JP2001165976A - 電位センサおよびそれを用いた電子機器 - Google Patents

電位センサおよびそれを用いた電子機器

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JP2001165976A
JP2001165976A JP35353799A JP35353799A JP2001165976A JP 2001165976 A JP2001165976 A JP 2001165976A JP 35353799 A JP35353799 A JP 35353799A JP 35353799 A JP35353799 A JP 35353799A JP 2001165976 A JP2001165976 A JP 2001165976A
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Tomohito Takahata
智史 高畠
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外的要因で同相モードの振動が圧電音叉に印
加されても、出力される信号が不安定になりにくい電位
センサを提供することを目的とする。 【解決手段】 圧電音叉21の一方の腕3に第1の圧電
体22を、他方の腕4に第2の圧電体23をそれぞれ設
けるとともに、第1および第2の圧電体22、23から
出力される信号をそれぞれバッファアンプ24、25を
介して加算器26で加算して得た信号で、検出用電極7
から出力される信号を同期検波する検波回路12を備え
る。そして、第1および第2の圧電体22、23は、抵
抗27、28をそれぞれ介して発振回路9の出力で駆動
されている。 【効果】 外的要因で圧電音叉に同相モードの振動が印
加されても、出力される信号を安定化させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電位センサおよび
それを用いた電子機器、特に圧電音叉を用いた電位セン
サおよびそれを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やレーザープリンタなど
の電子機器においては、感光体ドラムを帯電させる工程
があり、その帯電した感光体ドラムの表面電位を非接触
で測定するための電位センサが必要となっている。
【0003】図5に、従来の電位センサのブロック図を
示す。図5において、電位センサ1は、圧電音叉2、発
振回路9、プリアンプ10、アンプ11、検波回路1
2、低域通過フィルタ13、DCアンプ14、および出
力端子15を備えている。このうち、圧電音叉2は2つ
の脚3および4を有し、一方の脚3の内側には駆動用圧
電体5が、他方の脚4の内側には帰還用圧電体6がそれ
ぞれ設けられている。また、一方の脚3の外側には、検
出用電極7が被検出面8に対向して設けられており、検
出用電極7と被検出面8との間には静電容量C1が形成
されている。ここで、被検出面8は、たとえば感光体ド
ラムの表面である。
【0004】発振回路9の出力は駆動用圧電体5に接続
されており、帰還用圧電体6は発振回路9の入力に接続
されている。
【0005】検出用電極7はプリアンプ10とアンプ1
1を順に介して検波回路12に接続されている。また、
帰還用圧電体6の出力も検波回路12に接続されてい
る。そして、検波回路12の出力は低域通過フィルタ1
3とDCアンプ14を介して出力端子15に接続されて
いる。
【0006】図6に、このように構成された電位センサ
1の各部における信号の波形を示し、これを図5ととも
に用いて電位センサ1の動作を説明する。
【0007】まず、発振回路9から出力される信号が、
圧電音叉2の一方の脚3に設けられた駆動用圧電体5に
入力されると、駆動用圧電体5が機械的に振動し、これ
によって圧電音叉2が逆相モードで振動する。ここで言
う逆相モードとは、圧電音叉の2つの脚が同時に接近し
たり離れたりするモードの振動のことである。圧電音叉
2が振動すると、圧電音叉2の他方の脚4に設けられた
帰還用圧電体6が機械的に振動し、それによって電気的
な信号が出力される。この電気信号は発振回路9に帰還
される。すなわち、発振回路9、駆動用圧電体5、帰還
用圧電体6からなる閉ループにおいて、圧電音叉2の共
振周波数で自励発振を行っていることになる。なお、発
振回路9の内部は閉ループの移相を発振に最適なものに
するための移相器や増幅器などで構成されている。
【0008】一方、圧電音叉2の一方の脚3には検出用
電極7が設けられて被検出面8との間で静電容量C1を
形成している。このような状態において、発振回路9か
ら入力された信号に駆動されて圧電音叉2が振動する
と、圧電音叉2の振動に合わせて検出用電極7と被検出
面8との間の間隔が変化し、静電容量C1が変化する。
そして、静電容量C1の変化によって検出用電極7から
出力される信号が変化する。このとき、検出用電極7か
ら出力される信号の振幅は、被検出面8の電位にほぼ比
例して大きくなる。検出用電極7から出力される信号は
プリアンプ10とアンプ11で増幅され、検波回路12
に入力される。図6(a)に検出用電極7から出力され
て検波回路12に入力される信号の波形を示す。このよ
うに、検出用電極7から出力されて検波回路12に入力
される信号は正弦波となっている。
【0009】検波回路12には帰還用圧電体6から出力
される信号の一部も検波用の信号として入力されてお
り、これを用いてアンプ11から入力された信号を同期
検波する。図6(b)に帰還用圧電体6から出力される
信号の波形を示す。このように、帰還用圧電体6から出
力される信号も、検出用電極7から出力される信号と同
じ周波数の正弦波となっている。そして、図6(c)に
検波回路12から出力される信号の波形を示す。このよ
うに、検波回路12から出力される信号は、検波回路1
2に入力される信号を全波整流したような波形の信号と
なる。
【0010】検波回路12で検波された信号は低域通過
フィルタ13で直流成分が取り出され、DCアンプ14
で増幅されて出力端子15から出力される。図6(d)
に出力端子15から出力される信号の波形を示す。この
ように、出力端子15からは一定の値の直流の電圧が出
力される。そして、この電圧値は被検出面8の電位にほ
ぼ比例する。
【0011】このようにして、電位センサ1において
は、被検出面8の電位に応じた直流電圧を取り出すこと
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧電音叉に
おいては、外的要因によって通常の逆相モードとは異な
る同相モードで振動する場合がある。ここで、図7に、
従来の電位センサ1において、圧電音叉2に逆相モード
の振動とは周波数の異なる同相モードの振動が加わった
場合の各部の信号の波形を示し、これを用いて圧電音叉
2に同相モードの振動が加わった場合の電位センサ1の
動作を説明する。
【0013】まず、電位センサ1において、圧電音叉2
が逆相モードに加えて同相モードでも振動すると、検出
電極7からは通常の逆相モードの振動に同相モードの振
動が加わった波形の信号が出力され、検波回路12に入
力される。図7(a)に検出用電極7から出力されて検
波回路12に入力される信号の波形を示す。このよう
に、検出用電極7から出力されて検波回路12に入力さ
れる信号は、周波数の異なる2つの正弦波が合成された
波形となっている。
【0014】一方、検波回路12には帰還用圧電体6か
ら出力される信号の一部も検波用の信号として入力され
ているが、これも通常の逆相モードの信号に同相モード
の信号が加わった波形の信号となっている。図7(b)
に帰還用圧電体6から出力される信号の波形を示す。こ
のように、帰還用圧電体6から出力される信号も、検出
用電極7から出力される信号と同じ波形および位相とな
っている。
【0015】検波回路12では、同相モードの振動に逆
相モードの振動が加わった信号を、同じく同相モードの
振動に逆相モードの振動が加わった同じ位相の信号で同
期検波する。図7(c)に検波回路12から出力される
信号の波形を示す。このように、検波回路12から出力
される信号は、検波回路12に入力される信号を全波整
流したような波形の信号となる。
【0016】検波回路12で検波された信号は低域通過
フィルタ13で直流成分が取り出され、DCアンプ14
で増幅されて出力端子15から出力される。図7(d)
に出力端子15から出力される信号の波形を示す。この
ように、出力端子15からは一定の値の直流の電圧が出
力される。そして、図7(d)の信号の電圧値と図6
(d)の信号の電圧値とを比べると、同相モードの振動
が加わっている方が出力端子15から出力される信号が
大きくなっていることが分かる。
【0017】このように、従来の電位センサ1において
は、圧電音叉2に外的要因で同相モードの振動が印加さ
れた場合に、出力される信号が不安定になるという問題
があった。
【0018】そこで、本発明においては、外的要因で同
相モードの振動が圧電音叉に印加されても出力される信
号を安定化させることのできる電位センサおよびそれを
用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電位センサは、2つの脚を有する圧電音叉
のいずれか一方の脚に被検出面に対向して検出用電極を
設け、前記圧電音叉の一方の脚に第1の圧電体を、他方
の脚に第2の圧電体をそれぞれ設けてなり、前記第1お
よび第2の圧電体の少なくとも一方を駆動用圧電体と
し、前記第1および第2の圧電体の両方を帰還用圧電体
としたことを特徴とする。
【0020】また、本発明の電位センサは、前記駆動用
圧電体に入力する信号を直列に接続されたインピーダン
ス素子を介して出力する発振回路と、前記2つの帰還用
圧電体から出力される信号をそれぞれ前記インピーダン
ス素子より入力インピーダンスの大きい緩衝器を経由し
て加算もしくは減算して前記発振回路に帰還させる加算
器もしくは減算器とを備えたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の電位センサは、前記検出用
電極から出力される信号を前記加算器もしくは減算器か
ら出力される信号で同期検波する検波回路を備えたこと
を特徴とする。
【0022】また、本発明の電子機器は、感光体ドラム
と、該感光体ドラムの表面電位を測定する上記の電位セ
ンサを備えることを特徴とする。
【0023】このように構成することにより、本発明の
電位センサにおいては、外的要因で同相モードの振動が
圧電音叉に印加されても、出力される信号を安定化させ
ることができる。
【0024】また、本発明の電子機器においては、外的
要因で同相モードの振動が電子機器に印加されても、感
光体ドラムの表面電位を目的の値に保つことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の電位センサの一
実施例のブロック図を示す。図1において、図5と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。
【0026】図1において、電位センサ20は、圧電音
叉21の一方の脚3の内側に第1の圧電体22が、他方
の脚4の内側に第2の圧電体23がそれぞれ設けられて
いる。ここで、第1の圧電体22と第2の圧電体23は
同方向、すなわち圧電体から圧電音叉の脚に向かう方向
に分極されている。なお、分極の方向は、図1において
矢印で示している。また、第1の圧電体22は緩衝器で
あるバッファアンプ24を介して加算器26の一方の入
力に接続され、第2の圧電体23は緩衝器であるバッフ
ァアンプ25を介して加算器26のもう一方の入力にそ
れぞれ接続されている。加算器26の出力は2つに分岐
して、それぞれ発振回路9と検波回路12に接続されて
いる。そして、発振回路9の出力も2つに分岐し、一方
は直列に接続されたインピーダンス素子である抵抗27
を介して第1の圧電体22に接続され、他方は直列に接
続されたインピーダンス素子である抵抗28を介して第
2の圧電体23に接続されている。このうち、抵抗27
および28のインピーダンス値は、信号の伝達効率を最
大にするために、第1の圧電体22および第2の圧電体
23の入力インピーダンスに整合する値に設定されてい
る。そして、第1の圧電体22および第2の圧電体23
に発生する同相モードの成分が駆動信号に隠れないよう
にするという効果も有している。また、バッファアンプ
24および25は、抵抗27および28のインピーダン
ス値より十分大きい入力インピーダンスを有している。
【0027】図2に、このように構成された電位センサ
20の各部における信号の波形を示し、これを図1とと
もに用いて電位センサ20の動作を説明する。
【0028】まず、第1の圧電体22と第2の圧電体2
3は、上述したように同方向に分極されている。そのた
めに、発振回路9から抵抗27や28を介して印加され
る信号によって、第1の圧電体22と第2の圧電体23
は駆動用圧電体として働き、圧電音叉21は逆相モード
で振動する。
【0029】圧電音叉21が逆相モードのみで振動して
いるときには、検出用電極7からは、従来の電位センサ
1における場合と同様の逆相モードの振動による信号が
出力され、プリアンプ10とアンプ11を介して検波回
路12に入力される。
【0030】また、第1の圧電体22および第2の圧電
体23は帰還用圧電体としても働き、互いに同位相の信
号が出力される。帰還用圧電体としての第1の圧電体2
2および23から出力される信号は、緩衝器24および
25をそれぞれ介して加算器26に入力されて加算され
る。このとき、入力される2つの信号は同位相であるた
めに強め合い、加算器26からは逆相モードの振動によ
る信号が出力される。
【0031】加算器26から出力された信号は発振回路
9に入力されることによって自励発振ループを構成す
る。
【0032】また、加算器26から出力された信号の一
部は検波用の信号として検波回路12に入力され、アン
プ11から検波回路12に入力された信号を同期検波す
る。検波回路12で検波された信号は低域通過フィルタ
13で直流成分が取り出され、DCアンプ14で増幅さ
れて出力端子15から出力される。なお、バッファアン
プ24、25や加算器26による群遅延などによって検
波回路12に入力される2つの信号の移相が一致しない
場合には、たとえば加算器26と検波回路12の間に移
相器を設けてもよい。
【0033】一方、圧電音叉21に外的要因によって同
相モードの振動が加わると、検出用電極7からは、図2
(a)に示すように従来の電位センサ1における場合と
同様の逆相モードの振動に同相モードの振動が加わった
信号が出力され、プリアンプ10とアンプ11を介して
検波回路12に入力される。また、第1の圧電体22お
よび第2の圧電体23からも通常の逆相モードの振動に
同相モードの振動が加わった波形の信号が出力される。
このとき、第1の圧電体22と第2の圧電体23は圧電
音叉21の異なる脚に設けられているため、第1の圧電
体22と第2の圧電体23からは、図2(b)および
(c)に示すように、同相モードの振動に対して互いに
位相の反転した信号が出力される。ここで、図2(b)
が第1の圧電体22から出力される信号を、図2(c)
が第2の圧電体23から出力される信号を示している。
【0034】第1の圧電体22および第2の圧電体23
から出力される信号はバッファアンプ24および25を
それぞれ介して加算器26に入力されて加算される。こ
のとき、2つの信号の持つ逆相モードの振動による部分
は位相が一致しているためにそのまま出力されるが、同
相モードの振動による部分は位相が反転しているために
互いに相殺される。そのため、加算器26からは図2
(d)に示すように逆相モードの振動による信号のみが
出力される。
【0035】加算器26から出力される信号の一部は検
波用の信号として検波回路12に入力され、アンプ11
から入力された信号を同期検波する。図2(e)に検波
回路12から出力される信号の波形を示す。
【0036】検波回路12で検波された信号は低域通過
フィルタ13で直流成分が取り出され、DCアンプ14
で増幅されて出力端子15から出力される。図2(f)
に出力端子15から出力される信号の波形を示す。図2
(f)の信号の振幅を図6(d)や図7(d)の信号の
振幅を比べると、同相モードの振動が印加されていない
場合とほぼ等しい電圧値になっていることが分かる。
【0037】このように、電位センサ20においては、
検波用の信号から同相モードの振動に起因するものを取
り除くことによって、出力される信号の安定性の劣化を
防止することができる。
【0038】なお、電位センサ20においては、第1の
圧電体22と第2の圧電体23の出力をバッファアンプ
24および25をそれぞれ介して加算器26に接続し
て、さらにその出力を発振回路9および検波回路12に
接続しているが、加算器26を用いずに、バッファアン
プ24、25の出力を直結して発振回路9および検波回
路12に接続しても構わないもので、加算器26がある
場合と同様の作用効果を奏するものである。
【0039】また、電位センサ20においては、第1の
圧電体22と第2の圧電体23の出力をバッファアンプ
24および25をそれぞれ介して加算器26に接続して
いるが、加算器26の入力インピーダンスがバッファア
ンプの入力インピーダンスと同じ程度に高ければ、必ず
しもバッファアンプはなくても構わないものである。
【0040】また、電位センサ20においては、インピ
ーダンス素子として抵抗27、28を用いているが、イ
ンピーダンス素子としては抵抗に限るものではなく、イ
ンダクタンス素子であっても構わないものである。
【0041】また、電位センサ20においては、第1の
圧電体22と第2の圧電体23の両方が圧電音叉21の
脚の内側に設けられているが、第1および第2の圧電体
をいずれも圧電音叉21の脚の外側に設けたり、いずれ
か一方の圧電体を脚の内側に設け、他方の圧電体を脚の
外側に設けても構わないものである。なお、その場合に
は、各圧電体は圧電音叉が逆相モードで振動するときに
同相の信号を出力するような方向にそれぞれ分極してお
くものとする。
【0042】図3に、本発明の電位センサの別の実施例
のブロック図を示す。図3において、図1と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。
【0043】図3において、電位センサ30は、圧電音
叉31の他方の脚4の内側に、第2の圧電体23に代え
て第2の圧電体32を有している。そして、第2の圧電
体32は第2の圧電体22に対して逆方向、すなわち圧
電音叉の脚から圧電体に向かう方向に分極されている。
なお、分極の方向は、図3において矢印で示している。
また、第1の圧電体22は緩衝器であるバッファアンプ
24を介して減算器33の一方の入力に接続され、第2
の圧電体32は緩衝器であるバッファアンプ25を介し
て減算器33のもう一方の入力にそれぞれ接続されてい
る。減算器33の出力は2つに分岐して、それぞれ発振
回路9と検波回路12に接続されている。
【0044】このように構成された電位センサ30にお
いて、第1の圧電体22と第2の圧電体32が、上述し
たように逆方向に分極されているために、第1の圧電体
22および第2の圧電体32からは、逆相モードの振動
による信号が逆相で、外的要因による同相モードの振動
による信号が同相で出力される。しかしながら、加算器
26に代えて減算器33を用いているために、同相モー
ドの振動による信号が相殺され、減算器33から出力さ
れる信号は、電位センサ20において加算器26から出
力される信号と同じ逆相モードの振動による信号のみと
なる。その結果、電位センサ30においても、電位セン
サ20と同様の作用効果を奏するものである。
【0045】ただし、電位センサ30においては、電位
センサ20とは異なり、バッファアンプ24と25の出
力を直結して発振回路9に接続することはできない。
【0046】なお、上記の2つの実施例においては、発
振回路9の出力を抵抗27および28を介して第1およ
び第2の圧電体の両方に接続しているが、図5に示した
従来の電位センサ1のように発振回路9の出力をいずれ
か一方の圧電体のみに接続する構成でも構わないもの
で、その場合でも、発振回路9の出力を第1および第2
の圧電体に接続する場合と同様の作用効果を奏するもの
である。なお、その場合には、発振回路9の出力が接続
された圧電体のみが駆動用圧電体として機能することに
なる。また、抵抗27と28のいずれか一方は不要とな
る。
【0047】図4に、本発明の電子機器の一実施例のブ
ロック図を示す。図4において、電子機器40は、感光
体ドラム41と、制御回路42と、コロトロン43と、
本発明の電位センサ20を備えている。ここで、コロト
ロン43と電位センサ20は感光体ドラムに近接して配
置されるとともに、制御回路42に接続されている。
【0048】このように構成された電子機器40におい
て、感光体ドラム41は制御回路42で制御されたコロ
トロンによって帯電される。感光体ドラム41の表面電
位は電子センサ20によって検出され、制御回路42に
フィードバックされる。そして、制御回路42は電位セ
ンサ20で検出した感光体ドラム41の表面電位が目的
の値になるようにコロトロンに加える電圧を調節する。
このとき、本発明の電位センサ20においては、外的要
因で圧電音叉に同相モードの振動が印加されても、出力
される信号が安定しているため、感光体ドラム41の表
面電位を正確に測定することができる。
【0049】この結果、電子機器40においては、外的
要因で電子機器に同相モードの振動が印加されても、感
光体ドラム41の表面電位を目的の値に保つことができ
る。
【0050】なお、電子機器40においては電位センサ
20を用いて感光体ドラム41の表面電位を測定してい
るが、電位センサ30を用いても構わないもので、同様
の作用効果を奏するものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の電位センサによれば、2つの脚
を有する圧電音叉のいずれか一方の脚に被検出面に対向
して検出用電極を、一方の脚に第1の圧電体を、他方の
脚に第2の圧電体をそれぞれ設け、その少なくとも一方
を駆動用圧電体とし、両方を帰還用圧電体とするととも
に、駆動用圧電体に入力する信号を直列に接続されたイ
ンピーダンス素子を介して出力する発振回路と、帰還用
圧電体から出力される信号を加算もしくは減算して発振
回路に帰還させる加算器もしくは減算器と、検出用電極
から出力される信号を加算器もしくは減算器から出力さ
れる信号で同期検波する検波回路を備えることによっ
て、外的要因で圧電音叉に同相モードの振動が印加され
ても、出力される信号を安定化させることができる。
【0052】また、本発明の電子機器によれば、感光体
ドラムと、その表面電位を測定する上記の電位センサを
備えることによって、外的要因で電子機器に同相モード
の振動が印加されても、感光体ドラムの表面電位を目的
の値に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電位センサの一実施例を示すブロック
図である。
【図2】図1の電位センサの各部における信号の波形を
示す図である。
【図3】本発明の電位センサの別の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の電子機器の一実施例を示すブロック図
である。
【図5】従来の電位センサを示すブロック図である。
【図6】図5の電位センサの各部における信号の波形を
示す図である。
【図7】図5の電位センサの各部における信号の波形を
示す別の図である。
【符号の説明】
3、4…圧電音叉の脚 7…検出用電極 8…被検出面 9…発振回路 10…プリアンプ 11…アンプ 12…検波回路 13…低域通過フィルタ 14…DCアンプ 15…出力端子 20、30…電位センサ 21、31…圧電音叉 22…第1の圧電体 23、32…第2の圧電体 24、25…バッファアンプ 26…加算器 27、28…抵抗 33…減算器 40…電子機器 41…感光体ドラム 42…制御回路 43…コロトロン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの脚を有する圧電音叉のいずれか一
    方の脚に被検出面に対向して検出用電極を設けるととも
    に、前記圧電音叉の一方の脚に第1の圧電体を、他方の
    脚に第2の圧電体をそれぞれ設けてなり、 前記第1および第2の圧電体の少なくとも一方を駆動用
    圧電体とし、前記第1および第2の圧電体の両方を帰還
    用圧電体としたことを特徴とする電位センサ。
  2. 【請求項2】 前記駆動用圧電体に入力する信号を直列
    に接続されたインピーダンス素子を介して出力する発振
    回路と、前記2つの帰還用圧電体から出力される信号を
    それぞれ前記インピーダンス素子より入力インピーダン
    スの大きい緩衝器を経由して加算もしくは減算して前記
    発振回路に帰還させる加算器もしくは減算器とを備えた
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電位センサ。
  3. 【請求項3】 前記検出用電極から出力される信号を前
    記加算器もしくは減算器から出力される信号で同期検波
    する検波回路を備えたことを特徴とする、請求項2に記
    載の電位センサ。
  4. 【請求項4】 感光体ドラムと、該感光体ドラムの表面
    電位を測定する請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    位センサを備えることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104829A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Omron Corp 表面電位センサ及び複写機

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