JP2005309477A - 改札処理システム及びそれで用いられる非接触式自動改札機 - Google Patents

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克彦 菅野
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研児 横山
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美樹 小森
Junji Yasojima
淳爾 八十島
Kazuo Nakamura
一雄 中村
Michiyasu Satou
通恭 佐藤
Masahiko Noguchi
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Abstract

【課題】 普通券として使用されるような短期使用券をカード状の非接触券とし、磁気券を用いることなく改札処理システムを構築できるようにする。
【解決手段】 利用者によって所定の口座釦入力処理が行われ、かつ、所定の金銭投入処理が行われたときに、自動券売機の本体内にセットされている非接触式自動改札機で回収されたカード状の非接触券に新たな所定のカードデータを書込んで発券する自動券売機と、その自動券売機から発券された非接触券が前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざされ又はタッチされたときに得られたデータを基に所定の演算処理を行って入出場処理を行うとともに、出場処理時には、さらにその非接触券の回収を行う非接触式自動改札機とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信機能を備えたICカードからなるカード状の非接触券を用いた改札処理システム、及びその改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機に関する。
近年、利用者(旅客)の利便向上を図るために、定期券を非接触券とし、この非接触券を非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざして、又はそのアンテナに軽くタッチして非接触券と非接触式自動改札機の本体との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理(入場処理又は出場処理を意味している。)できる改札システムが運用されている。
ところで、上記非接触券は、無線通信機能を備えたICカードからなるので、従来の磁気券からなる媒体に比べてコストが高く、したがって、1回の使用で廃券とされる普通乗車券や数回の使用で廃券とされる回数券のような短期使用券に不向きであるという性質を有している。このため、非接触式の改札処理システムが採用されても、短期使用券としての磁気券を廃止することができず、非接触券と磁気券とが混在した改札処理システムで運用されている。
上述のような非接触券と磁気券とが混在した改札処理システムでは、改札処理システムを実現するための自動改札機等の処理機器に非接触券処理機構と磁気券処理機構とを組込む必要があり、処理機器本体が複雑化するだけでなく、コスト高になるという欠点がある。
そこで、本出願人は、普通乗車券のような短期使用券を繰返し使用することによりその短期使用券も非接触式媒体とし、磁気券を必要としない改札処理システムを提案している(特許文献1参照)。
上記提案に係る改札処理システムは、普通乗車券のような短期使用券を無線機能を備えたICチップを内蔵したコイン状(硬貨状)の非接触式トークンとしたことを特徴としている。すなわち、この提案に係る改札処理システムは、トークン発行機で発行された非接触式トークンを非接触式自動改札機の本体のアンテナにかざして、又は軽くタッチして入場するとともに、出場時には、非接触式自動改札機の本体に設けられているトークン投入口に非接触式トークンを投入して出場が行われる。そして、非接触式自動改札機の本体に回収された非接触式トークンは、再びトークン発行機にセットされて再使用される。
特開2002−334360号公報
上記提案に係る改札処理システムは、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体とすることができるので、非接触式媒体のみを用いて改札処理システムを構築することができるという特長を有している。しかし、上記提案に係る改札処理システムで用いられる非接触式媒体は、コイン状の非接触式トークンであるので、その媒体の大きさが小さく、利用者がトークン発行機から発行を受けて列車に乗車し、所定の降車駅から出場するまでの間に紛失しやすいという問題点があった。
また、上記提案に係る非接触式トークンを用いた改札処理システムにおいても、出場の際、非接触式自動改札機の本体のトークン投入口に投入された非接触式トークンが無効と判定されたときに利用者に返却されるが、非接触式トークンはコイン状を呈しているので、非接触式自動改札機の本体の上面側に返却しようとすると特別な返却機構を必要とする欠点があり、また、単に重力を利用して返却しようとすると、利用者は非接触式自動改札機の本体の低い位置に設けられている返却口から非接触式トークンを取出さなければならないという不便があった。
さらに、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体で円滑に運用するためには、その非接触式媒体に取扱い等の所定の案内を行うことが望ましいが、非接触式媒体が非接触式トークンの場合は、コイン状を呈した小型の媒体であるので、そのような案内を表示できないという不便があった。
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、利用者の使い勝手に優れたカード状の非接触券を用いて普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体とすることのできる改札処理システムを提供することにある。また、本発明の第2の目的は、上記改札処理システムに好適な非接触式自動改札機を提供することにある。
本発明に係る改札処理システムは、上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、利用者によって所定の口座釦入力処理が行われ、かつ、所定の金銭投入処理が行われたときに、自動券売機の本体内にセットされている非接触式自動改札機で回収されたカード状の非接触券に新たな所定のカードデータを書込んで発券する自動券売機と、その自動券売機から発券された非接触券が前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざされ又はタッチされたときに得られたデータを基に所定の演算処理を行って入出場処理を行うとともに、出場処理時には、さらにその非接触券の回収を行う非接触式自動改札機と、からなることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の改札処理システムは、出場時に回収される非接触券は、自動精算機で精算処理された非接触券を含むことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の改札処理システムは、自動券売機から発券される非接触券は、非接触式自動改札機の本体から外されて、その自動券売機の本体にセットされたカードスタッカから1枚ずつ繰出されたものであることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の改札処理システムは、非接触式自動改札機における非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体に着脱自在に設けられたカードスタッカに積層して回収されるものであることを特徴としている。
本発明に係る改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、上記第2の目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る読取手段と、その読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、前記非接触券が前記非接触式自動改札機の本体内に回収されることを条件に出場を許可する出場許可制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の非接触式自動改札機は、非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体の上面に設けられている投入口に投入された非接触券に記録されているカードデータを読取って行われることを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の非接触式自動改札機は、出場許可制御手段は、読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを開にしてその投入口からの非接触券の投入を許可するとともに、その投入された非接触券に記録されているカードデータを補助読取手段で読取り、その補助読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理によっても出場を許可できると判定されたときに出場を許可するものであることを特徴としている。
本発明の請求項8に記載の非接触式自動改札機は、投入口に投入された非接触券で出場できないと判定されたときに、その投入された非接触券をその投入口に返却する返却手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項9に記載の非接触式自動改札機は、改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、前記非接触式自動改札機の本体に設けられている第1のアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第1の読取手段と、前記非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口の内側に設けられている第2のアンテナにカード状の非接触券がかざされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段で読み取られたカードデータが非短期使用券の非接触券のときに前記投入口のシャッタを閉にしてその非短期使用券の非接触の出場処理を行い、前記第2の読取手段で読取られたカードデータがその非短期使用券の非接触券のときにその投入口に投入された非接触券をその投入口に排出して返却を行うとともに、前記第1のアンテナを用いた所定の処理案内を行う制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項10に記載の非接触式自動改札機は、制御手段は、第1の読取手段で短期使用券の非接触券のカードデータが読取られないとき、又は第1のアンテナに媒体がタッチ又はかざされたことが検知されたときに、投入口への投入案内を行うことを特徴としている。
本発明の請求項11に記載の非接触式自動改札機は、制御手段は、第2の読取手段で読取りが行われているときに第1のアンテナを用いた交信を中止することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の改札処理システムは、利用者によって所定の口座釦入力処理が行われ、かつ、所定の金銭投入処理が行われたときに、自動券売機の本体内にセットされている非接触式自動改札機で回収されたカード状の非接触券に新たな所定のカードデータを書込んで発券する自動券売機と、その自動券売機から発券された非接触券が前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざされ又はタッチされたときに得られたデータを基に所定の演算処理を行って入出場処理を行うとともに、出場処理時には、さらにその非接触券の回収を行う非接触式自動改札機とからなるので、カード状の非接触券を繰返して使用できるから、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体とすることができる。このため、改札処理システムを構成する機器から磁気券の処理機構を省略することができ、改札処理システムを安価に構築することが可能となる。また、非接触式媒体がカード状であるので、利用者の使い勝手に優れ、特に紛失を未然に防止することができる効果が得られる。
本発明の請求項2に記載の改札処理システムは、出場時に回収される非接触券は、自動精算機で精算処理された非接触券を含むので、非接触式自動改札機は、乗越精算の行われた非接触券の出場処理も可能となり、精算処理も含めた改札処理システムの完全化を図ることができる。
本発明の請求項3に記載の改札処理システムは、自動券売機から発券される非接触券は、非接触式自動改札機の本体から外されて、その自動券売機の本体にセットされたカードスタッカから1枚ずつ繰出されるので、自動券売機の本体への非接触券のセットを容易に行うことができる。
本発明の請求項4に記載の改札処理システムは、非接触式自動改札機における非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体に着脱自在に設けられたカードスタッカに積層して回収されるので、カードスタッカに高密度に収納することができる。
本発明の請求項5に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、その非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る読取手段と、その読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、前記非接触券が前記非接触式自動改札機の本体内に回収されることを条件に出場を許可する出場許可制御手段とを有するので、非接触券を確実に回収して再使用することができる。このため、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体にすることができるから、非接触式自動改札機の本体内から磁気券の処理機構を省略でき、したがって、構造が簡単となり、安価に製造することができる。
本発明の請求項6に記載の非接触式自動改札機は、非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体の上面に設けられている投入口に投入された非接触券に記録されているカードデータを読取って行われるので、投入口内において非接触券と非接触式自動改札機の本体との間の交信を安定して行うことができる。
本発明の請求項7に記載の非接触式自動改札機は、出場許可制御手段は、読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを開にしてその投入口からの非接触券の投入を許可するとともに、その投入された非接触券に記録されているカードデータを補助読取手段で読取り、その補助読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理によっても出場を許可できると判定されたときに出場を許可するので、非接触式自動改札機の本体内に回収された非接触券が正常なときのみ出場を許可することができる。
本発明の請求項8に記載の非接触式自動改札機は、投入口に投入された非接触券で出場できないと判定されたときに、その投入された非接触券をその投入口に返却する返却手段を設けたので、無効の非接触券又は誤投入された磁気券等の異物を効率よく利用者へ返却することができる。しかも、この返却は、非接触式自動改札機の本体の上面に設けられている投入口に排出されて返却されるので、利用者が返却を受けやすいという効果がある。 本発明の請求項9に記載の非接触式自動改札機は、その非接触式自動改札機の本体に設けられている第1のアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第1の読取手段と、前記非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口の内側に設けられている第2のアンテナにカード状の非接触券がかざされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段で読み取られたカードデータが非短期使用券の非接触券のときに前記投入口のシャッタを閉にしてその非短期使用券の非接触の出場処理を行い、前記第2の読取手段で読取られたカードデータがその非短期使用券の非接触券のときにその投入口に投入された非接触券をその投入口に排出して返却を行うとともに、前記第1のアンテナを用いた所定の処理案内を行う制御手段とを有するので、定期券又はSFカードのような非短期使用券の非接触券の投入口へ投入しての出場処理は効果的に防止される。したがって、短期使用券の非接触券以外は、投入口に投入されなくなるので、改札口が混雑するのを未然に防止することができる。
本発明の請求項10に記載の非接触式自動改札機は、制御手段は、第1の読取手段で短期使用券の非接触券のカードデータが読取られないとき、又は第1のアンテナに媒体がタッチ又はかざされたことが検知されたときに、投入口への投入案内を行うように制御するので、短期使用券の非接触券の投入案内を効率よく行うことができる。
本発明の請求項11に記載の非接触式自動改札機は、制御手段は、第2の読取手段で読取りが行われているときに第1のアンテナを用いた交信を中止するように制御するので、投入口内で非接触券を処理中、第1のアンテナを用いた処理が中止され、混信を未然に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成図である。ここでは、図面を簡略化するために、また、説明を簡単にするために、路線図は、一本の直線状の線路の端にX駅及びY駅の2駅をそれぞれ有する簡易なものとして示されている。なお、実際の路線形態は、複雑な路線形態であり、また、路線中には多くの駅を有していることはいうまでもない。
各駅(X駅及びY駅)には、非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)G,G、自動券売機の本体(以下、「券売機本体」という。)a,a及び自動精算機の本体(以下、「精算機本体」という。)b,bがそれぞれ設置されている。以下、これら機器を説明しながら図1に示される改札処理システムを説明する。
上記券売機本体aは、普通乗車券又は回数券に相当する短期使用券のカード状の非接触券Cを発券するもので、図2に示されるように、券売機本体aの接客面側(図2において左側)には、周知の自動券売機と同様に、押釦式又はタッチパネル式等からなる口座釦群1が設けられているとともに、硬貨や紙幣の金銭の投入口2が設けられている。そして、この投入口2の券売機本体aの内側には、金銭処理ユニット3が設けられていて、投入口2から投入された金銭を検銭し、必要に応じて釣銭口4に釣銭を放出できるように構成されている。なお、この券売機本体aが一種類の非接触券Cしか発券しない形式で、利用者が口座釦を選択する必要がない場合、上述の口座釦群1は省略される。また、この券売機本体aが金銭の代わりにプリペイドカード等のカード類も使用できるときは、金銭処理ユニット3の他にカード処理ユニットも券売機本体a内に組込まれる。このため、本発明で「券売機本体に対して利用者によって所定の口座釦入力処理が行われたとき」というときは、利用者が口座釦を選択する必要がない場合も含み、また、本発明で「所定の金銭処理が行われたとき」というときは、カード類で金銭処理を行う場合も含んでいる。
図2中、5は発券口であって、券売機本体a内に着脱自在に装着されるカードスタッカSから繰出されたカード状の非接触券Cが排出されるように構成されている。このカードスタッカSは、図1に示されるように、改札機本体Gから外されて券売機本体aにセット(装着)されたもので、その全体形状は角柱状を呈していて、内部にカード状の非接触券Cを積層して複数枚収納できるように構成されている。そして、このカードスタッカSは、券売機本体a内の所定位置にセットされると、そのカードスタッカSの下部は、アイドリングローラ及び繰出ローラ等からなる周知の繰出機構6に当接できるように構成されている。なお、図2中のWは、カードスタッカS中の非接触券Cを繰出機構6側へ押圧するためのウエイトである。また、このカードスタッカSには、改札処理システムの運用開始時において、改札機本体Gで非接触券Cが回収されていないので、運用開始時のカードスタッカSには、一度も使用されたことがない新たな非接触券Cが充填される。このため、本発明で「改札機本体で回収された非接触券」というときは、このようなカードスタッカSに初めて充填される非接触券Cも含まれている。
図2中、7は、上記発券口5と繰出機構6との間に設けられている搬送路であり、図示しないモータによって駆動されるように構成されている。この搬送路7は、周知のカード発行機に組込まれている搬送路と同様に、一対の無端ベルトを対設して構成され、又は多数のローラ群により構成され、あるいは、これらを組合わせて構成することができる。この搬送路7は、途中の一部が図2に矢印で示されるように、下側に向けて搬送方向を変更できる変換部7aに形成されている。そして、この変換部7aの先には回収箱8が設けられている。したがって、搬送路7の変換部7aが下向に変換されたときは、非接触券Cを発券口5に排出することなく回収箱8に排出して回収することができる。
図2中、9は、上記繰出機構6と変換部7aとの間の搬送路7近くに設けられたアンテナである。また、図2中、10は、券売機本体aを統括的に制御する制御器であり、この制御器10の構成は図3に示されている。
すなわち、この制御器10は、メモリ11に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを用いて所定の演算処理を行うCPUを中心に形成された演算部12を有している。そして、この演算部12には、図示しないI/O装置を介して口座釦群1からの情報(信号)を入力するための入力ユニット13と、上記金銭処理ユニット3と、上記繰出機構6及び変換部7aを含む搬送路7で形成される非接触券Cを発券するための機構を駆動制御する発券処理ユニット14と、アンテナ9を接続したリーダライタユニット15とが接続されている。このリーダライタユニット15は、繰出機構6で繰出される非接触券Cに記録されているカードデータを読取るとともに、新たなカードデータを書込むことができ、また、その新たなカードデータを読取って正確に記録されているか否かをチェックできるように構成されている。この券売機本体aの制御動作については後述する。
次に、図4を用いて精算機本体bについて説明する。この精算機本体bは、図4に示されるように、精算機本体bの接客面側(図4において左側)には、周知の自動精算機と同様に、精算原券となる非接触券C(図4では省略)を挿入するためのカード挿入口20が設けられている。そして、このカード挿入口20の精算機本体bの内側には、図示しないモータで駆動される搬送路21が設けられていて、カード挿入口20に挿入された非接触券Cを精算機本体b内に取込み、その取込んだ非接触券Cを再びカード挿入口20に排出できるように構成されている。また、図4中、22はアンテナであって、搬送路21の近くに設けられている。なお、この搬送路21は、周知の自動精算機に組込まれている搬送路と同様に、一対の無端ベルトを対設して構成され、または多数のローラ群から構成され、あるいはこれらの組合わせで構成することができる。
図4中、23は、精算機本体bの接客面側に設けられた表示画面であって、精算料金(不足運賃)、後述する投入口から投入された金銭の金額や釣銭の金額等の所定の内容を表示して利用者へ案内できるように構成されている。
図4中、24は、硬貨や紙幣の金銭の投入口であり、この投入口24の精算機本体bの内側には、金銭処理ユニット25が設けられている。この金銭処理ユニット24は、投入口24から投入された金銭を検銭し、必要に応じて釣銭口26に釣銭を放出できるように構成されている。なお、この精算機本体bが金銭の代わりにプリペイドカード等のカード類も使用できるときは、この金銭処理ユニット25の他にカード処理ユニットも精算機本体b内に組込まれる。
図4中、27は、精算機本体bを統括的に制御する制御器であり、この制御器27の構成は図5に示されている。すなわち、この制御器27は、メモリ28に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを用いて所定の演算処理を行うCPUを中心に形成された演算部29を有している。そして、この演算部29には、図示しないI/O装置を介して、上記金銭処理ユニット25と、搬送路21の駆動制御を行うための搬送駆動ユニット31と、表示画面23を駆動制御する表示ユニット32と、アンテナ22を接続したリーダライタユニット33とが接続されている。このリーダライタユニット33は、搬送路21で取込まれた非接触券Cに記録されているカードデータを読取るとともに、精算データである新たなカードデータを書込むことができ、また、その新たなカードデータを読取って正確に記録されているか否かをチェックできるように構成されている。この精算機本体bの制御動作については後述する。
図6は、改札機本体Gを構成する一対の筐体G1 ,G2 のうち、後述する制御器の組込まれている主機に当る一方の筐体G1 を改札通路P側から見たときの正面図、図7は、その改札機本体Gの上面図、図8は、図7の右側面図である。この改札機本体Gの一方の筐体G1 の入口側(図6において右側)の上面50には、上方に少し盛り上がった接客カバー51が設けられていて、この接客カバー51には、この改札機本体Gが出場用として用いられるときに非接触券Cを投入するための投入口52が設けられているとともに、その接客カバー51の内側には、非接触券Cと交信するためのアンテナA1 (このアンテナA1 は、本発明の第1のアンテナにも相当している。)が設けられている。
上記投入口52の開口している改札機本体Gの内側には、図示しないソレノイドで開閉されるシャッタ53が設けられているとともに、このシャッタ53の内側には、投入口52から投入された非接触券Cを搬送し、その搬送した非接触券Cを収納するためのカードハンドラHが設けられている。すなわち、このカードハンドラHは、図示しないモータで駆動される搬送機構Lと、改札機本体G内に着脱自在にセットされる複数個(図示の例では4個)のカードスタッカS,S…で構成されていて、投入口52から投入された非接触券Cを搬送機構Lの途中に設けられている切換搬送路L1 を介していずれか一つのカードスタッカSに導いて収納できるように構成されている。また、搬送機構L近くで、かつ、投入口52の近くには、つまり、投入口52の内側には、この搬送機構Lで搬送される非接触券Cと交信するための本発明の補助読取手段の一部を構成するとともに、本発明の第2のアンテナに相当するアンテナA2 が設けられている。さらに、図6中、eは、搬送機構Lで搬送される非接触券Cを含む媒体の搬送位置を検出する検出器であり、光電センサ等の周知のセンサにより構成されている。
図6及び図8中、D1 ,D2 はドアであり、このうちドアD1 は改札通路Pの出口側に設けられ、ドアD2 は改札通路Pの入口側に設けられている。これらドアD1 ,D2 は後述する制御器によって開閉制御されて改札通路Pを開閉して利用者の通過を許可したり、または阻止できるように構成されている。そして、改札通路Pの出口側のドアD1 は、非接触券Cを基にして開閉制御され、改札通路Pの入口側のドアD2 は、改札通路Pを利用者が逆進してきたとき、すなわち、改札通路Pを出口側から入口側に進入したときに閉じられるとともに、改札機本体Gが稼働停止中に閉じられるように構成されている。
改札機本体Gの筐体G1 の改札通路Pの入口側の端面には、改札機本体Gの使用状態、つまり、改札通路Pを通過できるか否かを利用者に表示するための表示部54が設けられている。また、図6中、55,55…は、光電型センサであって、改札通路Pへの利用者の進入又は改札通路Pからの退出、さらに通過方向を検知するための人間検知器を構成し、改札機本体Gの筐体G1 ,G2 の側面に所定の間隔を保って設けられている。さらに、この人間検知器は、改札機本体Gの筐体G1 ,G2 の上面の改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って設けられたセンサ取付ボックス56a内にそれぞれ設けられている反射型センサ56,56…によっても構成されている。この反射型センサ56,56…は、改札通路P内の大人の利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、人間検知器は、透過型センサ55及び反射型センサ56の両方で検知されたときはその利用者を大人の利用者と判定し、反射型センサ56で検知されることなく透過型センサ55のみで検知されたときはその利用者を子供(小児)の利用者と判定することができる。
改札機本体Gの筐体G1 の側面には、利用者に対して音声により所定の案内を行うためのスピーカ57が取付けられている。また、この改札機本体Gの筐体G1 の上面50の出口側には、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面58が取付けられている。さらに、筐体G1 のセンサ取付ボックス55の上面で改札通路Pの出口側には、係員に対して無効券の発生及び利用者が子供である旨を報知するための報知灯59が設けられている。
図6中、70は、改札機本体Gの動作を司どる筐体G1 内に設けられた制御器であり、本発明の出場許可制御手段及び制御手段等の各手段を担っており、その電気的構成は、図9に示されている。この図9は、制御器70及び非接触券Cの電気的構成を示すブロック図であって、改札機本体G側に設けられている制御器70から説明すると、この制御器70のCPUを中心に形成される演算部71は、メモリ72に記憶されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて演算処理を行って、改札機本体Gを統括的に制御できるように構成されている。そして、この演算部71には、図示しないI/O装置を介して上述のカードハンドラHを駆動制御するカードハンドラ駆動ユニット73aと、シャッタ53のソレノイドを駆動制御するシャッタドライバ73bと、ドアD1 ,D2 を駆動制御するドア駆動ユニット73cと、表示画面58の表示内容を駆動制御する表示画面駆動ユニット73dと、スピーカ57を駆動制御する音声ドライバ73eとが接続されている。なお、この演算部71には、人間検知器の各センサ55,55…、56,56…の検知信号を入力するためのセンサアンプ等が接続されているが、ここでは省略されている。
図9中、74は演算部71に接続されているリーダライタであって、このリーダライタ74には、非接触券Cと交信を行うためのアンテナA1 ,A2 が接続されている。これらアンテナA1 ,A2 は、非接触券Cとデータ授受を行う機能と、非接触券Cに電力を供給するための機能とを有している。なお、ここでは、リーダライタ74は両アンテナA1 ,A2 を接続しているが、各アンテナA1 ,A2 毎にリーダライタを有するようにしてもよい。
非接触券Cは、無線通信機能を有する周知のICカードからなる非接触券と同様に、アンテナ80と、通信制御部81と、CPU82と、メモリ83と、改札機本体Gからの電力波をアンテナ80を介して受信し、非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路84とを有している。メモリ83には、CPU82の演算処理用のシステムプログラム、非接触券CのID(識別情報)及びその非接触券Cが乗車券として用いられるのに必要な運賃データや区数データ等の所定のカードデータが記録されている。
以下、図1及び図10のフローチャートを用いて券売機本体aの制御動作について説明する。今、利用者が券売機本体aで非接触券Cを購入し、X駅から入場して列車に乗車し、Y駅まで行こうとしているものとする。その利用者により、X駅に設置されている券売機本体aの口座釦群1の中から所定の口座釦が押下され(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)、その押下された口座釦の金額を満たす金銭が券売機本体aに投入されると(S102肯定、S104肯定)、繰出機構6が駆動されて1枚の非接触券Cが搬送路7上に排出されてその搬送路7によりアンテナ9の位置まで搬送される。そして、この位置で非接触券Cに対し押下された口座釦の金額に相当する金額データ等の所定のカードデータが書込まれる。すなわち、非接触券Cのメモリ83に押下された口座釦の金額に相当する所定のカードデータが書込まれる。次いで、その書込まれたカードデータが正しく書込まれているか否かが再びアンテナ9を介して読取られてチェックされ、このチェックにおいて正常にカードデータが書込まれていると判定されると、搬送路7を介して発券口5に排出されて発券される(S106、S108肯定、S110)。なお、上述のチェックにおいて、カードデータが正常に書込まれていないと演算部12において判定されたときは、変換部7aが駆動されて非接触券Cが回収箱8に回収され、カードスタッカSから新たな非接触券Cが繰出されて、上述と同様にしてカードデータの書込み及びチェックが行われる(S108否定、S112、S106)。
利用者が券売機本体aから発行された非接触券Cを用いてX駅に設置されている改札機本体Gを介して入場する場合の制御動作は、周知の非接触式の定期券の制御動作と同一であるのでフローチャートを用いた説明は省略するが、非接触券CがアンテナA1 にかざされると、又はアンテナA1 に軽くタッチさせると(以下、「タッチ」で説明する。)、非接触券Cと改札機本体Gとの間で非接触でデータ授受が行われる。この非接触券Cには、上述のように券売機本体aで正常にカードデータが書込まれているので、ドアD1 が開かれて(改札機本体Gがノーマルオープン方のときはそのまま)入場が許可される。したがって、利用者は、X駅から列車に乗車することができる。なお、アンテナA1 にタッチされた非接触券が他の鉄道会社のものであるような無効券のときは、ドアD1 が閉じられて入場が拒否されるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介して入場拒否の原因が利用者に案内される。
図11は、精算機本体bの制御動作を示すフローチャートであり、ここでは精算機本体bがY駅に設置されているものとして説明する。精算機本体aのカード挿入口20に非接触券Cが挿入されると、その非接触券Cは搬送路21を介してアンテナ22の位置まで取込まれ、そのアンテナ22を介して非接触券Cに記録されているカードデータが読取られる。そして、その読取られたデータを基に精算料金(不足運賃)が算出され、その算出された精算料金が表示画面23に表示される(S200肯定、S202)。なお、このカード挿入口20に挿入される非接触券Cは、利用者がY駅で出場(下車)すると乗越しになると予め分かっているときの他に、後述するように、Y駅に設置されている改札機本体Gで精算処理が必要として出場が拒否されたものである。
表示画面23に表示された精算料金の金額を満たす金銭が投入口24から投入されると、非接触券Cには精算済みのデータがアンテナ22を介して書込まれてカード挿入口20に搬送されて利用者へ返却される(S204肯定、S206肯定、S208、S210)。
図12は、利用者がY駅に到着し、非接触券Cを用いて改札機本体Gを介してY駅から出場する場合の制御動作を示している。すなわち、利用者により非接触券CがアンテナA1 にタッチされると、その非接触券Cと改札機本体Gとの間でデータ授受が行われ、制御器70において出場用の演算処理が行われる(S300肯定、S302)。この演算処理の結果、出場できると判定されれば(S304肯定)、シャッタ53が開かれて投入口52からの非接触券Cの投入が可能となる(S306)。この際、図12のフローチャートでは省略されているが、スピーカ57及び表示画面58を介して非接触券Cの投入口52への投入案内が行われる。
投入口52に非接触券Cが投入されると(S308肯定)、その投入された非接触券Cは、搬送機構Lにより改札機本体G内に搬送されて取込まれる。この搬送の途中、アンテナA2 に接近してこのアンテナA2 を介してカードデータの読取が行われる。そして、制御器70では、再度、そのアンテナA2 を介して入手したカードデータを基に出場用の演算処理が行われ、出場を許可できるときは(S310、S312肯定)、ドアD1 が開かれて(改札機本体G1 がノーマルオープン型のときはそのまま)出場が許可されるとともに、投入口52に投入された非接触券Cは搬送機構L及び切換搬送路L1 を介していずれか一つのカードスタッカSに積層して回収される(S314)。
上述の出場用の演算処理において、出場を許可できないと判定されたときは(S304否定)、ドアD1 が閉じられるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介して精算案内が行われる(S307)。したがって、利用者は、上記図11のフローチャートに従った精算処理を行って出場することとなる。また、このように出場を許可できない利用者が発生したときは、報知灯59が点灯してその旨が係員に報知される。なお、この図12のフローチャートでは省略されているが、精算処理の対象ともされない無効券と判定されたときは、ドアD1 が閉じられて係員処理がスピーカ57及び表示画面58を介して案内され、また、無札者が改札通路Pの所定位置まで進入したときもドアD1 が閉じられて非接触券Cを用いた処理案内がスピーカ57及び表示画面58を介して行われる。
投入口52に投入された媒体がアンテナA1 と交信された非接触券と異なっているときには、出場を許可できないので(S312否定)、この場合は、ドアD1 が閉となり、スピーカ57及び表示画面58を介してアンテナA1 と交信したと同じ媒体、つまり非接触券Cを投入するようにとの案内が行われるとともに、投入口52に投入された媒体が搬送機構Lの逆搬送(投入口52から投入された媒体を改札機本体G内に取込む方向と反対方向の搬送)により投入口52に排出されて利用者に返却される(S316)。このように、アンテナA2 を用いたカードデータの読取は、アンテナA1 と交信された媒体との一致をチェックするためのもので、アンテナA2 で読取られたカードデータの出場用の演算処理は、例えば、両媒体の識別情報(ID)を照合するだけの簡単なものとすることができる。
なお、投入口52に投入された媒体が磁気券のようなアンテナA2 を介して改札機本体G側と交信できないような場合は、出場が許可されないことはもちろんである。このため、搬送機構Lに設けられている検出器eによりアンテナA2 の近くに媒体が搬送されても、アンテナA2 による交信が開始されないときは、投入口52にアンテナA1 と交信された非接触券Cが投入されることなく他の媒体(異物)が投入されたと判定して搬送機構Lを逆搬送して異物を投入口52に排出することとなる。
図12のフローチャートでは省略されているが、投入口52に非接触券Cを投入することなく利用者が改札通路Pを通過しようとしたときは、その利用者が改札通路Pの所定位置まで進入したことが人間検知器で検知されたとき、ドアD1 が閉じられて(既にドアD1 が閉じられている状態にあるときはそのまま)、スピーカ57及び表示画面58を介して非接触券Cを用いた出場案内が行われる。
改札機本体Gに回収された非接触券Cは、カードスタッカSに積層されて収納される。そして、カードスタッカS内の非接触券Cが図示しない満杯センサにより満杯になったことが検出されると、満杯になったカードスタッカSは、改札機本体Gから外されてY駅に設置されている券売機本体aにセットされる。そして、その券売機本体aから発券される非接触券とされる(図1のY駅の改札機本体G及び券売機本体a間のカードスタッカS参照)。このようなカードスタッカSの移動は、X駅においても同様に行われる。
なお、上述の改札機本体Gでは、短期使用券の非接触券Cを用いた出場の際、アンテナA1 と交信後、アンテナA2 と再び交信する二重交信を採用したが、投入口52を常時開とし、アンテナA2 の交信のみで出場処理を行うようにしてもよい。この場合は、アンテナA2 で読取られたカードデータを基にした出場用の演算処理により出場が許可できるときにドアD1 が開かれ、そして、その投入された非接触券CはカードスタッカSに回収される。しかし、上述のように、アンテナA1 の交信により投入口52が開かれるようにしたときは、投入口52への異物の投入を未然に防止することができる。
上述の改札機本体Gは、普通乗車券又は回数券のような短期使用券の非接触券Cも投入口52の外側に設けられているアンテナA1 との間で交信できるようにしたが、図13に示されるフローチャートは、アンテナA1 (本発明に係る第1のアンテナに相当している。)は、定期券やSFカード等の短期使用券以外の図示しない非接触券、つまり、非短期使用券の非接触券専用とし、投入口52の内側に設けられているアンテナA2 (本発明の第2のアンテナに相当している。)は、普通乗車券や回数券等の短期使用券の非接触券専用とした他の実施の形態に係る改札機本体Gとした場合の制御動作を示している。なお、本発明においても、回数券に係る非接触券Cは、最終回の回数券を除いて非短期使用券とすることができる。
この図13のフローチャートに係る改札機本体Gにおいて、先ず、アンテナA1 に非短期使用券の非接触券(以下、「非短期使用券」で説明する。)がタッチされた場合について説明する。非短期使用券がアンテナA1 にタッチされると、アンテナA2 を用いたカードデータの読取りは中止される。
制御器70では、アンテナA1 を介して得られた非短期使用券に記録されているカードデータの読取りが行われ、その読取られたカードデータの中に非短期使用券である旨の所定のデータ、すなわち、定期券データ又はSFカード等の所定のデータが含まれていることをもって、アンテナA1 にタッチされた媒体は非短期使用券と判定され(S400肯定、S402、S404否定)、投入口52がシャッタ53で閉じられる(S406)。このように、アンテナA1 が媒体(非短期使用券)と交信中、アンテナA2 の交信が中止されるので、両アンテナA1 ,A2 から同時に情報を取込まれることがなく、したがって、混信が効果的に防止される。また、アンテナA1 が非短期使用券と交信中は、投入口52がシャッタ53で閉じられるので、投入口52への非短期使用券の投入が効果的に防止される。
アンテナA1 を用いて得られた非短期使用券のカードデータを基にした出場用の演算処理の結果、出場を許可できるときは、ドアD1 が開かれて(改札機本体Gがノーマルオープン型のときはそのまま)出場が許可され、その非短期使用券の一連の出場処理は終了となり、他方、その演算処理の結果、出場を許可できないときは、ドアD1 が閉じられて出場が拒否されるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介して精算処理等の所定の案内が行われる(S408、S410肯定)。
ところで、アンテナA1 にタッチされたときに読取られたカードデータ中に短期使用券の非接触券C(以下、「短期使用券C」として説明する。)を示す所定のカードデータ、すなわち、普通券を示すカードデータが含まれているときは(S404肯定)、スピーカ57及び表示画面58を介して投入口52への投入案内が行われる(S412)。
なお、上述の投入口52への投入案内は、アンテナA1 を介して短期使用券Cのカードデータを読取って行ったが、これをカードデータを読取ることなく行うようにしてもよい。例えば、アンテナA1 を介して読取られるカードデータは、非短期使用券がアンテナA1 にタッチされたときのみ可能とし、短期使用券CがアンテナA1 にタッチされたときは無反応にするとともに、アンテナA1 に媒体がタッチ又はかざされたことを反射型センサ等の周知のセンサで検出して投入口52への投入案内を行うようにしてもよい。
次に、投入口52に短期使用券Cが投入された場合について説明する。投入口52に短期使用券Cが投入されると、その投入された短期使用券Cが搬送機構Lで搬送される途中、アンテナA2 に接近してその短期使用券Cに記録されているカードデータが読取られる(S400否定、S414肯定、S416)。このアンテナA2 でデータの読取りが行われている間は、アンテナA1 を用いたデータ読取りは中止されて混信が防止される。
アンテナA2 を用いて読取られたカードデータの中に短期使用券Cである旨の所定のデータ、すなわち、普通乗車券等の所定のデータが含まれていることをもって、アンテナA2 に接近した媒体、すなわち、投入口52に投入された媒体は短期使用券Cと判定される。
アンテナA2 を用いて得られた短期使用券Cのカードデータを基にした出場用の演算処理の結果、出場を許可できるときは、ドアD1 が開かれて出場が許可され、その短期使用券Cの一連の出場処理は終了となり、他方、その演算処理の結果、出場を許可できないときは、ドアD1 が閉じられて出場が拒否されるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介して精算処理等の所定の案内が行われる(S420、S410肯定)。
次に、非短期使用券がアンテナA1 と交信されることなく投入口52に投入された場合について説明する。この場合は、投入口52に投入された非短期使用券は、搬送機構Lで搬送される途中、アンテナA2 に接近してその非短期使用券に記録されているカードデータが読取られる(S400否定、S414肯定、S416)。その読取られたデータ中には、投入口52に投入された媒体が非短期使用券である旨を示す所定のデータ、すなわち、定期券データ又はSFカードデータが含まれているので(S418否定)、搬送機構Lの搬送が停止され、その搬送機構Lの逆搬送が開始されて、つまり、改札機本体G内に取込んだ媒体を投入口52に排出する搬送が開始されて非短期使用券が投入口52に排出されて利用者へ返却されるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介してアンテナA1 へのタッチが案内される(S422)。
上述のように、この改札機本体Gでは、非短期使用券を投入口52へ投入しての出場処理を禁止するようにしているので、利用者は、次回から投入口52に非短期使用券を投入しなくなり、改札口が混雑するのを未然に防止することが可能となる。
なお、上記改札機本体Gは、出場用に使用されるものとして示されているが、X駅又はY駅において入場専用機として用いられる場合は、改札機本体G内からアンテナA2 、投入口52、シャッタ53及びカードハンドラHを省略した簡素なものとすることができる。また、上述のアンテナA2 等を備えた改札機本体Gを入場専用機とするときは、投入口52はシャッタ53で常閉とされ、また、アンテナA2 及びカードハンドラHの機能は停止される。
本発明の一実施の形態に係る改札処理システムの概略構成図である。 券売機本体の概略構成図である。 券売機本体の制御器のブロック図である。 精算機本体の概略構成図である。 精算機本体の制御器のブロック図である。 改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体を改札通路側から見たときの一部を断面して示した正面図である。 改札機本体の上面図である。 図7の右側面図である。 改札機本体の制御器及び非接触券のブロック図である。 券売機本体の制御動作を示すフローチャートである。 精算機本体の制御動作を示すフローチャートである。 改札機本体の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る改札機本体の制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
C 非接触券(短期使用券)
G 改札機本体(非接触式自動改札機の本体)
D1 ,D2 ドア
a 券売機本体(自動券売機の本体)
b 精算機本体(自動精算機の本体)
S カードスタッカ
A1 アンテナ(第1のアンテナ)
A2 アンテナ(第2のアンテナ)
52 投入口
53 シャッタ
70 制御器

Claims (11)

  1. 利用者によって所定の口座釦入力処理が行われ、かつ、所定の金銭投入処理が行われたときに、自動券売機の本体内にセットされている非接触式自動改札機で回収されたカード状の非接触券に新たな所定のカードデータを書込んで発券する自動券売機と、
    前記自動券売機から発券された非接触券が前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざされ又はタッチされたときに得られたデータを基に所定の演算処理を行って入出場処理を行うとともに、出場処理時には、さらにその非接触券の回収を行う非接触式自動改札機と、
    からなることを特徴とする改札処理システム。
  2. 請求項1に記載の改札処理システムにおいて、出場時に回収される非接触券は、自動精算機で精算処理された非接触券を含むことを特徴とする改札処理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の改札処理システムにおいて、自動券売機から発券される非接触券は、非接触式自動改札機の本体から外されて、その自動券売機の本体にセットされたカードスタッカから1枚ずつ繰出されたものであることを特徴とする改札処理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の改札処理システムにおいて、非接触式自動改札機における非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体に着脱自在に設けられたカードスタッカに積層して回収されるものであることを特徴とする改札処理システム。
  5. 改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、
    前記非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る読取手段と、
    前記読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、前記非接触券が前記非接触式自動改札機の本体内に回収されることを条件に出場を許可する出場許可制御手段と、
    を有することを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  6. 請求項5に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、非接触券の回収は、その非接触式自動改札機の本体の上面に設けられている投入口に投入された非接触券に記録されているカードデータを読取って行われることを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  7. 請求項5に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、出場許可制御手段は、読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理により出場を許可できると判定されたときに、非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを開にしてその投入口からの非接触券の投入を許可するとともに、その投入された非接触券に記録されているカードデータを補助読取手段で読取り、その補助読取手段で読取られたカードデータを基にした所定の演算処理によっても出場を許可できると判定されたときに出場を許可するものであることを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  8. 請求項6又は7に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、投入口に投入された非接触券で出場できないと判定されたときに、その投入された非接触券をその投入口に返却する返却手段を設けたことを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  9. 改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、
    前記非接触式自動改札機の本体に設けられている第1のアンテナにカード状の非接触券がかざされ又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第1の読取手段と、
    前記非接触式自動改札機の本体に設けられている投入口の内側に設けられている第2のアンテナにカード状の非接触券がかざされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを読取る第2の読取手段と、
    前記第1の読取手段で読み取られたカードデータが非短期使用券の非接触券のときに前記投入口のシャッタを閉にしてその非短期使用券の非接触の出場処理を行い、前記第2の読取手段で読取られたカードデータがその非短期使用券の非接触券のときにその投入口に投入された非接触券をその投入口に排出して返却を行うとともに、前記第1のアンテナを用いた所定の処理案内を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  10. 請求項9に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札において、制御手段は、第1の読取手段で短期使用券の非接触券のカードデータが読取られないとき、又は第1のアンテナに媒体がタッチ又はかざされたことが検知されたときに、投入口への投入案内を行うことを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  11. 請求項9又は10に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機において、制御手段は、第2の読取手段で読取りが行われているときに第1のアンテナを用いた交信を中止することを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
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