JP6483003B2 - オフセット印刷機の押込工具及びそれを使用したオフセット印刷機のブランケット装着方法 - Google Patents
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Description
このようなブランケットや刷版の交換に関連する技術として特許文献1及びに特許文献2に開示された技術がある。以下、特許文献1及びに特許文献2に開示された技術を説明するが、その説明では、参考に、特許文献1及び特許文献2で使用されている符号を括弧付きで示す。
版胴やブランケット胴に単胴を使用する場合において、倍胴を使用する場合と同一の印刷速度(換言すれば印刷物の生産性)を維持するためには、版胴やブランケット胴の単位時間当たりの回転数を増加する必要がある。そして、版胴やブランケット胴が小サイズ化されて軽量になるほど、回転数の増加の影響を受けやすく、剛性低下の影響を受けやすくなる。版胴やブランケット胴の周面には、卷回された刷版やブランケットの両端(咥え側端部及び咥え尻側端部)を挿入して固定するためにギャップ(溝)が設けられる。小サイズの版胴やブランケット胴では、回転数の増加の影響や剛性低下の影響を抑制するためにギャップは小さく形成される。
次いで、ブランケット胴を回転させながらブランケットの周面に巻き付けていく。ブランケット胴の周面(以下、胴周面ともいう)からブランケットが浮いてしまうと、オフセット印刷機の運転中にブランケットが外れてしまうおそれがあるため、この作業では、作業者が手で適度の張力を与えつつブランケットを胴周面に押し付けながら(しごきながら)、ブランケットを胴周面に密着状態で巻き付けていく。
そして、ブランケットをブランケット胴の略全周に巻き付けた後、ブランケットの咥え尻側端部を作業者が手でギャップ内に押し込み、この状態を保持しつつ締め付け装置によりブランケットを締め付けて、ブランケットの装着が終了する。
つまり、メタルバックブランケットはメタル層を有して重量があるため、これをハンドリングするのには作業者に大きな負担が掛かっていた。
また、メタルバックブランケットのメタル層は、金属であるため、ある程度の剛性があるので反り返りが強い。胴周面に密着させてブランケットを装着することは、胴周面の曲率にあわせてブランケットを曲げることであるから、反り返りの強いメタルバックブランケットを胴周面に密着させるためには大きな力が必要となり、作業者にとって大きな負担となっていた。
特に、(1)咥え尻側端部をギャップ内に押し込む際には大きな力が必要となり、また、(2)ブランケット胴に単胴が使用される場合には、ブランケット胴周面の曲率が大きいためブランケット胴に巻き付ける際のメタルバックブランケットの反り返ろうとする力が強い。ブランケット胴に単胴を使用した構成において、咥え尻側端部をギャップ内に押し込む際には、上記の(1)と(2)との要因が相乗的に作用し、極めて大きな力が必要となり、作業者にとって非常に大きな負担となっていた。
(3)前記押込部材の前記凹所の曲率が、前記第1ブランケット胴の外周面の曲率以下に設定されることが好ましい。
(5)前記支持部材の前記凹所の曲率が、前記第2ブランケット胴の外周面の曲率以下に設定されることが好ましい。
(7)前記押込部材の少なくとも前記外側面が、樹脂又は弾性体により構成されることが好ましい。
(8)前記支持部材の少なくとも前記外側面が、樹脂又は弾性体により構成されることが好ましい。
(9)前記ネジが台形ネジであることが好ましい。
(10)前記押込部材と前記支持部材とが同一形状に形成されることが好ましい。
また、軸部材を廻すだけの簡単な操作なので、作業環境が悪くても、容易に作業を行うことができ、作業者の負担を軽減することができる。
本実施形態では、本発明のオフセット印刷機を新聞用オフセット輪転印刷機に適用した例を説明する。
なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
印刷部は、新聞用オフセット輪転印刷機(以下、単に輪転印刷機という)のタワーユニットを構成するものであり、ウェブ(連続紙)1の走行方向上流側に一色目として黒を印刷する墨刷用の版胴2A,ブランケット胴(第2ブランケット胴)3A,版胴2B及びブランケット胴3Bが配置され、この下流に二色目としてスポット色を印刷するスポット刷用の版胴2C,ブランケット胴(第1ブランケット胴)3C及びブランケット胴(圧胴用ブランケット胴)3Dがある。なお、墨刷はウェブ1の両面に行なわれ、スポット刷はウェブ1の片面に行なわれるように構成されている。以下の説明では、版胴2A,2B,2Cを特に区別しない場合には、版胴2と表記し、ブランケット胴3A,3B,3C,3Dを区別しない場合には、ブランケット胴3と表記する。
メタルバックブランケット31は、その両端の咥え側端部31cと咥え尻側端部31dとが各ブランケット胴3の周面に設けられたギャップ(溝)32内に挿入されると共に、咥え尻側端部31dがギャップ32内のブランケット締め装置(図中には、そのトーションバーのみを示す)33により締め付けられる。これにより、メタルバックブランケット31がブランケット胴3へ装着される。
なお、便宜的に、図1では、版胴2A〜2Cの刷版、並びに、ブランケット胴3A,3B,3Dのギャップ32及びメタルバックブランケット31を省略すると共に、ブランケット胴3Cについてのみブランケット胴3Cの外周面とメタルバックブランケット31との間に隙間を空けて示している。
メタルバックブランケット31は、図2に示すように、メタル層31aと、メタル層31aに積層されたブランケット層31bとを備えて構成されており、メタル層31aを内側に、ブランケット層31bを外側にして、ブランケット胴3の外周面に巻き付けられる。また、メタルバックブランケット31の長さ(図2における左右方向の寸法)は、単胴3Cの周長に合せて新聞紙1頁程度の長さとなっている。
ブランケット層31bは、ゴム層又は布層などにより形成される。メタル層31aは例えばステンレスにより形成され、ブランケット層31bよりも薄い。
ブランケット層31bは、メタル層31aよりも短く、メタル層31aのブランケット層31bよりも長手方向にはみ出した両端が、折り曲げられて、上記の咥え側端部31cと咥え尻側端部31dとして使用される。なお、以下のメタルバックブランケット31に関する説明では、咥え側端部31c側を前側と表記し、咥え尻側端部31d側を後ろ側と表記する。
以下、後述するブランケット装着方法に使用する押さえ工具4,押込工具5及び規制工具6の構造について説明する。
押さえ工具4は、図3に示すように、ローラ41と、ローラを回転可能に支持するローラ支持部42とを備えて構成されている。
ローラ41は、メタルバックブランケット31に接触した時にメタルバックブランケット31を傷付けてしまわないように樹脂製としている。
ローラ支持部42は、横長のベースプレート42aと、ベースプレート42aの長手方向両端から垂設された一対の支持プレート42b,42bとを備えて構成されており、支持プレート42b,42bは、ローラ41の両端を回転可能に支持している。
ローラ41が容易に回転してしまうと、ローラ41によりメタルバックブランケット31をブランケット胴3へと押さえ付けようとしても、ローラ41が回転してメタルバックブランケット31に対して滑ってしまう。このため、メタルバックブランケット31をブランケット胴3へと上手く押さえ付けることができない。したがって、ローラ41の回転にブレーキを掛けるような機構を設けるのが好ましい。
なお、作業者が把持しやすいように、また、ローラ41が遠くまで届くように、ローラ支持部42の背面に把持部や腕部を設けてもよい。
押込工具5は、図4(a),(b)に示すように、図示する姿勢において上下対称に構成されており、一対の可動部材(第1可動部材、押込部材)51A及び可動部材(第2可動部材、支持部材)51Bと、これらの可動部材51A,51Bを繋ぐ軸部材52とを備えて構成されている。以下、可動部材51A,51Bを特に区別しない場合には、可動部材51と表記する。
具体的には、作業者が、ハンドル52aを把持して軸部材52を矢印A1で示す方向(可動部材51Aに対しては反時計回り)に回転すると、可動部材51A,51Bは、例えば図4(a)において二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで軸部材52上を外側に送り出され(押込工具5が伸長し)、逆に軸部材52を矢印A2で示す方向(可動部材51Aに対しては時計回り)に回動すると、可動部材51A,51Bは、例えば図2(a)において実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで軸部材52上を内側に引き込まれる(押込工具5が縮退する)。
ブランケット胴3Cは片面印刷用である。このため、上述した通り、ウェブ1のパスラインPLを挟んで対向して配置されるブランケット胴(圧胴用ブランケット胴)3Dは印刷を行わず、ブランケット胴3Cに圧接される圧胴として機能する。したがって、ブランケット胴3Dに対して版胴及び版胴にインキを供給するインキング装置が、ブランケット胴3Dには設けられていない。ブランケット胴3Bのように版胴2Bやインキング装置(図示略)が設けられているものでは、版胴2Bやインキング装置が、直接的又は間接的にブランケット胴3Bの回転抵抗となるのに対し、ブランケット胴3Dでは、版胴及びインキング装置が設けられていないため、ブランケット胴3Bに較べ回転抵抗が少ない。
このため、ブランケット胴3Cにメタルバックブランケット31を装着する際には、規制工具6を使用してブランケット胴3Cの回転を規制するようにしている。
図5(b)に示すように、ブランケット胴3Cには、メタルバックブランケット31が卷回される箇所よりも外方(ブランケット胴3Cの軸方向中心線CLから離隔する側)すなわち端部寄りに孔部34が穿設されている。上記の棒状部材61の先端部61aは、図5(a)に示すように、この孔部34に挿入される。先端部61aは、棒状部材61の基部(棒状部材61から先端部61aを除いた部分)に対して角度を付けられている。
図5(a),(b)に示すように、ブランケット胴3Cと版胴2Cとの間には、作業中に誤って作業者が手を挟まないように安全バー35が設けられている。規制工具6の棒状部材61が、この安全バー35の下端面(装置フレーム100寄りの面)に当接するように(又は安全バー35の下端面の下に微小隙間をあけて位置するように)、ジャッキアップボルト63により棒状部材61の高さが初期調整されている。
本発明の一実施形態としてのブランケット装着方法を、ブランケット胴3Cへのメタルバックブランケット31の装着を例に取って図6(a)〜(c)を参照して説明する。なお、図6(a)〜(c)では、ブランケット胴のギャップを簡略化して示すと共にブランケット締め装置33を省略している。
挿入ステップでは、作業者が、自らの手によって、メタルバックブランケット31の咥え側端部31cを、ブランケット胴3Cのギャップ32内へと挿入する。
その後、咥え側端部31cがギャップ32から外れてしまわないように、作業者は、押さえ工具4のローラ41により、メタルバックブランケット31の咥え側端部31cの近傍をブランケット胴3Cに押さえ付ける。同時に、メタルバックブランケット31の後ろ側(咥え尻側端部31d側)が垂れ下がってしまわないように、メタルバックブランケット31の後ろ側を、ギャップ32内に挿入された咥え側端部31cと略同じ位置で固定支持具7により下方から支持する。これにより図6(a)に示す状態となる。
本実施形態の固定支持具7は、ブランケット装着作業時にテンポラリーで設置されるものである。
ローラ41が、メタルバックブランケット31をブランケット胴3Cの外周面へと押さえ付けているが、ローラ41の回転及びローラ41に対する滑りにより、メタルバックブランケット31の後ろ側がローラ41とブランケット胴3Cとの間を通過可能となっている。したがって、ローラ41を図6(a)に示す位置に配置したままブランケット胴3Cを上述のように略一回転させることにより、図6(b)に示すように、メタルバックブランケット31がブランケット胴3Cの外周面の略全周に巻きついて、咥え尻側端部31dがギャップ32内の入口近傍に位置する状態となる。
そして、図6(b)に示す状態から、図6(c)に示すように、可動部材51Aの凹所51aに、対面するブランケット胴3Cの部位が入り込むように、作業者がハンドル52aを回動して押込工具5を伸長させることで、可動部材51Aにより、反り返りに抗して咥え尻側端部31dをギャップ32内に押し込むことができる(図6(c)では、便宜的に、可動部材51A,咥え側端部31c,咥え尻側端部31d及びブランケット胴3Cの外周面の各相互間に隙間を空けて示している)。
なお、押込工具5を伸長させる際には、メタルバックブランケット31を押圧するまでは、可動部材51Aがハンドル52a(は軸部材52)と供回りしないように、作業者は可動部材51Aを押えながらハンドル52aを回動させる。
また、この押込ステップでは、押込工具5を使用した作業の邪魔にならない位置において、押さえ工具4によりメタルバックブランケット31をブランケット胴3Cに押さえつけてもよい。
固定ステップでは、押込工具5により咥え側端部31c及び咥え尻側端部31dを共にギャップ32内に押し込んだ状態を保持する。さらに規制工具6の棒状部材61の先端61aを安全バー35の下縁に当接させつつブランケット胴3Cの孔部34に挿入させた状態として、ブランケット胴3Cが回転しないように規制する。
この状態で、咥え側端部31cをギャップ32内に係止させつつ、ブランケット締め装置33(図1参照)により咥え尻側端部31dを締め付けることで、ブランケット胴3Cへのメタルバックブランケット31の装着が完了する。
本発明の一実施形態のオフセット印刷機の押込工具及びオフセット印刷機のブランケット装着方法によれば、以下の作用・効果が得られる。
つまり、押込工具5を使用して小さな力で咥え尻側端部31dをギャップ32内にジャッキアップできるので、押込作業を容易に行うことが可能となり、ブランケット胴の幅方向に複数配置していた作業者の人数を従来よりも減らすことができる。また、作業者の負担を軽減することができる。
また、ハンドル52を廻すだけの簡単な操作なので、作業に使用できる空間が狭く、視認性の確保が困難な環境下でも、容易に作業を行うことができる。
さらに、軸部材52にハンドル52を設けているので、作業者がハンドル52を把持して軸部材52を操作しやすい。
したがって、押込工具5の向きを気にせず使用することができる。また、可動部材51A,51Bを製作上は同一部品とすることができるので、押込工具5の製造工程の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
(1)上記実施形態では、押込工具5の可動部材51A,51Bの凹所51aの曲率をブランケット胴3A,3Cの外周面の曲率に一致させたが、この構成に限定されない。つまり、押込工具5を伸長した際に、可動部材51A,51Bにより、咥え側端部31c及び咥え尻側端部31dをギャップ32内に押し込むことができるのであれば、可動部材51A,51Bの形状は何ら限定されない。
例えば、凹所51aの曲率を、ブランケット胴3A,3Cの外周面の曲率以下としてもよい。凹所51aの曲率が、ブランケット胴3A,3Cの外周面の曲率以下である分には、凹所51aの底部によりメタルバックブランケット31ブランケット胴3Cに押圧することができ、また、凹所51aの底部がブランケット胴3Aに載置されて押込工具5がブランケット胴3Aにより安定して支持される。
また、押込工具5の可動部材51A,51Bを、凹所51aを設けずに平らな形状としてもよい。このように構成する場合は、可動部材51A,51Bの外側面を構成する材料は、メタルバックブランケット31を介してブランケット胴3A,3Cを押圧した際に、ブランケット胴3A,3Cの外周面にあわせて変形するような材料が好ましい。
さらには、可動部材51A,51Bをロール形状としてもよいし、可動部材51A,51Bの外周面のブランケット胴3A,3Cに対面する部位をブランケット胴3A,3Cに向かって凸となる円弧面としてもよい。
例えば、可動部材51Bを、ブランケット胴3Aの周面にフィットしやすいように、可動部材51Aよりも軟質の材料により形成してもよい。
又は、可動部材51Bを、可動部材51Aよりも大きなサイズにすることで、ブランケット胴3Aとの接触の面積を大きくしてブランケット胴3Aの周面に安定して載置されるようにしてもよい。
2A,2B,2C 版胴
3A ブランケット胴(第2ブランケット胴)
3B ブランケット胴
3C ブランケット胴(第1ブランケット胴)
3D ブランケット胴(圧胴用ブランケット胴)
4 押さえ工具
5 押込工具
6 規制工具
7 固定支持具
31 メタルバックブランケット
31a メタルバックブランケット31のメタル層
31b メタルバックブランケット31のブランケット層
31c メタルバックブランケット31の咥え側端部
31d メタルバックブランケット31の咥え尻側端部
32 ブランケット胴3A〜3Dのギャップ
33 ブランケット締め装置
34 ブランケット胴3Cの孔部
35 安全バー
51A 押込工具5の可動部材(第1可動部材、押込部材)
51B 押込工具5の可動部材(第2可動部材、支持部材)
51a 可動部材51A,51Bの凹所
51ba,51ca 筒状接続部51b,51cのネジ部
52 押込工具5の軸部材
52a 軸部材52のハンドル(把持部)
52b,52c 軸部材52のネジ部
100 装置フレーム
A1,A2 回動方向
D1,D2 ブランケット胴の回転方向
C1,C2 規制工具に作用する力の方向
CL ブランケット胴3Cの軸方向中心線
PL ウェブ1の搬送経路
Claims (14)
- 所定の間隔を空けて相互に隣接する第1ブランケット胴と第2ブランケット胴の内の前記第1ブランケット胴のギャップ内に、メタルバックブランケットの咥え側端部と咥え尻側端部とを押し込むのに使用される、オフセット印刷機の押込工具であって、
一端側の外周面と他端側の外周面とに、互いに逆方向にネジが切られた軸部材と、
前記軸部材の前記一端側の外周面と前記他端側の外周面とにそれぞれ螺合された第1可動部材と第2可動部材とを有し、
前記第1可動部材が、前記ギャップ内に前記咥え側端部と前記咥え尻側端部とを押し込む押込部材として機能し、
前記第2可動部材が、前記第2ブランケット胴に支持される支持部材として機能する
ことを特徴とする、オフセット印刷機の押込工具。 - 前記押込部材の外側面には、対面する前記第1ブランケット胴の部位が挿入される凹所が形成された
ことを特徴とする、請求項1記載のオフセット印刷機の押込工具。 - 前記押込部材の前記凹所の曲率が、前記第1ブランケット胴の外周面の曲率以下に設定された
ことを特徴とする、請求項2記載のオフセット印刷機の押込工具。 - 前記支持部材の外側面には、対面する前記第2ブランケット胴の部位が挿入される凹所が形成された
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のオフセット印刷機の押込工具。 - 前記支持部材の前記凹所の曲率が、前記第2ブランケット胴の外周面の曲率以下に設定された
ことを特徴とする、請求項4記載のオフセット印刷機の押込工具。 - 前記軸部材の中央には把持部が設けられた
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載のオフセット印刷機の押込工具。 - 前記押込部材の少なくとも前記外側面が、樹脂又は弾性体により構成された
ことを特徴とする、請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜6の何れか一項に記載の押込工具。 - 前記支持部材の少なくとも前記外側面が、樹脂又は弾性体により構成された
ことを特徴とする、請求項4又は請求項4を引用する請求項5〜7の何れか一項に記載の押込工具。 - 前記ネジが台形ネジである
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載の押込工具。 - 前記押込部材と前記支持部材とが同一形状に形成された
ことを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載の押込工具。 - 所定の間隔を空けて相互に隣接する第1ブランケット胴と第2ブランケット胴との内の前記第1ブランケット胴にメタルバックブランケットを装着する、オフセット印刷機のブランケット装着方法であって、
前記第1ブランケット胴のギャップ内に、前記メタルバックブランケットの咥え側端部を挿入する、挿入ステップと、
前記ギャップ内に前記メタルバックブランケットの咥え側端部を挿入した状態で前記第1ブランケット胴を回転させることで、前記メタルバックブランケットの咥え尻側端部が前記ギャップ内に挿入可能な位置になるまで、前記第1ブランケット胴の外周面に前記メタルバックブランケットを巻回する、卷回ステップと、
前記咥え尻側端部を前記ギャップ内に押し込む、押込ステップと、
前記咥え側端部と前記咥え尻側端部とを前記ギャップ内に押し込んだ状態で前記メタルバックブランケットを前記第1ブランケット胴に固定する、固定ステップとを備え、
前記押込ステップにおいて、前記第1ブランケット胴と前記第2ブランケット胴との相互間に、請求項1〜10の何れか一項に記載された押込工具を、前記押込部材が前記咥え側端部及び前記咥え尻側端部に対面すると共に前記支持部材が前記第2ブランケット胴の外周面に対面するように配置してから、前記軸部材を回転させて伸長させることで、前記支持部材により、前記押込工具を前記第2ブランケット胴に支持させつつ、前記押込部材により、前記咥え尻側端部を前記ギャップ内に押し込み、
前記固定ステップにおいて、前記押込工具により、前記咥え側端部と前記咥え尻側端部とを前記ギャップ内に押し込んだ状態を保持する
ことを特徴とする、オフセット印刷機のブランケット装着方法。 - 前記卷回ステップにおいて、前記メタルバックブランケットを、押さえ工具により前記第1ブランケット胴に押さえ付けると共に、前記押さえ工具により押さえ付ける位置よりも前記咥え尻側端部側で、固定支持具により前記メタルバックブランケットを支持させることを特徴とする、請求項11記載のオフセット印刷機のブランケット装着方法。
- 版胴を配置されず圧胴として機能する圧胴用ブランケット胴が、前記第1ブランケット胴に圧接され、前記固定ステップにおいて、前記第1ブランケット胴の回転を規制する
ことを特徴とする、請求項11又は12記載のオフセット印刷機のブランケット装着方法。 - 前記第1ブランケット胴には、前記メタルバックブランケットが卷回される領域よりも軸方向外方に孔部が穿設され、
前記第1ブランケット胴と、前記第1ブランケット胴に対向配置された版胴との相互間に安全バーが配置され、
一端に載置部を備えると共に他端に棒状部材とを備えて構成された規制工具の前記載置部を構造体に載置させ、且つ、前記棒状部材の先端を前記孔部に挿入して、前記安全バーに当接させるように前記オフセット印刷機に取り付けることで、前記第1ブランケット胴の回転を規制する
ことを特徴とする、請求項13記載のオフセット印刷機のブランケット装着方法。
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