JP4427760B2 - 積層鉄心の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流モータのステータやロータ等の積層鉄心の製造方法及び製造装置に関する。
従来から、各種交流モータの構成要素であるステータは、電磁鋼板からなる同一形状の鉄心片を所定枚数積層してなるステータ積層鉄心と、その積層鉄心の各磁極歯に巻回した巻線とから構成されている。図36は、ステータ用の鉄心片15’の従来例を示す平面図であり、図37は、複数の鉄心片15’を積層してなるステータ積層鉄心11’の従来例を示す斜視図である。
ステータ積層鉄心は、従来より、プレス型を用いた製造装置によって製造されている。図38は、従来のステータ積層鉄心製造装置M’を示す概略構成図である。製造装置M’は、図38に示すように、金型が上型1’と下型2’とに分かれており、上型1’と下型2’とはガイドポスト3’により摺動可能に連結され、上型1’の上下運動によりワークである電磁鋼板10’のプレス打ち抜きを行って、図36に示す鉄心片15’を順次作製し、所定枚数の鉄心片15’を積層、結合することによって図37に示すステータ積層鉄心11’が製造される。ステータ積層鉄心11’は、図37に示すように、磁極歯13’の内周面や左右の側面が軸方向に対して平行になるように構成されている。
次に、従来の製造装置M’におけるステータ積層鉄心11’の製造方法を説明する。図39は、製造装置M’の下型2’の平面図である。図40は、鉄心片15’の製造工程図であり、各ステーションにおいて打ち抜いた後の形状を実線で示し、最終形状を破線で示す。左から順番にそれぞれ第1ステーションS1’〜第3ステーションS3’にて打ち抜きを行った後の状態を示している。
ダイ65’を備えた第1ステーションS1’では、図39において、図36に示す磁極歯13’の側面部23’、24’を形成する。次に、ダイ67’を備えた第2ステーションS2’では内周部21’を形成する。ダイ69’を備えた第3ステーションS3’では外周部22’を形成するとともに、ダイ69’内には打ち抜かれた鉄心片15’が所定の枚数だけ積層されてステータ積層鉄心11’が形成される。すなわち、第3ステーションS3’の下型2’内にて軸方向に平行な磁極歯13’を備えるステータ積層鉄心11’が組み立てられることになる。第1ステーションS1’により鉄心片15’の磁極歯13’の歯幅13w’は1回の打ち抜きにより形成される。その後、内周部21’および外周部22’が形成される。
一方、ステータ積層鉄心の他の従来例として、トルクリップルやコギングトルクを低減する目的のため、図41に示すように所定枚数の鉄心片をスキュー(磁極歯のねじり)を与えて積層したステータ積層鉄心11”を用い、このステータ積層鉄心11”の中心線軸に対して傾斜した各磁極歯13”に巻線を巻回することによって、所望する性能を具備したモータ用ステータ及びその製造方法が提案されている(例えば、特許文献1,2等参照。)。
特開平8−223829号公報(第5頁、図6) 特開2004−242420号公報
しかしながら、上記従来のステータ積層鉄心の製造装置では、積層鉄心が同一形状の磁極歯を有する鉄心片を積層するため、作製可能な積層鉄心の磁極歯形状が制限されるという問題があった。そこで、例えば、積層鉄心の磁極歯の形状を自在に作製するために、各鉄心片を異なる形状に形成し、それらを積層して積層鉄心を製造することが考えられるが、従来の製造装置では磁極歯形状の数だけの金型を設ける必要があり、生産性が低く、高コストで、装置が大型になるという問題が生じる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、積層鉄心における磁極歯等の形状を自在に作製可能な積層鉄心の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
請求項1に記載の発明は、複数のプレスステーションにより帯状の電磁鋼板に順次プレス打ち抜き加工を施して所定形状を有する鉄心片を作製し、前記各鉄心片を軸方向に順次積層してモータ用の積層鉄心を製造する方法であって、前記電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な可動ステーションを用いて前記鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成する可動ステーションプレス工程と、前記電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な固定ステーションを用いて前記鉄心片における前記磁極歯の側面部の他方を形成する固定ステーションプレス工程と、前記積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、前記電磁鋼板から打ち抜いた前記鉄心片を積層する積層工程とを備えたことを特徴とする
この方法によれば、可動ステーションプレス工程では、電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な可動ステーションを用いて鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成し、固定ステーションプレス工程では、電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な固定ステーションを用いて鉄心片における磁極歯の側面部の他方を形成する。そして、積層工程では、積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、電磁鋼板から打ち抜いた鉄心片を積層する。すなわち、鉄心片における磁極歯の側面部の一方と他方とを形成するために、可動ステーションと固定ステーションとを用いて2回以上に分けてプレス打ち抜き加工を施すので、積層鉄心における積層位置に応じて鉄心片の磁極歯の形状を変化させることができる。よって、最小2つの工程で鉄心片の磁極歯を種々の形状に加工することが可能となり、種々の磁極歯形状のモータ用の積層鉄心を効率的に低コストで製造することができる。また、積層工程では、積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、電磁鋼板から打ち抜いた鉄心片を積層するので、種々な磁極歯形状に打ち抜き加工された鉄心片の積層位置を周方向に変化させることにより、積層鉄心の磁極歯形状の自由度が向上されると共に、種々の磁極歯形状の積層鉄心を効率的に作製することが可能となる。
請求項に記載の発明は、前記可動ステーションプレス工程は、前記電磁鋼板にプレス打ち抜き加工する位置を回転方向に順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させてプレス打ち抜き加工を施すことを特徴とする。
この方法によれば、可動ステーションプレス工程は、電磁鋼板にプレス打ち抜き加工する位置を回転方向に順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させてプレス打ち抜き加工を施すので、比較的簡単な移動機構で可動ステーションを素早く移動させて、鉄心片を種々な磁極歯形状に打ち抜き加工することができる。
請求項に記載の発明は、モータ用の積層鉄心であって、請求項1又は2に記載の方法によって製造されたことを特徴とする。
この構成によれば、種々の磁極歯形状のモータ用の積層鉄心によって所望の性能を得ることができる。
請求項に記載の発明は、プレス型をそれぞれ有し所定経路に沿って並置された複数のプレスステーションを備え、前記各プレスステーションへ連続的に送り出される帯状の電磁鋼板に前記各プレスステーションにより順次プレス打ち抜き加工を施して所定形状を有する鉄心片を作製し、前記各鉄心片を軸方向に順次積層してモータ用の積層鉄心を製造するように構成された装置であって、前記電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して前記鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成する可動ステーションと、前記電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を施して前記鉄心片における前記磁極歯の側面部の他方を形成する固定ステーションと、前記積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、前記電磁鋼板から打ち抜いた前記鉄心片を積層する積層ステーションとを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、可動ステーションが、電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成し、固定ステーションが、電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片における磁極歯の側面部の他方を形成する。すなわち、鉄心片における磁極歯形状を形成するために、可動ステーションと固定ステーションとを用いて2回以上に分けてプレス打ち抜き加工を施すので、積層鉄心における積層位置に応じて鉄心片の磁極歯形状を変化させることができ、種々の磁極歯形状のモータ用の積層鉄心を効率的に低コストで製造することができる。また、積層ステーションでは、各鉄心片を積層する際に、積層鉄心回転機構が積層鉄心を周方向へ所定角度回転させるので、種々な磁極歯形状に打ち抜き加工された鉄心片の積層位置を周方向に変化させることにより、積層鉄心の磁極歯形状の自由度が向上されると共に、種々の磁極歯形状の積層鉄心を効率的に作製することが可能となる。
請求項に記載の発明は、前記可動ステーションが、上型及び下型と、これらを摺動可能に連結するガイドポストとを備え、前記上型及び前記下型と前記ガイドポストとが一体として移動可能に構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、上型及び下型とガイドポストとが一体として移動可能に構成されているので、可動ステーションを移動させても可動ステーション内の上型と下型の位置が相対的に保たれ、鉄心片を高精度に打ち抜き加工することができる。
請求項に記載の発明は、前記可動ステーションが、前記電磁鋼板に対して相対回転するステーション回転機構を有し、前記ステーション回転機構により回転位置を順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させて前記電磁鋼板にプレス打ち抜き加工を施すことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動ステーション、前記電磁鋼板に対して相対回転するステーション回転機構を有し、前記ステーション回転機構により回転位置を順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させて前記電磁鋼板にプレス打ち抜き加工を施すので、比較的簡単な構成で可動ステーションを素早く移動させて、鉄心片を種々な磁極歯形状に打ち抜き加工することができる。
以下、本発明の積層鉄心の製造方法及び製造装置を具体化した各実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
(第一の実施形態)
最初に、一の実施形態(本発明の実施形態)について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の積層鉄心製造装置M1を示す概略構成図である。
積層鉄心製造装置M1(以下、「製造装置M1」と略記する)は、図1に示すように、複数のプレスステーション(第1ステーションS1〜第4ステーションS4)が設けられた上型1及び下型2と、上型1と下型2とを摺動可能に連結する複数のガイドポスト3とを備えている。そして、製造装置M1は、送り装置Fによって第1ステーションS1〜第4ステーションS4へ送られる帯状の電磁鋼板10に、上型1の上下運動により各ステーションS1〜S4にてプレス打ち抜きを行って鉄心片を順次製造し、所定枚数の鉄心片を積層、結合することによってステータ積層鉄心11を製造するように構成されている。
まず、製造装置M1で製造される交流モータのステータ積層鉄心11の構成について、図2乃至図4を参照しつつ説明する。図2は、製造装置M1によって製造されるステータ積層鉄心11を示す斜視図であり、図3は、製造装置M1によって帯状の電磁鋼板10を打ち抜いて得られた鉄心片16〜18の平面図であり、同図(a)は最下部の鉄心片16を、同図(b)は中間部の鉄心片17を、同図(c)は最上部の鉄心片18をそれぞれ示している。図4は、ステータ積層鉄心11の各磁極歯13を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。
ステータ積層鉄心11は、図2に示すように、最下部の鉄心片16と、その上に積層される複数の鉄心片17と、最上部に積層される鉄心片18とから構成されている。鉄心片16〜18は、図2に示すように、それぞれ中空円板状に形成され、外周部22を有するリング状部12が設けられると共に、リング状部12から径方向内側へ突出し内周部21を有する4個の磁極歯13が等間隔で設けられている。また、鉄心片16にはかしめ用孔14が設けられ(図3(a)参照)、鉄心片17,18にはかしめ用突起15が設けられている(図3(b)、(c)参照)。
鉄心片16、複数の鉄心片17及び鉄心片18の各磁極歯13は、各々の形状が少しずつ異なっている。すなわち、ステータ積層鉄心11において、積層位置が上方になるに従って徐々に磁極幅13wが狭くなっており、最下部の鉄心片16で磁極幅13wが最大であり、最上部の鉄心片18で磁極幅13wが最小となる。従って、鉄心片16〜18を積層してなるステータ積層鉄心11の磁極歯13は、図2,図4に示すように、内周側から視て台形状となっている。台形状の磁極歯13によれば、一般的に用いられるいわゆるスキューと同様に、トルクリップル、コギングトルクの低減が可能となるという効果が得られる。
次に、製造装置M1の構成について図面を参照しつつ説明する。図5は、製造装置M1の下型2の平面図、図6は、第1ステーションS1の断面図、図7は、第2ステーションS2の断面図、図8は、第4ステーションS4の断面図である。尚、図5では、ステーションS1〜S4のみを図示し、パイロット孔を形成するステーション、かしめ用孔14を形成するステーション、及びかしめ用突起15を形成するステーションの図示を省略している。
製造装置M1は、図1,図5に示すように、第1ステーションS1〜第4ステーションS4を有している。以下、各ステーションの構成について、第1ステーションS1から順に説明する。
第1ステーションS1は、鉄心片16〜18における磁極歯13の一方の側面部23と内周部25とを形成するために、電磁鋼板10に可変位置で打ち抜きを行うプレスステーションである。第1ステーションS1は、図1,図5,図6に示すように、第2ステーションS2〜第4ステーションS4を固定する上型フレーム51や下型フレーム52とは独立となっており、第1ステーションS1自体が回転可能となっている。第1ステーションS1は、下型53と上型54とを備え、下型53と上型54とはガイドポスト55で連結されている。また、下型53、上型54及びガイドポスト55は、一体で回転可能であり、さらに上型54は下型53に対して昇降可能に設置されている。上型54には、磁極歯13の側面部23と内周部25とを形成するための径方向に所定幅を有する4個の円弧形状が設けられたパンチ64が設けられている。
下型53の一部を構成するベース56は、ラジアルベアリング57とスラストベアリング58とを介して下型フレーム52に支持されている。また、ベース56は、被動歯車59と締結され、中間歯車60を介して、サーボモータ61の出力軸に取り付けられている駆動歯車62と噛み合うように配置されている。
従って、サーボモータ61に所定の入力信号を与えると駆動歯車62が回転し、この動力が中間歯車60を介して被動歯車59に伝達され、ベース56が所定の小角度回転する。ベース56には、磁極歯13の側面部23と内周部25とを形成するためのパンチ64と対をなすダイ63が設置されている。以上の構成により、第1ステーションS1の回転機構が構成されている。
第2ステーションS2は、鉄心片16〜18における磁極歯13の側面部24と、内周部25を形成するために、電磁鋼板10に固定位置で打ち抜きを行うプレスステーションである。第2ステーションS2では、図7に示すように、第1ステーションS1とは異なり、径方向に所定幅を有する4個の円弧形状が設けられたパンチ66が上型フレーム51に、パンチ66と対をなすダイ65が下型フレーム52にそれぞれ固定されている。
第3ステーションS3は、鉄心片16〜18における内周部21を形成するプレスステーションである。第3ステーションS3は、鉄心片16〜18の内径に相当するパンチが上型フレーム51に、パンチと対をなすダイ67が下型フレーム52にそれぞれ固定されている。尚、第3ステーションS3におけるパンチ及びダイ67以外の構成は、図7に示す第2ステーションS2と同様の構成であるので、図示を省略する。
第4ステーションS4は、鉄心片16〜18における外周部22を形成する外形抜き用のプレスステーションである。第4ステーションS4は、図8に示すように、鉄心片16〜18の外径に相当するパンチ70を上型フレーム51に備え、このパンチ70と対になるダイ69を下型フレーム52に備えている。ダイ69下方の下型フレーム52内には、打ち抜かれた鉄心片16等が順次積層される積層空間部52aが上下方向に設けられ、積層空間部52a内には駆動部72によって上下駆動及び軸周りに回転駆動可能であって鉄心片16等が上面に積層されるシリンダ71が設けられている。シリンダ71は、打ち抜かれた鉄心片16〜18を1枚積層するごとに微小角度だけ回転すると共に、鉄心片16等の厚さ分下降する。尚、積層された鉄心片16等を微小角度回転させるのは、打ち抜き直後の状態では、図3(a)〜(c)に示すように、積層される各鉄心片16等のかしめ位置(回転位置)が異なっているため、各鉄心片16等のかしめ位置を整合させることが必要となるからであり、これにより鉄心片16等におけるかしめ用孔14及び各かしめ用突起15の位置が整列する。
鉄心片16〜18が所定枚数だけ積層されることにより、ステータ積層鉄心11が形成される。すなわち、第4ステーションS4の下型2内にて、内周側から視て台形状の磁極歯13を備えるステータ積層鉄心11が組み立てられることになる。また、下型フレーム52内には、一端が積層空間部52aに連通し且つ他端に排出口52cが開口された排出用空間部52bが水平方向に設けられている。ステータ積層鉄心11の組み立てが完了すると、シリンダ71が排出用空間部52bの高さまで下降し、押し出し部材73がステータ積層鉄心11を排出口52cに向かって押し出すことにより装置外へ排出される。
次に、上述した製造装置M1によりステータ積層鉄心11を製造する際における各部の作用について説明する。図9は、第1ステーションS1の作動説明図であり、同図(a)は回転前の状態を、同図(b)は回転後の状態をそれぞれ示しており、回転移動前のステーション位置を破線で示している。また、図10は、鉄心片16等の製造工程図であり、各ステーションで打ち抜かれた後の打ち抜き形状を実線で示し、最終形状を破線で示している。図11は、製造装置M1における処理の流れを示すフローチャートである。図12は、鉄心片16等の枚数カウントと第1ステーションS1の回転角度との関係を示す図である。
製造装置M1では、帯状の電磁鋼板10がロール状に巻かれた状態から引き出され、所定経路に沿って並置された各ステーションS1〜S4に連続的に送られる(図10の図示矢印方向)。従って、図10に示すように、帯状の電磁鋼板10の移動に伴って帯状の電磁鋼板10に鉄心片16等の各形状が形成される。
以下、製造装置10における処理の流れを、図11のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、帯状の電磁鋼板10は予め下型2上に引き出された状態であるとする。
まず、鉄心片16等の枚数カウントに0を設定する(ステップ1)。枚数カウントが所定枚数Nに等しいか否かを判定し(ステップ2)、枚数カウントがNに等しくない場合(ステップ2:No)、第1ステーションS1を所定角度回転させると共に(ステップ3)、第4ステーションS4のシリンダを所定角度回転させる(ステップ4)。次に、上型1を下降させる(ステップ5)。これにより、各ステーションS1〜S4で電磁鋼板10の打ち抜きが行われる。また、第4ステーションS4では、さらに鉄心片16等の積層が行われる。
次に、上型1を上昇させ(ステップ6)、枚数カウントをカウントアップし(ステップ7)、鋼板10を送り機構Fにより図5の矢印方向に隣り合うステーションの間隔分送り(ステップ8)、ステップ2へ戻る。尚、ステップ2乃至ステップ8が、本発明における一つのプレスサイクルを構成している。
ステップ2で枚数カウントが所定枚数Nに等しくなった場合(ステップ2:Yes)、第4ステーションS4で完成した積層鉄心11を排出し(ステップ9)、第1ステーションS1及び第4ステーションS4のシリンダ71を初期位置へ復帰させた後(ステップ10)、ステップ1へ戻る。
ここで、各プレスステーションにおける動作を具体的に説明する。第1ステーションS1では、ダイ63及びパンチ64により、電磁鋼板10にそれぞれ4つの磁極歯13の側面部23と内周部25a(内周部25の側面部23寄り部分)とを可変位置で打ち抜き形成する。第1ステーションS1は、プレスサイクル毎に(すなわち、帯状の電磁鋼板10を打ち抜く毎に)、図9に示す回転方向へ微小な所定角度だけ回転させることで、磁極歯13の側面部23の打ち抜き位置をずらし、磁極幅13wを変化させる。尚、第1ステーションS1によるプレス打ち抜き工程が、本発明の可動ステーションプレス工程に相当するものである。
第2ステーションS2では、ダイ65及びパンチ66により、電磁鋼板10にそれぞれ4つの磁極歯13の側面部24と内周部25b(内周部25の側面部24寄り部分)とを固定位置で打ち抜き形成する。尚、第2ステーションS2によるプレス打ち抜き工程が、本発明の固定ステーションプレス工程に相当するものである。
第3ステーションS3では、ダイ67及びそれと対をなすパンチにより、電磁鋼板10に内周部21を打ち抜き形成する。また、続いて、かしめ用孔16を形成するステーション(図示せず)によって、かしめ用孔14が形成され、さらに、かしめ用突起15を形成するステーション(図示せず)によって、かしめ用突起15が形成される。尚、かしめ用孔14とかしめ用突起15とは位置を変えて形成してもよいし、位置を固定として回転方向の位置ずれを吸収できるように円弧形状としてもよい。
第4ステーションS4では、ダイ69及びパンチ70により外周部22を打ち抜くことにより鉄心片16〜18が作製され、打ち抜かれた鉄心片16等は、下型2の積層空間部52a内のシリンダ71上で微小角度回転後、順次積層され、鉄心片16に形成されたかしめ用孔14及び鉄心片17,18に形成されたかしめ用突起15によって、上下に隣り合う鉄心片16等が所定枚数積層されて、積層鉄心11が形成される。続いて、シリンダ71が排出用空間部52bの高さまで下降し、押し出し部材73がステータ積層鉄心11を排出口52cに向かって押し出すことにより装置外へ排出される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、対をなすパンチ及びダイ(プレス型)をそれぞれ有し所定経路に沿って並置された複数のプレスステーションS1〜S4を備え、各プレスステーションS1〜S4へ連続的に送り出される帯状の電磁鋼板10に各プレスステーションS1〜S4により順次プレス打ち抜き加工を施して所定の磁極歯形状を有する鉄心片16〜18を作製し、各鉄心片16等を軸方向に順次積層してモータ用のステータ積層鉄心11を製造するように構成された装置であって、電磁鋼板10にプレスサイクル毎に可変位置或いは同一位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片16等における磁極歯13の形状の一部を形成する第1ステーションS1(可動ステーション)と、電磁鋼板10に固定位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片16等における磁極歯13の形状の他の一部を形成する第2ステーションS2(固定ステーション)とを備えたことを特徴とする。
よって、鉄心片16等における磁極歯13の形状を形成するために、第1ステーションS1(可動ステーション)と第2ステーションS2(固定ステーション)とを用いて2回に分けてプレス打ち抜き加工を施すので、ステータ積層鉄心11における積層位置に応じて鉄心片16等の形状を変化させることができ、種々の形状のステータ積層鉄心11を効率的に低コストで製造することができる。
尚、第1ステーションS1では、全てのプレスサイクル毎に電磁鋼板10の異なる位置を打ち抜いてもよいし、プレスサイクルによっては同一位置を打ち抜いたり、異なる位置を打ち抜くように変化させてもよい。
また、第4ステーションS4において各鉄心片16等を積層する際に、積層鉄心回転機構(シリンダ71及び駆動部72)が積層された各鉄心片16等を周方向へ所定角度回転させるので、種々な形状に打ち抜き加工された鉄心片16等の積層位置を周方向に変化させることにより、積層鉄心11の形状の自由度が向上されると共に、種々の形状の積層鉄心11を効率的に作製することが可能となる。
また、第1ステーションS1(可動ステーション)は、上型54及び下型53と、これらを摺動可能に連結するガイドポスト55とを備え、上型54及び下型53とガイドポスト55とが一体として移動可能に構成されているので、第1ステーションS1を移動させても第1ステーションS1内の上型54と下型53の位置が相対的に保たれ、鉄心片16等を高精度に打ち抜き加工することができる。
また、第1ステーションS1(可動ステーション)は、電磁鋼板10に対して相対回転するステーション回転機構(ベース56、ラジアルベアリング57、スラストベアリング58、被動歯車59、中間歯車60、サーボモータ61、駆動歯車62)を有し、回転位置を順次変化させて電磁鋼板10にプレス打ち抜き加工を施すので、歯車を用いた比較的簡単な構成で第1ステーションS1を素早く移動させて、鉄心片16等を種々な形状に高精度に打ち抜き加工することができる。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態(参考実施形態)について図面を参照しつつ説明する。図13は、第二の実施形態における製造装置M2の下型2を示す平面図である。尚、第一の実施形態と同一部材には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。
上述した第一の実施形態では、磁極歯13を形成するための二つのプレスステーションの内、第1ステーションS1のみを可動ステーションとし、第2ステーションS2を固定ステーションとする構成としたが、第二の実施形態は、第1ステーションS1及び第2ステーションS2Aの両方を可動ステーションとする構成としたことを特徴とする。
すなわち、本実施形態における第2ステーションS2Aは、図13に示すように、第3ステーションS3及び第4ステーションS4を固定する上型フレーム51や下型フレーム52とは独立となっており、第2ステーションS2A自体が回転可能となっている。尚、第2ステーションS2Aの回転機構の構成は、図6に示す第一の実施形態における第1ステーションS1と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、本実施形態の製造装置M2によって製造されるステータ積層鉄心11は、図2に示す第一の実施形態の製造装置M1によって製造されるステータ積層鉄心11と同一であるので、図示並びに説明を省略する。
次に、上述した製造装置M2によりステータ積層鉄心11を製造する際における各部の作用について説明する。図14は、第1ステーションS1及び第2ステーションS2Aの作動説明図であり、同図(a)は回転前の状態を、同図(b)は回転後の状態をそれぞれ示しており、回転移動前のステーション位置を破線で示している。また、図15は、鉄心片16等の製造工程図であり、各ステーションで打ち抜かれた後の打ち抜き形状を実線で示し、最終形状を破線で示している。図16は、鉄心片16等の枚数カウントと第1ステーションS1及び第2ステーションS2Aの回転角度との関係を示す図である。図17は、製造装置M2によって帯状の電磁鋼板10を打ち抜いて得られた鉄心片16〜18の平面図であり、同図(a)は最下部の鉄心片16を、同図(b)は中間部の鉄心片17を、同図(c)は最上部の鉄心片18をそれぞれ示している。
第1ステーションS1では、ダイ63及びパンチ64により、電磁鋼板10にそれぞれ4つの磁極歯13の側面部23と内周部25a(内周部25の側面部23寄り部分)とを可変位置で打ち抜き形成する。第1ステーションS1は、打ち抜きを実施する毎に、図14に示す回転方向(反時計回り)へ微小な所定角度だけ回転させることで、磁極歯13の側面部23の打ち抜き位置をずらし、磁極幅13wを変化させる。
第2ステーションS2Aでは、ダイ65A及びそれと対をなす図示しないパンチにより、電磁鋼板10にそれぞれ4つの磁極歯13の側面部24と内周部25b(内周部25の側面部24寄り部分)とを可変位置で打ち抜き形成する。第1ステーションS2Aは、打ち抜きを実施する毎に、図14に示す回転方向(時計回り)へ微小な所定角度だけ回転させることで、磁極歯13の側面部23の打ち抜き位置をずらし、磁極幅13wを変化させる。
第3ステーションS3では、ダイ67及びそれと対をなすパンチにより、電磁鋼板10に内周部21を打ち抜き形成する。また、続いて、かしめ用孔14を形成するステーション(図示せず)によって、かしめ用孔14が形成され、さらに、かしめ用突起15を形成するステーション(図示せず)によって、かしめ用突起15が形成される。尚、かしめ用孔14とかしめ用突起15とは位置を変えて形成してもよいし、位置を固定として回転方向の位置ずれを吸収できるように円弧形状としてもよい。
第4ステーションS4では、ダイ69とパンチ70とにより外周部22を打ち抜くことにより鉄心片16〜18が作製され、打ち抜かれた鉄心片16等は、下型2の積層空間部52a内のシリンダ71上に順次積層され、鉄心片16に形成されたかしめ用孔14及び鉄心片17,18に形成されたかしめ用突起15によって、上下に隣り合う鉄心片16等が所定枚数積層されて、積層鉄心11が形成される。続いて、シリンダ71が排出用空間部52bの高さまで下降し、押し出し部材73がステータ積層鉄心11を排出口52cに向かって押し出すことにより装置外へ排出される。尚、本実施形態では、シリンダ71を微小角度回転させることは不要である。すなわち、打ち抜かれた鉄心片16等は、図17(a)〜(c)に示すように、打ち抜いた直後の状態でそれぞれ回転位置が整合しているからである。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、電磁鋼板10にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片16〜18における磁極歯13の形状の互いに異なる一部をそれぞれ形成する第1ステーションS1及び第2ステーションS2A(複数の可動ステーション)を備えたことを特徴とする。
よって、複数の可動ステーションの内、第1ステーションS1が、電磁鋼板10にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片16等における磁極歯13の形状の一部を形成し、第2ステーションS2Aが、電磁鋼板10にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して鉄心片16等における磁極歯13の形状の他の一部を形成する。すなわち、鉄心片16等における磁極歯13の形状を形成するために、複数の可動ステーションを用いて2回以上に分けてプレス打ち抜き加工を施すので、ステータ積層鉄心11における積層位置に応じて鉄心片16等の形状を変化させることができ、種々の形状のステータ積層鉄心11を効率的に低コストで製造することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。以下に上記各実施形態の種々の変形例について説明する。
(第1変形例)
例えば、上述した各実施形態では、ステータ積層鉄心11の磁極歯13の形状を内周側から視て台形状に形成する例を示したが、これには限られない。例えば、第一の実施形態において、積層鉄心の磁極歯形状を正弦波状に形成するように構成してもよい。図18は、第1変形例におけるステータ積層鉄心11Aの磁極歯13Aを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。図19は、第1変形例における鉄心片16等の枚数カウントと第1ステーションS1の回転角度との関係を示す図である。第1ステーションS1の回転角を図19に示すように変化させる制御を行うことにより、図18に示すような歯幅の端を結んだ線が正弦波状の磁極歯形状を得ることができる。本変形例の磁極歯形状のステータ積層鉄心11Aによれば、正弦波状の磁束変化となりコギング、トルクリップルを低減することができる。
(第2変形例)
また、第一の実施形態において、積層鉄心の磁極歯形状を楕円形状或いは円形状に形成するように構成してもよい。図20は、第2変形例におけるステータ積層鉄心11Bの磁極歯13Bを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。図21は、第2変形例における鉄心片16等の枚数カウントと第1ステーションS1の回転角度との関係を示す図である。第1ステーションS1の回転角を図21に示すように変化させる制御を行うことにより、図20に示すような楕円形或いは円形の磁極歯形状を得ることができる。本変形例の磁極歯形状のステータ積層鉄心11Bによれば、巻線が滑らかに変形するので巻線の損傷を少なくすることができる。
(第3変形例)
次に、第二の実施形態について変形を施した第3変形例について説明する。まず、第3変形例の製造装置M3で製造される4極の4相交流モータのステータ積層鉄心11Cの構成について、図22乃至図24を参照しつつ説明する。図22は、製造装置M3によって製造されるステータ積層鉄心11Cを示す斜視図であり、図23は、製造装置M3によって帯状の電磁鋼板10を打ち抜いて得られた鉄心片16C〜18Cの平面図であり、同図(a)は最下部の鉄心片16Cを、同図(b)は中間部の鉄心片17Cを、同図(c)は最上部の鉄心片18Cをそれぞれ示している。図24は、ステータ積層鉄心11Cの各磁極歯42A〜45Aを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。尚、図24ではループ状巻線47A,46Aを各磁極歯42A〜45Aと重ねて図示している。
磁極歯42A、44Aは、図22、図24に示すように、台形状の同一形状であるが、磁極歯44Aは磁極歯42Aを軸方向に対して反転した形状となっている。また、磁極歯43A、45Aは平行四辺形の同一形状であるが磁極歯45Aは磁極歯43Aを軸方向に対して反転した形状となっている。各磁極歯間の距離41Aは軸方向位置に依らず一定となっている。
次に、第3変形例における製造装置M3の構成及び製造装置M3によりステータ積層鉄心11Cの磁極歯42A、43A、44A、45Aを形成する工程における各部の作用について説明する。図25は、第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cの作動説明図であり、同図(a)は回転前の状態を、同図(b)は回転後の状態をそれぞれ示しており、回転移動前のステーション位置を破線で示している。図26は、鉄心片16C等の枚数カウントと第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cの回転角度との関係を示す図である。
製造装置M3では、上述した第二の実施形態の製造装置M2と同様に、第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cの両方が可動ステーションである。本変形例における第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cは、図25に示すように、第3ステーションS3及び第4ステーションS4を固定する上型フレーム51や下型フレーム52とは独立となっており、第1ステーションS1C及び第2ステーションS2C自体が回転可能となっている。また、第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cには、周方向に配列された4個の長方形状の空間部を打ち抜き可能なパンチ及びダイがそれぞれ設けられている。尚、第1ステーションS1C及び第2ステーションS2Cの回転機構の構成は、図6に示す第一の実施形態における第1ステーションS1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
ここで、磁極歯42A、43A、44A、45Aの各側面部81A、82A、83A、84A、85A、86A、87A、88Aは、軸方向に対する傾きの違いから2つのグループ、すなわち、側面部82A、83A、84A、85Aのグループ(以下、第1側面部グループと称する)と側面部81A、86A、87A、88Aのグループ(以下、第2側面部グループと称する)とに分けることができる。各磁極歯間の距離41Aは軸方向位置に依らず一定であるから、第1側面部グループは1回のプレス打ち抜きで形成することができる。同様に第2側面部グループも1回のプレス打ち抜きで形成することができる。
本変形例では、第1ステーションS1Cが、第1側面部グループを周方向における可変位置でプレス打ち抜きし、第2ステーションS2Cが、第2側面部グループを周方向における可変位置でプレス打ち抜きすることにより、各側面部81A〜88Aを形成する。すなわち、図25に示すように、プレス打ち抜きのサイクル毎に第1ステーションS1Cと第2ステーションS2Cとを互いに逆方向に微小回転させ、プレス打ち抜きを行う。このとき、磁極歯42A、44Aは、それぞれ2回の打ち抜きによって形成される。その後、第3ステーションS3及び第4ステーションS4により内周部及び外周部をそれぞれプレス打ち抜きし、得られた鉄心片16C等を第4ステーションS4で積層することにより磁極歯42A〜45Aを備えるステータ積層鉄心11Cを製造することができる。
台形状および平行四辺形の磁極歯形状はいわゆるスキューと同様の効果が得られ、コギング、トルクリップルを低減することができる。また、巻線46A、47Aを軸方向に対して斜めに通すことで巻線長が短くなり、銅損を低減し高効率なモータとすることができる。
(第4変形例)
また、上記第3変形例において、積層鉄心の磁極歯形状を正弦波状に形成するように構成してもよい。図27は、第4変形例におけるステータ積層鉄心11Dの各磁極歯42B、43B、44B、45Bを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。図28は、第4変形例における鉄心片16D等の枚数カウントと第1ステーションS1Cの回転角度及び第2ステーションS2Cの回転角度との関係を示す図である。
図27に示す磁極歯42B、43B、44B、45Bの形状はループ状巻線を備える4極の4相交流モータの例である。磁極歯42B、44Bは正弦波状の同一形状であるが磁極歯44Bは磁極歯42Bを軸方向に対して反転した形状となっている。磁極歯43B、45Bは側面が正弦波状となっている同一形状であるが磁極歯45Bは磁極歯43Bを軸方向に対して反転した形状となっている。各磁極歯間の距離41Bは軸方向位置に依らず一定となっている。
そして、第1ステーションS1Cの回転角及び第2ステーションS2Cの回転角を図28に示すように変化させる制御を行うことにより、図27に示すような正弦波状の磁極歯形状を得ることができる。正弦波状の磁極歯形状により正弦波状の磁束変化となりコギング、トルクリップルを低減することができる。また、巻線46B、47Bを軸方向に対して斜めに通すことで巻線長が短くなり銅損が低減するとともに、巻線が曲がる部分で巻線が滑らかに変形するので巻線の損傷を少なくできる。
(第5変形例)
次に、第二の実施形態について変形を施した第5変形例について説明する。まず、第5変形例の製造装置M5で製造される4極の3相交流モータのステータ積層鉄心11Eの構成について、図29乃至図31を参照しつつ説明する。図29は、製造装置M5によって製造されるステータ積層鉄心11Eを示す斜視図であり、図30は、製造装置M5によって帯状の電磁鋼板10を打ち抜いて得られた鉄心片16E〜18Eの平面図であり、同図(a)は最下部の鉄心片16Eを、同図(b)は中間部の鉄心片17Eを、同図(c)は最上部の鉄心片18Eをそれぞれ示している。図31は、ステータ積層鉄心11Eの各磁極歯35A〜37Aを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。尚、図31では2本のループ状巻線38A,39Aを各磁極歯35A〜37Aと重ねて図示している。
磁極歯35A、36A、37AはそれぞれU相、V相、W相に相当する。磁極歯35A、37Aは台形状の同一形状であるが、磁極歯37Aは磁極歯35Aを軸方向に対して反転した形状となっている。磁極歯36Aは平行四辺形であり、磁極歯間の距離31Aは軸方向位置に依らず一定となっている。
次に、第5変形例における製造装置M5の構成及び製造装置M5によりステータ積層鉄心11Eの磁極歯35A、36A、37Aを形成する工程における各部の作用について説明する。図32は、第1ステーションS1E及び第2ステーションS2Eの作動説明図であり、同図(a)は回転前の状態を、同図(b)は回転後の状態をそれぞれ示しており、回転移動前のステーション位置を破線で示している。図33は、鉄心片16E等の枚数カウントと第1ステーションS1E及び第2ステーションS2Eの回転角度との関係を示す図である。
製造装置M5では、上述した第3変形例の製造装置M3と同様に、第1ステーションS1E及び第2ステーションS2Eの両方が可動ステーションである。本変形例における第1ステーションS1E及び第2ステーションS2Eは、図32に示すように、第3ステーションS3及び第4ステーションS4を固定する上型フレーム51や下型フレーム52とは独立となっており、第1ステーションS1E及び第2ステーションS2E自体が回転可能となっている。また、第1ステーションS1Eには、周方向に配列された4個の長方形状の空間部を打ち抜き可能なパンチ及びダイが設けられ、第2ステーションS2Eには、軸中心を挟んで対称をなす2個の長方形状の空間部を打ち抜き可能なパンチ及びダイが設けられている。尚、第1ステーションS1E及び第2ステーションS2Eの回転機構の構成は、図6に示す第一の実施形態における第1ステーションS1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
ここで、磁極歯35A、36A、37Aの各側面部91A、92A、93A、94A、95A、96Aは、軸方向に対する傾きの違いから2つのグループ、すなわち、側面部92A、93A、94A、95Aのグループ(以下、第1側面部グループと称する)と、側面部91A、96Aのグループ(以下、第2側面部グループと称する)とに分けることができる。各磁極歯間の距離31Aは軸方向位置に依らず一定であるから、第1側面部グループは1回のプレス打ち抜きで形成することができる。同様に第2側面部グループも1回のプレス打ち抜きで形成することができる。
本変形例では、第1ステーションS1Eが、第1側面部グループを周方向における可変位置でプレス打ち抜きし、第2ステーションS2Eが、第2側面部グループを周方向における可変位置でプレス打ち抜きすることにより、各側面部91A〜96Aを形成する。すなわち、図32,図33に示すように、プレス打ち抜きのサイクル毎に第1ステーションS1Eと第2ステーションS2Eとを互いに逆方向に微小回転させ、プレス打ち抜きを行う。このとき、磁極歯35A、37Aは、それぞれ2回の打ち抜きによって形成される。その後、第3ステーションS3及び第4ステーションS4により内周部及び外周部をそれぞれプレス打ち抜きし、得られた鉄心片16E等を第4ステーションS4で積層することにより磁極歯35A〜37Aを備えるステータ積層鉄心11Eを製造することができる。
ループ状巻線38A、39Aは同一形状であり、ループ状巻線39Aはループ状巻線38Aを軸方向に対して反転した形状である。次に制御電流について説明する。U相電流、V相電流、W相電流をそれぞれIu、Iv、Iwとすると、ループ状巻線38Aには電流(Iu−Iv)を、ループ状巻線39Aには電流(Iv−Iw)を流すように制御すれば、3相交流モータとして作用する。また、台形状および平行四辺形の磁極歯形状はいわゆるスキューと同様の効果が得られ、コギング、トルクリップルを低減することができる。また、巻線38A、39Aを軸方向に対して斜めに通すことで巻線長が短くなり、銅損を低減し高効率なモータとすることができる。
(第6変形例)
また、上記第5変形例において、積層鉄心の磁極歯形状を正弦波状に形成するように構成してもよい。図34は、第6変形例におけるステータ積層鉄心11Fの各磁極歯35B〜37Bを内周側から視た状態を示す周方向展開図である。図35は、第6変形例における鉄心片16E等の枚数カウントと第1ステーションS1Eの回転角度及び第2ステーションS2Eの回転角度との関係を示す図である。尚、図34では2本のループ状巻線38B,39Bを各磁極歯35B〜37Bと重ねて図示している。
図34に示す磁極歯35B、36B、37Bの形状はループ状巻線を備える4極の3相交流モータの例である。磁極歯35B、36B、37BはそれぞれU相、V相、W相に相当する。磁極歯35B、37Bは正弦波状の同一形状であるが磁極歯37Bは磁極歯35Bを軸方向に対して反転した形状となっている。磁極歯36Bは側面の形状が正弦波状となっている。ループ状巻線38B、39Bは同一形状であり、ループ状巻線39Bはループ状巻線38Bを軸方向に対して反転した形状である。磁極歯間の距離31Bは軸方向位置に依らず一定でとなっている。
そして、第1ステーションS1Eの回転角及び第2ステーションS2Eの回転角を図35に示すように変化させる制御を行うことにより、図34に示すような正弦波状の磁極歯形状を得ることができる。正弦波状の磁極歯形状により正弦波状の磁束変化となりコギング、トルクリップルを低減することができる。また、巻線38B、39Bを軸方向に対して斜めに通すことで巻線長が短くなり銅損が低減するとともに、巻線が曲がる部分で巻線が滑らかに変形するので巻線の損傷を少なくできる。
(その他の変形例)
上述した各実施形態では磁極歯形状を2回に分けて打ち抜き形成する例について説明したが、これに限定されるものではなく、磁極歯形状を3回以上に分けて打ち抜き形成してもよい。
また、上記各実施形態では第1ステーションS1等の可動ステーションにおけるステーション回転機構の動力源としてサーボモータを用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、油圧、空圧などその他の動力源を用いてもよい。
また、ステーション回転機構として歯車を用いた回転機構の例を示したが、これに限定されるものではなく、ベルトを用いた回転機構やチェーンを用いた回転機構を採用してもよい。
また、ステーション回転機構を可動ステーションの下型に連結する構成としたが、これに限定されるものではなく、ステーション回転機構を可動ステーションの上型に連結するようにしてもよいし、上型、下型のそれぞれにステーション回転機構を設けてもよく、この場合には上型と下型の位置合わせのためにガイドピンなどを設けるようにしてもよい。さらに、必要な部分のみ(例えば、パンチとダイのみ)を相互に連携して回転させてもよい。また、第1ステーションS1等の移動の態様は回転移動に限るものではなく、直線移動としてもよい。
また、上記各実施形態では磁極歯の軸方向長さが積層鉄心の軸方向長さと同じ例を示したが、磁極歯の軸方向長さが積層鉄心の軸方向長さより短くともよい。これにより、巻線が積層鉄心よりはみ出すことがなくコイルエンドをなくしモータを小型にすることができる。
また、上記各実施形態ではインナーロータ構造のモータのステータ積層鉄心について説明したが、これに限定されるものではなく、ステータを内径側に配置し、ロータを外径側に配置したアウターロータ構造のモータのステータ積層鉄心についても本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態ではステータ積層鉄心について説明したが、ロータ積層鉄心に対しても本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では磁極歯を等間隔に配置した例について説明したが、これに限定されるものではなく、磁極歯を不等間隔に配置してもよい。さらに、磁極歯を円周方向で同一形状とした例について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の磁極歯形状がそれぞれ異なっていてもよい。この場合には可動ステーションの数を増やすなどする必要がある。
また、上記各実施形態では鉄心片の磁極歯形状として対称形状としたが、これに限定するものではなく非対称な磁極歯形状としてもよい。さらに、モータ用鉄心片の磁極歯の歯幅に相当する形状を直線状の例について説明したが、これに限定されるものではなく、曲線状や直線を組合わせた形状(例えば、磁極歯の内周側につばを付けた形状など)としてもよい。また、ステータ積層鉄心にした時のステータ積層鉄心の内周からみた磁極歯形状として線対称あるいは点対称である形状について示したが、これに限定するものではなく非対称な磁極歯形状としてもよい。
また、上記各実施形態で複数の鉄心片のみで構成したステータの例について示したが、複雑な磁極歯形状の場合には部分的に圧粉磁心を用いてもよい。
さらに、上記各実施形態では、モータ用の積層鉄心における磁極歯の形状を形成するために本発明を適用した例を示したが、例えば、外周部、冷却用の貫通穴等を様々な形状に形成する場合に本発明を適用してもよい。
本発明は、モータ用の積層鉄心における磁極歯等を様々な形状に作製することが必要とされる場合に利用可能である。
一の実施形態(本発明の実施形態)の積層鉄心製造装置を示す概略構成図である。 第一の実施形態の製造装置によって製造されるステータ積層鉄心を示す斜視図である。 第一の実施形態の製造装置によって帯状の電磁鋼板を打ち抜いて得られる鉄心片の平面図であり、(a)は最下部の鉄心片を、(b)は中間部の鉄心片を、(c)は最上部の鉄心片をそれぞれ示している。 第一の実施形態におけるステータ積層鉄心の各磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第一の実施形態の製造装置の下型を示す平面図である。 第一の実施形態における第1ステーションを示す断面図である。 第一の実施形態における第2ステーションを示す断面図である。 第一の実施形態における第4ステーションを示す断面図である。 第一の実施形態における第1ステーションの作動説明図であり、(a)は回転前の状態を、(b)は回転後の状態をそれぞれ示している。 第一の実施形態における鉄心片の製造工程図である。 製造装置における処理の流れを示すフローチャートである。 第一の実施形態における鉄心片の枚数カウントと第1ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第二の実施形態(参考実施形態)における製造装置の下型を示す平面図である。 第二の実施形態における第1ステーション及び第2ステーションの作動説明図であり、同図(a)は回転前の状態を、同図(b)は回転後の状態をそれぞれ示している。 第二の実施形態における鉄心片の製造工程図である。 第二の実施形態における鉄心片の枚数カウントと第1ステーション及び第2ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第二の実施形態の製造装置によって帯状の電磁鋼板を打ち抜いて得られた鉄心片の平面図であり、(a)は最下部の鉄心片を、(b)は中間部の鉄心片を、(c)は最上部の鉄心片をそれぞれ示している。 第1変形例におけるステータ積層鉄心の磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第1変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第2変形例におけるステータ積層鉄心の磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第2変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第3変形例の製造装置によって製造されるステータ積層鉄心を示す斜視図である。 第3変形例の製造装置によって帯状の電磁鋼板を打ち抜いて得られた鉄心片の平面図であり、(a)は最下部の鉄心片を、(b)は中間部の鉄心片を、(c)は最上部の鉄心片をそれぞれ示している。 第3変形例におけるステータ積層鉄心の各磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第3変形例における第1ステーション及び第2ステーションの作動説明図であり、(a)は回転前の状態を、(b)は回転後の状態をそれぞれ示している。 第3変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーション及び第2ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第4変形例におけるステータ積層鉄心の各磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第4変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーション及び第2ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第5変形例の製造装置によって製造されるステータ積層鉄心を示す斜視図である。 第5変形例の製造装置によって帯状の電磁鋼板を打ち抜いて得られた鉄心片の平面図であり、(a)は最下部の鉄心片を、(b)は中間部の鉄心片を、(c)は最上部の鉄心片をそれぞれ示している。 第5変形例におけるステータ積層鉄心の各磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第5変形例における第1ステーション及び第2ステーションの作動説明図であり、(a)は回転前の状態を、(b)は回転後の状態をそれぞれ示している。 第5変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーション及び第2ステーションの回転角度との関係を示す図である。 第6変形例におけるステータ積層鉄心の各磁極歯を内周側から視た状態を示す周方向展開図である。 第6変形例における鉄心片の枚数カウントと第1ステーション及び第2ステーションの回転角度との関係を示す図である ステータ用の鉄心片の従来例を示す平面図である。 複数の鉄心片を積層してなるステータ積層鉄心の従来例を示す斜視図である。 従来のステータ積層鉄心製造装置を示す概略構成図である。 従来の製造装置の下型を示す平面図である。 従来の製造装置における鉄心片の製造工程図である。 ステータ積層鉄心の他の従来例を示す斜視図である。
符号の説明
M1 積層鉄心製造装置(第一の実施形態)
M2 積層鉄心製造装置(第二の実施形態)
M3 積層鉄心製造装置(第3変形例)
M5 積層鉄心製造装置(第5変形例)
S1 第1ステーション(可動ステーション)
S1C 第1ステーション(可動ステーション)
S1E 第1ステーション(可動ステーション)
S2 第2ステーション(固定ステーション)
S2A 第2ステーション(可動ステーション)
S2C 第2ステーション(可動ステーション)
S2E 第2ステーション(可動ステーション)
10 電磁鋼板
11 ステータ積層鉄心
11A ステータ積層鉄心
11B ステータ積層鉄心
11C ステータ積層鉄心
11D ステータ積層鉄心
13 磁極歯
13A 磁極歯
13B 磁極歯
16,17,18 鉄心片
16C,17C,18C 鉄心片
16D,17D,18D 鉄心片
16E,17E,18E 鉄心片
35A,36A,37A 磁極歯
42A,43A,44A,45A 磁極歯
42B,43B,44B,45B 磁極歯
56 ベース(ステーション回転機構)
57 ラジアルベアリング(ステーション回転機構)
58 スラストベアリング(ステーション回転機構)
59 被動歯車(ステーション回転機構)
60 中間歯車(ステーション回転機構)
61 サーボモータ(ステーション回転機構)
62 駆動歯車(ステーション回転機構)
63 ダイ(プレス型)
64 パンチ(プレス型)
65,65A ダイ(プレス型)
66 パンチ(プレス型)
67 ダイ(プレス型)
69 ダイ(プレス型)
70 パンチ(プレス型)
71 シリンダ(積層鉄心回転機構)
72 駆動部(積層鉄心回転機構)

Claims (6)

  1. 複数のプレスステーションにより帯状の電磁鋼板に順次プレス打ち抜き加工を施して所定形状を有する鉄心片を作製し、前記各鉄心片を軸方向に順次積層してモータ用の積層鉄心を製造する方法であって、
    前記電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な可動ステーションを用いて前記鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成する可動ステーションプレス工程と、
    前記電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を実行可能な固定ステーションを用いて前記鉄心片における前記磁極歯の側面部の他方を形成する固定ステーションプレス工程と、
    前記積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、前記電磁鋼板から打ち抜いた前記鉄心片を積層する積層工程と
    を備えたことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 前記可動ステーションプレス工程は、前記電磁鋼板にプレス打ち抜き加工する位置を回転方向に順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させてプレス打ち抜き加工を施すことを特徴とする請求項1に記載の積層鉄心の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法によって製造されたモータ用の積層鉄心。
  4. プレス型をそれぞれ有し所定経路に沿って並置された複数のプレスステーションを備え、前記各プレスステーションへ連続的に送り出される帯状の電磁鋼板に前記各プレスステーションにより順次プレス打ち抜き加工を施して所定形状を有する鉄心片を作製し、前記各鉄心片を軸方向に順次積層してモータ用の積層鉄心を製造するように構成された装置であって、
    前記電磁鋼板にプレスサイクル毎に可変位置でプレス打ち抜き加工を施して前記鉄心片における磁極歯の側面部の一方を形成する可動ステーションと、
    前記電磁鋼板に固定位置でプレス打ち抜き加工を施して前記鉄心片における前記磁極歯の側面部の他方を形成する固定ステーションと、
    前記積層された鉄心片を周方向へ所定角度回転させて、前記電磁鋼板から打ち抜いた前記鉄心片を積層する積層ステーションと
    を備えたことを特徴とする積層鉄心の製造装置。
  5. 前記可動ステーションは、上型及び下型と、これらを摺動可能に連結するガイドポストとを備え、前記上型及び前記下型と前記ガイドポストとが一体として移動可能に構成されたことを特徴とする請求項4に記載の積層鉄心の製造装置。
  6. 前記可動ステーションは、前記電磁鋼板に対して相対回転するステーション回転機構を有し、前記ステーション回転機構により回転位置を順次プレスサイクル毎の回転角度を変化させて前記電磁鋼板にプレス打ち抜き加工を施すことを特徴とする請求項4又は5に記載の積層鉄心の製造装置。
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