JP2007325404A - 積層鉄心の製造治具及び積層鉄心の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】組み合わせて環状となる分割鉄心片11〜13、14〜16をかしめ積層した複数の分割積層鉄心18〜20が環状に連結されて形成される積層鉄心の製造治具10において、周方向に分割され各分割積層鉄心18〜20を載置可能な円弧状台26〜28と、これに立設され分割積層鉄心18〜20を係止する係止部材29と、隣り合う円弧状台26〜28の周方向端部を、一部を除いて回動可能に連結する連結手段30とを有し、各分割積層鉄心18〜20を各円弧状台26〜28に載置し係止部材29で固定した状態で、各円弧状台26〜28を連結手段30により回動させ、環状に連結して形成された積層鉄心21を展開、又は展開した各分割積層鉄心18〜20を環状に復帰し連結する。
【選択図】図1
Description
このような積層鉄心は、分割して形成した分割積層鉄心を環状に連結して平面視して円形に形成する際、各分割積層鉄心間に支点がないため、最終製品である積層鉄心の形状のように円形に連結し形成することが難しいという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1には、隣り合う分割鉄心片の端部に、この端部同士が重なり合う連結部を設け、この連結部に回動支点を形成し、各分割鉄心片を該回動支点を介して回動させ、隣り合う分割鉄心片同士が回動するジョイントラップ方式と称される分割積層鉄心から環状の積層鉄心を製造する技術が開示されている。
そこで、例えば、特許文献2には、各分割積層鉄心への巻線を作業性よく実施するための装置が開示されている。
また、特許文献2に開示された技術は、打抜きかしめ積層された各分割積層鉄心を、クランプする保持部に装着し、該保持部を鎖状に連結した保持治具を介して、直線配列機構で直線的に並べて巻線し、巻線後に前記保持治具の他端に配置したリング状配列機構で、分割積層鉄心をリング状にするものであるが、作業性が悪く、積層鉄心の製造効率も低下し、更には装置構成が大掛かりになる問題もある。
周方向に複数に分割され、複数の前記分割積層鉄心をそれぞれ載置可能な円弧状台と、
前記各円弧状台に立設され、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を係止する係止部材と、
隣り合う前記円弧状台の周方向端部を、一部を除いて回動可能に連結する連結手段とを有し、前記各分割積層鉄心を前記各円弧状台にそれぞれ載置し前記係止部材で固定した状態で、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させることにより、環状に連結して形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開、又は展開した前記各分割積層鉄心を環状に復帰し連結する。
環状に連結する複数の前記分割積層鉄心を、周方向に複数に分割され、しかも隣り合う周方向端部が一部を除いて連結手段によって回動可能に連結された円弧状台にそれぞれ載置し、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を、前記円弧状台に立設された係止部材に係止して固定し、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、環状に連結し形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開して加工処理を行った後、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、前記各分割積層鉄心を環状に復帰させ連結する。
第2の発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記分割積層鉄心は、円弧状のヨーク部と、該ヨーク部から半径方向内側へ延びる磁極部とを有する分割固定子鉄心であり、前記加工処理は、展開した前記各分割固定子鉄心の前記磁極部に巻線を装着する巻線処理であることが好ましい。
また、積層鉄心は、環状に連結した状態で円弧状台に載置できるので、積層鉄心の製造の際に、例えば、回し積みやスキューさせて積層できる。
そして、複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成される積層鉄心は、各円弧状台で構成される製造治具に載せた状態で搬送できるので、作業性が良好である。
更に、製造治具自体が、前記円弧状台により回動可能であるので、従来のように、分割積層鉄心の周方向端部に回動支点を形成することなく、当該分割積層鉄心同士を回動させ展開できる。
また、プレス金型装置によって打抜きかしめ積層された分割積層鉄心を、環状に連結した状態でそのまま各円弧状台に載置できるので、積層鉄心を円弧状台から降ろすことなく、そのままの状態でその後の加工処理を実施できる。
請求項3記載の積層鉄心の製造方法は、隣り合う分割積層鉄心の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開されるので、展開した各分割積層鉄心を容易に環状に復帰し連結することができ、しかも連結後の隣り合う分割積層鉄心の結合状態を強固にできる。
請求項4記載の積層鉄心の製造方法は、分割積層鉄心を環状に連結して形成された積層鉄心を、製造治具に載置した状態で展開できるので、各磁極部への巻線作業を容易に実施できる。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造治具(以下、単に製造治具ともいう)10は、図3に示す、組み合わせて環状となる分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16を条材(金属板の一例)17から複数打抜き、分割鉄心片11〜16をそれぞれかしめ積層した図4に示す複数の分割積層鉄心18〜20が、環状に連結されて形成される積層鉄心の一例である固定子積層鉄心(ステータともいう)21の製造治具であり、各分割積層鉄心18〜20を、製造する固定子積層鉄心21の形状に環状に連結した状態で載置可能なものである。この各分割積層鉄心18〜20は、円弧状のヨーク部22〜24と、該ヨーク部22〜24から半径方向内側へ延びる磁極部25とを有する分割固定子鉄心である。以下、詳しく説明する。
そして、この製造治具10は、固定子積層鉄心21の各分割積層鉄心18〜20を載置可能な円弧状台26〜28と、各円弧状台26〜28に立設され各分割積層鉄心18〜20の半径方向外側を係止する係止部材29と、隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28を回動可能に連結する連結手段30とを有している。
円弧状台26〜28の数は、分割積層鉄心18〜20の分割個数に対応(ここでは8個)し、製造治具10の軸心を中心として、周方向に等角度に複数分割して構成されている。この隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28の周方向端部は、連結手段30により回動可能に連結されている。
このように構成することで、各円弧状台26〜28を連結手段30の回動軸33を中心として回動させ、各円弧状台26〜28の回動軸33が取付けられていない下側連結部34と上側連結部35を結合することにより、各円弧状台26〜28を、平面視して環状に連結することができ、また下側連結部34と上側連結部35の結合を解いて開くことにより、例えば直線状に展開できる。
また、円弧状台の周方向端部にストッパー部を設けることで、隣り合う円弧状台の開き角度を調整でき、例えば、連結された円弧状台を平面視して直線状又は曲線のような所定形状に調整できる。
なお、環状に各円弧状台26〜28が連結された状態の製造治具10は、製造治具10の環状の円弧状台26〜28の外径が、例えば、製造する固定子積層鉄心21の外径の10%以上30%以下程度大きく、内径が、固定子積層鉄心21のヨーク部22〜24の内径の10%以上30%以下程度大きくなっている。
なお、係止部材は、円弧状台に対して、その半径方向に移動可能に構成してもよい。
また、係止部材は、拡幅部分を設けることなく、平面視して矩形状(例えば、長方形又は正方形)に形成してもよい。
そして、係止部材は、各円弧状台の半径方向内側、更には半径方向内に設けてもよい。この場合、係止部材は、その半径方向外側部分を、平面視して、製造治具の外側に向かって拡幅させる。
なお、各円弧状台26〜28に載置された固定子積層鉄心21は、ヨーク部22〜24の少なくとも外側周辺部が各円弧状台26〜28上に載置された状態となっているが、各円弧状台の半径方向の幅を調整することで、各円弧状台上にヨーク部全てが載置されてもよい。
図6(A)に示すように、分割鉄心片40の周方向中央部で、その半径方向外側に、外方へ向けて開口した逆T字状の係合部41を設けた場合、係止部材をこれに対応する形状で構成することで、係止部材が係合部41に入り込み係止できる。
図6(B)に示すように、分割鉄心片42のヨーク片部43の周方向両端部で、その半径方向外側に、切欠き44、45を設けた場合、各円弧状台の周方向両端部に一対の係止部材を設ける。これにより、一対の係止部材が各切欠き44、45内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
図6(D)に示すように、分割鉄心片48のヨーク片部49の周方向両側に、その半径方向外側に開口した切欠き50、51を設けた場合、各円弧状台の周方向両側に係止部材を設ける。これにより、係止部材が各切欠き50、51内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
なお、図5に示すように、係止部材29の高さは、固定子積層鉄心21の上端位置よりも僅かに低くなっているが、積層鉄心の上端位置と同じ、更にはそれより高くしてもよく、また、各分割鉄心片はかしめ積層されているので、係止部材29が積層鉄心の上端位置より低くても問題ない。
図2に示すように、パイロット60により連続的に搬送される条材17に対し、ステーションAで丸孔61抜きを行い、ステーションBでスロット62抜きを行う。
次に、図3(A)、(B)に示すように、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16をそれぞれ組み合わせて環状となる2種類の分割鉄心片群を製造するため、ステーションC又はステーションDで、各分割鉄心片のヨーク片部の両側の切り離しを行う。
そして、ステーションEでアリ溝36形成用の孔65を開け、ステーションFで加工処理することなく、ステーションGでかしめ部66を形成し、ステーションHで外形抜きしてかしめ積層する。このステーションHにおいては、必要に応じて回し積み、或いはスキューを、かしめ積層の際にダイスを回す、或いは少し回すことにより、行うことができる。
ステーションHは、ダイス67及びこれに嵌入するパンチ68と、このダイス67の下方に配置されるスクイズリング69とを有するプレス金型装置70によって、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16がそれぞれ環状に配置された状態で、条材17から打抜きかしめ積層する工程である。
このかしめ積層に際しては、各ヨーク片部の両側の切り離しを、ステーションCで行った分割鉄心片11〜13からなる分割鉄心片群と、ステーションDで行った分割鉄心片14〜16からなる分割鉄心片群とを、複数枚(ここでは、3枚)毎交互に行う。この2種類の分割鉄心片群は、分割鉄心片の磁極片部を中心として左右のヨーク片部の長さが異なっているため、交互に積層した際、ヨーク片部の端部が、平面視して互いに重なり合う。これにより、磁気抵抗を抑制して、積層鉄心の磁気性能を従来よりも向上できる。
なお、分割鉄心片群の打抜きに際しては、最下段に位置する分割鉄心片群の打抜き前に、分割されていない環状のダミー板(かしめ部は形成されていない)を、予めダイス内に配置しておき、分割鉄心片群の打抜きを行ってもよい。
これにより、最下段に位置する分割鉄心片群が打抜かれた際に、これらがバラバラになることを防止できる。この場合、ダミー板を除去した後、積層鉄心を製造治具の各円弧状台上に載置する。
次に、各分割積層鉄心18〜20を各円弧状台26〜28にそれぞれ載置し係止部材29で固定した状態で、円弧状台26と円弧状台28の間を解いて、各円弧状台26〜28を回動軸33を中心として回動させることにより、環状に連結した固定子積層鉄心21を展開する。このとき、隣り合う分割積層鉄心18、19、分割積層鉄心19、19、分割積層鉄心19、20は、各分割積層鉄心18〜20を構成する複数枚毎に積層された各分割鉄心片11〜16の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開される。
なお、展開する角度は、加工処理の内容に応じて調整でき、巻線処理を行う場合は、巻線機の先端径に合わせて調整することが好ましい。
そして、隣り合う分割積層鉄心18と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心18と分割積層鉄心20との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心20との間をそれぞれ溶接することで、最終製品となる固定子積層鉄心21を製造する。
また、前記実施の形態においては、積層鉄心として分割型の固定子積層鉄心を製造する場合について説明したが、分割型の回転子積層鉄心(ロータともいう)を製造する場合に適用することもできる。
更に、前記実施の形態においては、積層鉄心を展開した後に行う加工処理として、巻線処理を行った場合について説明したが、これに限定されるものではない。
このような積層鉄心は、分割して形成した分割積層鉄心を環状に連結して平面視して円形に形成する際、各分割積層鉄心間に支点がないため、最終製品である積層鉄心の形状のように円形に連結し形成することが難しいという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1には、隣り合う分割鉄心片の端部に、この端部同士が重なり合う連結部を設け、この連結部に回動支点を形成し、各分割鉄心片を該回動支点を介して回動させ、隣り合う分割鉄心片同士が回動するジョイントラップ方式と称される分割積層鉄心から環状の積層鉄心を製造する技術が開示されている。
そこで、例えば、特許文献2には、各分割積層鉄心への巻線を作業性よく実施するための装置が開示されている。
また、特許文献2に開示された技術は、打抜きかしめ積層された各分割積層鉄心を、クランプする保持部に装着し、該保持部を鎖状に連結した保持治具を介して、直線配列機構で直線的に並べて巻線し、巻線後に前記保持治具の他端に配置したリング状配列機構で、分割積層鉄心をリング状にするものであるが、作業性が悪く、積層鉄心の製造効率も低下し、更には装置構成が大掛かりになる問題もある。
複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成された状態の前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心をそれぞれ載置する複数の円弧状台と、
前記各円弧状台に立設され、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を係止する係止部材と、
隣り合う前記円弧状台の周方向端部を、一部を除いて回動可能に連結する連結手段とを有し、前記各分割積層鉄心を前記各円弧状台にそれぞれ載置し前記係止部材で固定した状態で、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させることにより、環状に連結して形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開、又は展開した前記各分割積層鉄心を環状に復帰し連結する。
前記複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成された前記積層鉄心の複数の前記分割積層鉄心を、前記プレス金型装置の下方に配置されて、周方向に複数に分割され、しかも隣り合う周方向端部が一部を除いて連結手段によって回動可能に連結された円弧状台に、前記プレス金型装置から落とし込んでそれぞれ載置し、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を、前記円弧状台に立設された係止部材に係止して固定し、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、環状に連結し形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開して加工処理を行った後、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、前記各分割積層鉄心を環状に復帰させ連結する。
第2の発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記分割積層鉄心は、円弧状のヨーク部と、該ヨーク部から半径方向内側へ延びる磁極部とを有する分割固定子鉄心であり、前記加工処理は、展開した前記各分割固定子鉄心の前記磁極部に巻線を装着する巻線処理であることが好ましい。
また、積層鉄心は、環状に連結した状態で円弧状台に載置できるので、積層鉄心の製造の際に、例えば、回し積みやスキューさせて積層できる。
そして、複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成される積層鉄心は、各円弧状台で構成される製造治具に載せた状態で搬送できるので、作業性が良好である。
更に、製造治具自体が、前記円弧状台により回動可能であるので、従来のように、分割積層鉄心の周方向端部に回動支点を形成することなく、当該分割積層鉄心同士を回動させ展開できる。
また、プレス金型装置によって打抜きかしめ積層された分割積層鉄心を、環状に連結した状態でそのまま各円弧状台に載置できるので、積層鉄心を円弧状台から降ろすことなく、そのままの状態でその後の加工処理を実施できる。
請求項3記載の積層鉄心の製造方法は、隣り合う分割積層鉄心の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開されるので、展開した各分割積層鉄心を容易に環状に復帰し連結することができ、しかも連結後の隣り合う分割積層鉄心の結合状態を強固にできる。
請求項4記載の積層鉄心の製造方法は、分割積層鉄心を環状に連結して形成された積層鉄心を、製造治具に載置した状態で展開できるので、各磁極部への巻線作業を容易に実施できる。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造治具(以下、単に製造治具ともいう)10は、図3に示す、組み合わせて環状となる分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16を条材(金属板の一例)17から複数打抜き、分割鉄心片11〜16をそれぞれかしめ積層した図4に示す複数の分割積層鉄心18〜20が、環状に連結されて形成される積層鉄心の一例である固定子積層鉄心(ステータともいう)21の製造治具であり、各分割積層鉄心18〜20を、製造する固定子積層鉄心21の形状に環状に連結した状態で載置可能なものである。この各分割積層鉄心18〜20は、円弧状のヨーク部22〜24と、該ヨーク部22〜24から半径方向内側へ延びる磁極部25とを有する分割固定子鉄心である。以下、詳しく説明する。
そして、この製造治具10は、固定子積層鉄心21の各分割積層鉄心18〜20を載置可能な円弧状台26〜28と、各円弧状台26〜28に立設され各分割積層鉄心18〜20の半径方向外側を係止する係止部材29と、隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28を回動可能に連結する連結手段30とを有している。
円弧状台26〜28の数は、分割積層鉄心18〜20の分割個数に対応(ここでは8個)し、製造治具10の軸心を中心として、周方向に等角度に複数分割して構成されている。この隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28の周方向端部は、連結手段30により回動可能に連結されている。
このように構成することで、各円弧状台26〜28を連結手段30の回動軸33を中心として回動させ、回動軸33が取付けられていない下側連結部34と上側連結部35を結合することにより、各円弧状台26〜28を、平面視して環状に連結することができ、また下側連結部34と上側連結部35の結合を解いて開くことにより、例えば直線状に展開できる。
また、円弧状台の周方向端部にストッパー部を設けることで、隣り合う円弧状台の開き角度を調整でき、例えば、連結された円弧状台を平面視して直線状又は曲線のような所定形状に調整できる。
なお、環状に各円弧状台26〜28が連結された状態の製造治具10は、製造治具10の環状の円弧状台26〜28の外径が、例えば、製造する固定子積層鉄心21の外径の10%以上30%以下程度大きく、内径が、固定子積層鉄心21のヨーク部22〜24の内径の10%以上30%以下程度大きくなっている。
なお、係止部材は、円弧状台に対して、その半径方向に移動可能に構成してもよい。
また、係止部材は、拡幅部分を設けることなく、平面視して矩形状(例えば、長方形又は正方形)に形成してもよい。
そして、係止部材は、各円弧状台の半径方向内側、更には半径方向内に設けてもよい。この場合、係止部材は、その半径方向外側部分を、平面視して、製造治具の外側に向かって拡幅させる。
なお、各円弧状台26〜28に載置された固定子積層鉄心21は、ヨーク部22〜24の少なくとも外側周辺部が各円弧状台26〜28上に載置された状態となっているが、各円弧状台の半径方向の幅を調整することで、各円弧状台上にヨーク部全てが載置されてもよい。
図6(A)に示すように、分割鉄心片40の周方向中央部で、その半径方向外側に、外方へ向けて開口した逆T字状の係合部41を設けた場合、係止部材をこれに対応する形状で構成することで、係止部材が係合部41に入り込み係止できる。
図6(B)に示すように、分割鉄心片42のヨーク片部43の周方向両端部で、その半径方向外側に、切欠き44、45を設けた場合、各円弧状台の周方向両端部に一対の係止部材を設ける。これにより、一対の係止部材が各切欠き44、45内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
図6(D)に示すように、分割鉄心片48のヨーク片部49の周方向両側に、その半径方向外側に開口した切欠き50、51を設けた場合、各円弧状台の周方向両側に係止部材を設ける。これにより、係止部材が各切欠き50、51内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
なお、図5に示すように、係止部材29の高さは、固定子積層鉄心21の上端位置よりも僅かに低くなっているが、積層鉄心の上端位置と同じ、更にはそれより高くしてもよく、また、各分割鉄心片はかしめ積層されているので、係止部材29が積層鉄心の上端位置より低くても問題ない。
図2に示すように、パイロット60により連続的に搬送される条材17に対し、ステーションAで丸孔61抜きを行い、ステーションBでスロット62抜きを行う。
次に、図3(A)、(B)に示すように、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16をそれぞれ組み合わせて環状となる2種類の分割鉄心片群を製造するため、ステーションC又はステーションDで、各分割鉄心片のヨーク片部の両側の切り離しを行う。
そして、ステーションEでアリ溝36形成用の孔65を開け、ステーションFで加工処理することなく、ステーションGでかしめ部66を形成し、ステーションHで外形抜きしてかしめ積層する。このステーションHにおいては、必要に応じて回し積み、或いはスキューを、かしめ積層の際にダイスを回す、或いは少し回すことにより、行うことができる。
ステーションHは、ダイス67及びこれに嵌入するパンチ68と、このダイス67の下方に配置されるスクイズリング69とを有するプレス金型装置70によって、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16がそれぞれ環状に配置された状態で、条材17から打抜きかしめ積層する工程である。
このかしめ積層に際しては、各ヨーク片部の両側の切り離しを、ステーションCで行った分割鉄心片11〜13からなる分割鉄心片群と、ステーションDで行った分割鉄心片14〜16からなる分割鉄心片群とを、複数枚(ここでは、3枚)毎交互に行う。この2種類の分割鉄心片群は、分割鉄心片の磁極片部を中心として左右のヨーク片部の長さが異なっているため、交互に積層した際、ヨーク片部の端部が、平面視して互いに重なり合う。これにより、磁気抵抗を抑制して、積層鉄心の磁気性能を従来よりも向上できる。
なお、分割鉄心片群の打抜きに際しては、最下段に位置する分割鉄心片群の打抜き前に、分割されていない環状のダミー板(かしめ部は形成されていない)を、予めダイス内に配置しておき、分割鉄心片群の打抜きを行ってもよい。
これにより、最下段に位置する分割鉄心片群が打抜かれた際に、これらがバラバラになることを防止できる。この場合、ダミー板を除去した後、積層鉄心を製造治具の各円弧状台上に載置する。
次に、各分割積層鉄心18〜20を各円弧状台26〜28にそれぞれ載置し係止部材29で固定した状態で、円弧状台26と円弧状台28の間を解いて、各円弧状台26〜28を回動軸33を中心として回動させることにより、環状に連結した固定子積層鉄心21を展開する。このとき、隣り合う分割積層鉄心18、19、分割積層鉄心19、19、分割積層鉄心19、20は、各分割積層鉄心18〜20を構成する複数枚毎に積層された各分割鉄心片11〜16の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開される。
なお、展開する角度は、加工処理の内容に応じて調整でき、巻線処理を行う場合は、巻線機の先端径に合わせて調整することが好ましい。
そして、隣り合う分割積層鉄心18と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心18と分割積層鉄心20との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心20との間をそれぞれ溶接することで、最終製品となる固定子積層鉄心21を製造する。
また、前記実施の形態においては、積層鉄心として分割型の固定子積層鉄心を製造する場合について説明したが、分割型の回転子積層鉄心(ロータともいう)を製造する場合に適用することもできる。
更に、前記実施の形態においては、積層鉄心を展開した後に行う加工処理として、巻線処理を行った場合について説明したが、これに限定されるものではない。
このような積層鉄心は、分割して形成した分割積層鉄心を環状に連結して平面視して円形に形成する際、各分割積層鉄心間に支点がないため、最終製品である積層鉄心の形状のように円形に連結し形成することが難しいという問題があった。
そこで、例えば、特許文献1には、隣り合う分割鉄心片の端部に、この端部同士が重なり合う連結部を設け、この連結部に回動支点を形成し、各分割鉄心片を該回動支点を介して回動させ、隣り合う分割鉄心片同士が回動するジョイントラップ方式と称される分割積層鉄心から環状の積層鉄心を製造する技術が開示されている。
そこで、例えば、特許文献2には、各分割積層鉄心への巻線を作業性よく実施するための装置が開示されている。
また、特許文献2に開示された技術は、打抜きかしめ積層された各分割積層鉄心を、クランプする保持部に装着し、該保持部を鎖状に連結した保持治具を介して、直線配列機構で直線的に並べて巻線し、巻線後に前記保持治具の他端に配置したリング状配列機構で、分割積層鉄心をリング状にするものであるが、作業性が悪く、積層鉄心の製造効率も低下し、更には装置構成が大掛かりになる問題もある。
プレス金型装置により前記複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成された前記積層鉄心の各分割積層鉄心をそのまま落とし込んでそれぞれ載置する複数の円弧状台と、
前記各円弧状台に立設され、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を係止する係止部材と、
隣り合う前記円弧状台の周方向端部を、一部を除いて回動可能に連結する連結手段とを有し、前記各分割積層鉄心を前記各円弧状台にそれぞれ載置し前記係止部材で固定した状態で、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させることにより、環状に連結して形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開、又は展開した前記各分割積層鉄心を環状に復帰し連結する。
前記複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成された前記積層鉄心の複数の前記分割積層鉄心を、前記プレス金型装置の下方に配置されて、周方向に複数に分割され、しかも隣り合う周方向端部が一部を除いて連結手段によって回動可能に連結された円弧状台に、前記プレス金型装置から落とし込んでそれぞれ載置し、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を、前記円弧状台に立設された係止部材に係止して固定し、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、環状に連結し形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開して加工処理を行った後、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、前記各分割積層鉄心を環状に復帰させ連結する。
第2の発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記分割積層鉄心は、円弧状のヨーク部と、該ヨーク部から半径方向内側へ延びる磁極部とを有する分割固定子鉄心であり、前記加工処理は、展開した前記各分割固定子鉄心の前記磁極部に巻線を装着する巻線処理であることが好ましい。
また、積層鉄心は、環状に連結した状態で円弧状台に載置できるので、積層鉄心の製造の際に、例えば、回し積みやスキューさせて積層できる。
そして、複数の分割積層鉄心を環状に連結して形成される積層鉄心は、各円弧状台で構成される製造治具に載せた状態で搬送できるので、作業性が良好である。
更に、製造治具自体が、前記円弧状台により回動可能であるので、従来のように、分割積層鉄心の周方向端部に回動支点を形成することなく、当該分割積層鉄心同士を回動させ展開できる。
また、プレス金型装置によって打抜きかしめ積層された分割積層鉄心を、環状に連結した状態でそのまま各円弧状台に載置できるので、積層鉄心を円弧状台から降ろすことなく、そのままの状態でその後の加工処理を実施できる。
請求項3記載の積層鉄心の製造方法は、隣り合う分割積層鉄心の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開されるので、展開した各分割積層鉄心を容易に環状に復帰し連結することができ、しかも連結後の隣り合う分割積層鉄心の結合状態を強固にできる。
請求項4記載の積層鉄心の製造方法は、分割積層鉄心を環状に連結して形成された積層鉄心を、製造治具に載置した状態で展開できるので、各磁極部への巻線作業を容易に実施できる。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造治具(以下、単に製造治具ともいう)10は、図3に示す、組み合わせて環状となる分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16を条材(金属板の一例)17から複数打抜き、分割鉄心片11〜16をそれぞれかしめ積層した図4に示す複数の分割積層鉄心18〜20が、環状に連結されて形成される積層鉄心の一例である固定子積層鉄心(ステータともいう)21の製造治具であり、各分割積層鉄心18〜20を、製造する固定子積層鉄心21の形状に環状に連結した状態で載置可能なものである。この各分割積層鉄心18〜20は、円弧状のヨーク部22〜24と、該ヨーク部22〜24から半径方向内側へ延びる磁極部25とを有する分割固定子鉄心である。以下、詳しく説明する。
そして、この製造治具10は、固定子積層鉄心21の各分割積層鉄心18〜20を載置可能な円弧状台26〜28と、各円弧状台26〜28に立設され各分割積層鉄心18〜20の半径方向外側を係止する係止部材29と、隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28を回動可能に連結する連結手段30とを有している。
円弧状台26〜28の数は、分割積層鉄心18〜20の分割個数に対応(ここでは8個)し、製造治具10の軸心を中心として、周方向に等角度に複数分割して構成されている。この隣り合う円弧状台26、27、円弧状台27、27、円弧状台27、28の周方向端部は、連結手段30により回動可能に連結されている。
このように構成することで、各円弧状台26〜28を連結手段30の回動軸33を中心として回動させ、回動軸33が取付けられていない下側連結部34と上側連結部35を結合することにより、各円弧状台26〜28を、平面視して環状に連結することができ、また下側連結部34と上側連結部35の結合を解いて開くことにより、例えば直線状に展開できる。
また、円弧状台の周方向端部にストッパー部を設けることで、隣り合う円弧状台の開き角度を調整でき、例えば、連結された円弧状台を平面視して直線状又は曲線のような所定形状に調整できる。
なお、環状に各円弧状台26〜28が連結された状態の製造治具10は、製造治具10の環状の円弧状台26〜28の外径が、例えば、製造する固定子積層鉄心21の外径の10%以上30%以下程度大きく、内径が、固定子積層鉄心21のヨーク部22〜24の内径の10%以上30%以下程度大きくなっている。
なお、係止部材は、円弧状台に対して、その半径方向に移動可能に構成してもよい。
また、係止部材は、拡幅部分を設けることなく、平面視して矩形状(例えば、長方形又は正方形)に形成してもよい。
そして、係止部材は、各円弧状台の半径方向内側、更には半径方向内に設けてもよい。この場合、係止部材は、その半径方向外側部分を、平面視して、製造治具の外側に向かって拡幅させる。
なお、各円弧状台26〜28に載置された固定子積層鉄心21は、ヨーク部22〜24の少なくとも外側周辺部が各円弧状台26〜28上に載置された状態となっているが、各円弧状台の半径方向の幅を調整することで、各円弧状台上にヨーク部全てが載置されてもよい。
図6(A)に示すように、分割鉄心片40の周方向中央部で、その半径方向外側に、外方へ向けて開口した逆T字状の係合部41を設けた場合、係止部材をこれに対応する形状で構成することで、係止部材が係合部41に入り込み係止できる。
図6(B)に示すように、分割鉄心片42のヨーク片部43の周方向両端部で、その半径方向外側に、切欠き44、45を設けた場合、各円弧状台の周方向両端部に一対の係止部材を設ける。これにより、一対の係止部材が各切欠き44、45内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
図6(D)に示すように、分割鉄心片48のヨーク片部49の周方向両側に、その半径方向外側に開口した切欠き50、51を設けた場合、各円弧状台の周方向両側に係止部材を設ける。これにより、係止部材が各切欠き50、51内に入り込み、分割積層鉄心を周方向両側から挟み込んで係止できる。
なお、図5に示すように、係止部材29の高さは、固定子積層鉄心21の上端位置よりも僅かに低くなっているが、積層鉄心の上端位置と同じ、更にはそれより高くしてもよく、また、各分割鉄心片はかしめ積層されているので、係止部材29が積層鉄心の上端位置より低くても問題ない。
図2に示すように、パイロット60により連続的に搬送される条材17に対し、ステーションAで丸孔61抜きを行い、ステーションBでスロット62抜きを行う。
次に、図3(A)、(B)に示すように、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16をそれぞれ組み合わせて環状となる2種類の分割鉄心片群を製造するため、ステーションC又はステーションDで、各分割鉄心片のヨーク片部の両側の切り離しを行う。
そして、ステーションEでアリ溝36形成用の孔65を開け、ステーションFで加工処理することなく、ステーションGでかしめ部66を形成し、ステーションHで外形抜きしてかしめ積層する。このステーションHにおいては、必要に応じて回し積み、或いはスキューを、かしめ積層の際にダイスを回す、或いは少し回すことにより、行うことができる。
ステーションHは、ダイス67及びこれに嵌入するパンチ68と、このダイス67の下方に配置されるスクイズリング69とを有するプレス金型装置70によって、分割鉄心片11〜13と分割鉄心片14〜16がそれぞれ環状に配置された状態で、条材17から打抜きかしめ積層する工程である。
このかしめ積層に際しては、各ヨーク片部の両側の切り離しを、ステーションCで行った分割鉄心片11〜13からなる分割鉄心片群と、ステーションDで行った分割鉄心片14〜16からなる分割鉄心片群とを、複数枚(ここでは、3枚)毎交互に行う。この2種類の分割鉄心片群は、分割鉄心片の磁極片部を中心として左右のヨーク片部の長さが異なっているため、交互に積層した際、ヨーク片部の端部が、平面視して互いに重なり合う。これにより、磁気抵抗を抑制して、積層鉄心の磁気性能を従来よりも向上できる。
なお、分割鉄心片群の打抜きに際しては、最下段に位置する分割鉄心片群の打抜き前に、分割されていない環状のダミー板(かしめ部は形成されていない)を、予めダイス内に配置しておき、分割鉄心片群の打抜きを行ってもよい。
これにより、最下段に位置する分割鉄心片群が打抜かれた際に、これらがバラバラになることを防止できる。この場合、ダミー板を除去した後、積層鉄心を製造治具の各円弧状台上に載置する。
次に、各分割積層鉄心18〜20を各円弧状台26〜28にそれぞれ載置し係止部材29で固定した状態で、円弧状台26と円弧状台28の間を解いて、各円弧状台26〜28を回動軸33を中心として回動させることにより、環状に連結した固定子積層鉄心21を展開する。このとき、隣り合う分割積層鉄心18、19、分割積層鉄心19、19、分割積層鉄心19、20は、各分割積層鉄心18〜20を構成する複数枚毎に積層された各分割鉄心片11〜16の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開される。
なお、展開する角度は、加工処理の内容に応じて調整でき、巻線処理を行う場合は、巻線機の先端径に合わせて調整することが好ましい。
そして、隣り合う分割積層鉄心18と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心19との間、分割積層鉄心18と分割積層鉄心20との間、分割積層鉄心19と分割積層鉄心20との間をそれぞれ溶接することで、最終製品となる固定子積層鉄心21を製造する。
また、前記実施の形態においては、積層鉄心として分割型の固定子積層鉄心を製造する場合について説明したが、分割型の回転子積層鉄心(ロータともいう)を製造する場合に適用することもできる。
更に、前記実施の形態においては、積層鉄心を展開した後に行う加工処理として、巻線処理を行った場合について説明したが、これに限定されるものではない。
Claims (4)
- 組み合わせて環状となる分割鉄心片を金属板から複数打抜き、該分割鉄心片をかしめ積層した複数の分割積層鉄心が、環状に連結されて形成される積層鉄心の製造治具において、
周方向に複数に分割され、複数の前記分割積層鉄心をそれぞれ載置可能な円弧状台と、
前記各円弧状台に立設され、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を係止する係止部材と、
隣り合う前記円弧状台の周方向端部を、一部を除いて回動可能に連結する連結手段とを有し、前記各分割積層鉄心を前記各円弧状台にそれぞれ載置し前記係止部材で固定した状態で、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させることにより、環状に連結して形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開、又は展開した前記各分割積層鉄心を環状に復帰し連結することを特徴とする積層鉄心の製造治具。 - 組み合わせて環状となる分割鉄心片をプレス金型装置によって金属板から複数打抜き、該分割鉄心片をかしめ積層した複数の分割積層鉄心が、環状に連結される積層鉄心の製造方法において、
環状に連結する複数の前記分割積層鉄心を、周方向に複数に分割され、しかも隣り合う周方向端部が一部を除いて連結手段によって回動可能に連結された円弧状台にそれぞれ載置し、前記分割積層鉄心の半径方向内側又は半径方向外側を、前記円弧状台に立設された係止部材に係止して固定し、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、環状に連結し形成された前記積層鉄心の前記各分割積層鉄心を展開して加工処理を行った後、前記各円弧状台を前記連結手段を中心として回動させ、前記各分割積層鉄心を環状に復帰させ連結することを特徴とする積層鉄心の製造方法。 - 請求項2記載の積層鉄心の製造方法において、隣り合う前記分割積層鉄心は、該各分割積層鉄心を構成する複数枚毎に積層された各前記分割鉄心片の周方向端部が、平面視して噛み合い状態を維持しながら展開されることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
- 請求項2及び3のいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法において、前記分割積層鉄心は、円弧状のヨーク部と、該ヨーク部から半径方向内側へ延びる磁極部とを有する分割固定子鉄心であり、前記加工処理は、展開した前記各分割固定子鉄心の前記磁極部に巻線を装着する巻線処理であることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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