JP2006144865A - 駆動装置、及びその製造方法 - Google Patents

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俊雄 和田
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Abstract

【課題】 駆動軸の駆動に伴う振動を抑止できる駆動装置を提供する。
【解決手段】 駆動装置10は、原動機によって回転する駆動軸1と、駆動軸1の両端
部に固定された一対のピニオン2,3と、一対のピニオン2,3に噛み合う一対の固定ラ
ック4,5とを備える。一方のピニオン2の歯T2に対して、他方のピニオン3の歯T3
が2分の1ピッチ分(θ/2)周方向に位置を違えている。また、一方の固定ラック4の
歯T4に対して、他方の固定ラック5の歯T5が、上記の2分の1ピッチに相当する分、
長手方向に位置を違えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばフォークリフトの昇降キャリッジのように、重量物を支えながら移動
する部位の動作を担う駆動装置、及びその製造方法に関する。
図5(a),(b)に示すように、フォークリフトvは、車台に立上げたマストmに昇
降キャリッジ100を取付けている。昇降キャリッジ100は、複数のローラ101,1
02を各々設けた昇降基板103を備え、昇降基板103が、ローラ101,102を介
してマストmに上下方向へ移動自在に係合している。更に、昇降基板103には、矢印W
で指した車幅方向へ延びる2本の水平レール104が各々固定され、これらの水平レール
104に、車幅方向へ延びる一対の固定ラック105が各々固定されている。
一方、2本の水平レール104の案内溝に各々係合するローラ106を介して、昇降キ
ャリッジ100の可動頭部107は、車幅方向へ移動自在に昇降基板103に支持されて
いる。可動頭部107は、2本の固定ラック105に各々噛み合う一対のピニオン108
を両端部に各々取付けた駆動軸1と、一対のピニオン108の一方に出力ギア110を噛
み合わせた原動機9と、可動頭部107の前部に旋回自在に支持されたフォーク112と
を備える。
原動機9を起動させると、駆動軸1と共に一対のピニオン108が回転し、駆動軸1が
2本の固定ラック105に従って転動するので、可動頭部107の全体が車幅方向へ移動
する。このような技術は下記の特許文献に開示されている。
実開平7−2395号公報
図6に示すように、駆動軸1は、その両端部にキー113を介して一対のピニオン10
8を各々固定している。駆動軸1は、一対のピニオン108の一方のピニオンに入力され
る油圧モータを主体とする原動機9の回転力を、他方のピニオン108へ単に伝達するだ
けでなく、それ自体が駆動しつつ車幅方向へ移動する。この過程で、一対のピニオン10
8の回転を互いに同期させられるように、2本の固定ラック105の一方の固定ラックの
歯T5に、一方のピニオン108の歯T8が噛み合うタイミングと、他方の固定ラック1
05の歯T5に、他方のピニオン108の歯T8が噛み合うタイミングとを一致させなけ
ればならない。
しかしながら、一対の固定ラック105が受ける駆動軸1の駆動の反力は、上記のタイ
ミングに基づき周期的に変動するので、この反力の変動に起因して駆動軸1、又は個々の
固定ラック105が互いに振動すると、これら一対の固定ラック105が共振すると考え
られる。このようにして起こる振動は、フォーク112の揚高が高い程、フォーク112
に加わる負荷が大きい程、或いは駆動軸1の移動速度が遅くなる程に増大する傾向にある
特に、図7に示すようなマストmに沿って運転席sが昇降キャリッジ100と共に昇降
する仕様のフォークリフトv’では、運転席sに振動が強く伝わるので、オペレータに不
快感を与えたり、又はオペレータが不安を覚えて疲労するという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、駆動軸の駆動に伴う振動を抑止できる駆動装置を提供するこ
とにある。
本発明は、原動機により回転する駆動軸と、該駆動軸の軸方向に隔てて前記駆動軸に設
けられた一対のピニオンと、互いに長手方向が平行になるよう配置され前記一対のピニオ
ンに各々噛み合う一対の固定ラックとを備え、前記駆動軸と共に前記一対のピニオンを回
転させ、前記駆動軸を前記一対の固定ラックに従って移動させることにより、前記一対の
固定ラックの長手方向に沿う向きの駆動力を前記駆動軸に発生させる駆動装置に係るもの
であって、前記一対のピニオンが、それぞれの周方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有
し、前記一対のピニオンの一方のピニオンの歯に対して、他方のピニオンの歯が、前記ピ
ッチの2分の1ピッチ分、前記周方向に位置を違え、前記一対の固定ラックが、それぞれ
の長手方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有し、前記一対の固定ラックの一方の固定ラ
ックの歯に対して、他方の固定ラックの歯が、前記ピッチの2分の1ピッチ分、前記長手
方向に位置を違えていることを特徴とする。
また、本発明は、原動機により回転する駆動軸と、該駆動軸の軸方向に隔てて前記駆動
軸に設けられる一対のピニオンと、互いに長手方向が平行になるよう配置され前記一対の
ピニオンに各々噛み合う一対の固定ラックとを備え、前記駆動軸と共に前記一対のピニオ
ンを回転させ、前記駆動軸を前記一対の固定ラックに従って移動させることにより、前記
一対の固定ラックの長手方向に沿う向きの駆動力を前記駆動軸に発生させる駆動装置の製
造方法に係るものであって、前記駆動軸に、前記軸方向に並ぶ2つの歯車固定用キー溝を
形成する工程と、複数の歯の位置が周方向に等ピッチで割付けられ、歯幅方向の表裏を貫
く軸穴が形成された一対のピニオンを準備する工程と、前記一対のピニオンのそれぞれの
軸穴に、前記歯の位置に対して前記ピッチの4分の1ピッチ分、前記周方向に位置を違え
るキー溝を形成する工程と、前記一方のピニオンのキー溝を、前記駆動軸の2つの歯車固
定用キー溝の一方にキーを介して位置決めする工程と、前記他方のピニオンを、前記一方
のピニオンに対して表裏を反転した姿勢にして、前記他方のピニオンのキー溝を、前記駆
動軸の2つの歯車固定用キー溝の他方にキーを介して位置決めすることにより、前記一方
のピニオンの歯に対して、前記他方のピニオンの歯の位置を、前記ピッチの2分の1ピッ
チ分、前記周方向に違えさせる工程と、長手方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有する
一対の固定ラックを準備する工程と、前記一対の固定ラックの一方の固定ラックの歯に対
して、他方の固定ラックの歯が、前記ピッチの2分の1ピッチ分、前記長手方向に位置を
違えるように、前記一対の固定ラックを配置する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る駆動装置は、一対のピニオンが、一対のピニオンの一方のピニオンの歯に
対して、他方のピニオンの歯が、その歯同士のピッチの2分の1ピッチ分、周方向に位置
を違え、更に一対の固定ラックが、一対の固定ラックの一方の固定ラックの歯に対して、
他方の固定ラックの歯が、2分の1ピッチ分、長手方向に位置を違えている。このため、
原動機にて駆動軸と共に一対のピニオンを回転させ、駆動軸を一対の固定ラックに従わせ
て移動する過程で、一対の固定ラックが、周期的に変動する駆動軸の駆動の反力を受けて
も、個々の固定ラックの振動の周期をずらせるので、一対の固定ラックの共振を阻止する
ことができる。
従って、オペレータが不快な振動を感じることが殆どなくなり、またオペレータが振動
に起因する不安によって疲労するという問題も解消することができる。更には、振動を抑
制できることで、例えばフォークリフトのマストの設計をする段階で、上記の振動を考慮
してマストの強度を過剰に増すという不都合を回避できる。
また、本発明に係る駆動装置の製造方法によれば、一対のピニオンを駆動軸にそれぞれ
キーを介して位置決めするので、スプライン等をピニオンの軸穴、及び駆動軸に各々形成
する場合に比較して、当該駆動装置を迅速にしかも低コストにて製造することができる。
更に、一対のピニオンのそれぞれの軸穴に、歯の位置に対してそのピッチの4分の1ピ
ッチ分、周方向に位置を違えるキー溝を形成するので、一対のピニオンの一方のピニオン
を、他方のピニオンに対して表裏を反転した姿勢で、一対のピニオンを駆動軸に各々位置
決めすると、一方のピニオンの歯の位置に対して、他方のピニオンの歯の位置が2分の1
ピッチ分、周方向に位置を違えることになる。
また、一対の固定ラックを準備し、これらの一方の固定ラックの歯に対して、他方の固
定ラックの歯が、ピッチの2分の1ピッチ分、長手方向に位置を違えるように、一対の固
定ラックを配置するだけで、一対のピニオンに一対の固定ラックをそれぞれ噛み合わせる
ことができる。このように最初に同じピニオン、及び同じ固定ラックをそれぞれ対にして
準備するだけで、これらを2種類に使分けることができ、更に、一対のピニオンに一対の
固定ラックを確実に噛み合わせられる。従って、当該製造方法によれば、一対のピニオン
、及び一対の固定ラックをそれぞれ個別の工程で製造する手間を省き、当該駆動装置の製
造工程を簡略化することができる。
本発明に係る駆動装置の実施形態を図面に基づき説明する。従来の技術として既に述べ
た要素には、以下で同じ呼称を用いるが、その詳細な図示又は説明は省略する。また、各
要素を固定するボルト、キー、又は回転部のベアリング等の自明の機械要素についても同
様である。
図1に示すように、駆動装置10は、昇降キャリッジの可動頭部に直立姿勢で軸受けさ
れた駆動軸1と、矢印Zで指した駆動軸1の軸方向に隔てて駆動軸1に固定された一対の
ピニオン2,3と、昇降キャリッジの昇降板に互いに平行に配置され一対のピニオン2,
3に噛み合う一対の固定ラック4,5とを備える。
一対のピニオン2,3は、それぞれの周方向に複数の歯T2,T3が等ピッチθで割付
けられ、駆動軸1を挿通させる軸穴6,7が表裏(上面と下面)を貫き形成された平歯車
である。歯T2同士、又は歯T3同士のピッチθは、一対のピニオン2,3の全周を歯数
で除した角度である。一対の固定ラック4,5は、それぞれの長手方向に上記のピッチθ
に相当する距離のピッチφで割付けられた複数の歯T4,T5を有する。一対の固定ラッ
ク4,5の長手方向は、矢印Wで指した車幅方向に一致する。駆動軸1は、一方のピニオ
ン2に入力される原動機の回転力を、他方のピニオン3へ伝達しつつ回転する過程で、フ
ォークに支持された荷物の重量が昇降キャリッジに加わっても捩じれる等の変形が起こら
ない剛性を有する。
一対のピニオン2,3は、互いに歯数、モジュール、及び歯T2,T3の形状が同じで
あり、一対の固定ラック4,5についても同様であるが、一対のピニオン2,3、及び一
対の固定ラック4,5は、それぞれ次の点で相違する。即ち、図2は、一方のピニオン2
の歯T2が、一方の固定ラック4の歯T4に点P1で接した状態を実線で表している。図
3(a)は、他方のピニオン3の歯T3が、他方の固定ラック5の歯T5に点P2で接し
た状態を仮想線で表し、これを図2と同じ状態を表す実線に重ねている。
図3(a)に示す通り、他方のピニオン3の歯T3は、一方のピニオン2の歯T2に対
して2分の1ピッチ分(θ/2)周方向に位置を違えている。また、他方の固定ラック5
の歯T5が、一方の固定ラック4の歯T4に対してピッチφの2分の1ピッチ分(φ/2
)長手方向に位置を違えている。このため、一方の固定ラック4の歯T4の位置は、他方
の固定ラック5の歯T5同士の間の谷に対応することになる。
以上に述べた駆動装置10によれば、原動機によって駆動軸1と共に一対のピニオン2
,3を回転させ、駆動軸1を一対の固定ラック4,5に従って移動させることにより、駆
動軸1に一対の固定ラック4,5に沿う方向の駆動力、言い換えれば昇降キャリッジの可
動頭部を水平方向に移動させる駆動力を発生させることができる。この過程で、一対の固
定ラック4,5が、周期的に変動する駆動軸1の駆動の反力を受けても、個々の固定ラッ
ク4,5の振動の周期を相対的に2分の1ピッチ分(φ/2)ずらせるので、一対の固定
ラック4,5の共振を阻止することができる。
次に、駆動装置10の製造方法を説明する。図4に示すように、駆動軸1の両端部に、
例えばエンドミルを用いて機械加工を施すことによって2つのキー溝K1,K2を形成す
る。このような機械加工を能率化するには、駆動軸1をジグ又はチャック等に一旦位置決
めし固定した後、駆動軸1を再び取外すことなく、2つのキー溝K1,K2を続けて形成
する必要がある。従って、図示の通り、2つのキー溝K1,K2を、互いに駆動軸1の軸
方向に並べることが望ましい。
続いて、一対のピニオン2,3を準備し、図3(a),(b)に示すように、一対のピ
ニオン2,3の軸穴6,7にキー溝K6,K7を各々形成する。これらのキー溝K6,K
7は、一対のピニオン2,3にそれぞれ同様に形成すれば良いので、一方のピニオン2に
ついてのみ説明する。即ち、図2に示すように、歯T2の中心の位置に対して、4分の1
ピッチ分(θ/4)周方向に位置を違えるように、キー溝K6を軸穴6に形成する。そし
て、軸穴6に駆動軸1の一端部を挿入させつつ、軸穴6のキー溝K6を、駆動軸1のキー
溝K1に図に表れていないキーを介して位置決めする。
また、他方のピニオン3を、一方のピニオン2に対して表裏を反転した姿勢にした後で
、この軸穴7に駆動軸1の他端部を挿入させつつ、軸穴7のキー溝K7を、駆動軸1のキ
ー溝K2に図に表れていないキーを介して位置決めする。この場合、他方のピニオン3を
反転することによって、一方のピニオン2の歯T2に対して、他方のピニオン3の歯T3
の位置を、2分の1ピッチ分(θ/2)周方向に違えさせることができる。この状態は、
図2中に、点P3でキー溝K7の中心を指すことで表している。従って、最初に同じピニ
オン2,3を対にして準備するだけで、これらを2種類に使分けられるので、一対のピニ
オン2,3を個別に造り替える等の工程を省くことができる。
また、他方のピニオン3の歯T3の位置を、一方のピニオン2の歯T2に対して2分の
1ピッチ分(φ/2)周方向に違えるように、一対の固定ラック4,5を配置し、このま
ま一対の固定ラック4,5を昇降基板に固定する。このように最初に同じ固定ラック4,
5を対にして準備するだけで、これらを2種類に使分けられるので、一対の固定ラック4
,5を個別に造り替える等の工程を省くことができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修
正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。例えば、駆動軸1に一対のピニオン
2,3を位置決めするのに、キーを用いる必要はなく、歯T2,T3の位置が上記の要件
を満たすのであれば、駆動軸1と一対のピニオン2,3の軸穴6,7とにスプラインを各
々形成しても良い。或いは、駆動軸1と一対のピニオン2,3とを一体に成形しても良い
また、ピニオン2,3、及び固定ラック4,5として、はすば歯車を適用しても良い。
また、以上の説明では、専らフォークリフトの昇降キャリッジに駆動装置10を適用する
例を示したが、駆動軸1は水平姿勢で軸受けされていても良く、また一対の固定ラック4
,5を傾斜又は鉛直方向へ延びるよう配置しても良い。
本発明に係る技術は、その適用範囲がフォークリフトに限定されるものではなく、建設
機械やクレーン等のように、大きな負荷を受けながらフォーク、ブレード、又はターレッ
トを水平移動動させるための駆動装置として有益である。
本発明の実施例1に係る駆動装置の要部を示す斜視図。 本発明の実施例1に係る駆動装置の一の要部の平面図。 (a)は本発明の実施例1に係る駆動装置の一の要部に、他の要部の状態を仮想線で重ねた平面図、(b)は当該駆動装置に適用したピニオンの軸穴の平面図。 本発明の実施例1に係る駆動装置に適用した駆動軸の斜視図。 (a)は従来例のフォークリフトの平面図、(b)はその昇降キャリッジを一部破断した側面図。 従来例のフォークリフトの昇降キャリッジの要部の平面図。 従来例のフォークリフトの他の例を示す斜視図。
符号の説明
1:駆動軸
2:パレット受具の第
2,3:ピニオン
4,5:固定ラック
6,7:軸穴
9:原動機
10:駆動装置

Claims (2)

  1. 原動機により回転する駆動軸と、該駆動軸の軸方向に隔てて前記駆動軸に設けられた一
    対のピニオンと、互いに長手方向が平行になるよう配置され前記一対のピニオンに各々噛
    み合う一対の固定ラックとを備え、前記駆動軸と共に前記一対のピニオンを回転させ、前
    記駆動軸を前記一対の固定ラックに従って移動させることにより、前記一対の固定ラック
    の長手方向に沿う向きの駆動力を前記駆動軸に発生させる駆動装置であって、
    前記一対のピニオンが、それぞれの周方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有し、前記
    一対のピニオンの一方のピニオンの歯に対して、他方のピニオンの歯が、前記ピッチの2
    分の1ピッチ分、前記周方向に位置を違え、
    前記一対の固定ラックが、それぞれの長手方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有し、
    前記一対の固定ラックの一方の固定ラックの歯に対して、他方の固定ラックの歯が、前記
    ピッチの2分の1ピッチ分、前記長手方向に位置を違えていることを特徴とする駆動装置
  2. 原動機により回転する駆動軸と、該駆動軸の軸方向に隔てて前記駆動軸に設けられる一
    対のピニオンと、互いに長手方向が平行になるよう配置され前記一対のピニオンに各々噛
    み合う一対の固定ラックとを備え、前記駆動軸と共に前記一対のピニオンを回転させ、前
    記駆動軸を前記一対の固定ラックに従って移動させることにより、前記一対の固定ラック
    の長手方向に沿う向きの駆動力を前記駆動軸に発生させる駆動装置の製造方法であって、
    前記駆動軸に、前記軸方向に並ぶ2つの歯車固定用キー溝を形成する工程と、
    複数の歯の位置が周方向に等ピッチで割付けられ、歯幅方向の表裏を貫く軸穴が形成さ
    れた一対のピニオンを準備する工程と、
    前記一対のピニオンのそれぞれの軸穴に、前記歯の位置に対して前記ピッチの4分の1
    ピッチ分、前記周方向に位置を違えるキー溝を形成する工程と、
    前記一方のピニオンのキー溝を、前記駆動軸の2つの歯車固定用キー溝の一方にキーを
    介して位置決めする工程と、
    前記他方のピニオンを、前記一方のピニオンに対して表裏を反転した姿勢にして、前記
    他方のピニオンのキー溝を、前記駆動軸の2つの歯車固定用キー溝の他方にキーを介して
    位置決めすることにより、前記一方のピニオンの歯に対して、前記他方のピニオンの歯の
    位置を、前記ピッチの2分の1ピッチ分、前記周方向に違えさせる工程と、
    長手方向に等ピッチで割付けた複数の歯を有する一対の固定ラックを準備する工程と、
    前記一対の固定ラックの一方の固定ラックの歯に対して、他方の固定ラックの歯が、前
    記ピッチの2分の1ピッチ分、前記長手方向に位置を違えるように、前記一対の固定ラッ
    クを配置する工程と、
    を含むことを特徴とする駆動装置の製造方法。
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