JP5076722B2 - ドクターホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機、塗工機等で用いられるドクターホルダーに関し、特に、ドクターブレードの取り外しがきわめて容易であり、洗浄等のメンテナンス性に優れたドクターホルダーに関する。
従来のドクターホルダーは、ドクターブレードをはさんで保持する剛性の高い上下のホルダー板を備えており、該上下のホルダー板によってドクターブレードを挟み、上下のホルダー板を幅方向(ドクターブレードの刃先と平行方向)に一定間隔をあけて配置された多数のボルトによって互いに固定する構造となっていた。しかしながら、この構造のドクターホルダーではドクターブレードの交換の際に多数のボルトを緩めたり、締めたりしなければならず、作業負荷が大きいという問題があった。
そこで、ドクターブレードの交換を容易に行うため、ドクターブレードの固定に板ばねを用いたドクターホルダーが知られている(例えば、特開平10−272757号公報参照)。この種のドクターホルダーは、図9、図10に示すように、ドクターブレード1を支持するホルダー本体2と、ドクターブレード1を補強するため、ドクターブレード1の上面に配置された背板3と、ドクターブレード1を背板3を介してホルダー本体2に押し付けるための板ばねで形成された押さえ板4と、ホルダー本体2の先端に平行な直線上に位置するように取り付けられた複数のボルト5であって、頭部が押さえ板4の上方に位置し、押さえ板4を旋回させた際の支点となるように設けられたボルト5と、押さえ板4の後端の下に位置するようにホルダー本体2に回転可能に保持された押圧用シャフト6と、その押圧用シャフトを回転させるための取っ手7等を備えている。押圧用シャフト6は、円周の一部を平坦面6aとした変形円柱形状の棒材で形成されており、回転角度位置を平坦面6aが横向きとなる位置(図10に実線で示す位置)とすることで押さえ板4の後端を持ち上げ、押さえ板4をボルト5の頭部を支点として旋回させ、先端を背板3に押し付けてドクターブレード1を固定することができ、また、平坦面6aが上向きとなる位置に回転させることで押さえ板4の後端を下降させ、ドクターブレード1の固定を解除することができる。この構成のドクターホルダーでは、図10に示す状態とすることで、押さえ板4でドクターブレード1をホルダー本体2に強く押し付けて保持することができ、この状態で使用される。そしてドクターブレード1の交換の際には、単に押圧用シャフト6を取っ手7を持って上方向に旋回させ、平坦面6aを上向きとすることでドクターブレード1の固定を解除することができ、簡単にドクターブレード1の交換を行うことができる。
ところが、この種のドクターホルダーには次のような問題点があった。
1.ドクターブレード1とホルダー本体2の間、ドクターブレード1と背板3の間、背板3と押さえ板4の間などにインキが入り込み、それが乾燥して固まってしまい、ドクターブレード1を取り外すことがきわめて困難となる場合がある。
2.ドクターブレード1の刃先にうねり等のむらが発生しやすく、このため、均一な膜厚が得られず、印刷品質に悪影響を与える。また、うねりによる影響を軽減させるためにドクター圧力を大きくすることが行われているが、その場合ドクター刃先や版胴の摩滅が進行し、耐久性に問題がある。
特開平10−272757号公報
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、ドクターブレードを板ばねで形成された押さえ板を用いてホルダー本体に固定する構成のドクターホルダーにおいて、ドクターブレードとその上下に位置する部材との間にインキが入り込んで固着することを抑制することができ、且つドクターブレードの刃先にうねりが発生することを抑制することができるドクターホルダーを提供することを課題とする。
本発明のドクターホルダーはかかる課題を解決するため、ドクターブレードを支持するホルダー本体と、該ホルダー本体との間に前記ドクターブレードをはさみ付けて保持するための剛性の大きいホルダー板と、前記ドクターブレードを前記ホルダー本体とホルダー板ではさみ付けて保持するよう該ホルダー板を前記ホルダー本体に押し付ける押圧手段とを備えた構成とし、その押圧手段を、先端が前記ホルダー板の上面に位置し、後端が前記ホルダー板の後端よりも後ろに延び出すように配置された押さえ板と、該押さえ板の先端と後端との間の中間領域の上に配置された支点部材であって、前記押さえ板の後端を持ち上げた際に該押さえ板が前記支点部材を支点として旋回するように前記押さえ板を支持する支点部材と、前記押さえ板の後端の下に位置するように前記ホルダー本体に回転可能に保持され、回転角度位置を変えることで前記押さえ板の後端を持ち上げ、該押さえ板を前記支点部材を支点として旋回させる押圧用シャフトとを有する構成とし、更に、前記支点部材を、前記押さえ板の全長にほぼ等しい長さの棒材で形成したものである。
ここで、前記支点部材を、該支点部材、前記押さえ板及びホルダー板を貫通する複数の支点部材取付具によって前記ホルダー本体に取り付ける構成とし、その支点部材取付具を、前記ホルダー本体にねじ止めするためのねじ部と、前記ホルダー板に形成している貫通孔に挿入される大径部と、該大径部よりも小径の小径部と、該小径部よりも大径の頭部を備えた構成とすると共に、該頭部の外径を前記大径部と同一若しくはそれより小さく定めておき、前記支点部材には、前記頭部を通過させるための挿入用穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を挿入させうる幅の溝を形成し、前記押さえ板には、前記頭部を通過させるための大径穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を通すことのできる溝を形成しておくという構成とすることが好ましい。
また、ドクターブレードとホルダー板の間に、先端を該ホルダー板の先端より延び出させる形態で背板を設け、その背板を前記ホルダー板に固定する構造とすることが好ましい。
本発明のドクターホルダーは、ドクターブレードを剛性の高いホルダー本体とホルダー板ではさみ、そのホルダー板を押さえ板によってホルダー本体に押し付けることでドクターブレードを保持する構成としているので、押さえ板がその先端領域のみでホルダー板を押さえ、従ってホルダー板を線接触に近い形態で押さえているにもかかわらず、ホルダー板は広い面接触でドクターブレードをホルダー本体に押し付けて保持することができ、ドクターブレードを安定して保持することができると共にドクターブレードとその両面をはさみ付けている部材との間にインキが侵入しにくく、このため、侵入したインキが乾燥して固まり、ドクターブレードを取り外しにくくなるという現象を防止できる。また、剛性の高いホルダー本体とホルダー板でドクターブレードをはさみ付けているため、ホルダー本体とホルダー板とによるドクターブレードの押圧力の、幅方向(ドクターブレードの刃先と平行方向)のばらつきが小さく、このため、ドクターブレードの刃先にうねりがほとんど発生しない。更に、前記支点部材を、前記押さえ板の全長にほぼ等しい長さの棒材で形成しているので、押さえ板を旋回させる際の支点が連続した直線状となり、このため、押さえ板先端のホルダー板に対する押圧力を幅方向に均一とすることができ、ドクターブレードの刃先のうねり発生を一層抑制することができる。かくして、本発明のドクターホルダーを用いることで、ドクター圧力をあまり大きくしなくても版胴版面を均一にかき取って版胴版面の膜厚を均一とすることができ、印刷品質を高めることができると共にドクター刃先や版胴の摩滅を抑制でき、耐久性を向上できる。
ここで、前記支点部材を、該支点部材、前記押さえ板及びホルダー板を貫通する複数の支点部材取付具によって前記ホルダー本体に取り付ける構成とし、その支点部材取付具を、前記ホルダー本体にねじ止めするためのねじ部と、前記ホルダー板に形成している貫通孔に挿入される大径部と、該大径部よりも小径の小径部と、該小径部よりも大径の頭部を備えた構成とすると共に、該頭部の外径を前記大径部と同一若しくはそれより小さく定めておき、前記支点部材には、前記頭部を通過させるための挿入用穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を挿入させうる幅の溝を形成し、前記押さえ板には、前記頭部を通過させるための大径穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を通すことのできる溝を形成しておくという構成とすると、支点部材取付具をホルダー本体に取り付けた状態で、ホルダー板、押さえ板及び支点部材を取り付けることができ、簡単な操作で取り付けを行うことができる。
また、ドクターブレードとホルダー板の間に、先端を該ホルダー板の先端より延び出させる形態で背板を設けておくことで、ドクターブレードを補強してドクター効果を高めることができ、更に、その背板を前記ホルダー板に固定する構造とすることで、ドクターブレード交換の際に背板が外れることがなく、ドクターブレードの交換を容易に行うことができる。
以下、図面に示す本発明の好適な実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係るドクターホルダーの概略平面図、図2(a)、(b)はそれぞれ、図1のA−A矢視断面を、ドクターブレード保持状態及び解除状態で示す概略断面図、図3(a)、(b)はそれぞれ、図1のB−B矢視断面を、ドクターブレード保持状態及び解除状態で示す概略断面図、図4は図1のC−C矢視断面図、図5は図1に示すドクターホルダーを分解して示す概略断面図、図6は図1に示すドクターホルダーを分解して示す概略平面図である。全体を参照符号10で示すドクターホルダーは、ドクターブレード11を支持するホルダー本体12と、ドクターブレード11を補強するため、ドクターブレード11の上面に配置された背板13と、ホルダー本体12との間にドクターブレード11をはさみ付けて保持するための剛性の大きいホルダー板14と、ドクターブレード11をホルダー本体12とホルダー板14ではさみ付けて保持するようホルダー板14をホルダー本体12に押し付ける押圧手段15等を備えている。
ホルダー本体12はドクターブレード11とホルダー板14とを支持する平坦な支持面12aを備えており、ホルダー板14は背板13を介してドクターブレード11を支持する平坦な支持面14aとホルダー本体12の支持面12aに当接させるための平坦な当接面14bを備えている。支持面14aと当接面14bには、ドクターブレード11及び背板13の厚さにほぼ等しい段差が付けられており、ホルダー板14の先端領域をホルダー本体12に向かって押し付けることで、ドクターブレード11及び背板13を面接触ではさみ付けて保持することができる。ホルダー本体12及びホルダー板14は、ステンレス鋼等の金属材や、炭素繊維強化樹脂等の強化樹脂で作られる。ホルダー板14の支持面14a形成領域の厚さとしては、その上面を押圧手段15で押圧した時に、その押圧力に部分的なむらがあっても、支持面14aが背板13を介してドクターブレード11を極力均一に押圧できるよう、適度な剛性を備えることができるように定めるものであり、5〜20mm程度に選定することが好ましい。
背板13は、ドクターブレード11を補強して腰の強さを加減するためのものであり、先端がホルダー14の先端からドクターブレードの刃先近傍にまで延び出すように配置されている。背板13は0.4mm程度のステンレス鋼等の鋼板で作られている。この背板13は、複数箇所(例えば、両端近傍の2箇所)をねじ17でホルダー板14の支持面14aに固定されている。このように背板13をホルダー板14にあらかじめ固定しておくことで、ドクターブレード11の交換の際に背板13が動くことがなく、ドクターブレード11の交換作業を容易とすることができる。
ホルダー本体12には、ドクターブレード11の位置決めを行うための位置決めピン18が取り付けられており、ドクターブレード11の後端をこの位置決めピン18に押し付けることでドクターブレード11をホルダー本体12に対して位置決めすることができる。なお、ホルダー板14にはこの位置決めピン18を挿入させる孔が形成されている。ホルダー本体12には、持ち運び用の取っ手19も取り付けられている。
ホルダー板14をホルダー本体12に押し付ける押圧手段15は、先端がホルダー板14の上面に位置し、後端がホルダー板14の後端よりも後ろに延び出すように配置された押さえ板22と、その押さえ板22の上方に設けられた支点部材23であって、押さえ板22の後端を持ち上げた際に該押さえ板が支点部材23を支点として旋回し、先端が下降してホルダー板14を押圧するように押さえ板22を支持する支点部材23と、その支点部材23をホルダー本体12に取り付けるための支点部材取付具24と、押さえ板22の後端の下に位置するようにホルダー本体12に回転可能に保持され、回転角度位置を変えることで押さえ板22の後端を持ち上げ、押さえ板22を支点部材23を支点として旋回させる押圧用シャフト25等を備えている。押さえ板22は、図2(a)、図3(a)に示すように、その押さえ板22の後端を押圧用シャフト25で持ち上げた時に支点部材23を支点として旋回し、先端でホルダー板14を押圧し、ドクターブレード11をホルダー本体12との間に所望の強度ではさみ付けて保持することができるように設けるものであり、ホルダー板14を全幅に渡って押圧することができるよう、ホルダー板14とほぼ等しい幅を有している。押さえ板22には厚さが1mm程度の板ばねが用いられる。
支点部材23は、押さえ板22の幅にほぼ等しい長さの棒材で形成されており、押さえ板22をその全幅に渡って連続した直線状に支持することができる。この支点部材23をホルダー本体12に取り付けるための支点部材取付具24は、図5から良く分かるように、ホルダー本体12に形成しているねじ孔12bにねじ込むねじ部24aと、ホルダー板14に形成している貫通孔14cに挿入される大径部24bと、その上の小径部24cと、頭部24dを備えている。頭部24dの外径は、ホルダー板14の貫通孔14cに挿入可能なように大径部24bの外径と同一若しくはそれより若干小さく定められており、これにより、ホルダー本体12に支点部材取付具24を取り付けた状態で、その上からホルダー板14をかぶせ、貫通孔14c内に支点部材取付具24の大径部24bを挿入させることができる。支点部材23には、図7、図8に示すように、支点部材取付具24の頭部24dを通過させ得る内径の挿入用穴23aと、その挿入用穴23aの横に続くように形成され、支点部材取付具24の小径部24cを挿入させうる幅の溝23bと、溝23bの上部領域の周縁に、支点部材取付具24の頭部24dの下面に当接しうるように形成された段部23cを備えている。この構造により、図8(a)に示すように、ホルダー本体12にあらかじめ支点部材取付具24を取り付け、且つホルダー本体12の上にホルダー板14及び押さえ板22を取り付けた状態で、支点部材取付具24の上方に支点部材23の挿入用穴23aを位置させ、その状態で支点部材23を矢印D方向に下降させて挿入用穴23a内に頭部24d及び小径部24cを挿入し、次いで支点部材23を矢印E方向に移動させることで図8(b)に示すように、頭部24dを段部23cの上に位置させることができ、簡単な操作によって、支点部材23cを支点部材取付具24に対して段部23cが頭部14dの下面に突き当たる位置以上に持ち上げられないように保持させることができる。ここで、支点部材23cが支点部材取付具24によって拘束される高さ方向の位置は、押さえ板22の後端を、図2(a)、図3(a)に示すように持ち上げた時に、支点部材23を支点として旋回した押さえ板22がその先端でホルダー板14を所望の押圧力で押圧することができるように定めるものであり、例えば、押さえ板22の支点部材23で支持された部分とホルダー板14との間に0.5〜1mm程度の隙間が形成されるように定められる。なお、この実施の形態では、図3(b)、図8(b)に示すように、押さえ板22をホルダー板14の上面に載せた状態では、支点部材23がその押さえ板22の上に載った状態となり、その段部23cと支点部材取付具24の頭部24dとの間に隙間が形成されているが、押さえ板22の後端を持ち上げた時には、図3(a)に示すように、押さえ板22によって支点部材23が、所定の高さ位置(段部23cが頭部24dの下面に突き当たる位置)に持ち上げられる構造であるが、この構造を採用する代わりに、支点部材23を常に所定の高さ位置に保つようにホルダー本体12に取り付ける構造としてもよい。
押さえ板22には、図6に示すように、支点部材取付具24の頭部24dを通すための大径穴22aとそれに続く狭い幅の、小径部24cを通すことのできる溝22bが形成されている。この構成により、ホルダー本体12に取り付けた状態の支点部材取付具24に対して押さえ板22を、その小径部24cが溝22b内に挿入された状態に取り付けることができ、その状態で、支点部材取付具24の小径部24cによって押さえ板22を位置決めして保持できる。
押圧用シャフト25は、円周の一部を平坦面25aとした変形円柱形状の棒材で形成されており、図2(a)、図3(a)に示すように回転角度位置を平坦面25aが横向きとなる位置とすることで押さえ板22の後端を持ち上げ、押さえ板22を支点部材23を支点として旋回させ、先端をホルダー板14の上面に押し付けてホルダー板14をホルダー本体12に向かって押し付け、ドクターブレード11を固定することができ、また、図2(b)、図3(b)に示すように平坦面25aが上向きとなる位置に回転させることで押さえ板22の後端を下降させ、ドクターブレード11の固定を解除することができる。ここで、押圧用シャフト25を回転させて押さえ板22の後端を持ち上げる量は、押さえ板22がその後端を持ち上げた時に、支点部材23を支点として旋回した押さえ板22の先端でホルダー板14を所望の押圧力で押圧することができるように定めるものであり、例えば、3mm程度に定められる。押圧用シャフト25の長手方向の一部箇所は円筒状のままの円筒部25b(図6参照)となっており、この円筒部25bを軸受部材28でホルダー本体12に取り付けることで、押圧用シャフト25をホルダー本体12に回転可能な形態で取り付けることができる。この押圧用シャフト25には、それを回転操作するための取っ手29も取り付けられている。なお、押さえ板22の後端縁には、軸受部材28及び取っ手29の干渉を避けるため、切欠き22c、22dが形成されている。
次に、上記構成のドクターホルダー10の使用方法を説明する。図2(b)、図3(b)に示すように、押圧用シャフト25を、その平坦面25aが上向きとなる位置とした状態では、押さえ板22は単にホルダー板14の上に載っただけの状態であるので、ホルダー板14は押圧されておらず、このため、ドクターブレード11を容易に交換できる。新たなドクターブレード11をホルダー本体12とホルダー板14の間に装着した後は、押圧用シャフト25の取っ手29を操作して、押圧用シャフト25を、図2(a)、図3(a)に示すように、平坦面25aが横向きとなる位置に回転させる。これにより、押さえ板22の後端が押圧用シャフト25によって持ち上げられ、押さえ板22が支点部材23を支点として旋回し、先端でホルダー板14を押圧し、ドクターブレード11をホルダー本体12とホルダー板14ではさみ付けて保持する。この状態でドクターホルダー11を使用する。ここで、ドクターブレード11は剛性の高いホルダー板14によってホルダー本体12に対してはさみ付けられ、保持されるので、押さえ板22がその先端領域のみでホルダー板14を押さえているにもかかわらず、ホルダー板14は広い面接触でドクターブレード11を背板13を介してホルダー本体12に押し付けて保持することができ、ドクターブレードを安定して保持することができると共にドクターブレードとその両面をはさみ付けている部材との間にインキが侵入しにくい。このため、使用中にインキが侵入し、乾燥して固まり、ドクターブレードを取り外しにくくなるという現象を防止できる。また、押さえ板22はその全幅を支持する支点部材23を支点として旋回し、先端でホルダー板14を押圧しているので、押さえ板22の先端のホルダー板14に対する押圧力は幅方向にきわめて均一となっており、且つ剛性の高いホルダー板14を介してドクターブレード11を押圧しているので、ホルダー板14によるドクターブレード11の押圧力は、幅方向にきわめて均一となっている。このため、ドクターブレード11の刃先にうねりがほとんど発生せず、このドクターホルダー10を用いることで、ドクター圧力をあまり大きくしなくても版胴版面の膜厚が均一となるように掻き取ることができ、印刷品質を高めることができると共にドクター刃先や版胴の摩滅を抑制でき、耐久性を向上できる。
ドクターブレード11の交換に当たっては、単に押圧用シャフト25の取っ手29を操作して、押圧用シャフト25を、図2(b)、図3(b)に示すように、平坦面25aが上向きとなる位置に回転させることで、ドクターブレード11の固定を解除できるので、容易に交換できる。また、この際、ドクターブレード11の上下面とそれ上下に位置する部品との間でインキが固まっているということがほとんどないので、ドクターブレード11を容易に取り外すことができ、この点からもドクターブレード交換を容易に行うことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係るドクターホルダーの概略平面図 (a)、(b)はそれぞれ、図1のA−A矢視断面を、ドクターブレード保持状態及び解除状態で示す概略断面図 (a)、(b)はそれぞれ、図1のB−B矢視断面を、ドクターブレード保持状態及び解除状態で示す概略断面図 図1のC−C矢視断面図 図1に示すドクターホルダーを分解して示す概略断面図 図1に示すドクターホルダーを分解して示す概略平面図 (a)、(b)それぞれ、支点部材の一部の概略平面図及び概略断面図 (a)、(b)は支点部材取付具に支点部材を取り付ける手順を示す概略断面図 従来のドクターホルダーの概略平面図 従来のドクターホルダーの概略側面図
符号の説明
10 ドクターホルダー
11 ドクターブレード
12 ホルダー本体
12a 支持面
12b ねじ孔
13 背板
14 ホルダー板
14a 支持面
14b 当接面
14c 貫通孔
15 押圧手段
18 位置決めピン
19 取っ手
22 押さえ板
23 支点部材
23a 挿入用穴
23b 溝
23c 段部
24 支点部材取付具
24a ねじ部
24b 大径部
24c 小径部
24d 頭部
25 押圧用シャフト
25a 平坦面
25b 円筒部
28 軸受部材
29 取っ手

Claims (3)

  1. ドクターブレードを支持するホルダー本体と、該ホルダー本体との間に前記ドクターブレードをはさみ付けて保持するための剛性の大きいホルダー板と、前記ドクターブレードを前記ホルダー本体とホルダー板ではさみ付けて保持するよう該ホルダー板を前記ホルダー本体に押し付ける押圧手段とを備え、該押圧手段が、先端が前記ホルダー板の上面に位置し、後端が前記ホルダー板の後端よりも後ろに延び出すように配置された押さえ板と、該押さえ板の先端と後端との間の中間領域の上に配置された支点部材であって、前記押さえ板の後端を持ち上げた際に該押さえ板が前記支点部材を支点として旋回するように前記押さえ板を支持する支点部材と、前記押さえ板の後端の下に位置するように前記ホルダー本体に回転可能に保持され、回転角度位置を変えることで前記押さえ板の後端を持ち上げ、該押さえ板を前記支点部材を支点として旋回させる押圧用シャフトとを有し、前記支点部材が、前記押さえ板の全長にほぼ等しい長さの棒材で形成されていることを特徴とするドクターホルダー。
  2. 前記支点部材が、該支点部材、前記押さえ板及びホルダー板を貫通する複数の支点部材取付具によって前記ホルダー本体に取り付けられており、前記支点部材取付具は、前記ホルダー本体にねじ止めするためのねじ部と、前記ホルダー板に形成している貫通孔に挿入される大径部と、該大径部よりも小径の小径部と、該小径部よりも大径の頭部を備えており、該頭部の外径は前記大径部と同一若しくはそれより小さく定められており、前記支点部材には、前記頭部を通過させるための挿入用穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を挿入させうる幅の溝が形成されており、前記押さえ板には、前記頭部を通過させるための大径穴と、その横に続く、前記頭部の外径よりも狭い幅で且つ前記小径部を通すことのできる溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のドクターホルダー。
  3. 前記ドクターブレードとホルダー板の間に、先端を該ホルダー板の先端より延び出させる形態で背板が配置されており、該背板を前記ホルダー板に固定していることを特徴とする請求項1又は2記載のドクターホルダー。
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