JPH1158673A - ドクター刃の取付構造 - Google Patents

ドクター刃の取付構造

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JPH1158673A
JPH1158673A JP22397697A JP22397697A JPH1158673A JP H1158673 A JPH1158673 A JP H1158673A JP 22397697 A JP22397697 A JP 22397697A JP 22397697 A JP22397697 A JP 22397697A JP H1158673 A JPH1158673 A JP H1158673A
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JP
Japan
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doctor blade
holding plate
holding
plate
drive shaft
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JP22397697A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Tominaga
保昌 富永
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Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業を要することなく、簡単かつ適正
にドクター刃を挾持できるようにする。 【解決手段】 ドクター刃1を挟持する第1挟持板5お
よび第2挟持板6と、この第1挟持板5と第2挟持板6
とを連結する連結ボルト7等からなる連結部材と、上記
第1挟持板5をドクター刃1の挟持解除方向に付勢する
付勢部材8と、上記第1挟持板5を駆動する駆動軸9と
を備え、この駆動軸9により上記第1挟持板5を揺動変
位させてドクター刃1の挟持解除状態から挟持状態に移
行させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラビア印刷機または
グラビア塗工機等に設けられた版胴の周面に付着した不
要なインキ等を掻き落すドクター刃の取付構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記ドクター刃は、一般的に焼き入れ鋼
等からなる薄板材によって形成され、一対の挾持板から
なるドクターホルダーによって保持された状態で、支持
プレートに取り付けられるように構成されている。すな
わち、上記ドクターホルダーは、図7に示すように、締
付ボルト41によって互いに連結された上下一対の挾持
板42,43によってドクター刃44を挾持した状態
で、クランパー45を有する取付部材によって支持プレ
ート46に取り付けられるように構成されている。
【0003】上記構成において、上下の挾持板42,4
3によるドクター刃44の挾持圧が不均一になると、ド
クター刃44に反りや波打ちが生じて版胴Aの周面に圧
接されるドクター刃44の圧接力が不均一になり、これ
によって印刷面にすじまたはかぶり等が発生する。この
ため、図8に示すように、上記ドクターホルダーの長さ
方向に多数の締付ボルト41を所定間隔で配設し、ドク
ター刃44の略全長に亘って所定の締付力を作用させる
ことにより、ドクター刃44の挟持面に作用する挾持圧
を均一化することが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ドクタ
ー刃を多数の締付ボルトによってドクターホルダーに取
り付けるように構成した場合には、ドクター刃を両側か
ら引っ張りながら各締結ボルトを順次少しずつ締め付け
る等により、ドクター刃の板面に作用する挾持圧を均一
化してドクター刃に反りや波打ちが生じるのを防止する
必要があり、この作業が煩雑で熟練度を要するいう問題
があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、煩雑な作業を要することなく、簡単か
つ適正にドクター刃を挾持することができるドクター刃
の取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ドクター刃を挟持する第1挟持板および第2挟持板と、
この第1挟持板と第2挟持板とを連結する連結部材と、
上記第1挟持板をドクター刃の挟持解除方向に付勢する
付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗して上記第1挟
持板をドクター刃の挟持方向に駆動する駆動軸とを備
え、この駆動軸により上記第1挟持板を揺動変位させて
ドクター刃の挟持解除状態から挟持状態に移行させるよ
うに構成したものである。
【0007】上記構成によれば、付勢部材の付勢力に応
じて第1挟持板によるドクター刃の挟持状態を解除した
状態で、連結部材によって連結された第1挟持板と第2
挟持板との間にドクター刃を設置した後、駆動軸により
上記第1挟持板を揺動変位させてドクター刃の挟持状態
に移行させることにより、上記ドクター刃が第1挟持板
と第2挟持板との間において挟持されることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のドクター刃の取付構造において、第1挟持板をその長
さ方向に分割された複数の分割板によって構成するとと
もに、この分割板と略等しい長さを有する駆動軸によっ
て各分割板をそれぞれ駆動するように構成したものであ
る。
【0009】上記構成によれば、ドクター刃の壁面に複
数の分割板がそれぞれ圧接されてドクター刃が挟持され
るとともに、各分割板がそれぞれ駆動軸により適正に駆
動されてドクター刃の挟持解除状態から挟持状態に揺動
変位することになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は請求項2記載のドクター刃の取付構造において、第1
挟持板を揺動変位させる際に、その揺動支点となる球面
状の支持面を連結部材に設けるとともに、この支持面に
対応した球面状の凹孔を第1挟持板に形成したものであ
る。
【0011】上記構成によれば、駆動軸によって第1挟
持板を揺動変位させる際に、連結部材の支持面に沿って
第1挟持板が摺動しつつ揺動変位することになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜請
求項3のいずれかに記載のドクター刃の取付構造におい
て、上記駆動軸を丸棒の周面に切欠部が設けられた均一
断面のカム軸によって構成するとともに、このカム軸の
全長を第1挟持板と略同一の長さに設定したものであ
る。
【0013】上記構成によれば、駆動軸を回動操作して
その切欠部を第1挟持板または第2挟持板の壁面に当接
させた状態と、第1挟持板と第2挟持板との間に位置さ
せた状態とに変位させることにより、第1挟持板がドク
ター刃の挟持解除状態から挟持状態に揺動変位すること
になる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請
求項4のいずれかに記載のドクター刃の取付構造におい
て、駆動軸と直交する方向に伸びる操作部材によって駆
動軸を回動操作するように構成したものである。
【0015】上記構成によれば、操作部材によって駆動
軸を回動操作する等により、第1挟持板がドクター刃の
挟持解除状態から挟持状態に揺動変位することになる。
【0016】
【実施形態】図1および図2は、本発明に係るドクター
刃の取付構造の実施形態を示している。上記ドクター刃
1は、焼き入れ鋼等からなる薄板材からなり、ドクター
ホルダー2によって保持された状態で、取付手段4によ
って印刷機の版胴Aに対向する位置に設置された支持プ
レート3に対して着脱自在に取り付けられるとともに、
図外の接離駆動手段によって上記版胴Aに接離されるよ
うに構成されている。
【0017】上記ドクターホルダー2は、ドクター刃1
の後部を上下から挟持する第1挾持板5および第2挟持
板6と、この第1挟持板5と第2挟持板6とを連結する
連結ボルト7からなる連結部材と、第1挟持板5の前部
をドクター刃1の挟持解除方向に付勢する圧縮コイルば
ねからなる付勢部材8と、この付勢部材8の付勢力に抗
して第1挟持板5の前部をドクター刃1の挟持方向に駆
動する駆動軸9と、この駆動軸9を回動操作するための
操作部材10とを有している。
【0018】上記第1挟持板5は、その長さ方向に三分
割された分割板5a〜5cからなり、これらの分割板5
a〜5cによってドクター刃1の後部上壁面をその全長
に亘って挟持するように構成され、左右の分割板5a,
5cの上部には、持ち運び用の取手11がそれぞれ取り
付けられている。また、上記第1挟持板5を構成する各
分割板5a〜5cには、図3に示すように、上記連結ボ
ルト7の設置孔12が形成されるとともに、その前方に
は、上記付勢部材8が設置される凹部13と、ドクター
刃1の後部上壁面に圧接される圧接部14とが設けられ
ている。
【0019】上記連結ボルト7は、図外の工具によって
回動操作される頭部7aと、この頭部7aの下面に突設
された大径の軸部7bと、この軸部7bの下端部に突設
された小径のねじ部7cとからなり、上記頭部7aの下
面には、後述する第1挟持板5の揺動操作時に、その揺
動支点となる球面状の支持面7dが形成されている。ま
た、上記第1挟持板5に設けられた連結ボルト7の設置
孔12は、連結ボルト7の頭部7aが嵌入される凹孔1
5と、連結ボルト7の軸部7bが挿通される挿通孔16
とからなり、上記凹孔15は、連結ボルト7の頭部7a
に形成された支持面7dに対応して球面状に形成されて
いる。さらに第1挟持板5の後部には、半円形に形成さ
れた上記駆動軸9の設置用凹部17が設けられるととも
に、上記操作部材10の設置部に長方形の切欠部18が
形成されている。
【0020】ドクター刃1の下面を挟持する第2挾持板
6は、ドクター刃1の長さと略同寸法を有するプレート
状部材からなり、この第2挟持板6には、連結ボルト7
の軸部7bが挿通される挿通孔21が、上記第1挟持板
5の設置孔12に対応した位置に形成されている。上記
挿通孔21の下方には、連結ボルト7のねじ部7cが螺
着されるねじ孔22が形成され、かつ上記挿通孔21の
側方には、連結ボルト7の軸部7bを係止する係止ボル
ト23が設置されている。また、上記第2挟持板6の前
部所定位置には、ドクター刃1の後端部に当接してこの
ドクター刃1を位置決めする位置決めピン25が突設さ
れている。
【0021】上記駆動軸9は、図3および図4に示すよ
うに、第1挟持板5の各分割板5a〜5cと略同一の長
さを有する丸棒の周面に切欠部26が設けられてなるカ
ム軸によって構成され、その中央部には、上記操作部材
10が差し込まれて着脱自在に係止されるボス部27が
一体に形成されている。そして、上記駆動軸9は、第1
挟持板5に設けられた設置用凹部17内に設置されるこ
とにより、第1挟持板5の後部と第2挟持板6の後部と
の間に配設されるようになっている。
【0022】上記操作部材10は、駆動軸9のボス部2
7に形成された取付孔に基端部が挿入されることによ
り、駆動軸9と直交する方向に伸びるように取り付けら
れる軸部28と、その先端部に取り付けられた取手用の
球体29とからなり、この球体29を持って軸部28を
揺動操作することにより、上記駆動軸9を回動変位させ
るように構成されている。この駆動軸9の回動変位に応
じ、図5に示すように、上記切欠部26が第2挟持板6
の上面に当接した状態となると、上記付勢部材8の付勢
力に応じて第1挟持板5の前端部が押し上げられてドク
ター刃1の挟持状態が解除されることになる。
【0023】また、図3に示すように、上記切欠部26
が第1挟持板5と第2挟持板6との間に位置するように
上記駆動軸9が回動操作されると、第1挟持板5の後部
と第2挟持板6の後部との間隔が駆動軸9により押し広
げられて第1挟持板5が揺動変位し、第1挟持板5と第
2挟持板6との間においてドクター刃1が挟持されるこ
とになる。すなわち、上記駆動軸9の回動変位に応じ、
第1挟持板5が連結ボルト7の支持面7dに沿って摺動
しつつ揺動変位することにより、上記付勢部材8の付勢
力に抗して第1挟持板5の圧接部14が押し下げられ、
この圧接部14がドクター刃1の後部上壁面に圧接され
てドクター刃1が挟持されるようになっている。
【0024】支持プレート3は、図1に示すように、上
記取付手段4が取り付けられる取付孔30と、第2挟持
板5の下面に形成された段部31に当接する位置決め部
とを有し、版胴Aに対してドクター刃1を接離させる図
外の接離駆動手段に取り付けられるように構成されてい
る。
【0025】上記取付手段4は、支持プレート3の先端
部上面に上記ドクターホルダー2を押圧する押圧ブロッ
ク32と、この押圧ブロック32を支持プレート3に締
着する締着部材33とによって構成されている。そし
て、締着部材33のねじ軸34が支持プレート3の取付
孔30に螺着されることによって締着部材33の上部に
設けられたノブ35の下面が押圧ブロック32の上面に
当接され、この押圧ブロック32の先端部が上記ドクタ
ーホルダー2の後部上面に圧接されてこのドクタホルダ
ー2が固定されるようになっている。
【0026】上記構成において、第1挟持板5と第2挟
持板6との間に、上記付勢部材8および駆動軸9を介在
させるとともに、第1挟持板5の設置孔12に連結ボル
ト7を設置してそのねじ部7cを第2挟持板6のねじ孔
22に螺着することにより、上記第1挟持板5と第2挟
持板6と連結ボルト7によって一体に連結する。そし
て、図5に示すように、上記駆動軸9の切欠部26を第
2挟持板6の上面に当接させるように設置し、付勢部材
8の付勢力に応じて第1挟持板5の圧接部14を押し上
げた状態で、ドクター刃1の後端部を第2挾持板6に突
設された位置決めピンに25に当接させてドクター刃1
を位置決めする。
【0027】次いで、図3に示すように、上記駆動軸9
に操作部材10を取り付けた後、この操作部材10によ
り駆動軸を回動操作して第1挟持板5を揺動変位させ、
その前部に設けられた圧接部14を押し下げることによ
り、この第1挟持板5の圧接部14と第2挟持板6との
間においてドクター刃1の後部を挟持させる。このよう
にして上記第1挟持板5と第2挟持板6とからなるドク
ターホルダー2にドクター刃1を保持させた後、このド
クターホルダー2を図1に示すように、支持プレート3
上に載置して位置決めした状態で取付手段4により固定
する。
【0028】上記のようにドクター刃1を挟持する第1
挟持板5および第2挟持板6と、この第1挟持板5と第
2挟持板6とを連結する連結ボルト7と、上記第1挟持
板5をドクター刃1の挟持解除方向に付勢する付勢部材
8と、この付勢部材8の付勢力に抗して第1挟持板5を
ドクター刃1の挟持方向に駆動する駆動軸9とを設け、
この駆動軸9により上記第1挟持板5を揺動変位させて
ドクター刃1の挟持解除状態から挟持状態に移行させる
ように構成したため、上記駆動軸9を回動操作して第1
挟持板5を駆動するだけで、簡単かつ適正にドクター刃
1を挟持することができる。
【0029】すなわち、第1挟持板5および第2挟持板
6を有するドクターホルダー2にドクター刃1を保持さ
せる際には、上記付勢部材8の付勢力に応じて第1挟持
板5の圧接部14を第2挟持板6から離間させることに
より、上記第1挟持板5と第2挟持板6との間にドクタ
ー刃1を容易に設置することができる。そして、ドクタ
ー刃1の設置後に上記駆動軸9を回動操作して第1挟持
板5の後部を押上げ、上記連結ボルト7による連結部を
支点にして第1挟持板5を揺動変位させることにより、
第1挟持板5の圧接部14をドクター刃1の上面に圧接
させ、このドクター刃1をドクターホルダー2に保持さ
せる作業をワンタッチで容易に行うことができる。
【0030】上記駆動軸9の回動操作して第1挟持板5
の後部を押し上げるように駆動することにより、第1挟
持板5の前部に設けられた圧接部14の下面を均一な押
圧力でドクター刃1に圧接させることができるため、こ
のドクター刃1に反りや波打ちが生じるのを効果的に防
止することができる。また、従来構造のようにドクター
ホルダーの長さ方向に多数の締付ボルトを配設して各締
付ボルトの締付力が等しくなるように調節しつつ、上記
各締付ボルトを締め付けるという煩雑な操作を要するこ
となく、簡単な構成で適正にドクター刃1をドクターホ
ルダー2に保持させることができる。
【0031】また、上記実施形態に示すように、第1挟
持板5をその長さ方向に分割された複数の分割板5a〜
5cによって構成するとともに、この分割板5a〜5c
と略等しい長さを有する駆動軸9によって各分割板5a
〜5cをそれぞれ駆動するように構成した場合には、ド
クター刃1を挟持する際の反力に応じて上記第1挟持板
5がその長手方向に湾曲するのを効果的に抑制すること
ができるため、この第1挟持板5に沿ってドクター刃1
が湾曲するという事態の発生を防止することができると
ともに、上記駆動軸9により各分割板5a〜5cの全長
に亘って均等な駆動力を作用させ、各分割板5a〜5c
を適正に揺動変位させることができる。なお、上記分割
板5a〜5cの個数は、上記実施形態に限定されること
なく、種々の変更が可能である。
【0032】また、上記実施形態では、第1挟持板5の
揺動支点となる球面状の支持面7dを上記連結ボルト7
からなる連結部材の頭部7aに形成するとともに、上記
支持面に対応した球面状の凹孔15を第1挟持板5に形
成したため、上記駆動軸9を回動操作して第1挟持板5
を揺動変位させる際に、上記支持面7dに沿って第1挟
持板5を摺動させることにより、この第1挟持板5をス
ムーズに揺動変位させることができる。
【0033】さらに、上記実施形態では、第1挟持板5
を駆動する駆動軸9を、丸棒の周面に切欠部26が設け
られた均一断面のカム軸によって構成するとともに、こ
のカム軸の全長を第1挟持板5を構成する上記各分割板
5a〜5cと略同一の長さに設定したため、簡単な構成
で上記第1挟持板5をドクター刃の挟持解除状態から挟
持状態に揺動変位させることができる。
【0034】すなわち、図3に示すように、上記切欠部
26を第2挟持板6の上壁面に当接させることにより、
上記付勢部材8の付勢力に応じて第1挟持板5の前端部
を押し上げてドクター刃1の挟持状態を解除することが
できる。また、上記の状態から駆動軸9を回動操作して
図5に示すように、上記切欠部26を第1挟持板5と第
2挟持板6との間に位置させることにより、第1挟持板
5の後部と第2挟持板6の後部との間隔を駆動軸9によ
って押し広げて第1挟持板5を揺動変位させ、第1挟持
板5と第2挟持板6との間でドクター刃1を挟持して保
持することができる。なお、上記切欠部26を第1挟持
板5の下壁面に当接させた状態に駆動軸9を回動変位さ
せることにより、上記第1挟持板5をドクター刃1の挟
持解除方向に揺動変位させるように構成してもよい。
【0035】また、上記実施形態に示すように駆動軸9
と直交する方向に伸びる操作部材10によって駆動軸9
を回動操作するように構成した場合には、この操作部材
10を使用して大きな駆動モーメントを作用させること
ができるため、軽い力で上記駆動軸9を回動操作して第
1挟持板5をドクター刃1の挟持解除状態から挟持状態
に揺動変位させることができる。さらに、上記実施形態
では、操作部材10を駆動軸9に対して着脱自在に取り
付けるように構成したため、ドクター刃1の使用時に、
邪魔にならないように上記操作部材10を取り外すこと
ができるとともに、単一の操作部材10によって上記各
分割板5a〜5cを順次駆動することができる。
【0036】なお、上記実施形態では、第1挟持板5と
第2挟持板6とを有するドクターホルダー2にドクター
刃1を保持させるように構成した例について説明した
が、図6に示すように、支持プレート3の先端部にドク
ター刃1の後部下壁面を支持する支持部34を設けるこ
とにより、ドクターホルダー2を省略することができ
る。そして、ドクター刃1の後部上壁面を挟持する第1
挟持板5を連結ボルト7等からなる連結部材によって上
記支持プレート3に連結するとともに、上記第1挟持板
5を付勢する圧縮コイルばね等からなる付勢部材8と、
この付勢部材8の付勢力に抗して第1挟持板5をドクタ
ー刃1の挟持方向に駆動する駆動軸9と、ドクター刃1
の後端部を位置決めする位置決めピン24とを、支持プ
レート3と第1挟持板5との間に設けた構造としてもよ
い。
【0037】このようにドクター刃1を支持プレート3
にドクター刃1の支持部34を設けることにより、この
支持プレート3に第2挟持板の機能を兼ね備えさせてド
クター刃1を保持するドクターホルダー2を省略するよ
うに構成した場合には、上記実施形態に示すように第1
挟持板5と第2挟持板6とを有するドクターホルダー2
にドクター刃1を保持させるように構成した場合に比べ
て、部品点数を少なくして構造を簡略化することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、ドクター刃を挟持する第1挟持板および第2挟持
板と、この第1挟持板と第2挟持板とを連結する連結部
材と、上記第1挟持板をドクター刃の挟持解除方向に付
勢する付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗して上記
第1挟持板をドクター刃の挟持方向に駆動する駆動軸と
を備え、この駆動軸により上記第1挟持板を揺動変位さ
せてドクター刃の挟持解除状態から挟持状態に移行させ
るように構成したため、第1挟持板と第2挟持板との間
にドクター刃を保持させる際には、付勢部材の付勢力に
応じて第1挟持板をドクター刃の挟持解除方向に揺動変
位させることにより、第1挟持板と第2挟持板との間に
ドクター刃を容易に設置することができるとともに、ド
クター刃の設置後に駆動軸によって第1挟持板を揺動変
位させてドクター刃の挟持状態に移行させることによ
り、ドクター刃に反りや波打ち等を生じさせることな
く、容易かつ適正状態でドクター刃を保持できる等の利
点がある。
【0039】また、請求項2に係る発明は、第1挟持板
をその長さ方向に分割された複数の分割板によって構成
するとともに、この分割板と略等しい長さを有する駆動
軸によって各分割板をそれぞれ駆動するように構成した
ため、ドクター刃を挟持する際の反力に応じて上記第1
挟持板がその長手方向に湾曲するのを効果的に抑制し、
この第1挟持板に沿ってドクター刃が湾曲するという事
態の発生を防止しつつ、上記各分割板を駆動軸により適
正に揺動変位させてドクター刃の挟持状態に容易に移行
させることができる。
【0040】また、請求項3に係る発明は、第1挟持板
を揺動変位させる際に、その揺動支点となる球面状の支
持面を連結部材に設けるとともに、この支持面に対応し
た球面状の凹孔を第1挟持板に形成したため、駆動軸に
より第1挟持板を駆動して揺動変位させる際に、上記支
持面に沿って第1挟持板を摺動させることにより、この
第1挟持板をスムーズに揺動変位させることができる。
【0041】また、請求項4に係る発明は、上記駆動軸
を丸棒の周面に切欠部が設けられた均一断面のカム軸に
よって構成するとともに、このカム軸の全長を第1挟持
板と略同一の長さに設定したため、簡単な構成で上記第
1挟持板をドクター刃の挟持解除状態から挟持状態に揺
動変位させることができるという利点がある。
【0042】また、請求項5に係る発明は、駆動軸と直
交する方向に伸びる操作部材によって駆動軸を回動操作
するように構成したため、この操作部材を使用して大き
な駆動モーメントを作用させることにより、軽い力で上
記駆動軸を駆動して第1挟持板をドクター刃の挟持解除
状態から挟持状態に揺動変位させることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドクター刃の取付構造の実施形態
を示す断面図である。
【図2】上記ドクター刃の取付構造の実施形態を示す平
面図である。
【図3】ドクターホルダーにドクター刃を保持させた状
態を示す断面図である。
【図4】駆動軸の具体的構成を示す平面図である。
【図5】第1挟持板によるドクター刃の挟持解除状態を
示す断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態を示す図1相当図であ
る。
【図7】ドクター刃の取付構造の従来例を示す図1相当
図である。
【図8】ドクター刃の取付構造の従来例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ドクター刃 2 ドクターホルダー 3 支持プレート 5 上部挟持板 5a〜5c 分割板 6 下部挟持板 7 連結ボルト(連結部材) 7d 支持面 8 付勢部材 9 駆動軸 10 操作部材 15 凹孔 26 切欠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドクター刃を挟持する第1挟持板および
    第2挟持板と、この第1挟持板と第2挟持板とを連結す
    る連結部材と、上記第1挟持板をドクター刃の挟持解除
    方向に付勢する付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗
    して上記第1挟持板をドクター刃の挟持方向に駆動する
    駆動軸とを備え、この駆動軸により上記第1挟持板を揺
    動変位させてドクター刃の挟持解除状態から挟持状態に
    移行させるように構成したことを特徴とするドクター刃
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 第1挟持板をその長さ方向に分割された
    複数の分割板によって構成するとともに、この分割板と
    略等しい長さを有する駆動軸によって各分割板をそれぞ
    れ駆動するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載のドクター刃の取付構造。
  3. 【請求項3】 第1挟持板を揺動変位させる際に、その
    揺動支点となる球面状の支持面を連結部材に設けるとと
    もに、この支持面に対応した球面状の凹孔を第1挟持板
    に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のドクター刃の取付構造。
  4. 【請求項4】 上記駆動軸を丸棒の周面に切欠部が設け
    られた均一断面のカム軸によって構成するとともに、こ
    のカム軸の全長を第1挟持板と略同一の長さに設定した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    のドクター刃の取付構造。
  5. 【請求項5】 駆動軸と直交する方向に伸びる操作部材
    によって駆動軸を回動操作するように構成したことを特
    徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のドクタ
    ー刃の取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009039925A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Dainippon Printing Co Ltd ドクターホルダー
JP2021536383A (ja) * 2018-08-24 2021-12-27 ロジャーソン, マークROGERSON, Mark プリンタローラー用ブレードアセンブリ

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JP2009039925A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Dainippon Printing Co Ltd ドクターホルダー
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