JP5081469B2 - ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機 - Google Patents

ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機 Download PDF

Info

Publication number
JP5081469B2
JP5081469B2 JP2007041044A JP2007041044A JP5081469B2 JP 5081469 B2 JP5081469 B2 JP 5081469B2 JP 2007041044 A JP2007041044 A JP 2007041044A JP 2007041044 A JP2007041044 A JP 2007041044A JP 5081469 B2 JP5081469 B2 JP 5081469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
universal design
parking fee
tray
cards
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007041044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008204273A (ja
Inventor
秀司 杉内
雅夫 井澤
宏 沼田
宙士 栗川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Corp
Original Assignee
Amano Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Corp filed Critical Amano Corp
Priority to JP2007041044A priority Critical patent/JP5081469B2/ja
Publication of JP2008204273A publication Critical patent/JP2008204273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5081469B2 publication Critical patent/JP5081469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

本発明は、高齢者や身体障害者が円滑に利用出来る駐車場のバリヤフリー及びユニバーサルデザインを考慮した駐車料金事前精算機に関するものである。
近年、公共施設や大型スーパー等の駐車場には必ずと言って良いほど車椅子マークの身障者用駐車スペースが設けらている。これは平成6年の「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」、通称「ハートビル法」における基準や、その後の平成18年施行の「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」、通称「バリアフリー新法」における国土交通省令によって、明確に「路外駐車場車いす使用者用駐車施設」の設置基準が定められてきているからである。
従来の駐車場の構成例を示した文献として、特許文献1に記載の「駐車場管理システム」があり、特にこの文献の構成では車輌のナンバーを読み取って駐車場の入出庫を管理するために、契約車に対しては駐車券や定期券などをいちいち出さなくても良いため、利用者にとって利便性の良い駐車場となっている。
また、従来のユニバーサルデザインを考慮した機器として、特許文献2に記載の「自動券売機」があり、特に背の低い人や車椅子利用者が容易に使用できる鉄道切符用の券売機が提案されている。
特開2004−030490号公報 特開2002−342792号公報
しかし、上記特許文献に記載されているような従来の駐車場管理システムに用いられている駐車料金事前精算機には、高齢者や身体障害者が利用する上で以下に述べる如き各種の欠点があった。
特許文献1記載の「駐車場管理システム」においては、契約車にとってはチケットレスでの入出庫が可能となり利便性がよいが、一方、一般車(一時利用者、通常の利用者)にとっては、文献中図3に示した様な駐車料金事前精算機で精算した上でないと出口でのスムースな出庫が可能とならないように成っていて、例えば、背の低い人や高齢者や身体障害者などの車椅子利用者が、上記図3の駐車料金事前精算機で精算する場合のことを考慮されていなかった。即ち、高い位置の硬貨投入口や、精算時にプリペイドカードなどを使用する場合には駐車券の後でプリペイドカードを挿入し、取り出す際にも逆に一枚ずつ順序だてて取り出さなければならず(駐車券挿入口が1つで、2枚同時排出すると券が落下してしまうから)、車椅子利用者が容易に操作出来ない様な全体形状となっているなど、背の低い人や高齢者や身体障害者などの車椅子利用者が利用するには極めて不便であった。
また、公共の交通機関において利用されることを想定した特許文献2記載の技術を駐車場の駐車料金事前精算機に応用することも可能であるが、その場合、各操作部の高さが低く並設されている以外は、上記と同様に複数の券の取り出しなどは考慮されておらず、単に高さの低い駐車料金事前精算機でしかなりえなかった。
従って本発明の技術的課題は、高齢者や身体障害者が円滑に利用出来る駐車場のバリヤフリー及びユニバーサルデザインを考慮した駐車料金事前精算機を提供することにあり、特に車椅子利用者単独での使用を想定した駐車料金事前精算機を提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、高齢者や身体障害者等が円滑に利用できるように、バリアフリー及びユニバーサルデザインを考慮したユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機であって、機体に設けた操作部の前面に、下方に車椅子が進入できる空間を有した高さで手前側に突出するテーブル部を設置し、このテーブル部の上面には、駐車券やプリペイドカードといった各種カード類を内部に収めた状態で載置でき、且つ、載置面に当該カード類の全長よりも長い平面部を有する浅い皿状のカードトレーを設けて、このカードトレーの奥側の端部に対向する上記操作部の前面部分には、上記カードトレーの上面部に載置したカード類をそのまま滑らせて挿入でき、且つ、処理済みのカード類を上記カードトレーの上面部に排出することができるカード挿入・排出口を、カードトレーと略同一高さに開口形成すると共に、当該カードトレーの上面部で、而もその前端部分には、手前に向かって傾斜を有し、且つ、上記カードトレーの平面部との根本境界部分がアール形状に連続形成されていて、最上部にもアール形状が施されている凸状カードストッパー設けられていることを特徴としている。
(2) また、本発明の請求項2に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、前記操作部の前面に開口したカード挿入・排出口の内側にカードセンサーを設けて、カード排出時にこのカードセンサーの検知状態がOFFされるまで、カード搬送用モータによるカード排出動作が継続されることを特徴としている。
(3) また、本発明の請求項3に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、前記操作部の前面に開口したカード挿入・排出口に対して、駐車場入場時刻を記録した駐車券と、料金精算用カードを挿入することによって、駐車料金の精算を済ませるように構成すると共に、前記カード搬送用モータによる排出動作によって精算を済ませた料金精算用カードが上記カード挿入・排出口に返却されると、即時に上記カード搬送用モータによる上記駐車券の排出動作が行われることを特徴としている。
(4) 更に、本発明の請求項4に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、前記カードトレーの前端部分に設けた凸状カードストッパーと、前記機体内部のカード通路上に設けたカードリーダライタ装置の最手前部に設けた搬送ローラまでの距離が、使用される上記駐車券及び料金精算用等の各カード類の全長よりも1.5倍以上長く構成されていることを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、前記カードトレーの上面部に、カード類の挿入・排出方向に沿って複数本の凹状溝を間隔をあけて平行に凹設すると共に、これ等各凹状溝以外の断面凸形状を成す複数本の上面スライド部の各前端部分に、前記凸状カードストッパーが設けられていることを特徴としている。
) 更に、本発明の請求項に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機は、前記カードトレーに形成される断面凸形状を成す複数本の上面スライド部の各奥側端部を、前記カード挿入・排出口に至る前の位置で平坦状にカットして、カード挿入・排出口の直前部分に、カード挿入・排出方向と直交する方向の凹状部を設けたことを特徴としている。
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、駐車券やプリペイドカードなどのカード類が浅い皿状のカードトレー内に排出されるため、手でつまむ動作をしなくとも、上から掻き出す動作でカード類の取り出しが可能であり、その結果、取り出し位置を低い位置に設置することができ、通常の利用者にとって利用しやすいのみならず、高齢者や背の低い人や車椅子利用者などにとっても、同様に掻き出し動作での取り出しができ、更に、手袋をしたままでも、また、指を器用に動かすことが出来ない人でも、皆が利用しやすい駐車料金事前精算機が実現することを可能にすると共に、凸状カードストッパーがカードトレー内に載置又は排出されたカード類の脱落を防止することを可能にする。
更に、上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、カード類を掻き出す際に、カード手前エッジ部が前記凸状カードストッパーに対してスムーズに乗り上げ易くなるため、利用者によるカードの取り出しを容易にすることができる。
また、上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、カード搬送用モータによるカード排出操作によって、カードトレー内に駐車券やプリペイドカードなどのカード類が完全に排出されて、カード類が内部のローラ類に挟まったままで停止することがないため、上記掻き出し動作によるカード類の取り出しが軽い力で容易に、且つ、確実に行うことを可能にする。
また、上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、プリペイドカード等の料金精算用カードの排出後にすぐに駐車券が排出され、且つ、両券ともトレー内に上下に重なって排出されるため、2枚のカードを一度の掻き出し動作で素早く取り出すことが可能で、利用者にとって利便性が良い。
また、上記(4)で述べた請求項4に係る手段によれば、プリペイドカード等の料金精算用カードの排出後に排出された駐車券により、料金精算用カードが押し出されても、押し出された料金精算用カードが乗り上げて凸状カードストッパーに乗り上げてテーブル手前に落下するようなことを防止することができる。
また、上記()で述べた請求項に係る手段によれば、カードトレーの凹凸状の平面部形状によって、カード類が雨や湿気などでカードトレーに貼りつくようなことが無いため、利用者がカード類を掻き出す際に常に軽い力で済み、取り出し易い。
更に、上記()で述べた請求項に係る手段によれば、利用者がカード類をカードトレー内より掻き出す際に、カード挿入・排出方向と直交する方向の凹状部に指等が入り易いため、掻き出しの際にカード類の奥側エッジに指等が掛かり易く、取り出しを容易に行うことを可能にする。
以上述べた次第で、本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機によれば、駐車券やプリペイドカードなどのカード類がトレー内に完全に排出されるため、手でつまむ動作をしなくとも、上から掻き出す動作でカード類の取り出しが容易に可能であり、結果的に取り出し位置を低い位置に設置でき、また、複数枚のカード類を一度にトレー内より取り出しできるため、通常の利用者にとって利用しやすいのみならず、高齢者や背の低い人や車椅子利用者などにとっても、同様に利用しやすいユニバーサルデザイン型の駐車料金事前精算機が実現出来る利点を発揮することができる。
以下に、本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の実施の形態を図面と共に詳細に説明すると、図1は本発明が実施されたユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の一例を示した外観の斜視図であって、符号1で全体的に示した駐車料金事前精算機の機体は、従来の駐車料金事前精算機に比べて、機体1の中段にテーブル2が突出しており、その高さは車椅子がテーブル2の下の空間2Hに入るだけの高さで極力低くなっている。
加えて上記機体1の前面及びテーブル2の上面部分には、カード挿入・排出口3、紙幣挿入口4、コイン投入口5、釣銭・領収証取出口6、各種操作釦7、電子マネー読取部8等が並設されている。更に、上記機体1の上部前面には、表示器の表示画面9と、スピーカ10、精算取消釦11、係員呼出し用のインターホン12が設けられている。
図2は、本発明が実施された駐車料金事前精算機の内部構造、具体的には、カード搬送経路の周辺部を示した内部構造図であって、図中、13は前記カード挿入・排出口3の内側に連設したカード搬送通路、符号14で全体的に示したのは、このカード搬送通路13を内部に有する磁気リーダライタで、14Aはその磁気リーダライタ用の磁気ヘッド、14Bは印字用の印字ヘッド、14Cはインクリボン、15Aと16Aはカード搬送通路13の入口部分に設けた最手前の搬送ローラと最手前のプーリ、15Bと16B、15Cと16C、15Dと16Dは、上記カード搬送通路13の中間部と最奥部に設けた中間と最奥の各搬送ローラ及びプーリを示す。
更に図2において、17は搬送モータ、18と19はタイミングベルト、20はカード挿入センサー、13Xは上記カード搬送通路13の最奥部に連設されている回収経路13Zに分岐形成したカード保留経路、15Eと16Eはこのカード保留経路13Xに設けた保留用搬送ローラと保留用プーリ、19Xはこの保留用搬送ローラ15Eを連動回転する保留用タイミングベルト、21と22は上記の回収経路13Zと保留経路13Xに設けた分岐用と保留用の各センサー、23は使用済みカードCKを収める回収ボックスであって、上述したカード挿入・排出口3の外側で、且つ、上記テーブル2の上面部には、内部に例えば駐車券MTやプリペイドカードPKのようなカード類を収めることができるように全体を浅い皿状に形成したカードトレー30が設けられている。
カードトレー30は、前記請求項1並びに図2乃至図5の各図に示す如く、カードトレー30内の平面部30T(内底面上)に載置した上記のカード類を、そのまま水平方向に滑らせてカード挿入・排出口3内に挿入したり、或いは、カード挿入・排出口3から排出されて来るカード類を、そのまま平面部30Tに対して滑らせて排出できるように、平面部30Tとカード挿入・排出口3の下端口面(下端内底面)とが連続しており、更に、平面部30Tの全体がカード類の全長よりも長い平面形状を有し、且つ、平面部30Tの前端部分(手前側部分)には、内部に載置したカード類、又は、カード挿入・排出口3から排出されて来るカード類の脱落を防止する凸状カードストッパー31が設けられている。
また、前記請求項4と図4(2)に示すように、上記カードトレー30の前端部に設けた凸状カードストッパー31から、前記カード搬送通路13の最手前の搬送ローラ15Aに至るまでの距離L’が、使用される駐車券MTやプリペイドカードPK等の各種カード類MT,PKの全長Lよりも、1.5倍以上長く構成されている。
更に、上記凸状カードストッパー31の形状は、前記請求項並びに図2乃至図5に示す如く、手前に向かって傾斜を有し、且つ、上記カードトレー30の平面部30Tとの根本境界線部分がアール形状31Aに形成され、且つ、その最上部にもアール形状31Bが施されている。
また、上記カードトレー30内の平面部30Tには、前記請求項6並びに図4(1)に示す如く、各カード類の挿入・排出方向に沿って複数本の凹状溝30K…を間隔をあけて平行に凹設することによって、断面略凸状に形成した複数本の平面部30T…(スライド面)が並設された構造に成っている。
更に本発明では、他の実施例として、前記請求項並びに図5(1)、(2)に示す如く、カードトレー30の上記複数本の内部平面30T…の各奥側部分を、カード挿入・排出口3に至る直前位置で平坦状にカット30Wすることにより、カードトレー30におけるカード挿入・排出口3の直前位置に、カード挿入・排出方向に対して直交する凹状部30Xを設けている。
次に、図6(1)、(2)、(3)はカード類の搬送状態の推移を示し、また、図7と図8は料金精算時の動作フローと、プリペイドカードPKで料金精算した場合の動作フローを示したものであって、以下に、これ等各動作フローを上述した各図(図1〜図6)の記載に基づいて説明することにする。尚、上記動作フローの説明に当たって、各種のカード類として駐車券MTとプリペイドカードPKを使用する場合に付いて説明する。
図7の始めのステップS1で、駐車券MTが挿入されて磁気リーダライタ14の先端部の赤外線発光受光素子の組み合わせで対向配置された挿入センサー20を塞ぐと、<挿入センサーON?>がYESになり、ステップS2の搬送モータ17の正転に移行する。ここで搬送モータ17の正転はカード類を磁気リーダライタ14内に引き込む方向を意味する。次にステップS3で磁気ヘッド14Aを通過すると、駐車券MTの一辺に設けられている磁気ストライプを磁気ヘッド14Aが読み取り、読み取ったデータによって当該駐車券MTの磁気ストライプ部に記録されている入庫データ(入庫時刻、精算有無、券番号など)を読み取り、そのまま進行してステップS4で磁気リーダライタ14の最奥部下の赤外線発光受光素子の組み合わせで対向配置された保留センサー22をカードが塞ぎ、更にカードが通過して再度保留センサー22が透過(ON)したところで、ステップS5の搬送モータ17の停止に進む。
この状態は図6の(1)で示され、図では駐車券MTを挿入した位置と保留した位置両方で示している。
現金による精算であれば、図7のステップS6で料金表示と音声ガイダンスなどの案内があって、利用者が示された料金を硬貨投入口5や紙幣挿入口4から投入・挿入して精算すると、ステップS7で<精算完了?>がYESとなり、ステップS8で搬送モータ17が駐車券MTを排出する逆転方向に回転を開始し、ステップS9で駐車券MTには精算時刻などを印字し、ステップS10で磁気ストライプ部に精算時刻、精算済みなどのデータを上書きで書込みしてそのまま進行し、ステップ11で挿入センサー20が一旦駐車券MTによって塞がれてONとなって、その後完全に排出されてOFFとなるまで進行した後、ステップS12で搬送モータ17が停止して処理を終える。
この状態は図6の(1)に示した状態から、駐車券MTは完全にカードトレー30の中に排出されている。この様に、駐車券MTの排出時に、完全に駐車券MTがカードトレー30に排出されることは、請求項2に記載したポイントであり、これにより利用者が駐車券MTを容易に取り出すことができる。なお、請求項2においてカードセンサーと明記したセンサーを、実施例においては挿入センサー20として説明している。
次に、料金精算において現金ではなくプリペイドカードPKを使用した場合を説明すると、図7のステップS6以降でステップS7の<料金精算完了?>がまだNOの時に、ステップS13で<挿入センサーON?>がYESとなった場合、丸Aに移行し、図8に示したフローに移行する。
図8のステップ14においては、前述の<挿入センサーON?>がYESとなった瞬間に分岐ソレノイドをONさせる。これは図2及び図6の(1)に示した様に、図示しない回動機構によって分岐レバー13Hが今まで上向きに傾いていたものが、反時計方向に回動する。この状態を図6の(2)に示す。また、図示しないがこの状態では分岐ソレノイドのONに連動して駐車券MTを保留位置で把持している保留ローラ15Eと保留プーリ16Eは、保留ローラ15Eの内部のクラッチ機構が解放されることで、他の搬送ローラ・プーリの回転とは断絶されている。
図6の(2)の様になったところで、図8のステップ15で搬送モータ17が正転し、ステップ16でプリペイドカードPKの磁気ストライプ部を読み取り、そのまま進行してステップ17の磁気リーダ最奥部に設置した分岐センサー21が<分岐センサーON?>YESとなると、ステップS18でもしもプリペイドカードPKの残額が無い場合や、他のカードが挿入されていた場合は<プリペイドで残額有り?>がNOとなり、すぐにステップS20で搬送モータ17が逆転するが、正規に残額があって精算可能なプリペイドカードPKだった場合には、ステップS18の<プリペイドで残額有り?>がYESとなり、ステップS19で料金減算処理をおこなってからステップS20に移行する。
その後ステップS21でプリペイドカードPKに使用額や使用日時などを適宜印字して、ステップS22で磁気ストライプ上のデータを料金減算して残額を減らしたデータに上書するが、前述の<プリペイドで残額有り?>がNOの場合にはこのS21、S22の経路では処理はなにも行わずに、どちらも、その後ステップS23で<挿入センサーON?>がYESになるまで進行し、そこでステップS24の<プリペイドで残額無し?>がNOであれば(プリペイドで残額がまだ有る場合と、プリペイドでないカードの場合)、そのまま進行してステップS25の<挿入センサーOFF?>がYESに成った時点でステップS26で搬送モータ17を停止させ、ステップS27で分岐ソレノイドをOFFに戻して、丸Bの経路で図7のフローに戻る。
この状態は図6の(3)の状態であり、プリペイドカードPKは完全にカードトレー30に排出されている。
もしも、ステップS24が<プリペイドで残額無し?>がYESであれば、丁度プリペイドカードPKを使い切った状態を意味し、その場合にはステップS28で搬送モータ17を正転させてプリペイドカードPKを再度引き込み、ステップS29で分岐センサー21がONからOFFに移行するまで回転を継続させる。
この状態は図6の(2)で磁気リーダライタ14の最奥部のさらに先に設置した回収箱23の中に、使用済みのプリペイドカードPKが回収された状態である。
プリペイドカードPKの使用が終わり、図7の丸Bに戻ると、ステップS7で料金精算が完了していれば前述の動作と同様に、ステップS8で搬送モータ17が駐車券MTを排出する方向に逆転方向に回転開始し、ステップS9で駐車券MTには精算時刻などを印字し、ステップS10で磁気ストライプ部に精算時刻、精算済みなどのデータを上書きで書込みしてそのまま進行し、ステップ11で挿入センサー20が一旦駐車券MTによって塞がれてONとなって、その後完全に排出されてOFFとなるまで進行した後、ステップS12で搬送モータ17が停止して処理を終える。
また、前述のプリペイドカードPKの排出時に、直ぐにプリペイドカードPKを取り出さなければ、図3の(1)に示した状態になり、駐車券MTがプリペイドカードPKの上に重なった状態になる。この状態で図3(2)に示す様に手で掻き出す様に両カードMT,PKを取り出せば、2枚のカードMT,PKを同時に取り出すことができる。また、その際に凸状カードストッパー31の凸部に乗り上げる様にカードMT,PKを掻き出すことで、掻き出しながら2枚のカードMT,PKを摘み取る動作にスムーズに移行することが出来る。
更に、もしもプリペイドカードPKの後で排出される駐車券MTが、先に排出されたプリペイドカードPKの端部に引っ掛かってしまっても、最手前の搬送ローラ15Aから凸状カードストッパー31までの距離がカード全長の1.5倍強に設定してあるため、プリペイドカードPKが押し出されて凸状カードストッパー31に乗り上げ、さらに凸状カードストッパー31から脱落してテーブル下に落下する様なことが無い様に工夫されている。(図4の(2)参照)
また、凸状カードストッパー31は図4(2)の様に手前方向にK傾いて、その根本と頂点はどちらもアール形状31A,31Bで、カードトレー30平面部30Tの複数の凹状溝30K…以外のリブ部分に連続して形成されているため、カードMT,PKを手前に掻き出した際に、容易に凸状カードストッパー31に乗り上げてカードMT,PKを摘みやすくなっている。
また、図5の様にカードトレー30の平面部30Tにはカード挿入・排出方向と平行な凹状溝30K…を複数有しているから、カードが雨や湿気などでカードトレー30に貼りつくようなことが無いため、利用者がカードを掻き出す際に常に軽い力で済み、取り出し易く工夫されている。更に、その複数の凹状溝30K…を指が入る程度に幅広く設定すれば、カードの奥側エッジに指が掛かり易く、カード掻き出し動作がしやすくすることが可能である。
また、他の実施例として、図5に示した様に、カードトレー30の平面部30Tのカード挿入・排出口3の近傍で、凸状カードストッパー31からカードの全長よりも短い距離隔てた位置に、カード挿入・排出方向と直交する方向の凹状部30Xを設け、利用者がカードを掻き出す際にカード挿入・排出方向と直交する方向の凹状部30Xに指等が入り易いため、掻き出しの際にカードの奥側エッジに指等が掛かり易く、取り出し易く考慮することも可能である。
なお、実施例で説明したプリペイドカードPKは、利用回数が減算される「回数券」式の物や、都度現金をチャージして残額を増やせる「リチャージタイプ」のカードにおいても、本発明の実施例のフローの基本部分を応用して実施可能であり、また、精算に当たってはこの様な磁気式のカードと他の方式の非接触ICを用いた電子マネーなどとの併用により、様々な利用者にとって使い勝手が良い構成になっていることが、このユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の「ユニバーサル」なところであることは言うまでもない。
本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の外観図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の部分的な内部構造図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機のカード搬送動作説明図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機のカード取出動作説明図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機のカードトレーの詳細形状図。 他の実施例のカードトレーの詳細形状図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の料金精算動作フロー図。 本発明に係るユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機の料金精算動作フロー図。
1 駐車料金事前精算機の機体
2 テーブル
3 カード挿入・排出口
13 カード搬送通路
14 磁気リーダライタ
15A 最手前の搬送ローラ
20 挿入センサー
30 カードトレー
30T 内部平面
30K 凹状溝
30X 凹状部
31 凸状カードストッパー
31A,31B アール形状
MT カード類としての駐車券
PK カード類としてのプリペイドカード

Claims (6)

  1. 高齢者や身体障害者等が円滑に利用できるように、バリアフリー及びユニバーサルデザインを考慮したユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機であって、
    機体に設けた操作部の前面に、下方に車椅子が進入できる空間を有した高さで手前側に突出するテーブル部を設置し、このテーブル部の上面には、駐車券やプリペイドカードといった各種カード類を内部に収めた状態で載置でき、且つ、載置面に当該カード類の全長よりも長い平面部を有する浅い皿状のカードトレーを設けて、このカードトレーの奥側の端部に対向する上記操作部の前面部分には、上記カードトレーの上面部に載置したカード類をそのまま滑らせて挿入でき、且つ、処理済みのカード類を上記カードトレーの上面部に排出することができるカード挿入・排出口を、カードトレーと略同一高さに開口形成すると共に、当該カードトレーの上面部で、而もその前端部分には、手前に向かって傾斜を有し、且つ、上記カードトレーの平面部との根本境界部分がアール形状に連続形成されていて、最上部にもアール形状が施されている凸状カードストッパー設けられていることを特徴とするユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
  2. 前記操作部の前面に開口したカード挿入・排出口の内側にカードセンサーを設けて、カード排出時にこのカードセンサーの検知状態がOFFされるまで、カード搬送用モータによるカード排出動作が継続されることを特徴とする請求項1に記載のユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
  3. 前記操作部の前面に開口したカード挿入・排出口に対して、駐車場入場時刻を記録した駐車券と、料金精算用カードを挿入することによって、駐車料金の精算を済ませるように構成すると共に、前記カード搬送用モータによる排出動作によって精算を済ませた料金精算用カードが上記カード挿入・排出口に返却されると、即時に上記カード搬送用モータによる上記駐車券の排出動作が行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
  4. 前記カードトレーの前端部分に設けた凸状カードストッパーと、前記機体内部のカード通路上に設けたカードリーダライタ装置の最手前部に設けた搬送ローラまでの距離が、使用される上記駐車券及び料金精算用等の各カード類の全長よりも1.5倍以上長く構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
  5. 前記カードトレーの上面部に、カード類の挿入・排出方向に沿って複数本の凹状溝を間隔をあけて平行に凹設すると共に、これ等各凹状溝以外の断面凸形状を成す複数本の上面スライド部の各前端部分に、前記凸状カードストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
  6. 前記カードトレーに形成される断面凸形状を成す複数本の上面スライド部の各奥側端部を、前記カード挿入・排出口に至る前の位置で平坦状にカットして、カード挿入・排出口の直前部分に、カード挿入・排出方向と直交する方向の凹状部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機。
JP2007041044A 2007-02-21 2007-02-21 ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機 Active JP5081469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041044A JP5081469B2 (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041044A JP5081469B2 (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008204273A JP2008204273A (ja) 2008-09-04
JP5081469B2 true JP5081469B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=39781700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007041044A Active JP5081469B2 (ja) 2007-02-21 2007-02-21 ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5081469B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537802B2 (ja) * 2014-10-15 2019-07-03 日本信号株式会社 券処理装置
KR101512807B1 (ko) * 2015-02-05 2015-04-17 주식회사 자우텍 정산 시스템의 카드 회수 장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61173393A (ja) * 1985-01-28 1986-08-05 オムロン株式会社 回数券処理装置
JPS63193291A (ja) * 1987-02-06 1988-08-10 株式会社東芝 証券発行装置
JPH0773348A (ja) * 1993-09-07 1995-03-17 Toshiba Corp 券類処理装置
JPH097013A (ja) * 1995-06-22 1997-01-10 Nippon Signal Co Ltd:The 駐車料金精算機
JP3750594B2 (ja) * 2001-12-10 2006-03-01 オムロン株式会社 自動取引装置
JP2003346199A (ja) * 2002-05-24 2003-12-05 Nippon Signal Co Ltd:The 改札処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008204273A (ja) 2008-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1688893B1 (en) Banknote handling device
CN104134293B (zh) 媒介处理装置及金融设备
JP5081469B2 (ja) ユニバーサルデザイン型駐車料金事前精算機
JP4107510B2 (ja) 硬貨入出金装置
JP2001129236A (ja) パチンコ島台
JP4341679B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2009271803A (ja) 紙葉類取扱装置
JP4910494B2 (ja) 自動取引装置
JP2001052227A (ja) 自動抽選装置
JP2005046484A (ja) 遊技媒体貸出装置
JP2010166946A (ja) 景品払出ユニット、景品払出装置および景品払出システム
JP5231000B2 (ja) スロットマシン
JP2005309477A (ja) 改札処理システム及びそれで用いられる非接触式自動改札機
JP5349144B2 (ja) 景品払出装置
JP2010188016A (ja) 景品管理装置および景品払出システム
JPH06343752A (ja) 遊技店における遊技媒体交換システム
JP6226401B2 (ja) 改札機
JP2024070472A (ja) 媒体処理装置及び自動取引装置
JP4023974B2 (ja) 紙幣収容装置
CN115439986A (zh) 游戏系统
JP4216859B2 (ja) 記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法および記憶媒体処理システム
JPS59208686A (ja) 硬貨処理装置
JP4402662B2 (ja) 記憶媒体処理装置、記憶媒体処理方法、記憶媒体処理システムおよび遊技管理方法
JP4892019B2 (ja) 記憶媒体処理装置、遊技媒体貸出機および記憶媒体処理システム
JP2020197769A (ja) 硬貨処理装置及び現金取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120808

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5081469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250