JP2001214909A - 組付部品の位置決め固定治具 - Google Patents

組付部品の位置決め固定治具

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JP2001214909A
JP2001214909A JP2000025174A JP2000025174A JP2001214909A JP 2001214909 A JP2001214909 A JP 2001214909A JP 2000025174 A JP2000025174 A JP 2000025174A JP 2000025174 A JP2000025174 A JP 2000025174A JP 2001214909 A JP2001214909 A JP 2001214909A
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Yeo Kuwan Fan George
ジョージ・イェオ・クワン・ファン
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付部品の位置決め固定治具によって、組
付部材の位置決めに係わる作業の操作性を向上し、作業
能率を向上し、廉価に製造可能とする。 【解決手段】 テンプレート治具10のテンプレート
部材18によって被組付部材20に対し組付部材22を
位置決めして保持する。トグルクランプ12で被組付部
材20の上に置かれたテンプレート部材18をリンク機
構の一部を構成する押さえリンク34を介して押圧可能
とする。押さえリンク34とテンプレート部材18とを
連動接続部材72で接続し、リンク機構の一部を構成す
るレバーリンク36を操作して押さえリンク34を待機
状態からクランプ状態に移行する動作に連動してテンプ
レート部材18を解離位置から当接位置に移行し、又は
押さえリンク34をクランプ状態から待機状態に移行さ
せてテンプレート部材18を当接位置から解離位置に移
行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組付部品を位置
決めして締結する作業に利用される固定治具の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の部品相互を位置決めして
締結する作業には、位置決め固定治具が広く利用されて
いる。
【0003】従来このような位置決め固定治具として図
6に例示するような、発熱体であるトランジスタ部品を
ヒートシンクプレートに位置決めして固定する位置決め
固定治具が用いられている。
【0004】この位置決め固定治具は、それぞれ別体の
位置決め用のテンプレート治具10と、トグルクランプ
12とを有する。この位置決め用のテンプレート治具1
0には、機台14の上面部に位置決め構造を設けたテー
ブル部16を形成する。
【0005】また機台14には、テンプレート部材18
を装着する。このテンプレート部材18は板状で、その
基端部を軸ピン21で機台14に軸着する。テンプレー
ト部材18は、回動操作されることにより、テーブル部
16上に置かれたヒートシンクプレート20の上側に向
いた面上に重ねて置けるように装着されている。
【0006】テンプレート部材18には、図5に例示す
るようにテーブル部16上に位置決めして置かれたヒー
トシンクプレート20における各トランジスタ部品22
の取付位置にそれぞれ対応して、各トランジスタ部品2
2を収めて位置決めするため矩形溝状に形成された位置
決め溝24が穿設されている。
【0007】図6に示すように、位置決め固定治具のト
グルクランプ12には、支台30の上に固定された支持
リンク32と、この支持リンク32に軸部材46で軸着
されて連動する押さえリンク34と、この押さえリンク
34に軸部材48で軸着して連動するレバーリンク36
と、このレバーリンク36に軸部材50で一端部を軸着
される共に他端部を支持リンク32に軸部材52で軸着
して連動する中間リンク38とによって、倍力機構とし
てのトグル機構を構成する。
【0008】このトグル機構の押さえリンク34には、
その自由端部近くに弾性的に押圧するための弾性押圧用
部材40をねじ42によって取り付ける。
【0009】この弾性押圧用部材40は、円錐形に形成
され、押さえリンク34が図6の矢印A方向に回動され
たときに、弾性押圧用部材40の先端部がテンプレート
部材18の上面の所定位置(テンプレート部材18がテ
ーブル部16上に置かれたヒートシンクプレート20を
外力で動かないように押さえ付けるために、テンプレー
ト部材18に弾性押圧用部材40によって最も適切な弾
性押圧力を与えるのに都合の良い適切な位置)に配置、
構成する。
【0010】このトグル機構のレバーリンク36には、
その自由端部側に作業者が手で握って操作するための握
り部44を設ける。
【0011】上述のような従来の位置決め固定治具を用
いてヒートシンクプレート20にトランジスタ部品22
を締結する作業を行う場合には、まず、作業者が位置決
め用のテンプレート治具10における機台14のテンプ
レート部材18を回動して開き、テーブル部16の上に
位置決め構造によってヒートシンクプレート20を位置
決めして載置する。
【0012】次に、作業者がテンプレート部材18を回
動操作してヒートシンクプレート20の上に重ねて載せ
る。そして、作業者がテンプレート部材18の各位置決
め溝24内にそれぞれトランジスタ部品22を嵌め込ん
で位置決めして置く。
【0013】次に、作業者が位置決め固定治具のトグル
クランプ12における握り部44を握ってレバーリンク
36を矢印B方向に回動操作する。すると、レバーリン
ク36に連動するトグル機構の押さえリンク34が矢印
A方向に回動し、その先端部の弾性押圧用部材40がテ
ンプレート部材18の上面にトグル機構で倍力された大
きな作用力で圧接する。
【0014】このとき、軸部材48と軸部材52とを結
ぶ線分を、軸部材50が図6の矢印C方向(図6の状態
からレバーリンク36を矢印B方向へ動かしたとき軸部
材50が動く動作の延長方向)に、軸部材50の思案点
を横切ってクランプ状態となり停止する。
【0015】なお、トグル機構の性質からクランプ状態
では、軸部材50が軸部材48と軸部材52とを結ぶ線
分を図6の矢印Cと逆方向へ移動し思案点を横切る動作
を行うのに抵抗があるため、レバーリンク36が矢印B
方向に回動されたクランプ状態の位置に留め置かれるの
で、トグルクランプ12は、クランプ状態を保持する。
【0016】このクランプ状態では、トグルクランプ1
2の弾性押圧用部材40がテンプレート部材18を強く
押しつける弾性押圧力によって、テンプレート部材18
と、機台14のテーブル部16との間にヒートシンクプ
レート20を強く挟み付ける。よって、テンプレート部
材18、テーブル部16、ヒートシンクプレート20の
相互間の摩擦抵抗により、ヒートシンクプレート20
と、テンプレート部材18とは、ねじの締結作業等では
動かない程に強固に機台14のテーブル部16上に位置
決めして固定される。
【0017】次に、作業者が各トランジスタ部品22に
穿設された透孔26にねじ部品28を通し、このねじ部
品28を電動ドライバによって、ヒートシンクプレート
20のねじ孔に締結する。
【0018】このねじの締結作業時に、ヒートシンクプ
レート20がテーブル部16上の所定位置に固定され、
しかも固定されたテンプレート部材18によってヒート
シンクプレート20の各所定位置にそれぞれトランジス
タ部品22が位置決めされた状態を保つので、電動ドラ
イバの振動やねじ部品28を締結する回転駆動力が加わ
っても、ヒートシンクプレート20と各トランジスタ部
品22との位置関係(各透孔26とヒートシンクプレー
ト20の対応する図示しないねじ孔とが一致している位
置関係)を確実に保持できる。
【0019】次に、全てのねじの締結作業を完了した後
に、作業者が握り部44を握ってレバーリンク36を矢
印Bと逆方向に回動操作する。すると、押さえリンク3
4が矢印Aと逆方向に回動され、テンプレート部材18
から外れた図6の待機状態に復帰する。
【0020】この後、作業者はテンプレート部材18を
開き、このテンプレート部材18を片手で支持しながら
テーブル部16上からトランジスタ部品22を締結した
ヒートシンクプレート20を取り外して、作業を完了す
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のような組付部品
の位置決め固定治具は、その位置決め用のテンプレート
治具10と、トグルクランプ12とがそれぞれ別体で相
互の動作を連動する構成がないから、作業者は、位置決
め用のテンプレート治具10と、トグルクランプ12と
をそれぞれ別々に操作するため2つの異なる操作動作を
行って、ヒートシンクプレート20にトランジスタ部品
22を締結する作業を行うので、作業に手間が掛かり、
ひいては製品コストが高くなるという問題がある。
【0022】本発明は上記事実を考慮し、作業能率を向
上し組付部品を廉価に製造できるように、組付部品の位
置決めに係わる作業の操作性を向上した組付部品の位置
決め固定治具を新たに提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の組付部品の位置決め固定治具は、テーブル部上に位置
決めして置かれた被組付部材の上にテンプレート部材を
載置し、テンプレート部材によって被組付部材に対し組
付部材を位置決めして締結する作業を行えるようにする
位置決め用のテンプレート治具と、被組付部材の上に置
かれたテンプレート部材をリンク機構の一部を構成する
押さえリンクを介して押圧することによりクランプ状態
とし、又はテンプレート部材に対する押圧を解除する待
機状態とし得るよう構成したクランプと、テンプレート
部材と、押さえリンクとの間を接続するよう装着され、
押さえリンクを待機状態からクランプ状態に移行する動
作に連動してテンプレート部材を解離位置から当接位置
に移行し、又は押さえリンクをクランプ状態から待機状
態に移行動作に連動してテンプレート部材を当接位置か
ら解離位置に移行させる連動手段と、を有することを特
徴とする。
【0024】上述のように構成することにより、作業者
は、組付部品の位置決め固定治具におけるレバーの傾動
操作をすることにより、押さえリンクとテンプレート部
材とを同時に操作してクランプ状態から待機状態、又は
待機状態からクランプ状態へと移行する操作を行えるの
で、組付部品の位置決めに係わる作業の操作性を向上
し、作業能率を向上できる。
【0025】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の組付部品の位置決め固定治具において、位置決め用の
テンプレート治具を、機台の上面にテーブル部を形成
し、機台にテンプレート部材を軸着して構成し、クラン
プを、押さえリンクと、支持リンクと、中間リンクと、
レバーリンクとでトグル機構を構成し、レバーリンクを
操作することにより押さえリンクを待機状態とクランプ
状態との間で移行操作可能に構成し、押さえリンクの先
端部にテンプレート部材に弾性的に圧接する弾性押圧用
部材を設置して構成し、連動手段を、テンプレート部材
に連動接続部材を固定し、押さえリンク先端部に連動接
続部材を押さえリンクの移動方向に沿って移動可能なよ
うに装着して構成したことを特徴とする。
【0026】上述のように構成することにより、請求項
1に記載の発明の作用及び効果に加えて、機台のテーブ
ル部上に被組付部材を位置決めして置いた後に、レバー
リンクを操作するだけの迅速な動作により、テンプレー
ト部材を被組付部材の上に載せ、続いてテンプレート部
材と押さえリンクとを相対的に移動させながらトグル機
構により倍力された押さえリンクの強力な力により弾性
押圧用部材を介してテンプレート部材とテーブル部との
間に被組付部材を挟み付けて的確に位置決め保持の動作
を行うことができる。
【0027】よって、このテーブル部上に位置決め保持
された被組付部材に組付部材を、電動工具を用いてねじ
で締結する作業を行った場合でも、電動工具による外力
や振動により被組付部材と組付部材との位置が変わらな
いよう位置決め保持できるから、作業を正確に実行でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の組付部品の位置決
め固定治具に係る実施の形態について図1乃至図5によ
って説明する。なお、この図1乃至図5において、前述
した図6に示す従来例の組付部品の位置決め固定治具に
係わる部材と同一の部材には同一の符号を付すことと
し、説明の便に供する。
【0029】図1及び図2は、複数の部品相互を位置決
めして締結する作業に用いられる組付部品の位置決め固
定治具の一つとしてのトランジスタ部品等の発熱体をヒ
ートシンクプレートに位置決めして固定する位置決め固
定治具を示す全体側面図で、10は位置決め用のテンプ
レート治具、12はトグルクランプである。
【0030】この組付部品の位置決め固定治具における
位置決め用のテンプレート治具10には、機台14の上
面部に位置決め構造を設けたテーブル部16を形成す
る。
【0031】機台14には、板状で、その基端部を軸ピ
ン21で機台14に軸着したテンプレート部材18を装
着する。すなわち、テンプレート部材18を回動操作す
ることにより、テーブル部16上に置いたヒートシンク
プレート20(被組付部材)の上側に向いた面上にテン
プレート部材18を重ねて置けるように装着する。
【0032】テンプレート部材18には、図5に例示す
るようにテーブル部16上に位置決めして置かれたヒー
トシンクプレート20における各トランジスタ部品22
(組付部材)の取付位置にそれぞれ対応して、各トラン
ジスタ部品22を収めて位置決めするために矩形溝状に
形成した位置決め溝24を穿設する。
【0033】図1及び図2に示すように、本実施の形態
の位置決め固定治具におけるトグルクランプ12には、
支台30の上に固定された支持リンク32と、この支持
リンク32に軸部材46で軸着されて連動する押さえリ
ンク34と、この押さえリンク34に軸部材48で軸着
して連動するレバーリンク36と、このレバーリンク3
6に軸部材50で一端部を軸着される共に他端部を支持
リンク32に軸部材52で軸着して連動する中間リンク
38とによって、倍力用のリンク機構としてのトグル機
構を構成する。
【0034】このトグル機構の押さえリンク34には、
その自由端部近くに弾性的に押圧するための弾性押圧用
部材40を、ねじ42によって取り付ける。
【0035】この弾性押圧用部材40は、弾性に富むゴ
ム製で円錐形に形成する。さらに、弾性押圧用部材40
を、押さえリンク34が図1に示すように矢印A方向に
回動されて弾性押圧用部材40の先端部をテンプレート
部材18の上面の所定位置(テンプレート部材18がテ
ーブル部16上に置かれたヒートシンクプレート20を
外力で動かないように押さえ付けるために、テンプレー
ト部材18に弾性押圧用部材40によって最も適切な弾
性押圧力を与えるのに好適な位置)に配置、構成する。
【0036】このトグル機構のレバーリンク36には、
その自由端部側に作業者が手で握って操作するための握
り部44を設ける。
【0037】前述のように構成された組付部品の位置決
め固定治具には、位置決め用のテンプレート治具10に
おけるテンプレート部材18の開閉動作と、トグルクラ
ンプ12によるクランプ動作又はクランプ解除動作とを
連動させる連動手段が装着されている。
【0038】この位置決め用のテンプレート治具10と
トグルクランプ12との間に装着される連動手段を構成
するため、テンプレート部材18と押さえリンク34と
の間に、連動接続部材72を装着する。
【0039】この連動接続部材72は、図4に示すよう
に正面逆T字状に形成された金属製の部材で、図で縦方
向に延びる移動支持部74と、移動支持部74の下端両
横から図で横方向に延びるよう延設された固定部76と
を有する。
【0040】連動接続部材72の固定部76には、移動
支持部74に対して両側の各平面中央部にそれぞれ透孔
78を穿設する。図1乃至図3に示すように、連動接続
部材72は、テンプレート部材18上の所定位置に置
き、その各透孔78にそれぞれボルト80を通してテン
プレート部材18に穿設された図示しない各ねじ孔に対
応するボルト80を螺挿して締結する。
【0041】連動接続部材72の移動支持部74の押さ
えリンク34との接続部分には、押さえリンク34に対
し押さえリンク34の移動方向に沿って連動接続部材7
2を所要距離移動可能なように装着するための連動調整
接続部を構成する。
【0042】この連動調整接続部を構成するため図4に
示すように連動接続部材72の移動支持部74には、そ
の平板中央部を押さえリンク34の移動方向に沿って直
線状又は円弧状等に貫通するよう形成された長穴状のガ
イド穴82を穿設する。
【0043】また、連動調整接続部の他の部分を構成す
るため図4に示すように、押さえリンク34先端側から
一対の長板状の支持部材84を平行に突設する。この一
対の支持部材84には、その自由端の部分をそれぞれ押
さえリンク34の移動方向に沿うと共に、相対抗する方
向に向けて直角に折曲して形成されたガイド片部86を
設ける。
【0044】さらに、図4に示すように一対の支持部材
84の間に移動可能に挟むように移動支持部74を挿入
し、移動支持部74の一側部が一対のガイド片部86に
摺接して移動可能な状態に置く。
【0045】そして、この状態で一対の支持部材84に
おけるガイド穴82に対応する部分に一連に貫通するよ
う穿設した各透孔88に軸ピン90を挿通し、ナット9
1又は図示しないが固着用のリング部材等で軸ピン90
の抜け止めをして一対の支持部材84の間で移動支持部
74が移動可能な状態とし、一対の支持部材84に対し
移動支持部74がガイド片部86にガイドされ押さえリ
ンク34の移動方向に沿って移動するよう装着して連動
調整接続部を構成する。
【0046】次に、上述のように構成した組付部品の位
置決め固定治具を用いて、ヒートシンクプレート20に
トランジスタ部品22を締結する作業を行う際の操作及
び作用について説明する。
【0047】この作業の初めに、作業者は、トグルクラ
ンプ12における握り部44を握ってレバーリンク36
を矢印Bと逆方向に回動操作し、これに連動する位置決
め用のテンプレート治具10における機台14に軸着し
たテンプレート部材18を回動して開く。
【0048】すなわち、レバーリンク36が矢印Bと逆
方向に回動すると、これに連動するトグル機構の一部を
構成する押さえリンク34が矢印B方向に回動する。す
ると、押さえリンク34に連動手段の連動接続部材72
を介して連動接続されたテンプレート部材18が矢印A
と逆方向に回動され、図2に示すように機台14のテー
ブル部16からテンプレート部材18が開かれた待機状
態となる。
【0049】次に、作業者は、テーブル部16の上に、
その位置決め構造を利用してヒートシンクプレート20
を位置決めして載置する。
【0050】次に、作業者はトグルクランプ12におけ
る握り部44を握ってレバーリンク36を矢印B方向に
回動操作し、これに連動する位置決め用のテンプレート
治具10における機台14のテンプレート部材18を回
動して閉じる。
【0051】すなわち、レバーリンク36が矢印B方向
に回動すると、これに連動するトグル機構の一部を構成
する押さえリンク34が矢印Bと逆方向に回動する。す
ると、押さえリンク34に連動手段の連動接続部材72
を介して連動接続されたテンプレート部材18が待機状
態での解離位置から矢印A方向に回動され、図1に示す
ように機台14のテーブル部16上に載置されたヒート
シンクプレート20の上にテンプレート部材18が重ね
られて圧接されたクランプ状態となる。
【0052】この動作の際、押さえリンク34が矢印A
方向に回動されると、これに連動するテンプレート部材
18が先にヒートシンクプレート20の上に乗る当接位
置に至る。
【0053】さらに、押さえリンク34が矢印A方向に
回動されると、テンプレート部材18はそれ以上回動不
能な状態なので、押さえリンク34の先端部の連動調整
接続部を構成する連動接続部材72における移動支持部
74のガイド穴82内で軸ピン90が移動し、押さえリ
ンク34だけが回動を続ける。
【0054】この後、続けて押さえリンク34が回動
し、その弾性押圧用部材40をテンプレート部材18に
強く押しつける。このとき、弾性押圧用部材40は弾性
変形しながらテンプレート部材18を弾性的に、かつト
グル機構で倍力された大きな作用力で強力に押圧し、図
1のクランプ状態とする。
【0055】このとき、軸部材48と軸部材52とを結
ぶ線分を、軸部材50が図1の矢印C方向(図2の状態
からレバーリンク36を矢印B方向へ動かしたとき軸部
材50が動く動作の延長方向)に、軸部材50の思案点
を横切ってクランプ状態となり停止する。
【0056】なお、トグル機構の性質からクランプ状態
では、軸部材50が軸部材48と軸部材52とを結ぶ線
分を図1の矢印Cと逆方向へ移動し思案点を横切る動作
を行うのに抵抗があるため、レバーリンク36が矢印B
方向に回動されたクランプ状態の位置に留め置かれるの
で、トグルクランプ12とこれに連動接続部材72を介
して連動するテンプレート部材18は、クランプ状態を
保持する。
【0057】このクランプ状態では、トグルクランプ1
2の弾性押圧用部材40がテンプレート部材18を強く
押しつける弾性押圧力によって、テンプレート部材18
と、機台14のテーブル部16との間にヒートシンクプ
レート20を強く挟み付ける。
【0058】よって、テンプレート部材18、テーブル
部16、ヒートシンクプレート20の相互間の摩擦抵抗
により、ヒートシンクプレート20と、テンプレート部
材18とは、ねじの締結作業等では動かない程に強固に
テーブル部16上に位置決めして固定される。
【0059】次に、作業者はテンプレート部材18の各
位置決め溝24内にそれぞれトランジスタ部品22を嵌
め込んで位置決めして置く。
【0060】次に、作業者は各トランジスタ部品22に
穿設された透孔26にねじ部品28を通し、このねじ部
品28を電動ドライバによって、ヒートシンクプレート
20のねじ孔に締結する作業を行う。
【0061】このねじの締結作業時に、ヒートシンクプ
レート20がテーブル部16上の所定位置に固定され、
しかも固定されたテンプレート部材18によってヒート
シンクプレート20の各所定位置にそれぞれトランジス
タ部品22が位置決めされた状態を保つので、電動ドラ
イバの振動やねじ部品28を締結する回転駆動力が加わ
っても、ヒートシンクプレート20と各トランジスタ部
品22との位置関係(各透孔26とヒートシンクプレー
ト20の対応する図示しないねじ孔とが一致している位
置関係)を確実に保持できる。よって、作業をスムーズ
に、かつ迅速に行うことができる。
【0062】次に、全てのねじの締結作業を完了した後
に、作業者は握り部44を握ってレバーリンク36を矢
印Bと逆方向に回動操作する。すると、押さえリンク3
4が矢印Aと逆方向に回動され、これに連動する位置決
め用のテンプレート治具10における機台14のテンプ
レート部材18を回動して解離位置に戻すよう開き、図
2の待機状態に復帰する。
【0063】この後、作業者は開かれた状態のテンプレ
ート部材18の下のテーブル部16上からトランジスタ
部品22を締結したヒートシンクプレート20を取り外
して、一連の作業を完了する。
【0064】なお、本実施の形態で説明した連動手段、
連動調整接続部の構成は、前述した図示する構成に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、その他種々の構成を取り得ることは勿論である。例
えば、移動支持部74のガイド穴82を透穴とせず、溝
に形成して一対の支持部材84の両側からこの溝内にピ
ンを臨ませるガイド構造等に構成しても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明の組付部品の位置決め固定治具に
よれば、作業者はレバーの傾動操作をすることにより、
クランプ状態から待機状態、又は待機状態からクランプ
状態へと移行する操作をワンタッチで行えるので、組付
部品の位置決めに係わる作業の操作性を向上し、作業能
率を向上し組付部品を廉価に製造できるようにするとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る組付部品の位置決め
固定治具のクランプ状態を示す全体側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る組付部品の位置決め
固定治具の待機状態を示す全体側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る組付部品の位置決め
固定治具のクランプ状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る組付部品の位置決め
固定治具における連動手段の部分を取り出して示す要部
拡大斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る組付部品の位置決め
固定治具におけるテンプレート部材によってヒートシン
クプレートの上に各トランジスタ部品を位置決めして載
置するところを取り出して示す要部拡大斜視図である。
【図6】従来の組付部品の位置決め固定治具を例示する
待機状態での全体側面図である。
【符号の説明】
10 テンプレート治具 12 トグルクランプ 14 機台 16 テーブル部 18 テンプレート部材 20 ヒートシンクプレート 22 トランジスタ部品 28 ねじ部品 30 支台 32 支持リンク 34 押さえリンク 36 レバーリンク 38 中間リンク 40 弾性押圧用部材 44 握り部 46 軸部材 48 軸部材 50 軸部材 52 軸部材 72 連動接続部材 74 移動支持部 76 固定部 82 ガイド穴 84 支持部材 86 ガイド片部 88 透孔 90 軸ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル部上に位置決めして置かれた
    被組付部材の上にテンプレート部材を載置し、前記テン
    プレート部材によって前記被組付部材に対し組付部材を
    位置決めして締結する作業を行えるようにする位置決め
    用のテンプレート治具と、 被組付部材の上に置かれた前記テンプレート部材をリン
    ク機構の一部を構成する押さえリンクを介して押圧する
    ことによりクランプ状態とし、又は前記テンプレート部
    材に対する押圧を解除する待機状態とし得るよう構成し
    たクランプと、 前記テンプレート部材と、前記押さえリンクとの間を接
    続するよう装着され、前記押さえリンクを待機状態から
    クランプ状態に移行する動作に連動して前記テンプレー
    ト部材を解離位置から当接位置に移行し、又は押さえリ
    ンクをクランプ状態から待機状態に移行動作に連動して
    テンプレート部材を当接位置から解離位置に移行させる
    連動手段と、 を有することを特徴とする組付部品の位置決め固定治
    具。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用のテンプレート治具
    を、機台の上面にテーブル部を形成し、前記機台にテン
    プレート部材を軸着して構成し、 前記クランプを、前記押さえリンクと、支持リンクと、
    中間リンクと、レバーリンクとでトグル機構を構成し、
    前記レバーリンクを操作することにより前記押さえリン
    クを待機状態とクランプ状態との間で移行操作可能に構
    成し、前記押さえリンクの先端部に前記テンプレート部
    材に弾性的に圧接する弾性押圧用部材を設置して構成
    し、 前記連動手段を、前記テンプレート部材に連動接続部材
    を固定し、前記押さえリンク先端部に前記連動接続部材
    を前記押さえリンクの移動方向に沿って移動可能なよう
    に装着して構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    組付部品の位置決め固定治具。
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