JP5072754B2 - プレス機械 - Google Patents
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Description
そして、かかるプレス機械においては、メインギアが回動することにより、コンロッドを介して、スライドが昇降移動するようになっている。
そうすると、スライドが大きく傾斜してしまい、連続してのプレス加工が困難となる。また、一旦、スライドが傾斜すると、元の状態に戻す作業は極めて困難であるので、生産ラインが完全にストップしてしまうことになる。
すなわち、一方の駆動源が同期ずれ又は逆回転を起こしても、駆動機構同士が連結されているので、駆動機構の動きのずれが抑制される。このため、上記プレス機械によれば、ワークを所望の形状にプレス加工することができる。
また、スライドの傾斜に基づく、生産ラインの停止が防止できるので、生産性にも優れる。
この場合、駆動機構同士が直接連結されるので、駆動機構同士の連動が確実になる。
このため、ワークの形状や厚みに応じて速度を調整したり、一連のサイクル中にメインギアの回転速度を変更させたりすることも可能である。
すなわち、アイドルギアがメインギアの回動を拘束しないので、安定したプレス加工ができる。なお、第1バックラッシュが第2バックラッシュの2倍以上であることが好ましい。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプレス機械100は、スライド5と、該スライド5に連結されスライド5を昇降移動させる4つの駆動機構(以下便宜的にそれぞれ「第1駆動機構10a」、「第2駆動機構10b」、「第3駆動機構10c」、「第4駆動機構10d」という。
なお、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dは図1に図示しない。
また、第2駆動機構10b及び第4駆動機構10dは図2に図示しない。)と、該駆動機構を駆動させる駆動源と、を有する。
また、図示しない第4駆動機構10cは、第2駆動機構10bと形態が左右同じになるように向かい合って配置されている。
このとき、コンロッド12aの下端にはプランジャ14aが連結されており、かかるプランジャ14aを介してスライド5が連結されているので、コンロッド12aの動きに基づいて、プランジャ14a及びスライド5が上下方向に昇降移動するようになる。
具体的には、サーボモータ15bがメインギア11bに噛合されたピニオン軸18bを介して、メインギア11bを回転させるようになっている。
このとき、コンロッド12bの下端にはプランジャ14bが連結されており、かかるプランジャ14bを介してスライド5が連結されているので、コンロッド12bの動きに基づいて、プランジャ14b及びスライド5が上下方向に昇降移動するようになる。
一方、第2駆動機構10bにおいては、メインギア11bが回動すると、それに基づいて、第2アイドルギア13bも連動するようになっている。
このように、隣合う第1駆動機構10a及び第2駆動機構10bを連結することにより、例えば、第1サーボモータ15aが逆回転を起こしても、第1駆動機構10a及び第2駆動機構10bが連結されているので、第1駆動機構10aの動きのずれが抑制される。
すなわち、第1駆動機構10aと第2駆動機構10bとの動きのずれに基づく、スライド5の傾斜が抑制される。
図3の(A)に示すように、第1バックラッシュとは、メインギア11aと第1アイドルギア13aとが噛合している部分Pにおいて、メインギア11aの歯21と第1アイドルギア13aの歯22との隙間xの長さを意味する。
一方、図3の(B)に示すように、第2バックラッシュとは、メインギア11aとピニオン軸18aとが噛合している部分Qにおいて、メインギア11aの歯21とピニオン軸18aの歯23との隙間yの長さを意味する。
バックラッシュの長さが2倍未満であると、上記範囲内にある場合と比較して、メインギア11a及びピニオン軸18aの連動を阻害する場合があり、バックラッシュの長さが5倍を超えると、上記範囲内にある場合と比較して、駆動源の逆回転によるスライドの傾斜を十分に抑制できない場合がある。
また、後述するように、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dのアイドルギアも同様に互いに連結されている。
したがって、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dの説明は、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dの関係が、上述した第1駆動機構10a及び第2駆動機構10bの関係と同じであるので、省略する。
すなわち、それぞれがサーボモータにより同じタイミングで駆動される。
図4に示すように、プレス機械100は、第1駆動機構10a、第2駆動機構10b、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dを備え、これらがスライド5の上面に設けられている。
また、これと同様にして、第3駆動機構10c及び第4駆動機構10dは、第3駆動機構10cのアイドルギア(以下「第3アイドルギア」という。)13c及び第4駆動機構10dのアイドルギア(以下「第4アイドルギア」という。)13dが噛合することにより、連結されている。
また、第2アイドルギア13b及び第4アイドルギア13dは支持杆16bを介して連結されている。
その結果、一つの駆動源が同期ずれ又は逆回転を起こしても、駆動機構同士が連結されているので、駆動機構の動きのずれが抑制される。このため、プレス機械100によれば、ワークを所望の形状にプレス加工することができる。
また、スライドの傾斜に基づく、生産ラインの停止が防止できるので、生産性にも優れる。
図5に示すように、本実施形態に係るプレス装置100においては、コンピューターS1から駆動信号が同時に、第1サーボモータ15a、第2サーボモータ15b、第3サーボモータ15c及び第4サーボモータ15dに伝達される。
これにより、第1駆動機構10a、第2駆動機構10b、第3駆動機構10c及び第3駆動機構10dが同期化される。換言すると、それぞれのメインギア11の回転が、コンピューター制御により、同期化される。
これにより、コンピューターS1の駆動信号に基づく、駆動機構の同期化が担保される。
なお、駆動機構の数は、スライドを昇降移動させるバランスの観点から、偶数個であることが好ましい。
また、モータ軸のトルクを増幅するため、モータ軸上に保持用ブレーキを更に備えていてもよい。
この場合、重量の大きいダイクッション装置の可動部を安全に保持する力を得るのに、一般的なトルクのブレーキを用いることができる。
10a・・・第1駆動機構
10b・・・第2駆動機構
10c・・・第3駆動機構
10d・・・第4駆動機構
11,11a,11b・・・メインギア
12,12a,12b・・・コンロッド
13a・・・第1アイドルギア
13b・・・第2アイドルギア
13c・・・第3アイドルギア
13d・・・第4アイドルギア
14,14a,14b・・・プランジャ
15a・・・第1サーボモータ
15b・・・第2サーボモータ
15c・・・第3サーボモータ
15d・・・第4サーボモータ
16a,16b・・・支持杆
18a・・・ピニオン軸
21,22,23・・・歯
100・・・プレス機械
P,Q・・・部分
S1・・・コンピューター
S2・・・補正手段
x,y・・・隙間
Claims (3)
- スライドと、該スライドに連結され前記スライドを昇降移動させる複数の駆動機構と、該駆動機構を駆動させる駆動源と、を有するプレス機械であって、
前記駆動機構が、メインギアと、該メインギアの回転に連動し、プランジャを介して前記スライドを昇降移動させるコンロッドと、を備え、
前記駆動機構同士が連結されており、
前記駆動機構が、第1駆動機構、第2駆動機構、第3駆動機構及び第4駆動機構からなり、
前記第1駆動機構、前記第2駆動機構、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構がそれぞれ、メインギアに噛合されたアイドルギアを備え、
前記アイドルギア同士を噛合させることにより、隣合う前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構、並びに、前記第3駆動機構及び前記第4駆動機構が連結されており、
前記アイドルギア同士を、支持扞を介して連結させることにより、向かい合う前記第1駆動機構及び前記第3駆動機構、並びに、前記第2駆動機構及び前記第4駆動機構が連結されており、
前記駆動源が、サーボモータであり、該サーボモータが前記メインギアに噛合されたピニオン軸を介して、前記メインギアを回転させるものにおいて、
前記メインギアと前記アイドルギアとの第1バックラッシュを、前記メインギアと前記ピニオン軸との第2バックラッシュよりも大きくしたことを特徴とするプレス機械。 - 前記第1バックラッシュが前記第2バックラッシュの2倍以上であることを特徴とする請求項1記載のプレス機械。
- 複数の前記メインギアの回転が、コンピューター制御により、同期化されていることを特徴とする請求項1記載のプレス機械。
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