JP6744445B2 - 焼結体の製造装置、及び焼結体の製造方法 - Google Patents
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Description
最初に本発明の実施態様の内容を列記して説明する。
本発明の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1〜図8を用いて、実施形態1に係る焼結体の製造装置1を説明する。実施形態1に係る焼結体の製造装置1は、成形体20を作製する成形装置2と、成形体20に切削加工を施して焼結体素材30を作製する加工装置3とを備える。実施形態1に係る焼結体の製造装置1の主たる特徴とするところは、成形装置2と加工装置3とを一連に連結して順次作製した成形体20を個々に成形装置2から加工装置3へ搬送する成形体搬送路5を備える点にある。加工装置3で作製された焼結体素材30は、焼結炉4へ搬送されて焼結炉4で焼結される。そうして焼結体(図示略)が製造される。まず、焼結体の製造装置1の各構成を説明した後、各構成の動作、及びその動作に伴う成形体20及び焼結体素材30の挙動を説明する。その後、この焼結体の製造装置を用いることができる焼結体の製造方法を説明する。
成形装置2と加工装置3とは、成形体搬送路5により一連に連結されている(図1)。成形装置2から成形体搬送路5を介した加工装置3への成形体20の搬送過程や、加工装置3から焼結炉4への焼結体素材30の移送過程には、複数の移送機や、一時的に成形体20や焼結体素材30を待機させる待機ステージなどを利用できる。例えば、成形装置2と成形体搬送路5の間に成形体移送機7が、成形体搬送路5と加工装置3との間に搬送側移送機8、待機ステージ10、及び加工側移送機9が、加工装置3と焼結炉4との間には、加工側移送機9、待機ステージ10、搬送側移送機8、焼結体素材搬送路6、及び焼結体素材移送機14がそれぞれ配置される。
成形装置2は、金属粉末を含む原料粉末をプレス成形して成形体20を作製する。成形装置2には、機械部品の最終形状に沿った形状に成形できる適宜な成形用金型を用いることが挙げられる。
加工装置3は、成形体20に切削加工を施して焼結体素材30を作製する。加工装置3は、例えば、成形体20を掴むチャック(図示略)と、成形体20に所望の切削加工を施す切削工具(図示略)とを有する切削加工機を備える。
焼結炉4は、焼結体素材30を焼結する。この焼結により、焼結体が作製される。焼結炉4は、焼結体素材30を焼結できる温度に加熱できれば特に限定されない。焼結炉4には、例えば、メッシュベルト式連続焼結炉を用いることができる。ここでは、焼結炉4は、搬送路5,6を挟んで加工装置3と対向する位置に、搬送路5,6と略平行に設けられている。焼結炉4の入口は、成形体搬送路5の上流側(成形装置2側)にあり、焼結炉4の出口は、成形体搬送路5の下流側にある。
(成形体搬送路)
成形体搬送路5は、成形装置2と加工装置3とを一連に連結して成形体20を個々に連続的に成形装置2から加工装置3へ搬送する。成形体搬送路5は、一定の速度で走行し、一定の速度で成形体20を加工装置3へ搬送する。成形体搬送路5には、例えば、ベルトコンベアなどを用いることができる。
加工装置3で作製された焼結体素材30は、成形体搬送路5と隣接して並走するように加工装置3側から成形装置2側へ延びる焼結体素材搬送路6により成形装置2側へ搬送される。焼結体素材搬送路6は、成形体搬送路5と同一の一定速度で走行する。焼結体素材搬送路6には、例えば、成形体搬送路5と同様にベルトコンベアを用いることができる。
成形体搬送路5上及び焼結体素材搬送路6上の成形体20及び焼結体素材30の搬送には、成形体20や焼結体素材30が載置されるトレイ100を用いることができる。即ち、このトレイ100が両搬送路5,6上を搬送される。トレイ100を用いることで、成形体20や焼結体素材30の損傷を抑制し易い。成形体20や焼結体素材30の成形体搬送路5や焼結体素材搬送路6の側縁などとの接触を抑制できるためである。
成形装置2により作製された成形体20の初期位置から所定位置(成形体搬送路5のトレイ100上)への載置は、成形体移送機7により行える。通常は、一旦成形用金型から成形体20を取り出してベルトコンベアなどで特定の箇所に搬送されるため、上記初期位置はその搬送された箇所とする。
成形体搬送路5上の成形体20を加工装置3へ設置する前、及び加工装置3の焼結体素材30を焼結炉4へ移送する前(ここでは、焼結体素材搬送路6上への載置前)に、成形体20及び焼結体素材30を一時的に待機させる待機ステージ10を備えることが好ましい。そうすれば、詳しくは後述の動作説明で行うが、加工装置3へ取り付ける成形体20と加工装置3から取り出した焼結体素材30との交換を行い易い。
成形体搬送路5上の成形体20を保持して待機ステージ10への移送、及び待機ステージ10上の焼結体素材30を保持して焼結炉4への移送を行う搬送側移送機8を備えることが挙げられる(図3,図4)。図3,4では、上流側の搬送側移送機8を示し、説明の便宜上、加工側移送機9は省略して示している。ここでは、搬送側移送機8は、トレイ100ごと成形体20を待機ステージ10へ移送し、トレイ100ごと焼結体素材30を焼結体素材搬送路6へ移送する。
待機ステージ10上の成形体20を保持して加工装置3への取り付け、及び加工装置3から焼結体素材30を取り外して待機ステージ10上への載置には、加工側移送機9を用いることができる(図5,図6)。図5,6では、上流側の加工側移送機9を示し、説明の便宜上、搬送側移送機8を省略して示している。
焼結体素材30の加工履歴を識別するマーキングを施すマーキング装置13を備えることが好ましい(図1)。加工履歴とは、例えば、焼結体素材30がいつ・どの加工装置3(切削加工機)で加工されたかを示す。即ち、マーキング装置13を備えることで、上述のように加工装置3を複数備える場合、更には、各加工装置3が複数の切削加工機を備える場合、マーキングを認識するだけで、焼結体素材30の加工時期と、加工装置3及び切削加工機の種類とを特定できる。
焼結体素材搬送路6上の焼結体素材30をマーキング装置13に移送する焼結体素材移送機14を備えることが挙げられる(図1)。上述したように、焼結体素材搬送路6の下流が成形体搬送路5の上流に連結している場合、焼結体素材移送機14は、焼結体素材30のみを移送し、トレイ100を焼結体素材搬送路6上に残したままとすることができる。それにより、トレイ100を成形装置2側まで搬送でき、トレイ100に次の成形体20を載置して再度加工装置3へ搬送するのに利用できる。焼結体素材移送機14は、上述の成形体移送機7と同様の保持部とアームとを備える形態が挙げられる(図示略)。
図2の工程説明図を参照して、成形体移送制御部による成形体移送機7の制御手順を説明する。図2の黒塗り矢印は各部材の動きを示す。この点は、後述の図3〜6でも同様である。成形体移送制御部は、成形体移送機7による成形体20の保持、移送、及び載置の一連の動作を繰り返させて成形体20を一個ずつ初期位置から所定位置(成形体搬送路5のトレイ100上)に載置する。
図3,4の工程説明図を参照して、搬送側移送制御部による搬送側移送機8の制御手順を説明する。図3,4の成形体20、トレイ100、焼結体素材30(図4)には、説明の便宜上、括弧付きのローマ数字を下付きしている。このローマ数字は、成形体20、トレイ100、焼結体素材30の番号を示す。この点は、後述の図5,6でも同様である。図3は、搬送側移送機8による成形体搬送路5から待機ステージ10への成形体20(トレイ100)の移動動作を示す。図4は、搬送側移送機8による待機ステージ10から焼結体素材搬送路6への焼結体素材30(トレイ100)の移動動作を示す。
図5,6の工程説明図を参照して、加工側移送制御部による加工側移送機9の制御手順を説明する。図5は、加工側移送機9による待機ステージ10から一面加工機31、一面加工機31から他面加工機32へのアーム92の移動動作と、その移動の際の成形体20の保持動作及び成形体20同士の交換動作を示す。図6は、加工側移送機9による他面加工機32から待機ステージ10へのアーム92の移動動作と、その移動の際の焼結体素材30の保持動作及び焼結体素材30と成形体20との交換動作を示す。加工側移送制御部は、加工側移送機9により待機ステージ10の成形体20の一面加工機31への取り付けと、成形体20の一面加工機31から他面加工機32への取り付けと、他面加工機32から焼結体素材30の取り外しと共に待機ステージ10への載置とを繰り返させる。なお、焼結体素材30の待機ステージ10上への載置は、待機ステージ10上の成形体20と交換により行う場合がある。
1ユニットの加工装置3において、1,2個目の成形体20に対する加工側移送機9の制御は次のようにして行う。
3個目の成形体20の場合には、まず、1,2個目の制御手順と同様、アーム駆動制御部によるアーム92の下降、保持部制御部による一方の保持部91での成形体20を保持、アーム駆動制御部によるアーム92の上昇を行う(図5上図)。
4個目の成形体20の場合には、他面加工機32による成形体20の加工が完了して焼結体素材30が作製されたら、アーム駆動制御部がアーム92を他面加工機32側へ移動して他方の保持部91を他面加工機32に近づける。続いて、保持部制御部が、他方の保持部91を閉じて他面加工機32のチャックに把持させていた焼結体素材30を把持して取り外す(図6上図)。
5個目以降の成形体20に対する加工側移送機9の制御は、上述の4個目の成形体20に対する制御と同様であり、繰り返し行う。
図7を用いて、図3〜図6で説明した搬送側移送機及び加工側移送機の動作による成形体及び焼結体素材の動きを説明する。図中の丸括弧付き数字は成形体の番号を示し、角括弧付き数字はトレイの番号を示し、丸付き数字は動作の順番を示す。加工装置欄に示す図面左側の四角枠は一面加工機を示し、図面右側の四角枠は他面加工機を示す。この四角枠の空欄は、各加工機に成形体が設置されていない状態を示し、四角枠内の丸括弧付き数字はその数字に対応する番号の成形体が設置された状態を示す。また、ハッチングは、一面加工機による加工が完了したことを示し、クロスハッチングは、一面加工機及び他面加工機の両方の加工が完了した、即ち焼結体素材が作製されたことを示す。その他、「待」は待機ステージを、「往」は成形体搬送路を、「復」は焼結体素材搬送路を示す。ここでは、上流側の加工装置を例に成形体及び焼結体素材の移動を説明し、下流側の加工装置における上記移動は、上流側と同じであるため説明及び図示を省略する。
図示は省略しているが、製造開始時のいずれの加工機にも成形体が取り付けられていない状態から、搬送側移送機により、成形体(1)が載置されたトレイ[1]は成形体搬送路上から待機ステージ上に移送される(成形体とトレイ番号は適宜図7上図のステップS1を参照)。そして、成形体(2)が載置されたトレイ[2]は、搬送側移送機により待機ステージに移送されることなく、成形体搬送路により下流側の加工装置へ搬送される。成形体搬送路上では、成形体(3)が載置されたトレイ[3]以降のトレイが順次搬送される。
〈加工側移送機〉
加工側移送機により、待機ステージ上の成形体(1)は一方の一面加工機へ取り付けられる。
搬送側移送機により、トレイ[1]は何も載置されないまま焼結体素材搬送路へ移送される。次に、搬送側移送機により、トレイ[3]が待機ステージに移送される。そして、成形体(4)が載置されたトレイ[4]は、搬送側移送機により待機ステージに移送されることなく、成形体搬送路により下流側の加工装置へ搬送される。
〈加工側移送機〉
加工側移送機により、待機ステージ上の成形体(3)は他方の一面加工機へ取り付けられる。
取り扱うトレイと成形体の番号が次の奇数番目である点を除き、成形体(焼結体素材)の動きは、ステップS2以降、ステップS1と同様である。そのため、以降のステップでは説明を省略する。
加工側移送機の一方の保持部により、待機ステージ上の成形体(5)を保持する。続いて、一方の一面加工機での加工が完了した成形体(1)を加工側移送機の他方の保持部で取り外し、その一面加工機に一方の保持部の成形体(5)を取り付ける。続いて、他方の保持部の成形体(1)を他面加工機へ取り付ける。なお、説明は省略しているが、搬送側移送機によるトレイ[5]の焼結体素材搬送路への移送は、一方の保持部による成形体(5)の保持後であればいつでもよく、成形体(1)の他面加工機への取り付けと同時でもそれよりも前でもよい。
他面加工機での加工が完了した焼結体素材(1)を加工側移送機の一方の保持部で取り出す。続いて、待機ステージ上の成形体(7)を加工側移送機の他方の保持部で保持し、加工側移送機の一方の保持部で保持した焼結体素材(1)を待機ステージ上のトレイ[7]へ載置する。その後、他方の一面加工機での加工が完了した成形体(3)の取り外しと、成形体(7)の他方の一面加工機への取り付けと、成形体(3)の他面加工機への取り付けとは、ステップS3と同様にして行う。このとき、成形体(3)の取り外しと成形体(7)の取付けとは、前回のステップS3とは異なる一面加工機に対して行われる。なお、搬送側移送機によるトレイ[7]の焼結体素材搬送路への移送は、焼結体素材(1)のトレイ[7]への載置後であれば、成形体(3)の取り外しと同時でもそれよりも前でもよい。
取り扱う成形体、トレイ、及び焼結体素材の番号が次の奇数番目である点と、一面加工機での加工が完了した成形体の一面加工機からの取り外し、及び成形体の一面加工機への取付けを、前回のステップとは異なる一面加工機に対して行う点とを除き、成形体及び焼結体素材の動きはステップS4と同様である。
ステップS4とステップS5とを繰り返し行う。
図8のタイムチャートを参照して、上述の搬送側移送機、及び加工側移送機の動作のタイミングを説明する。図8に示すタイムチャートは、2台の成形装置と2ユニットの加工装置とを有する焼結体の製造装置におけるタイムチャートである。各加工装置には、2台の一面加工機と1台の他面加工機とを備える。図8の丸付き数字は、成形体の番号を示す。1マスが「N/2」秒であり、マスを跨ぐ四角枠は、「N/2」秒以上の加工を行っていることを示す。復路欄の「空」とは、トレイに何も載置されずに焼結体素材搬送路により搬送されたことを示す。
上述の焼結体の製造装置によれば、1台の成形装置における成形体の1個の作製時間と、1個の成形体に対する総加工時間とに大きな差がある場合でも、成形から加工まで一連に連続して行えるため、焼結体の生産性を向上できる。また、成形体の成形体搬送路への移送から焼結体素材の焼結炉への移送までの一連の過程を人手を介することなく全て自動で行えるため、人手の成形体や焼結体素材への接触に伴う損傷や、人手を介することに伴うロスを低減できる。
焼結体の製造方法は、成形体を作製する成形工程と、成形体に切削加工を施して焼結体素材を作製する加工工程と、焼結体素材を焼結する焼結工程とを備える。この焼結体の製造方法の主たる特徴とするところは、成形、及び加工の各工程をインラインで行う点にある。ここでは、焼結体の製造には、上述の焼結体の製造装置1を用いる。
成形工程は、金属粉末を含む原料粉末をプレス成形して成形体を作製する。この成形体は、後述の焼結を経て製品化される機械部品の素材である。上述したように機械部品の形状に応じた成形用金型を用いることが挙げられる。
加工工程は、成形体に切削加工を施して焼結体素材を作製する。切削加工としては、上述したように代表的には穴あけ加工が挙げられる。穴あけ加工の加工条件はドリルの種類、形成する孔のサイズや形成箇所などに応じて適宜選択できる。ドリル刃先の切削速度は、通常200m/min程度であるが、その2倍以上、即ち400m/min以上が可能である。
成形体を焼結して焼結体を作製する。この焼結は、上述の焼結部により行う。焼結温度は、成形体の材質に応じて焼結に必要な温度を適宜選択することができ、例えば、鉄系焼結体の場合、1000℃以上、更に1100℃以上、特に1200℃以上が挙げられる。焼結時間は、凡そ20分以上150分以下が挙げられる。
上述の焼結体の製造方法によれば、成形と加工の各工程をインラインで行うことで、成形から加工までを短縮させられるため、焼結体を生産性よく製造できる。
2 成形装置
20 成形体
3 加工装置
30 焼結体素材
31 一面加工機 32 他面加工機
4 焼結炉
5 成形体搬送路(往路)
6 焼結体素材搬送路(復路)
7 成形体移送機
71 保持部 72 アーム
8 搬送側移送機
81 保持部
82 スライド機構 82a 昇降スライド部 82b 水平スライド部
9 加工側移送機
91 保持部 92 アーム
10 待機ステージ
13 マーキング装置
14 焼結体素材移送機
100 トレイ
Claims (6)
- 金属粉末を含む原料粉末をプレス成形して成形体を作製する成形装置と、
前記成形体に切削加工を施して焼結体素材を作製する加工装置と、
前記成形装置と前記加工装置とを一連に連結して前記成形体を個々に前記成形装置から前記加工装置へ搬送する成形体搬送路と、
前記成形体搬送路と並走して、前記焼結体素材を搬送する焼結体素材搬送路と、
前記成形体又は前記焼結体素材が載置されて、前記成形体搬送路又は前記焼結体素材搬送路で搬送されるトレイと、
前記成形装置で作製された前記成形体を保持して前記成形体搬送路上の前記トレイに移す成形体移送機と、
前記成形体搬送路と前記加工装置との間に設けられ、前記成形体搬送路上の前記トレイに載置された前記成形体を前記加工装置へ設置する前、及び前記加工装置の前記焼結体素材を焼結炉へ移送する前に、前記成形体又は前記焼結体素材が載置された前記トレイを一時的に待機させる待機ステージと、
前記成形体搬送路上の前記成形体が載置された前記トレイを保持して前記待機ステージ上に載置することによる前記成形体の前記待機ステージへの移送、及び前記待機ステージ上の前記焼結体素材が載置された前記トレイを保持して前記焼結体素材搬送路上に載置することによる前記焼結体素材の前記焼結炉への移送を行う搬送側移送機と、
前記焼結体素材搬送路上の前記焼結体素材が載置された前記トレイから前記焼結体素材を保持して前記焼結炉へ向けて移送する焼結体素材移送機とを備え、
前記成形体搬送路の下流と前記焼結体素材搬送路の上流とが連通し、前記成形体搬送路の上流と前記焼結体素材搬送路の下流とが連通していて、前記成形体搬送路と前記焼結体素材搬送路とがそれぞれ往路と復路の一連の搬送路を構成し、
前記焼結体素材移送機は、前記焼結体素材のみを移送し、前記焼結体素材搬送路上の前記トレイを前記焼結体素材搬送路上に残したままとすることで、前記成形体と前記焼結体素材とが載置されていない前記トレイが前記成形装置側まで送られる、
焼結体の製造装置。 - 前記待機ステージ上の前記トレイに載置された前記成形体を保持して前記加工装置への取り付け、及び前記加工装置から前記焼結体素材を取り外して前記待機ステージ上の前記トレイへの載置を行う加工側移送機を備える請求項1に記載の焼結体の製造装置。
- 前記搬送側移送機は、前記トレイの外側から開閉して前記トレイを把持する保持部を備え、
前記保持部は、
前記成形体搬送路上の前記トレイを把持する際、前記成形体搬送路の上流に向かって開いており、
前記焼結体素材搬送路上に前記トレイを載置する際、前記焼結体素材搬送路の下流に向かって開いている請求項1又は請求項2に記載の焼結体の製造装置。 - 前記保持部は、前記トレイが前記成形体搬送路上で動かないように前記トレイの進行を規制するストッパーを有する請求項3に記載の焼結体の製造装置。
- 前記保持部の上流に設けられて、前記成形体搬送路上の前記トレイに載置された前記成形体を検知するセンサを備え、
前記保持部は、前記センサで前記成形体を検知したら前記成形体搬送路上で待機する請求項4に記載の焼結体の製造装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の焼結体の製造装置を用いて、焼結体を製造する焼結体の製造方法。
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