振動センサに関する。
加速度センサや角速度センサ等の振動センサは振動体を有し、振動体の振動を検知することにより、加速度や角速度を検知するセンサである。例えば、角速度センサは、カーナビゲーションシステムやデジタルカメラの手振れ防止等に用いられている。振動センサにおいては、振動体は圧電体からなり、振動体の振動を電気信号に変換し振動体の振動を検知する。しかしながら、雰囲気温度が変化すると振動体の機械振動を電気信号に変換する検出感度が変化してしまう。例えば、図1は温度に対する角速度センサの検出感度を示した図である。この例では検出感度は負の温度特性を有する。特許文献1には、検出感度の温度特性を補償するため、図2に示す差動増幅回路60を振動センサの出力に接続する技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、図2の抵抗R1やR2の抵抗値の温度特性を用い検出感度の温度特性を補償するものである。
特開平11−148829号公報
しかしながら、特許文献1においては、温度特性を有する抵抗として拡散抵抗を用いているが、拡散抵抗は、量産時に安定した抵抗値の温度特性を得ることが難しい。また、拡散抵抗に温度特性を持たせると、差動増幅回路自体も温度特性を有することになってしまう。このように、従来、検出感度の温度特性の安定した温度補償は困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、検出感度の温度特性を安定して補償することが可能な振動センサを提供することを目的とする。
本発明は、振動体と、前記振動体を機械振動させる駆動回路と、前記駆動回路の駆動信号に関する参照信号を参照し、前記振動体の機械振動に関する検出信号に基づき前記振動体の物理状態を検出する検出回路と、前記駆動回路とグランドとの間に接続されるキャパシタを具備し、前記キャパシタの容量値の温度特性は、前記機械振動に対する前記検出信号の検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されていることを特徴とする振動センサである。本発明によれば、キャパシタの容量値の温度特性を用いることで、検出感度の温度特性を安定して補償することが可能な振動センサを提供することができる。
本発明は、振動体と、前記振動体を機械振動させる駆動回路と、前記駆動回路の駆動信号に関する参照信号を参照し、前記振動体の機械振動に関する検出信号に基づき前記振動体の物理状態を検出する検出回路と、を具備し、前記参照信号と前記検出信号との位相差の温度特性は、前記機械振動に対する前記検出信号の検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されていることを特徴とする振動センサである。本発明によれば、参照信号と検出信号との位相差の温度特性を用い、検出感度の温度特性を安定して補償することができる。
上記構成において、前記駆動回路とグランドとの間に接続されるキャパシタを具備し、前記位相差の温度特性は、前記キャパシタの容量値の温度特性により規定されている構成とすることができる。上記構成によれば、容量値の温度特性の異なるキャパシタは簡単に入手できるため、簡単に、検出感度の温度特性を補償することができる。
上記構成において、前記駆動信号の位相を変換する移相器を具備し、前記位相差の温度特性は、前記移相器の位相の温度特性により規定されている構成とすることができる。
上記構成において、前記駆動信号の位相を変換する移相器を具備し、前記位相差の温度特性は、前記キャパシタの容量値の温度特性および前記移相器の位相の温度特性により規定されている構成とすることができる。この構成によれば、検出感度の大きい温度特性を補償することができる。
上記構成において、前記キャパシタは脱着可能である構成とすることができる。この構成によれば、検出感度の温度特性を一層厳密に補償することができる。
上記構成において、前記検出回路の出力信号は、前記参照信号と前記検出信号との位相差が基準位相差の場合、最大となり、前記検出感度は負の温度特性を有し、前記位相差は、温度上昇に伴い前記基準位相差に近づくように設定されている構成とすることができる。この構成によれば、参照信号と検出信号との位相差の温度特性を用い、検出感度の温度特性を補償することができる。
上記構成において、前記検出回路の出力信号は、前記参照信号と前記検出信号との位相差が基準位相差の場合、最大となり、前記検出感度は正の温度特性を有し、前記位相差は、温度上昇に伴い前記基準位相差から遠のくように設定されている構成とすることができる。この構成によれば、参照信号と検出信号との位相差の温度特性を用い、検出感度の温度特性を補償することができる。
上記構成において、前記振動体の前記物理状態は、前記振動体の振動である構成とすることができる
本発明によれば、検出感度の温度特性を安定して補償することが可能な振動センサを提供することができる。
以下、図面を参照に本発明の実施例について説明する。
実施例1は振動体として音叉型振動子を用いた角速度センサの例である。図3は実施例1に係る角速度センサの振動体10(音叉型振動子)、駆動回路20および検出回路30のブロック図である。音叉型振動子である振動体10の駆動電極15aはキャパシタ50を介し接地されている。駆動電極15aとキャパシタ50との間のノードN1には駆動回路20が接続されている。つまり、駆動回路20とグランドとの間にキャパシタ50が接続される。駆動回路20は、位相を90°遅らせる移相器22(つまり駆動信号の位相を変換する移相器)と、移相器22の出力信号S2の位相を反転し増幅する反転増幅器24から構成される。駆動回路20の出力は振動体10の駆動電極14aに入力する。振動体10の検出電極12a、12bおよび11cはノードN3で共通に接続され、検出電極11a、11bおよび12cはノードN4で共通に接続され、それぞれ検出回路30内の差動増幅回路40に入力する。差動増幅回路40の出力である検出信号S4は検波器32に入力する。駆動回路20の反転増幅器24の出力信号は検出回路30の比較器23により矩形波に変換され、参照信号S3として検波器32に入力する。検出回路30は、差動増幅回路40、比較器23、検波器32および増幅器34を有し、参照信号S3と振動体10からの2つの出力信号の差動信号である検出信号S4より出力信号S5を出力する。
図4(a)および図4(b)は音叉型振動子である振動体10の電極パターンを示す図である。振動体10は例えばLiNbO(ニオブ酸リチウム)またはLiTaO(タンタル酸リチウム)等の圧電性材料より形成されている。例えばLiNbO(ニオブ酸リチウム)またはLiTaO(タンタル酸リチウム)を用いる場合は、130°から140°Y板を用いることにより、高k23電気機械結合係数を得ることができる。振動体10の表面にはAu、AlまたはCu等の金属膜を用いた電極が形成されている。
図4(a)は振動体10の表側を示し、図4(b)は裏側を示す。アーム部11には検出電極11a、11b、11cが設けられている。検出電極11aと11bは電極11dで接続されている。検出電極11aには引出し電極11fが設けられている。電極11cは、引出し電極11eに接続されている。同様に、アーム部12には、検出電極12a、12b、12cが設けられている。検出電極12aと12bは電極12dで接続されている。電極12aには引出し電極12fが設けられている。電極12cは、引出し電極12eに接続されている。振動体10の表面には駆動電極14aが設けられ、引出し電極14bに接続されている。同様に、裏面には駆動電極15aが設けられ、引出し電極15bに接続されている。
図5(a)および図5(b)は振動体10の駆動モードと検出モードを説明するための図である。図5(a)を参照に、振動体10の駆動電極14aおよび15bに駆動信号を印加することによりにアーム部11および12が互いに開閉するような振動モードを発生させる。この振動はアーム部11および12方向の面に平行な振動である。ここで検知軸に対し角速度が加わると、コリオリ力により図5(b)のようなアーム部11および12が前後に振動する振動モードが現れる。この振動はアーム部11および12方向の面に垂直なツイスト振動である。図3の差動増幅回路40が、ノードN3とN4との電位差を検出信号S4として検出することにより、振動体10の機械振動を電気信号として検出することができる。特に、N3とN4の電位差が最大となる時間は図5(a)において、アーム部11、12の振幅が最大となるタイミングである。したがって、アーム部11、12の振幅が最大となる時間と同期させ、N3とN4との位相差を検出する方法が、効率がよい。つまりS/N比がよい。
図6(a)から図6(c)は、アーム部11、12の振幅最大時間と同期した検出を可能とするための、図3における各信号の波形を示す図である。図6(a)は、振動体10の駆動電極15aから出力される駆動信号S1を示している。アーム部11、12の振幅が最大となるタイミングは駆動信号S1の振幅最大の時間から90°位相が遅れた時間である。したがって、移相器22において、駆動信号S1の位相を90°遅らせ、図6(b)のような信号S2を出力する。反転増幅器24は、入力信号S2の位相を反転させ、増幅した信号を出力する。さらに、比較器23で図6(c)のような矩形波を出力する。比較器23の出力は検波器32に参照信号S3として入力する。反転増幅器24の出力は振動体10の駆動電極14aに入力する。振動体10の駆動電極14aと15aとでは位相が90°遅れる。このように、振動体10から駆動回路20を経由し振動体10に至るループでは位相が360°回転している。このため、駆動信号S1は発振し、振動体10を図5(a)のように振動させる。このように、駆動回路20は振動体10を機械振動させる回路である。
図7(a)から図7(c)は検出回路30の動作を説明するための図である。振動体10がコリオリ力を受け図5(b)のように振動すると、図3の振動体10のノードN3とN4との間に電位差が発生する。差動増幅回路40がノードN3とN4との電位差を検出信号S4として検波器32に出力する。図7(a)は検出回路30の検波器32に入力する参照信号S3、図7(b)は検出信号S4を示している。参照信号S3と検出信号S4とはほぼ同期している。検波器32は参照信号S3のハイレベルの間の検出信号S4を積算し出力する。つまり、図7(b)のハッチング部分の面積に相当する出力を行う。増幅器34がこの出力を増幅し、検出回路30の出力信号S5として出力する。図7(c)のように検出信号S4の振幅が小さくなると、出力信号S5は小さくなる。反対に、検出信号S4の振幅が大きくなると、出力信号S5は大きくなる。このように、検出回路30は、駆動回路20の駆動信号S1に関する参照信号S3を参照し、振動体10の機械振動に関する検出信号S4に基づき振動体10の振動の振幅(物理状態)を検出する回路である。つまり、検出信号S4と同期した参照信号S3を用い、検出信号S4の振幅に関係した出力信号S5を出力する回路である。
図8(a)から図8(d)に示すように、参照信号S3と検出信号S4との位相差に起因し出力信号S5は変化する。図8(a)は参照信号S3を示している。図8(b)から図8(d)はそれぞれ位相の異なる検出信号S4を示している。出力信号S5は図8(c)のとき最大となる。このときの参照信号S3と検出信号S4との位相差を基準位相差とする。参照信号S3が矩形波、検出信号S4が三角関数波の場合は基準位相差は位相差が0°の場合である。図8(b)および図8(d)のように、参照信号S3と検出信号S4との位相差が基準位相差からずれると、参照信号S3と同期した検出信号S4の面積(ハッチング部分)は図8(c)より小さくなる。つまり、出力信号S5は小さくなる。出力信号S5の検出信号S4に対する感度である出力感度を参照信号S3と検出信号S4との位相差に対し示すと図9となる。基準位相差のとき出力感度は最大となり、基準位相差から位相差がずれると出力感度は低下する。ここで、位相差は参照信号S3に対し検出信号S4が進んでいる場合プラス、遅れている場合マイナスで表す。
図3のキャパシタ50の容量値を変化させると、図10のように参照信号S3に対して検出信号S4の位相が変化することがわかった。図10においてはa、b、cに従いキャパシタ50の容量値を小さくしている。すなわち、キャパシタの容量値を小さくすると検出信号S4の位相が遅れる。これは、キャパシタ50の容量値により機械振動の位相が変化するためと考えられる。
図11はキャパシタの種類による静電容量値の温度特性を示す図である。キャパシタは負の温度特性を有しており、キャパシタの種類としてAからFを選択することにより温度係数の異なるキャパシタを選択することができる。
キャパシタの容量値が負の温度特性を有する場合、温度が上昇すると、キャパシタ50の容量値は小さくなる。したがって、図10より検出信号S4の位相は遅れる。よって、図9の位相差はマイナスの方へ動く。そこで、参照信号S3と検出信号S4との位相差を、例えばキャパシタ50の容量値を選択することにより、図9中のXのように、基準位相差より大きく設定しておく。そうすると、温度が上昇すると図9の矢印xのように出力感度は増加する。例えば、出力感度が位相差に対する余弦関数としたとき、位相差が50°のX1とし、図11のキャパシタA(−750ppm/℃の温度特性を有する)を用いると、出力感度に945ppm/℃の温度特性を持たせることができる。一方、参照信号S3と検出信号S4との位相差を図9中のYのように、基準位相差より小さく設定しておく。そうすると、温度が上昇すると図9の矢印yのように出力感度は低下する。例えば、位相差−40°のY1とし、キャパシタAを用いると、出力感度に−905ppm/℃の温度特性を持たせることができる。
以上のように、出力感度の温度特性により機械振動に対する検出信号の検出感度の温度特性を補償することができる。すなわち、検出感度が負の温度特性を有する場合、位相差は雰囲気温度上昇にともない基準位相差に近づくように設定する。一方、検出感度が正の温度特性を有する場合、位相差は雰囲気温度上昇にともない基準位相差から遠のくように設定する。これにより、検出感度の温度変化を出力感度の温度特性で補償することができる。
以上のように、実施例1によれば、参照信号S3と検出信号S4との位相差の温度特性は、検出感度の温度特性を補償するように設定する。これにより、特許文献1のように抵抗を用いることなく、検出感度の温度特性を安定して補償することができる。なお、位相差の温度特性は、検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償していればよい。つまり、出力信号S5の温度特性が検出感度の温度特性より小さくなっていれば、検出感度の温度特性を補償する効果がある。また、キャパシタ50の容量値の温度特性は、検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されている。つまり、位相差の温度特性は、キャパシタ50の容量値の温度特性により規定されている。温度特性の異なるキャパシタは図11のように、容易に入手することができる。よって、簡単に、検出感度の温度特性を補償することができる。
さらに、キャパシタ50を脱着可能とすることにより、個々の振動体10の検出感度に合わせ容量値の温度係数の異なるキャパシタを選択し、キャパシタ50として用いることができる。これにより、検出感度の温度特性を一層厳密に補償することができる。
実施例2は移相器の位相の温度特性を用いて検出感度の温度補償を行う例である。図12(a)から図12(d)は、検出信号S4の位相は変化せず、参照信号S3の位相が変化した場合を示している。図12(a)は参照信号S3を示している。参照信号S32のとき検出信号S4との位相は一致しており、図12(c)のように、出力信号S5は最大となる。すなわち、このときの位相差が基準位相差である。参照信号S31のとき参照信号S3の位相は検出信号S4の位相より進んでいる。参照信号S33のとき参照信号S3の位相は検出信号S4の位相より遅れている。よって、参照信号S31およびS33のときはそれぞれ図12(b)および図12(d)のように、出力信号S5は小さくなる。このように、参照信号S3の位相を変化させることによっても、図8のように出力感度を変化させることができる。
参照信号S3の位相に温度依存を持たせる方法を図13(a)および図13(b)に示す。図13(a)は入力端子inと出力端子outとに直列に抵抗R3、R4、並列にキャパシタC1、C2を接続した移相器の例である。ここで、抵抗R3およびR4の抵抗値を15kΩ、温度係数が1400ppm/℃、キャパシタC1およびC2の容量値を1nF、温度係数が0とし、位相特性を計算した。図13(b)は計算結果であり、周波数に対する位相特性を示す。周波数10kHzのとき、温度が−25℃では移相器22による位相変化は−90°、温度が75℃では−84°となる。実施例1と同様に、例えば、出力感度が位相差に対する余弦関数としたとき、参照信号S3と検出信号S4との位相差が50°のX1とし、図13(a)の移相器を用いると、出力感度に1611ppm/℃の温度特性を持たせることができる。同様に、位相差を−40°のY1とすると、出力感度に−1712ppm/℃の温度特性を持たせることができる。
実施例2のように、位相差の温度特性は、移相器22の位相の温度特性により規定することもできる。これにより、位相差の温度特性を用い、検出感度の温度特性を補償することができる。また、実施例1のように、位相差の温度特性をキャパシタ50の容量値の温度特性に加え、移相器22の位相の温度特性により規定することもできる。これにより、検出感度の温度特性が大きい場合も、キャパシタ50と移相器22との両方の温度特性を用い、検出感度の温度特性を補償することができる。さらに、参照信号S3と検出信号S4との位相差の温度特性は、実施例1および実施例2以外の方法を用いて規定してよい。
実施例1および実施例2は振動体10の物理状態として、振動の振幅を検出する例であったが、物理状態として、例えば静電容量センサのように容量変化を伴うセンサにおいても、本発明を用いることができる。また、振動センサとして角速度センサの例であったが、例えば加速度センサ等に用いることもできる。さらに、振動体10として音叉型振動子を例に説明したが、音片型振動子等、他の振動子を用いることもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は検出感度の温度依存性の例を示す図である。 図2は従来の検出感度の温度特性の補償のための回路の例である。 図3は実施例1に係る角速度センサのブロック図である。 図4(a)および図4(b)は振動体の表面の電極パターンを示す図である 図5(a)および図5(b)は振動体の振動モードを示す図である。 図6(a)から図6(c)は駆動回路内の各信号の波形を示す模式図である。 図7(a)から図7(c)は検出回路の動作を説明するための図である。 図8(a)から図8(d)は、検出信号S4の位相が変化した場合の出力信号を示す図である。 図9は参照信号S3と検出信号S4との位相差に対する出力感度を示す図である。 図10はキャパシタ50の容量値を変化させたときの検出信号S4の波形の模式図である。 図11はキャパシタの種類による静電容量の温度特性を示す図である。 図12(a)から図12(d)は、参照信号S3の位相が変化した場合の出力信号を示す図である。 図13(a)は移相器の回路図、図13(b)は各温度における位相変化の計算結果を示す図である。
符号の説明
10 振動体
11、12 アーム部
11a、11b、11c検出電極
12a、12b、12c検出電極
14a、15a 駆動電極
13 ベース部
17、18 領域
20 駆動回路
22 移相器
23 比較器
24 反転増幅器
30 検出回路
32 検波器
34 増幅器
40 差動増幅回路
50 キャパシタ

Claims (9)

  1. 振動体と、
    前記振動体を機械振動させる駆動回路と、
    前記駆動回路の駆動信号に関する参照信号を参照し、前記振動体の機械振動に関する検出信号に基づき前記振動体の物理状態を検出する検出回路と、
    前記駆動回路とグランドとの間に接続されるキャパシタを具備し、
    前記キャパシタの容量値の温度特性は、前記機械振動に対する前記検出信号の検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されていることを特徴とする振動センサ。
  2. 振動体と、
    前記振動体を機械振動させる駆動回路と、
    前記駆動回路の駆動信号に関する参照信号を参照し、前記振動体の機械振動に関する検出信号に基づき前記振動体の物理状態を検出する検出回路と、を具備し、
    前記参照信号と前記検出信号との位相差の温度特性は、前記機械振動に対する前記検出信号の検出感度の温度特性の少なくとも一部を補償するように設定されていることを特徴とする振動センサ。
  3. 前記駆動回路とグランドとの間に接続されるキャパシタを具備し、
    前記位相差の温度特性は、前記キャパシタの容量値の温度特性により規定されていることを特徴とする請求項2記載の振動センサ。
  4. 前記駆動信号の位相を変換する移相器を具備し、
    前記位相差の温度特性は、前記移相器の位相の温度特性により規定されていることを特徴とする請求項2記載の振動センサ。
  5. 前記駆動信号の位相を変換する移相器を具備し、
    前記位相差の温度特性は、前記キャパシタの容量値の温度特性および前記移相器の位相の温度特性により規定されていることを特徴とする請求項3記載の振動センサ。
  6. 前記キャパシタは脱着可能であることを特徴とする請求項1または3記載の振動センサ。
  7. 前記検出回路の出力信号は、前記参照信号と前記検出信号との位相差が基準位相差の場合、最大となり、
    前記検出感度は負の温度特性を有し、
    前記位相差は、温度上昇に伴い前記基準位相差に近づくように設定されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項記載の振動センサ。
  8. 前記検出回路の出力信号は、前記参照信号と前記検出信号との位相差が基準位相差の場合、最大となり、
    前記検出感度は正の温度特性を有し、
    前記位相差は、温度上昇に伴い前記基準位相差から遠のくように設定されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項記載の振動センサ。
  9. 前記振動体の前記物理状態は、前記振動体の振動であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の振動センサ。
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