JP2002520201A - 射出成形機の射出成形ユニット - Google Patents
射出成形機の射出成形ユニットInfo
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Abstract
Description
塑化可能な材料(ないし物質)を加工する射出成形機の射出成形ユニットに関す
る。この種の射出ユニットは、射出成形機に固定できる型に上記材料を射出する
のに使用される。この場合、射出される可塑化可能な材料として、例えば、セラ
ミック材料または他の粉体材料も対象となる。
場合、スクリュ駆動のため2つの電動駆動装置が設けてある。1つの電動機は、
スクリュの回転運動の実施、即ち、材料の配量に使用され、他の電動機は、スク
リュの軸線方向運動の実施に使用される。双方の電気駆動装置は、中空軸電動機
として構成され、その軸線がスクリュ軸線、即ち、射出軸線と同列をなすよう配
置されている。双方の電動機の協働を保証するため、双方の電動機は、相互に可
動に設置されており、この場合、各回転子によって駆動される部材は、複雑に相
互に入り込みないし係合する。双方の中空軸電動機の相互入込みにもとづき、上
記電動機は、1つのユニットとして交換しなければならず、従って、製造費およ
び保守費ないし保守の手間が増加する。
の軸線方向運動のため、同じく、中空軸電動機として構成された電気駆動装置を
使用する射出成形ユニットが記載されている。電動機は、射出軸線に同列に設置
されている。電動機の相互運動が可能なよう、相互に係合する複数のスプライン
軸が設けてあり、従って、双方の電動機によって、常に、送りスクリュの運動を
制御できる。上記のキーミゾのために、更に経費がかかる。中空軸電動機は、少
なくとも、その回転子に関して、相互に無関係に交換できる。
して簡単に構成されたコンパクトな射出成形ユニットを創成することにある。
される。
大ががりないし煩瑣な結合機構は不要である。従って、各電動機の構成部材を互
いに貫入させる必要はない。かくして、分離面から両方向へ作用する電気駆動装
置の間には、共通の支持要素における双方の電動機の保持を可能とする受動的ス
ペースを構成できる。
例は、発明コンセプトを特定の物理的構成に限定することのない単なる例である
。
記射出成形機のマシン脚35に設置されている。型13(図1の左側に一部を示
した)内に射出する場合、射出成形ユニットは、不動の型支持要素34の貫通口
34aに貫入する。射出成形ユニットは、可塑化可能な材料を加工する射出成形
機において、本質的に、上記材料(例えば、合成樹脂、セラミック材料、他の粉
体材料)を型13の成形キャビティ内に射出するのに資する。
台10を有する。可塑化シリンダ11内には、型13内に可塑化可能な材料を射
出するための送りスクリュ12(図2参照)が射出軸線s−sに沿って設けてあ
る。射出ブリッジ機構14は、縦梁(ガイドロッド)31に、図示の実施例の場
合はこの縦梁31に設けたシリンダ27に、射出軸線s−sの方向へ可動に設け
てある。射出軸線s−sは、概ね、送りスクリュ12の中心軸線と一致する。射
出ブリッジ機構14は、少なくとも1つの軸受要素17,53によって射出ブリ
ッジ機構14に回転自在に支持された線形運動手段16aを含む電気機械式射出
ユニット16を介して軸線方向へ移動される。射出ブリッジ機構14および送り
スクリュ12を軸線方向へ駆動するための射出ユニット16の線形運動手段16
aの駆動は、射出軸線s−sと同列の軸線を有する第1電気駆動装置Eによって
行われる。
配量ユニット60が設けてある。送りスクリュ12は、調製中、上記配量ユニッ
トとともに可塑化シリンダ11内において回転される。このため、同じく射出軸
線s−sと同列の軸線を有する第2電気駆動装置Rが設けてある。
の支持要素45に設けてある。射出ブリッジ機構14自体は、各縦梁31につい
て2つの同一のすべり部材14aによって、シリンダ27上を摺動する。この場
合、上記すべり部材の間には支持要素45が固定されている。縦梁31は、支持
部39によって射出成形ユニットの前端に支持されている。射出ブリッジ機構1
4を移動すると、射出成形ユニットは、案内37に沿って摺動する。
1電気駆動装置Eの作用範囲と他の電気駆動装置Rの作用範囲とを分離する分離
面t−tの両側で射出ブリッジ機構14に設けてある。第2電気駆動装置Rは、
分離面t−tから出発して可塑化シリンダの方向へ延びており、一方、第1電気
駆動装置Eは、付属の線形運動手段16aとともに、分離面t−tから逆方向へ
延びている。第1電気駆動装置Eは、その線形運動手段16aにより送りスクリ
ュ12の図面の右方への駆動のため作用するが、支持部材18、シリンダ27お
よび支持台(ブロック)10から形成されるパワフレーム(力ラーメン構造)を
介して、さらに、送りスクリュ12を軸線方向左方へ駆動することもできる。他
方、第2電気駆動装置Rは、送りスクリュの左方への(送給用の)回転のため作
用する。電動機の間に、他の結合部を構成する必要はない。かくして、受動的(
能動的でない)スペースが構成され、従って、分離面t−tが、双方の電動機の
間の境界を形成する。
しながら、支持要素45の所で、例えば、第1電気駆動装置Eが2つ(一対)あ
って、線形運動手段16aの駆動のため、例えば、配量ユニット10の第2電気
駆動装置Rの両側に並置(平行配置)されて左右へ作用する場合も、射出軸線s
−sに対して本質的に横方向へ延びる分離面が与えられる。2つ(一対)の第1
電気駆動装置Eが、いずれも、支持部材18に作用する場合、分離面はジグザグ
の凹凸面をなして(メアンダー状に)形成されるが、これらの電動機の作用範囲
は射出軸線に対して本質的に横方向へ延びるジグザグ状分離面の(図面で見て)
左右に分離される。
構造的大がかりさないし経費が節減される。なぜならば、電動機も回転子の部分
も相互に入り込む必要はないからである。軸線方向運動の形成のため、線形運動
手段16aは、支持部材18を介してパワフレームに、即ち、射出ブリッジ機構
14外に支持される。この方式は、射出成形ユニット全体のより安定な支持に利
用できる。電動機が、分離面t−tの両側へ相互に別個に作用するのに適する限
り、図2に`ブラック・ボックス´として示した如く、如何なる電動機を使用す
るかは問題ではない。低速回転電動機も、伝動機構を含む高速回転小形電動機も
使用できる。小形電動機は、小さい回転質量にもとづき、よりダイナミックに操
作できる。小形電動機は、慣性モーメントも減少する。
容した電気駆動装置E,Rの構造を示した。双方の凹み(切欠き凹所)45a,
45bは、横断構成(ずっと続けて延在)した中心部分45cによって相互に分
離されている。第1に、各凹みの底部には、固定子(ステータ)42;44が設
けてある。上記固定子の内部には、電気駆動装置の回転子(ロータ)41;43
が設けてある。上記回転子は、軸受要素53;52を介して支持要素45に支持
されている。回転子41;43には、中間歯車23または遊星歯車と歯合される
歯列(ギヤ)41a;43aが配してある。上記中間歯車は、電気駆動装置また
は少なくとも支持要素45に組込まれた遊星伝動装置を形成し、かくして、電気
駆動装置および伝動装置は、メーカにおいて完成されており、従って、支持要素
45に供給(嵌合)するだけでよい構造ユニットを形成する。中間歯車23は、
外側のリングギヤ48と噛合う。2つの構造同一の連結(カップリング)装置4
6,47を接続するための接続軸を中心に設けた駆動部材49に中間歯車から回
転運動が伝達される。駆動部材は、軸受要素17;15を介して支持され、射出
ブリッジ機構14の双方の外側部材によって、他のすべての構成部材とともに凹
み45a,45bに保持される。
じて、低速回転電動機を使用することによって、伝動装置を省くこともできる。
電気駆動装置は、連結装置46,47に関しても鏡像対称に配置されている。し
かしながら、この対称性および構造同一性は、保持しなくともよい。さて、連結
装置には、一方では、送りスクリュ12を接続し、他方では、線形運動手段16
aを接続する。かくして、必要に応じて、双方の電気駆動装置の1つだけを、他
の駆動装置とは無関係に、交換できる。更に、射出および配量のために対応する
電気駆動装置を用意しておくための、メーカにおける部品保管費を低減する必要
がある。
は、線形運動手段16aを駆動する。射出ユニット16の線形運動手段16aは
、ねじスリーブ16bとして構成され線形運動手段16aと共働する部材に貫入
するスピンドルヘツド16cを有する。ねじスリーブ16bは、支持部材18に
空転しないよう支持されている。スピンドルヘツド16cとねじスリーブ16b
との間には、これら部材と共働する遊星部材16dが設けてあり、この場合、更
にトルクの伝達を行うことができる。この方式も、電気駆動装置E,Rの同一の
構成に寄与する。線形運動手段16aのロッド16eは、スピンドルヘツド16
cを支持する。射出ブリッジ機構14に支持され射出ユニット16の各位置にお
いてねじスリーブ16bと支持部材18との間の凹み61に貫入するパイプ26
が設けてある。この場合、支持部材18は、ポット状凹み18aを形成する。
ル系、ボール転動スピンドルまたはラック)を使用することもできる。前提条件
は、線形運動の形成のみである。
27に軸線方向へ可動に設けてある。ピストン・シリンダ・ユニットDは、射出
成形ユニットを型13に当接させるのに作用する。案内縦梁(ガイドロッド)3
1は、同時に、シリンダ27のピストンロッドを形成し、更に、リングピストン
30を支持する。支持台10は、前部シリンダカバー30の範囲に固定してあり
、支持部材18は、後部シリンダカバー33に固定してある。支持部材18およ
び支持台10は、シリンダ27とともに、精度を向上する剛なパワフレームを形
成する。射出ブリッジ機構は、支持台10と支持部材18との間でシリンダ27
に軸線方向へ可動に、しかも、回転子状(回転自在)に支持されている。
12を回転する。送りスクリュの回転にもとづき送りスクリュの前に堆積する調
製された材料の増加とともに、送りスクリュ12および射出ブリッジ機構14が
押しもどす力(反力)をうける。所定の押圧力を得るため、送りスクリュ12を
回転すると同時に、射出ユニット16の第1電気駆動装置Eの任意のトルクおよ
び任意の回転数をもって(回転数を調節して)送りスクリュに対する軸線方向力
を増減する。更に、ロッド16eを回転すると、射出ユニット16の各部材の協
働によって、支持部材18に支持された線形運動手段16aの軸線方向運動が生
ずる。この運動によって、送りスクリュ12または射出ユニット16の所望の後
退運動が誘起される。以降の射出操作は、本質的に、既述の態様で第1電気駆動
装置Eのみによって行われる。
よう、パイプ26を力伝達要素として使用することもできる。このため、もちろ
ん、図示してない態様で、ねじスリーブ16bと押圧パイプ26とを結合する。
この場合、例えば、力は、ねじスリーブ16bから遊星部材16dを介してスピ
ンドルヘツド16cに伝達される。スピンドルヘツドは、フランジを介してアキ
シャル軸受要素に作用し、力をパイプに伝達できる。この伝達は、必要に応じて
線形運動手段との連結を解除(切り離)して、行うことができる。
固定手段62を介して射出ブリッジ機構14の外側部分を支持要素45に結合す
る別個の部分である。かくして、回転子41,43も、中心部分45cの範囲に
異なる態様で軸受支承される。
る。媒体は、ダクト64を介して矢印63の方向へ射出ブリッジ機構14に達す
る。媒体は、次いで、軸受15に達し、上記軸受およびダクト65を介して回転
子43に達し、次いで、電動機の間の流通範囲に達する。媒体は、回転子41を
通過し、ダクト69および軸受17を介してダクト70に達し、次いで、矢印7
1の方向へ排出される。媒体は、同時に、駆動装置E,Rを冷却でき、可動部材
を潤滑できる。潤滑剤(油)が、同時に冷媒であり、従って、上記範囲の間の密
封を考慮する必要のない場合は特に、潤滑剤と冷媒とを別ける必要はない。マシ
ンには、シリンダ27のために液圧媒体を使用するので、上記液圧媒体を潤滑剤
および冷媒として使用できる。
中空軸電動機である。電気駆動装置Rは、図6の左側の駆動部材49に結合され
た中空軸を回転子43として駆動する。電気駆動装置Eは、回転子41を介して
、ねじスリーブとして構成された中空軸72を駆動する。この中空軸には、支持
部材18に空転しないよう支持され図3の場合とは逆に作動する線形運動手段1
6aが係合する。液冷は、電動機のまわりの外側の冷却ダクト73,74を介し
て矢印方向へ行われる。中空軸電動機の中空軸(回転子43)の長さは、送りス
クリュ12のストロークに適合または対応するのが好ましく、かくして、ユニッ
ト全体をコンパクトに構成できる。
が可能であることは、もちろん、自明であろう。
Claims (13)
- 【請求項1】 合成樹脂および他の可塑化可能な材料を加工する射出成形機
の射出成形ユニットであって、 −可塑化シリンダ(11)を受容する支持台(10)と、 −可塑化シリンダ(11)内に射出軸線(s−s)に沿って設置され可塑化材料
を型(13)内に射出する送りスクリュ(12)と、 −射出軸線(s−s)に沿って軸線方向へ可動であり、少なくとも1つの軸受要
素(15)を介して送りスクリュ(12)を回転自在に支持した射出ブリッジ機
構(14)と、 −射出軸線(s−s)と同列をなす軸線を有する第1電気駆動装置(E)によっ
て駆動される線形運動手段(16a)によって射出ブリッジ機構(14)および
送りスクリュ(12)を軸線方向へ移動する電気機械式射出ユニット(16)と
、 −同じく射出軸線(s−s)と同列をなす軸線を有する第2電気駆動装置(R)
によって送りスクリュ(12)を回転する電気機械式配量ユニット(60)と、
を有する形式のものにおいて、 電気駆動装置(E,R)が、射出軸線(s−s)に対して本質的に横方向へ延
びていて第1電気駆動装置(E)の作用範囲と他の電気駆動装置(R)の作用範
囲とを分離する分離面(t−t)の両側において射出ブリッジ機構(14)に設
置されていることを特徴とする射出成形ユニット。 - 【請求項2】 第2電気駆動装置(R)が、分離面(t−t)から出発して
可塑化シリンダの方向へ延びており、一方、第1電気駆動装置(E)が、付属の
線形運動手段(16a)とともに、分離面(t−t)から逆方向へ延びているこ
とを特徴とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項3】 第1,第2電気駆動装置(E,R)が、射出ブリッジ機構(
14)の支持要素(45)に設置されており、線形運動手段が、射出ブリッジ機
構(14)外で支持部材(18)に支持されていることを特徴とする請求の範囲
第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項4】 電気駆動装置(E,R)が、射出ブリッジ機構(14)の支
持要素(45)の凹み(45a,45b)に背中合せに受容されていることを特
徴とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項5】 電気駆動装置(E,R)が、ほぼ構造同一であることを特徴
とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項6】 電気駆動装置(E,R)が、付属の遊星伝動装置とともに1
つの構造ユニットを形成することを特徴とする請求の範囲第1項記載の射出成形
ユニット。 - 【請求項7】 射出ユニット(16)の線形運動手段(16a)が、第1電
気駆動装置(E)の回転子(41)に結合され、スピンドルヘツド(16c)を
有し、上記スピンドルヘツドが、支持部材(18)に空転しないよう支持されね
じスリーブ(16b)として構成され線形運動手段と共働する部材に貫入するこ
とを特徴とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項8】 スピンドルヘツド(16c)とねじスリーブ(16b)との
間には、これらと協働する遊星部材が設けてあることを特徴とする請求の範囲第
7項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項9】 線形運動手段(16a)のロッド(16e)が、スピンドル
ヘツド(16c)を支持し、射出ブリッジ機構(14)に空転しないよう支持さ
れ射出ユニット(16)の各位置において支持部材(18)に貫入するパイプ(
26)によってロッド(16e)の軸線と同軸に囲まれていることを特徴とする
請求の範囲第7項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項10】 型(13)に射出成形ユニットを当接させる液圧式ピスト
ン・シリンダ・ユニット(D)が設けてあり、そのシリンダ(27)が、縦梁(
31)として構成された不動のピストンロッドに沿って軸線方向へ可動であり、
支持台(10)および支持部材(18)とともにフレームを形成することを特徴
とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項11】 支持台(10)が、前部シリンダカバー(32)の範囲に
固定されており、支持部材(18)が、後部シリンダカバー(33)の範囲に固
定されており、射出ブリッジ機構(14)が、ピストン・シリンダ・ユニット(
D)のシリンダ(27)に沿って支持台(10)と支持部材(18)との間で軸
線方向へ可動であり、回転子状に支持されていることを特徴とする請求の範囲第
10項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項12】 電気駆動装置(E,R)の少なくとも1つが、中空軸電動
機であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の射出成形ユニット。 - 【請求項13】 中空軸の長さが、送りスクリュ(12)の最大ストローク
に対応することを特徴とする請求の範囲第12項記載の射出成形ユニット。
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