JP5080135B2 - 使い捨てカイロおよび使い捨てカイロ用袋体構成部材 - Google Patents

使い捨てカイロおよび使い捨てカイロ用袋体構成部材 Download PDF

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Description

本発明は、使い捨てカイロおよび該使い捨てカイロに用いられる袋体構成部材に関する。詳しくは、従来の使い捨てカイロに比べて、伸縮性を飛躍的に向上させた使い捨てカイロとそれに用いられる袋体構成部材に関する。
現在、貼るタイプの使い捨てカイロ(貼付型発熱体)は、冬場における簡易採暖手段、夏場の冷房環境下における冷え性防止などの目的で季節を問わずに広く利用されるようになっている(例えば、特許文献1〜10参照)。このような貼るタイプの使い捨てカイロは、例えば、靴下や下着等の衣類;靴等の履物;皮膚などに貼付して使用されている。
従来の一般的な使い捨てカイロの構造としては、例えば、図13に示されるようなものが挙げられる。具体的には、表材と裏材の2種類の袋体構成部材(袋体構成部材9および袋体構成部材10)をヒートシール手段を利用して袋体とし、この袋体の内部に鉄粉等を主成分とする発熱体成分3が封入された構成である。裏材には被着体に貼付するための粘着剤層4が設けられている。袋体構成部材としては、例えば、(1)通気性を有する多孔質フィルム基材に不織布層を積層した部材や(2)ヒートシール性を有する非通気性のフィルム基材に不織布層を積層した部材などが用いられている。
しかしながら、上記使い捨てカイロの袋体構成部材に用いられるフィルム基材は一般的に伸縮性に乏しく、その結果、従来の使い捨てカイロは、伸縮性のない装着感の不十分なものとなっていた。近年、使い捨てカイロへの要求特性が高まり、装着時の利便性や装着後の装着感の向上などの観点から、使い捨てカイロには高い伸縮性が求められるようになってきている。
このような課題を解決する手段としては、例えば、図14に示されるように、使い捨てカイロの端部に厚み方向に貫通したスリット5b(切れ込み)を設けることが知られており、ある程度の伸び変形が可能な使い捨てカイロを得ることができる。しかしながら、かかる手段では、スリット部分の形状変化分のみしか伸縮できないため十分な伸縮性を有するカイロを得ることはできず、また、比較的大きな貫通スリットを設けた場合には、カイロ自体の強度が低下するという問題点を有していた。
特開平10−314208号公報 特開平10−328224号公報 特開2000−42021号公報 特開2000−126217号公報 特開2000−288008号公報 特開2001−260293号公報 特開2002−36471号公報 特開2002−85442号公報 特開2002−113819号公報 特開2002−127316号公報
本発明の目的は、従来の使い捨てカイロと比較して、カイロの強度は維持しながら、伸縮性を飛躍的に向上させた使い捨てカイロを提供することにある。また、該使い捨てカイロに用いられる袋体構成部材を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、多孔質フィルムと不織布の積層体および伸縮性フィルムと不織布の積層体をそれぞれ構成部材として袋体を形成し、かつ、発熱体を封入する部分を複数設け、さらに、発熱体封入部間において、少なくとも多孔質フィルムと不織布の積層体からなる袋体構成部材の多孔質フィルム部分にスリット加工を施すことによって、強度は維持しながら、伸縮性を飛躍的に向上させた使い捨てカイロが得られることを見出し、本発明を完成した。さらに、発熱体封入部間に発熱体非封入部を設け、当該部分において、多孔質フィルムと不織布の積層体からなる袋体構成部材の多孔質フィルム部分のみにスリット加工を施すことによって、より一層性能を向上させた使い捨てカイロが得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、多孔質フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材(A)と伸縮性フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材(B)をヒートシールしてなる袋体および発熱体から構成され、ヒートシールが施されたヒートシール部、発熱体が封入された発熱体封入部、及びヒートシールが施されておらず且つ発熱体が封入されていない発熱体非封入部を有する使い捨てカイロであって、カイロ中にそれぞれ独立した発熱体封入部を2以上有しており、且つ、少なくとも1箇所の隣接する発熱体封入部の間に発熱体非封入部を有するとともに、該発熱体非封入部において、袋体構成部材(A)と袋体構成部材(B)のうち、少なくとも袋体構成部材(A)を構成する多孔質フィルム部分にスリット加工が施されており、前記スリット加工が、i)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)のうち、袋体構成部材(A)の多孔質フィルムのみにスリットを施す方法、ii)袋体構成部材(A)を厚み方向に貫通するように袋体構成部材(A)のみにスリットを施す方法、及びiii)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を厚み方向に貫通するようにスリットを施す方法、からなる群より選ばれた方法で施されていることを特徴とする使い捨てカイロを提供する。
さらに、本発明は、袋体構成部材(B)における伸縮性フィルムが熱可塑性エラストマーから構成されるフィルムである前記の使い捨てカイロを提供する。
さらに、本発明は、袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)における不織布層が、スパンレース不織布から構成されている前記の使い捨てカイロを提供する。また、前記発熱体封入部と前記発熱体非封入部が交互に配置されている前記の使い捨てカイロを提供する。また、前記袋体構成部材(A)に含まれる前記不織布層における不織布、及び/又は前記袋体構成部材(B)に含まれる前記不織布層における不織布が、伸縮性の熱可塑性エラストマーを用いた伸縮不織布である前記の使い捨てカイロを提供する。
また、本発明は、多孔質フィルムと伸縮不織布から構成される不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材であって、多孔質フィルムのみにスリットが施された部分を有する使い捨てカイロ用袋体構成部材を提供する。
本発明の使い捨てカイロは、上記構成を有しているため、十分な強度を保ちながら、伸縮性が良好である。このため、かかる使い捨てカイロは、装着時の利便性や装着感に優れ産業上有益である。
以下に、必要に応じて図面を参照しながら、本発明の使い捨てカイロについて、詳細に説明する。図1〜4は本発明の使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。また、図5、図6は上記図1および図4の使い捨てカイロを上面(被着体と反対面側)からみた概略説明図である。本発明の使い捨てカイロは、多孔質フィルム1bと不織布層1aが積層された袋体構成部材(A)および伸縮性フィルム2bと不織布層2aが積層された袋体構成部材(B)がヒートシール部6においてヒートシールされることにより袋体を形成している。
本発明の使い捨てカイロには、袋体構成部材(A)と袋体構成部材(B)がヒートシールされた部分6(以下、「ヒートシール部」と称する)、及び、該ヒートシール部6に囲まれた部分であって発熱体が封入されている部分7(以下、「発熱体封入部」と称する)の少なくとも2種類の部分が設けられている。また、該発熱体封入部は少なくとも2つ以上設けられている必要がある。さらに、伸縮性をより一層向上させる観点からは、上記ヒートシール部6と発熱体封入部7に加えて、ヒートシールが施されておらず且つ発熱体が封入されていない部分8(以下、「発熱体非封入部」と称する)が設けられていることが好ましい。上記発熱体非封入部8が設けられる場合、発熱体封入部7と発熱体非封入部8の配置としては、少なくとも1箇所において、隣接する発熱体封入部同士の間に発熱体非封入部が存在するような配置となっておればよく、特に限定されないが、図1のように発熱体封入部7と発熱体非封入部8が交互に配列した構造であることが好ましい。
本発明の使い捨てカイロには、発熱体封入部と隣接する発熱体封入部の間(以下、「発熱体封入部間」という)の少なくとも1箇所において、少なくとも袋体構成部材(A)の多孔質フィルム部分にスリットを有している必要がある。袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を構成する不織布やフィルムの内、最も伸縮性の悪い多孔質フィルム部分に少なくともスリットを施すことにより、使い捨てカイロの伸縮性が飛躍的に向上する。また、特に発熱体封入部間にスリットを設けることにより、使い捨てカイロ全面にわたって伸縮性が得られるため、さらに伸縮性が向上する。
上記スリットの設け方としては、例えば、(i)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)のうち、袋体構成部材(A)の多孔質フィルムのみにスリットを施す方法(例えば、図1参照)、(ii)袋体構成部材(A)を厚み方向に貫通するように袋体構成部材(A)のみにスリットを施す方法(例えば、図2参照)、(iii)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を厚み方向に貫通するようにスリットを施す方法(例えば、図3、図4参照)が挙げられる。
本発明の使い捨てカイロは、袋体構成部材(B)に伸縮性フィルムを用いており袋体構成部材(B)の伸縮性は比較的良好であるため、伸縮性の劣る袋体構成部材(A)の多孔質フィルムのみにスリットを施す上記(i)の方法でも十分に優れた伸縮性を得ることが可能である。上記(i)の場合には、袋体構成部材を貫通するスリットがないため、伸縮時の使い捨てカイロの強度の点で最も優れている。なおかつ、使い捨てカイロ表面にスリット口が開いていないため、外観、手触り、肌触りの点でも良好である。
一方、上記(ii)の場合には、外観や手触りの観点では(i)に劣るものの、(i)よりも加工が容易であり、また、(iii)と比べると使い捨てカイロの強度の点で優れている。上記(iii)は、(i)や(ii)と比べて使い捨てカイロの強度は低くなるが、使い捨てカイロに貫通したスリットを有しているため、通気性が良好となり、発汗時に汗を逃がす効果を有するという利点がある。
なお、上記スリットは、発熱体封入部間に設けられておればよく、特に限定されないが、袋体構成部材(A)のみにスリットを設ける場合、即ち(i)又は(ii)の場合には、スリットは発熱体封入部間に設けられた発熱体非封入部に設けられていることが好ましい。スリットが発熱体非封入部に設けられることによって、スリットによる多孔質フィルムの変形効果が最も有効に発揮される。なお、(iii)の場合には、スリットはヒートシール部分に設けられていてもよいし(例えば、図4参照)、発熱体非封入部分に設けられていてもよい(例えば、図3参照)。
本発明の使い捨てカイロにおいては、発熱体封入部間以外の部分にもスリットを設けてもよく、例えば、発熱体封入部間でない端部(使い捨てカイロの端部と発熱体封入部の間など)にスリットを設けてもよい。ただし、言うまでもないが、発熱体封入部分上にはスリットが設けられていてはいけない。
本発明の使い捨てカイロに用いられる袋体構成部材(A)は、多孔質フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む積層体である。上記構造を有することにより、袋体構成部材(A)は通気性や、発熱体成分への酸素供給性などの効果を発揮する。
上記袋体構成部材(A)に用いられる多孔質フィルムは、オレフィン系樹脂などから構成されるフィルム状の多孔性基材であれば特に限定されず、単層構造であってもよいし、単一または異なる部材からなる多層構造であってもよい。
上記多孔質フィルムは、例えば、ヒートシール層、フィルム層などから構成されるフィルムが例示される。多孔質フィルムは、袋体構成部材(B)とヒートシールされるため、ヒートシール性を有していることが好ましく、具体的には、ヒートシール可能な単層の多孔質フィルムやヒートシール層とヒートシール性のないフィルム層との積層体の多孔質フィルムなどが挙げられる。なお、上記ヒートシール層やフィルム層は単層であっても多層の形態であってもよい。
上記ヒートシール層やヒートシール可能な単層の多孔質フィルムは、ヒートシール性を有する樹脂(ヒートシール性樹脂)を含むヒートシール性樹脂組成物により形成することができる。このようなヒートシール性樹脂としては、特に制限されないが、オレフィン系樹脂を好適に用いることができる。オレフィン系樹脂としては、少なくともオレフィン成分(エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オレフィンなど)をモノマー成分とする樹脂であれば特に制限されない。具体的には、オレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体(例えば、エチレン−プロピレン共重合体など)等のエチレン系樹脂の他、プロピレン系樹脂(ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体など)や、ポリブテン系樹脂(ポリブテン−1など)、ポリ−4−メチルペンテン−1などが挙げられる。また、オレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のエチレン−不飽和カルボン酸共重合体;アイオノマー;エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;エチレン−ビニルアルコール共重合体なども用いることができる。オレフィン系樹脂としては、エチレン系樹脂が好適であり、なかでも、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体において、α−オレフィンとしては、エチレン以外のα−オレフィンであれば特に制限されないが、例えば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等の炭素数が3〜10のα−オレフィン等が挙げられる。従って、エチレン−α−オレフィン共重合体としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−(ブテン−1)共重合体などが挙げられる。また、オレフィン系樹脂に係るプロピレン−α−オレフィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、例えば、炭素数が4〜10のα−オレフィンの中から適宜選択することができる。
上記ヒートシール性樹脂は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
上記の中でも、ヒートシール性樹脂組成物としては、オレフィン系樹脂としてエチレン−α−オレフィン共重合体を少なくとも含むオレフィン系樹脂組成物が好適であり、特に、低密度ポリエチレン及び/又は線状低密度ポリエチレンと、エチレン−α−オレフィン共重合体とを含むオレフィン系樹脂組成物を好適に用いることができる。なお、エチレン−α−オレフィン共重合体を少なくとも含むオレフィン系樹脂組成物や、低密度ポリエチレン及び/又は線状低密度ポリエチレンと、エチレン−α−オレフィン共重合体とを含むオレフィン系樹脂組成物において、エチレン−α−オレフィン共重合体の含有割合としては、特に制限されず、例えば、オレフィン系樹脂全重量に対して5重量%以上(好ましくは10〜50重量%、さらに好ましくは15〜40重量%)の範囲から適宜選択することができる。
ヒートシールをより低温で行って高速加工するためには、より低融点のヒートシール性樹脂を用いることが有効であり、そのためには、例えば、メタロセン系触媒を用いて調製された低密度ポリエチレンなどが最も有効である。
即ち、上記ヒートシール層またはヒートシール可能な単層の多孔質フィルムとしては、ポリオレフィン系多孔質フィルムが好ましく、特に好ましくはポリエチレン系多孔質フィルムである。
上記ヒートシール層と積層して用いられるヒートシール性のないフィルム層としては、従来使用されている樹脂フィルムからなるフィルム層を利用することができる。フィルム層を形成する樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂等を用いることができる。中でも、価格、柔軟性の観点から、オレフィン系樹脂を好適に用いることができる。オレフィン系樹脂としては、公知慣用のオレフィン系樹脂を用いることが可能である。
上記多孔質フィルムは、無配向フィルムであってもよいし、1軸または2軸方向に延伸配向したフィルムであってもよいが、好ましくは無配向フィルムである。また、上記多孔質フィルムには、フィルムに隠蔽性を付与するために、フィラー(例えば、チタン白など)を添加してもよい。
上記多孔質フィルムの厚みは、特に制限されず、例えば、10〜500μm、好ましくは12〜200μm、さらに好ましくは20〜150μm程度である。なお、多孔質フィルムには、必要に応じて、背面処理、帯電防止処理などの各種処理が施されていてもよい。
上記袋体構成部材(A)に用いられる不織布層における不織布としては、特に制限されず、例えば、ナイロン製不織布(ポリアミド製不織布)、ポリエステル製不織布、ポリオレフィン製不織布、レーヨン製不織布など公知乃至慣用の不織布(天然繊維による不織布、合成繊維による不織布など)を使用することができる。また、不織布の製造方式も特に限定されず、例えば、スパンボンド方式により製造された不織布(スパンボンド不織布)であってもよりし、スパンレース方式により製造された不織布(スパンレース不織布)であってもよいが、伸縮性向上の観点からは、スパンレース不織布が好ましい。また、不織布繊維を形成する樹脂として、熱可塑性エラストマーを用いた伸縮不織布の場合には、さらに伸縮性が向上するため好ましい。伸縮不織布に用いられる熱可塑性エラストマーとしては、例えば、後述の伸縮性フィルムで例示された熱可塑性エラストマー(スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等)などを用いることができる。なお、不織布は単層、複層のいずれの形態を有していてもよい。なお、不織布において、繊維径、繊維長、目付などは特に制限されないが、例えば、加工性やコストの観点からは、好ましくは目付量20〜100g/m2程度、さらに好ましくは20〜80g/m2程度の不織布が例示される。不織布は、1種の繊維のみから構成されていてもよく、複数種の繊維が組み合わせられて構成されていてもよい。
上記袋体構成部材(A)において、多孔質フィルムと不織布層を積層する方法としては、特に限定されないが、接着剤を介して貼り合わされていること好ましい。上記接着剤としては、特に制限されず、例えば、ゴム系(天然ゴム、スチレン系エラストマーなど)、ウレタン系(アクリルウレタン系)、アクリル系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリアミド系、エポキシ系、ビニルアルキルエーテル系、フッ素系などの公知の接着剤を用いることができる。また、上記接着剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。上記の中でも、アミド系接着剤、ポリエステル系接着剤が特に好ましい。
また、接着剤は、いずれの形態を有している接着剤であってもよく、特に限定されないが、溶剤を用いなくても熱により溶融させることにより塗工することができ、不織布に対しても直接塗布して接着剤層を形成することができる利点、ヒートシール部ではヒートシール加工によって更に大きな接着力が得られる利点を有することから、ホットメルト型(熱溶融型)接着剤が特に好ましく例示される。即ち、上記接着剤としては、アミド系又はポリエステル系のホットメルト型接着剤が好ましく、より好ましくは、熱可塑性のアミド系又はポリエステル系のホットメルト型接着剤が好ましい。
多孔質フィルムと不織布層の具体的な積層方法としては、接着剤の種類などによっても異なり、特に限定されないが、ホットメルト型接着剤を用いる場合には、不織布層上に接着剤を塗布した後、基材フィルムを貼り合わせる方法が好ましく例示される。上記塗布方法としては、熱溶融型接着剤の塗布方法として用いられる公知慣用の方法を用いることが可能であり、特に限定されないが、例えば、フィルム基材として多孔質フィルム基材を用いる場合には、通気性を維持する観点から、スプレー塗布による塗布、ストライプ塗工、ドット塗工が好ましい。一方、非通気性のフィルム基材の場合には、スプレー塗布の他、ストライプ塗工や全面塗工を用いてもよい。接着剤の塗布量(固形分)は、特に限定されないが、カイロ製袋時のヒートシール部の接着性と経済性の観点から、0.5〜20g/m2が好ましく、より好ましくは1〜8g/m2である。
本発明の袋体構成部材(A)において、上記多孔質フィルムと不織布層は、全面が完全に接着されていてもよいし、ヒートシール部だけが接着されていてもよい。また、ヒートシール部は強固に接着されており、ヒートシール部以外の部分は仮着状態で積層されている状態(以下、単に「仮着状態」という)であってもよい。中でも、伸縮性向上の観点からは、仮着状態で積層されていることが好ましい。ここでいう「仮着状態」とは、袋体構成部材および使い捨てカイロの製造・加工時においては十分に密着しているが、使い捨てカイロ使用時の外力により、分離させることが可能な状態をいう。具体的には、ヒートシール加工を施す前の多孔質フィルムと不織布層の剥離力(引張速度300mm/分の条件おけるT型剥離試験で測定)が、0.2N/25mm以下であることをいい、好ましくは0.1N/25mm以下、より好ましくは0.0001〜0.1N/25mmである。多孔質フィルムと不織布層が上記の剥離力の範囲で貼り合わされている場合(即ち、仮着状態である場合)には、生産時、加工時には、両層は十分な接着力で貼り合わされているため、生産・加工性がよく、一方、カイロを伸縮させる場合には、多孔質フィルムと不織布層が剥離するため、伸縮性が向上する。剥離力が0.2N/25mmを超える場合には、伸縮時においても多孔質フィルムと不織布層が剥離しないため、伸縮性が劣る場合がある。
なお、ヒートシール部においては、多孔質フィルムと不織布層は強固に接着されていることが好ましい。ヒートシール部における多孔質フィルムと不織布層の接着力(剥離力)は3.0N/25mm以上が好ましく、より好ましくは5.0〜20.0N/25mmである。ヒートシール部における接着力が3.0N/25mm未満の場合には、カイロとして使用する際に、ヒートシール部で多孔質フィルムと不織布層が剥離するトラブルが生じる場合がある。
多孔質フィルムと不織布層を仮着状態に制御する手法としては、不織布層を貼り合わせる側の多孔質フィルム表面の表面張力を30〜45dyn/cm、より好ましくは33〜40dyn/cmとする方法が挙げられる。このような表面張力範囲に制御するためには、例えば、フィルム表面にコロナ処理を行わないことが好ましい。
また、多孔質フィルムと不織布層を仮着状態に制御する場合、多孔質フィルムと不織布層の貼り合わせる際の貼り合わせ温度は、40〜110℃が好ましく、より好ましくは60〜100℃、さらに好ましくは60〜95℃である。貼り合わせ温度は接着力(剥離力)に大きな影響を及ぼし、40℃未満では接着力が低すぎて生産性が低下する場合があり、110℃を超えると接着力が高くなりすぎて仮着状態とならない場合がある。
本発明の使い捨てカイロに用いられる袋体構成部材(B)は、伸縮性フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む積層体である。上記袋体構成部材(B)は上記伸縮性フィルムを有する構成であるため、伸縮性が良好で、使い捨てカイロに柔軟性、伸縮性を付与する効果を発揮する。袋体構成部材(B)として伸縮性フィルムを用いず、非伸縮性のポリオレフィン系フィルムなどの基材を用いる場合には、たとえスリットを施したとしても十分な伸縮性を付与することはできず、反対に大きく変形させるためにはスリットを大きく設ける必要が生じて使い捨てカイロの強度が低下する。即ち、使い捨てカイロの強度と伸縮性の両立は不可能となる。
上記袋体構成部材(B)に用いられる伸縮性フィルムは、20%引張時のモジュラスが6.4(N/mm2)以下であり、20%引張後の永久歪が10%以下であるフィルムをいう。上記20%引張時のモジュラスは、4.8(N/mm2)以下が好ましく、より好ましくは3.2(N/mm2)以下である。また、上記20%引張後の永久歪は8%以下が好ましく、より好ましくは6%以下である。
上記、20%引張時のモジュラスおよび永久歪は、引張試験機を用いて、以下のようにして測定する。先ず、フィルム(伸縮性フィルム)から、フィルムの縦方向(MD方向)に25mm、フィルムの横方向に100mmの短冊状のサンプル片(サンプル長さ100mm×サンプル幅25mm)を採取する。上記サンプル片の長さ方向の中央部に50mm幅の標線を引き、チャック間隔(測定長)が50mmとなるようにチャックで挟み、測定を行う。引張速度300mm/分で10mm(20%伸長)引っ張った点での応力を「20%引張時のモジュラス」とする。
次いで、上記10mm引っ張った点(20%伸長した点)で引張りを停止し、その状態で1分間放置した後、300mm/分の速度で、もとのチャック間隔(50mm)まで戻す。このとき、応力−歪み曲線において、応力が0になった点からゼロ点(応力歪み曲線の原点)までの距離x(応力が0になった点の歪み量)(単位:mm)を測定し、もとのチャック間隔50mmで割り、百分率とすることにより(以下の式により)、永久歪(単位:%)を算出する(図15参照)。
永久歪(%)=(x/50)×100
即ち、上記永久歪みは、20%伸長状態で1分間放置した後に、チャック間隔を戻した際に、応力−歪み曲線で応力が0となる点の歪み(%)である。
上記伸縮性フィルムを構成する樹脂としては、熱可塑性エラストマーが好ましく、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマーが例示されるが、ポリオレフィン系多孔質フィルムとのヒートシール性の観点から、特にスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーが好ましく例示される。
上記スチレン系エラストマーとしては、スチレン単量体単位とエチレン、プロピレン、ブチレンおよびアルキル(メタ)アクリレートなどの他の共重合成分より構成される共重合体(特にブロック共重合体)やこれらの水添物であり、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体(SB)、スチレン・イソプレン共重合体(SI)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン・エチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIPS)、スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体(SEP)などが好ましく例示される。中でも、ヒートシール性の観点から、特に好ましくはSEBS、SEPSである。
上記オレフィン系エラストマーとしては、三井化学(株)製「タフマー」(α−オレフィン系共重合体)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMA)などが好ましく例示される。
上記熱可塑性エラストマーは1種のみを用いてもよいが、2種以上を混合して用いてもよい。また、ポリエチレンなどの公知慣用のオレフィン系樹脂と混合して用いることも可能である。
上記袋体構成部材(B)に用いられる不織布層における不織布としては、使い捨てカイロの伸縮性が必要な方向(例えば、カイロの横方向)への伸縮性フィルムの伸縮性能を阻害しないものであれば、特に制限されず、上記袋体構成部材(A)に用いられる不織布層における不織布として例示した不織布の中から定義選択して用いることができる。中でも、弱い応力で伸びやすい観点から、特に好ましくは、スパンレース不織布である。
上記袋体構成部材(B)において、伸縮性フィルムと不織布層を積層する方法としては、上記袋体構成部材(A)の積層方法と同様の方法を用いることが可能である。また、袋体構成部材(B)における伸縮性フィルムと不織布層の積層状態も、特に限定されないが、袋体構成部材(A)同様に、仮着状態が好ましい。
上記袋体構成部材(A)および(B)は、いずれを使い捨てカイロにおいて被着体に貼付する際に被着体側として用いられる部材(裏材とも称する)、被着体と反対側として用いられる部材(表材とも称する)に用いてもよく、特に限定されないが、多孔質フィルムによる通気性確保の観点からは、袋体構成部材(A)を表材に、袋体構成部材(B)を裏材に用いることが好ましい。
なお、上記袋体構成部材(A)および(B)の中で、裏材として用いられる袋体構成部材には、必要に応じて、被着体にカイロを貼付するための粘着剤層が設けられていてもよい。上記粘着剤層は、不織布層上に設けられる。上記粘着剤としては、特に制限されず、例えば、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤(アクリルウレタン系粘着剤)、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの公知の粘着剤を用いることができる。また、上記粘着剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。上記の中でも、ゴム系、ウレタン(アクリルウレタン)系粘着剤が特に好ましい。
上記ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴムや各種の合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系粘着剤が挙げられる。合成ゴムをベースポリマーとしたゴム系接着剤としては、例えば、スチレン・ブタジエン(SB)ゴム、スチレン・イソプレン(SI)ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)ゴム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)ゴム、スチレン・エチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIPS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体(SEP)ゴムなどのスチレン系ゴム(スチレン系エラストマーともいう)、ポリイソプレンゴム、再生ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンや、これらの変性体などが挙げられる。中でも、スチレン系エラストマーの粘着剤が好ましく、さらに好ましくは、SIS、SBSである。これらの1種又は2種以上の混合物を適宜選択して用いることができる。
上記ウレタン系粘着剤としては、公知慣用のウレタン系粘着剤を用いることが可能で、特に限定されないが、例えば、特許第3860880号や特開2006−288690号公報で例示されているウレタン系粘着剤等を好適に用いることができる。中でも、イソシアネート/ポリエステルポリオールから構成されるアクリルウレタン系粘着剤が好ましい。また、肌に直接貼付する場合の肌への刺激を低減する観点から、上記アクリルウレタン系粘着剤は、気泡を有する発泡タイプの粘着剤であることが好ましい。このような発泡タイプの粘着剤は、例えば、粘着剤中に公知慣用の発泡剤を添加するなどの方法により作製することができる。
また、粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。なお、上記の中でも、溶剤を用いなくても、熱により溶融させることにより塗工することができ、塗布面(粘着剤層を形成する面)が、多孔性の面(例えば、不織布による面など)であっても、多孔性の面に直接塗布して粘着剤層を形成することができる利点から、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)が特に好ましく例示される。
上記粘着剤を袋体構成部材上に塗布する際には、公知乃至慣用のコーティング方式、例えば、ロールコーティング方法、ダイコーティング方法、グラビアコーティング方法、バーコーティング方法、メルトブローやカーテンスプレー方法等の適宜の塗工方式を利用することができる。粘着剤層は、例えば、ストライプ塗工を利用してストライプ状に、ドット塗工を利用してドット状に部分的に形成されていてもよい。
適正な塗布量(固形分)としては、粘着剤の種類などに応じて適宜選択することができるが、例えば、10〜200g/m2程度であり、好ましくは15〜150g/m2である。
上記粘着剤の塗布層には、粘着剤の種類によっても異なり、特に限定されないが、乾燥、熱硬化や活性エネルギー線硬化処理が施される。上記塗布層を乾燥乃至熱硬化させる際などで加熱する方法としては、特に制限されず、公知の加熱方法(例えば、電熱ヒーターを用いた加熱方法、赤外線等の電磁波を用いた加熱方法など)から適宜選択して採用することができる。また、活性エネルギー線硬化させる際に活性エネルギー線を照射する方法としては、特に制限されず、公知の方法(例えば、有電極の高圧水銀ランプ、オゾンレスランプ、メタルハライドランプ、無電極マイクロウェーブランプ等の公知の紫外線ランプを用いた紫外線照射方法など)から適宜選択して採用することができる。
粘着剤層の厚み(乾燥乃至硬化後の厚み)は、粘着力やコスト等の観点から、10〜200μmが好ましく、より好ましくは15〜150μm程度である。
上記袋体構成部材(A)および(B)を、多孔質フィルムと伸縮性フィルムの表面が向かい合うようにしてヒートシールして袋体とし、袋体の内部に発熱体を封入することにより、本発明の使い捨てカイロを形成することができる。この際、ヒートシールする方法(装置)は特に限定されないが、ヒートシーラーによる圧着が好ましい。その際のヒートシール温度は、強固に接着する観点から、90〜250℃が好ましく、より好ましくは130〜200℃である。圧力は0.5〜30kg/cm2が好ましく、より好ましくは2.0〜10kg/cm2である。また、ヒートシール時間は、生産性の観点から0.02〜1.0秒が好ましく、より好ましくは0.05〜0.5秒である。また、ヒートシール加工の幅(ヒートシール幅)は特に限定されないが、1.0〜20.0mmが好ましく、より好ましくは2.0〜10.0mmである。
本発明の使い捨てカイロには、袋体中に発熱体を封入した発熱体封入部と、必要に応じ、発熱体を封入していない発熱体非封入部が設けられている。
[発熱体封入部]
上記発熱体封入部は、袋体構成部材(A)と袋体構成部材(B)とをヒートシールすることにより形成された袋体中に発熱体が封入された部分である。本発明の使い捨てカイロは、上記発熱体封入部を2以上有しており、好ましくは3〜20、より好ましくは3〜10の発熱体封入部を有している。なお、上記のそれぞれの発熱体封入部は、ヒートシール部に囲まれていることによって、他の発熱体封入部や発熱体非封入部から独立した構造となっている。本発明においては、分割された発熱体封入部を複数個設けることによって、使い捨てカイロの屈曲性、柔軟性を向上させ、装着性を向上させている。使い捨てカイロの発熱体に一般的に用いられる鉄粉などは酸化発熱することにより鉄粉同士が凝集して発熱体部分全体が固まるため、使い捨てカイロに1つの発熱体部分しか設けない場合には、使用時に発熱体が「板」のようになって使い捨てカイロの柔軟性、屈曲性が低下し、装着感が悪化する。また、発熱体封入部が20を超えて多すぎる場合には、生産性が低下するほか、発熱体自体の量が少なくなるため、カイロの採暖機能が低下する場合がある。
上記発熱体封入部に封入される発熱体としては、従来の使い捨てカイロ等に用いられる発熱体を使用することができ、特に限定されず、例えば、鉄粉などの金属粉、活性炭、水、保水剤(木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライト、シリカゲル、アルミナ、吸水性樹脂など)、食塩などを用いることができる。
[発熱体非封入部]
上記発熱体非封入部は、ヒートシールが施されておらず且つ発熱体が封入されていない部分である。該部分は、必ずしもヒートシール部により囲まれている必要はなく、図5のように発熱体封入部同様ヒートシール部により囲まれた袋体状の部分であってもよいし、図8のようにヒートシール部に囲まれていない、例えば、筒状(円筒状など)の部分であってもよい。
本発明の使い捨てカイロにおいては、少なくとも1箇所において、一の発熱体封入部と隣接する他の発熱体封入部の間(発熱体封入部間)に発熱体非封入部が設けられていることが好ましい。中でも、発熱体封入部と発熱体非封入部が交互に配置されていることが好ましい。なお、図9のような配置でもよい。
[スリット]
上述のとおり、本発明の使い捨てカイロには、少なくとも1箇所の発熱体封入部間のヒートシール部分または発熱体非封入部にスリット(切り込み)が施されている。中でも、全ての隣り合う発熱体封入部間に、スリット加工が施されていることが好ましい。また、強度維持の観点からは、スリット加工は、袋体構成部材(A)および(B)の内、袋体構成部材(A)のみに施されていることが好ましく、より好ましくは、袋体構成部材(A)の多孔質フィルム部分のみ施されている。多孔質フィルムのみにスリットを施すことにより、使い捨てカイロの強度を維持しながら、伸縮性を向上させることができる。なお、多孔質フィルムのみでなく、カイロの厚み方向に貫通するスリットを設ける場合には、カイロの強度が低下しやすくなる。
上記スリットは、発熱体封入部分間が伸縮するように設けられておればよく、例えば、使い捨てカイロにおいて主に伸縮性が求められる方向に垂直方向に直線状に設けられていてもよいし(図5)、ミシン目状に設けられていてもよい(図6、図7)。また、「ハ」の字が縦方向に複数個連なったような形状に設けられていてもよい。上記スリットの長さは、例えば直線状のスリットの場合には、カイロ全幅の30〜100%が好ましく、より好ましくは70〜100%である。
上記スリットが袋体構成部材(A)のみ又は袋体構成部材(A)の多孔質フィルム部分のみ施されている場合、スリットは発熱体封入部間に設けられた発熱体非封入部に設けられていることが好ましい。スリットが発熱体非封入部に設けられている場合には、袋体構成部材(A)はスリットの効果により比較的大きく変形することができ、袋体構成部材(B)は伸縮性フィルムの効果により大きく変形することができるため、使い捨てカイロ全体として高い伸縮性が得られる。
本発明の使い捨てカイロは、一の袋体構成部材(B)として、伸縮性フィルム基材を用いることにより、使い捨てカイロに伸縮性を付与している。一方、他の袋体構成部材(A)としては多孔質フィルムを基材として用いることによって、使い捨てカイロに通気性、酸素供給性を付与している。しかしながら、袋体構成部材(A)と(B)をそのままヒートシールして袋体を形成した場合には、非伸縮性素材である多孔質フィルムを用いた袋体構成部材(A)の伸縮性が悪いため、使い捨てカイロの伸縮性も不十分なものとなる。本発明においては、袋体構成部材(A)の多孔質フィルム部分にスリットを設けることによって、伸縮時にはスリット部分が広がることにより、袋体構成部材(A)も比較的大きく変形することが可能となり、袋体構成部材(B)の高い伸縮性が損なわれることなく十分に発揮され、使い捨てカイロ全体として高い伸縮性を保つことが可能となる。
なお、両方の袋体構成部材として伸縮性フィルムを用いることにより、高伸縮性の使い捨てカイロを作製することも考えられるが、伸縮性フィルムは、素材の伸縮性、柔らかさにより孔が塞がるため、通気性、酸素供給性を満足する多孔質フィルムを形成させることが不可能であり、当該手法では、通気性、酸素供給性と伸縮性を兼ね備えた使い捨てカイロを作製することはできない。
本発明の使い捨てカイロは、携帯用カイロの他、粘着剤層を有する場合には、身体、衣類または履物に貼付して用いられる使い捨てカイロとして好ましく用いられる。本発明の使い捨てカイロは、上記構造により優れた伸縮性を有するため、例えば、曲げ伸ばしする部分に装着する場合などにも剥がれにくく、装着時の利便性や装着感が良好である。
本発明の使い捨てカイロが粘着層を有する場合、使用までの間、粘着剤層を保護するために、公知乃至慣用の剥離フィルム(セパレータ)が設けられていてもよい。本発明の追捨てカイロは伸縮性が高いため、使用時に剥離フィルムを剥離しやすく、利便性に優れている。
本発明の使い捨てカイロは、外袋に収納されてカイロ製品として販売される。上記外袋を構成する基材としては、特に制限されず、例えば、プラスチック系基材、繊維系基材(各種繊維による不織布系基材や織布系基材など)、金属系基材(各種金属成分による金属箔系基材など)などを用いることができる。このような基材としては、プラスチック系基材を好適に用いることができる。プラスチック系基材としては、例えば、ポリオレフィン系基材(ポリプロピレン系基材、ポリエチレン系基材など)、ポリエステル系基材(ポリエチレンテレフタレート系基材など)、スチレン系基材(ポリスチレン系基材の他、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体系基材等のスチレン共重合体系基材など)、アミド樹脂系基材、アクリル樹脂系基材などが挙げられる。なお、外袋用の基材は単層であってもよく、積層体であってもよい。外袋の厚さは、特に制限されず、例えば、30〜300μmが好ましい。
また、上記外袋は、酸素ガスや、水蒸気などのガス成分の透過を阻止する特性(ガスバリア性)を有する層(ガスバリア性層)を有していることが好ましい。ガスバリア性層としては、特に限定されないが、例えば、酸素バリア性樹脂層(例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリアミド系樹脂からなる)、水蒸気バリア性樹脂層(例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂からなる)、酸素バリア性や水蒸気バリア性無機化合物層(例えば、アルミニウム等の金属単体、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の金属酸化物などの金属系化合物などからなる)などが挙げられる。ガスバリア性層は単層であってもよく(外袋用基材そのものでもよい)、積層体であってもよい。
上記外袋は、どのような形態又は構造の袋であってもよく、例えば、いわゆる「4方袋」、いわゆる「3方袋」、いわゆる「ピロー袋」、いわゆる自立性型袋(いわゆる「スタンディングパウチ」)、いわゆる「ガゼット袋」などの各種形態の袋が挙げられる。中でも、4方袋が特に好ましい。外袋は、接着剤を用いて作製されていてもよいが、4方ヒートシール袋等の如くヒートシール(熱融着)により作製されていることが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例4は、参考例として記載するものである。
実施例1
[袋体構成部材(A)の作製]
ポリエステル系スパンレース不織布(ユウホウ(株)製、商品名「S0040」、目付量:40g/m2)の片面に、ポリアミド系熱接着剤を5g/m2の塗布量で、繊維状にスプレー塗工(180℃)した。次いで、該塗工表面に、ポリエチレン系多孔質フィルム(日東ライフテック(株)製、商品名「ブレスロン」、厚み:70μm)を、加熱圧着(120℃)して貼り合わせた。さらに、図10に示すように、多孔質フィルム部分のみ直線状にカット(ハーフカット)しスリットを設けて、袋体構成部材(A)(表材)を作製した。
[袋体構成部材(B)の作製]
ポリエステル系スパンレース不織布(ユウホウ(株)製、商品名「S0040」、目付量:40g/m2)の片面に、ポリアミド系熱接着剤を5g/m2の塗布量で、繊維状にスプレー塗工(180℃)した。次いで、該塗工表面に、SEBS系伸縮性樹脂(シェルジャパン(株)製、商品名「クレイトン G1657」)を190℃で厚み50μmに押出し製膜した伸縮性フィルムを、加熱圧着(80℃)して貼り合わせた。さらに、不織布層上に粘着剤層(SIS系粘着剤、厚み:100μm)を設け、袋体構成部材(B)(裏材)を作製した。
[使い捨てカイロの作製]
上記で得られた袋体構成部材(A)の多孔質フィルム側と袋体構成部材(B)の伸縮性フィルム側が向かい合うように重ね合わせ、発熱体を封入しながら、発熱体非封入部にスリットが位置するように調節しながら、ヒートシール(ヒートシール条件:180℃(目盛4)、フジインパルス(株)製「インパルスシーラー」を使用)して、図10の構成の使い捨てカイロを作製した。なお、発熱体には、市販品カイロの内容物(鉄粉を主成分とする混合物)を用いた。
さらに、該カイロを外袋(市販品カイロの外袋(PPを主成分とするガスバリアー性フィルム)を使用)に入れ、外袋もヒートシールにより密封して、カイロ製品を作製した。
実施例2
スリット加工を、袋体構成部材(A)を厚み方向に貫通するミシン目状のスリットに変更した以外は、実施例1と同様にして、袋体構成部材(A)(表材)を作製し、さらに、使い捨てカイロよびカイロ製品を作製した。
実施例2および実施例3の使い捨てカイロにおけるスリットの配置を図11に示す。
実施例3
スリット加工を施していない袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を、実施例1と同様にしてヒートシールした後、発熱体非封入部にカイロ全体(袋体構成部材(A)および(B))を厚み方向に貫通するようにミシン目状のスリットを施し、使い捨てカイロよびカイロ製品を作製した。
実施例4
スリット加工を施していない袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を、図12に示すように、発熱体を封入しながら、ヒートシール(条件は実施例1同様)した後、ヒートシール部にカイロ全体(袋体構成部材(A)および(B))を厚み方向に貫通するようにミシン目状のスリットを施し、使い捨てカイロよびカイロ製品を作製した。
実施例4の使い捨てカイロにおけるスリットの配置を図12に示す。
比較例1
スリット加工を施さない以外は、実施例1と同様にして、使い捨てカイロよびカイロ製品を作製した。
上記実施例および比較例で得られた使い捨てカイロを以下の評価方法で評価した。なお、評価結果を表1に示す。
(1)使い捨てカイロの伸縮状態
手でカイロの両端部を持ち、10〜15N程度の力で横方向に引っ張った際に、カイロ(初期長さ250mm、実施例4では290mm)が変形した後の長さを測定した。
(2)使用感
実施例、比較例で作製した使い捨てカイロを、外袋から取り出し、肩部に貼り付けて使用した際の、使用感(装着状態と装着感)を評価した。
表1からわかるとおり、本発明の使い捨てカイロ(実施例)は、良好な伸縮性を有しており、使用感(装着感)に優れたものであった。一方、スリットを設けない袋体構成部材からなる使い捨てカイロ(比較例1)は伸縮性がなく、装着感の劣るものであった。
なお、実施例4の使い捨てカイロは手で強く引っ張るとカイロが破れる場合があり、実施例1〜3の使い捨てカイロと比較して強度が不足する傾向にあった。
Figure 0005080135
袋体構成部材(A)の多孔質フィルム部分のみにスリットを施した本発明の使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。 袋体構成部材(A)のみに厚み方向に貫通したスリットを施した本発明の使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。 発熱体非封入部において、袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)に厚み方向に貫通したスリットを施した本発明の使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。 ヒートシール部において、袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)に厚み方向に貫通したスリットを施した本発明の使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。 図1の使い捨てカイロ(直線状のスリット)を上面(被着体と反対側)からみた概略図である。 図4の使い捨てカイロ(ミシン目状のスリット)を上面(被着体と反対側)からみた概略図である。 本発明の使い捨てカイロ(ミシン目状のスリット)の一例を示す上面(被着体と反対側)からみた概略図である。 円筒状の発熱体非封入部を有する本発明の使い捨てカイロの一例を示す上面(被着体と反対側)からみた概略図である。 円筒状の発熱体非封入部を有する本発明の使い捨てカイロの他の一例を示す上面(被着体と反対側)からみた概略図である。 実施例1において作製した使い捨てカイロを示す概略断面図(図10−1)と上面(被着体と反対側)からみた概略平面図(図10−2)である。 実施例2、3において作製した使い捨てカイロを示す上面(被着体と反対側)からみた概略平面図である。 実施例4において作製した使い捨てカイロを示す上面(被着体と反対側)からみた概略平面図である。 従来の貼り付けタイプの使い捨てカイロの一例を示す概略断面図である。 スリット加工を施した従来の貼り付けタイプの使い捨てカイロの一例を示す下面(被着体側)からみた概略説明図である。 伸縮性フィルムの「20%引張のモジュラス」および「永久歪」を測定する引張試験における応力−歪み曲線の概略図である。
符号の説明
1 袋体構成部材(A)
1a 不織布層
1b 多孔質フィルム
2 袋体構成部材(B)
2a 不織布層
2b 伸縮性フィルム
3 発熱体
4 粘着剤層(貼付用)
5 スリット
5a スリット(直線状)
5b スリット(ミシン目状)
6 ヒートシール部
7 発熱体封入部
8 発熱体非封入部
9 袋体構成部材
10 袋体構成部材

Claims (6)

  1. 多孔質フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材(A)と伸縮性フィルムと不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材(B)をヒートシールしてなる袋体および発熱体から構成され、
    ヒートシールが施されたヒートシール部、発熱体が封入された発熱体封入部、及びヒートシールが施されておらず且つ発熱体が封入されていない発熱体非封入部を有する使い捨てカイロであって、
    カイロ中にそれぞれ独立した発熱体封入部を2以上有しており、且つ、少なくとも1箇所の隣接する発熱体封入部の間に発熱体非封入部を有するとともに、該発熱体非封入部において、袋体構成部材(A)と袋体構成部材(B)のうち、少なくとも袋体構成部材(A)を構成する多孔質フィルム部分にスリット加工が施されており、
    前記スリット加工が、
    i)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)のうち、袋体構成部材(A)の多孔質フィルムのみにスリットを施す方法、
    ii)袋体構成部材(A)を厚み方向に貫通するように袋体構成部材(A)のみにスリットを施す方法、及び
    iii)袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)を厚み方向に貫通するようにスリットを施す方法、
    からなる群より選ばれた方法で施されていることを特徴とする使い捨てカイロ。
  2. 袋体構成部材(B)における伸縮性フィルムが熱可塑性エラストマーから構成されるフィルムである請求項1に記載の使い捨てカイロ。
  3. 袋体構成部材(A)および袋体構成部材(B)における不織布層が、スパンレース不織布から構成されている請求項1または2に記載の使い捨てカイロ。
  4. 前記発熱体封入部と前記発熱体非封入部が交互に配置されている請求項1〜3のいずれかの1項に記載の使い捨てカイロ。
  5. 前記袋体構成部材(A)に含まれる前記不織布層における不織布、及び/又は前記袋体構成部材(B)に含まれる前記不織布層における不織布が、伸縮性の熱可塑性エラストマーを用いた伸縮不織布である請求項1〜4のいずれかの1項に記載の使い捨てカイロ。
  6. 多孔質フィルムと伸縮不織布から構成される不織布層が積層された構造を少なくとも含む袋体構成部材であって、多孔質フィルムのみにスリットが施された部分を有する使い捨てカイロ用袋体構成部材。
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