JP2015050904A - 環状配置された分割積層鉄心の搬送治具及び搬送装置並びに搬送方法 - Google Patents

環状配置された分割積層鉄心の搬送治具及び搬送装置並びに搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環状一体取りされた分割積層鉄心をバラバラの状態にすることなく環状配置のまま搬送する搬送治具及び搬送装置並びに搬送方法を提供する。
【解決手段】磁極片毎に分割した分割鉄心片を環状に打ち抜き、下型22内で積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心15を搬送する搬送治具10であって、環状配置された分割積層鉄心15がそのまま嵌入し、完成状態の分割積層鉄心15の高さより低い周壁11と、周壁11の下部に設けられ分割積層鉄心15が搭載される底板12によって形成された位置決め凹部13を有し、底板12にはシリンダ24によって昇降し、打ち抜かれて環状に配置された分割積層鉄心15を下から受ける受け台23が挿通可能な貫通孔20が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁極片毎に環状のヨーク片を分割して形成された分割鉄心片を、環状一体取りして積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心を後工程に搬送する搬送治具と、この搬送治具を使用した搬送装置及び搬送方法に関する。
特許文献1に提示されているように、同一の帯状材から回転子、固定子を同心円状に打ち抜き形成する製造方法において、巻線の容易さを考慮して固定子を磁極毎に分割した状態に形成する方法がある。
しかし、環状配列された分割積層鉄心を金型から搬出しようとすると、分割積層鉄心は互いに連結されているわけではないので、環状配置が崩れてバラバラになってしまい、後工程での巻線や組立作業の効率が低下してしまうという問題がある。
そこで、特許文献2に提示されているように、環状配置された分割積層鉄心の上端又は下端に円環状のコア片を配置して分割積層鉄心を連結することで、環状配置を崩さずに搬送するという方法がある。
特許第4472417号公報 特許第5094086号公報
しかしながら、特許文献2記載の技術では、搬出時に環状配置された分割積層鉄心がバラバラに崩れてしまうことはないものの、巻線作業を行う前に円環状のコア片を剥ぎ取る必要があるので作業性が悪く、また、円環状のコア片はそのまま廃棄することとなるので歩留りを低下させていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、環状一体取りされた分割積層鉄心をバラバラの状態にすることなく環状配置のままで搬送する搬送治具及び搬送装置並びに搬送方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る搬送治具は、磁極片毎に分割した分割鉄心片を環状に打ち抜き、下型内で積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心を搬送する搬送治具であって、
環状配置された前記分割積層鉄心がそのまま嵌入し、完成状態の前記分割積層鉄心の高さより低い周壁と、該周壁の下部に設けられ前記分割積層鉄心が搭載される底板によって形成された位置決め凹部を有する。
第2の発明に係る搬送治具は、第1の発明に係る搬送治具において、前記底板にはシリンダによって昇降し、打ち抜かれて環状に配置された前記分割積層鉄心を下から受ける受け台が挿通可能な貫通孔が設けられている。
第3の発明に係る搬送治具は、第2の発明に係る搬送治具において、前記周壁内には、環状配置された前記分割積層鉄心を底部から支える補助プレートと、該補助プレートに軸心を合わせて配置され環状配置された前記分割積層鉄心の磁極部内に嵌入するポストとを有する。
第4の発明に係る搬送治具は、第3の発明に係る搬送治具において、前記受け台は前記補助プレートの底に設けられた凹部に嵌入し、前記受け台の軸心と前記補助プレートの軸心とを一致させている。
第5の発明に係る搬送治具は、第1〜第4の発明に係る搬送治具において、前記周壁の内径は前記分割積層鉄心の外径より0.1〜0.5mmの範囲で大きい。
第6の発明に係る搬送治具は、第1〜第5の発明に係る搬送治具において、前記周壁の内側上部には上方向に拡径するテーパー状のガイド部が形成されている。
第7の発明に係る搬送治具は、第1〜第6の発明に係る搬送治具において、該搬送治具は複数あって、該複数の搬送治具は並べて配置されている。
第8の発明に係る搬送治具は、第1〜第6の発明に係る搬送治具において、一台の該搬送治具に複数の前記位置決め凹部を備えている。
第9の発明に係る搬送装置は、第2の発明に係る搬送治具に、磁性条材から前記分割鉄心片を打ち抜き形成する金型装置の前記下型内で環状配置されて積層された前記分割積層鉄心を搭載する搬送装置であって、
環状配置された前記分割積層鉄心を下部から支持する前記受け台と、該受け台を昇降する前記シリンダとを有する。
第10の発明に係る搬送装置は、第9の発明に係る搬送装置において、複数の前記搬送治具は循環ラインで連続搬送又は間欠搬送され、前記搬送治具で搬送される環状配置された前記分割積層鉄心は途中位置で取り出し機構によって、前記搬送治具から取り出され、他ラインに送られる。
第11の発明に係る搬送装置は、第10の発明に係る搬送装置において、前記搬送治具を搬送する治具搬送手段はプッシャである。
第12の発明に係る搬送装置は、第10の発明に係る搬送装置において、前記搬送治具を前記循環ラインで連続搬送又は間欠搬送する治具搬送手段はベルト状になっている。
第13の発明に係る搬送装置は、第10〜第12の発明に係る搬送装置において、前記取り出し機構は前記搬送治具から環状配置された前記分割積層鉄心を環状配置のまま、前記他ラインに搬出する。
第14の発明に係る搬送装置は、第9〜第13の発明に係る搬送装置において、前記搬送治具で搬送されている環状配置された前記分割積層鉄心の取り出し時に、環状配置された前記分割積層鉄心をリフトアップする機構を有する。
第15の発明に係る搬送方法は、磁極片毎に分割した分割鉄心片を環状に打ち抜き、下型内で積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心を搬送する搬送方法において、
位置決め凹部を有する搬送治具を前記下型の下に配置し、環状配置された前記分割積層鉄心を前記位置決め凹部に嵌入し、前記分割積層鉄心を環状配置を維持しながら搬送する。
第16の発明に係る搬送方法は、第15の発明に係る搬送方法において、前記位置決め凹部の軸心が環状配置された前記分割積層鉄心の軸心に一致するように前記搬送治具を配置し、前記搬送治具に設けられた貫通孔を挿通して受け台をシリンダにより押し上げ、環状配置された前記分割積層鉄心を前記受け台で受け、前記受け台を下降させて環状配置した前記分割積層鉄心を前記搬送治具に嵌入させ、該搬送治具を所定の方向へ搬送する。
そして、第17の発明に係る搬送方法は、第15、第16の発明に係る搬送方法において、前記搬送治具を循環ラインで連続搬送又は間欠搬送し、前記搬送治具で搬送される環状配置された前記分割積層鉄心を途中位置で取り出し機構によって前記搬送治具から取り出す。
第1〜第8の発明に係る搬送治具は、環状配置された分割積層鉄心を搬送する搬送治具であるので、後工程での加工が容易になる。
また、この搬送治具は、環状配置された分割積層鉄心がそのまま嵌入し、完成状態の分割積層鉄心の高さより低い周壁と、周壁の下部に設けられ分割積層鉄心が搭載される底板によって形成される位置決め凹部を有するので、環状配置された分割積層鉄心の搭載及び搬出が容易である。
第2の発明に係る搬送治具は、底板にシリンダによって昇降し、打ち抜かれて環状に配置された分割積層鉄心を下から受ける受け台が挿通可能な貫通孔が設けられているので、金型(下型)内を徐々に下降する分割積層鉄心の環状配置を維持したまま、型崩れを起こすことなく搬送治具に搭載できる。
第3の発明に係る搬送治具は、周壁内に、環状配置された分割積層鉄心を底部から支える補助プレートと、補助プレートに軸心を合わせて配置され環状配置された分割積層鉄心の磁極部内に嵌入するポストとを有するので、金型から安定した状態で、分割積層鉄心を搬送治具に誘導できる。
第4の発明に係る搬送治具は、受け台は補助プレートの底に設けられた凹部に嵌入し、受け台の軸心と補助プレートの軸心とを一致させているので、分割積層鉄心の環状配置を半径方向外側と内側から位置決めできる。
第5の発明に係る搬送治具は、周壁の内径は分割積層鉄心の外径より0.1〜0.5mmの範囲で大きいので、分割積層鉄心を余裕をもって周壁内、即ち搬送治具に搭載できる。
第6の発明に係る搬送治具は、周壁の内側上部には上方向に拡径するテーパー状のガイド部が形成されているので、分割積層鉄心を周壁内に誘導し易い。
第7の発明に係る搬送治具において、搬送治具は複数あって、複数の搬送治具は並べて配置されているので、複数の搬送治具の同期移動が可能となり、制御がよりし易くなる。
第8の発明に係る搬送治具は、一台の搬送治具に複数の位置決め凹部を備えているので、一つの搬送治具で複数の環状配置された分割積層鉄心を搬送でき、生産効率が高まる。
第9〜第14の発明に係る搬送装置は、磁性条材から分割鉄心片を打ち抜き形成する金型装置の下型内で環状配置されて積層された分割積層鉄心を搭載する搬送装置であって、環状配置された分割積層鉄心を下部から支持する受け台と、受け台を昇降するシリンダとを有するので、環状配置された分割積層鉄心を型崩れを起こすことなくそのままの状態で、受け台に載せて搬送治具に搭載できる。
第10の発明に係る搬送装置は、複数の搬送治具が循環ラインで連続搬送又は間欠搬送され、搬送治具で搬送される環状配置された分割積層鉄心は途中位置で取り出し機構によって、搬送治具から取り出され、他ラインに送られるので、搬送治具をストックすることなく効率的に使用できる。
第11の発明に係る搬送装置は、搬送治具を搬送する治具搬送手段がプッシャであるので、複数の搬送治具を同時搬送できる。
第12の発明に係る搬送装置は、搬送治具を循環ラインで連続搬送又は間欠搬送する治具搬送手段がベルト状になっているので、搬送治具の送り量を制御でき、搬送動作が安定する。
第13の発明に係る搬送装置は、取り出し機構が搬送治具から環状配置された分割積層鉄心を環状配置のまま、他ラインに搬出するので、搬送治具はそのまま使用でき、作業効率が向上する。
第14の発明に係る搬送装置は、搬送治具で搬送されている環状配置された分割積層鉄心の取り出し時に、環状配置された分割積層鉄心をリフトアップする機構を有するので、搬送治具による搬送を安定させるため、周壁を高くしても、容易に環状配置された分割積層鉄心を取り出せる。
第15〜第17の発明に係る搬送方法は、位置決め凹部を有する搬送治具を下型の下に配置し、環状配置された分割積層鉄心を位置決め凹部に嵌入し、分割積層鉄心を環状配置を維持しながら搬送するので、環状配置された分割積層鉄心を形崩れを起こすことなく、搬送できる。
第16の発明に係る搬送方法は、位置決め凹部の軸心が環状配置された分割積層鉄心の軸心に一致するように搬送治具を配置し、搬送治具に設けられた貫通孔を挿通して受け台をシリンダにより押し上げ、環状配置された分割積層鉄心を受け、受け台を下降させて環状配置した分割積層鉄心を搬送治具に嵌入させ、搬送治具を所定の方向へ搬送するので、下型から環状配置された分割積層鉄心を自動的に搬送治具に搭載できる。
そして、第17の発明に係る搬送方法は、搬送治具を循環ラインで連続搬送又は間欠搬送し、搬送治具で搬送される環状配置された分割積層鉄心を途中位置で取り出し機構によって搬送治具から取り出すので、システム全体の自動化が可能となる。
(A)は本発明の一実施の形態に係る搬送治具で搬送される環状配置された分割積層鉄心の斜視図、(B)は同搬送治具の斜視図である。 (A)は同搬送治具の使用状態を示す平面図、(B)は同底面図、(C)は同断面図である。 同搬送治具の使用状況を示す断面図である。 同搬送治具の使用状況を示す断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同搬送治具の第1の使用例を示す断面図である。 同搬送治具の第2の使用例を示す斜視図である。 同搬送治具の第2の使用例を示す斜視図である。 同搬送治具の第2の使用例を示す斜視図である。 同搬送治具の第2の使用例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る搬送装置の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る搬送治具10は、平面視して正方形(その他の形状でもよい)の板材(鋼、ステンレス、アルミ、真鍮等からなる)からなって、周壁11と周壁11の下部に設けられた底板12とによって形成される位置決め凹部13を中央に有している。この位置決め凹部13は平面視してその周囲が円となっている。
図1(A)には、この搬送治具10によって搬送される環状配置された分割積層鉄心15を示すが、ヨーク部16が磁極部17毎に分割されている。この環状配置された分割積層鉄心15の製造にあっては、前記した特許文献1(特許第4472417号公報)に記載した方法や、特許第5248972号公報、特許第5154398号公報等に記載のように、金型内で幅広の磁性鋼板から磁極片毎に分割され、環状配置された分割鉄心片を抜き落とし、環状一体取りの状態で金型(下型)内に積層する技術が適用される。
図1(A)に示す環状配置された分割積層鉄心15には磁極部17の内側端部に幅広の磁極歯部が形成されている場合もあるが、図示していない。なお、各分割積層鉄心18は下型内でかしめ積層されて、単独では容易に分解しないようになっている。また、図1(A)の環状配置された分割積層鉄心15では隣り合う分割積層鉄心18の連結部に凹凸は形成されていないが、凹部と凸部を交互に形成して隣り合う分割積層鉄心18を強固に連結する場合もある。
平面視して正方形の搬送治具10の一辺は、環状配置された分割積層鉄心15の外径の例えば1.1〜1.5倍程度となっている。また、位置決め凹部13の深さ(即ち、周壁11の高さ)は環状配置された完成状態の分割積層鉄心15の高さaの例えば0.4〜0.8倍となって、周壁11から環状配置された分割積層鉄心15の一部が突出するようになっている。
また、周壁11の内径、即ち位置決め凹部13の外径は、環状配置された分割積層鉄心15の外径より0.1〜0.5mm程度大きくなって、環状配置された分割積層鉄心15がそのまま支障なく位置決め凹部13に嵌入するようになっている。そして、周壁11(位置決め凹部13)の内側上端部には上に拡径するテーパー状のガイド部が設けられ、環状配置された分割積層鉄心15が円滑に位置決め凹部13に嵌入するようになっている。
図1(B)、図2(A)、(B)、(C)に示すように、底板12の中央には、貫通孔20が、位置決め凹部13に軸心を合わせて形成されている。この貫通孔20の内径は、環状配置された分割積層鉄心15の磁極部17の先端によって形成される円(ロータ円)の直径より十分大きく、環状配置された分割積層鉄心15の外径より小さくなっている。最適には、貫通孔20の外径位置が環状配置された分割積層鉄心15のヨーク部16の半径方向幅(w)の中間位置にあるのがよい。
続いて、図3、図4、図5(A)、(B)を参照して、この搬送治具10の第1の使用例及び搬送方法について説明する。
図3に示すように、この搬送治具10を用いる金型装置には、スクイズリングを通って下型22内に徐々に降りてくる環状配置された分割積層鉄心15を受ける受け台23が配置されている。この受け台23は下部に昇降手段の一例であるシリンダ24を有して、常時受け台23が下型22から降りてくる環状配置された分割積層鉄心15を押圧状態で支持している。
搬送治具10に設けられている貫通孔20は軸心を合わせて配置されたこの受け台23が隙間を有して挿通し、必要な場合のみ位置決め凹部13内に受け台23が嵌入可能となっている。
図3、図4に示すように、複数の搬送治具10が一列に並べて配置され、図3に示すように、下型22の下に配置された一つの搬送治具10の貫通孔20の軸心が、下型22の軸心、即ち環状配置された分割積層鉄心15の軸心に一致したことを確認して、搬送治具10を固定し、下方からシリンダ24によって受け台23を押し上げ、下型22から下降する環状配置された分割積層鉄心15を受け止める。
環状配置された分割積層鉄心15が一定の厚み又は一定の枚数積層されると、下型22から離れ、受け台23も下降して、環状配置された分割積層鉄心15は搬送治具10内に嵌入し、底板12の上に載る。受け台23は更に下降して搬送治具10から離れる。このとき、搬送治具10と下型22の距離(z)が大きすぎると環状配置された分割積層鉄心15の姿勢が崩れる恐れがあるので、積層鉄心の高さによって適切な数値にするのが好ましい(例えば、5mm)。
この後、図5(A)、(B)に示すように、搬送治具10は治具搬送手段(プッシャやベルトコンベア、又はチェーンコンベアを有する)によって所定方向に搬送され、新たな空荷の搬送治具10の貫通孔20の軸心を受け台23の軸心、下型22の軸心に一致させて、次の環状配置された分割積層鉄心15を待ち受ける。以上の繰り返しによって、環状配置された分割積層鉄心15をそのまま外部に搬送できる。
続いて、図6、図7、図8、図9を参照しながら、搬送治具10の第2の使用例及びこの搬送治具10を用いた搬送装置及び搬送方法について説明する。
この使用例においては、受け台23の上に、受け台23とそれぞれ軸心を合わせて平面視して円形の補助プレート26とポスト27が配置されている。ポスト27の直径は環状配置された分割積層鉄心15の磁極部17の内側端で形成される円(ロータ円)に嵌入する大きさを有している。補助プレート26は環状配置された分割積層鉄心15を底部から支えている。なお、受け台23は補助プレート26の底に設けられた凹部に嵌入して受け台23の軸心と補助プレート26の軸心とを一致させてもよい。
また、補助プレート26は環状配置された分割積層鉄心15の外径と同一又は僅少の範囲(例えば、1mm以下)で小さくなって、搬送治具10の位置決め凹部13内に嵌入できるようになっている。ポスト27の高さは環状配置された分割積層鉄心15の高さの0.2〜0.8倍の範囲となっている。なお、この補助プレート26とポスト27は一体となって一つの内径保持手段28を構成し、この内径保持手段28は受け台23とは別物となっている。
従って、この使用例においては、図7に示すように、各搬送治具10の位置決め凹部13内に予め内径保持手段28を入れておく。そして、搬送治具10の軸心が下型22の抜き落とし(例えば、円筒部31)の軸心に一致した時点で、受け台23を上昇させて、ポスト27が下型22内に入り込むようにする。
下型22は上部にダイ29を、その下にスクイズリング30を、更にその下には環状配置された分割積層鉄心15が遊嵌する円筒部31を有している。従って、スクイズリング30を通過した環状配置された分割積層鉄心15はこの内径保持手段28と受け台23によって支えられ、図8に示すように、徐々に下方に移動する。
そして、図9に示すように、受け台23が搬送治具10の下面から離れると、内径保持手段28と共に嵩上げされた環状配置された分割積層鉄心15が搬送治具10内に配置されることになり、そのまま治具搬送手段によって別位置(又は別ライン)に搬送される。
環状配置された分割積層鉄心15は内側がポスト27でガイドされ、外側を搬送治具10の周壁11で保持されているので、環状配置が崩れ難い。更に、搬送治具10に対して、補助プレート26の厚みの分、嵩上げされているので、環状配置された分割積層鉄心15を搬送治具10から取り出す作業が容易になるという利点がある。なお、図7において、33は磁性条材を、34はパンチを示す。ここで、以上に説明した搬送装置は、搬送治具10と受け台23とシリンダ24を有する。
次に、図10を参照しながら、この搬送治具10を用いた搬送装置36の全体及び搬送方法について説明する。
搬送装置36は、複数の搬送治具10を有し、これらが接近して配置されている。各搬送治具10は分離状態となって、循環ラインを構成する特定の軌条(例えば、スライドレール)37〜40上を円滑に移動できる。各軌条37〜40の始端部にはプッシャ(治具搬送手段の一例)41〜44が設けられ、各搬送治具10を一ピッチずつ搬送できるようになっている。
軌条37〜40の角部では、軌条37〜40が交差(例えば、直交)し、プッシャ41〜44の作動によって、円滑に方向転換できる。
46は金型装置で、47はロボットアームが設けられた、他のライン48への移載装置(即ち、取り出し機構)である。従って、金型装置46で磁性条材から分割鉄心片を打ち抜き形成して下型内で積層して製造された環状配置された分割積層鉄心15は搬送治具10に載置されて、軌条37を移動し、次の軌条38に乗り入れる。この場合、搬送治具10は平面視して正方形であるので、回転の必要はない。そして移載装置47に搬送され、環状配置された分割積層鉄心15のみが環状配置のまま搬送治具10から取り出されて他のライン48に移動する。空となった搬送治具10は軌条38、39、40を経由して金型装置46に搬入される。また、この移載装置47には、搬送治具10で搬送された環状配置された分割積層鉄心15の上部を把持して搬送治具10から取り出すリフトアップする機構が設けられている。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、他の手段であってもよい。
前記実施の形態においては、治具搬送手段としてプッシャを使用したが、ベルトコンベアや、チェーンコンベアでもよいし、ロボットアームのような搬送手段でもよい。
なお、以上の実施の形態においては、搬送治具は間欠搬送したが、場合によっては連続搬送することもできる。
更に、一台の搬送治具に複数の位置決め凹部を有してもよい。
10:搬送治具、11:周壁、12:底板、13:位置決め凹部、15:環状配置された分割積層鉄心、16:ヨーク部、17:磁極部、18:(各々の)分割積層鉄心、20:貫通孔、22:下型、23:受け台、24:シリンダ、26:補助プレート、27:ポスト、28:内径保持手段、29:ダイ、30:スクイズリング、31:円筒部、33:磁性条材、34:パンチ、36:搬送装置、37〜40:軌条、41〜44:プッシャ、46:金型装置、47:移載装置、48:他のライン

Claims (17)

  1. 磁極片毎に分割した分割鉄心片を環状に打ち抜き、下型内で積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心を搬送する搬送治具であって、
    環状配置された前記分割積層鉄心がそのまま嵌入し、完成状態の前記分割積層鉄心の高さより低い周壁と、該周壁の下部に設けられ前記分割積層鉄心が搭載される底板によって形成された位置決め凹部を有することを特徴とする搬送治具。
  2. 請求項1記載の搬送治具において、前記底板にはシリンダによって昇降し、打ち抜かれて環状に配置された前記分割積層鉄心を下から受ける受け台が挿通可能な貫通孔が設けられていることを特徴とする搬送治具。
  3. 請求項2記載の搬送治具において、前記周壁内には、環状配置された前記分割積層鉄心を底部から支える補助プレートと、該補助プレートに軸心を合わせて配置され環状配置された前記分割積層鉄心の磁極部内に嵌入するポストとを有することを特徴とする搬送治具。
  4. 請求項3記載の搬送治具において、前記受け台は前記補助プレートの底に設けられた凹部に嵌入し、前記受け台の軸心と前記補助プレートの軸心とを一致させていることを特徴とする搬送治具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載の搬送治具において、前記周壁の内径は前記分割積層鉄心の外径より0.1〜0.5mmの範囲で大きいことを特徴とする搬送治具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の搬送治具において、前記周壁の内側上部には上方向に拡径するテーパー状のガイド部が形成されていることを特徴とする搬送治具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1記載の搬送治具において、該搬送治具は複数あって、該複数の搬送治具は並べて配置されていることを特徴とする搬送治具。
  8. 請求項1〜6のいずれか1記載の搬送治具において、一台の該搬送治具に複数の前記位置決め凹部を備えていることを特徴とする搬送治具。
  9. 請求項2記載の搬送治具に、磁性条材から前記分割鉄心片を打ち抜き形成する金型装置の前記下型内で環状配置されて積層された前記分割積層鉄心を搭載する搬送装置であって、
    環状配置された前記分割積層鉄心を下部から支持する前記受け台と、該受け台を昇降する前記シリンダとを有することを特徴とする搬送装置。
  10. 請求項9記載の搬送装置において、複数の前記搬送治具は循環ラインで連続搬送又は間欠搬送され、前記搬送治具で搬送される環状配置された前記分割積層鉄心は途中位置で取り出し機構によって、前記搬送治具から取り出され、他ラインに送られることを特徴とする搬送装置。
  11. 請求項10記載の搬送装置において、前記搬送治具を搬送する治具搬送手段はプッシャであることを特徴とする搬送装置。
  12. 請求項10記載の搬送装置において、前記搬送治具を前記循環ラインで連続搬送又は間欠搬送する治具搬送手段はベルト状になっていることを特徴とする搬送装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1記載の搬送装置において、前記取り出し機構は前記搬送治具から環状配置された前記分割積層鉄心を環状配置のまま、前記他ラインに搬出することを特徴とする搬送装置。
  14. 請求項9〜13のいずれか1記載の搬送装置において、前記搬送治具で搬送されている環状配置された前記分割積層鉄心の取り出し時に、環状配置された前記分割積層鉄心をリフトアップする機構を有することを特徴とする搬送装置。
  15. 磁極片毎に分割した分割鉄心片を環状に打ち抜き、下型内で積層して形成され、環状配置された分割積層鉄心を搬送する搬送方法において、
    位置決め凹部を有する搬送治具を前記下型の下に配置し、環状配置された前記分割積層鉄心を前記位置決め凹部に嵌入し、前記分割積層鉄心を環状配置を維持しながら搬送することを特徴とする搬送方法。
  16. 請求項15記載の搬送方法において、前記位置決め凹部の軸心が環状配置された前記分割積層鉄心の軸心に一致するように前記搬送治具を配置し、前記搬送治具に設けられた貫通孔を挿通して受け台をシリンダにより押し上げ、環状配置された前記分割積層鉄心を前記受け台で受け、前記受け台を下降させて環状配置した前記分割積層鉄心を前記搬送治具に嵌入させ、該搬送治具を所定の方向へ搬送することを特徴とする搬送方法。
  17. 請求項15又は16記載の搬送方法において、前記搬送治具を循環ラインで連続搬送又は間欠搬送し、前記搬送治具で搬送される環状配置された前記分割積層鉄心を途中位置で取り出し機構によって前記搬送治具から取り出すことを特徴とする搬送方法。
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