JP3765889B2 - 金型装置及びこの金型装置を用いたパンチプレス - Google Patents

金型装置及びこの金型装置を用いたパンチプレス Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下に対向したパンチとダイの間に位置したワークに対してパンチング加工を行う金型装置及びこの金型装置を用いたパンチプレスに係わり、特にパンチを保持するパンチブロック及びダイを保持するダイブロックをそれぞれ水平方向へ移動可能に構成した金型装置及びこの金型装置を用いたパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のパンチプレスについて簡単に説明する。
【0003】
本体フレームの上部にはパンチブロックフレームが水平方向へ移動可能に設けられており、本体フレームの下部にはこのパンチブロックフレームに上下に対向したダイブロックフレームが水平方向へ移動可能に設けられている。前記パンチブロックフレームの下側には複数のパンチを保持するパンチブロックが着脱可能に設けられており、前記ダイブロックフレームの上側には複数のダイを保持するダイブロックが着脱可能に設けられている。
【0004】
従って、パンチブロックフレーム及びダイブロックフレームを水平方向へ移動させることにより、所定のパンチ及び所定のダイを加工位置に位置決めする。又、ワークを水平方向へ移動させて、ワークにおける被加工部を加工位置に位置決めする。そして、所定のパンチと所定のダイを協働させてワークにおける被加工部に対してパンチング加工を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パンチ及びダイの交換を行うときに、パンチとダイの芯が合った状態のもとで、パンチブロックをパンチブロックフレームに及びダイブロックをダイブロックフレームにそれぞれ装着することは容易ではなく、パンチ及びダイの交換作業が煩雑化するという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、複数のパンチを備えたパンチブロックと、前記各パンチに対応する複数のダイを備えたダイブロックとを備えてなる金型装置であって、前記パンチブロック又はダイブロックの何れか一方のブロックに複数の位置決め孔を設け、他方のブロックに前記位置決め孔に係脱自在な複数の位置決め係合部材をパスラインに対して出没自在に設けると共に前記位置決め係合部材を没入する方向へ付勢して設け、前記各位置決め係合部材を前記パスラインに対して所定量だけ突出した状態に保持するためのロック手段をそれぞれ設けてなることを特徴とするものである。
【0007】
また、前記金型装置において、前記パンチブロック,前記ダイブロックの中央部付近に各々小径のパンチ,ダイを配置し、前記パンチブロック,前記ダイブロックの周縁部に各々大径のパンチ,ダイを配置してなることを特徴とするものである
【0008】
また、複数のパンチを備えたパンチブロックと、前記各パンチに対応する複数のダイを備えたダイブロックとを備えてなる金型装置における前記パンチブロックに複数の位置決め孔を設け、前記ダイブロックに前記各位置決め孔に係脱自在な複数の位置決め係合部材をパスラインに対して出没自在に設けると共に前記位置決め係合部材を没入する方向へ付勢して設け、前記各位置決め係合部材を前記パスラインに対して所定量だけ突出した状態に保持するためのロック手段をそれぞれ設けた金型装置を着脱可能に備えたパンチプレスであって、前記パンチブロックを着脱可能なパンチブロックフレームと前記ダイブロックを着脱可能なダイブロックフレームとをY軸方向へ移動自在に設け、前記各位置決め係合部材を押上げるための押上げ装置を前記ダイブロックフレームに備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記パンチプレスにおいて、前記ダイブロックの一側に突当て部材を設け、前記ダイブロックフレームに位置決め部材を設け、ダイブロックをダイブロックフレームに装着する前に、前記突当て部材を位置決め部材に突当てるため、ダイブロックの他側を一方向へ押付ける押付け装置を前記ダイブロックフレームに設けてなることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図7及び図8を参照するに、本発明の実施の形態に係わるパンチプレス1は、門型形状の本体フレーム3をベースにしており、この本体フレーム3は上下(図7において上下、図8において紙面に向って表裏)に対向した上部フレーム5と下部フレーム7を備えている。この下部フレーム7の前後(図7において紙面に向って表裏、図8において上下)には支持フレーム9がそれぞれ設けられており、各支持フレーム9には板状のワークWを前後方向(X軸方向)へ移動自在に支持するワークテーブル11がそれぞれ設けられている。
【0024】
各支持フレーム9にはワークWをX軸方向へ移動位置決めするワーク位置決め装置13が設けられている。即ち、各支持フレーム9には左右方向(Y軸方向、図7及び図8において左右方向)へ延びたキャレッジベース15がX軸方向へ移動可能に設けられており、各キャレッジベース15にはワークWの右端部又は左端部をクランプする複数のワーククランプ17をそれぞれ備えた一対のキャレッジ19が設けられている。
【0025】
本体フレーム3には金型移動体21がY軸方向へ移動可能に設けられており、この金型移動体21は、上下に対向したパンチブロックフレーム23とダイブロックフレーム25と、パンチブロックフレーム23の基部に上端部を一体的に連結し且つダイブロックフレーム25の基部に下端部を連結した例えばC形状の上下連結部材27とを備えている。
【0026】
前記上部フレーム5にはパンチブロックフレーム23をY軸方向へ移動自在に支持する一対の上部ガイドレール29がY軸方向へ延伸して設けられており、下部フレーム7にはダイブロックフレーム25をY軸方向へ移動自在に支持する一対の下部ガイドレール31が上部ガイドレール29に対してほぼ平行に設けられている。
【0027】
本体フレーム3の適宜位置には金型移動体21をY軸方向へ移動させるため、金型移動体用サーボモータ33及びこのサーボモータ33の駆動により回転可能な金型移動体用Y軸ボールねじ35がY軸方向へ延伸して設けられていと共に、パンチブロックフレーム23の適宜位置にはこのY軸ボールねじ35に螺合したナット部材37が設けられている。
【0028】
図1〜図4を参照するに、パンチブロックフレーム23の下側(図1〜図4において下側)には複数のパンチ39をX軸方向(図1及び図3において紙面に向って裏表方向、図2及び図4において左右方向)及びY軸方向(図1及び図4において左右方向、図2及び図3において紙面に向って表裏方向)へ適宜間隔に保持するパンチブロック41(詳細は後述する)が着脱可能に設けられており、ダイブロックフレーム25の上側には複数のダイ43をX軸方向及びY軸方向へ適宜間隔に保持するダイブロック45(詳細は後述する)が着脱可能に設けられている。
【0029】
ここで、図3に示すように、ダイブロック45は上側にワーク支持プレート45aを備えると共に、ダイブロックフレーム25におけるワーク支持プレート45aの左右両側にはワーク支持テーブル46L,46Rが設けられている。
【0030】
複数のパンチ39と対応するダイ43の位置決めをそれぞれ行うため、図1及び図2に示すように、パンチブロック41の下側には複数の位置決め孔(位置決めブッシュ)47がそれぞれ設けられていると共に、ダイブロック45には前記位置決め孔47に係合可能な複数の位置決め係合部材としての位置決めピン49がそれぞれ設けられている。各位置決めピン49は、ダイブロック45に設けた支持孔51に昇降自在に支持されており、パスラインに対して出没可能に構成してある。尚、支持孔51には位置決めピン49を下方向へ付勢可能なスプリング53が設けられている。
【0031】
パンチブロック41をパンチブロックフレーム23に装着する前に、パンチブロック41の上側とダイブロック45の下側の上下方向の間隔をパンチブロックフレーム23の装着面(上側面)とダイブロックフレーム25の装着面(下側面)の上下方向のクリアランスよりも小さい所定の間隔に保つため、図2に示すように、各位置決めピン49をダイ43の支持高さ位置に対して所定量だけ突出した状態に保持するロック手段55がそれぞれ設けられている。
【0032】
即ち、ダイブロック45における各支持孔51に近接した位置にはロックピン57を備えたロックシリンダ(空気圧駆動)59が設けられており、このロックピン57は位置決めピン49に形成した傾斜係合部61に係合可能である。ここで、ロックピン57と傾斜係合部61が係合した後に、位置決めピン49を上昇させることによりロックピン57と傾斜係合部61の係合状態は解除されるように構成されており、位置決めピン49を所定量より更に突出させた後に、位置決めピン49を下降させるとロックピン57と傾斜係合部61が係合するように構成してある。
【0033】
図1及び図2に示すように、ダイブロックフレーム25にはY軸方向へ延びた一対の支持部材63が設けられており、各支持部材63はダイブロック45の下面をY軸方向へ移動自在に支持する複数の支持ローラ65を備えている。各支持部材63は、ダイブロック45に設けた昇降ガイド67に昇降自在に支持されており、ダイブロックフレーム25の適宜位置に設けた支持部材用昇降シリンダ69の作動により昇降するものである。
【0034】
図5を参照するに、ダイブロック45をダイブロックフレーム25における所定位置に位置決めするため、ダイブロック45の図1中左側には平板状の第1突当て部材71及びV字形状の第2突当て部材73が設けられていると共に、ダイブロックフレーム25の適宜位置には第1突当て部材71が突当て可能な第1位置決め部材75及び第2突当て部材73が突当て可能な第2位置決め部材77が設けられている。
【0035】
また、ダイブロック45をダイブロックフレーム25に装着する前に、第1突当て部材71を第1位置決め部材75に及び第2突当て部材73を第2位置決め部材77にそれぞれ突当てるため、図1に示すように、ダイブロックフレーム25の右側適宜位置にはダイブロック45の右側を左方向へ押し付ける押付け装置79が設けられている。
【0036】
この押付け装置79は、押付けローラ81を有し且つダイブロックフレーム25の右側に図1中左右方向へ揺動可能に設けられた揺動リンク83と、この揺動リンク83を揺動させるためダイブロックフレーム25の図1中右側にY軸方向へ揺動可能に設けられた押付けシリンダ85を備えている。
【0037】
ここで、第1突当て部材71が第1位置決め部材75に及び第2突当て部材73が第2位置決め部材77に突当たったことを検出するため、ダイブロックフレーム25の図5中左部適宜位置にはダイブロック45の左端面に突当て可能な突当て検出センサ87が設けられており(図5参照)、この突当て検出センサ87の検出により制御装置(図示省略)を介して前記支持部材63がダイブロックフレーム25の装着面に対して没入するように前記支持部材用昇降シリンダ69を制御する。
【0038】
また、前記パンチブロック41の上側を前記パンチブロックフレーム23の装着面に接触させるため、図2に示すように、ダイブロックフレーム25には、対応する各位置決めピン49を押し上げる押上げシリンダ89がそれぞれ設けられている。ここで、突当て部材71(73)を位置決め部材75(77)に突当てたときに、各押上げシリンダ89におけるシリンダ本体91が対応する支持孔51の下側に位置するように構成してある。
【0039】
尚、図1を参照するに、ダイブロックフレーム25にはダイブロック45の前側及び後側をY軸方向へ移動自在に支持する複数のダイブロック用Y軸ガイド93がそれぞれ設けられており、パンチブロックフレーム23にはパンチブロック41の前側及び後側をY軸方向へ移動自在に支持する複数のパンチブロック用Y軸ガイド95がそれぞれ設けられている。又、ダイブロック45をダイブロックフレーム25に対して固定せしめるため、ダイブロックフレーム25にはダイブロック45の前側及び後側に形成した段部をそれぞれクランプする複数のダイブロック用固定クランプ97が設けられており、パンチブロック41の前側及び後側に形成した段部をそれぞれクランプする複数のパンチブロック用固定クランプ99が設けられている。
【0040】
図3及び図4を参照するに、パンチ39の上方位置には所定のパンチ39を上方向から押圧するストライカ101が設けられており、このストライカ101はY軸方向及びX軸方向と平行なV軸,U軸方向へ移動可能に構成してある。より詳細には、パンチブロックフレーム23における凹部23aにはシリンダキャレッジ103が設けられており、このシリンダキャレッジ103はストライカ用V軸ボールねじ105及びV軸サーボモータ107の作動によりV軸方向へ移動可能である。尚、シリンダキャレッジ103は前記上部ガイドレール29にV軸方向へ移動自在に支持されている。
【0041】
また、前記シリンダキャレッジ103にはストライカ101を連結して備えた油圧シリンダ109が設けられており、この油圧シリンダ109はストライカ用U軸ボールねじ111及びU軸サーボモータ113の作動によりX軸方向へ移動可能である。
【0042】
一方、図6(A)にはパンチブロック41におけるパンチ39の配置が示されており、図6(B)には前記パンチブロック41に対応するダイブロック45におけるダイ43の配置が示されている。すなわち、大径のパンチ39A及びダイ43Aは各々パンチブロック41及びダイブロック45の周縁部に配置され、中央部分には小径のパンチ39B及びダイ43Bが集中している。
【0043】
従って、パンチング加工時に大きな打撃力が必要とされる大径のパンチ39Aがパンチブロック41の周縁部にあり、パンチブロック41の中央部には小さな打撃力によりパンチングを行う小径のパンチ39Bがあるため、打撃力によるパンチブロック41及びダイブロック45の撓み量を抑えることができる。
【0044】
前述のごとき構成に基づいて、本発明の実施の形態における動作について説明する。
【0045】
パンチブロック41をパンチブロックフレーム23に及びダイブロック45をダイブロックフレーム25に装着する場合には、パンチプレス1の外側において、各ダイブロック45における複数の位置決めピン49をパスラインに対してそれぞれ突出させることにより、対応する位置決め孔47にそれぞれ係合せしめる。これによって、対応するパンチブロック41とダイブロック45を一体化せしめ、複数のパンチ39と対応するダイ43の芯がそれぞれ合った状態のもとで、複数のパンチブロック41及び複数のダイブロック45を保管することができる。
【0046】
ここで、各ロック手段55により対応する位置決めピン49をパスラインに対して所定量だけ突出した状態に保持する。これによって、パンチブロック41の上側からダイブロック45の下側までの高さをパンチブロックフレーム23の装着面とダイブロックフレーム25の装着面の上下方向のクリアランスよりも小さい所定の高さに保つことができる。
【0047】
所定のパンチブロック41をパンチブロックフレーム23に及び所定のダイブロック45をダイブロックフレーム25に装着する場合には、支持部材用昇降シリンダ69の作動により支持部材63を上昇させてダイブロックフレーム25の装着面に対して突出させる。
【0048】
次に、複数のパンチ39と対応するダイ43の芯がそれぞれ合った状態のもとで、所定のパンチブロック41と一体化した所定のダイブロック45を支持部材63上に右方向から移送せしめる。そして、押付けシリンダ85の作動により揺動リンク83を左方向へ揺動させることにより、この所定のダイブロック45を左方向(Y軸方向の一方向)へ移動させて第1突当て部材71を第1位置決め部材75に及び第2突当て部材73を第2位置決め部材77にそれぞれ突当てる。
【0049】
位置決め部材75,77への突当ては突当て検出センサ87により検出され、この検出により支持部材用昇降シリンダ69を制御して支持部材63を下降させてダイブロックフレーム25の装着面に対して没入させる。これによって、所定のダイブロック45をダイブロックフレーム25の装着面における所定位置に支持せしめる。
【0050】
所定のダイブロック45をダイブロックフレーム25の装着面に支持せしめた後に、各押上げシリンダ89の作動により対応する各位置決めピン49を押し上げて所定のパンチブロック41を押し上げ、所定のパンチブロック41の上側をパンチブロックフレーム23の装着面に接触せしめる。
【0051】
そして、複数のダイブロック用固定クランプ97により所定のダイブロック45の段部をクランプすると共に、複数のパンチブロック用固定クランプ99により所定のパンチブロック41の段部をクランプする。
【0052】
板状のワークWに対してパンチング加工を行う場合には、各押上げシリンダ89の作動により押し上げ状態を解除することにより、スプリング53の付勢力の作用も相俟って、所定のダイブロック45における各位置決めピン49をパスラインに対して没入させる。これによって、ワークWと位置決めピン49の干渉を回避することができる。
【0053】
次に、金型移動体21をサーボモータ33の駆動によりパンチブロックフレーム23及びダイブロックフレーム25をY軸方向へ移動させることにより、所定のパンチ39及び所定のダイ43を加工位置に位置決めする。又、複数のワーククランプ17によりワークWをクランプした状態の下で、キャレッジベース15をX軸方向へ移動させることにより、ワークWにおける被加工部を加工位置に位置決めする。
【0054】
所定のパンチ39及びダイ43の位置決め、ワークWの位置決めを終了した後に、ストライカ用V軸サーボモータ107の駆動によりシリンダキャレッジ103をV軸方向へ移動させると共に、ストライカ用U軸サーボモータ113の駆動により油圧シリンダ109をU軸方向へ移動させる。
【0055】
これによって、ストライカ101を所定のパンチ39の垂直上方位置に位置決めすることができる。そして、油圧シリンダ109の作動によりストライカ101を下降させて、所定のパンチ39を上方向から押圧することにより、所定のパンチ39とダイ43を協働させてワークWにおける被加工部に対してパンチング加工を行う。
【0056】
所定のパンチブロック41をパンチブロックフレーム23から、及び所定のダイブロック45をダイブロックフレーム25からそれぞれ離脱させる場合には、各押上げシリンダ89の作動により所定のダイブロック45における各位置決めピン49をパスラインに対してそれぞれ突出させて、対応する位置決め孔47にそれぞれ係合せしめる。これによって、所定のパンチブロック41と所定のダイブロック45を再び一体化せしめる。
【0057】
次に、複数のパンチブロック用固定クランプ99のクランプ状態を解除して、所定パンチブロック41の自重の作用により所定のダイブロック45における各位置決めピン49を下方向へ移動させて、所定のパンチブロック41をパンチブロックフレーム21から離脱せしめる。このとき、各ロック手段55により各位置決めピン49はダイ43の支持高さ位置に対して所定量だけ突出した状態に保持しておく。
【0058】
所定のパンチブロック41をパンチブロックフレーム23から離脱せしめた後に、複数のダイブロック用固定クランプ97のクランプ状態を解除して、支持部材用昇降シリンダ69の作動により支持部材63を上昇させて、ダイブロックフレーム25の装着面に対して突出させる。そして、所定のパンチブロック41と一体化した所定のダイブロックを支持部材63上において右方向(Y軸方向の他方向)へ移動させる。これによって、前記所定のダイブロック45をダイブロックフレーム25から離脱せしめることができる。
【0059】
本発明の実施の形態によれば、ダイブロック45における各位置決めピン49を対応する位置決め孔47に係合せしめることにより、パンチ39とダイ43の芯が合った状態のもとでパンチブロック41をパンチブロックフレーム23に及びダイブロック45をダイブロックフレーム25にそれぞれ容易に装着することができ、パンチ39及びダイ43の交換作業の能率が向上する。
【0060】
なお、この発明は前述の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述の実施の形態においては、パンチブロック41に位置決め孔47を設けると共にダイブロック45に位置決めピン49を設けたが、逆に、パンチブロック41に位置決めピン49を設けると共にダイブロック45に位置決め孔47を設けるようにしても全く同様の作用・効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による金型装置では、パンチブロック又はダイブロックに設けられている位置決め係合部材をパスラインに対して突出させて、ダイブロック又はパンチブロックに設けられている対応する位置決め孔にそれぞれ係合せしめることにより、パンチブロックとダイブロックを一体化することができる。これにより、金型装置の脱着、運搬、保管等が容易になるし、常に正確な位置合せを行うことができる。また、パンチング加工時には位置決め係合部材をパスラインに対して没入させることにより、ワークとの干渉を回避してパンチング加工ができるようになる。
【0062】
また、パンチング加工において大きな打撃力を要する大径のパンチ及びダイはパンチブロック及びダイブロックの周縁部に配置され、打撃力が小さな小径のパンチ及びダイをパンチブロック及びダイブロックの中央部に配置したので、パンチング時におけるパンチブロック及びダイブロックの撓み量を抑えることができる。
【0064】
また、パンチプレスでは、位置決め係合部材をパスラインに対して没入する方向へそれぞれ移動させて、ロック手段によりパスラインに対して所定量だけ突出した状態になるように位置決め係合部材を保持することにより、パンチブロック及びダイブロックの全高をパンチブロックフレームとダイブロックフレームの間のクリアランスよりも小さく保持することができる。これにより、パンチブロック及びダイブロックの脱着が容易になる。
【0065】
また、パンチプレスでは、押し付け装置がダイブロックを所定の方向へ押し付けて突当て部材を位置決め部材に突当てることにより、所定のパンチブロックをパンチブロックフレームの所定位置に位置決めできる。これにより、パンチブロック及びダイブロックを所定位置に正確に装着することができる。
【0066】
また、パンチプレスでは、押上げ装置が位置決め係合部材を押し上げてパンチブロックを持上げることにより、パンチブロックの上側をパンチブロックフレームの装着面に当接させることができるので、パンチブロックの脱着が容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る金型装置を示す断面図である。
【図2】図1におけるII-II 線に沿った断面図である。
【図3】パンチプレスに適用された金型装置を示す断面図である。
【図4】図3におけるIV-IV 線に沿った断面図である。
【図5】図1におけるV-V 線に沿った図である。
【図6】パンチブロック及びダイブロックを示す平面図である。
【図7】パンチプレスを示す断面図である。
【図8】図7中VIII方向から見たパンチプレスの平面図である。
【符号の説明】
3 本体フレーム
23 パンチブロックフレーム
25 ダイブロックフレーム
39 パンチ
39A 大径のパンチ
39B 小径のパンチ
41 パンチブロック
43 ダイ
43A 大径のダイ
43B 小径のダイ
45 ダイブロック
47 位置決め孔
49 位置決めピン(位置決め係合部材)
55 ロック手段
71、73 突当て部材
75、77 位置決め部材
85 押付けシリンダ(押付け装置)
89 押上げシリンダ(押上げ装置)
97 ダイブロック用固定クランプ(ダイブロック用固定装置)
99 パンチブロック用固定クランプ(パンチブロック用固定装置)

Claims (4)

  1. 複数のパンチを備えたパンチブロックと、前記各パンチに対応する複数のダイを備えたダイブロックとを備えてなる金型装置であって、前記パンチブロック又はダイブロックの何れか一方のブロックに複数の位置決め孔を設け、他方のブロックに前記位置決め孔に係脱自在な複数の位置決め係合部材をパスラインに対して出没自在に設けると共に前記位置決め係合部材を没入する方向へ付勢して設け、前記各位置決め係合部材を前記パスラインに対して所定量だけ突出した状態に保持するためのロック手段をそれぞれ設けてなることを特徴とする金型装置
  2. 前記パンチブロック,前記ダイブロックの中央部付近に各々小径のパンチ,ダイを配置し、前記パンチブロック,前記ダイブロックの周縁部に各々大径のパンチ,ダイを配置してなることを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 複数のパンチを備えたパンチブロックと、前記各パンチに対応する複数のダイを備えたダイブロックとを備えてなる金型装置における前記パンチブロックに複数の位置決め孔を設け、前記ダイブロックに前記各位置決め孔に係脱自在な複数の位置決め係合部材をパスラインに対して出没自在に設けると共に前記位置決め係合部材を没入する方向へ付勢して設け、前記各位置決め係合部材を前記パスラインに対して所定量だけ突出した状態に保持するためのロック手段をそれぞれ設けた金型装置を着脱可能に備えたパンチプレスであって、前記パンチブロックを着脱可能なパンチブロックフレームと前記ダイブロックを着脱可能なダイブロックフレームとをY軸方向へ移動自在に設け、前記各位置決め係合部材を押上げるための押上げ装置を前記ダイブロックフレームに備えていることを特徴とするパンチプレス。
  4. 前記ダイブロックの一側に突当て部材を設け、前記ダイブロックフレームに位置決め部材を設け、ダイブロックをダイブロックフレームに装着する前に、前記突当て部材を位置決め部材に突当てるため、ダイブロックの他側を一方向へ押付ける押付け装置を前記ダイブロックフレームに設けてなることを特徴とする請求項3記載のパンチプレス。
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