JPH07147534A - 発振回路及びこれを用いた静電センサ - Google Patents

発振回路及びこれを用いた静電センサ

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JPH07147534A
JPH07147534A JP5293416A JP29341693A JPH07147534A JP H07147534 A JPH07147534 A JP H07147534A JP 5293416 A JP5293416 A JP 5293416A JP 29341693 A JP29341693 A JP 29341693A JP H07147534 A JPH07147534 A JP H07147534A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より安定な静電センサを実現する。 【構成】 静電センサの発振回路9に、制御用トランジ
スタTr2を設ける。トランジスタTr2は発振用トラ
ンジスタTr1のエミッタ回路を構成し、トランジスタ
Tr1のベースにはタンク回路たる誘電体共振器Res
1が接続される。トランジスタTr2のベースには、高
周波信号を検波積分した結果に応じて制御信号が加わ
り、これによりトランジスタTr1のエミッタ負荷が変
化する。発振回路9に対する自動利得制御及び自動周波
数制御が実現される。バラクタダイオードを用いる必要
もなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共振方式により静電容
量を検出する静電センサ及びこれに用いる発振回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】静電容量を検出する方式としてはいくつ
かの方式が知られているが、そのうち共振方式と呼ばれ
るものは、感度が高いという利点を有している。図3
(a)には共振方式に則り構成された静電センサの回路
構成が、図3(b)にはこの回路における共振周波数の
設定が、それぞれ示されている。
【0003】図3(a)に示される回路は、発振回路
1、共振回路2、検出部3、検波部4及び増幅回路5を
有している。発振回路1は図3(b)においてf1で示
される周波数で発振する。共振回路2は、図3(b)に
おいてf0で示される周波数で共振する。すなわち、共
振回路2の共振周波数f0は発振回路1の発振周波数f
1からわずかにずれた周波数に設定されている。ただ
し、この図では周波数f1が周波数f0より低い(バッ
クポーチ)が、これは逆に周波数f1を周波数f0より
高くしても構わない(アップポーチ)。
【0004】検出部3は、検出対象たる静電容量の変化
を検出する。この変化は、共振回路2の共振周波数を変
化させる。例えば共振周波数がf0からf01に変化す
ると、すなわち静電容量の変化により共振周波数がΔf
だけ低くなると、共振回路2の出力電圧はV0からV0
+ΔVに変化する。このように静電容量の変化により振
幅変調された信号は検波部4により検波され、さらに増
幅回路5により増幅された上で検出結果として出力され
る。
【0005】本願出願人は、このような方式をより改良
した静電センサを提案している(特開平3−71054
号参照)。図4及び図5には、それぞれ、この公報にて
実施例として開示されている静電センサの全体構成及び
そのC−L変換回路の構成が示されている。以下、その
概要について説明するが、詳細は、当該公報の第352
頁右下欄第6行〜第356頁左下欄第16行を参照され
たい。
【0006】この先提案に係る静電センサは、発振回路
1、共振回路2、検出部3、検波部4、増幅回路5、高
インピーダンス変換回路6、C−L変換回路7及びAF
C回路8を備えている。
【0007】発振回路1は、数百MHz以上(例えば1
GHz近傍)の周波数を共振周波数とする誘電体共振器
Res1を有している。誘電体共振器Res1の共振周
波数は例えば図3(b)中の周波数f1に設定されてい
る。誘電体共振器Res1は発振用トランジスタTr1
のベースに接続されており、従って発振回路1のタンク
回路として機能する。発振用トランジスタTr1のエミ
ッタからは、周波数f1の高周波信号が発振出力され
る。発振した高周波信号は、高インピーダンス変換回路
6を介して共振回路2に供給される。
【0008】この高インピーダンス変換回路6は、発振
回路1のインピーダンスと共振回路2のインピーダンス
の相違による不具合を避けかつ共振回路2の共振条件の
変化が発振回路1に及ぶのを排除するための回路であ
る。すなわち、誘電体共振器Res2に発振回路1を直
接接続すると、発振回路1のインピーダンスが誘電体共
振器Res2の動作点でのインピーダンスより低いた
め、誘電体共振器Res2のQと反射による損失、反射
によって生じる見掛上の抵抗分の増加によるQの低下等
が生じ、特性が低下する。高インピーダンス変換回路6
は、これを防いでいる。
【0009】共振回路2は、数百MHz以上(例えば1
GHz近傍)の周波数を共振周波数とする誘電体共振器
Res2を有している。高インピーダンス変換回路6を
介して発振回路1から供給される信号は、この誘電体共
振器Res2に印加される。誘電体共振器Res2の共
振周波数は例えば図3(b)中の周波数f0に設定され
ている。誘電体共振器Res2には、C−L変換回路7
を介して検出部3が接続されている。検出部3には、被
検出体との静電容量の変化を検出するため、板、イオン
電極、絶縁被覆電極、熱遮断電極等の電極(図中のスタ
イラス)が接続されている。被検出体とスタイラスの間
の静電容量が変化すると、検出部3からはこの変化に応
じて生成する低周波信号が出力される。共振回路2に
は、C−L変換回路7を介してこの低周波信号が供給さ
れる。すると、この低周波信号によって共振回路2に新
たな回路要素が付加されたのと同様の効果が生じ、その
共振周波数がf0から例えばf01へと変化する。する
と、図3(b)に示されるような原理で高周波信号(発
振回路1からの信号)が振幅変調される。変調周波数は
静電容量の変化の周波数であり、例えば50kHz以下
の周波数である。
【0010】C−L変換回路7は、例えばトランジスタ
ジャイレータとして構成される。このジャイレータによ
り、誘電体共振器Res2側から見た被検出体側のイン
ピーダンスが、容量性から誘導性に変換される。このよ
うな変換を行うのは、被検出体の静止状態のインピーダ
ンスが共振回路2の動作に影響を与えないようにするた
めである。
【0011】共振回路2において振幅変調された高周波
信号は、検波部4によって包絡線検波される。検波によ
り得られる信号は例えば数mV程度の微小信号であるの
で、増幅回路5によって増幅された上で出力される。ま
た、AFC回路8は、増幅された信号に基づき共振回路
2に周波数のフィードバックを加える(自動周波数制
御:AFC)。AFC回路8においては、その積分回路
81により増幅回路5の出力が積分され、さらに積分結
果(AFC信号)がバラクタダイオードBDに印加され
る。バラクタダイオードBDはコンデンサC1を介して
誘電体共振器Res2に接続されているから、上記積分
結果に応じて異なる値の静電容量が誘電体共振器Res
2に付加され、共振回路2の共振周波数f0が変化す
る。従って、発振用トランジスタTr1の温度特性等に
起因して発振周波数f1が変動したとしても、この影響
を共振周波数f0の制御によって低減することができ
る。
【0012】このように、図4に示される本願出願人の
先提案の構成は、共振方式に則り構成されているため、
発振方式、スイッチキャパシタンス方式、ダイオードブ
リッジ方式等の静電センサ方式に比べ、静電容量変化の
検出感度が高い。また、共振回路2、特に誘電体共振器
Res2の周辺にインピーダンスやQに関する各種変換
回路(高インピーダンス変換回路6及びC−L変換回路
7の他、検波部4入力段のLC回路を含む)を設ける等
の改良を加えているため、誘電体共振器Res2の特徴
たるQ等をより生かすことができる。さらには、AFC
回路8を設けているため周波数の不安定性を抑制でき
る。このような改良は、誘電体共振器Res2を検出に
用いる静電センサの用途を広げるものであり、例えば、
ATM、自動改札装置、製紙機械、パルプ製造機械、木
工機械、食品製造機械、ロボット、情報機器、加速度計
測機器、振動計測機器、マイクロマシン変位検出機器等
に適用範囲が広がる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先提案
におけるAFC回路は、共振回路の出力を検波して得ら
れる信号に基づきAFC信号を生成し、共振回路に対し
自動周波数制御(AFC)を加えている。従って、この
AFC信号は、被検出体との間の静電容量の変化に起因
した共振回路出力の変動、すなわち振幅変調分を含んで
いる。また、このAFC回路により生成されるAFC信
号は直流信号又は直流に近い非常に低周波の交流信号で
ある。従って、検出部によって生成される低周波信号の
周波数が非常に低い場合、例えば直流〜10Hzである
場合においては、静電容量の変化の検出が非常に困難に
なる。これは、被検出体が真に静止しているか否か(静
電容量が変化していないか否か)を検出しようとする場
合(いわゆるDC検出)、特に問題となる。加えて、バ
ラクタダイオードのQや非線形歪の影響も無視できな
い。また、共振方式において、発振回路中の共振回路と
検出用の共振回路がストリップラインで構成されている
場合には、装置全体が大型となる。従って、静電センサ
として使用するときには用途が限定される。
【0014】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、検出部によって生
成される低周波信号の周波数が非常に低い場合であって
も静電容量の変化を好適に検出できる静電センサを提供
することを目的とする。また、バラクタダイオードを用
いることなくAFCを加えることができる静電センサを
提供することを目的とする。加えて、高周波信号の自動
利得制御(AGC)を好適に実行でき発振利得を安定化
できる静電センサを提供することを目的とする。さらに
は、このような静電センサを構成するのに適する発振回
路を提供することを目的とする。そして、その内部の回
路機能によって高周波信号の発振周波数の変動を低減で
きる発振回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の発振回路は、発振用トランジスタの
エミッタ側に制御用トランジスタが接続され、当該制御
用トランジスタのベースに供給される制御信号により、
発振用トランジスタのエミッタからの高周波信号の発振
出力が制御されることを特徴とする。
【0016】また、本発明の静電センサは、発振回路と
して上記本発明の発振回路を備えると共に、さらに、高
周波信号の発振出力を検波し制御用トランジスタのベー
スに利得制御信号として供給するAGCループと、共振
回路の出力を検波し制御用トランジスタのベースに周波
数制御信号として供給するAFCループと、を備えるこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の発振回路においては、発振用トランジ
スタのエミッタ側に接続された制御用トランジスタによ
り、発振用トランジスタのエミッタからの高周波信号の
発振出力が制御される。すなわち、制御用トランジスタ
のベースには、AFC、AGC等に係る制御信号が供給
され、この制御信号に応じて発振用トランジスタのエミ
ッタ出力が変化する。これにより、発振用トランジスタ
の負性抵抗を発振レベルの変化に応じて変化させること
ができるため、発振出力の安定化が可能になる。また、
この回路構成においては、発振用トランジスタと制御用
トランジスタが直列接続されているため、両トランジス
タの温度特性を相互に補償させることが可能になり、発
振用トランジスタの温度特性等に起因した発振周波数変
動が低減され、この面からも発振出力が安定化する。
【0018】また、このような回路構成を有する発振回
路は、静電センサにおいて使用でききる。すなわち、こ
の発振回路において発振した高周波信号を検出用誘電体
共振器を備える共振回路に供給し、その一方で検出部か
ら出力され静電容量の変化を示す低周波信号を共振回路
に供給して高周波信号に振幅変調を施し、振幅変調され
た高周波信号を検波することにより、当該静電容量の変
化を検波出力として検出することができる。その際、上
述の発振回路の制御用トランジスタを用いることによ
り、AFC及びAGCを実行することができる。すなわ
ち、AGCループ及びAFCループを設け、これらによ
り高周波信号を検波し制御用トランジスタのベースに利
得制御信号又は周波数制御信号として供給することによ
り、発振回路の発振利得及び発振周波数を制御できる。
【0019】これらの制御は、制御用トランジスタに対
して行われる制御であり、共振回路を構成する検出用誘
電体共振器に対して行われる制御ではないから、先提案
において共振周波数を変化させるために用いていたバラ
クタダイオードが不要になる。その結果、バラクタダイ
オードのQや非線形歪の影響が生じなくなる。
【0020】さらには、AGCループを設けることによ
り高周波信号の発振出力レベルが安定化するため、ま
た、上述のように発振用トランジスタと制御用トランジ
スタの直列接続によりそれらの温度特性が相互に補償さ
れるため、AFCループのゲインをAGCループのゲイ
ンに比べて十分小さくすることが可能になる。従って、
AFCループにおいて共振回路から出力される振幅変調
後の高周波信号を検波対象としても、これによって静電
容量の変化の検出に大きな影響が生じることはない。そ
の結果、検出部によって生成される低周波信号の周波数
が非常に低い場合であっても静電容量の変化を好適に検
出可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図4に示される先提案の回路と
同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0022】図1には、本発明の一実施例に係る静電セ
ンサの要部構成が示されている。この実施例は、図2に
示される構成を有する発振回路9を有している。発振回
路9の後段には、発振回路9において発振した高周波信
号を緩衝増幅する緩衝増幅回路10が設けられている。
緩衝増幅回路10は、発振回路9と共振回路2の間のイ
ンピーダンス変換を行う。共振回路2は前述の誘電体共
振器Res2を有しており、フィルタ回路11を介して
検出部3、ひいてはスタイラスに接続されている。フィ
ルタ回路11は、共振回路2から検出部3への高周波信
号の伝達を遮断すると共に、検出部3からの低周波信号
を損失なく共振回路2に供給する回路であり、例えばそ
の共振周波数が発振周波数f1より十分低く低周波信号
の周波数より十分高い低域通過型の定K型フィルタと、
発振周波数f1及び共振周波数f0の近傍で誘導性回路
として機能する誘導M型フィルタと、から構成される。
その詳細については、本願出願人による特願平5−29
3386号を参照されたい。共振回路2の後段には、カ
ップリングコンデンサC2を介して検波部4が接続され
ており、検波部4の後段には増幅回路5が接続されてい
る。増幅回路5からは、静電容量の変化を示す信号が、
増幅されて出力される。
【0023】この実施例においては、発振回路9の発振
レベル(利得)を制御するためにAGCループ12が、
発振周波数を制御するためにAFCループ13が、それ
ぞれ設けられている。すなわち、先提案の構成と異なり
共振回路2ではなく発振回路9に対しAFCが施されて
おり、またAGC機能がさらに追加されている。
【0024】AGCループ12は、検波部14及びAG
C回路15から構成されている。検波部14は緩衝増幅
回路10を介して高周波信号の発振出力を入力し、これ
を包絡線検波する。検波により得られた信号は、後述す
るように図2に示される構成を有するAGC回路15に
供給される。AGC回路の出力は発振回路9に供給さ
れ、発振回路9からの発振レベルを制御する。この制
御、すなわちAGCは、共振回路2における振幅変動動
作には依存しない。
【0025】また、AFCループ13は、検波部16及
びAFC回路17から構成されている。検波部16は共
振回路2の出力をカップリングコンデンサC3を介して
入力し、これを包絡線検波する。検波部16と上述の検
波部14は同一特性の整流回路として構成するのが好ま
しい。検波により得られた信号は、後述するように図2
に示される構成を有するAFC回路17に供給される。
AFC回路の出力は発振回路9に供給され、発振回路9
の発振周波数を制御する。
【0026】図2には、発振回路9の構成が示されてい
る。この図に示されるように、発振回路9は、タンク回
路として先提案と同様の誘電体共振器Res1を有して
いる。誘電体共振器Res1には可変コンデンサC4が
並列接続されている。誘電体共振器Res1は、コンデ
ンサC5を介してトランジスタTr1のベースに接続さ
れている。このトランジスタTr1は、発振回路9の発
振用トランジスタであり、2個の抵抗R1及びR2によ
りバイアスされている。トランジスタTr1のエミッタ
からは発振出力たる高周波信号が出力され、後段の緩衝
増幅回路10に供給される。また、この発振出力は、カ
ップリングコンデンサC6によりトランジスタTr1の
ベースに正帰還されている。
【0027】この実施例の最大の特徴は、トランジスタ
Tr1のエミッタ側にトランジスタTr2を直列接続
し、このトランジスタTr2により発振出力を制御する
ようにした点にある。すなわち、トランジスタTr1の
エミッタには抵抗R3を介してトランジスタTr2のエ
ミッタが接続されており、これら抵抗R3及びトランジ
スタTr2がトランジスタTr1の負荷として機能して
いる。このトランジスタTr2のベースには、AGC回
路15及び/又はAFC回路17から制御信号が供給さ
れている。
【0028】トランジスタTr1及び誘電体共振器Re
s1による発振が持続するためには、誘電体共振器Re
s1の損失抵抗に対しトランジスタTr1の負性抵抗が
大きくなくてはならない。従って、発振を持続するため
には、コンデンサC6の容量値及びトランジスタTr1
の電流値を適当な値に設定する必要がある。安定な発振
を得るためには、正帰還に係るループゲインを3以上に
する。トランジスタTr1の電流値は、そのベースバイ
アスの設定(従って抵抗R1及びR2の設定)とトラン
ジスタTr2の電流利得の設定(従って次に述べる抵抗
R4及びR5の設定)により設定できる。
【0029】AGC回路15及びAFC回路17は、共
に、図2に示されるような構成とすることができる。こ
れらの回路は、積分回路18、非線形ダイオードDr、
抵抗R4及びR5から構成されている。検波部14又は
16の検波出力は、積分回路18により積分された上
で、非線形ダイオードDrのアノードに印加される。非
線形ダイオードDrのカソードは抵抗R5を介して接地
される一方で抵抗R4を介してトランジスタTr2のベ
ースに接続されている。従って、例えばトランジスタT
r1の発振出力レベルが増加すると、これに応じて検波
部14の検波出力、ひいては積分回路18の積分出力が
増加し、その結果トランジスタTr1のエミッタ負荷が
小さくなり、その結果トランジスタTr1の発振出力レ
ベルが低下する。
【0030】従って、本実施例によれば、AFC及びA
GCを共に施すことができ、発振回路9の発振レベル及
び発振周波数を発振用のトランジスタTr1の温度特性
等にかかわらず安定なものとすることができる。すなわ
ち、制御用のトランジスタTr2を設けこれをトランジ
スタTr1のエミッタ回路として使用しているため、高
周波信号の検波積分値によるフィードバックで発振レベ
ル及び発振周波数を制御できる。
【0031】また、本実施例によれば、トランジスタT
r1とトランジスタTr2が直列接続されているため、
これらのトランジスタTr1及びTr2が一種の分圧回
路を構成し、相互の温度特性が補償される。従って、ト
ランジスタTr1の温度特性等に起因した発振周波数変
動を低減できる。
【0032】この周波数安定化機能が実現される一方
で、本実施例においては、AGCループ12を設けるこ
とにより高周波信号の発振出力レベルが安定化される。
従って、AFCループ13のゲインをAGCループ12
のゲインに比べて十分小さくすることができる。その結
果、AFCループ13において共振回路2の出力を検波
対象としているにもかかわらず、これによって静電容量
の変化の検出に大きな影響が生じることはなくなる。こ
れは、検出部3によって生成される低周波信号の周波数
が非常に低い場合であっても、例えば10Hz以下の周
波数であっても、静電容量の変化を好適に検出できるこ
とを意味している。一方で、本実施例においてはフィル
タ回路9が用いられており、高周波信号の干渉や感度低
下等を防ぐことができるから、10-2〜10-5pF程度
の微小な静電容量変化の検出に止まらず、いわゆるDC
検出も可能になる。その結果、凍結状態の検出や、果実
の熟成度の検出等も可能になる。
【0033】そして、本実施例によれば、AFC及びA
GCが共振回路2に対してではなくトランジスタTr2
に対して行われているため、先提案において共振周波数
を変化させるために用いていたバラクタダイオードBD
が不要になり、そのQや非線形歪の影響が生じなくな
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発振用トランジスタのエミッタ側に接続された制御用ト
ランジスタにより発振出力を制御するようにしたため、
温度変化等に対応して、発振出力のレベル、周波数等を
安定化させることができる。また、発振用トランジスタ
と制御用トランジスタを直列接続しているため、両トラ
ンジスタの温度特性を相互に補償させることが可能にな
り、発振用トランジスタの温度特性等に起因した発振周
波数変動を低減できる。さらに、制御の対象となる素子
が検出用誘電体共振器ではなく制御用トランジスタであ
るため、バラクタダイオードが不要になりそのQや非線
形歪の影響をなくすことができる。加えて、AGCルー
プを設けることにより高周波信号の発振出力レベルが安
定化しまた発振用トランジスタと制御用トランジスタの
直列接続によりそれらの温度特性を相互に補償している
ため、AFCループのゲインをAGCループのゲインに
比べて十分小さくすることが可能になる。従って、AF
Cループの動作によって静電容量の変化の検出が困難に
なるといった事態は生じないので、検出部によって生成
される低周波信号の周波数が非常に低い場合であっても
静電容量の変化を好適に検出可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る静電センサの全体構成
を示すブロック図である。
【図2】この実施例の要部構成を示す回路である。
【図3】共振方式に係る静電センサの構成及び原理を示
す図であり、図3(a)は回路構成を示すブロック図、
図3(b)は共振周波数の設定内容を示す図である。
【図4】本願出願人が先に提案した静電センサの構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
2 共振回路 3 検出部 4,14,16 検波部 5 増幅回路 9 発振回路 10 緩衝増幅回路 11 フィルタ回路 12 AGCループ 13 AFCループ 15 AGC回路 17 AFC回路 Res1,Res2 誘電体共振器 Tr1,Tr2 トランジスタ C1〜C6 コンデンサ R1〜R5 抵抗 Dr 非線形ダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数で共振する発振用誘電体共
    振器と、そのベース側に接続された発振用誘電体共振器
    の共振周波数により定まる周波数の高周波信号を、その
    エミッタから発振出力する発振用トランジスタと、を備
    える発振回路において、 発振用トランジスタのエミッタ側に制御用トランジスタ
    が接続され、 当該制御用トランジスタのベースに供給される制御信号
    により、上記高周波信号の発振出力が制御されることを
    特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 所定周波数の高周波信号を発振出力する
    発振回路と、被検出体との間の静電容量の変化を示す低
    周波信号を生成する検出部と、その共振周波数が高周波
    信号の発振周波数とわずかに異なる検出用誘電体共振器
    を含み発振回路から供給される高周波信号を検出部から
    供給される低周波信号により振幅変調して出力する共振
    回路と、共振回路の出力を検波することにより上記静電
    容量の変化を示す信号を生成する検波部と、を備える静
    電センサにおいて、 上記発振回路が請求項1記載の発振回路であり、 静電センサが、さらに、 高周波信号の発振出力を検波し制御用トランジスタのベ
    ースに利得制御信号として供給するAGCループと、 共振回路の出力を検波し制御用トランジスタのベースに
    周波数制御信号として供給するAFCループと、 を備えることを特徴とする静電センサ。
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