JP7218676B2 - 振動溶着装置及び上型本体の取付方法 - Google Patents
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Description
なお、上記振動溶着装置では、通常、上型が振動方向に振動されるため、上型には重量規制がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記挿入プレートは、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ボルト部材には、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記上型本体には、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、前記ガイド部材のガイド面には、エア抜き溝が形成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項5に記載の発明は、振動溶着装置を構成する上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により上型本体を取り付ける上型本体の取付方法であって、前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿入され、その後、前記ボルト部材を締め付けて前記上型ベース部材に前記上型本体を取り付けることを要旨とする。
また、前記挿入プレートが、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備える場合は、座金部が隙間に挿入された状態で各ボルト部材が効果的に締め付けられる。
また、前記ボルト部材に、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられている場合は、ボルト部材の過剰な緩め及び脱落を防止できる。
さらに、前記上型本体に、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、前記ガイド部材のガイド面に、エア抜き溝が形成されている場合は、ガイド部材による操作レバーの摺動性が高められる。
本発明の上型本体の取付方法によると、上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように各ボルト部材がネジ止めされており、上型本体の縁部には、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置したときに、各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、上型本体の下面側には、各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、各挿入プレートは、操作レバーに連結されている。そして、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置した状態で、操作レバーを操作することにより、各挿入プレートが回動されてボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿入され、その後、ボルト部材を締め付けて上型ベース部材に上型本体を取り付ける。これにより、上型の段取り替えの際に、挿入プレートがボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿入された状態で各ボルト部材が締め付けられるため、各ボルト部材の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材、挿入プレート及び操作レバー等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型で好適に用いられる。
本実施例に係る振動溶着装置は、例えば、図1~図4に示すように、上型ベース部材(7)と、上型ベース部材(7)の下面側に対して複数のボルト部材(8)により脱着可能に取り付けられる上型本体(9)と、を備える振動溶着装置(1)であって、上型ベース部材(7)の下面側には、頭部(8a)側が吊り下げられるように各ボルト部材(8)がネジ止めされており、上型本体(9)の縁部には、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置したときに、各ボルト部材(8)の頭部(8a)側が挿通される貫通孔(13)が複数形成されており、上型本体(9)の下面側には、各貫通孔(13)に応じて複数の挿入プレート(15)が回動可能に設けられており、各挿入プレート(15)は、操作レバー(16)に連結されている。そして、例えば、図3及び図4に示すように、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置した状態で、操作レバー(16)を操作することにより、各挿入プレート(15)が回動されてボルト部材(8)の頭部(8a)と上型本体(9)との間の隙間(21)に挿脱される。
本実施形態に係る上型本体の取付方法は、例えば、図1~図4に示すように、振動溶着装置(1)を構成する上型ベース部材(7)の下面側に対して複数のボルト部材(8)により上型本体(9)を取り付ける上型本体の取付方法であって、上型ベース部材(7)の下面側には、頭部(8a)側が吊り下げられるように各ボルト部材(8)がネジ止めされており、上型本体(9)の縁部には、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置したときに、各ボルト部材(8)の頭部(8a)側が挿通される貫通孔(13)が複数形成されており、上型本体(9)の下面側には、各貫通孔(13)に応じて複数の挿入プレート(15)が回動可能に設けられており、各挿入プレート(15)は、操作レバー(16)に連結されている。そして、例えば、図7に示すように、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置した状態で、操作レバー(16)を操作することにより、各挿入プレート(15)が回動されてボルト部材(8)の頭部(8a)と上型本体(9)との間の隙間(21)に挿入され、その後、ボルト部材(8)を締め付けて上型ベース部材(7)に上型本体(9)を取り付ける。
本実施例に係る振動溶着装置1は、図1に示すように、上型2及び下型3によりそれぞれ保持された2部品4a、4bを加圧しながら当接させ、それらの当接面に振動による摩擦熱を発生させて2部品4a、4bを溶着する。この振動溶着装置1は、上型2を振動方向Pに振動させる振動プレート5を備えている。
次に、上記構成の振動溶着装置1の上型2の段取り替え時の作用について説明する。図6(a)に示すように、下型3に設けられた支持部材30により上型本体9を下方から支持した状態で、トルクレンチを用いて各ボルト部材8を僅かな緩め量(例えば、ボルト部材8の1回転等)で緩める。この緩め作業では、規制部11が上型ベース部材7に係合することでボルト部材8の緩め量が所定値未満となることが規制される。次に、図6(b)に示すように、操作レバー16の操作により各挿入プレート15を回動させて座金部18を隙間21から抜き出す。次いで、図6(c)に示すように、下型3を下降させることで上型ベース部材7から上型本体9が取り外される。その後、下型3の支持部材30から上型本体9を取り外し、下型3の支持部材30に新たな上型本体9を支持する。
本実施例の振動溶着装置1によると、上型ベース部材7の下面側には、頭部8a側が吊り下げられるように各ボルト部材8がネジ止めされており、上型本体9の縁部には、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置したときに、各ボルト部材8の頭部8a側が挿通される貫通孔13が複数形成されており、上型本体9の下面側には、各貫通孔13に応じて複数の挿入プレート15が回動可能に設けられており、各挿入プレート15は、操作レバー16に連結されている。そして、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置した状態で、操作レバー16を操作することにより、各挿入プレート15が回動されてボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿脱される。これにより、上型2の段取り替えの際に、挿入プレート15がボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿入された状態で各ボルト部材8が締め付けられるため、各ボルト部材8の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材8の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型2の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材8、挿入プレート15及び操作レバー16等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型2で好適に用いられる。
Claims (5)
- 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱され、
前記挿入プレートは長尺状に形成されており、
前記挿入プレートの長尺方向の一端部に前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備え、
前記挿入プレートの長尺方向の中間部が前記上型本体に回動自在に支持されており、
前記挿入プレートの長尺方向の他端部が前記操作レバーに回動自在に支持されていることを特徴とする振動溶着装置。 - 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
前記ボルト部材には、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられており、
前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱されることを特徴とする振動溶着装置。 - 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
前記上型本体には、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、
前記ガイド部材のガイド面には、エア抜き溝が形成されており、
前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱されることを特徴とする振動溶着装置。 - 前記挿入プレートは、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備える請求項2又は3に記載の振動溶着装置。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動溶着装置を用いる上型本体の取付方法であって、
前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿入され、その後、前記ボルト部材を締め付けて前記上型ベース部材に前記上型本体を取り付けることを特徴とする上型本体の取付方法。
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JP2003200276A (ja) | 2001-12-27 | 2003-07-15 | Mishima Daiji | 振動溶着機における振動治具の装着装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06320544A (ja) * | 1993-05-12 | 1994-11-22 | Sekisui Plastics Co Ltd | 成形機の金型固定装置 |
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