JP5079081B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、紙幣を所定枚数集積し、集積した紙幣を帯封する機構を有する紙幣処理装置に関し、特に、正券か損券かで帯封の態様を異ならせることのできる紙幣処理装置に関する。
金融機関等においては、回収した紙幣等を整理するために紙幣処理装置が用いられている。この種の紙幣処理装置は、回収された紙幣を入金口から装置内に取り込み、紙幣の種別を判別し、種別毎に紙幣を集積する。そして、予め定める種類(金種)の紙幣は、たとえば100枚を集積単位として、帯封装置へ搬送し、テープによって紙幣束(100枚の集積紙幣)に帯封する。
また、紙幣の種類を判別する際、紙幣の種別に加え、シワや破れなどの損傷のほとんどない正券か、損傷のある損券かについても判別し、同一種別の紙幣でも、正券と損券とで別々に集積することがある。
そして、紙幣の一端(券端)からの帯封の位置を、正券と損券とで異ならせるようにした装置が知られている(たとえば下記特許文献1参照)。
特許第2886554号明細書
しかしながら、券端からの帯の位置を、正券束と損券束とで異ならせていても、帯封する帯の数が1つであることに変わりなく、正券束か損券束かを見分けにくい。
また、紙幣束の帯の数を、正券束と損券束とで異ならせることを取り決めている国や地域もある。このような要求に対し、従来の装置では、帯の券端からの位置を正券束と損券束とで異ならせているに過ぎず、対応ができない。
この発明は、上述のような背景技術のもとになされたものであり、正券束と損券束とを見分け易く帯封することのできる紙幣処理装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、正券束と損券束とで帯の数を異ならせることのできる紙幣処理装置を提供することを他の目的とする。
この発明の紙幣処理装置(1)は、紙幣を処理するための紙幣処理装置(1)であって、紙幣が、正常な正券か、損傷のある損券かを識別するための識別手段(6)と、前記識別手段(6)の識別結果に基づいて、紙幣を正券および損券に分類して集積するための集積手段(32〜36)と、前記集積手段(32〜36)に集積された紙幣を帯封するための帯封手段(51)と、前記識別手段(6)が損券と識別した紙幣を前記帯封手段(51)が帯封する際に、少なくとも紙幣の長手方向2箇所を帯封させる帯封制御手段(120)と、を含むことを特徴とする、紙幣処理装置(1)である。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すが、これらの参考符号により発明を限定する趣旨ではない。
上記の構成によれば、損券については、紙幣の長手方向2箇所以上を帯封するようにしているので、正券束の帯の数と損券束の帯の数とを異ならせることができる。これにより、帯の数で正券束か損券束かを見分けることができる。
また、この発明の紙幣処理装置(1)において、前記帯封手段(51)は、集積された紙幣を把持するためのハンド(70)を有し、前記帯封制御手段(120)は、1回目の帯封が終了した紙幣を把持したハンド(70)を把持した紙幣の長手方向に所定量移動させ、その状態で第2回目の帯封を行わせる構成であってもよい。
上述の構成によれば、ハンドを紙幣の長手方向に移動させるという簡易な動作で、2回目の帯封を行わせるのに適した位置に紙幣を移動させることができる。
また、この発明の紙幣処理装置(1)において、前記帯封制御手段(120)は、前記帯封手段(51)が損券を帯封する際に、紙幣の長手方向に見て、一端寄りの位置および他端寄りの位置を帯封させる構成であってもよい。
上述の構成によれば、紙幣の長手方向に離れた2箇所を帯封することができるので、紙幣束を2本の帯でばらつきのない塊にできる。特に、損券束は、券端などがばらつき易く、紙幣の長手方向の中央部のみを1本のテープで結束しただけでは、券端がばらついて取り扱い難い。この構成により帯封をすれば、取り扱い易い損券束を得ることができる。
より具体的に説明すると、紙幣の長手方向の1箇所のみで帯封された損券束は、紙幣の長手方向において、帯封位置から遠ざかるに従い、損券のごわつきなどによって厚みが増していくから、券端の厚みが厚くなる。これに対し、本発明では、上述のように、紙幣の長手方向の両端のそれぞれの近傍で帯封することができるので、損券のごわつきによる紙幣束の膨らみを良好に抑えることができる。よって、紙幣の長手方向の全域に亘って損券束の厚みを略一定にできる。これにより、損券束を積み重ね易くできる。
また、この発明の紙幣処理装置(1)において、前記帯封手段(51)は、集積された紙幣を把持するためのハンド(70)を有し、前記帯封制御手段(120)は、前記ハンド(70)が把持する紙幣の把持位置、および、把持した紙幣をその長手方向に移動させる移動量を制御する構成であってもよい。
上述の構成によれば、集積紙幣を把持するハンドを、少なくとも集積紙幣の長手方向に自在に移動させられるから、ハンドが集積紙幣を把持する位置を所望の位置に設定できる。また、集積紙幣を把持したハンドを移動させることで、集積紙幣の長手方向の所望の位置を帯封することができる。これにより、各国の金融機関が要求する紙幣束の帯封に適切に対応できる。
この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の全体構成を示す図解的な縦断面構造図である。 この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の全体構成を示す図解的な縦断面構造図である。 この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置に備えられている帯封機構における帯封動作を説明するための動作説明図である。 この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置に備えられている帯封機構における帯封動作を説明するための動作説明図である。 この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置に備えられている帯封用ハンドおよび帯封用ハンドを駆動する帯封用ハンド駆動装置の要部の構成を示す図解的な斜視図である。 この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置の制御回路ブロック図であり、この発明の特徴と関連する部分のみを示すブロック図である。 図4に示す制御部において行われる正券と損券の集積のための制御動作のフローチャートの一例を示す図である。 図4に示す制御部において行われる損券の帯封のための制御動作のフローチャートの一例を示す図である。 この発明の参考例に係る制御部に格納されているテーブルを示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
<全体構成の概要説明>
図1Aおよび図1Bは、この発明の一実施形態に係る紙幣処理装置1の全体構成を示す図解的な正面縦断面図である。
この紙幣処理装置1は、図1A(1)、図1B(1)に示すように、外観上、2つの筐体2および3が連結された構成をしている。
まず、図1A(2)を参照して、第1の筐体2には入金部、すなわちホッパ4が備えられている。また、ホッパ4にセットされた紙幣を取り込むための取り込み経路5、取り込まれる紙幣の金種、正損、真偽、表裏等を識別するための識別ユニット6(識別手段)、識別ユニット6で識別された紙幣を搬送するための搬送路7、8、9、10、2つのリジェクト紙幣集積部11、12、および4つの集積部13、14、15、16が内蔵されている。
識別ユニット6で識別された後の紙幣を搬送する搬送路7には2つの分岐爪17、18が備えられていて、分岐爪17、18を切り換えることにより、紙幣をリジェクト紙幣集積部11、12に集積させることができる。リジェクト紙幣とは、識別ユニット6において損傷の大きい損券(汚れや破れにより損傷の特に大きい紙幣)、偽券等と判別された紙幣であり、これらリジェクト紙幣は、回収して再使用する紙幣とは区別され、リジェクト紙幣集積部11、12に集積される。各リジェクト紙幣集積部11、12には、与えられるリジェクト紙幣を1枚ずつ受け止めて集積するための羽根車19、20が備えられている。
リジェクト紙幣以外の紙幣は、搬送路7から搬送路8へと搬送される。搬送路8には分岐爪21が備えられており、分岐爪21を切り換えることにより、紙幣を直接搬送路9へ搬送したり、反転路22を経由して搬送路9へ搬送することができる。反転路22は、紙幣の表裏を反転させるために設けられていて、ここを通る間に紙幣の表裏が反転される。
搬送路9は、搬送路8から直接与えられる紙幣と、反転路22を経由して与えられる紙幣との搬送順序を変えないように搬送時間およびタイミングを調整し、紙幣を搬送路10へ送る。
搬送路10は、たとえば略水平方向に延びていて、その下方にたとえば4つの集積部13、14、15、16が配列されている。搬送路10に備えられた4つの分岐爪23、24、25、26を切り換えることにより、紙幣をいずれかの集積部13〜16に集積させることができる。各集積部13〜16には、それぞれ、搬送路10から送られてくる紙幣を1枚ずつ受け止めて集積するための羽根車27、28、29、30が備えられている。
搬送路10において、分岐爪23〜26の切り換えを制御することにより、紙幣を隣接する筐体3に内蔵された搬送路31へと送ることができる。
次に、図1B(2)を参照して、筐体3内には、たとえば上下方向に5つの集積部32、33、34、35、36が配列されている。そしてこれら5つの集積部32〜36のいずれかを選択して紙幣を集積するために、搬送路37、38、39、40が備えられている。
搬送路31の分岐爪41を切り換えることにより、紙幣を集積部32に集積するか、搬送路37へ送るかを切り換えられる。搬送路37は、分岐爪42を切り換えることにより、紙幣を集積部33に集積するか、搬送路38へ送るかを切り換えられる。搬送路38は、分岐爪43を切り換えることにより、紙幣を集積部34に集積するか、搬送路39へ送るかを切り換えられる。搬送路39は、分岐爪44を切り換えることにより、紙幣を集積部35に集積するか、搬送路40へ送るかを切り換えられる。搬送路40の分岐爪45は、この実施形態では固定されており、紙幣を集積部36へ送るように案内する。各搬送路31、37〜40には、集積部32〜36の入口に臨むようにたたき羽根46、47、48、49、50が備えられている。たたき羽根46〜50は、搬送路31,37〜40から集積部32〜36へ搬入されて自重で落下しようとする紙幣の後端を上から叩くことにより、紙幣を素早く集積させるものである。紙幣は、一枚ごとにたたき羽根46〜50で上方から押さえられて集積部32〜36へ集積される。
筐体3内のたとえば下方位置には帯封装置51が備えられている。帯封装置51は、複数(たとえば2巻)のリールテープ52、53および帯封機構54を有する。帯封装置51は、リールテープ52、53から択一的にテープを繰り出し、帯封機構54によって集積された紙幣をテープで結束(帯封)するものである。
筐体3内には、さらに、集積部32〜36に集積された紙幣を取り出し、帯封装置51へ与え、帯封装置51で帯封された(テープで結束された)紙幣束を筐体3外へ運んだり、また、集積部32〜36に集積された枚数が100枚を満たさずに処理が終了した場合に、筐体3上部に設けられた紙幣返却部56へ運ぶことのできる搬送装置55が備えられている。搬送装置55は、矢印Aで示すように移動し得る。
以上説明したように、この紙幣処理装置1は、回収されてホッパ4から与えられる紙幣のうち、リジェクト紙幣はリジェクト紙幣集積部11、12に集積し、再使用する紙幣は、たとえば金種毎に分類し、バラ紙幣として集積部13〜16に集積したり、金種別に集積部32〜36に集積された所定枚数単位の集積紙幣を帯封装置51で帯封して紙幣束に整理することができる。
なお、集積された紙幣に関し、この明細書では、帯封される前の状態にあるものを集積紙幣といい、帯封された後の状態にあるものを紙幣束という。また、紙幣束のうち、正券の集積紙幣を帯封したものを正券束といい、損券の集積紙幣を帯封したものを損券束という。
<帯封機構の動作説明>
次に、搬送装置55から与えられる紙幣を、帯封機構54によりテープで結束する一連の動作について図2Aおび図2Bを参照して説明をする。
帯封機構54には、上札締め57、下札締め58、ヒータ59、カッター60、テープ送り用のローラー対61、送りガイド62、テープを掴むためのホルダ63、および束送りガイド64が備えられている(図2A(1))。これら各部材は、図示の便宜上、宙に浮いた状態で示されているが、実際には側面壁等から延びるアームや軸等により保持されている。
また、図2A(1)に図示されていないが、帯封機構54には、集積紙幣を掴むための帯封用ハンドが備えられている。帯封用ハンドについては後述する。
ローラー対61でテープTを繰り出し、テープTの先端近傍をホルダ63で挟み、さらにローラー対61でテープTを送り出しながらホルダ63を予め定める移動軌跡に沿って回転移動させることにより、テープTは右回りに半円弧状に送り出される。これにより、集積紙幣の受け入れ準備が整う(図2A(2))。
受け入れ準備ができた帯封機構54に対し、搬送装置55が集積紙幣Mを把持して搬送してくる(図2A(3))。搬送装置55は、ベースブロック65と、ベースブロック65の下端から略水平に突出している下フォーク66と、下フォーク66に対して上方から近接・離反する上下移動可能な押さえ用上フォーク67とを有しており、下フォーク66および上フォーク67が搬送用ハンド68として働く。集積紙幣Mは、下フォーク66および上フォーク67で下上から挟まれて保持され、帯封機構54へ搬送される。
帯封機構54には、図2A(1)において簡単に触れたように、搬送装置55により搬送されてきた集積紙幣Mを、搬送用ハンド68から受け取るための帯封用ハンド70が備えられている。図2A(4)に、帯封用ハンド70と搬送装置55の搬送用ハンド68との位置関係を示す。図2A(4)に示す搬送装置55は、図2A(3)に示す搬送装置55と同じ位置に停止している。図2A(4)では、上札締め57、下札締め58、ヒータ59、カッター60、ローラー対61、ホルダ63等の図示が省略され、図2A(1)〜2A(3)においては省略されていた帯封用ハンド70が示されている。さらに、図2A(5)は、搬送装置55と帯封用ハンド70との位置関係を示す平面図であり、図2A(6)は、帯封用ハンド70が閉じた状態の正面図である。
帯封用ハンド70は、下方に位置する受け部材71および上方に位置する押さえ部材72を含んでいる。受け部材71および押さえ部材72は、互いに近接する方向へ上下に移動することができ、図2A(5)および図2A(6)に示すように、搬送用ハンド68が保持している集積紙幣Mの、長さ方向に見た側方を保持することができる。そして帯封用ハンド70が集積紙幣Mを保持した後、搬送用ハンド68の上フォーク67が上方へ移動し(図2A(7))、搬送装置55が図において右側へ移動することにより、集積紙幣Mの搬送用ハンド68から帯封用ハンド70への受け渡しが完了する。
帯封用ハンド70は、水平に前後方向にも移動し得ることができる。帯封用ハンド70が前後方向に移動することで、帯封機構54内における集積紙幣Mの位置を前後方向に変位でき、集積紙幣MをテープTで帯封する際の位置を調整することができる。
図3は、帯封用ハンド70および帯封用ハンド70を駆動する帯封用ハンド駆動装置121の要部の構成を示す図解的な斜視図である。図3に示すように、帯封用ハンド駆動装置121は、たとえば、受け部材71が取り付けられた第1支持部材122と、押さえ部材72が取り付けられた第2支持部材123と、これら第1および第2支持部材122,123に動力を伝達する第1ステップモータ124とを備えている。
第1支持部材122および第2支持部材123は、略上下に延びつつ互いに対向する対向部分125,126を含んでいる。第1ステップモータ124は、これらの対向部分125,126に対して、たとえば、ラックアンドピニオン機構127,127を介して動力伝達可能となっている。第1ステップモータ124の回転により、各対向部分125,126が上下方向に沿って互いに反対方向に移動し、受け部材71および押さえ部材72が上下方向に沿って互いに反対方向に移動する。
第1ステップモータ124がたとえば右回転したとき、受け部材71および押さえ部材72が互いに近接するように移動する。反対に、第1ステップモータ124が左回転したとき、受け部材71および押さえ部材72が互いに離反するように移動する。これにより、集積紙幣Mの挟持、および挟持の解除を行える。
帯封用ハンド駆動装置121は、さらに、受け部材71および押さえ部材72を前後方向および左右方向に移動するためのたとえば2軸スライド装置128を備えている。なお、前後方向とは、帯封機構54に集積紙幣Mが受け入れられているときの集積紙幣Mの長手方向に沿う方向をいい、左右方向は、帯封機構54に集積紙幣Mが受け入れられているときの集積紙幣Mの短手方向に沿う方向をいう。
2軸スライド装置128は、受け部材71、第1支持部材122、押さえ部材72、第2支持部材123および第1ステップモータ124を前後方向に同行移動可能に支持する第3支持部材129と、第3支持部材129を前後方向に移動するための第2ステップモータ130と、第3支持部材129および第2ステップモータ130を左右方向に同行移動可能に支持する第4支持部材131と、第4支持部材131を左右方向に移動するための第3ステップモータ132と、を備えている。
第2ステップモータ130が駆動することにより、受け部材71および押さえ部材72などが前後方向に移動し、第3ステップモータ132が駆動することにより、受け部材71および押さえ部材72などが左右方向に移動する。
次に、図2Bおよび図3を参照して、帯封機構54への集積紙幣Mの受け渡しが完了した後における、集積紙幣MをテープTで結束する一連の処理動作を説明する。なお、図2B(12)〜図2B(19)では、集積紙幣Mを保持している帯封用ハンド70の図示は省略されている。しかし、集積紙幣Mは、帯封用ハンド70によって、帯封動作中は一定位置に保持されている。
まず、帯封用ハンド70を第2ステップモータ130の駆動によって前後方向に移動させて、前後方向(集積紙幣Mの長手方向)における帯封位置を決める。ここで、1回目の帯封のときの帯封位置を第1帯封位置といい、2回目の帯封のときの帯封位置を第2帯封位置という。
第1帯封位置は、帯封用ハンド70によって保持された紙幣のうちの長手方向の一端寄り部分が上札締め57と上下方向にまっすぐに対向する位置であり、第2帯封位置は、帯封用ハンド70によって保持された紙幣のうちの長手方向の他端寄り部分が上札締め57と上下方向にまっすぐに対向する位置である。
次いで、上札締め57が下方へ変位し、テープTの位置がずれないようにテープ揃えをする(図2B((12))。上札締め57には、前後方向の所定の位置に下面から上方へ窪んだテープガイド溝(図示せず)が形成されていて、このテープガイド溝内にテープTが入ることにより、テープ揃えが行われる。
そして、その状態でホルダ63が回転し、テープTが集積紙幣Mの周囲に巻き付けられる(図2B(13))。
テープTの巻き付けが済むと、上札締め57および下札締め58が互いに近接方向に移動し、上下札締め57、58により集積紙幣Mは上下から挟まれて固定される(図2B(14))。下札締め58にも、前後方向に所定の位置にテープガイド溝が形成されており、上下札締め57、58で集積紙幣Mが上下から挟まれた状態においても、テープTはその長さ方向に弛んだ状態である。そこで、ローラー対61を逆転させ、テープTを引き戻して、集積紙幣Mに巻き付けたテープTを締めつける(図2B(15))。
そして、ヒータ59を動かし、ヒータでテープTを加熱してヒートシールを行う(図2B(16))。テープTはヒートシールテープであり、ヒータ59により加熱されると、重なり合った部分のテープ同士が貼り合わされる。
次いで、カッター60を変位させ、ローラー対61から集積紙幣M方向へ延びているテープTを切断する(図2B(17))。
切断後、カッター60が元の位置に戻され、ローラー対61から集積紙幣M方向へ延び出たテープは送りガイド62の位置まで引き戻される。一方、集積紙幣M側のテープTは、ヒータ59で端までなぞられ、テープTの端までがヒートシールされる(図2B(18))。
その後、ヒータ59が元の位置に戻され(図2B(19))、上下札締め57、58が互いに離反方向に開かれ、帯封が完了する(図2B(20))。
次いで、テープTを保持しているホルダ63をテープTから外すために、ホルダ63の保持力が解除され、ホルダ63が後方向(紙面に垂直に奥方向)に変位され、ホルダ63はテープTから離れる。そして帯封された集積紙幣Mを挟んだ帯封用ハンド70によって帯封された紙幣束M’は、束送りガイド64に案内されて、図において左方向へ搬送される(図2B(20))。
なお、帯封された紙幣束M’は、帯封用ハンド70によって筐体3外へ排出することができる。また、図示しない収納庫へ運んでも構わない。
また、帯封機構54において、帯封を紙幣の2箇所に施す場合には、帯封用ハンド70で、1箇所の帯封が行われた紙幣束M’を保持したまま、帯封用ハンド70を右方向へ移動させる退避動作が行われる(図2B(21))。
その後に、前述した図2A(1)からのテープ準備およびテープ受け入れ準備が行われる。そこへ帯封用ハンド70で保持された紙幣束M’が左方向へ移動されると同時に、前方向に移動される。これにより、第2帯封位置への搬送、および第2帯封位置への位置決めが行われる(図2B(22))。第2帯封位置に移動された紙幣束M’は、上札締め57などに対する前後方向の位置が、1回目の帯封のときとは異なっている。これにより、紙幣の前後方向における異なった位置に2回目の帯封を行うことができる。2回目の帯封が行われた後の紙幣束M’は、紙幣の長手方向の一端寄りと他端寄りのそれぞれの位置に帯封がされたものとなる(図2B(23))。なお、図2B(21)〜図2B(23)は、帯封機構54の説明に必要な箇所のみを図示している。
以上が、帯封機構54による一連の帯封の動作である。
<制御回路ブロック>
図4は、紙幣処理装置1の特徴となる制御動作を実行するための制御回路ブロック図であり、この発明の特徴となる動作に必要な構成のみが示されている。
紙幣処理装置1には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部120(帯封制御手段)が備えられている。制御部120は、識別ユニット6から与えられる紙幣の識別情報に基づいて、分岐爪41,42の駆動を制御することにより、たとえば、集積部32,33(集積手段)への紙幣の集積を制御する。
また、制御部120は、帯封機構54(帯封手段)の制御を行う。帯封機構54には、帯封用ハンド駆動装置121(図3参照)が含まれており、帯封用ハンド駆動装置121の第1〜第3ステップモータ124,130,132の駆動を制御することにより、帯封用ハンド70による集積紙幣Mや紙幣束M’の挟持、および挟持の解除を制御するとともに、帯封用ハンド70の前後左右への移動を制御する。なお、制御部120は、搬送装置55など、紙幣処理装置1の他の装置の駆動も制御できるようになっている。
<制御動作>
次に、正券の集積紙幣は、紙幣の長手方向の1箇所に帯封をし、損券の集積紙幣は、紙幣の長手方向の2箇所に帯封をするように紙幣処理装置1で整理する場合の動作を例にとって、紙幣処理装置1の制御動作について説明をする。
この実施形態に係る紙幣処理装置1では、制御部120により、分岐爪41,42と、帯封機構54とを以下のように制御することによって、損券については2箇所で帯封する。
図5の流れに従い、図1A、図1Bを参照して説明する。
まず、制御部120は、識別ユニット6で識別された紙幣が正券であるか否かを判別する(ステップS1)。識別された紙幣が正券である場合(ステップS1でYES)、制御部120は、分岐爪41が所定の向きとなるように分岐爪41を制御し、搬送路10,31などを搬送されてきた紙幣が、分岐爪41によって集積部32に集積されるようにする(ステップS2)。
一方、識別された紙幣が正券でない場合(ステップS1でNO)、制御部120は、この紙幣が損券であるか否かを判別する(ステップS3)。識別された紙幣が損券である場合(ステップS3でYES)、制御部120は、分岐爪41および分岐爪42がそれぞれ所定の向きとなるように分岐爪41および分岐爪42を制御する。これにより、搬送路10,31などを搬送されてきた紙幣が、分岐爪41によって搬送路37に送られ、さらに分岐爪42によって集積部33に集積されるようにする(ステップS4)。
一方、ステップS3で、識別された紙幣が損券でないと判定された場合(ステップS3でNO)、制御部120は、他の処理を行う。
次いで、集積部33に集積された損券を帯封する流れとしての図6の流れに従い、図1B、図2A、図2B、および図3を参照して説明する。
帯封機構54において、まず、集積紙幣Mの受け入れ準備が行われる(ステップQ1)。すなわち、制御部120の指令により、(図2A(2))のように、ローラー対61でテープTが繰り出され、テープTの先端近傍がホルダ63で挟まれ、さらにローラー対61でテープTを送り出しながらホルダ63を予め定める移動軌跡に沿って回転移動させる。これにより、テープTが右回りに半円弧状に送り出される。
次いで、制御部120は損券が搬送されるか否かの判別をする(ステップQ2)。集積部33から損券の集積紙幣Mが搬送される場合には、この判別は肯定されて(ステップQ2でYES)、ステップQ3へ進む。一方、たとえば、集積部32から正券の集積紙幣Mが搬送される場合には、ステップQ2の判別が否定され(ステップQ2でNO)、他の処理が行われる。このときの処理は、たとえば、集積部32に集積された正券の集積紙幣を帯封機構54によって1箇所で帯封する処理である。また、他の処理として、エラー処理を行うものであってもよい。
ステップQ3では、制御部120は、集積部33に集積された損券の受け渡しを行わせる。すなわち、搬送装置55が、集積部33に集積されている損券の集積紙幣Mを把持して帯封機構54に搬送してくるように、搬送装置55を制御する(図2A(3))。
搬送装置55によって帯封機構54に搬送されてきた集積紙幣Mは、帯封用ハンド70によって保持される。このときの保持は、第2ステップモータ130の駆動により、帯封用ハンド70の位置が紙幣の長手方向の一端と上下にまっすぐに対向するようにされた後、第1ステップモータ124が駆動されることにより行われる。帯封用ハンド70によって集積紙幣Mが保持された後、搬送用ハンド68の上フォーク67が上方へ移動され(図2A(7))、搬送装置55が図において右側へ移動する。これにより、集積紙幣Mの搬送用ハンド68から帯封用ハンド70への受け渡しが完了する。
次いで、集積紙幣Mが第1帯封位置に位置決めされる(ステップQ4)。すなわち、制御部120が第2ステップモータ130を駆動させ、前後方向における帯封用ハンド70の位置を、所定の位置に位置決めする。なお、帯封用ハンド70が集積紙幣Mを把持する際に、集積紙幣Mの第1帯封位置への帯封が一括して行われてもよい。この場合、ステップQ4では、帯封用ハンド70は、前後方向に移動されない。
第1帯封位置への位置決めに次いで、上札締め57が下方へ変位され、テープTの位置がずれないようにテープ揃えがなされ(図2B((12))、その状態でホルダ63が回転することで、テープTが集積紙幣Mの周囲に巻き付けられる(図2B(13))(ステップQ5)。
テープTの巻き付けが済むと、上下札締め57、58により集積紙幣Mが上下から挟まれて固定され(図2B(14))、この状態でローラー対61が逆転され、テープTが引き戻されて、集積紙幣Mに巻き付けたテープTが締めつけられる(図2B(15))(ステップQ6)。
テープTが締め付けられた状態で、ヒータ59が制御部120の指令によって動かされ、ヒータ59でテープTを加熱してヒートシールが行われる(図2B(16))(ステップQ7)。
次いで、帯封完了処理が行われる(ステップQ8)。すなわち、カッター60が変位され、ローラー対61から集積紙幣M方向へ延びているテープTが切断される(図2B(17))。
次いで、カッター60が元の位置に戻され、ローラー対61から集積紙幣M方向へ延び出たテープは送りガイド62の位置まで引き戻される。一方、集積紙幣M側のテープTは、ヒータ59で端までなぞられ、テープTの端までがヒートシールされる(図2B(18))。その後、ヒータ59が元の位置に戻され(図2B(19))、上下札締め57、58が互いに離反方向に開かれ、帯封が完了する(図2B(20))。
テープTが切断された後、制御部120は、テープTによる帯封が1回目であるか2回目であるかを判別する(ステップQ9)。この場合、テープTによる帯封は1回目であるので(ステップQ9でYES)、紙幣束M’が第1帯封位置から退避される(ステップQ10)。すなわち、制御部120は、第3ステップモータ132を駆動することで、帯封用ハンド70を右方向へ移動させ、1箇所の帯封が行われた紙幣束M’を上札締め57に対して右方向へ移動させる(図2B(21))。
紙幣束M’を退避させた後、紙幣束の受け入れ準備が行われる(ステップQ11)。すなわち、ローラー対61でテープTが繰り出され、テープTの先端近傍がホルダ63で挟まれ、さらにローラー対61でテープTを送り出しながらホルダ63を予め定める移動軌跡に沿って回転移動させることにより、テープTは右回りに半円弧状に送り出される(図2A(2))。
受け入れ準備が済むと、紙幣束M’が第2帯封位置に搬送され、第2帯封位置に紙幣束M’が位置決めされる(ステップQ12)。すなわち、制御部120は、第2ステップモータ130を駆動することにより、帯封用ハンド70および紙幣束M’を前方向(紙幣の長手方向の一方)に所定量移動させつつ、第3ステップモータ132を駆動することにより、帯封用ハンド70および紙幣束M’を左方向(上札締め57側)に搬送させる(図2B(22))。
第2帯封位置に位置決めされた紙幣束M’に対して、上述のステップQ5〜Q8の処理が行われる。2回目の帯封が終了した紙幣束M’は、紙幣の長手方向の一端寄りおよび他端寄りのそれぞれが帯封されたものとなる(図2B(23))。
次に、制御部120は、1回目の帯封か否かを判別する(ステップQ9)。この場合、帯封動作は2回目であるから、1回目の帯封でないと判別する(ステップQ9でNO)。そして、制御部120は、第3ステップモータ132を駆動して、帯封用ハンド70および2回目の帯封が行われた紙幣束M’を、束送りガイド64側に搬送し、紙幣束M’を束送りガイド64に搬送する(図2B(20))(ステップQ13)。
以上説明したように、この実施形態によれば、損券については、紙幣の長手方向2箇所を帯封するようにしているので、正券束の帯の数と損券束の帯の数とを異ならせることができる。これにより、帯の数で正券束か損券束かを見分けることができる。
また、制御部120は、1回目の帯封が終了した紙幣束M’を把持した帯封用ハンド70を、把持した紙幣束M’の長手方向に所定量移動させ、その状態で第2回目の帯封を行わせるようにしている。このように、帯封用ハンド70を紙幣の長手方向に移動させるという簡易な動作で、2回目の帯封を行わせるのに適した位置に紙幣束M’を移動させることができる。
さらに、1回目の帯封が完了したあとに、紙幣束M’を一旦退避させた状態で、紙幣束M’の受け入れ準備を行うようにしている。これにより、受け入れ準備のときに、ホルダ63の移動の軌跡と紙幣束M’が交差することを防止できるので、ホルダ63の移動の軌跡を大きくして紙幣束M’との接触を回避する必要がない。したがって、ホルダ63の移動の軌跡を小さなものにでき、帯封機構54を小型にできる。
また、帯封機構54によって、紙幣の長手方向に離れた2箇所を帯封することができるので、紙幣束M’を2本の帯でばらつきのない塊にできる。特に、損券束M’は、券端などがばらつき易く、紙幣の長手方向の中央部のみを1本のテープで結束しただけでは、券端がばらついて取り扱い難い。この構成により帯封をすれば、取り扱い易い損券束M’を得ることができる。
より具体的に説明すると、紙幣の長手方向の1箇所のみで帯封された損券束は、紙幣の長手方向において、帯封位置から遠ざかるに従い、損券のごわつきなどによって厚みが増していくから、券端の厚みが厚くなる。
これに対し、この実施形態では、上述のように、紙幣の長手方向の両端のそれぞれの近傍で帯封することができるので、損券のごわつきによる紙幣束M’の膨らみを良好に抑えることができる。よって、紙幣の長手方向の全域に亘って損券束M’の厚みを略一定にできる。これにより、損券束M’を積み重ね易くできる。
さらに、制御部120は、帯封用ハンド70が把持する紙幣の把持位置、および、把持した紙幣をその長手方向に移動させる移動量を制御する。これにより、紙幣を把持する帯封用ハンド70を、少なくとも紙幣の長手方向に自在に移動させられるから、帯封用ハンド70が紙幣を把持する位置を所望の位置に設定できる。また、帯封用ハンド70を移動させることで、紙幣の長手方向の所望の位置を帯封することができる。これにより、各国の金融機関が要求する紙幣束の帯封に適切に対応できる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、集積紙幣Mを帯封用ハンド70で把持する際、紙幣の長手方向における集積紙幣Mと帯封用ハンド70の位置決めは、搬送用ハンド68に対して、帯封装置51の全体を移動させることで行ってもよい。また、損券の紙幣の長手方向の3箇所以上を帯封するようにしてもよい。さらに、金種によって、紙幣の長手方向における帯封の位置を異ならせるようにしてもよい。また、上記実施形態では、制御部120の制御によって、集積部32,33に集積された集積紙幣Mを帯封する構成を説明したが、これに限らない。たとえば、制御部120の制御によって、集積部32〜36のうちの任意の集積部に集積された集積紙幣Mを帯封する構成であってもよい。また、出納機能を有する紙幣処理装置にこの発明を適用してもよい。
<参考例>
この参考例では、上述の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については図に同様の符号を付してその説明を省略する。この参考例の特徴の1つは、正券および損券のそれぞれについて、紙幣の長手方向における帯封位置を、金種毎(金額の異なる種類毎)に独立して設定できるようにしてある点にある。
図7は、制御部120のメモリに格納されているテーブル133である。このテーブルは、中国の元の紙幣について、正券における帯封位置と、損券における帯封位置とを示すものである。
中国の元については、テープTの幅が20mmとされている。また、5種類の金種のデータがテーブル133に含まれており、損券については、何れの金種についても、紙幣の長手方向の中央を帯封するものとされている。一方、正券については、何れの金種についても、紙幣の長手方向の一端から30mmの位置に帯封をするものとされている。
この参考例では、図3を用いて説明したように、紙幣の長手方向における集積紙幣Mの任意の位置を帯封用ハンド70で把持することができる。また、集積紙幣Mを把持した帯封用ハンド70を前後方向(紙幣の長手方向)に自在に移動することができる。
そして、識別ユニット6(図1A(2)参照)で識別された紙幣の種類および正損に対応する、テーブル133の紙幣の種類および正損のデータを用いて、帯封機構54で紙幣の帯封を行う。
このときの帯封の主な特徴としては、搬送用ハンド68から帯封用ハンド70へ集積紙幣Mを受け渡すときに、テーブル133に示されている帯封位置を避けるように、帯封用ハンド70を前後方向に位置決めすることと、帯封用ハンド70で把持した集積紙幣Mが、テーブル133に示されている帯封位置で帯封されるように、集積紙幣Mを把持した帯封用ハンド70を前後方向(紙幣の長手方向)に移動させることが挙げられる。
この参考例によれば、紙幣の長手方向の任意の位置に帯封をすることができる。また、紙幣の長手方向における任意の位置に帯封を行うようにすることができるので、集積紙幣Mのうち、金額表示がされている部分や、デザイン部分や、偽造防止用のホログラム部分などが、テープTで隠れてしまわないように帯封することができる。
さらに、紙幣束M’を10束積み重ねて帯封を行うことで大束を形成するときに、各紙幣束M’のテープTに印字された表示内容が隠れないように、各紙幣束M’のテープT(帯)の位置を設定できる。
また、損券の紙幣束M’に孔をあける処理を行う場合に、穿孔機のパンチなどが帯にかからないように、帯の位置を適宜設定することができる。
これにより、中国に限らず、欧州や米国などにおいて、帯封の位置を設定する場合においては、各国の金融機関が要求する帯封の態様に適切に対応することができる。
なお、この参考例では、通貨の種類や金種に拘わらず、正券であれば、紙幣の長手方向の一端から30mmの位置で帯封をするようにしているが、このような態様に限らない。正券であっても、金種によって、紙幣の長手方向における帯封の位置を異ならせてもよい。これにより、米ドルのように、金種にかかわらず紙幣の大きさが同一である国において、帯の位置で金種を見分けることができる。

Claims (4)

  1. 紙幣を処理するための紙幣処理装置であって、
    紙幣が、正常な正券か、損傷のある損券かを識別するための識別手段と、
    前記識別手段の識別結果に基づいて、紙幣を正券および損券に分類して集積するための集積手段と、
    前記集積手段に集積された紙幣を帯封するための帯封手段と、
    前記識別手段が損券と識別した紙幣を前記帯封手段が帯封する際に、少なくとも紙幣の長手方向2箇所を帯封させる帯封制御手段と、
    を含むことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記帯封手段は、集積された紙幣を把持するためのハンドを有し、
    前記帯封制御手段は、1回目の帯封が終了した紙幣を把持したハンドを把持した紙幣の長手方向に所定量移動させ、その状態で第2回目の帯封を行わせることを特徴とする、請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記帯封制御手段は、前記帯封手段が損券を帯封する際に、紙幣の長手方向に見て、一端寄りの位置および他端寄りの位置を帯封させることを特徴とする、請求項1または2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記帯封手段は、集積された紙幣を把持するためのハンドを有し、
    前記帯封制御手段は、前記ハンドが把持する紙幣の把持位置、および、把持した紙幣をその長手方向に移動させる移動量を制御することを特徴とする、請求項3記載の紙幣処理装置。
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