JP3542269B2 - プレス機械の同期運転装置 - Google Patents
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- B30B15/14—Control arrangements for mechanically-driven presses
- B30B15/146—Control arrangements for mechanically-driven presses for synchronising a line of presses
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、複数のプレス機械を並べ、それらのフレームを一体化し、それらの駆動を同期制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プレス機械を複数並べて運転する装置の従来例としては、実公昭58―30995、特開平6―312232がある。
【0003】
前者の実公昭58―30995においては、複数のプレス機械を並べ、フライホイール6に設けられたリング状歯車7を互いにかみ合わせて連動させる構造になっている。
【0004】
後者の特開平6―312232においては、複数のプレス機械を並べ、駆動軸を互いに連結することによって連動させる構成になっている。
【0005】
前者の実公昭58―30995の場合、前記リング状歯車からスライドに至る動力伝達経路にはクラッチが存在するので、複数のプレス機械のスライドの完全なる同期を期待することは出来ない。即ち各プレス機械のクラッチブレーキの作動差によって各プレス機械の同期ずれが生じるはずである。
【0006】
後者の特開平6―312232においても、前記駆動軸からスライドに至る動力伝達経路にクラッチが存在するので結果は前者の実公昭58―30995と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明の目的は、プレス機械を複数並べて完全に同期させる装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明においては、プレス機械のフレームを互いに位置決めすると共に互いに固定する部材を設ける。そして、夫々のプレス機械に設けられているメーンギヤーの夫々の間にアイドルギヤーを挿入自在にする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1、図2、図3において、2台のCフレームプレス機械が連結された状態が示されている。夫々のプレス機械は当然のことながらメーンモータ10からスライド5に至る動力伝達機構、及び運転操作に必要な運転ボタン箱7などの装置、あるいは部材を備えている。
【0010】
即ち、プレス機械のフレーム1には、ボルスタ6が固定され、スライド5が昇降自在に設けられ、スライド5、ボルスタ6には上下の金型が夫々装着され、この金型によって所謂プレス加工が行われる。
【0011】
第1プレス機械のフレーム1には、メーンモータ10が固定され、駆動軸14が複数の軸受で支持され回転自在に設けられている。駆動軸14にはフライホイール11が回転自在に装着され、前記メーンモータ10の出力軸にプーリ13が固定され、フライホイール11とプーリ13にベルトが掛けられている。
【0012】
クランク軸16は、プレス機械のフレーム1に回転自在に保持され、このクランク軸16にメーンギヤー17が固定され、メーンギヤー17は駆動軸14に形成されたピニオン15と噛み合っている。クランク軸16の偏心部にコンロッド21の上端部が連結され、コンロッド21の下端の球部はスライド5のポイント部に連結されている。
【0013】
メーンモータ10の回転力はプーリ13、フライホイール11、ピニオン15、メーンギヤー17、更にクランク機構を経てスライド5に伝達される。これらの構成は第2プレス機械においても同様である。
【0014】
第1プレス機械のフレーム1と第2プレス機械のフレーム2は固定装置3と位置決め装置4によって一体化されている。
【0015】
図4において、固定装置3は第1プレス機械のフレーム1と第2プレス機械のフレーム2をねじ機構で締め付ける構造になっている。両フレームの穴にベアリング32をホルダ33で押さえて装着し、両ベアリング32の間にスペーサ36を組み込み、これらのベアリング32でねじ棒31を保持させる。ナット34で両フレームを締め付ける。ねじ棒31に給油穴を設け、グリスニップル35を組み付ける。適宜、グリスニップル35にグリスを供給してベアリング32の潤滑を図ると共に錆の発生を防止する。
【0016】
図5に位置決め装置が示されている。第1プレス機械のフレーム1に凸部を有する駒41を固定し、これに嵌合する凹部を有する駒42を第2プレス機械のフレーム2に固定する。図6に示されているように、前記凸部と凹部は嵌合して両フレームの位置決めが行われる。これらの駒の凹凸は上記と逆にしても良い。即ち、第1プレス機械のフレーム1を凹側とし、第2プレス機械のフレーム2を凸側としても良い。
【0017】
隣合ったプレス機械の夫々のメーンギヤー17の間にアイドルギヤー18を介在させる。アイドルギヤー18はケース20に収納され、シリンダ19で進退自在になっている。このシリンダ19は油のような液体、あるいは圧縮空気のような気体を含む流体で駆動される。更に、アイドルギヤー18はねじ機構で進退する構造にしても良い。ケース20は第1プレス機械のフレーム1と第2プレス機械のフレーム2に固定されている。
【0018】
アイドルギヤー18が両メーンギヤー14の間に介在しているときは、両プレス機械は完全に同期した状態で連動運転される。アイドルギヤー18が後退して両メーンギヤー17の間に介在しないときは、第1プレス機械と第2プレス機械は単独で運転される。
【0019】
図7は2台のプレス機械を連結した場合の制御回路図を示す。連結入切スイッチ57を入にすると第1プレス機械の運転ボタン箱7の速度設定器54、メーンモータ起動スイッチ55、メーンモータ停止スイッチ56が有効になり、第2プレス機械の運転ボタン箱にあるそれらのスイッチは無効になる。即ち、両プレス機械のメーンモータの起動、停止及び速度設定は第1プレス機械の運転ボタン箱7で操作される。
【0020】
連結入切スイッチ57を切にすると第1プレス機械の運転ボタン箱と第2プレス機械の運転ボタン箱にあるスイッチ類が共に有効になる。即ち、両プレス機械におけるメーンモータの起動、停止及び速度設定は個々に行われる。
【0021】
本実施例においては、上記入切操作を上記連結入切スイッチ57で行うようになっているが、アイドルギヤー18の進退を検出するセンサを設けて、当該センサの出力で上記入切操作を自動的に行う構成にしても良い。
【0022】
位相差検出器52は各プレス機械のクランク軸16の角度を比較するもので、クランク軸の角度を発振器51で検出し、各発振器の出力を比較する。アイドルギヤー18の進退時に利用するため、あるいは各プレス機械の同期状態を監視するためのものである。
【0023】
上記2台のプレス機械に1台を加え、3台のプレス機械を連結する場合は、第2、第3のプレス機械の両メーンギヤー17の間にアイドルギヤー18を介在させれば良い。上記3台のプレス機械のフレームは前述の固定装置3と位置決め装置4によって、上記2台の場合と同様に一体化される。
【0024】
尚、各プレス機械には車輪9が設けられ、床面上に敷かれたレール8の上を移動自在になっている。各プレス機械を連結あるいは分離するときに役立つ。
【0025】
【発明の効果】
本願発明においては、複数のプレス機械を、アイドルギヤーと夫々のメーンギヤーで連結しているので、完全に同期させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図
【図2】図1におけるAA断面図
【図3】一部断面の上面図
【図4】固定装置の説明図
【図5】位置決め装置の説明図
【図6】位置決め装置の縦断面図
【図7】回路図
【図8】単発機として使用する場合の説明図
【符号の説明】
1は第1プレス機械のフレーム、2は第2プレス機械のフレーム、3は固定装置、4は位置決め装置、5はスライド、6はボルスタ、7は運転ボタン箱、8はレール、9は車輪、10はモータ、11はフライホイール、12はベルト、13はプーリ、14は駆動軸、15はピニオン、16はクランク軸、17はメーンギヤー、18はアイドルギヤー、19はシリンダー、20はケース、21はコンロッド、22はクラッチブレーキ、31はねじ棒、32はベアリング、33はホルダ、34はナット、35はグリスニップル、36はスペーサ、41は駒、42は駒、51は発振器、52は位相差検出器、53はメーンモータコントローラ、54は速度設定器、55はメーンモータ起動スイッチ、56はメーンモータ停止スイッチ、57は連結入切スイッチ、58はプレスコントロール回路、59はクラッチブレーキ電磁弁、60は運転ボタンである。
Claims (2)
- 複数のプレス機械を並べ、それらのフレームを必要に応じて分離出来る状態に一体化して同期運転をする装置において、前記複数のプレス機械のフレームを互いに位置決めして固定し、隣り合った前記プレス機械のクランク軸に設けられた夫々のメーンギヤーの間にアイドルギヤーを設け、該アイドルギヤーを前記夫々のメーンギヤーと噛み合う位置から外れる位置に亙って移動可能とする進退用の手段を設けたことを特徴とするプレス機械の同期運転装置。
- 前記進退用の手段は流体圧力、又はねじ機構を利用した移動装置であることを特徴とするプレス機械の同期運転装置。
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