JP5585343B2 - ステータコア製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータコアを分割形状とした分割コアを、電磁鋼板をプレス工程で打ち抜いた分割コア板部材を積層して製造するステータコア製造方法に関するものである。
プレス成形した薄い電磁鋼板を積層してモータのステータコアを製造する方法が広く実施されている。薄い電磁鋼板を積層した場合、磁界により発生する渦電流を低減でき、鉄損を低減できるからである。
また、ステータコアを分割形状とした分割コアを、プレス加工で打ち抜いて形成した分割コア板部材を積層して製造し、複数個の分割コアを、リング状に組み立てて、外周を焼き嵌めリングで締結することにより、ステータコアを製造することも実施されている。
従来、ステータコア板部材をプレスで打ち抜く場合、外径形状のうち、高い精度を必要とする部位も、高い精度を必要としない部位も、区別することなく一度に打ち抜いていた。一度に打ち抜いた方が、製造コストを低減できるからである。
一方、特許文献1には、プレスの打抜き加工において、重要寸法穴を打ち抜いた後、その重要寸法穴を内部に含む外径形状を、打抜きプレス加工する場合に、捨て穴を加工しておき、重要寸法穴に打ち抜きプレス加工の側方力が影響を与えて、重要寸法穴の形状が変化することのないようにする技術が開示されている。
特開2003-211238号公報
しかしながら、ステータコア板部材を一度に打ち抜く従来の技術には、次のような問題があった。
(1)分割コアの場合、ティースの先端部位や、ヨークの接続部位(分割コアの隣り合うヨークと接続する部分)は、高い精度を必要とするが、それらを他の高い精度を必要としない部位と同時に打ち抜いているため、ティースの先端部位や、ヨークの接続部の精度(寸法精度、平面度等)が低下する問題があった。その理由は、他の高い精度を必要としない部位で打抜きプレス加工されるときに発生する内部応力により、ティースの先端部位や、ヨークの接続部位の打抜きプレス加工が影響を受けるためである。
この問題を解決する手段として、特許文献1に開示された技術を適用することも考えられる。
しかしながら、特許文献1の技術は、重要寸法穴の精度を確保するためのものであり、ティースの先端部位や、ヨークの接続部位のような外径形状を高い精度で維持するためのものでないため、そのまま適用することはできなかった。
(2)また、従来は、打ち抜いたステータ板部材に、位置決め用の位置決めカシメ部を形成していた。そして、打抜き工程の次の工程において、打ち抜いたステータ部材を重ね合わせて、押圧力を与えることにより、位置決めカシメ部同士に対してカシメ加工を行い、ステータ板部材を積層していた。
しかし、この方法によると、工程数が多くなり、生産効率が低下し、コストアップする問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、高い精度を必要とする部位に、高い精度を与えることができるステータ製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のステータコア製造方法は、次のような構成を有している。
(1)ステータコアを分割形状とした分割コアを、電磁鋼板をプレス工程で打ち抜いた分割コア板部材を積層して製造するステータコア製造方法において、(a)プレス工程が、分割コア板部材のうち、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要とする部位を打ち抜く第1プレス工程と、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要としない部位を打ち抜く第2プレス工程を有すること、(b)第1プレス工程では、前記分割コア板部材が、ダイスと板押えにより挟持されていること、を特徴とする。
(2)(1)に記載するステータコア製造方法において、前記高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要とする部位が、ティース側面、及びヨーク接続面を含むこと、前記高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要としない部位が、ティース先端面、及びヨーク外周面を含むこと、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載するステータコア製造方法において、(c)前記第2プレス工程では、カシメ加工パンチが、前記分割コア板部材に位置決め用の位置決めカシメ部を形成すること、(d)前記ダイスの、総抜きパンチとは反対の位置に、前記ダイスの内側寸法より数μm小さい内側寸法を有するスクイズリングが設けられていること、(e)前記第2プレス工程で打ち抜かれた前記分割コア板部材が、前記ダイスから前記スクイズリングに移動するときに、前記スクイズリングが、前記分割コア板部材を保持すること、(f)前記スクイズリングが、前記分割コア板部材を保持することにより、前記ダイスで直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材がダイス内で保持され、次に打ち抜かれる前記分割コア板部材の位置決めカシメ部が、直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材の前記位置決めカシメ部にカシメ加工されること、を特徴とする。
(4)(3)に記載するステータコア製造方法において、(g)前記スクイズリングのうち、前記ダイスより内側寸法が小さい部分が、ティースの先端部、及びヨークの接続部に対向する部分であること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明のステータコア製造方法は、次のような作用・効果を奏する。
(1)ステータコアを分割形状とした分割コアを、電磁鋼板をプレス工程で打ち抜いた分割コア板部材を積層して製造するステータコア製造方法において、(a)プレス工程が、分割コア板部材のうち、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要とする部位を打ち抜く第1プレス工程と、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要としない部位を打ち抜く第2プレス工程を有すること、(b)第1プレス工程では、前記分割コア板部材が、ダイスと板押えにより挟持されていること、を特徴とするので、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要とするティース側面とヨーク接続面を第1プレス工程で打抜き、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要としないティース先端面、ヨーク外周面を第2プレス工程で打ち抜くこと共に、第1プレス工程では、ティースがダイスと板押えにより挟持された状態でプレス打抜き加工が行われるため、ティース側面とヨーク接続部は、第1プレス工程では、ダイスと板押さえで挟持されており、プレス時に電磁鋼板がずれることなく、ダレが発生することがないと共に、第2プレス工程の影響を受けることがなく、ティース側面とヨーク接続部の精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を高く維持することができる。
(2)(1)に記載するステータコア製造方法において、前記高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要とする部位が、ティース側面、及びヨーク接続面を含むこと、前記高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)を必要としない部位が、ティース先端面、及びヨーク外周面を含むこと、を特徴とするので、分割コア板部材を積層して分割コアを製造したときに、分割コアのティース側面は、高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)でプレス加工できるため、モータの性能を高くすることができる。また、ヨーク接続面を高い精度(寸法精度、平面度、すくないダレ等)でプレス加工できるため、分割コアを組み合わせてステータコアを組み立てるときに、高い円筒度を得ることができ、ティース先端面とロータとの隙間を精度良く管理することができ、モータの性能を高めることができる。
(3)(1)または(2)に記載するステータコア製造方法において、(c)前記第2プレス工程では、カシメ加工パンチが、前記分割コア板部材に位置決め用の位置決めカシメ部を形成すること、(d)前記ダイスの、総抜きパンチとは反対の位置に、前記ダイスの内側寸法より数μm小さい内側寸法を有するスクイズリングが設けられていること、(e)前記第2プレス工程で打ち抜かれた前記分割コア板部材が、前記ダイスから前記スクイズリングに移動するときに、前記スクイズリングが、前記分割コア板部材を保持すること、(f)前記スクイズリングが前記分割コア板部材を保持することにより、前記ダイスで直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材がダイス内で保持され、次に打ち抜かれる前記分割コア板部材の位置決めカシメ部が、直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材の前記位置決めカシメ部にカシメ加工されること、を特徴とするので、形状の打抜き工程と同時に、カシメ加工ができるため、工程を1つ省略することができ、生産効率を高めることができる。また、形状を打ち抜いたダイスが有する高い位置精度をそのまま用いて、直前に打ち抜かれた分割コア板部材の位置決めを行い、次に打ち抜かれる分割コア板部材もダイスで位置決めされているため、カシメ加工する両分割コア板部材を、特別な位置決め手段を必要とせずに、正確に位置決めすることができる。
(4)(3)に記載するステータコア製造方法において、(g)前記スクイズリングのうち、前記ダイスより内側寸法が小さい部分が、ティースの先端部、及びヨークの接続部に対向する部分であること、を特徴とするので、スクイズリングの位置で分割コア板部材を全体として均一に保持でき、さらに、直前に打ち抜かれた分割コア板部材を全体として均一に保持できるため、カシメ加工を安定して行うことができる。
ステータコアの積層する電磁鋼板の1枚分をプレス加工して、1枚の分割コア用電磁鋼板を製造する工程を示す図である。 図1のAA断面図である。 第2プレス工程のプレス機械の構成を示す断面図である。 分割コア板部材20の形状を示す図である。 カシメ部44の拡大図である。 分割コア板部材20を複数枚重ね合わせた断面図である。
本実施例のステータコアは、円周方向で分割された複数の分割コアが、円周方向で合体されて構成されるものであり、本実施例では、分割された分割コアを製造する工程について説明する。
始めに、プレス工程で製造される分割コア板部材20について説明する。図4の(a)に分割コア板部材20の外径形状を平面図で示す。
分割コア板部材20は、ヨーク部42から突き出ている2つのティース部8、9を有している。ティース部8は、側面8a、8b、ティース先端面16を備え、ティース部9は、側面9a、9b、ティース先端面17を備えている。
ヨーク部42の両端面は、ヨーク接続面である。ヨーク部42の図中右端面は、凸部42a、平坦部42bを備え、ヨーク部42の左端面は、凹部42c、平坦部42dを備えている。ヨーク部42は、隣のヨーク部42と接合される。このとき、ヨーク部42の凸部42aは、隣のヨーク部42の凹部42cと嵌合され、直径方向の位置が決められる。ヨーク部42の平坦部42bは、隣のヨーク部42の平坦部42dと当接して接合される。
ヨーク部42には、4箇所の位置決め用のカシメ凸部44A、44B、44C、44Dが形成されている。カシメ凸部44(44A、44B、44C、44D)の断面図を図5の(b)に示す。図5の(a)は、(b)のカシメ凸部44のみの平面図である。カシメ凸部44は、図中下向きに凸形状とされている。凸部の中心は、凸部平端部44aであり、両側に凸部傾斜部44b、44cがある。カシメ凸部44の凸状の反対側には、凹部が形成されており、カシメ凸部44の凹部の形状は、カシメ凸部44の凸形状とほぼ同じ寸法形状である。
カシメ凸部44A、44B、44C、44Dは、各々が図6に示すように、直下にある分割コア板部材20のヨーク部42に形成されたカシメ凸部44A、44B、44C、44Dに上側から、下にある分割コア板部材20のカシメ凸部44の凹部に嵌合されている。これにより、各々の分割コア板部材20が平面的に位置決めされる。図6において、一番下に位置する分割コア板部材20は、カシメ凸部44に対応する部分が、打ち抜かれている。分割コア板部材20の底面を平らにするためである。
図4において、斜線で示した部分については、後で詳細に説明する。
図4の(b)に、数十枚の分割コア板部材20が積層された状態を示す。
図1に、ステータコアの積層する電磁鋼板の1枚分をプレス加工して、1枚の分割コア用電磁鋼板である分割コア板部材20を製造する工程を示す。プレス機械は、周知のプレス機械を使用しているので図1では、記載を省略している。
連続板状の電磁鋼板基材11は、円筒状に巻かれた状態で供給され、図示しない搬送装置により、図1の左側から右側に向けて(図中矢印Mで示す方向に)搬送される。電磁鋼板基材11は、間欠送りされる。すなわち、所定距離分送られた後、所定時間停止することを繰り返す。所定時間停止しているときに、プレス機械によりプレス加工が行われる。
図1の(1)は、高精度打抜き工程(第1プレス工程)を示し、(2)は、製品形状打抜き工程(第2プレス工程)を示す。また、図1のAA断面図を、図2に示す。
連続板状の電磁鋼板基材11は、本実施例では、厚みが0.3mmの電磁鋼板である。電磁鋼板基材11の両端付近には、前工程において、一対の位置決め孔12A、12Bが所定のピッチで開口されている。
(1)第1プレス工程においては、プレス機械は、位置決め孔12A、12Bを用いて、電磁鋼板基材11を所定の位置に位置決めする。そして、プレス打ち抜き加工により、第1スクラップ13、第2スクラップ14、及び第3スクラップ15を同時に打ち抜く。図1では、打ち抜かれるスクラップ部分を点描で示している。
第1スクラップ13の切断面13a、第2スクラップ14の切断面14aは、電磁鋼板基材11にティース部8の側面8a、8bを形成するための断面である。また、第2スクラップ14の切断面14b、第3スクラップ15の切断面15aは、電磁鋼板基材11にティース部9の側面9a、9bを形成するための断面である。
また、第1スクラップ13の切断面13c、及び第3スクラップ15の切断面15cは各々、電磁鋼板基材11にヨーク接続面を形成するための断面である。
図2に示すように、第1プレス工程でのプレス加工時に、ティース部8は、下側のダイス30bと上側の板押え24bにより挟持され、ティース部9は、下側のダイス30cと上側の板押え24cにより挟持されている。また、片残存部7aは、下側のダイス30aと上側の板押え24aにより挟持され、片残存部7bは、下側のダイス30dと上側の板押え24dにより挟持されている。
ティース部8、9は、ダイス30と板押え24により、強い押圧力で挟持されているので、パンチ21a、21b、21cにより、第1スクラップ13、第2スクラップ14、及び第3スクラップ15が打ち抜かれるときに、ティース部8、9が、パンチに引きずられてずれることがない。そのため、ティース部8の側面8a、8b、及びティース部9の側面9a、9bを高い精度(高い寸法精度、高い平面度、すくないダレ等)で打ち抜くことができる。
同時に、第2プレス工程で打ち抜くティース先端面16、17やヨーク外周面18を打抜き加工していないので、ティース先端面16、17や、ヨーク外周面18をプレス打抜き加工するときに発生する内部応力が、第1プレス工程で発生していないため、ティース8、9の側面8a、8b、9a、9b、及びヨーク接続面42a、42b、42c、42dが、他の切断箇所から受ける内部応力、内部歪が小さいため、ティース部8の側面8a、8b、及びティース部9の側面9a、9bを高い精度(高い寸法精度、高い平面度、少ないダレ等)で打ち抜くことができる。
次に、(2)第2プレス工程について説明する。図1の(2)に示すように、ティース部8のティース先端面16、ティース部9のティース先端面17、及びヨーク外周面18を打ち抜くことにより、分割コア板部材20を、電磁鋼板基材11から打ち抜く工程である。
第2プレス工程のプレス機械の全体断面を図3に示す。下型は、内側にダイス30を保持する下型本体34と、内側にスクイズリング32を保持するスクイズリング保持体33が重ね合わされて固定されている。ダイス30は、厚さ0.3mmの電磁鋼板からなる分割コア板部材を60枚程度内部に保持する厚みを有している。
一方、上型基盤31には、一対のコイルスプリング23が付設されている。コイルスプリング23の先端に、ストリッパ24が付設されている。ストリッパ24は、パンチ21を内側に保持している。また、パンチ21には、カシメ加工パンチ22が、固定されている。
パンチ21は、ストリッパ24の下面より、わずかにへこんで(図の上側の位置に)取り付けられている。
スクイズリング32の内周形状は、基本的には、ダイス30の形状寸法と同じである。しかし、図4の(a)の斜線で示す部分である、ヨーク接続面42a、42b、42c、42d、ヨーク外周部の一部18a、18b、ティース先端面17とそれに連続するティース側面の一部、及びティース先端面18とそれに連続するティース側面の一部に対向する、スクイズリングの対応部分は、ダイス30の内周形状よりも、数μm(本実施例では5μm)、小さい内径寸法としている。
次に、第2ブレス工程の作用について説明する。
コイルスプリング23により、ストリッパ24が下降したときに、始めに、電磁鋼板基材11が、下型本体34とストリッパ24により挟持され固定される。
その後、パンチ21とカシメ加工パンチ22が協働して、ティース8のティース先端面16、ティース9のティース先端面17、及びヨーク外周面18を打ち抜く。
ここで、スクイズリング33の内周形状のうち、ヨーク接続面42a、42b、42c、42d、ヨーク外周部の一部18a、18b、ティース先端面16とそれに連続するティース側面の一部、及びティース先端面17とそれに連続するティース側面の一部に対向する、スクイズリングの対応部分は、ダイス30の内周形状よりも、数μm(本実施例では5μm)、小さい内径寸法としている(この部分をスクイズ部Sと言う。図中斜線で示す部分である。)ので、第2プレス工程(形状の打抜き工程)と同時に、打ち抜かれた分割コア板部材20が、ダイス30からスクイズリング32に移動するときに、スクイズリング32のスクイズ部Sが、分割コア板部材20を所定の保持力で保持している。
そのため、ダイス30で直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Aがダイス30内で保持され、次に打ち抜かれる分割コア板部材20Bの位置決め用のカシメ凸部44A、44B、44C、44Dが、直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Aのカシメ凸部44A、44B、44C、44Cにカシメ加工される。
そして、次に打ち抜かれた分割コア板部材20Aのカシメ凸部44がきっちりとカシメされた後は、次に打ち抜かれた分割コア板部材20Aは、ダイス30の表面より少し低い位置まで、パンチ21移動される。
以上詳細に説明したように、本実施例のステータコア製造方法によれば、(1)ステータコアを分割形状とした分割コアを、電磁鋼板基材11をプレス工程で打ち抜いた分割コア板部材20を積層して製造するステータコア製造方法において、(a)プレス工程が、分割コア板部材20のうち、高い精度を必要とする部位を打ち抜く第1プレス工程と、高い精度を必要としない部位を打ち抜く第2プレス工程を有すること、(b)第1プレス工程では、分割コア板部材20が、ダイス30と板押え24により挟持されていること、を特徴とするので、高い精度を必要とするティース側面8a、8b、9a、9bを第1プレス工程で打抜き、高い精度を必要としないティース先端面16、17、ヨーク接続面18を第2プレイ工程で打ち抜くこと共に、第1プレス工程では、ティース部8、9がダイス30と板押え24により挟持された状態でプレス打抜き加工が行われるため、ティース側面8a、8b、9a、9bは、第1プレス工程では、ダイス30と板押さえ24で挟持されており、ブレス時に電磁鋼板基材11がずれることなく、ダレが発生することがないと共に、第2プレス工程の影響を受けることがなく、ティース側面8a、8b、9a、9bの精度を高く維持することができる。
(2)(1)に記載するステータコア製造方法において、高い精度を必要とする部位が、ティース側面8a、8b、9a、9b、及びヨーク接続面42a、42b、42c、42dを含むこと、高い精度を必要としない部位が、ティース先端面16、17、及びヨーク外周面18を含むこと、を特徴とするので、分割コア板部材20を積層して分割コアを製造したときに、分割コアのティース側面(8a、8b)は、高い精度でプレス加工できるため、モータの性能を高くすることができる。また、ヨーク接続面(42a、42b、42c、42d)を高い精度でプレス加工できるため、分割コアを組み合わせてステータコアを組み立てるときに、高い円筒度を得ることができ、ティース先端面とロータとの隙間を精度良く管理することができ、モータの性能を高めることができる。
(3)(1)または(2)に記載するステータコア製造方法において、(c)第2プレス工程では、カシメ加工パンチ22が、分割コア板部材20に位置決め用のカシメ凸部44A、44B、44C、44Dを形成すること、(d)ダイス30の、21パンチとは反対の位置に、ダイス30の内側寸法より数μm小さい内側寸法を有するスクイズリング32が設けられていること、(e)第2プレス工程で打ち抜かれた分割コア板部材20が、ダイス30からスクイズリング32に移動するときに、スクイズリング32が、分割コア板部材20を保持すること、(f)スクイズリング32が分割コア板部材20を保持することにより、ダイス30で直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Bがダイス30内で保持され、次に打ち抜かれる分割コア板部材20Aのカシメ凸部44A、44B、44C、44Dが、直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Bのカシメ凸部44A、44B、44C、44Dにカシメ加工されること、を特徴とするので、形状の打抜き工程と同時に、カシメ加工ができるため、工程を1つ省略することができ、生産効率を高めることができる。また、形状を打ち抜いたダイス30が有する高い位置精度をそのまま用いて、直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Bの位置決めを行い、次に打ち抜かれる分割コア板部材20Aもダイス30で位置決めされているため、カシメ加工する両分割コア板部材20A、20Bを、特別な位置決め手段を必要とせずに、正確に位置決めすることができる。
(4)(3)に記載するステータコア製造方法において、(g)スクイズリング32のうち、ダイス30より内側寸法が小さい部分(スクイズ部S)が、ティースの先端部16、17、及びヨークの接続面42a、42b、42c、42dに対向する部分であること、を特徴とするので、スクイズリング32の位置で分割コア板部材20を全体として均一に保持でき、さらに、直前に打ち抜かれた分割コア板部材20Bを全体として均一に保持できるため、カシメ加工を安定して行うことができる。
以上、本実施例に即して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、本実施例では、2つのティース部を備える分割コア板部材20について説明したが、1つのティース部を備える分割コア板部材でも良いし、3つ、4つのティースを備える分割コア板部材にも適用できる。
8、9 ティース部
8a、8b、9a、9b ティース側面
11 電磁鋼板基材
18 ヨーク外周面
20 分割コア板部材
21 パンチ
22 カシメ加工パンチ
24 板押え
30 ダイス
32 スクイズリング
42 ヨーク部
42a、42b、42c、42d ヨーク接続面
44A、44B、44C、44D カシメ凸部

Claims (4)

  1. ステータコアを分割形状とした分割コアを、電磁鋼板をプレス工程で打ち抜いた分割コア板部材を積層して製造するステータコア製造方法において、
    前記プレス工程が、前記分割コア板部材のうち、高い精度を必要とする部位を打ち抜く第1プレス工程と、高い精度を必要としない部位を打ち抜く第2プレス工程を有すること、
    前記第1プレス工程では、前記分割コア板部材が、ダイスと板押えにより挟持されていること、
    を特徴とするステータコア製造方法。
  2. 請求項1に記載するステータコア製造方法において、
    前記高い精度を必要とする部位が、ティース側面、及びヨーク接続面を含むこと、
    前記高い精度を必要としない部位が、ティース先端面、及びヨーク外周面を含むこと、
    を特徴とするステータコア製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載するステータコア製造方法において、
    前記第2プレス工程では、カシメ加工パンチが、前記分割コア板部材に位置決め用の位置決めカシメ部を形成すること、
    前記ダイスの、総抜きパンチとは反対の位置に、前記ダイスの内側寸法より数μm小さい内側寸法を有するスクイズリングが設けられていること、
    前記第2プレス工程で打ち抜かれた前記分割コア板部材が、前記ダイスから前記スクイズリングに移動するときに、前記スクイズリングが、前記分割コア板部材を保持すること、
    前記スクイズリングが、前記分割コア板部材を保持することにより、前記ダイスで直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材がダイス内で保持され、次に打ち抜かれる前記分割コア板部材の位置決めカシメ部が、直前に打ち抜かれた前記分割コア板部材の前記位置決めカシメ部にカシメ加工されること、
    を特徴とするステータコア製造方法。
  4. 請求項3に記載するステータコア製造方法において、
    前記スクイズリングのうち、前記ダイスより内側寸法が小さい部分が、ティースの先端部、及びヨークの接続部に対向する部分であること、
    を特徴とするステータコア製造方法。
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