JP7218676B2 - 振動溶着装置及び上型本体の取付方法 - Google Patents

振動溶着装置及び上型本体の取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、振動溶着装置及び上型本体の取付方法に関し、更に詳しくは、上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により上型本体を脱着可能に取り付けてなる振動溶着装置及び上型本体の取付方法に関する。
従来の振動溶着装置として、例えば、図8に示すように、上型ベース部材107と、上型ベース部材107の下面側に対して複数のボルト108により脱着可能に取り付けられる上型本体109と、を備える振動溶着装置101が一般に知られている。この振動溶着装置101では、上型ベース部材107への上型本体109の脱着の際(すなわち、上型の段取り替え作業の際)に、上部にある前面6個所と背面6個所、計12個所のボルト108を作業者がトルクレンチを用いて締め、緩め作業を約220秒掛けて実施している。
特開平09-1260号公報 特開平10-146617号公報
しかし、上記従来の振動溶着装置101では、上型ベース部材107から上型本体109を外すためには、12本のボルト108をすべて抜き取る必要があり、上型ベース部材107に上型本体109を取り付けるために、取り外したボルト108を再度すべて取り付ける必要がある。これにより、上型の段取り替え作業時間が長くなり生産性低下につながる。また、ボルト108を脱着する際、トルクレンチを用いるが、受けブロック等によりスペースが狭く何回も回す作業が煩雑である。さらに、上型本体109の落下防止のため、トルクレンチによるボルト締め付け荷重の保証が必要である。
なお、上記振動溶着装置では、通常、上型が振動方向に振動されるため、上型には重量規制がある。
ここで、上記特許文献1には、台ホルダと金型の基準孔に位置決めボルトを挿入し、台ホルダの下側に取り付けた遊動ナットにより、締め付けを行う構成により、金型の位置決めを簡単な操作で行うようにした迅速金型交換装置が開示されている。さらに、特許文献2には、操作レバーによって、上下方向に揺動する可動プレートにより、上型を容易に着脱可能にしたプレスブレーキの上型取付装置が開示されている。しかし、これら引用文献1、2の技術では、振動溶着装置の重量規制のある上型の段取り替え作業時間を大幅に短縮できない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、重量規制のある上型の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる振動溶着装置及び上型本体の取付方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記挿入プレートは、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ボルト部材には、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記上型本体には、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、前記ガイド部材のガイド面には、エア抜き溝が形成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項5に記載の発明は、振動溶着装置を構成する上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により上型本体を取り付ける上型本体の取付方法であって、前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿入され、その後、前記ボルト部材を締め付けて前記上型ベース部材に前記上型本体を取り付けることを要旨とする。
本発明の振動溶着装置によると、上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように各ボルト部材がネジ止めされており、上型本体の縁部には、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置したときに、各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、上型本体の下面側には、各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、各挿入プレートは、操作レバーに連結されている。そして、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置した状態で、操作レバーを操作することにより、各挿入プレートが回動されてボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿脱される。これにより、上型の段取り替えの際に、挿入プレートがボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿入された状態で各ボルト部材が締め付けられるため、各ボルト部材の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材、挿入プレート及び操作レバー等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型で好適に用いられる。
また、前記挿入プレートが、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備える場合は、座金部が隙間に挿入された状態で各ボルト部材が効果的に締め付けられる。
また、前記ボルト部材に、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられている場合は、ボルト部材の過剰な緩め及び脱落を防止できる。
さらに、前記上型本体に、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、前記ガイド部材のガイド面に、エア抜き溝が形成されている場合は、ガイド部材による操作レバーの摺動性が高められる。
本発明の上型本体の取付方法によると、上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように各ボルト部材がネジ止めされており、上型本体の縁部には、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置したときに、各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、上型本体の下面側には、各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、各挿入プレートは、操作レバーに連結されている。そして、上型ベース部材に対する取付位置に上型本体を配置した状態で、操作レバーを操作することにより、各挿入プレートが回動されてボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿入され、その後、ボルト部材を締め付けて上型ベース部材に上型本体を取り付ける。これにより、上型の段取り替えの際に、挿入プレートがボルト部材の頭部と上型本体との間の隙間に挿入された状態で各ボルト部材が締め付けられるため、各ボルト部材の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材、挿入プレート及び操作レバー等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型で好適に用いられる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る振動溶着装置の正面図である。 図1のII矢視拡大図である。 図2の要部拡大図であり、(a)は挿入プレートが隙間に挿入された状態を示し、(b)は挿入プレートが隙間から抜き出された状態を示す。 図3のIV-IV線断面図である。 図2のV-V線断面拡大図である。 上記振動溶着装置の作用(上型本体の取外作用)を説明するための説明図であり、(a)はボルト部材が緩められた状態を示し、(b)は挿入プレートが隙間から抜き出された状態を示し、(c)は上型本体が取付位置から下降した状態を示す。 上記振動溶着装置の作用(上型本体の取付作用)を説明するための説明図であり、(a)は上型本体が取付位置に上昇する状態を示し、(b)は挿入プレートが隙間に挿入された状態を示し、(c)はボルト部材が締め付けられた状態を示す。 従来の振動溶着装置の正面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<振動溶着装置>
本実施例に係る振動溶着装置は、例えば、図1~図4に示すように、上型ベース部材(7)と、上型ベース部材(7)の下面側に対して複数のボルト部材(8)により脱着可能に取り付けられる上型本体(9)と、を備える振動溶着装置(1)であって、上型ベース部材(7)の下面側には、頭部(8a)側が吊り下げられるように各ボルト部材(8)がネジ止めされており、上型本体(9)の縁部には、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置したときに、各ボルト部材(8)の頭部(8a)側が挿通される貫通孔(13)が複数形成されており、上型本体(9)の下面側には、各貫通孔(13)に応じて複数の挿入プレート(15)が回動可能に設けられており、各挿入プレート(15)は、操作レバー(16)に連結されている。そして、例えば、図3及び図4に示すように、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置した状態で、操作レバー(16)を操作することにより、各挿入プレート(15)が回動されてボルト部材(8)の頭部(8a)と上型本体(9)との間の隙間(21)に挿脱される。
本実施例に係る振動溶着装置としては、例えば、図3及び図4に示すように、上記挿入プレート(15)には、隙間(21)に挿脱可能なフック状の座金部(18)が設けられている形態が挙げられる。
本実施例に係る振動溶着装置としては、例えば、図6(a)に示すように、上記ボルト部材(8)には、上型ベース部材(7)と係合して該ボルト部材(8)の緩め量を規制する規制部(11)が設けられている形態が挙げられる。
本実施例に係る振動溶着装置としては、例えば、図2及び図5に示すように、上記上型本体(9)には、操作レバー(16)が摺動するガイド部材(23)が設けれており、ガイド部材(23)のガイド面(24b)には、エア抜き溝(25)が形成されている形態が挙げられる。
<上型本体の取付方法>
本実施形態に係る上型本体の取付方法は、例えば、図1~図4に示すように、振動溶着装置(1)を構成する上型ベース部材(7)の下面側に対して複数のボルト部材(8)により上型本体(9)を取り付ける上型本体の取付方法であって、上型ベース部材(7)の下面側には、頭部(8a)側が吊り下げられるように各ボルト部材(8)がネジ止めされており、上型本体(9)の縁部には、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置したときに、各ボルト部材(8)の頭部(8a)側が挿通される貫通孔(13)が複数形成されており、上型本体(9)の下面側には、各貫通孔(13)に応じて複数の挿入プレート(15)が回動可能に設けられており、各挿入プレート(15)は、操作レバー(16)に連結されている。そして、例えば、図7に示すように、上型ベース部材(7)に対する取付位置(S)に上型本体(9)を配置した状態で、操作レバー(16)を操作することにより、各挿入プレート(15)が回動されてボルト部材(8)の頭部(8a)と上型本体(9)との間の隙間(21)に挿入され、その後、ボルト部材(8)を締め付けて上型ベース部材(7)に上型本体(9)を取り付ける。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)振動溶着装置の構成
本実施例に係る振動溶着装置1は、図1に示すように、上型2及び下型3によりそれぞれ保持された2部品4a、4bを加圧しながら当接させ、それらの当接面に振動による摩擦熱を発生させて2部品4a、4bを溶着する。この振動溶着装置1は、上型2を振動方向Pに振動させる振動プレート5を備えている。
上記上型2は、上型ベース部材7と、上型ベース部材7の下面側に対して複数のボルト部材8により脱着可能に取り付けられる上型本体9と、を備えている。この上型ベース部材8は、振動プレート5に固定保持されている。また、上型本体9の下面側には、部品4aを保持する保持部9aが設けられている。
上記上型ベース部材7の下面側には、図2~図4に示すように、頭部8a側が吊り下げられるように各ボルト部材8がネジ止めされている。これら各ボルト部材8は、上型2の振動方向Pに沿って並んで配置されている。さらに、各ボルト部材8には、上型ベース部材7と係合して該ボルト部材8の緩め量を規制する規制部11が設けられている(図6(a)参照)。この規制部11は、ボルト部材8のネジ部8bの先端側(具体的に、上型ベース部材7の上面側に突出した先端側)に設けられている。
上記上型本体9の縁部には、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置したときに、各ボルト部材8の頭部8a側が挿通される貫通孔13が複数形成されている(図4参照)。この上型本体9の下面側には、各貫通孔13に応じて複数(すなわち、複数の貫通孔13の個数に応じた個数)の挿入プレート15が回動可能に設けられている。
上記各挿入プレート15は、長尺状に形成されている。これら各挿入プレート15の長尺方向の中間部は、支持軸17により貫通孔13の軸と平行な軸回り(すなわち、上下方向回り)に回動自在に支持されている。また、各挿入プレート15の長尺方向の一端側には、フック状の座金部18が設けられている。この座金部18は、貫通孔13の一部を被覆し得る形状に形成されている。具体的に、座金部18は、貫通孔13の穴径よりも大きな外径及び小さな内径の円弧状に形成されている。さらに、各挿入プレート15の長尺方向の他端側(すなわち、支持軸17を挟んで座金部18と反対側の端側)は、支持軸19により操作レバー16に回動自在に連結されている。この操作レバー16は、上型2の振動方向Pに沿う長尺状に形成されている。
ここで、図3及び図4に示すように、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置した状態で、操作レバー16を操作することにより、各挿入プレート15が回動されて各座金部18がボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿脱される。
上記上型本体9には、図2及び図5に示すように、操作レバー16の長尺方向の中間部が摺動する断面略コ字状のガイド部材23が設けられている。このガイド部材23は、操作レバー16の上面及び下面が摺動する上側及び下側のガイド面24a、24bを有している。この下側のガイド面24bには、複数(図2中で3本)のエア抜き溝25が形成されている。これら各エア抜き溝25は、操作レバー16の長尺方向と交差するように配置されている。
上記下型3は、図1に示すように、下型ベース部材27と、下型ベース部材27の上面側に対して脱着可能に取り付けられる下型本体29と、を備えている。この下型本体29の上面側には、部品4bを保持する保持部29aが設けられている。なお、上記下型3は、図示しない移動機構により昇降可能に設けられている。
(2)振動溶着装置の作用
次に、上記構成の振動溶着装置1の上型2の段取り替え時の作用について説明する。図6(a)に示すように、下型3に設けられた支持部材30により上型本体9を下方から支持した状態で、トルクレンチを用いて各ボルト部材8を僅かな緩め量(例えば、ボルト部材8の1回転等)で緩める。この緩め作業では、規制部11が上型ベース部材7に係合することでボルト部材8の緩め量が所定値未満となることが規制される。次に、図6(b)に示すように、操作レバー16の操作により各挿入プレート15を回動させて座金部18を隙間21から抜き出す。次いで、図6(c)に示すように、下型3を下降させることで上型ベース部材7から上型本体9が取り外される。その後、下型3の支持部材30から上型本体9を取り外し、下型3の支持部材30に新たな上型本体9を支持する。
次に、図7(a)に示すように、下型3を上昇させることで支持部材30により支持された上型本体9を上型ベース部材7に近接させる。次いで、図7(b)に示すように、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置した状態で、操作レバー16の操作により各挿入プレート15を回動させて座金部18を隙間21に挿入する。その後、トルクレンチを用いて各ボルト部材8を僅かな締め付け量(例えば、ボルト部材の1回転等)で締め付けることで、上型ベース部材7に上型本体9が取り付けられる。
(3)実施例の効果
本実施例の振動溶着装置1によると、上型ベース部材7の下面側には、頭部8a側が吊り下げられるように各ボルト部材8がネジ止めされており、上型本体9の縁部には、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置したときに、各ボルト部材8の頭部8a側が挿通される貫通孔13が複数形成されており、上型本体9の下面側には、各貫通孔13に応じて複数の挿入プレート15が回動可能に設けられており、各挿入プレート15は、操作レバー16に連結されている。そして、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置した状態で、操作レバー16を操作することにより、各挿入プレート15が回動されてボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿脱される。これにより、上型2の段取り替えの際に、挿入プレート15がボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿入された状態で各ボルト部材8が締め付けられるため、各ボルト部材8の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材8の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型2の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材8、挿入プレート15及び操作レバー16等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型2で好適に用いられる。
また、本実施例では、挿入プレート15は、隙間21に挿脱可能なフック状の座金部18を備える。これにより、座金部18が隙間21に挿入された状態で各ボルト部材8を効果的に締め付けることができる。
また、本実施例では、ボルト部材8には、上型ベース部材7と係合して該ボルト部材8の緩め量を規制する規制部11が設けられている。これにより、ボルト部材8の過剰な緩め及び脱落を防止できる。
さらに、本実施例では、上型本体9には、操作レバー16が摺動するガイド部材23が設けれており、ガイド部材23のガイド面24bには、エア抜き溝25が形成されている。これにより、ガイド部材23による操作レバー16の摺動性が高められる。
本実施例の上型本体の取付方法によると、上型ベース部材7の下面側には、頭部8a側が吊り下げられるように各ボルト部材8がネジ止めされており、上型本体9の縁部には、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置したときに、各ボルト部材8の頭部8a側が挿通される貫通孔13が複数形成されており、上型本体9の下面側には、各貫通孔13に応じて複数の挿入プレート15が回動可能に設けられており、各挿入プレート15は、操作レバー16に連結されている。そして、上型ベース部材7に対する取付位置Sに上型本体9を配置した状態で、操作レバー16を操作することにより、各挿入プレート15が回動されてボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿入され、その後、ボルト部材8を締め付けて上型ベース部材7に上型本体9を取り付ける。これにより、上型2の段取り替えの際に、挿入プレート15がボルト部材8の頭部8aと上型本体9との間の隙間21に挿入された状態で各ボルト部材8が締め付けられるため、各ボルト部材8の締め付け量及び緩め量が低減される。その結果、ボルト部材8の締め付け及び緩め作業が容易となり、上型2の段取り替え作業時間を大幅に短縮できる。さらに、ボルト部材8、挿入プレート15及び操作レバー16等からなる脱着機構が簡易且つ軽量な構造であるため、重量規制のある上型2で好適に用いられる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、上型2の振動方向Pに沿って並設されるボルト部材8及び挿入プレート15を例示したが、これに限定されず、例えば、上型2の振動方向Pに交差する方向に沿って並設されるボルト部材8及び挿入プレート15としてもよい。
また、上記実施例では、作業者により操作される操作レバー16を例示したが、これに限定されず、例えば、シリンダ、モータ等の駆動源により作動される操作レバー16としてもよい。
さらに、上記実施例では、下側のガイド面24bに形成されるエア抜き溝25を例示したが、これに限定されず、例えば、下側のガイド面に加えて又は替えて、上側のガイド面24aに形成されるエア抜き溝25としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、振動溶着装置を構成する上型ベース部材に対して上型本体を脱着する技術として広く利用される。
1;振動溶着装置、7;上型ベース部材、8;ボルト部材、8a;頭部、11;規制部、13;貫通孔、15;挿入プレート、16;操作レバー、21;隙間、23;ガイド部材、24b;ガイド面、25;エア抜き溝、S;取付位置。

Claims (5)

  1. 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
    前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
    前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
    前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
    前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
    前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱され
    前記挿入プレートは長尺状に形成されており、
    前記挿入プレートの長尺方向の一端部に前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備え、
    前記挿入プレートの長尺方向の中間部が前記上型本体に回動自在に支持されており、
    前記挿入プレートの長尺方向の他端部が前記操作レバーに回動自在に支持されていることを特徴とする振動溶着装置。
  2. 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
    前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
    前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
    前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
    前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
    前記ボルト部材には、前記上型ベース部材と係合して該ボルト部材の緩め量を規制する規制部が設けられており、
    前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱されることを特徴とする振動溶着装置。
  3. 上型ベース部材と、前記上型ベース部材の下面側に対して複数のボルト部材により脱着可能に取り付けられる上型本体と、を備える振動溶着装置であって、
    前記上型ベース部材の下面側には、頭部側が吊り下げられるように前記各ボルト部材がネジ止めされており、
    前記上型本体の縁部には、前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置したときに、前記各ボルト部材の頭部側が挿通される貫通孔が複数形成されており、
    前記上型本体の下面側には、前記各貫通孔に応じて複数の挿入プレートが回動可能に設けられており、
    前記各挿入プレートは、操作レバーに連結されており、
    前記上型本体には、前記操作レバーが摺動するガイド部材が設けれており、
    前記ガイド部材のガイド面には、エア抜き溝が形成されており、
    前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿脱されることを特徴とする振動溶着装置。
  4. 前記挿入プレートは、前記隙間に挿脱可能なフック状の座金部を備える請求項2又は3に記載の振動溶着装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動溶着装置を用いる上型本体の取付方法であって、
    前記上型ベース部材に対する取付位置に前記上型本体を配置した状態で、前記操作レバーを操作することにより、前記各挿入プレートが回動されて前記ボルト部材の頭部と前記上型本体との間の隙間に挿入され、その後、前記ボルト部材を締め付けて前記上型ベース部材に前記上型本体を取り付けることを特徴とする上型本体の取付方法。
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