JP2009195099A - 積層鉄心の製造装置および製造方法並びに積層鉄心 - Google Patents

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謙二 金森
Takenari Okuyama
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Abstract

【課題】部品点数を減らしてコストを低減でき、かつ生産性が高い積層鉄心の製造装置および製造方法並びに積層鉄心を提供する。
【解決手段】環状に並ぶ複数の円弧状鉄心片2からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心1を、一方向へ搬送される被加工板Wから円弧状鉄心片を打ち抜きつつ製造する装置である。当該製造装置20は、被加工板に、半抜き状のカシメ部を成形するカシメ成形ステーションS1と、環状鉄心片を積層する際の位置決め部位となるパイロット部を打抜くパイロット部打ち抜きステーションS3と、円弧状鉄心片の輪郭を打ち抜き、打ち抜かれた円弧状鉄心片のパイロット部を、パイロット部に対応する形状を備えたパイロット機構で位置決めするとともに、打ち抜かれた円弧状鉄心片を環状に順次並べて環状鉄心片を形成しつつ積層し、積層方向に重なるカシメ部同士をカシメ結合する環状積層カシメステーションS5とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、積層鉄心の製造装置および製造方法並びに積層鉄心に関する。
従来より、周方向に複数に分割された板材である円弧状の鉄心片を、周方向の繋ぎ目の位相をずらしつつ、いわゆるレンガ積みにした積層鉄心が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の鉄心では、積層鉄心の外周に積層方向に延びて形成されるキー溝にキーを嵌めることで、円弧状の鉄心片同士を固定している。
平3−155346号公報
しかし、特許文献1の積層鉄心では、円弧状の鉄心片同士を固定するためにキーが必要であり、部品点数が増えてコストが増加し、さらにキーを取り付ける必要があるために生産性も低い。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、キーを用いずに分割鉄心片同士を容易に固定できてコストを低減でき、生産性の高い積層鉄心の製造装置および製造方法並びに積層鉄心を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る積層鉄心の製造装置は、環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心を、一方向へ搬送される被加工板から前記鉄心片を打ち抜きつつ製造する装置である。当該製造装置は、前記被加工板に、半抜き状のカシメ部を成形するカシメ成形ステーションと、前記環状鉄心片を積層する際の位置決め部位となるパイロット部を打抜くパイロット部打ち抜きステーションとを有する。また、当該製造装置は、前記鉄心片の輪郭を打ち抜き、当該打ち抜かれた鉄心片のパイロット部を、パイロット部に対応する形状を備えたパイロット機構で位置決めするとともに、打ち抜かれた鉄心片を環状に順次並べて環状鉄心片を形成しつつ積層し、積層方向に重なるカシメ部同士をカシメ結合する環状積層カシメステーションとを有する。
上記目的を達成する本発明に係る積層鉄心の製造方法は、環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心を、一方向へ搬送される被加工板から前記鉄心片を打ち抜きつつ製造する製造方法である。当該製造方法は、前記被加工板に、半抜き状のカシメ部を成形するカシメ成形工程と、前記環状鉄心片を積層する際の位置決め部位となるパイロット部を打抜くパイロット部打ち抜き工程とを有する。また、当該製造方法は、前記鉄心片の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜き工程と、前記打ち抜かれた鉄心片のパイロット部を、パイロット部に対応する形状を備えたパイロット機構で位置決めするとともに、打ち抜かれた鉄心片を環状に順次並べて環状鉄心片を形成しつつ積層し、積層方向に重なるカシメ部同士をカシメ結合する環状積層カシメ工程とを有する。
上記目的を達成する本発明に係る積層鉄心は、環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心である。当該積層鉄心は、前記鉄心片に半抜き状のカシメ部が形成され、積層方向に重なる前記鉄心片のカシメ部同士がカシメ結合されており、前記鉄心片に製造時の位置決め部位であるパイロット部が形成され、各々の鉄心片のパイロット部が、積層方向に一致して形成されている。
上記のように構成した本発明に係る積層鉄心の製造装置は、カシメ成形ステーションと、パイロット部打ち抜きステーションと、環状積層カシメステーションとを有しているため、打ち抜かれた鉄心片をパイロット部で位置決めしつつカシメ部でカシメ結合できる。したがって、鉄心片同士を固定するために他の部材が必要なく、部品点数を減らしてコストを低減でき、さらに生産性が高い。
上記のように構成した本発明に係る積層鉄心の製造方法は、カシメ成形工程と、パイロット部打ち抜き工程と、環状積層工程とを有しているため、打ち抜かれた鉄心片をパイロット部で位置決めしつつカシメ部でカシメ結合できる。したがって、鉄心片同士を固定するために他の部材が必要なく、部品点数を減らしてコストを低減でき、さらに生産性が高い。
上記のように構成した本発明に係る積層鉄心は、鉄心片をパイロット部で位置決めしつつカシメ部でカシメ結合されているため、鉄心片同士を固定するために他の部材が必要なく、部品点数を減らしてコストを低減でき、さらに生産性が高い。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置により製造された積層鉄心を示す平面図、図2は、同積層鉄心を示す側面図、図3は、図1のIII−III線に沿う単一層の断面図である。
本実施形態における積層鉄心1は、電動機の回転子側に用いられる積層回転子鉄心であり、磁石付き回転子の構成要素である。積層鉄心1は、図1,2に示すように、4つに分割された円弧状鉄心片2(鉄心片)を環状に並べた環状鉄心片3を複数積層して形成される。
各々の円弧状鉄心片2には、周方向に並ぶ2つの磁石装着孔4が形成されている。それぞれの磁石装着孔4の近傍には、1つのパイロット孔5(パイロット部)と、2つのカシメ部6が形成されている。したがって、1つの円弧状鉄心片2には、2つのパイロット孔5と、4つのカシメ部6が形成される。カシメ部6は、図3に示すように一方面側へ半抜きされて形成されており、一方面側にカシメ凸部7が形成され、他方側にカシメ凹部8が形成される。ここで半抜きとは、不完全に打ち抜いてカシメ凸部7とカシメ凹部8を形成することを意味し、図3のように表裏に貫通せずとも、または部分的に貫通していてもよい。
磁石装着孔4、パイロット孔5および2つのカシメ部6は、円弧状鉄心片2を環状に並べて環状鉄心片3を構成した際に、45度毎に配置されている。
各々の円弧状鉄心片2の外周には、磁石装着孔4の間に切り込み部9が形成され、バリアエリアを形成して磁束を調整する役割を果たしている。
互いに重なる環状鉄心片3は、周方向の円弧状鉄心片2同士の繋ぎ目10が周方向にずれて、いわゆるレンガ積みに所定枚数積層されており、本実施形態では、45度の位相ずれαを有して積層されている。本実施形態の円弧状鉄心片2は、それぞれが環状鉄心片3の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧形状を有し、90度の円弧角θで形成されるため、45度の位相ずれαは円弧角θの2分の1に相当し、2層毎に繋ぎ目10が積層方向に一致するように積層される。
45度の位相ずれαを有して環状鉄心片3を積層すると、上述したように、磁石装着孔4、パイロット孔5および2つのカシメ部6が45度毎に配置されるため、磁石装着孔4、パイロット孔5およびカシメ部6のそれぞれの位置が、積層方向に一致する。したがって、磁石装着孔4およびパイロット孔5は、環状鉄心片3の一方側から他方側へ貫通し、カシメ部6は、互いに重なるカシメ凹部8にカシメ凸部7が嵌合して連結される。
なお、積層方向一方最外側の環状鉄心片3を構成する円弧状鉄心片2では、外側にカシメ部6が突出しないよう、カシメ部6の代わりに貫通孔11が形成されることが好ましい。
次に、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置20について説明する。
図4は、本実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図、図5は、図4のV−V線に沿う断面図である。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置20は、被加工板Wを順送りしつつ非連続に円弧状鉄心片2を打ち抜き、打ち抜かれた円弧状鉄心片2を順次並べて積層する装置である。ここで非連続とは、打ち抜かれる複数の円弧状鉄心片2が連結しておらず、図4に示すように、被加工板Wにおいて例えば間隔Xを有して材料取りされることを意味している。
被加工板Wは、ロール形態に巻かれた鋼板から引き出された帯状鋼板である。被加工板Wからは、円弧状鉄心片2が一列に並んで材料取りされる。
製造装置20は、図4,5に示すように、順送りの金型装置を含んでおり、異なる加工を行う複数のステーションS1〜S5が一列に並んで配置されることで、被加工板Wを順送りしつつ、各ステーション毎の加工を金型の一動作で同時に行うことができる。製造装置20は、制御部21を有しており、この制御部21により、各ステーションS1〜S5の動作が制御される。
ステーションS1は、カシメ部成形ステーションS1であり、上型22には、円弧状鉄心片2のカシメ部6に対応する数の半抜きポンチ24が設けられ、下型23に同数の半抜き孔部25が設けられる。カシメ部成形ステーションS1では、上型22と下型23が近接することで、被加工板Wを半抜きポンチ24および半抜き孔部25により半抜き加工し、カシメ部6を成形する。カシメ部成形ステーションS1は、制御部21により、加工する円弧状鉄心片2に応じて作動および不作動が制御可能となっている。
ステーションS2は、貫通孔打ち抜きステーションS2であり、上型22には、円弧状鉄心片2のカシメ部6に対応する数(本実施形態では4つ)の貫通孔打ち抜きポンチ27が設けられ、下型23に同数の貫通孔打ち抜き孔部28が設けられる。貫通孔打ち抜きステーションS2では、上型22と下型23が近接することで、被加工板Wを貫通孔打ち抜きポンチ27および貫通孔打ち抜き孔部28により打ち抜き加工し、カシメ部6に対応する位置に貫通孔11を成形する。貫通孔打ち抜きステーションS2は、加工する円弧状鉄心片2に応じて、作動および不作動が制御部21により制御可能となっている。
ステーションS3は、パイロット部打ち抜きステーションS3であり、上型22には、円弧状鉄心片2のパイロット孔5に対応する数(本実施形態では2つ)のパイロット打ち抜きポンチ29が設けられ、下型23に同数のパイロット打ち抜き孔部30が設けられる。パイロット部打ち抜きステーションS3では、上型22と下型23が近接することで、被加工板Wをパイロット打ち抜きポンチ29およびパイロット打ち抜き孔部30により打ち抜き加工し、パイロット孔5を成形する。
ステーションS4は、磁石装着孔打ち抜きステーションS4であり、上型22には、円弧状鉄心片2の磁石装着孔4に対応する数(本実施形態では2つ)の磁石装着孔打ち抜きポンチ31が設けられ、下型23に同数の磁石装着孔打ち抜き孔部32が設けられる。磁石装着孔打ち抜きステーションS4では、上型22と下型23が近接することで、被加工板Wを磁石装着孔打ち抜きポンチ31および磁石装着孔打ち抜き孔部32により打ち抜き加工し、磁石装着孔4を成形する。
ステーションS5は、環状積層カシメステーションS5であり、上型22には、円弧状鉄心片2の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜きポンチ33が設けられ、下型23には、円弧状鉄心片2の輪郭に対応する形状の鉄心片打ち抜き孔部34が設けられる。鉄心片打ち抜き孔部34の下方には、打ち抜かれた円弧状鉄心片2を受ける受け台35が設けられており、受け台35には、下方から延びるパイロットピン37(パイロット機構)が貫通している。パイロットピン37は、受け台35の下方に設けられて水平面で回転する回転台38に固定されている。また、受け台35と回転台38の間には、ばね部材やシリンダー等からなる反力発生機構39が設けられている。
受け台35は、回転台38により水平面で回転可能となっており、かつパイロットピン37に沿って上下に進退動可能となっている。回転台38は、昇降可能に設けられる。受け台35の下方には、受け台35が下降すると受け台35の下面に接して受け台35の下降を規制す下降規制部40が形成されている。
パイロットピン37は、円弧状鉄心片2により環状に構成される環状鉄心片3のパイロット孔5と一致する配置で、受け台35に周方向に設けられ、そのうちの2本が、鉄心片打ち抜きポンチ33により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片2の下方に位置する。他のパイロットピン37は、受け台35が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ33の下方に位置することができる。
鉄心片打ち抜きポンチ33には、下方からパイロットピン37が挿入可能なパイロットピン挿入孔41が形成されている。
受け台35の側方には、受け台35の上部で製造された積層鉄心1を搬出する搬出機構42が設けられる。
次に、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置20の作用を説明する。
図6は、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図、図7は、図6のVII−VII線に沿う断面図、図8は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図、図9は、異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図、図10は、図9のX−X線に沿う断面図、図11は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図、図12は、同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図、図13は、同断面における構成された積層鉄心からパイロットピンを引き抜く際を示す断面図、図14は、本実施形態に係る積層鉄心の製造装置から積層鉄心を搬出する際を示す、図9のXIV−XIV線に沿う断面図である。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置20に搬入された被加工板Wは、図6に示すように、始めにカシメ部成形ステーションS1に順送りされる。しかし、積層鉄心1の最下層を構成する始めの4つの円弧状鉄心片2にはカシメ部6は形成されないため、ステーションS1における加工は行われずに、貫通孔打ち抜きステーションS2に順送りされる。ここで最下層とは、受け台35と接する側の層を意味している。
貫通孔打ち抜きステーションS2に順送りされた始めの4つの円弧状鉄心片2は、貫通孔打ち抜きポンチ27により打ち抜き加工され、カシメ部6に対応する位置に貫通孔11が成形される(貫通孔打ち抜き行程)。
次に、被加工板Wはパイロット部打ち抜きステーションS3に順送りされ、パイロット打ち抜きポンチ29により打ち抜き加工されて、パイロット孔5が成形される(パイロット孔打ち抜き行程)。
次に、被加工板Wは磁石装着孔打ち抜きステーションS4に順送りされ、磁石装着孔打ち抜きポンチ31により打ち抜き加工されて、磁石装着孔4が成形される(磁石装着孔打ち抜き行程)。
この後、図7に示すように、被加工板Wは環状積層カシメステーションS5に順送りされ、図8に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ33により円弧状鉄心片2が打ち抜き加工される(鉄心片打ち抜き工程)。このとき、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5にパイロットピン37が挿入されて、円弧状鉄心片2は高精度に環状の位置決めがなされつつ、受け台35上に保持される。この際に、パイロットピン37は、鉄心片打ち抜きポンチ33のパイロットピン挿入孔41に挿入される。受け台35に接する円弧状鉄心片2には、カシメ部6が形成されていないため、受け台35上に良好に保持される。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ33が上方へ戻り、円弧状鉄心片2が、パイロット孔5にパイロットピン37が挿入された状態で受け台35上に残される。この後、受け台35を、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度だけ回転させる。このとき、パイロットピン37により高精度に環状の位置決めがなされているため、受け台35が回転しても円弧状鉄心片2の位置精度を良好に保持できる。
この後、順送りされる被加工板WをステーションS2〜S5により順次加工して、最下層の4つの円弧状鉄心片2が、パイロット孔5にパイロットピン37を挿入して受け台35上に環状に並んで保持される(図6参照)。
同一の環状鉄心片3を構成する4つの円弧状鉄心片2を全て受け台35に並べた後は、次の層を構成する円弧状鉄心片2の積層に移行する。このとき、図9,10に示すように、受け台35を、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度ではなく、45度(位相ずれα)だけ回転させる。したがって、層が変わることにより、周方向の円弧状鉄心片2同士の繋ぎ目10が、45度の位相ずれαを有することとなる。
なお、最下層以降の円弧状鉄心片2は、始めの4つの円弧状鉄心片2と異なり、カシメ部6が形成される。すなわち、被加工板Wは、カシメ部成形ステーションS1において、半抜きポンチ24によりカシメ部6が成形された後、貫通孔打ち抜きステーションS2における加工は行われずに、パイロット部打ち抜きステーションS3に順送りされる。この後、被加工板Wは順次、パイロット部打ち抜きステーションS3、磁石装着孔打ち抜きステーションS4において、パイロット孔5、磁石装着孔4が成形され、環状積層カシメステーションS5に順送りされる。
環状積層カシメステーションS5に順送りされた被加工板Wは、図11に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ33により打ち抜き加工されて、上述した最下層の場合と同様に円弧状鉄心片2が打ち抜き加工される(鉄心片打ち抜き工程)。これにより、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5にパイロットピン37が挿入されて、円弧状鉄心片2は高精度に環状の位置決めがなされつつ、下層の円弧状鉄心片2上に保持される。この際に、パイロットピン37は、鉄心片打ち抜きポンチ33のパイロットピン挿入孔41に挿入される。打ち抜かれた円弧状鉄心片2は、鉄心片打ち抜きポンチ33による打ち抜き力で上方から押圧されつつ反力発生機構39により反力を受けることで、最適な力で下層の貫通孔11にカシメ凸部7が嵌合し、カシメ結合する(環状積層カシメ工程)。これにより、打ち抜かれた円弧状鉄心片2が下層の円弧状鉄心片2と良好に連結される。さらに、打ち抜かれた円弧状鉄心片2は、下層の2つの円弧状鉄心片2にまたがってカシメ結合するため、下層の2つの円弧状鉄心片2同士も固定されることとなる。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ33が上方へ戻り、円弧状鉄心片2が、パイロット孔5にパイロットピン37が挿入された状態で受け台35上に残される。この後、受け台35を、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度だけ回転させる。すわわち、45度だけ受け台35を回転させるのは、層が移行する際の1回目のみであり、この後の同一層での回転角度は、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度である。
この後、順送りされる被加工板WをステーションS1、S3〜S5により順次加工して、同一層の4つの円弧状鉄心片2が、下層の円弧状鉄心片2とカシメ結合して受け台35上に環状に並んで保持される。
3層目以降も、上述の通り、積層する層が移行する際のみ45度だけ受け台35を回転させ、それ以外(同一層における積層)では90度だけ受け台35を回転させつつ、順送りされる被加工板WをステーションS1、S3〜S5により順次加工して、円弧状鉄心片2を下層の円弧状鉄心片2とカシメ結合して積層する。なお、3層目以降の円弧状鉄心片2のカシメ凸部7は、貫通孔11に対してではなく、その下層のカシメ凹部8に対して嵌合してカシメ結合することとなる。
図12に示すように、予め設定された層数の環状鉄心片3が積層されて積層鉄心1が構成されると、図13に示すように、回転台38を下方へ移動させつつ受け台35の下降を下降規制部40により規制することで、パイロットピン37をパイロット孔5から引き抜く。この後、受け台35に残された積層鉄心1を、図14に示すように、搬出機構42により側方へ押し出して搬出する。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置20によれば、被加工板Wから一列に並んだ円弧状鉄心片を打ち抜くため、被加工板Wにおいて環状に並んだ円弧状鉄心片2を材料取りする場合よりも、板厚偏差の影響が小さい。すなわち、被加工板Wは圧延コイルにより製造される板材を切断して使用するが、圧延コイルは圧延の際にたわみ、圧延コイルの延在方向において板厚偏差が大きくなる。したがって、被加工板Wの幅が短いほど、板厚偏差の影響の小さい領域の板材を用いることができ、高精度な積層鉄心1を製造できる。
また、本実施形態に係る製造装置20により打ち抜かれる円弧状鉄心片2が非連続であるため、例えば連続した円弧状鉄心片2を曲げながら環状に配置する構造と比較して、曲げ行程による変形やバラツキを低減でき、高精度な積層鉄心1を製造できる。
また、本実施形態に係る製造装置20は、カシメ部6の代わりに貫通孔11を形成することが可能であるため、積層鉄心1の最外層に貫通孔11を設けることで、最外層からカシメ凸部7が突出しない構造とすることが可能である。更には、中間の層において、カシメ部6ではなく貫通孔11を形成することも可能であり、このようにすれば、積層方向に複数の構造に分割して積層鉄心1を構成することができる。
また、本実施形態に係る製造装置20は、円弧状鉄心片2の積層およびカシメ結合を製造装置20の金型内で行うため、極めて生産性に優れている。
また、本実施形態に係る製造装置20には、予め設定された層数の環状鉄心片3を積層すると、構成された積層鉄心1を搬出する搬出機構42が設けられているため、極めて生産性に優れている。
また、本実施形態に係る製造装置20は、位相ずれαを与えつつ円弧状鉄心片2を積層するため、積層方向および周方向の円弧状鉄心片2をカシメ結合により固定でき、後工程で接合する必要もなく、コストを低減できるとともに、生産性に優れている。
<第2実施形態>
図15は、第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置の環状積層カシメステーションを示す断面図、図16は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図、図17は、同断面における異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す断面図、図18は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図、図19は、同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図である。なお、図15〜19における環状積層カシメステーションの断面とは、第1実施形態における図9のX−X線に沿う断面に対応するものである。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置50は、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置20のカシメ部成形ステーションS1、貫通孔打ち抜きステーションS2、パイロット部打ち抜きステーションS3およびステーションS4を備えており、用いられる被加工板Wおよび最終的に製造される積層鉄心1の構成も同様である。
第2実施形態における環状積層カシメステーションS5−2は、第1実施形態における環状積層カシメステーションS5の代わりに適用される。
図15に示すように、環状積層カシメステーションS5−2は、上型22には、円弧状鉄心片2の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜きポンチ51が設けられ、鉄心片打ち抜きポンチ51には、打ち抜く円弧状鉄心片2のパイロット孔5に対応する位置に下方へ延びるパイロットピン52が形成される。下型23には、円弧状鉄心片2の輪郭に対応する形状の鉄心片打ち抜き孔部34が設けられる。鉄心片打ち抜き孔部34の下方には、打ち抜かれた円弧状鉄心片2を受ける受け台53が設けられており、受け台53には、上方からパイロットピン52が挿入可能なパイロット逃げ孔54が形成される。受け台53は、受け台53の下方に設けられて水平面で回転可能な回転台38に固定されている。また、受け台53と回転台38の間には、ばね55により、上方へ向かって受け台53の下面に付勢された付勢部56が設けられており、付勢部56から上方へ延びる保持ピン57が、受け台53を貫通している。
受け台53は、回転台38により水平面で回転可能となっており、回転台38は、昇降可能に設けられる。回転台38の下方には、ばね部材やシリンダー等からなる反力発生機構(不図示)が設けられる。
保持ピン57は、円弧状鉄心片2により環状に構成される環状鉄心片3のカシメ部6と一致する配置で、受け台53に周方向に設けられ、そのうちの4本が、鉄心片打ち抜きポンチ51により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片2の下方に位置する。他の保持ピン57は、受け台53が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ51の下方に位置することができる。
また、受け台53に形成されるパイロット逃げ孔54は、円弧状鉄心片2により環状に構成される環状鉄心片3のパイロット孔5と一致する配置で、受け台53に周方向に設けられ、そのうちの2つが、鉄心片打ち抜きポンチ51により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片2の下方に位置する。他のパイロット逃げ孔54は、受け台53が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ51の下方に位置することができる。
次に、第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置50の作用について説明する。
第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置50に搬入された被加工板Wは、第1実施形態と同様に、ステーションS2〜S4により貫通孔11、パイロット孔5および磁石装着孔4が加工されつつ順送りされた後、図15に示すように、環状積層カシメステーションS5−2に順送りされる。なお、積層鉄心1の最下層を構成する始めの4つの円弧状鉄心片2にはカシメ部6は形成されないため、ステーションS1における加工は行われていない。
この後、図16に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ51により円弧状鉄心片2が打ち抜き加工され、鉄心片打ち抜きポンチ51により円弧状鉄心片2が受け台53に押し付けられる(鉄心片打ち抜き工程)。このとき、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5およびパイロット逃げ孔54にパイロットピン52が挿入されて、円弧状鉄心片2が高精度に環状の位置決めがなされる。更に、保持ピン57は、先端が鉄心片打ち抜きポンチ51により押されて後退しつつも、ばね55により上方へ付勢されている。受け台53に接する円弧状鉄心片2には、カシメ部6が形成されていないため、受け台53上に良好に保持される。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ51が上方へ戻ると、パイロットピン52も上方へ戻るが、保持ピン57がばね55により上方へ移動して円弧状鉄心片2の貫通孔11を貫通する。これにより、受け台53に接する最下層の円弧状鉄心片2が、高精度に環状の位置決めがなされる。
この後、受け台53を、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度だけ回転させる。このとき、保持ピン57により高精度に環状の位置決めがなされているため、受け台53が回転しても円弧状鉄心片2の位置精度を良好に保持できる。
更に、順送りされる被加工板WをステーションS2〜S5により順次加工して、最下層の4つの円弧状鉄心片2が、貫通孔11にパイロットピン52を挿入して受け台53上に環状に並んで保持される。
同一の環状鉄心片3を構成する4つの円弧状鉄心片2を全て受け台53に並べた後は、次の層を構成する円弧状鉄心片2の積層に移行する。このとき、第1実施形態と同様に、受け台53を円弧状鉄心片2の円弧角θである90度ではなく、45度だけ回転させる。これにより、層が変わることにより、周方向の円弧状鉄心片2同士の繋ぎ目10が、45度の位相ずれαを有することとなる。
なお、最下層以降の円弧状鉄心片2は、第1実施形態と同様に、カシメ部成形ステーションS1においてカシメ部6が形成された後、パイロット部打ち抜きステーションS3、磁石装着孔打ち抜きステーションS4において、パイロット孔5、磁石装着孔4が成形され、環状積層カシメステーションS5−2に順送りされる。
環状積層カシメステーションS5−2に順送りされた被加工板Wは、図17に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ51により打ち抜き加工される(鉄心片打ち抜き工程)。これにより、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5および、その下の層の円弧状鉄心片2のパイロット孔5の両方にパイロットピン52が挿入されて、2層目の円弧状鉄心片2が下層の円弧状鉄心片2に対して高精度に環状の位置決めがなされる。さらに、2層目の円弧状鉄心片2のカシメ凸部7が下層の貫通孔11に嵌合し、1層目と2層目の円弧状鉄心片2が高精度に位置決めされた状態でカシメ結合して固定される(環状積層カシメ工程)。このとき、回転台38の下方の反力発生機構(不図示)により、打ち抜かれた円弧状鉄心片2は反力を受けるため、最適な力でカシメ結合される。
また、受け台53にはパイロット逃げ孔54が設けられるため、パイロットピン52が受け台53から干渉を受けず、高精度な位置決めが可能である。また、カシメ結合の際には、保持ピン57はカシメ凸部7により下方へ押されて後退し、カシメ結合に干渉しない。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ51が上方へ戻ると、パイロットピン52も上方へ戻るが、既に重なる円弧状鉄心片2同士がカシメ結合により固定されているため、円弧状鉄心片2の位置決めが高精度に保持される。
なお、2層目が積層されると、保持ピン57は後退した状態のままとなるが、その先端部が、貫通孔11に部分的に挿入されて保持するように構成することも可能である。
この後、積層する層が移行する際のみ45度だけ受け台53を回転させ、それ以外(同一層における積層)では90度だけ受け台53を回転させつつ、順送りされる被加工板WをステーションS1、S3、S4およびS5−2により順次加工して、円弧状鉄心片2を下層の円弧状鉄心片2とカシメ結合して積層する。なお、3層目以降の円弧状鉄心片2のカシメ凸部7は、その下層のカシメ凹部8に対いて嵌合してカシメ結合することとなる。
図19に示すように、予め設定された層数の環状鉄心片3が積層されて積層鉄心1が構成されると積層が終了する。
第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置50では、パイロットピン52が少なくとも2層間の位置決めが可能な長さがあればよいため、パイロットピン52が短くてよく、パイロットピン52の撓み剛性を高めることができる。これにより、位置決め精度が向上し、高程度な積層鉄心1の製造が可能となる。
<第3実施形態>
図20は、第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置の環状積層カシメステーションを示す断面図、図21は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図、図22は、同断面における異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す断面図、図23は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図、図24は、同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図、図25は、同断面における構成された積層鉄心から保持ピンを引き抜く際を示す断面図である。なお、図20〜25における環状積層カシメステーションの断面とは、第1実施形態における図9のX−X線に沿う断面に対応するものである。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置60は、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置60のパイロット部打ち抜きステーションS3およびステーションS4を備えており、用いられる被加工板Wも同様である。
第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置60は、第1実施形態におけるカシメ部成形ステーションS1と類似するカシメ部成形ステーションS1−3を備えている。カシメ部成形ステーションS1−3は、上方に向かって突出するカシメ部6を形成し、全ての円弧状鉄心片2に対して作動する点でカシメ部成形ステーションS1と異なる。なお、第1実施形態における貫通孔打ち抜きステーションS2は、第3実施形態に係る製造装置60には設けられない。したがって、円弧状鉄心片2は全てカシメ部6を備えた同一形状となり、最終的に製造される積層鉄心は、積層方向の一方へカシメ凸部7が突出した構成となる。
第3実施形態における環状積層カシメステーションS5−3は、第1実施形態における環状積層カシメステーションS5の代わりに適用される。環状積層カシメステーションS5−3は、図20に示すように、上型22には、円弧状鉄心片2の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜きポンチ61が設けられ、鉄心片打ち抜きポンチ61には、打ち抜く円弧状鉄心片2のパイロット孔5に対応する位置に下方へ延びるパイロットピン62が形成される。また、鉄心片打ち抜きポンチ61には、打ち抜く円弧状鉄心片2のカシメ部6に対応する位置に上方へ延びるカシメ部逃げ孔63が形成される。
下型23には、円弧状鉄心片2の輪郭に対応する形状の鉄心片打ち抜き孔部34が設けられる。鉄心片打ち抜き孔部34の下方には、打ち抜かれた円弧状鉄心片2を受ける受け台64が設けられており、受け台64には、上方からパイロットピン62が挿入可能なパイロット逃げ孔65が形成される。また、受け台64には、下方から延びる保持ピン66が貫通しており、保持ピン66は、受け台64の下方に設けられて水平面で回転可能な回転台38に固定されている。受け台64は下面が回転台38に接して支持されており、回転台38の下方には、上方から力が作用すると、一定の反力が作用するようにばね部材やシリンダー等からなる反力発生機構(不図示)が備えられている。
受け台64は、回転台38により水平面で回転可能となっており、かつ上下に昇降可能となっている。受け台64の下方には、受け台64が下降すると受け台64の下面に接して受け台64の下降を規制する下降規制部40が形成されている。

保持ピン66は、円弧状鉄心片2により環状に構成される環状鉄心片3のカシメ部6と一致する配置で、受け台64に周方向に設けられ、そのうちの4本が、鉄心片打ち抜きポンチ61により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片2の下方に位置する。他の保持ピン66は、受け台64が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ61の下方に位置することができる。
また、受け台64に形成されるパイロット逃げ孔65は、円弧状鉄心片2により環状に構成される環状鉄心片3のパイロット孔5と一致する配置で、受け台64に周方向に設けられ、そのうちの2つが、鉄心片打ち抜きポンチ61により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片2の下方に位置する。他のパイロット逃げ孔65は、受け台64が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ61の下方に位置することができる。
次に、第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置60の作用について説明する。
第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置60に搬入された被加工板Wは、ステーションS1−3,3,4によりカシメ部6、パイロット孔5および磁石装着孔4が加工されつつ順送りされた後、図20に示すように、環状積層カシメステーションS5−3に順送りされる。
この後、図21に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ61により円弧状鉄心片2が打ち抜き加工され、鉄心片打ち抜きポンチ61により円弧状鉄心片2が受け台64に押し付けられる(鉄心片打ち抜き工程)。このとき、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5およびパイロット逃げ孔65にパイロットピン62が挿入されて、円弧状鉄心片2は高精度に環状の位置決めがなされる。更に、保持ピン66がカシメ凹部8に挿入され、円弧状鉄心片2が高精度に環状の位置決めがなされる。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ61が上方へ戻ると、パイロットピン62も上方へ戻るが、保持ピン66がカシメ凹部8に挿入されているため、受け台64に接する最下層の円弧状鉄心片2が、高精度に環状の位置決めがなされた状態が保持される。
この後、受け台64を、円弧状鉄心片2の円弧角θである90度だけ回転させる。このとき、保持ピン66がカシメ凹部8に挿入されているため、受け台64が回転しても円弧状鉄心片2の位置精度を良好に保持できる。
更に、順送りされる被加工板WをステーションS1−3,3,4およびS5−3により順次加工して、最下層の4つの円弧状鉄心片2が、貫通孔11にパイロットピン62を挿入して受け台64上に環状に並んで保持される。
同一の環状鉄心片3を構成する4つの円弧状鉄心片2を全て受け台64に並べた後は、次の層を構成する円弧状鉄心片2の積層に移行する。このとき、第1、2実施形態と同様に、受け台64を円弧状鉄心片2の円弧角θである90度ではなく、45度だけ回転させる。これにより、層が変わることにより、周方向の円弧状鉄心片2同士の繋ぎ目10が、45度の位相ずれαを有することとなる。
図22に示すように環状積層カシメステーションS5−3に順送りされた被加工板Wは、図23に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ61により打ち抜き加工される(鉄心片打ち抜き工程)。これにより、打ち抜かれた円弧状鉄心片2のパイロット孔5および、その下の層の円弧状鉄心片2のパイロット孔5の両方にパイロットピン62が挿入されて、2層目の円弧状鉄心片2は下層の円弧状鉄心片2に対して高精度に環状の位置決めがなされる。さらに、1層目の円弧状鉄心片2のカシメ凸部7が2層目のカシメ凹部8に嵌合し、1層目と2層目の円弧状鉄心片2が高精度に位置決めされた状態でカシメ結合して固定される(環状積層カシメ工程)。このとき、回転台38の下方の反力発生機構(不図示)により、打ち抜かれた円弧状鉄心片2は反力を受けるため、最適な力でカシメ結合される。
また、受け台64にはパイロット逃げ孔65が設けられるため、パイロットピン62が受け台64から干渉を受けず、高精度な位置決めが可能である。また、カシメ結合の際には、2層目のカシメ凸部7は、鉄心片打ち抜きポンチ61のカシメ部逃げ孔63に挿入されるため、カシメ部6が鉄心片打ち抜きポンチ61から干渉を受けず、高精度な位置決めが可能である。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ61が上方へ戻ると、パイロットピン62も上方へ戻るが、既に重なる円弧状鉄心片2同士がカシメ結合により固定されており、更に保持ピン66がカシメ凹部8に嵌合しているため、円弧状鉄心片2の位置決めが高精度に保持される。
この後、積層する層が移行する際のみ45度だけ受け台64を回転させ、それ以外(同一層における積層)では90度だけ受け台64を回転させつつ、順送りされる被加工板WをステーションS1−3,3,4およびS5−3により順次加工して、円弧状鉄心片2を下層の円弧状鉄心片2とカシメ結合して積層する。
図24に示すように、予め設定された層数の環状鉄心片3が積層されて積層鉄心1が構成されると、図25に示すように、回転台38を下方へ移動させつつ受け台64の下降を下降規制部40により規制することで、保持ピン66をカシメ凹部8から引き抜く。この後、受け台64に残された積層鉄心を、第1実施形態と同様に、搬出機構42により側方へ押し出して搬出する。
第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置60では、パイロットピン62は少なくとも2層間の位置決めが可能な長さがあればよいため、パイロットピン62が短くてよく、パイロットピン62の撓み剛性を高めることができる。これにより、位置決め精度が向上し、高程度な積層鉄心の製造が可能となる。
また、第3実施形態に係る製造装置60は、1層目にカシメ部6の代わりに貫通孔11を形成する必要がないため、貫通孔打ち抜きステーションS2を省略でき、工程を短縮することができる。
<第4実施形態>
図26は、第4実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図、図27は、同製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図、図28は、異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図、図29は、積層鉄心が構成された際の環状積層カシメステーションの断面図である。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
第4実施形態に係る積層鉄心の製造装置70は、図26に示すように、第1実施形態におけるステーションS1〜S5に対応するステーションS1−4〜S5−4を備え、2列で平行に並ぶ被加工板Wを、それぞれのステーションS1−4〜S5−4で同時に加工しつつ順送り加工する点で、第1実施形態と異なる。環状積層カシメステーションS5−4では、同時に打ち抜かれる2つの円弧状鉄心片2が、同一の環状鉄心片3の対向する位置(180度反対側)の円弧状鉄心片2となるように、同一の受け台35上へ打ち抜かれる。
この後、図27に示すように、受け台35を円弧状鉄心片2の円弧角θである90度だけ回転させて次の円弧状鉄心片2を順次打ち抜き、4つの円弧状鉄心片2から構成される1つの環状鉄心片3が完成する。
同一の環状鉄心片3を構成する4つの円弧状鉄心片2を全て受け台35に並べた後は、次の層を構成する円弧状鉄心片2の積層に移行する。このとき、受け台35を円弧状鉄心片2の円弧角θである90度ではなく、図28に示すように、45度(位相ずれα)だけ回転させる。これにより、層が変わることにより、周方向の円弧状鉄心片2同士の繋ぎ目10が、45度の位相ずれαを有することとなる。
この後も、積層する層が移行する際のみ45度だけ受け台35を回転させ、それ以外(同一層における積層)では90度だけ受け台35を回転させつつ、順送りされる被加工板WをステーションS1−4〜S5−4により順次加工して、円弧状鉄心片2を下層の円弧状鉄心片2とカシメ結合して積層し、図29に示すように積層鉄心を形成する。
第4実施形態に係る積層鉄心の製造装置70では、円弧状鉄心片2を2枚ずつ打ち抜くため、生産性に優れている。また、打ち抜かれる2つの円弧状鉄心片2が、同一の環状鉄心片3の対向する位置(180度反対側)の円弧状鉄心片2となるため、効率的に円弧状鉄心片2を並べつつ積層鉄心を製造できる。
なお、第1実施形態の構成の代わりに、第2,第3実施形態の構成を、本実施形態に適用してもよい。
<第5実施形態>
図30は、第5実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図、図31は、同製造装置において異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図、図32は、同製造装置によって製造された積層鉄心の側面図である。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
第5実施形態に係る積層鉄心の製造装置80は、図30に示すように、第1実施形態におけるステーションS1〜S5に対応するステーションS1−5〜S5−5を備える。第5実施形態では、円弧状鉄心片81の形状が、第1実施形態と異なる。
すなわち、第5実施形態では、5つの円弧状鉄心片81が環状に並んで1つの環状鉄心片を構成しており、1つの円弧状鉄心片81は、72度の円弧角θを有している。1つの円弧状鉄心片81には、3つの磁石装着孔82が形成される。さらに、それぞれの磁石装着孔82に対応して、1つのパイロット孔83(パイロット部)と、2つのカシメ部84が形成されている。したがって、1つの円弧状鉄心片81には、3つのパイロット孔83と、6つのカシメ部84が形成される。
第5実施形態に係る積層鉄心の製造装置80は、積層する層が移行する際には、図31に示すように、1つの磁石装着孔82に対応する角度分だけ受け台35を回転させ、それ以外(同一層における積層)では、円弧状鉄心片81の円弧角θだけ回転させつつ磁石装着孔を積層する。したがって、円弧角をθとすれば、位相ずれαは、以下の式の通りとなる。
α=θ×(1/3)・・・式(1)
したがって、第5実施形態では、位相ずれαは24度となる。このような位相ずれαを有しつつ円弧状鉄心片81を積層することで、図32に示すような積層鉄心85が製造される。
なお、積層する層が移行する際に、2つの磁石装着孔82に対応する角度分だけ受け台35を回転させるとすれば、位相ずれαは、以下の式の通りとなる。
α=θ×(2/3)・・・式(2)
第5実施形態に係る積層鉄心の製造装置80により製造される積層鉄心85は、積層方向に並ぶ繋ぎ目86が3層に1つとなり(図32参照)、積層鉄心85の強度が向上する。更に、このような強度の高い積層鉄心85を、本製造装置80により生産性よく提供することができる。
なお、積層鉄心に設けられる磁石装着孔の数等の条件にもよるが、円弧状鉄心片の円弧角θ、1つの円弧状鉄心片内の磁石装着孔の数nが異なっても、磁石装着孔に対応する角度分の位相ずれαを、以下の式の通りに設定することができる。
α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)・・・式(3)
<第6実施形態>
図33は、本発明の第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置により製造された積層鉄心を示す平面図、図34は、同積層鉄心を示す側面図、図35は、図33の35−35線に沿う単一層の断面図である。
本実施形態における積層鉄心101は、第1〜5実施形態と同様に、電動機の回転子側に用いられる積層固定子鉄心であり、16極の磁石付き回転子の構成要素である。積層鉄心101は、図33,34に示すように、4つに分割された円弧状鉄心片102(鉄心片)を環状に並べた環状鉄心片103を複数積層して形成される。
各々の円弧状鉄心片102には、周方向に並ぶ4個の磁石装着孔104が形成されている。それぞれの磁石装着孔104の近傍には、1個のパイロット孔105(パイロット部)と、4個のカシメ部106が形成されている。したがって、1つの円弧状鉄心片102には、4個のパイロット孔105と、16個のカシメ部106が形成される。カシメ部106は、図35に示すように一方面側へ半抜きされて形成されており、一方面側にカシメ凸部107が形成され、他方側にカシメ凹部108が形成される。
磁石装着孔104、パイロット孔105および4つのカシメ部106は、円弧状鉄心片102を環状に並べて環状鉄心片103を構成した際に、22.5度毎に配置されている。
各々の円弧状鉄心片102の外周には、磁石装着孔104の間に切り込み部109が形成され、バリアエリアを形成して磁束を調整する役割を果たしている。
また、互いに接する円弧状鉄心片102同士の間には、嵌合して位置決めするための嵌合凹部112および嵌合凸部113が形成されている。
互いに重なる環状鉄心片103は、周方向の円弧状鉄心片102同士の繋ぎ目110が周方向にずれて、いわゆるレンガ積みに所定枚数積層されており、本実施形態では、22.5度の位相ずれαを有して積層されている。本実施形態の円弧状鉄心片102は、それぞれが環状鉄心片103の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧形状を有し、90度の円弧角θで形成されるため、22.5度の位相ずれαは円弧角θの4分の1に相当し、4層毎に繋ぎ目110が積層方向に一致するように積層される。
22.5度の位相ずれαを有して環状鉄心片103を積層すると、上述したように、磁石装着孔104、パイロット孔105および4つのカシメ部106が22.5度毎に配置されているため、磁石装着孔104、パイロット孔105およびカシメ部106のそれぞれの位置が、積層方向に一致する。したがって、磁石装着孔104およびパイロット孔105は、環状鉄心片103の一方側から他方側へ貫通し、カシメ部106は、互いに重なるカシメ凹部108にカシメ凸部107が嵌合して連結される。
なお、積層方向一方最外側の環状鉄心片103を構成する円弧状鉄心片102では、外側にカシメ部106が突出しないよう、カシメ部106の代わりに貫通孔111が形成されることが好ましい。
次に、第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置120について説明する。
図36は、第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図、図37は、図36の37−37線に沿う断面図、図38は、図36の38−38線に沿う断面図である。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置120は、被加工板Wを順送りしつつ非連続に円弧状鉄心片102を打ち抜き、打ち抜かれた円弧状鉄心片102を順次並べて積層する装置である。
被加工板Wは、ロール形態に巻かれた鋼板から引き出された帯状鋼板である。被加工板Wからは、円弧状鉄心片102が一列に並んで材料取りされる。なお、被加工板Wにおける円弧状鉄心片102の材料取りする位置が、第1実施形態と90度異なっており、打ち抜かれる円弧状鉄心片102の周方向端部が、被加工板Wの両縁部に位置する。したがって、これらの異差に対応して、第6実施形態におけるステーションS1−6〜S5−6は、第1実施形態におけるステーションS1〜S5と配置が異なる。
製造装置120は、図36,37に示すように、順送りの金型装置を含んでおり、異なる加工を行う複数のステーションS1−6〜S5−6が一列に並んで配置されることで、被加工板Wを順送りしつつ、各ステーション毎の加工を金型の一動作で同時に行うことができる。製造装置120は、制御部121を有しており、この制御部121により、各ステーションS1−6〜S5−6の動作が制御される。
ステーションS1−6は、カシメ部成形ステーションS1−6であり、上型122には、円弧状鉄心片102のカシメ部106に対応する数の半抜きポンチ124が設けられ、下型123に同数の半抜き孔部125が設けられる。カシメ部成形ステーションS1−6では、上型122と下型123が近接することで、被加工板Wを半抜きポンチ124および半抜き孔部125により半抜き加工し、カシメ部106を成形する。カシメ部成形ステーションS1は、制御部121により、加工する円弧状鉄心片102に応じて作動および不作動が制御可能となっている。
ステーションS2−6は、貫通孔打ち抜きステーションS2−6であり、上型122には、円弧状鉄心片102のカシメ部106に対応する数(本実施形態では16個)の貫通孔打ち抜きポンチ127が設けられ、下型123に同数の貫通孔打ち抜き孔部128が設けられる。貫通孔打ち抜きステーションS2では、上型122と下型123が近接することで、被加工板Wを貫通孔打ち抜きポンチ127および貫通孔打ち抜き孔部128により打ち抜き加工し、カシメ部106に対応する位置に貫通孔111を成形する。貫通孔打ち抜きステーションS2−6は、加工する円弧状鉄心片102に応じて、作動および不作動が制御部121により制御可能となっている。
ステーションS3−6は、パイロット部打ち抜きステーションS3−6であり、上型122には、円弧状鉄心片102のパイロット孔105に対応する数(本実施形態では4つ)のパイロット打ち抜きポンチ129が設けられ、下型123に同数のパイロット打ち抜き孔部130が設けられる。パイロット部打ち抜きステーションS3では、上型122と下型123が近接することで、被加工板Wをパイロット打ち抜きポンチ129およびパイロット打ち抜き孔部130により打ち抜き加工し、パイロット孔105を成形する。
ステーションS4−6は、磁石装着孔打ち抜きステーションS4−6であり、上型122には、円弧状鉄心片102の磁石装着孔104に対応する数(本実施形態では4つ)の磁石装着孔打ち抜きポンチ131が設けられ、下型123に同数の磁石装着孔打ち抜き孔部132が設けられる。磁石装着孔打ち抜きステーションS4−6では、上型122と下型123が近接することで、被加工板Wを磁石装着孔打ち抜きポンチ131および磁石装着孔打ち抜き孔部132により打ち抜き加工し、磁石装着孔104を成形する。
ステーションS5−6は、環状積層カシメステーションS5−6であり、図38に示すように、上型122には、円弧状鉄心片102の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜きポンチ151が設けられる。鉄心片打ち抜きポンチ151には、打ち抜く円弧状鉄心片102のパイロット孔105に対応する位置に下方へ延びるパイロットピン152が形成される。下型123には、円弧状鉄心片102の輪郭に対応する形状の鉄心片打ち抜き孔部134が設けられる。鉄心片打ち抜き孔部134の下方には、打ち抜かれた円弧状鉄心片102を受ける受け台153が設けられており、受け台153には、上方からパイロットピン152が挿入可能なパイロット逃げ孔154が形成される。受け台153は、受け台153の下方に設けられて水平面で回転可能な回転台138に載置されている。また、受け台153と回転台138の間には、ばね155により、上方へ向かって受け台153の下面に付勢された付勢部56が設けられており、付勢部56から上方へ延びる保持ピン157が、受け台153を貫通している。付勢部156は、周方向に複数に分割されて設けられており、本実施形態では、1つの磁石装着孔104、1つのパイロット孔105および4つのカシメ部106で1組となる22.5度毎に分割されている。したがって、分割された各々の付勢部156が、独立して上下に移動可能となっている。
受け台153は、回転台138により水平面で回転可能となっており、回転台138は、昇降可能に設けられる。回転台138の下方には、ばね部材やシリンダー等からなる反力発生機構(不図示)が設けられる。受け台153は、回転台138の外径よりも大きな大径部158を有している。
受け台153の下方には、受け台153が下降すると大径部158の下面に接して受け台153の下降を規制する下降規制部140が形成されている。
保持ピン157は、円弧状鉄心片102により環状に構成される環状鉄心片103のカシメ部106と一致する配置で、付勢部156に周方向に設けられ、そのうちの16本が、鉄心片打ち抜きポンチ151により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片102の下方に位置する。他の保持ピン157は、受け台153が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ151の下方に位置することができる。なお、保持ピン157は、必ずしもカシメ部106の数と一致して設けられる必要はなく、カシメ部106の数よりも少なくてもよい。
また、受け台153に形成されるパイロット逃げ孔154は、円弧状鉄心片102により環状に構成される環状鉄心片103のパイロット孔105と一致する配置で、受け台153に周方向に設けられ、そのうちの2つが、鉄心片打ち抜きポンチ151により1つずつ打ち抜かれる円弧状鉄心片102の下方に位置する。他のパイロット逃げ孔154は、受け台153が回転することで、鉄心片打ち抜きポンチ151の下方に位置することができる。
受け台153の側方には、受け台153の上部で製造された積層鉄心101を搬出する搬出機構142が設けられる。搬出機構142は、例えば制御部121により駆動が制御されるエアシリンダーである。
次に、第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置120の作用を説明する。
図39は、第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図、図40は、図39の40−40線に沿う断面図、図41は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図、図42は、異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図、図43は、図42の43−43線に沿う断面図、図44は、同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図、図45は、同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図、図46は、同断面における構成された積層鉄心から保持ピンを引き抜いて搬出する際を示す断面図である。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置120に搬入された被加工板Wは、図39に示すように、始めにカシメ部成形ステーションS1−6に順送りされる。しかし、積層鉄心101の最下層を構成する始めの4つの円弧状鉄心片102にはカシメ部106は形成されないため、ステーションS1における加工は行われずに、貫通孔打ち抜きステーションS2に順送りされる。ここで最下層とは、受け台153と接する側の層を意味している。
貫通孔打ち抜きステーションS2−6に順送りされた始めの4つの円弧状鉄心片102は、貫通孔打ち抜きポンチ127により打ち抜き加工され、カシメ部106に対応する位置に貫通孔111が成形される(貫通孔打ち抜き行程)。
次に、被加工板Wはパイロット部打ち抜きステーションS3−6に順送りされ、パイロット打ち抜きポンチ129により打ち抜き加工されて、パイロット孔105が成形される(パイロット孔打ち抜き行程)。
次に、被加工板Wは磁石装着孔打ち抜きステーションS4−6に順送りされ、磁石装着孔打ち抜きポンチ131により打ち抜き加工されて、磁石装着孔104が成形される(磁石装着孔打ち抜き行程)。
この後、図40に示すように、被加工板Wは環状積層カシメステーションS5−6に順送りされ、図41に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ151により円弧状鉄心片102が打ち抜き加工され、鉄心片打ち抜きポンチ151により円弧状鉄心片102が受け台153に押し付けられる(鉄心片打ち抜き工程)。このとき、打ち抜かれた円弧状鉄心片102のパイロット孔105およびパイロット逃げ孔154にパイロットピン152が挿入されて、円弧状鉄心片102が高精度に環状の位置決めがなされる。更に、保持ピン157は、先端が鉄心片打ち抜きポンチ151により押されて後退しつつも、ばね155により上方へ付勢されている。受け台153に接する円弧状鉄心片102には、カシメ部106が形成されていないため、受け台153上に良好に保持される。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ151が上方へ戻ると、パイロットピン152も上方へ戻るが、保持ピン157がばね155により上方へ移動して円弧状鉄心片102の貫通孔111を貫通する。これにより、受け台153に接する最下層の円弧状鉄心片102が、高精度に環状の位置決めがなされる。
この後、受け台153を、円弧状鉄心片102の円弧角θである90度だけ回転させる。このとき、保持ピン157により高精度に環状の位置決めがなされているため、受け台153が回転しても円弧状鉄心片102の位置精度を良好に保持できる。
更に、順送りされる被加工板WをステーションS2−6〜S5−6により順次加工して、最下層の4つの円弧状鉄心片102が、貫通孔111にパイロットピン152を挿入して受け台153上に環状に並んで保持される。
同一の環状鉄心片103を構成する4つの円弧状鉄心片102を全て受け台153に並べた後は、次の層を構成する円弧状鉄心片102の積層に移行する。このとき、図42に示すように、受け台153を円弧状鉄心片102の円弧角θである90度ではなく、22.5度だけ回転させる。これにより、層が変わることで、周方向の円弧状鉄心片102同士の繋ぎ目110が、22.5度の位相ずれαを有することとなる。
なお、最下層以降の円弧状鉄心片102は、第1実施形態と同様に、カシメ部成形ステーションS1−6においてカシメ部106が形成された後、パイロット部打ち抜きステーションS3−6、磁石装着孔打ち抜きステーションS4−6において、パイロット孔105、磁石装着孔104が成形され、環状積層カシメステーションS5−6に順送りされる。
環状積層カシメステーションS5−6に順送りされた被加工板Wは、図43,44に示すように、鉄心片打ち抜きポンチ151により打ち抜き加工される(鉄心片打ち抜き工程)。これにより、打ち抜かれた円弧状鉄心片102のパイロット孔105および、その下の層の円弧状鉄心片102のパイロット孔105の両方にパイロットピン152が挿入されて、2層目の円弧状鉄心片102が下層の円弧状鉄心片102に対して高精度に環状の位置決めがなされる。さらに、2層目の円弧状鉄心片102のカシメ凸部107が下層の貫通孔111に嵌合し、1層目と2層目の円弧状鉄心片102が高精度に位置決めされた状態でカシメ結合して固定される(環状積層カシメ工程)。このとき、回転台138の下方の反力発生機構(不図示)により、打ち抜かれた円弧状鉄心片102は反力を受けるため、最適な力でカシメ結合される。
また、受け台153にはパイロット逃げ孔154が設けられるため、パイロットピン152が受け台153から干渉を受けず、高精度な位置決めが可能である。また、カシメ結合の際には、保持ピン157はカシメ凸部107により下方へ押されて後退し、カシメ結合に干渉しない。
この後、鉄心片打ち抜きポンチ151が上方へ戻ると、パイロットピン152も上方へ戻るが、既に重なる円弧状鉄心片102同士がカシメ結合により固定されているため、円弧状鉄心片102の位置決めが高精度に保持される。
なお、2層目が積層されると、保持ピン157は後退した状態のままとなるが、その先端部が、貫通孔111に部分的に挿入されて保持している。なお、保持ピン157の先端部が、貫通孔111から完全に後退するように構成することも可能である。
この後、積層する層が移行する際のみ22.5度だけ受け台153を回転させ、それ以外(同一層における積層)では90度だけ受け台153を回転させつつ、順送りされる被加工板WをステーションS1−6、S3−6、S4−6およびS5−6により順次加工して、円弧状鉄心片102を下層の円弧状鉄心片102とカシメ結合して積層する。なお、3層目以降の円弧状鉄心片102のカシメ凸部107は、その下層のカシメ凹部108に対いて嵌合してカシメ結合することとなる。
図45に示すように、予め設定された層数の環状鉄心片103が積層されて積層鉄心101が構成されると積層が終了する。
この後、図46に示すように回転台138を下方へ移動させると、大径部158が下降規制部140と接して受け台153の下降が規制されることで、保持ピン157が貫通孔111から完全に後退する。すなわち、大径部158および下降規制部140が、保持ピン157を受け台153の面よりも下方まで後退させるための後退手段として機能する。これにより、積層鉄心101は、受け台153上で水平方向に滑らかに移動可能となる。この後、受け台153に残された積層鉄心101を、搬出機構142により側方へ押し出して搬出する。
第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置50では、パイロットピン152が少なくとも2層間の位置決めが可能な長さがあればよいため、パイロットピン152が短くてよく、パイロットピン152の撓み剛性を高めることができる。これにより、位置決め精度が向上し、高程度な積層鉄心101の製造が可能となる。
また、第6実施形態における積層鉄心101は、円弧状鉄心片102が複数の(4つの)磁石装着孔104を備えるため、分割箇所(繋ぎ目110)が少なく、強度が向上する。
また、被加工板Wにおいて材料取りされる円弧状鉄心片102の周方向端部が、被加工板Wの両縁部に位置するため、材料の歩留まりが向上する。
<第7実施形態>
図47は、第7実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。なお、第6実施形態と同様の機能を有する部位については同一の符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
第7実施形態に係る積層鉄心の製造装置160は、保持ピン161を、貫通孔111(カシメ部)ではなく磁石装着孔104に挿通するように配置した点でのみ、第6実施形態に係る製造装置120と異なる。保持ピン161は、各々の磁石装着孔104の周方向両端に設けられており、磁石装着孔104に対応する形状となっている。なお、1つの磁石装着孔104に対する保持ピン161の数は2つに限定されず、例えば、1つであってもよい。
第7実施形態に係る積層鉄心の製造装置160によれば、貫通孔111(カシメ部)よりも大きい保持ピン161の設定が可能であり、剛性の高いピンによる安定した位置決めが可能となる。
<第8実施形態>
図48は、第8実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。
第8実施形態に係る積層鉄心の製造装置170は、第6実施形態のステーションS1−6〜S4−6に対応するカシメ部成形ステーションS1−8、貫通孔打ち抜きステーションS2−8、パイロット部打ち抜きステーションS3−8、磁石装着孔打ち抜きステーションS4−8が、一度のプレス加工で2つの加工形状T1〜T4を並んで加工するように設けられる。更に、環状積層カシメステーションS5−8は、順送方向に2つ並んで配置されている。
被加工板W上には、各ステーションで加工される同形状の加工形状T1〜T4が2つずつ並ぶこととなる。この加工形状T1〜T4の一方は、環状積層カシメステーションS5−8の一方で打ち抜かれて、残された他方は、環状積層カシメステーションS5−8の他方で打ち抜かれ、各々が別個の積層鉄心101として積層される。
第8実施形態に係る積層鉄心の製造装置170によれば、2つの積層鉄心101を同時に積層(2連積層)するため、生産性を向上させて、加工費を低減できる。なお、構成を変更することで、更に多くの多連層構造とすることもできる。
また、ステーションS1−8〜S4−8における工程と、打ち抜いてカシメを行う環状積層カシメステーションS5−8における工程を、別型(別設備)で実施することもできる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、円弧状鉄心片は、帯状の板材から連続的に繋がった状態で打ち抜かれてよい。また、パイロット機構は、円弧状鉄心片に差し込まれるパイロットピンとしての形態ではなく、円弧状鉄心片の輪郭を保持するように形成することもできる。この際には、例えば、円弧状鉄心片の半径内側の縁部と、半径外側の切り込み部9を含む縁部とをパイロット部とすることで、円弧状であっても良好に位置決めすることが可能である。
また、上記第1〜第8実施形態では、磁石が挿入されて回転するロータを用いて説明したが、図49に示すように、本発明を、コイルが巻きつけられて構成されているステータの製造の場合に適用しても同様の効果が得られる。図49の例では、第1実施形態と類似のカシメ成形ステーションS1−9、貫通孔打ち抜きステーションS2−9、パイロット部打ち抜きステーションS3−9および環状積層カシメステーションS5−9とともに、プレス加工による打ち抜きを行わずに搬送のみを行うアイドルステーションS4−9を備えている。鉄心片90は、環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧状ヨーク部91、および円弧状ヨーク部91から突出してコイルが装着されるティース部92を有する、電動機のステータ用の鋼板である。それぞれの鉄心片90は、周方向に並ぶn個のティース部92を有し、位相ずれαは、式(3)により設定できる。
また、鉄心片は、かならずしも円弧状でなくてもよく、さらに、パイロット孔やカシメ部の数が異なってもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置により製造された積層鉄心を示す平面図である。 同積層鉄心を示す側面図である。 図1のIII−III線に沿う単一層の断面図である。 第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図である。 異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図である。 同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図である。 同断面における構成された積層鉄心からパイロットピンを引き抜く際を示す断面図である。 本実施形態に係る積層鉄心の製造装置から積層鉄心を搬出する際を示す、図9のXIV−XIV線に沿う断面図である。 第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置の環状積層カシメステーションを示す断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図である。 同断面における異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図である。 同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図である。 第3実施形態に係る積層鉄心の製造装置の環状積層カシメステーションを示す断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図である。 同断面における異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図である。 同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図である。 同断面における構成された積層鉄心から保持ピンを引き抜く際を示す断面図である。 第4実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 同製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図である。 異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図である。 積層鉄心が構成された際の環状積層カシメステーションの断面図である。 第5実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 同製造装置において異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図である。 同製造装置によって製造された積層鉄心の側面図である。 本発明の第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置により製造された積層鉄心を示す平面図である。 同積層鉄心を示す側面図である。 図33の35−35線に沿う単一層の断面図である。 第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 図36の37−37線に沿う断面図である。 図36の38−38線に沿う断面図である。 第6実施形態に係る積層鉄心の製造装置により円弧状鉄心片を積層する際を示す平面図である。 図39の40−40線に沿う断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いた際を示す断面図である。 異なる層の円弧状鉄心片の積層に移行する際を示す平面図である。 図42の43−43線に沿う断面図である。 同断面における円弧状鉄心片を打ち抜いてカシメ積層した際を示す断面図である。 同断面における所定層数の円弧状鉄心片の積層が終了して積層鉄心が構成された際を示す断面図である。 同断面における構成された積層鉄心から保持ピンを引き抜いて搬出する際を示す断面図である。 第7実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 第8実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す平面図である。 本発明をステータの鉄心片に適用する例を示す平面図である。
符号の説明
1,85,101 積層鉄心、
2,81,102 円弧状鉄心片(鉄心片)、
3,103 環状鉄心片、
4,82,104 磁石装着孔、
5,83,105 パイロット孔(パイロット部)、
6,84,106 カシメ部、
7,107 カシメ凸部、
8,108 カシメ凹部、
10,86,110 繋ぎ目、
11,111 貫通孔、
20,50,60,70,80,120,160,170 製造装置、
21,121 制御部、
33,51,61,133 鉄心片打ち抜きポンチ、
35,53,64,153 受け台、
37,52,62 パイロットピン(パイロット機構)、
38,138 回転台、
39 反力発生機構、
40,140 下降規制部、
42,142 搬出機構、
57,66,157 保持ピン、
90 鉄心片、
91 円弧状ヨーク部、
92 ティース部、
n 磁石装着孔の数,ティース部の数、
S1,S1−3,S1−4,S1−5,S1−6,S1−8 カシメ成形ステーション、
S2,S2−4,S2−5,S2−6,S2−8 貫通孔打ち抜きステーション、
S3,S3−4,S3−5,S3−6,S3−8 パイロット部打ち抜きステーション、
S4,S4−4,S4−5,S4−6,S4−8 磁石装着孔打ち抜きステーション、
S5,S5−2,S5−3,S5−4,S5−5,S5−6,S5−8 環状積層カシメステーション、
W 被加工板、
X 間隔、
α 位相ずれ、
θ 円弧角。

Claims (50)

  1. 環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心を、一方向へ搬送される被加工板から前記鉄心片を打ち抜きつつ製造する積層鉄心の製造装置であって、
    前記被加工板に、半抜き状のカシメ部を成形するカシメ成形ステーションと、
    前記環状鉄心片を積層する際の位置決め部位となるパイロット部を打ち抜くパイロット部打ち抜きステーションと、
    前記鉄心片の輪郭を打ち抜き、当該打ち抜かれた鉄心片のパイロット部を、パイロット部に対応する形状を備えたパイロット機構で位置決めするとともに、打ち抜かれた鉄心片を環状に順次並べて環状鉄心片を形成しつつ積層し、積層方向に重なるカシメ部同士をカシメ結合する環状積層カシメステーションと、を有することを特徴とする積層鉄心の製造装置。
  2. 前記鉄心片のカシメ部に対応する部位に貫通孔を打ち抜く貫通孔打ち抜きステーションを更に有することを特徴とする請求項1に記載の積層鉄心の製造装置。
  3. 前記鉄心片にカシメ部または貫通孔のいずれかを形成するように、前記カシメ成形ステーションおよび貫通孔打ち抜きステーションの作動を制御する制御部を有することを特徴とする請求項2に記載の積層鉄心の製造装置。
  4. 前記制御部は、前記積層鉄心の積層時の最下層の鉄心片に、貫通孔を形成するように制御することを特徴とする請求項3に記載の積層鉄心の製造装置。
  5. 前記環状積層カシメステーションは、打ち抜かれた前記鉄心片を受けるとともに、回転させることで前記鉄心片を環状に配置可能な受け台を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  6. 前記同一層の鉄心片を1層分並べる際には、鉄心片の円弧角だけ前記受け台を回転させつつ順次配置し、次層の1つ目の鉄心片を並べる際には、前層の鉄心片に対して周方向の鉄心片同士の繋ぎ目を、位相ずれを設けつつずらして積層するように、前記環状積層カシメステーションを制御する制御部を有することを特徴とする請求項5に記載の積層鉄心の製造装置。
  7. 前記受け台が前記鉄心片を受ける際に、前記受け台に一定の反力を与える反力発生機構を有することを特徴とする請求項5または6に記載の積層鉄心の製造装置。
  8. 前記環状積層カシメステーションにより一定層数の前記環状鉄心片を積層して形成された積層鉄心を、当該製造装置から搬出するための搬出機構を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  9. 前記環状積層カシメステーションは、前記被加工板から順次打ち抜かれる複数の鉄心片を、各々が非連続的に離れた状態で打ち抜くことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  10. 前記受け台側に、パイロット機構が設けられることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  11. 前記環状積層カシメステーションに設けられて打ち抜きを行う鉄心片打ち抜きポンチ側に、パイロット機構が設けられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  12. 前記受け台には、当該受け台から進退動可能に、前記カシメ部と対応する位置に保持ピンが設けられることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  13. 前記受け台には、当該受け台から進退動可能に、前記鉄心片に形成される磁石挿入孔と対応する位置に保持ピンが設けられることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  14. 前記保持ピンを、前記受け台の鉄心片を保持する面よりも後退させる後退手段を有することを特徴とする請求項12または13に記載の積層鉄心の製造装置。
  15. 前記カシメ成形ステーション、パイロット部打ち抜きステーションおよび環状積層カシメステーションを、2列並べて設け、2列に並ぶ被加工板を同時に加工することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  16. 前記環状積層カシメステーションは、2列に並ぶ被加工板から2つの鉄心片を同時に打ち抜きつつ、同一の環状鉄心片の対向する位置に配置させることを特徴とする請求項15に記載の積層鉄心の製造装置。
  17. 前記カシメ成形ステーションは、カシメ部を上方へ突出して成形することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  18. 前記環状積層カシメステーションは、カシメ部の下方面に形成されるカシメ凹部に、下方から挿入する保持ピンを有することを特徴とする請求項17に記載の積層鉄心の製造装置。
  19. 前記鉄心片が、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧形状を有し、かつ前記周方向にn個の磁石装着孔を有し、前記位相ずれαは、下式により設定されることを特徴とする請求項6に記載の積層鉄心の製造装置。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
  20. 前記鉄心片は、前記円弧角θが90度であり、周方向に4個の磁石装着孔を有し、前記位相ずれαが22.5度であることを特徴とする請求項18に記載の積層鉄心の製造装置。
  21. 前記鉄心片が、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧状ヨーク部、および前記円弧状ヨーク部から突出してコイルが装着されるティース部を有する、電動機のステータ用の鋼板であり、かつ、それぞれの前記鉄心片が、前記周方向に並ぶn個の前記ティース部を有し、前記位相ずれαは、下式により設定されることを特徴とする請求項6に記載の積層鉄心の製造装置。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
  22. 前記環状積層カシメステーションが前記被加工板の搬送方向に複数設けられ、同一の被加工板から複数の鉄心片を同時に打ち抜きつつ積層することを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  23. 環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心を、一方向へ搬送される被加工板から前記鉄心片を打ち抜きつつ製造する積層鉄心の製造方法であって、
    前記被加工板に、半抜き状のカシメ部を成形するカシメ成形工程と、
    前記環状鉄心片を積層する際の位置決め部位となるパイロット部を打抜くパイロット部打ち抜き工程と、
    前記鉄心片の輪郭を打ち抜く鉄心片打ち抜き工程と、
    前記打ち抜かれた鉄心片のパイロット部を、パイロット部に対応する形状を備えたパイロット機構で位置決めするとともに、打ち抜かれた鉄心片を環状に順次並べて環状鉄心片を形成しつつ積層し、積層方向に重なるカシメ部同士をカシメ結合する環状積層カシメ工程と、を有することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  24. 前記鉄心片のカシメ部に対応する部位に貫通孔を打ち抜く貫通孔打ち抜き工程を更に有することを特徴とする請求項23に記載の積層鉄心の製造方法。
  25. 前記鉄心片にカシメ部または貫通孔のいずれかを形成するように制御することを特徴とする請求項24に記載の積層鉄心の製造方法。
  26. 前記積層鉄心の積層時の最下層となる鉄心片に、前記貫通孔を形成するように制御することを特徴とする請求項25に記載の積層鉄心の製造方法。
  27. 前記環状積層カシメ工程は、打ち抜かれた前記鉄心片を受けるとともに回転可能な受け台により、前記鉄心片を環状に配置することを特徴とする請求項23〜26のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  28. 前記環状積層カシメ工程は、同一層の前記鉄心片を1層分並べる際には、前記鉄心片の円弧角だけ前記受け台を回転させつつ順次配置し、次層の1つ目の鉄心片を並べる際には、前層の鉄心片に対して周方向の鉄心片同士の繋ぎ目を、位相ずれを設けつつずらして積層することを特徴とする請求項23〜27に記載の積層鉄心の製造方法。
  29. 前記環状積層カシメ工程は、前記鉄心片を下方へ打ち抜く際に、下方から反力を与えてカシメ結合することを特徴とする請求項23〜28に記載の積層鉄心の製造方法。
  30. 前記環状積層カシメ工程により一定層数の前記環状鉄心片を積層して形成された積層鉄心を、当該積層鉄心を押し出す搬出機構により搬出することを特徴とする請求項23〜29のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  31. 前記環状積層カシメ工程は、前記被加工板から順次打ち抜かれる複数の鉄心片を、各々が非連続的に離れた状態で打ち抜くことを特徴とする請求項23〜30のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  32. 前記受け台側に、前記パイロット機構を設けることを特徴とする請求項27〜29に記載の積層鉄心の製造方法。
  33. 前記環状積層カシメ工程において打ち抜きを行う鉄心片打ち抜きポンチ側に、前記パイロット機構を設けることを特徴とする請求項23〜32に記載の積層鉄心の製造方法。
  34. 前記積層鉄心の積層時の最下層となる鉄心片に、前記貫通孔を形成しは、前記受け台に、当該受け台から進退動可能に、前記カシメ部と対応する位置に保持ピンを設けて、前記保持ピンを前記貫通孔に挿入して前記最下層の鉄心片を位置決めすることを特徴とする請求項23〜33に記載の積層鉄心の製造方法。
  35. 前記積層鉄心に磁石挿入孔を形成し、前記受け台には、当該受け台から進退動可能に、前記磁石挿入孔と対応する位置に保持ピンを設けて、前記保持ピンを前記磁石挿入孔に挿入して少なくとも前記最下層の鉄心片を位置決めすることを特徴とする請求項23〜33に記載の積層鉄心の製造方法。
  36. 前記保持ピンを、前記受け台の鉄心片を保持する面よりも後退させた後に、前記積層鉄心を押し出す搬出機構により搬出することを特徴とする請求項34または35に記載の積層鉄心の製造装置。
  37. 前記カシメ成形工程、パイロット部打ち抜き工程および環状積層カシメ工程は、2列に並ぶ被加工板を、同時に加工することを特徴とする請求項23〜36に記載の積層鉄心の製造方法。
  38. 前記環状積層カシメ工程は、2列に並ぶ被加工板から2つの鉄心片を同時に打ち抜きつつ、同一の環状鉄心片の対向する位置に配置させることを特徴とする請求項37に記載の積層鉄心の製造方法。
  39. 前記カシメ成形工程は、カシメ部を上方へ突出して成形することを特徴とする請求項23〜38に記載の積層鉄心の製造方法。
  40. 前記環状積層カシメ工程は、カシメ部の下方面に形成されるカシメ凹部に、下方から挿入する保持ピンを挿入して保持することを特徴とする請求項39に記載の積層鉄心の製造方法。
  41. 前記鉄心片が、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧形状を有し、かつ周方向にn個の磁石装着孔を有し、前記位相ずれαを、下式により設定することを特徴とする請求項28に記載の積層鉄心の製造方法。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
  42. 前記鉄心片は、前記円弧角θが90度であり、周方向に4個の磁石装着孔を有し、前記位相ずれαが22.5度であることを特徴とする請求項41に記載の積層鉄心の製造方法
  43. 前記鉄心片が、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧状ヨーク部、および前記円弧状ヨーク部から突出してコイルが装着されるティース部を有する、電動機のステータ用の鋼板であり、かつ、それぞれの前記鉄心片が、前記周方向に並ぶn個の前記ティース部を有し、前記位相ずれαは、下式により設定されることを特徴とする請求項28に記載の積層鉄心の製造方法。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
  44. 前記環状積層カシメ工程を行う環状積層カシメステーションを前記被加工板の搬送方向に複数設け、同一の被加工板から複数の鉄心片を同時に打ち抜きつつ積層することを特徴とする請求項23〜43のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  45. 環状に並ぶ複数の鉄心片からなる環状鉄心片を複数積層した積層鉄心であって、
    前記鉄心片に半抜き状のカシメ部が形成され、積層方向に重なる前記鉄心片のカシメ部同士がカシメ結合されており、
    前記鉄心片に製造時の位置決め部位であるパイロット部が形成され、各々の鉄心片のパイロット部が、積層方向に一致して形成されたことを特徴とする積層鉄心。
  46. 前記鉄心片は、各々が非連続的に離れた状態で打ち抜かれたことを特徴とする請求項45に記載の積層鉄心。
  47. 前記積層鉄心の積層方向の一方側最外層に位置する前記鉄心片は、積層方向に重なる他の鉄心片のカシメ部がカシメ嵌合する貫通孔を有することを特徴とする請求項45または46に記載の積層鉄心。
  48. 前記鉄心片は、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧形状を有し、かつ周方向にn個の磁石装着孔を有し、積層方向に互いに重なる環状鉄心片は、周方向の鉄心片同士の繋ぎ目が、周方向に下記位相ずれαだけずれて積層されたことを特徴とする請求項45〜47のいずれか1項に記載の積層鉄心。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
  49. 前記鉄心片は、前記円弧角θが90度であり、周方向に4個の磁石装着孔を有し、前記位相ずれαが22.5度であることを特徴とする請求項48に記載の積層鉄心。
  50. 前記鉄心片が、前記環状鉄心片の周方向に円弧角θの範囲内で円弧状に延びる円弧状ヨーク部、および前記円弧状ヨーク部から突出してコイルが装着されるティース部を有する、電動機のステータ用の鋼板であり、かつ、それぞれの前記鉄心片が、前記周方向に並ぶn個の前記ティース部を有し、前記位相ずれαは、下式により設定されることを特徴とする請求項45〜47のいずれか1項に記載の積層鉄心。
    α=θ×i/n (i=1,・・・,n−1)
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