JPH1190557A - パンチプレスにおけるダイ取付装置 - Google Patents

パンチプレスにおけるダイ取付装置

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JPH1190557A
JPH1190557A JP25728697A JP25728697A JPH1190557A JP H1190557 A JPH1190557 A JP H1190557A JP 25728697 A JP25728697 A JP 25728697A JP 25728697 A JP25728697 A JP 25728697A JP H1190557 A JPH1190557 A JP H1190557A
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JP
Japan
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die
holder
holding
holding hole
mounting
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JP25728697A
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English (en)
Inventor
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Kobayashi
宏行 小林
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Amada Metrecs Co Ltd
Original Assignee
Amada Metrecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイホルダにダイを正確に容易に位置決めし
てスムーズに短時間で装着する。 【解決手段】 取付装置本体51はダイホルダとダイと
のハメアイ公差より大きいハメアイ公差を有するダイ保
持穴49を備える。ダイはパンチプレスの外でダイ保持
穴49内に容易に挿入される。ダイ保持穴49内に挿入
したダイを側面から押圧、離反自在なダイ保持体61が
設けられ、ダイ保持体61は保持体移動装置77により
ダイを押圧する方向に進退移動されるのでダイはダイ保
持穴49内に容易に正確に位置決めされる。取付装置本
体51は下面に突設する第1方向キー55をダイホルダ
のホルダキー溝に嵌入してダイホルダ上をスライドされ
るので、ダイはダイホルダのダイ装着穴の上方に水平方
向が正確に位置決めされる。ダイ保持体61が後退さ
れ、ダイ保持穴49内のダイがダイホルダのダイ装着穴
に対して垂直に落下してダイホルダに短時間でスムーズ
に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレスにお
けるダイ取付装置に関し、金型支持部材としての例えば
下部タレットに備えられているダイホルダにダイを容易
に位置決めして装着するパンチプレスにおけるダイ取付
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスの例えばタレットパ
ンチプレスにおける本体フレームには、図13に示され
ているように円盤状の回転可能な上部タレット101と
円盤状の回転可能な下部タレット103が上下に対向し
て設けられている。上部タレット101には多数のパン
チが周方向へ適宜に設けられており、下部タレット10
3には多数のダイが周方向へ適宜に設けられている。
【0003】また、各パンチは上部タレット101に備
えられたパンチホルダのパンチ装着穴に保持されてお
り、所望のパンチと交換される。また、各ダイDは下部
タレット103に備えられたダイホルダ105のダイ装
着穴に保持されており、所望のダイDと交換される。
【0004】例えば、ダイDをダイホルダ105に取付
けるには図13に示されているようにダイDが上部タレ
ット101と下部タレット103との間隔に水平方向に
移動されてダイホルダ105の上方でダイDの水平方向
のバランスを保ちながらダイ装着穴107に垂直に挿入
される。
【0005】このとき、ダイ装着穴107内にはダイ位
置決め用キー109が突設しており、ダイDの側面に設
けられているダイキー溝111を前記ダイ位置決め用キ
ー109に合わせながらダイDがダイ装着穴107に挿
入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ダイ
Dをダイホルダ105に取付ける方法としては、上部タ
レット101と下部タレット103との間隔が狭いの
で、ダイDは水平方向に押し入れられてダイ装着穴10
7の上に載置される。このとき、ダイホルダ105のダ
イ装着穴107とダイDとのハメアイ公差が狭いため
に、通常はダイDがダイ装着穴107に斜めに挿入され
る。
【0007】前述したようにダイDはダイ装着穴107
に対して垂直に挿入されないとスムーズに入っていかな
いので、作業者はダイDの水平方向のバランスを取るた
めに、例えば真鍮棒などの軟らかい材質の棒を用いて上
方又は下方からダイDを叩きながら、図13に示されて
いるようにP1 とP2 およびF1 とF2 の力のバランス
を取り、徐々にダイ装着穴107内に挿入していた。こ
の作業は作業者の勘と経験により行われており、ダイD
の挿入に時間がかかるという問題点があった。
【0008】また、ダイDがダイ装着穴107に斜めに
挿入されているときに無理に打ち込まれるとダイホルダ
105に傷がつくという問題点があった。
【0009】また、上部タレット101と下部タレット
103との間隔が狭いためダイDの挿入状態が見にくい
ので、ダイDの取付方向が間違えられてダイ装着穴10
7に挿入されるという問題点があった。
【0010】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、金型支持部材に備えられてい
るダイホルダにダイを正確に容易に位置決めしてスムー
ズに短時間で装着し得るパンチプレスにおけるダイ取付
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチプレスにおけるダイ
取付装置は、パンチプレスのダイホルダに載置可能であ
って前記ダイホルダとダイとのハメアイ公差より大きい
ハメアイ公差を有するダイ保持穴を備えた取付装置本体
と、前記ダイホルダの上面に設けられているホルダキー
溝に嵌合すると共に前記取付装置本体の下面に突設した
第1方向キーと、前記ダイ保持穴に挿入するダイの側面
に設けられているダイキー溝に嵌合すると共に前記ダイ
保持穴内に突設する第2方向キーと、前記ダイ保持穴内
に挿入したダイを側面から押圧、離反可能に前記取付装
置本体に進退自在に設けたダイ保持体と、このダイ保持
体を前記ダイに押圧する方向に進退移動せしめる保持体
移動装置と、からなることを特徴とするものである。
【0012】したがって、ダイ取付装置は予めダイ保持
体が保持体移動装置により後退され、この状態でダイ保
持穴内にダイが挿入される。このとき、ダイはパンチプ
レスの外で取付装置本体のダイ保持穴内に装着されるの
で容易であり、しかも、取付装置本体のダイ保持穴の径
はダイホルダとダイとのハメアイ公差より大きいので、
ダイはダイ保持穴内に容易に挿入される。また、ダイは
ダイキー溝を取付装置本体の第2方向キーに嵌入してダ
イ保持穴内に挿入されるので、容易に正確に位置決めさ
れる。
【0013】このダイ保持穴内に挿入されたダイは保持
体移動装置により前進されるダイ保持体で押圧されてダ
イ保持穴内に固定される。そして、取付装置本体は第1
方向キーをダイホルダのホルダキー溝に嵌入してダイホ
ルダ上をスライドされるので、ダイはダイホルダのダイ
装着穴の上方に水平方向が正確に位置決めされる。
【0014】この状態で保持体移動装置によりダイ保持
体が後退されることにより、ダイ保持穴内のダイがダイ
装着穴に対して垂直に落下するので、ダイはダイホルダ
に短時間でスムーズに装着される。
【0015】請求項2によるこの発明のパンチプレスに
おけるダイ取付装置は、請求項1記載のパンチプレスに
おけるダイ取付装置において、前記保持体移動装置が、
前記ダイ保持体を前記ダイに常時押圧する前進方向に付
勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記
ダイ保持体をダイから離反する後退方向に移動せしめる
保持体作動手段とから構成してなることを特徴とするも
のである。
【0016】したがって、ダイがダイ取付装置に装着さ
れるときは、保持体移動装置の保持体作動手段によりダ
イ保持体を付勢手段の付勢力に抗して後退しておき、ダ
イがダイ保持穴に挿入される。保持体作動手段による付
勢手段に対する抑制力が解放されると、ダイ保持体が付
勢手段の付勢力により前進してこの付勢力によりダイが
ダイ保持穴に押圧されて容易にしかも正確に位置決め固
定される。
【0017】ダイがダイ取付装置から落下されるとき
は、保持体作動手段によりダイ保持体を僅かに後退する
だけでよく、操作が容易であり、ダイはダイホルダのダ
イ装着穴に垂直方向に落下される。
【0018】請求項3によるこの発明のパンチプレスに
おけるダイ取付装置は、請求項1又は2記載のパンチプ
レスにおけるダイ取付装置において、前記第1方向キー
と前記第2方向キーとを一体的に設けてなることを特徴
とするものである。
【0019】したがって、第1方向キーと第2方向キー
が1つの部材となるので安価である。
【0020】請求項4によるこの発明のパンチプレスに
おけるダイ取付装置は、請求項2記のパンチプレスにお
けるダイ取付装置において、前記ダイ保持体が前記取付
装置本体の外側に位置する保持体連結部材と一体に設け
られ、この保持体連結部材を前記付勢手段により前進方
向に付勢すると共に前記保持体連結部材にハンドルシャ
フトを螺合すると共に前記ハンドルシャフトの先端を前
記取付本体の外壁に当接して設けてなることを特徴とす
るものである。
【0021】したがって、前記ハンドルシャットを締め
る方向に回すと、前記付勢手段による付勢力に抗して前
記保持体連結部材が後退するので、ダイ保持体が後退す
る。
【0022】逆に、前記ハンドルシャフトを緩める方向
に回すと、前記保持体連結部材が前記付勢手段による付
勢力により前進することになり、ダイ保持体が前進す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパンチプレスにお
けるダイ取付装置の実施の形態について、図面を参照し
て説明する。なお、本実施の形態の例としてタレットパ
ンチプレスを対象としたが、この機種に限定されるもの
ではない。
【0024】図12を参照するに、本実施の形態に係わ
るタレットパンチプレス1は、ベース3の両側に立設し
たサイドフレーム5,7に上部フレーム9の両側が支持
された態様のフレーム構造に構成されている。前記上部
フレーム9の下部には、多種類のパンチPを着脱交換自
在に備えた円盤状の上部タレット11が回転自在に装着
されている。ベース3の上面には、上部タレット11に
対向した下部タレット13が回転自在に装着されてお
り、この下部タレット13には、多種類のパンチPと対
向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自
在に装着されている。前記上部タレット11の軸心と下
部タレット13の軸心とは同一軸心に配置されており、
この上部タレット11と下部タレット13は、数値制御
装置のような適宜の制御装置(図示省略)の制御によっ
て、同方向へ同期して回転される。
【0025】前記上部タレット11と下部タレット13
の図12において右側部分に装着されたダイD、パンチ
Pの位置が加工位置となっており、この加工位置にある
パンチPの上方における上部フレーム9にはストライカ
15が上下自在に設けられている。このストライカ15
は上部フレーム9内に設けられた駆動装置としての油圧
シリンダ17に例えばラム19(打圧部材)を介して連
結されている。
【0026】このラム19は、上部タレット11および
下部タレット13の回転によってラム19の下方へ割出
し位置決めされたパンチPが打圧されるものである。
【0027】なお、タレットパンチプレス1にはワーク
Wを前後左右方向へ移動位置決めするためのワークWの
移動位置決め装置21が設けられており、この移動位置
決め装置21は前記ベース3上の図12において右端
に,Y軸方向(図12において左右方向)へ移動自在な
キャレッジベース23が設けられており、このキャレッ
ジベース23にはX軸方向(図12において紙面に対し
て直交する方向)へ移動自在なキャレッジ25が設けら
れている。このキャレッジ25にはX軸方向へ適宜な間
隔でワークWをクランプする複数のワーククランプ27
が設けられている。
【0028】この移動位置決め装置21は数値制御等の
制御装置によって制御されワークWをパンチPとダイD
との間の所望の位置へ位置決めするものである。
【0029】したがって、タレットパンチプレス13に
装着したパンチPと下部タレット13に装着したダイD
との間に、板状のワークWを位置決めした後に、ラム1
9の上下動によってストライカ15でパンチPが打圧さ
れることにより、パンチPとダイDによってワークWに
パンチング加工が行われるのである。
【0030】また、前記上部タレット11には複数のパ
ンチホルダ(図示省略)が備えられており、複数の各パ
ンチPは各パンチホルダのパンチ装着穴(図示省略)に
装着され保持されており、必要に応じて所望の他のパン
チPと交換される。また、下部タレット13には図11
に示されているような複数のダイホルダ29が備えられ
ており、図10に示されているように、複数の各ダイD
は各ダイホルダ29のダイ装着穴31に保持されてお
り、必要に応じて所望の他のダイDと交換される。
【0031】例えば、各ダイDおよびダイホルダ29は
下部タレット13上に図11に示されているように円周
方向に配置されている。各ダイホルダ29は平面でほぼ
扇形形状であり、通常、図8、図9、図10に示されて
いるように、装着されるダイ直径の大きさが異なっても
構造がほぼ類似しており、ダイ装着穴31の中心を通過
する水平方向の直線の位置から外周側の部分は低いスラ
イド用段付面33に形成されている。つまり、このスラ
イド用段付面33上にダイDをスライドさせて奥のダイ
装着穴31の内面に突き当てて位置決めし、ダイDをダ
イ装着穴31内に挿入するように構成されている。
【0032】なお、ダイホルダ29には装着されるダイ
Dの取付方向を位置決めするために、ダイDの側面に設
けられているダイキー溝35に嵌合するダイ用キー37
がダイ装着穴31の内面に突設されている。このダイ用
キー37はダイホルダ29に設けられたホルダキー溝3
9に、例えば図8に示されているようにビスねじ41で
螺着されている。
【0033】また、前記スライド用段付面33にはダイ
Dを装着した後に取付けられてダイ装着穴31の一部を
構成するための板状の分割ダイホルダ43が位置決めピ
ン45で固定される。
【0034】上記のダイ用キー37が取付けられる位置
は装着されるダイ直径の大きさによって若干の違いがあ
り、例えば装着されるダイ直径が3−1/2インチの場
合は図8に示されているように、また2インチの場合は
図10に示されているように上記のスライド用段付面3
3にホルダキー溝39が設けられており、このホルダキ
ー溝39にダイ用キー37が取付けられている。換言す
ればダイホルダ29の円弧の外周方向側にダイ用キー3
7が取付けられている。
【0035】また、装着されるダイ直径が4−1/2イ
ンチの場合は、図9に示されているようにダイホルダ2
9の円弧の中心方向側にホルダキー溝39が設けられて
おり、このホルダキー溝39にダイ用キー37が取付け
られている。
【0036】以下、本実施の形態に係わるパンチプレス
におけるダイ取付装置について、詳しく説明する。
【0037】まず、ダイ直径が3−1/2インチのダイ
Dを図8のダイホルダ29に取り付けるためのダイ取付
装置47について、図面を参照して説明する。
【0038】図1を参照するに、ダイ取付装置47に
は、平面でほぼ矩形状を示しており中央にダイDを挿入
可能なダイ保持穴49を有する取付装置本体51が備え
られている。
【0039】この取付装置本体51は図5に示されてい
るようにダイホルダ29に載置可能であって、ダイホル
ダ29のスライド用段付面33までの高さ寸法形状に合
わせて、ダイ取付装置47の下部が図2に示されている
ようにダイホルダ29と逆対称をなすような段付部53
が設けられている。
【0040】つまり、前記段付部53は、取付装置本体
51がダイホルダ29に載置されたときに取付装置本体
51のダイ保持穴49の中心線がダイホルダ29のダイ
装着穴31の中心線と一致するように設けられている。
したがって、ダイ保持穴49に挿入されるダイDはダイ
ホルダ29のダイ装着穴31に対して垂直に落下するよ
うに保持されることになる。
【0041】なお、前記ダイ保持穴49はダイホルダ2
9とダイDとのハメアイ公差より大きいハメアイ公差を
有するものであり、ダイDを挿入しやすく設けられてい
る。
【0042】また、前記取付装置本体51の下部には、
ダイホルダ29の上面に設けられているホルダキー溝3
9に嵌合する第1方向キー55が図2に示されているよ
うに取付装置本体51の下面から下方へ突設されてお
り、ダイDの側面に設けられているダイキー溝35に嵌
合する第2方向キー57がダイ保持穴49内に突設され
ている。
【0043】なお、本実施の形態では、前記第1方向キ
ー55と第2方向キー57は一体的に構成されており、
ダイホルダ29の外周方向側にあるホルダキー溝39の
位置に合わせて設けられており、図1において右側に位
置している。しかも、ダイホルダ29上をスライドする
方向でダイ保持穴49の中心を通過する図1の中心線L
上に位置している。
【0044】なお、上記の第1方向キー55と第2方向
キー57はそれぞれ単体の部材として取付装置本体51
に設けても構わないが、上述したように一体的に設ける
ことにより1つの部材となるため安価になるので好まし
い。
【0045】図1を参照するに、前記中心線Lから図1
において上下にほぼ対称の位置に前記中心線Lに平行を
なすように2つのダイ保持体摺動穴59が、ダイ保持穴
49の内面と取付装置本体51の外壁面を貫通して設け
られている。前記2つのダイ保持体摺動穴59にはシャ
フト状のダイ保持体61が摺動自在に設けられており、
この2つのダイ保持体61の後端(図1において右端)
は板状の保持体連結部材63に一体的に固定されてお
り、2つのダイ保持体61の前端(図1において左端)
はダイ保持穴49内に挿入されたダイDを側面からダイ
保持穴49の内面に押圧、離反自在である。
【0046】なお、ダイ保持体61の前端はダイDの側
面に点接触で押圧するようないわゆるピン状であっても
構わないが、ダイDの側面に面接触で押圧するようなブ
ロック状であることはダイDがダイ保持穴49内に安定
した状態で保持されるという点で望ましい。
【0047】また、前記保持体連結部材63の長手方向
の両端側には図4に示されているように貫通穴65が設
けられており、この各貫通穴65内を挿通するボルト状
のシャフト67がそれぞれ取付装置本体51の図1にお
いて右側の外壁面に螺着されて突設されている。前記シ
ャフト67には圧縮スプリング69等の付勢手段が巻装
されており、この圧縮スプリング69により前記保持体
連結部材63が図1において左方向に常時付勢されるよ
うに構成されている。つまり、前記圧縮スプリング69
はダイ保持体61をダイDの側面に常時押圧する前進方
向に付勢する付勢手段である。
【0048】また、前記保持体連結部材63の長手方向
でほぼ中央には、図1および図2に示されているように
ネジ部71が貫通して設けられており、このネジ部71
にハンドルシャフト73(保持体作動手段)の先端側が
螺合されている。このハンドルシャフト73の先端(図
1において左端)は取付装置本体51の外壁面に当接し
ており、前記ハンドルシャフト73の後端側(図1にお
いて右端側)にはハンドル75が設けられている。
【0049】したがって、ハンドルシャフト73の先端
は前記圧縮スプリング69の付勢力により常時取付装置
本体51の外壁面に当接することになる。そして、前記
ハンドル75を持ってハンドルシャフト73を締める方
向に回すことにより保持体連結部材63が圧縮スプリン
グ69の付勢力に抗して図1において右方向、つまり保
持体連結部材63に一体の2つのダイ保持体61がダイ
Dから離反する後退方向に移動される。
【0050】前記ハンドル75を持ってハンドルシャフ
ト73を緩める方向に回すことにより保持体連結部材6
3が圧縮スプリング69の付勢力により図1において左
方向、つまり保持体連結部材63に一体の2つのダイ保
持体61がダイDの側面を押圧する前進方向に移動され
る。
【0051】前記保持体連結部材63と圧縮スプリング
69等の付勢手段とハンドルシャフト73等の保持体作
動手段は、ダイDの側面をダイ保持穴49の内面へ押圧
する方向にダイ保持体61を進退移動せしめるための保
持体移動装置77を構成している。
【0052】上記構成により、ダイDはタレットパンチ
プレス1の外で取付装置本体51のダイ保持穴49内に
装着される。つまり、ハンドル75をつかんでハンドル
シャフト73を締める方向に回すと、保持体連結部材6
3が圧縮スプリング69の付勢力に抗して後退するので
ダイ保持体61がダイ保持穴49から後退する。
【0053】このとき、ダイDはパンチプレスの外で取
付装置本体51のダイ保持穴49内に装着されるので容
易であり、しかも、取付装置本体51のダイ保持穴49
の径はダイホルダ29とダイとのハメアイ公差より大き
いので、ダイDはダイ保持穴49内に容易に挿入され
る。また、前記ダイDはダイキー溝35が取付装置本体
51の第2方向キー57に嵌入されてダイ保持穴49内
に挿入されるので、容易に正確に位置決めされる。
【0054】このようにダイ保持穴49内にダイDが挿
入された後に、ハンドルシャフト73が緩める方向に回
されると、保持体連結部材63は前進するのでダイ保持
体61が前進し、このダイ保持体61の押圧力によりダ
イDがダイ保持穴49に押圧されて容易にしかも正確に
位置決め固定される。
【0055】ダイDを装着した取付装置本体51は、図
5に示されているように上部タレット11と下部タレッ
ト13との間隔に水平方向に移動されてダイホルダ29
の上面に載置される。このとき、前記取付装置本体51
は第1方向キー55がダイホルダ29のホルダキー溝3
9に嵌入されてダイホルダ29上をスライドされるの
で、ダイDはダイホルダ29のダイ装着穴31の上方に
水平方向が正確にしかも容易に位置決めされる。
【0056】この状態でハンドルシャフト73が僅かに
締める方向に回されることにより、保持体連結部材63
の後退と共にダイ保持体61がダイ保持穴49から後退
するので、ダイ保持穴49内のダイDがダイホルダ29
のダイ装着穴31に対して垂直に落下し、ダイDはダイ
ホルダ29のダイ装着穴31に短時間でスムーズに挿入
され装着される。
【0057】次に、ダイ直径が4−1/2インチのダイ
Dを図9のダイホルダ29に取り付けるためのダイ取付
装置79について、図面を参照して説明する。前述した
直径3−1/2インチのダイDのダイ取付装置47と同
様の構造の部分は省略する。
【0058】図6を参照するに、取付装置本体81の下
部には、ダイホルダ29の上面に設けられているホルダ
キー溝39に嵌合する第1方向キー83が図2に示され
ているように取付装置本体81の下面から下方へ突設さ
れており、ダイDの側面に設けられているダイキー溝3
5に嵌合する第2方向キー85がダイ保持穴49内に突
設されている。
【0059】前記第1方向キー83と第2方向キー85
は一体的に構成されており、ダイホルダ29の中心方向
側にあるホルダキー溝39の位置に合わせて設けられて
おり、図6において左側に位置している。しかも、ダイ
ホルダ29上をスライドする方向でダイ保持穴49の中
心を通過する図1の中心線L上に位置している。
【0060】また、取付装置本体81の上面にはブロッ
ク状のダイ保持体87を嵌入するためのダイ保持体摺動
溝89が設けられており、このダイ保持体摺動溝89内
には前記ダイ保持体87が摺動して進退する。
【0061】他の構造は前述した直径3−1/2インチ
のダイDのダイ取付装置47と同様である。
【0062】上記構成により、取付装置本体81にダイ
Dを装着する作用は前述した3−1/2インチのダイ取
付装置47と同様である。
【0063】ダイDを装着した取付装置本体81は、水
平方向に移動されて図7に示されているようにダイホル
ダ29の上面に載置される。このとき、前記取付装置本
体81は第1方向キー83がダイホルダ29のホルダキ
ー溝39に嵌入されてダイホルダ29上をスライドされ
るので、ダイDはダイホルダ29のダイ装着穴31の上
方に水平方向が正確にしかも容易に位置決めされる。
【0064】この状態でハンドルシャフト73が僅かに
締める方向に回されることにより、ダイ保持穴49内の
ダイDがダイ装着穴31に対して垂直に落下し、ダイD
はダイ装着穴31に短時間でスムーズに挿入され装着さ
れる。
【0065】以上のように本発明のダイ取付装置47を
用いることにより作業者は勘と経験に頼らなくともダイ
Dをダイホルダ29に正確に容易に装着できるようにな
った。
【0066】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。
【0067】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態から理解
されるように、請求項1の発明によれば、ダイはパンチ
プレスの外で取付装置本体のダイ保持穴内に装着される
ので容易であり、しかも、取付装置本体のダイ保持穴の
径はダイホルダとダイとのハメアイ公差より大きいの
で、ダイをダイ保持穴内に容易に挿入できる。また、ダ
イはダイキー溝を取付装置本体の第2方向キーに嵌入し
てダイ保持穴内に挿入されるので、容易に正確に位置決
めできる。
【0068】ダイは保持体移動装置により前進するダイ
保持体で押圧されてダイ保持穴内に固定され、このダイ
を取り付けた取付装置本体は第1方向キーをダイホルダ
のホルダキー溝に嵌入してダイホルダ上をスライドでき
るので、ダイホルダのダイ装着穴の上方にダイの水平方
向を正確に位置決めできる。この状態でダイ保持体が保
持体移動装置により後退されることにより、ダイ保持穴
内のダイをダイホルダのダイ装着穴に対して垂直に落下
できるので、勘と経験に頼らなくともダイをダイホルダ
に短時間でスムーズに装着できる。
【0069】請求項2の発明によれば、ダイがダイ取付
装置に装着されるときは、保持体移動装置の保持体作動
手段によりダイ保持体を付勢手段の付勢力に抗して後退
しておくことにより、ダイはダイ保持穴に挿入できる。
また、保持体作動手段により付勢手段に対する抑制力を
解放すると、ダイ保持体は付勢手段の付勢力により前進
するのでダイをダイ保持穴に押圧して容易にしかも正確
に位置決め固定できる。
【0070】ダイがダイ取付装置から落下されるとき
は、上記のダイ保持体を僅かに後退するだけでよく、操
作が容易である。ダイはダイホルダのダイ装着穴に垂直
方向に落下する。
【0071】請求項3の発明によれば、第1方向キーと
第2方向キーが1つの部材となるので安価である。
【0072】請求項4の発明によれば、ハンドルシャフ
トを締める方向に少し回すだけで保持体連結部材が付勢
手段による付勢力に抗して後退するのでダイ保持体も後
退する。そして、ダイがダイ保持穴に挿入された後に、
前記ハンドルシャフトを緩める方向に少し回すだけで前
記保持体連結部材が付勢手段の付勢力により前進するの
で、ダイ保持体が前進してダイ保持穴内のダイを押圧し
容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、ダイ取付装
置の平面図である。
【図2】図1の矢視II−II線断面図である。
【図3】図1の矢視III−III線断面図である。
【図4】図1の矢視IV−IV線断面図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すもので、ダイ取付装
置を用いてダイをダイホルダに装着する説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すもので、ダイ取
付装置の平面図である。
【図7】図6のダイ取付装置を用いてダイをダイホルダ
に装着するときの状態図である。
【図8】3−1/2インチのダイ用のダイホルダの斜視
図である。
【図9】4−1/2インチのダイ用のダイホルダの斜視
図である。
【図10】2インチのダイ用のダイホルダの斜視図であ
る。
【図11】下部タレットにおける各種ダイホルダおよび
ダイの配置を示す平面図及びダイのサイズの一覧表であ
る。
【図12】本発明の実施の形態で用いられるタレットパ
ンチプレスの側面図である。
【図13】従来例を示すもので、ダイをダイホルダに装
着する説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 11 上部タレット 13 下部タレット 29 ダイホルダ 31 ダイ装着穴 33 スライド用段付面 35 ダイキー溝 37 ダイ用キー 39 ホルダキー溝 47 ダイ取付装置 49 ダイ保持穴 51 取付装置本体 53 段付部 55 第1方向キー 57 第2方向キー 61 ダイ保持体 63 保持体連結部材 69 圧縮スプリング 73 ハンドルシャフト 77 保持体移動装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチプレスのダイホルダに載置可能で
    あって前記ダイホルダとダイとのハメアイ公差より大き
    いハメアイ公差を有するダイ保持穴を備えた取付装置本
    体と、 前記ダイホルダの上面に設けられているホルダキー溝に
    嵌合すると共に前記取付装置本体の下面に突設した第1
    方向キーと、 前記ダイ保持穴に挿入するダイの側面に設けられている
    ダイキー溝に嵌合すると共に前記ダイ保持穴内に突設す
    る第2方向キーと、 前記ダイ保持穴内に挿入したダイを側面から押圧、離反
    可能に前記取付装置本体に進退自在に設けたダイ保持体
    と、 このダイ保持体を前記ダイに押圧する方向に進退移動せ
    しめる保持体移動装置と、からなることを特徴とするパ
    ンチプレスにおけるダイ取付装置。
  2. 【請求項2】 前記保持体移動装置が、前記ダイ保持体
    を前記ダイに常時押圧する前進方向に付勢する付勢手段
    と、この付勢手段の付勢力に抗して前記ダイ保持体をダ
    イから離反する後退方向に移動せしめる保持体作動手段
    とから構成してなることを特徴とする請求項1記載のパ
    ンチプレスにおけるダイ取付装置。
  3. 【請求項3】 前記第1方向キーと前記第2方向キーと
    を一体的に設けてなることを特徴とする請求項1又は2
    記載のパンチプレスにおけるダイ取付装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイ保持体が前記取付装置本体の外
    側に位置する保持体連結部材と一体に設けられ、この保
    持体連結部材を前記付勢手段により前進方向に付勢する
    と共に前記保持体連結部材にハンドルシャフトを螺合す
    ると共に前記ハンドルシャフトの先端を前記取付本体の
    外壁に当接して設けてなることを特徴とする請求項2記
    載のパンチプレスにおけるダイ取付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20091430A1 (it) * 2009-08-06 2011-02-06 Cimsa Srl Macchina punzonatrice perfezionata
WO2012005057A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 村田機械株式会社 ダイホルダ装置
EP3795269A1 (de) * 2019-09-18 2021-03-24 PASS Stanztechnik AG Befestigungseinrichtung zum befestigen eines bearbeitungswerkzeugs an einer werkzeugmaschine, werkzeuganordnung, werkzeugmagazin und verfahren zum betrieb einer werkzeugmaschine

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