JP5071211B2 - ボイスコイルの生産搬送設備及びボイスコイルの生産搬送方法 - Google Patents

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本発明は各種音響機器等に搭載されるスピーカの製作に使用されるボイスコイルの生産搬送設備及びスピーカ用ボイスコイルの生産搬送方法に関するものである。
スピーカ用ボイスコイルが、製造されてからスピーカに組み込まれるまでの従来の工程を、図6を用いて説明する。
図6は、従来のボイスコイルの製造からスピーカの振動板への組み込みまでの工程を示すプロセスチャートである。
まず、図6にあるように、一般のボイスコイル巻線機によりボイスコイルが巻線及び整形される。
この巻線及び整形されたボイスコイルは、生産効率向上のために、ある一定の数が製造され、所定の箱に一定数溜められた後に次工程へと搬送される。
そして、一定数製造され溜まったボイスコイルは、その箱から一つ一つ人手によって取り出され、撓んだリード線が引き伸ばされた後に、次工程へ搬送するためのトレーへと配置される。
トレーに一定数ボイスコイルが溜まった後は、ボイスコイルをスピーカの振動板に組み込むために、人手によってボイスコイルがトレーごと組み込み作業台へと搬送され、振動板にボイスコイルが組み込まれる。
尚、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば特許文献1が知られている。
特開2002−280247号公報
以上説明したように、ボイスコイルを製造し、スピーカの振動板に組み込むまでの従来の方法では、ボイスコイルが製造されてからスピーカの振動板に組み込まれるまでの工程の作業は、全て人手によって行われていた。
また、近年、携帯電話等の移動体通信機器に使用されている小型スピーカは、更なる小型化、高性能化、高生産性に対する市場要求が顕著になってきており、当然そのスピーカに使用されるボイスコイルについても同様の要求が顕著になってきている。
つまり、工程の大部分を人手が占める従来の方法では、この市場が要求するボイスコイルの小型化に対応しようとすると、小型になった分、各作業が困難になるので、その生産性が低下してしまうという問題があった。
特に、ボイスコイル巻線機で巻線及び整形された後のボイスコイルは、図7に示すように、そのリード線102が任意に撓んだ状態となっており、他のボイスコイルと絡んでしまうので、所定の箱に溜められたボイスコイル101を一つ一つ取り出す際に、非常に作業がしにくく、また取り出し後にボイスコイル101をトレーに詰める際に、後にスピーカの振動板にボイスコイル101を組み込むときのために撓んだリード線102を引き伸ばした状態で詰めなければいけないので、これら二つの作業において非常に時間がかかるものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、ボイスコイルの製造からスピーカの振動板への組み込みまでの工程を、人手による作業なしに行うことができるスピーカ用ボイスコイルの生産搬送設備およびスピーカ用ボイスコイルの生産搬送方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のスピーカ用ボイスコイルの生産搬送設備及びスピーカ用ボイスコイルの生産搬送方法は以下の構成を有するものとなっている。
請求項1記載のものは、ボイスコイル巻線機と、このボイスコイル巻線機によって巻線されたボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、この保持機構により前記ボイスコイル本体及び前記リード線を保持した状態で前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する搬送ロボットと、前記ボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、前記ボイスコイルをスピーカの振動板に組み込む組立て装置を備え、前記搬送ロボットに保持された前記ボイスコイルを、前記搬送ロボットから前記組立て装置へ搬送する搬送治具と、前記搬送治具に設けられ、前記ボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、前記搬送治具は、前記搬送治具の保持機構によって前記ボイスコイルの保持及び前記リード線の位置決めを行った状態のままで、前記ボイスコイル側が上方を向く方向でレール上をスライドして、前記組立て装置まで移動し、前記ボイスコイルが前記ボイスコイル巻線機によって製造されてから、前記組立て装置により前記スピーカの振動板に組み込まれるまで、常にボイスコイル本体及びリード線を保持していることを特徴としている。
請求項2記載のものは、ボイスコイル巻線機によるボイスコイル製造工程と、前記ボイスコイル製造工程にて製造されたボイスコイルのボイスコイル本体とリード線をそれぞれ保持し、前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する搬送工程と、この搬送工程後に前記リード線の位置決めをする位置決め工程と、この位置決め工程にて位置決めされたボイスコイルをスピーカの振動板に組み込む組立工程とを含むボイスコイルの生産搬送方法であって、前記搬送工程には、前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する第1の搬送工程と、前記第1の搬送工程で搬送された前記ボイスコイルを、前記位置決め工程へと搬送する第2の搬送工程とを有し、前記第2の搬送工程において前記ボイスコイルは、前記ボイスコイル側が上方を向く方向で搬送治具に搭載されてレール上を移動し、ボイスコイルが前記製造工程にて製造されてから、前記組立工程にてスピーカの振動板に組み込まれるまで、前記ボイスコイル本体及び前記リード線は常に保持された状態であることを特徴としている。
本発明は、以上のような構成を有し、ボイスコイルがボイスコイル巻線機によって製造されてから、組立て装置によりスピーカの振動板に組み込まれるまで、常にボイスコイル本体及びリード線が保持されているようにすることで、ボイスコイルの製造から振動板への組み込みまで、全て自動で行うことが可能となる。
よって、ボイスコイルの生産及び搬送の効率を向上させることができ、またボイスコイルの小型化にもその効率を低下させることなく対応可能なので、その工業的価値は非常に大なるものである。
以下、本発明の請求項1、2に記載の発明の実施の形態について図を用いて説明する。なお、同様の内容については、その説明を省略して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のスピーカ用ボイスコイルの生産搬送設備およびその動作フローを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図を表している。
図1中の1はボイスコイル巻線機、2は形状プレス機、3は搬送ロボット、4は中継装置、5は搬送治具、6はレール、7は組立て装置である。
以下、それぞれの機器及び装置について、詳細な説明をする。
1は、金属線等を積層巻回してボイスコイルを自動で製造する一般のボイスコイル巻線機である。
ボイスコイルの形状は、適用するスピーカの形状に応じて円形、楕円形、長方形、トラック形といった種々の形状があるが、ここでは長方形形状のスリム形のボイスコイルを製造する場合について説明する。
本実施の形態におけるボイスコイル巻線機1によって製造されたボイスコイルを図2に示す。
ここでは、図2に示すように製造されたボイスコイル81の巻線された部分83をボイスコイル本体、巻き始め及び巻き終わりの巻線されていない部分82をリード線と呼んでいる。
2は、ボイスコイル巻線機1によって製造されたボイスコイル81のボイスコイル本体83を自動で整形する形状プレス機である(平面図のみに図示する)。
ボイスコイルが長方形形状等のスリム形の場合、巻線機によって製造されたボイスコイルは、そのボイスコイル本体の長辺部に膨らみが生じている。
この膨らみが、後にボイスコイルを振動板に組み込んでスピーカを組み立てた際に不良の原因となってしまう。
そこでこの膨らみを修正すべく、形状プレス機2によって、この膨らんだ長辺部を両側からボイスコイル内部方向へプレスすることでボイスコイル本体の整形を行う。
尚、この膨らみはボイスコイルが円形の場合には生じないので、その場合はこの形状プレス機2は不要である。
また、ボイスコイル巻線機1にボイスコイル整形機能が備わっている場合にも形状プレス機2は不要となる。
3は、ボイスコイル巻線機1から中継装置4までの間のボイスコイル81の搬送を自動で行う搬送ロボットである。
この搬送ロボット3は、ボイスコイル本体83を保持する本体保持部と、2本のリード線82をそれぞれ保持することが可能な2つのチャッキング部とからなるボイスコイル保持部31と、このボイスコイル保持部31が先端に設けられ、上下方向に移動可能なアーム32を有した構成となっている。
この搬送ロボット3の本体保持部は、互いに対向して移動可能な2つのピンからなり、それぞれのピンの外側側壁をボイスコイル本体の内壁に当接させることでボイスコイル本体83を保持する。
また、チャッキング部は2本のツメによりリード線82を挟んで掴むことでリード線82を保持する。
4は、形状プレス機2から搬送ロボット3によって搬送されてきたボイスコイル81を搬送治具5に自動で装着するための中継装置であり、搬送ロボット3と同様の、ボイスコイル本体83を保持する本体保持部と、リード線82を保持するチャッキング部からなるボイスコイル保持部41を有している。
搬送ロボット3のボイスコイル保持部31と異なる点は、中継装置4がその本体に対してボイスコイル81を保持する面が、搬送ロボット3がその本体に対してボイスコイル81を保持する面と逆側であることである。
つまり、図1の(b)正面図において、搬送ロボット3がその本体に対して右側の面にボイスコイル保持部31を有するのに対して、中継装置4はその本体に対して左側の面にボイスコイル保持部41を有している。
5は、中継装置4から組立て装置7にボイスコイル81を自動で搬送する搬送治具であり、ボイスコイル本体83を保持しながらレール6上を移動することでボイスコイル81を搬送すると共に、組立て装置7でボイスコイル81を振動板に組み込む際に必要なリード線82の位置決めを行う機能を有している。
この搬送治具5の、ボイスコイル本体を保持する側面の平面図を図3に示す。
図3に示すように、搬送治具5は、略直方体の基台51の一側面に、その側面において対向する2つの長辺に垂直な中心線上にボイスコイル本体83を保持する本体保持部53が設けられ、2つのリード線82をそれぞれ保持する2つのリード線チャッキング部52が、この中心線を対称軸とした位置であって、かつボイスコイル81がこの搬送治具5に保持されたときに、ボイスコイル本体83とリード線82が所定の角度を持つような位置に設けられている。
これらリード線チャッキング部52と本体保持部53は、それぞれ固定部52b、53bと可動部52a、53aから構成されており、上記可動部52a、53aは、それぞれ個々の収縮した状態のバネと結合されており、このバネの戻り力によって固定部52b、53b側に押圧された状態となっている。
また、本体保持部の可動部53aとリード線チャッキング部の可動部52aはその動作が連動するように構成されており、2つのリード線チャッキング部の可動部52aを固定部52bから離す方向へ押圧して移動させたとき、本体保持部の可動部53aも固定部53bから離れる方向へと移動するようになっている。
ここで、本体保持部53とリード線チャッキング部52の位置関係は、搬送治具5に保持されたボイスコイル81のボイスコイル本体83とリード線82により形成される角度が、組立て装置7によって、ボイスコイル81がスピーカの振動板に組み込まれる前のリード線82のフォーミングが行われる際に、効率良くそのフォーミングをすることができるような角度となるように設定されている。
6は、搬送治具5が中継装置4から組立て装置7まで移動する際に搬送治具5をガイドするレールである。
レール6は、その両端部、つまり、搬送治具5に中継装置4からボイスコイル81が装着される際に搬送治具5が位置する部分と、搬送治具5から組立て装置7にボイスコイル81が移される際に搬送治具5が位置する部分に、水平方向に進退可能な2つの押圧ピンがそれぞれ設けられている。
この押圧ピンは、搬送治具5にボイスコイル81が装着されるときと取り出されるときに、搬送治具5の2つのリード線チャッキング部の可動部52aを、その固定部52bから離れる方向へと押圧することで、リード線チャッキング部52及び本体保持部53の可動部と固定部の間にそれぞれ一定の隙間を形成し、搬送治具5をボイスコイル81の装着及び取り出しが可能な状態としている。
7は、予め準備された振動板にボイスコイル81を自動で組み込む組立て装置(正面図のみに示す)であり、リード線フォーミング部72と振動板組み込み部73を有し、ボイスコイル81を搬送治具5から取り出し、リード線フォーミング部72及び振動板組み込み部73までボイスコイル81を搬送可能なロボットアームを備えている。
このロボットアームは、先端にボイスコイル本体83を保持する本体保持部と、2本のリード線82をそれぞれ保持することが可能な2つのチャッキング部とからなるボイスコイル保持部71を有している。
本実施の形態では、ボイスコイル保持部71の本体保持部は、エアーを吸い込むことによる吸引力でボイスコイル本体83を保持する構成となっている。
以上の機器及び装置からなる本実施の形態のボイスコイル生産搬送設備について、ボイスコイルが製造されてから振動板に組み入れられるまでの一連の動作を以下に説明する。
まず、ボイスコイル巻線機1によって長方形形状のスリム形ボイスコイルが製造される。
ここで、ボイスコイル巻線機1の巻芯11は、図1にあるように紙面に対して水平横方向である。
つまり巻線終了後のボイスコイル81は、ボイスコイル本体83の軸が紙面に対して水平横方向であり、リード線82はその本体から左右に、つまり紙面に対して垂直方向に伸びてボイスコイル巻線機1に保持された状態となっている。
次に、搬送ロボット3のボイスコイル保持部31が、そのアーム32によって、ボイスコイル巻線機1の上方から巻線されたボイスコイル81付近に移動し、搬送ロボット3の本体保持部の2つのピンが、紙面左側からボイスコイル本体83の内部に挿入される。
挿入された2つのピンは、互いに離れる方向に移動することで、そのピンの外側側壁がボイスコイル本体83の短辺部の内壁に当接することによりボイスコイル本体83を保持する。
ボイスコイル本体83の保持後、搬送ロボット3のチャッキング部が2本のリード線82をそれぞれ挟んで掴むことで搬送ロボット3にボイスコイル81全体が保持され、その後ボイスコイル巻線機1に繋がっているリード線82がボイスコイル巻線機1に備えられたカッターにより切断され、ボイスコイル81は搬送ロボット3に完全に受け渡される。
このとき、ボイスコイル81は搬送ロボット3の右面に保持されていることになる。
ボイスコイル巻線機1からボイスコイル81を受け取った搬送ロボット3は、ボイスコイル巻線機1に接触しないよう、そのアーム32によってボイスコイル保持部31を上方へ移動させ、ボイスコイル保持部31が形状プレス機の手前側(左側)に位置するまでアーム32ごと移動する。
その後、ボイスコイル保持部31がアーム32によって形状プレス機2のプレス部21へと下ろされ、ボイスコイル81の整形が行われる。
このとき、ボイスコイル81は搬送ロボット3に保持されたまま形状プレス機2によって整形されている。
形状プレス機2がボイスコイル本体をプレスするのはボイスコイルの長辺部であり、搬送ロボットのボイスコイル保持部31はボイスコイル本体83の短辺を保持しているので、搬送ロボット3がボイスコイル81を保持したまま、形状プレス機2によるボイスコイル81の整形が可能となっている。
形状プレス機2によりボイスコイル81が整形された後、搬送ロボット3は形状プレス機2に接触しないよう、そのアーム32によってボイスコイル保持部31を上方へ移動させ、ボイスコイル保持部31が中継装置4の手前側に位置するまでアーム32ごと移動する。
その後、ボイスコイル保持部31がアーム32によって中継装置4のボイスコイル保持部41へと下降し、紙面左側から中継装置4にボイスコイルが受け渡される。
ボイスコイル保持部41は、ボイスコイル保持部31と同様に二つのピンでボイスコイル本体83の短辺部の内壁を保持するようになっており、ボイスコイル81を受け渡す際には、ボイスコイル保持部31の本体保持部のピンとボイスコイル保持部41の本体保持部のピンが突き合わされた状態となっており、ボイスコイル本体83がそれぞれの本体保持部のピンの間をスライドして移動可能となっている(図4)。
上記のような状態で、中継装置4に備えられた、もしくは中継装置4とは別途設けられたボイスコイル押出し機(図示していない)によってボイスコイル本体83がリード線82とともにボイスコイル保持部31からボイスコイル保持部41へと押し出され、ボイスコイル81は搬送ロボット3から中継装置4に受け渡される。
この中継装置4に受け渡された時点では、ボイスコイル81は中継装置4の左面に保持されていることになる。
また、この中継装置4のすぐ手前側には、ボイスコイルを保持する面が中継装置4のボイスコイルを保持する面と対向するように搬送治具5がレール6上に配置されており、レール6上の搬送治具5の配置部近辺に設けられた2本の押圧ピンによって2つのリード線チャッキング部の可動部52aが固定部52bから離れる方向へと押圧され、リード線チャッキング部52及び本体保持部53の可動部と固定部の間にはそれぞれ一定の隙間が形成された状態となっている。
そしてボイスコイル81は、中継装置4によって、ボイスコイル本体83の片方の長辺部が搬送治具5の本体保持部の可動部53aと固定部53bとの隙間に、またリード線82の一部が搬送治具5のリード線チャッキング部の可動部52aと固定部52bとの隙間に配置されるように挿入される。
このとき、搬送ロボット3から中継装置4へボイスコイル81が受け渡されたときと同様に、ボイスコイル保持部41の本体保持部のピンが本体保持部の固定部53bと突き合わされた状態となっており、上記挿入が可能となっている。
この挿入された状態で上記2本の押圧ピンの押圧が解かれ、バネの戻り力により可動部52a、53aが固定部52b、53b側に移動し、ボイスコイル本体83及びリード線82がそれぞれ搬送治具5に保持された状態となる。
尚、この時点で、組立て装置7のリード線フォーミング部72で効率よくそのフォーミングができるような位置にリード線82の位置決めが行われている。
ボイスコイル81を保持した搬送治具5は、ボイスコイル81を保持する面が上方を向いた状態でレール6上をスライドして組立て装置7まで移動する。
搬送治具5の移動後、組立て装置7は、ロボットアームの移動により、その先端に設けられ、ボイスコイル保持面が下方向を向いたボイスコイル保持部71を、そのボイスコイル保持面がレール6を移動後の搬送治具5のボイスコイル保持面と対向するように接近させる。
そして、ボイスコイル保持部71のチャッキング部が、搬送治具5に保持されたリード線82を掴んで保持した後、レール6近傍に設けられた2本の押圧ピンによって搬送治具5のリード線チャッキング部の可動部52aが押圧され、本体保持部53及びリード線チャッキング部52によるボイスコイル81の保持が開放される。
この開放と同時に、もしくはそれ以前にボイスコイル保持部71の本体保持部はエアーの吸い込み開始しているので、搬送治具5によるボイスコイル81の保持が開放されたと同時にボイスコイル本体83はボイスコイル保持部71の本体保持部に吸引保持され、搬送治具5からボイスコイル81が組立て装置7に受け渡される。
その後、組立て装置7のロボットアームが、ボイスコイル保持部71をリード線フォーミング部72に移動させ、ボイスコイル81をリード線フォーミング部72に受け渡す。
リード線フォーミング部72は、リード線を保持するリード線チャッキング部72aと、ボイスコイルの本体保持部72bと、リード線のフォーミング時に軸となるフォーミング軸部72cとから構成されている。
図5にリード線フォーミング部72におけるリード線82のフォーミング工程のフローを示す。
まず、ボイスコイル保持部71によって、上方から受け渡されたボイスコイル81を保持する(a)。
ここで、(a)のときのボイスコイル本体83とリード線82との位置関係は、搬送治具5によって位置決めされた位置関係である。
その後、フォーミング軸部72cが移動し、リード線82のボイスコイル本体83近辺部分を図の方向へと持ち上げる(b)。
そして、フォーミング軸部72cを軸として、リード線チャッキング部72aがリード線を保持したまま移動することでボイスコイル81のリード線82のフォーミングが行われる(c)。
リード線フォーミング終了後、再びボイスコイル保持部71にボイスコイル81が保持され、ロボットアームが移動することにより、ボイスコイル81が振動板組み込み部73に搬送され、予め準備された振動板にボイスコイル81が組み込まれる。
本実施の形態では、スリム形のボイスコイルの場合を説明したが、ボイスコイルが円形の場合は、上述したように、形状プレス機2は不要となり、搬送ロボット3はボイスコイル巻線機1から直接中継装置4へと移動することになる。
また、搬送ロボット3のボイスコイル保持面と搬送治具5のボイスコイル保持面が互いに対向する場合は、中継装置4は不要となり、中継装置4を介することなく搬送ロボット3から直接搬送治具5へとボイスコイルが受け渡されることになる。
以上のように、本実施の形態においては、ボイスコイルが製造されてからスピーカの振動板に組み込まれるまでの間は、常にボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線が保持された状態となっているので、人手を要することなくボイスコイルの生産及び搬送をすることができ、これをスピーカの製造に適用した際に、人手が加わる場合に比べて大幅にその生産性を向上させることが可能となる。
つまり、もし途中で一度でもボイスコイル本体もしくはリード線が保持されていない状態を作ってしまうと、例えばリード線の保持が放されてしまった場合、そのリード線は任意の形状になるとともに、任意の方向へと移動してしまうので、その状態になったリード線を再び機械で自動的に保持するのは困難であり、必ず人手が必要になってきてしまうところを、ボイスコイル本体及びリード線を常に保持しておくことで、ボイスコイルの製造からスピーカの振動板への組み込みまでの作業を全て自動で行うことを可能にしている。
また、スピーカの振動板に組み込む前の段階で、ボイスコイルのリード線の位置決めをしているので、リード線のフォーミングをスムーズに行うことができ、さらにその生産性を向上させることが可能となる。
以上のように本発明は、ボイスコイルの生産及び搬送を自動で行うことができ、ボイスコイルの生産搬送の効率の向上及びスピーカの生産性向上を可能とするものである。
(a)は、本発明の一実施の形態のスピーカ用ボイスコイルの生産搬送設備及びその動作フローを示す平面図、(b)は、同正面図 本実施の一実施の形態におけるボイスコイル巻線機によって製造されたボイスコイルの斜視図 搬送治具のボイスコイル本体を保持する側面の平面図 搬送ロボットから中継装置へのボイスコイル受け渡し時の斜視図 リード線のフォーミング工程のフローを示す平面図 従来のボイスコイルの製造からスピーカの磁気回路への組み込みまでの工程を示すプロセスチャート ボイスコイル巻線機によって製造されたボイスコイルの斜視図
符号の説明
1 ボイスコイル巻線機
2 形状プレス機
3 搬送ロボット
4 中継装置
5 搬送治具
6 レール
7 組立て装置
11 巻芯
21 プレス部
31、41、71 ボイスコイル保持部
31a 搬送ロボットの本体保持部
41a 中継装置の本体保持部
32 アーム
51 基台
52、72a リード線チャッキング部
52a リード線チャッキング部の可動部
52b リード線チャッキング部の固定部
53、72b 本体保持部
53a 本体保持部の可動部
53b 本体保持部の固定部
72 リード線フォーミング部
72c フォーミング軸部
73 振動板組み込み部
81 ボイスコイル
82 リード線
83 ボイスコイル本体

Claims (2)

  1. ボイスコイル巻線機と、このボイスコイル巻線機によって巻線されたボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、この保持機構により前記ボイスコイル本体及び前記リード線を保持した状態で前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する搬送ロボットと、前記ボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、前記ボイスコイルをスピーカの振動板に組み込む組立て装置を備え、前記搬送ロボットに保持された前記ボイスコイルを、前記搬送ロボットから前記組立て装置へ搬送する搬送治具と、前記搬送治具に設けられ、前記ボイスコイルのボイスコイル本体及びリード線をそれぞれ保持する保持機構を有し、前記搬送治具は、前記搬送治具の保持機構によって前記ボイスコイルの保持及び前記リード線の位置決めを行った状態のままで、前記ボイスコイル側が上方を向く方向でレール上をスライドして、前記組立て装置まで移動し、前記ボイスコイルが前記ボイスコイル巻線機によって製造されてから、前記組立て装置により前記スピーカの振動板に組み込まれるまで、常にボイスコイル本体及びリード線を保持していることを特徴とするボイスコイル生産搬送設備。
  2. ボイスコイル巻線機によるボイスコイル製造工程と、前記ボイスコイル製造工程にて製造されたボイスコイルのボイスコイル本体とリード線をそれぞれ保持し、前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する搬送工程と、この搬送工程後に前記リード線の位置決めをする位置決め工程と、この位置決め工程にて位置決めされたボイスコイルをスピーカの振動板に組み込む組立工程とを含むボイスコイルの生産搬送方法であって、前記搬送工程には、前記ボイスコイルを前記ボイスコイル巻線機から取り出し、搬送する第1の搬送工程と、前記第1の搬送工程で搬送された前記ボイスコイルを、前記位置決め工程へと搬送する第2の搬送工程とを有し、前記第2の搬送工程において前記ボイスコイルは、前記ボイスコイル側が上方を向く方向で搬送治具に搭載されてレール上を移動し、ボイスコイルが前記製造工程にて製造されてから、前記組立工程にてスピーカの振動板に組み込まれるまで、前記ボイスコイル本体及び前記リード線は常に保持された状態であることを特徴とするボイスコイルの生産搬送方法。
JP2008101207A 2008-04-09 2008-04-09 ボイスコイルの生産搬送設備及びボイスコイルの生産搬送方法 Expired - Fee Related JP5071211B2 (ja)

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