JP5087426B2 - フォトダイオードアレイ - Google Patents

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Description

本発明は、フォトダイオードアレイに関する。
フォトダイオードアレイとして、半導体基板の光の入射面(表面)側に形成された複数のフォトダイオードと、隣接するフォトダイオード間に形成された改質領域と、を備えているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたフォトダイオードアレイでは、隣接するフォトダイオード間に沿って集光点を合わせてレーザ光を照射することによって改質領域が形成されている。特許文献1に記載されたフォトダイオードアレイでは、入射光によって発生し、隣接するフォトダイオードへ拡散するキャリアを改質領域がトラップすることにより、隣接するフォトダイオード間のクロストークを抑制している。
特開2005−19465号公報
ところで、近年、フォトダイオードアレイにおける出力信号のノイズを低減するため、隣接するフォトダイオード間のクロストークを更に抑制することが求められている。このため、クロストークノイズを生じるキャリアを除去するための不純物濃度の高い半導体領域を、半導体基板の表面側における隣接するフォトダイオード間に形成することが検討されている。
しかしながら、入射光の長波長成分によって発生するキャリアを除去するためには、当該半導体領域を半導体基板の表面から深い位置に至るまで形成する必要がある。この場合、近接して形成されているフォトダイオード間に当該半導体領域を形成する必要があり、当該半導体領域の形成が困難となることから、当該半導体領域を備えるフォトダイオードアレイの製造を容易化するには限界があった。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、クロストークを効率的に抑制することが可能であると共に、容易に製造することが可能なフォトダイオードアレイを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るフォトダイオードアレイは、互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1導電型の半導体基板と、半導体基板の第1の主面側に並んで形成されており、半導体基板との接合によりフォトダイオードを構成する複数の第2導電型の半導体領域と、半導体基板の第1の主面側において、隣接する第2導電型の半導体領域間に形成されていると共に、半導体基板よりも不純物濃度が高く設定されている第1導電型の半導体領域と、を備え、半導体基板には、半導体基板の第2の主面と第1導電型の半導体領域との間の所定位置に集光点を合わせてレーザ光を照射することによって改質領域が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るフォトダイオードアレイでは、半導体基板の第1の主面側における隣接するフォトダイオード間に第1導電型の半導体領域が形成されていると共に、第1導電型の半導体領域と半導体基板の第2の主面との間において改質領域が形成されている。この場合、入射光の短波長成分によって半導体基板の第1の主面から浅い位置で発生し、隣接するフォトダイオード間へ拡散するキャリアは、第1導電型の半導体領域にトラップされることとなる。また、入射光の長波長成分によって半導体基板の第1の主面から深い位置で発生し、隣接するフォトダイオード間へ拡散するキャリアは、改質領域にトラップされ、再結合することにより消滅する。従って、入射光の短波長成分及び長波長成分のいずれによって発生したキャリアも隣接するフォトダイオード間において除去されるため、クロストークを効率的に抑制することができる。さらに、第1導電型の半導体領域を半導体基板の第1の主面から深い位置に至るまで形成する必要がなくなることとなり、フォトダイオードアレイを容易に製造することができる。
また、改質領域は、フォトダイオードに電圧が印加された場合において、第2導電型の半導体領域と半導体基板との接合から第2の主面と第1導電型の半導体領域との間に広がる空乏層の内部に形成されていることが好ましい。これにより、第1導電型の半導体領域と改質領域との間から、キャリアが隣接するフォトダイオードに拡散することが抑制されることとなり、クロストークを確実に抑制することができる。
本発明によれば、クロストークを効率的に抑制することが可能であると共に、容易に製造することが可能なフォトダイオードアレイを提供することを目的とする。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係るフォトダイオードアレイの構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るフォトダイオードアレイの断面構成を示す模式図である。図2は、第1実施形態に係るフォトダイオードアレイの平面図である。
図1及び図2に示すように、フォトダイオードアレイ1は、n型(第1導電型)の半導体基板3と、絶縁層5と、p型(第2導電型)半導体領域7と、n型半導体領域9と、アノード電極15と、カソード電極17と、を備えている。以下の説明においては、半導体基板3における光L1の入射面を表面(第1の主面)3aとし、その反対側の面を裏面(第2の主面)3bとしている。
半導体基板3は、半導体材料(例えば、Si(シリコン)等)からなり、厚さが例えば300μmである。半導体基板3は、不純物(例えば、リン等)を含み、その濃度は例えば1×1012〜1×1016/cmである。半導体基板3は、内部に後述する改質領域20を有している。
絶縁層5は、シリコン酸化物(SiO)又はシリコン窒化物(SiN)からなり、半導体基板3の表面3a上に形成されている。絶縁層5は、表面3aを保護するための保護膜として機能する。
p型半導体領域7は、半導体基板3の表面3a側において、例えば1次元に複数配列されている。p型半導体領域7は、半導体材料(例えば、Si等)によって矩形状に形成されており、厚さが例えば0.5μmである。p型半導体領域7は、不純物(例えば、ボロン等)を含み、その濃度は例えば1×1015〜1×1018/cmである。p型半導体領域7は、半導体基板3とのpn接合11によりフォトダイオード13を構成している。pn接合11は、半導体基板3に空乏層19が広がることによりフォトダイオード13の光感応領域として機能する。
n型半導体領域9は、半導体材料(例えば、Si等)によって矩形状に形成されており、厚さが例えば1μmである。n型半導体領域9は、不純物(例えば、リン)を含み、その濃度は例えば1×1015〜1×1018/cmである。n型半導体領域9は、半導体基板3の表面3a側において、p型半導体領域7と離隔して隣接するフォトダイオード13間に形成されている。
アノード電極15及びカソード電極17は、金属材料(例えば、Al又はAu等)からなり、例えばスパッタ法又は蒸着法等によって形成されている。アノード電極15は、絶縁層5上において、各p型半導体領域7におけるフォトダイオード13の並列方向と垂直な方向の両端に対応する位置に形成されている。カソード電極17は、隣接するフォトダイオード13間の略中央における絶縁層5上に形成されている。アノード電極15及びカソード電極17は、絶縁層5に設けられたコンタクトホールを介して、それぞれp型半導体領域7,n型半導体領域9と電気的に接続されている。
次に、図1を用いて、改質領域20について説明する。改質領域20は、半導体基板3の裏面3bとn型半導体領域9との間における表面3aから所定の深さ位置(例えば、20〜50μm)にそれぞれ複数形成されている。複数の改質領域20は、隣接する二つのp型半導体領域7のpn接合11からそれぞれ広がることにより一体に形成されている空乏層19の内部に形成されている。
複数の改質領域20の形状は、例えば長手方向及び当該長手方向に直交する短手方向を有しており、複数の改質領域20は、隣接する改質領域20同士が連なって、例えば互いに略平行となるように、連続的な2本の直線状に形成されている。改質領域20は、隣接するフォトダイオード13間の中央から、各フォトダイオード13に向かって、例えば150μmの位置にそれぞれ形成されている。複数の改質領域20は、長手方向に沿った平面で切断した断面が半導体基板3の深さ方向に長軸を有する楕円状を呈していると共に、短軸方向の幅が例えば3μmに形成されている。改質領域20は、後述するように半導体基板3の内部に集光点Fを合わせてレーザ光Laを照射することによって、例えば多光子吸収によって形成されている。なお、集光点Fとはレーザ光Laが集光した箇所のことである。
以上の構成を有するフォトダイオードアレイ1は、次の動作を行う。フォトダイオードアレイ1の表面3a側から各フォトダイオード13へ光L1が入射すると、光L1は絶縁層5を透過し、半導体基板3、p型半導体領域7及びn型半導体領域9に達する。そして、光L1の各波長成分によって発生したキャリアが、半導体基板3、p型半導体領域7及びn型半導体領域9の内部における電界に従って拡散する。
光L1の短波長成分によって半導体基板3の表面3aから浅い位置で発生したキャリアは、隣接するフォトダイオード13間に拡散した場合には、n型半導体領域9にトラップされる。また、光L1の長波長成分によって半導体基板3の表面3aから深い位置で発生したキャリアは、隣接するフォトダイオード13間に拡散した場合には、改質領域20にトラップされ、再結合することにより消滅する。
隣接するフォトダイオード13間へ拡散せず、pn接合11に達したキャリアはアノード電極15から光電流として外部に取り出される。この光電流により、各フォトダイオード13は、光L1の光波長成分に応じた電気信号をそれぞれ出力することとなる。
次に、図3を用いて、多光子吸収により改質領域20を形成するためのレーザ加工方法について説明する。図3は、第1実施形態に係るレーザ加工方法を説明するための断面構成を示す模式図である。
まず、多光子吸収について簡単に説明する。光子のエネルギーhνが、材料の吸収のバンドギャップEよりも小さい場合、光学的に透明となる。よって、hν>Eである場合には、材料に吸収が生じる。しかし、光学的に透明であっても、レーザ光の強度を非常に大きくした場合には、nhν>Eの条件(n=2,3,4,・・・)において材料に吸収が生じる。この現象を多光子吸収という。パルス波の場合、レーザ光の強度はレーザ光の集光点のピークパワー密度(W/cm)で決まり、例えばピークパワー密度が1×10(W/cm)以上の条件で多光子吸収が生じる。ピークパワー密度は、(集光点におけるレーザ光の1パルス当たりのエネルギー)÷(レーザ光のビームスポット断面積×パルス幅)により求められる。また、連続波の場合、レーザ光の強度はレーザ光の集光点の電界強度(W/cm)で決まる。
改質領域20は、フォトダイオードアレイ1において改質領域20を除く部分が形成されている構成を有する加工対象物25に形成された形成予定ライン(図示せず)に沿って、レーザ光Laを相対移動させることにより形成される。形成予定ラインは、直線状に延びた仮想線であり、各改質領域20の形成位置に対応するように、例えば加工対象物25の裏面3bに形成されている。形成予定ラインは、n型半導体領域9の中央からそれぞれ150μmの位置に、互いに略平行となるように2本形成されている。
レーザ光Laを多光子吸収が生じる条件に設定し、図3に示すように、加工対象物25における表面3aから所定の深さ位置に対し、例えば加工対象物25の裏面3bよりレーザ光Laの集光点Fを合わせる。改質領域20は、集光点Fより加工対象物25の裏面3b方向に向かって拡がることにより、断面が深さ方向に長軸を有する楕円状を呈して形成される。
次に、集光点Fを隣接するフォトダイオード13間において、上述の形成予定ラインに沿って直線状に相対移動させ、一方の改質領域20を形成する。そして、同様に集光点Fを形成予定ラインに沿って相対移動させ、もう一方の改質領域20を形成する。以上により、図1に示されるような改質領域20が形成される。
第1実施形態に係るレーザ加工では、加工対象物25がレーザ光Laを吸収することにより、加工対象物25を発熱させて改質領域20を形成するのではない。加工対象物25にレーザ光Laを透過させ加工対象物25の内部に多光子吸収を発生させて改質領域20を形成している。よって、加工対象物25の裏面3bではレーザ光Laがほとんど吸収されないので、加工対象物25の裏面3bが溶融することはない。
第1実施形態において多光子吸収により形成される改質領域20の一つの例として、溶融処理領域がある。
この場合には、レーザ光を加工対象物25の内部に集光点Fを合わせて、集光点Fにおける電界強度が1×10(W/cm)以上でかつパルス幅が1μs以下の条件で照射する。これにより、加工対象物25の内部は多光子吸収によって局所的に加熱される。この加熱により、加工対象物25の内部に溶融処理領域が形成される。
溶融処理領域とは一旦溶融後再固化した領域、溶融状態中の領域及び溶融から再固化する状態中の領域のうち少なくともいずれか一つを意味する。溶融処理領域は、相変化した領域や結晶構造が変化した領域ということもできる。溶融処理領域は、単結晶構造、非晶質構造又は多結晶構造において、ある構造が別の構造に変化した領域ということもできる。つまり、例えば、単結晶構造から非晶質構造に変化した領域、単結晶構造から多結晶構造に変化した領域、単結晶構造から非晶質構造及び多結晶構造を含む構造に変化した領域を意味する。加工対象物25がシリコン単結晶構造の場合、溶融処理領域は例えば非晶質シリコン構造である。なお、電界強度の上限値としては、例えば1×1012(W/cm)である。パルス幅は例えば1〜200nsが好ましい。
以上のレーザ加工により、図1及び図2に示すような構成のフォトダイオードアレイ1が得られる。
以上のように、第1実施形態では、半導体基板3の表面3a側における隣接するフォトダイオード13間にn型半導体領域9が形成されていると共に、n型半導体領域9と半導体基板3の裏面3bとの間において改質領域20が形成されている。この場合、光L1の短波長成分によって半導体基板3の表面3aから浅い位置で発生し、隣接するフォトダイオード13間へ拡散するキャリアは、n型半導体領域9にトラップされることとなる。また、光L1の長波長成分によって半導体基板3の表面3aから深い位置で発生し、隣接するフォトダイオード13間へ拡散するキャリアは、改質領域20にトラップされ、再結合することにより消滅する。従って、光L1の短波長成分及び長波長成分のいずれによって発生したキャリアも隣接するフォトダイオード13間において除去されるため、クロストークを効率的に抑制することができる。さらに、n型半導体領域9を半導体基板3の表面3aから深い位置に至るまで形成する必要がなくなることとなり、フォトダイオードアレイ1を容易に製造することができる。
第1実施形態では、改質領域20は、半導体基板3の裏面3bとp型半導体領域7との間において、p型半導体領域7と半導体基板3とのpn接合11から広がる空乏層19の内部に形成されている。これにより、n型半導体領域9と改質領域20との間から、キャリアが隣接するフォトダイオード13に拡散することが抑制されることとなり、クロストークを確実に抑制することができる。
第1実施形態では、n型半導体領域9が半導体基板3よりも不純物濃度が高く設定されている。これにより、暗電流に対する反転を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図4に基づいて、第2実施形態に係るフォトダイオードアレイ2について説明する。図4は、第2実施形態に係るフォトダイオードアレイの断面構成を示す模式図である。フォトダイオードアレイ2は、改質領域20の構成の点で上述したフォトダイオードアレイ1と異なる。
フォトダイオードアレイ2における改質領域20は、図4に示すように、半導体基板3の裏面3bとn型半導体領域9との間における、隣接するフォトダイオード13間の略中央に、フォトダイオードアレイ1と同様に連続的な直線状を有する改質領域20が1本形成されている。その他の点については、第1実施形態と同様である。
以上のように、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、半導体基板3の表面3a側における隣接するフォトダイオード13間にn型半導体領域9が形成されていると共に、n型半導体領域9と半導体基板3の裏面3bとの間において改質領域20が形成されている。従って、光L1の短波長成分及び長波長成分のいずれによって発生したキャリアも隣接するフォトダイオード13間において除去されるため、クロストークを効率的に抑制することができる。さらに、n型半導体領域9を半導体基板3の表面3aから深い位置に至るまで形成する必要がなくなることとなり、フォトダイオードアレイ1を容易に製造することができる。
図5は、隣接するフォトダイオード間における波長830nmの光をスキャンした場合の分光感度の測定結果を示す図である。図5において、横軸は隣接するフォトダイオード13間の中央を基準としたスキャン位置(μm)を示し、縦軸は各位置で得られる分光感度を、最大値を100%とした場合の相対分光感度(%)として示している。
図5において、G1〜G4は、それぞれ(G1)第1実施形態と同様の構成を有するフォトダイオードアレイ、(G2)第1実施形態のフォトダイオードアレイにおいて、隣接するフォトダイオード13間の中央から、各フォトダイオード13に向かってそれぞれ100μmの位置に2つの改質領域20が形成されているフォトダイオードアレイ、(G3)第2実施形態と同様の構成を有するフォトダイオードアレイ、(G4)第1実施形態のフォトダイオードアレイにおいて、改質領域が形成されておらず、n型半導体領域9のみが隣接するフォトダイオード13間に形成されているフォトダイオードアレイ、について示している。図6は、図5における一方のフォトダイオードにおける測定結果についての要部拡大図である。
図5及び図6より、G1〜G3について、それぞれ改質領域が形成されている部分において相対分光感度が低下していることがわかる。従って、半導体基板3の裏面3bとn型半導体領域9との間に改質領域20を形成することにより、隣接するフォトダイオード13間のクロストークを効率的に抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、改質領域20は、半導体基板3の裏面3bよりレーザ光Laを照射することによって形成されていることに限定されるものではなく、表面3aからレーザ光Laを照射することによって形成されていてもよい。改質領域20は、多光子吸収以外によって改質されて形成されていてもよい。
複数の改質領域20は、数、形状、半導体基板3の表面3aからの深さ位置、断面における短軸方向の幅、隣接するフォトダイオード13間の中央からの形成されている位置は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、複数の改質領域20は、互いに略平行に形成された断続的な2本の直線状に形成されていてもよい。複数の改質領域20は、隣接するフォトダイオード13間において、1本又は2本の直線状に形成されていることに限らず、3本以上に形成されていてもよい。
半導体基板3、p型半導体領域7及びn型半導体領域9の材料、形状、厚さ、不純物濃度及び不純物の種類は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、半導体基板3、p型半導体領域7、及びn型半導体領域9は、上述した実施形態とは逆の導電型となる不純物を含んでいてもよい。半導体基板3は、Siによって形成されていることに限定されるものではなく、例えば半導体基板3とp型半導体領域7が同一又は異なる化合物半導体(例えば、GaAs又はGaSb等)によって形成されていてもよい。
第1実施形態に係るフォトダイオードアレイの断面構成を示す模式図である。 第1実施形態に係るフォトダイオードアレイの平面図である。 第1実施形態に係るレーザ加工方法を説明するための断面構成を示す模式図である。 第2実施形態に係るフォトダイオードアレイの断面構成を示す模式図である。 本発明に係るフォトダイオードアレイの隣接するフォトダイオード間における分光感度の測定結果を示す図である。 図5の要部拡大図である。
符号の説明
1,2…フォトダイオードアレイ、3…n型(第1導電型)の半導体基板、3a…半導体基板の表面(第1の主面)、3b…半導体基板の裏面(第2の主面)、7…p型(第2導電型)半導体領域、9…n型半導体領域、11…pn接合、13…フォトダイオード、19…空乏層、20…改質領域、F…集光点、La…レーザ光。

Claims (3)

  1. 互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1の主面側に並んで形成されており、前記半導体基板との接合によりフォトダイオードを構成する複数の第2導電型の半導体領域と、
    前記半導体基板の前記第1の主面側において、隣接する前記第2導電型の半導体領域間に形成されていると共に、前記半導体基板よりも不純物濃度が高く設定されている第1導電型の半導体領域と、を備え、
    前記半導体基板には、前記第2の主面と前記第1導電型の半導体領域との間改質領域が形成されており、
    前記改質領域が溶融処理領域であることを特徴とするフォトダイオードアレイ。
  2. 前記改質領域は、前記フォトダイオードに電圧が印加された場合において、前記第2導電型の半導体領域と前記半導体基板との前記接合から前記半導体基板の前記第2の主面と前記第1導電型の半導体領域との間に広がる空乏層の内部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のフォトダイオードアレイ。
  3. 互いに対向する第1及び第2の主面を有する第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の前記第1の主面側に並んで形成されており、前記半導体基板との接合によりフォトダイオードを構成する複数の第2導電型の半導体領域と、前記半導体基板の前記第1の主面側において、隣接する前記第2導電型の半導体領域間に形成されていると共に、前記半導体基板よりも不純物濃度が高く設定されている第1導電型の半導体領域と、を備え、前記半導体基板には、前記第2の主面と前記第1導電型の半導体領域との間に改質領域が形成されているフォトダイオードアレイの製造方法であって、
    前記半導体基板における前記第2の主面と前記第1導電型の半導体領域との間にレーザ光を照射することにより前記改質領域を形成することを特徴とするフォトダイオードアレイの製造方法。
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