JP5069379B1 - オゾン水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1筐体1、第2筐体2及び触媒電極3を備えたオゾン水生成装置100において、第1筐体及び第2筐体間に収容室141,241が設けられ、第1筐体1には、収容室141に連通する陽極用供給流路5及び陽極用排出流路6が設けられ、第2筐体2には、収容室241に連通する陰極用供給流路7及び陰極用排出流路8が設けられ、陽極32が、第1筐体1側の面に、陽極用供給流路5及び陽極用排出流路6に連通する複数の溝部322が形成され、かつ、当該溝部322内に陽イオン交換膜31に連通する複数の貫通穴323が形成された基板321であり、基板321の第1筐体側の面にダイヤモンドが成膜されている。
【選択図】図4
Description
このようなオゾン水の製法として、陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極を圧接させ、他方の面に陰極電極を圧接してなる触媒電極の電解面に原料水を直接接触させて、水の電気分解によりオゾン水を生成させる直接電解法を利用したものが知られている。
直接電解法で使用する触媒電極は、白金、金、白金被覆チタン等を材料とすることが一般的である。しかしながら、上述のような材料を使用した場合、原料水の電気分解に伴って、電極が消耗・溶出するという現象が生じる。その結果、溶出した金属イオンが陽イオン交換膜に付着して反応を阻害してしまうため、オゾン水の生成効率が低下するという問題がある。
また、原料水として食塩水を使用していたが、オゾン発生に伴い不純物が生じることから、純水または精製水を使用することが好ましいとされている。しかしながら、純水または精製水のような電導性の低い水を使用する場合、上述の白金等からなる触媒電極では電解電流が流れにくく、オゾンの発生が微量であった。
そこで、陽極及び陰極に、導電性を付与したダイヤモンド薄膜を使用する技術が知られている。具体的には、エキスパンドメタルにダイヤモンド成膜した陽極や陰極について開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、チタン等の基板上にCVD法によってダイヤモンド薄膜を形成した陽極や陰極について開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献1のオゾン水生成装置では、上記陽極や陰極を電解槽中に配置し、電解槽に原料水を流して、陽極や陰極に原料水を接触させる構成となっている。特許文献2では、電解セルの陽極室に陽極を配置し、陰極室に陰極を配置し、陽極室及び陰極室にそれぞれ原料水を流して、陽極及び陰極に原料水を接触させる構成となっている。そのため、上記特許文献1及び2のいずれの場合も、原料水の供給流路及び生成されたオゾン水の排出流路が電解槽内や陽極室において混在している。すなわち、供給流路及び排出流路が設定されていない。したがって、供給された原料水が陽極に接触しないまま排出されたり、陽極の電解し易い位置に原料水が確実に供給されない。その結果、生成されるオゾン水の濃度が低く、オゾン水生成効率も悪くなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ダイヤモンド成膜時における熱変形よる電極の割れや反りの発生を防止することができ、また、電極の電解し易い位置に原料水を確実に供給することができ、オゾン水の生成効率を上げることができるオゾン水生成装置を提供することを目的としている。
第1筐体と、
前記第1筐体に重ね合わされる第2筐体と、
前記第1筐体及び第2筐体を重ね合わせることによって形成された収容室に収容された触媒電極と、を備え、
前記触媒電極が、前記第1筐体側から陽極、陽イオン交換膜及び陰極の順に設けられてなり、
前記触媒電極に原料水を供給するとともに前記陽極及び前記陰極間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、
前記第1筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陽極に供給する陽極用供給流路及び生成された生成水を排出する陽極用排出流路が設けられ、
前記第2筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陰極に供給する陰極用供給流路及び生成された生成水を排出する陰極用排出流路が設けられ、
前記陽極が、第1筐体側の面に、前記陽極用供給流路及び前記陽極用排出流路に連通する複数の溝部が形成され、かつ、当該溝部内に前記陽イオン交換膜に連通する複数の貫通穴が形成された基板であり、
前記基板の前記第1筐体側の面に、ダイヤモンドが成膜されていることを特徴とするオゾン水生成装置が提供される。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のオゾン水生成装置の外観斜視図、図2は、オゾン水生成装置の分解斜視図、図3は、図2における切断線I−Iに沿って切断した際の矢視断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明に係るオゾン水生成装置100は、第1筐体1と、第1筐体1に重ね合わされる第2筐体2と、これら第1筐体1及び第2筐体2の重ね合わせ面に形成された収容室144,244に収容される触媒電極3と、を備えている。
触媒電極3は、陽イオン交換膜31と、陽イオン交換膜31の一方の面に設けられた陽極32と、陽イオン交換膜31の他方の面に設けられた陰極33と、を備えている。第1筐体1側から、陽極32、陽イオン交換膜31、陰極33、第2筐体2の順に配置されている。
オゾン水生成装置100は、陽極32及び陰極33にそれぞれ原料水を供給するとともに陽極32及び陰極33間に直流電圧を印加することによって、陽極32側に微細オゾン気泡を発生させて、微細オゾン気泡を水に溶解させることにより、オゾン水を生成する。なお、陰極33側には、水素が発生し、水素が水に溶解して水素水(陰極水)が生成される。
陽極用供給流路111には、外部から陽極32に原料水を供給するための陽極用供給管91が嵌め込まれるようになっている。
陽極用排出流路112には、生成水(オゾン水)を外部に排出するための陽極用排出管92が嵌め込まれるようになっている。
これら陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112の周囲に複数のボルト貫通穴113が等間隔に形成されている。
なお、陽極用供給管91は、図示しないが、例えば、原料水が貯留されたタンクに接続されたり、水道管に接続されている。また、陽極用排出管92は、例えば、生成されたオゾン水を貯留するためのタンクや、オゾン水を吐出させるノズル等に接続されている。
また、陽極用供給管91に供給する原料水としては、水道水、精製水などが挙げられる。
第1保持板13は、例えば、金属製とすること好ましい。
第1保持板13の表面には、第1狭持板11の陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112に対応する位置に、それぞれ溝状の凹部が形成されている。凹部に、第1保持板13の裏面に貫通する7個の陽極用供給流路131及び7個の陽極用排出流路132が形成されている。
また、これら陽極用供給流路131及び陽極用排出流路132の周囲で、第1狭持板11のボルト貫通穴113に対応する位置に、複数のボルト貫通穴133が等間隔に形成されている。
また、第1シート材12には、第1狭持板11の陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112に対応する位置にそれぞれ陽極用供給流路121及び陽極用排出流路122が形成されている。
また、陽極用供給流路121及び陽極用排出流路122の周囲に複数のボルト貫通穴123が形成されている。
第1パッキン材14には、中央に平面視円形状の貫通穴である収容室144が形成されている。後述するが、この収容室144に触媒電極3の陽極32が収容されるようになっている。すなわち、陽極32の外周が第1パッキン材14によって囲まれて保護される。
また、収容室144の周囲には、複数のボルト貫通穴143が形成されている。
第1クッション材15は、第1パッキン材14と平面視が同じ大きさの円板状をなしている。第1クッション材15の硬度は、第1パッキン材14の硬度よりも低く、第1クッション材15は、例えば、シリコン製(シリコンゴム、シリコンスポンジ)とすることが好ましい。
第1クッション材15の硬度を第1パッキン材14の硬度より低くすることによって、オゾン水生成装置100を組み立てる際(圧接時)に、第1パッキン材14が第1クッション材15に押し込まれることになる。その結果、第1パッキン材14がストッパーとして機能し、陽極32に加わる荷重を低減でき、陽極32(ダイヤモンド成膜)の割れを防止することができるという効果が得られる。一方、第1クッション材15の硬度が第1パッキン材14の硬度よりも高い場合には、圧接時に、第1パッキン材14が第1クッション材15に押し込まれずに、第1クッション材15によって押し潰されてしまい、第1パッキン材14がストッパーとして機能せずに、陽極32に加わる荷重が大きくなり、陽極32(ダイヤモンド成膜)が割れてしまう。また、圧接時に偏りができ、第1クッション材15と第1パッキン材14とが密着しない部分から水漏れが発生する可能性がある。
第1クッション材15には、第1保持板13の7個の陽極用供給流路131及び7個の陽極用排出流路132に対応する位置にそれぞれ7個の陽極用供給流路151及び7個の陽極用排出流路152が形成されている。
また、陽極用供給流路151及び陽極用排出流路152の周囲に複数のボルト貫通穴153が形成されている。
第2狭持板21は、円板状をなしており、例えば、プラスチック製とすることが好ましい。
第2狭持板21には、表裏面を貫通して形成された陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212が形成されている。
陰極用供給流路211には、外部から陰極33に原料水を供給するための陰極用供給管93が嵌め込まれるようになっている。
陰極用排出流路212には、生成水(陰極水)を外部に排出するための陰極用排出管94が嵌め込まれるようになっている。
これら陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212の周囲に複数のボルト貫通穴213が等間隔に形成されている。
なお、陰極用供給管93は、図示しないが、例えば、原料水が貯留されたタンクに接続されたり、水道管に接続されている。また、陰極用排出管94は、例えば、生成された陰極水を貯留するためのタンクに接続されている。
また、陰極用供給管93に供給する原料水としては、水道水、精製水などが挙げられる。
第2保持板23は、例えば、金属製とすることが好ましい。
第2保持板23の裏面には、第2狭持板21の陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212に対応する位置に、それぞれ溝状の凹部が形成されている。凹部に、第2保持板23の表面に貫通する7個の陰極用供給流路231及び7個の陰極用排出流路232が形成されている。
また、これら陰極用供給流路231及び陰極用排出流路232の周囲で、第2狭持板21のボルト貫通穴213に対応する位置に、複数のボルト貫通穴233が等間隔に形成されている。
また、第2シート材22には、第2狭持板21の陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212に対応する位置にそれぞれ陰極用供給流路221及び陰極用排出流路222が形成されている。
また、陰極用供給流路221及び陰極用排出流路222の周囲に複数のボルト貫通穴223が形成されている。
第2パッキン材24には、第1パッキン材14の収容室144と同様に平面視円形状の貫通穴である収容室244が形成されている。後述するが、この収容室244に、触媒電極3の陰極33がそれぞれ収容されるようになっている。すなわち、陰極33の外周が第2パッキン材24によって囲まれて保護される。
また、収容室244の周囲には、複数のボルト貫通穴243が形成されている。
第2クッション材25は、第2パッキン材24と平面視が同じ大きさの円板状をなしており、第2パッキン材24の硬度よりも低い、例えば、シリコン製(シリコンゴム、シリコンスポンジ)とすることが好ましい。
第2クッション材25の硬度を第2パッキン材24の硬度よりも低くすることによって、オゾン水生成装置100を組み立てる際(圧接時)に、第2パッキン材24が第2クッション材25に押し込まれることになる。その結果、第2パッキン材24がストッパーとして機能し、陰極33に加わる荷重を低減でき、陰極33の割れを防止することができるという効果が得られる。
第2クッション材25には、第2保持板23の陰極用供給流路231及び陰極用排出流路232に対応する位置にそれぞれ7個の陽極用供給流路251及び7個の陽極用排出流路252が形成されている。
また、陽極用供給流路251及び陽極用排出流路252の周囲に複数のボルト貫通穴253が形成されている。
図4は、陽極を示しており、(a)は陽極の平面図、(b)は切断線II−IIに沿って切断した際の矢視断面図、図5は、第1パッキン材、第1クッション材及び陽極の断面図を示している。
陽極32は、平面視円形状の基板321からなる。
基板321としては、オゾン発生触媒機能を有する金属を使用する。具体的には、安定性が良い点で白金、金またはその被覆金属を使用することが好ましく、特にチタンに白金を被覆した金属を使用すると製造コストを安価に抑えることができる。また、シリコンウェハを使用するとダイヤモンド成膜の密着性がいい(剥離防止)ができることから最も好ましい。
基板321の第1筐体1側の面(図2中、表面側)には、複数(7個)の溝部322が互いに平行となるように所定間隔に形成されている。
これら各溝部322内に、基板321の裏面に貫通する多数の貫通穴323が形成されている。
溝部322の幅は、例えば、0.5mm〜3.0mm程度が好ましく、溝部322の深さは、0.5mm〜2.0mm程度が好ましい。貫通穴323の径は、φ0.5〜φ3.0程度が好ましい。
各溝部322の一端部側に位置する7個の貫通穴323aは、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15の陽極用供給流路111,121,131,151に連通している。また、各溝部322のうち他端部側に位置する貫通穴323bは、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15の陽極用排出流路112,122,132,152に連通している。
なお、溝部322は、基板321の第1筐体側の面にのみ設けるとしたが、陽イオン交換膜31側の面にも同様にして設けても構わない。
また、図2及び図4では、溝部321を7個示したが、7個に限らず、さらに多数形成することが、オゾン水生成効率を向上させることができるため好ましい。
ダイヤモンド成膜は、例えば、プラズマCVD法や熱フェラメントCVD法によって成膜することができる。
陽極32の製造方法としては、まず、基板321の第1筐体1側の面に複数の溝部322をエッチングなどによって形成し、その後、各溝部322にエッチング、レーザー加工などによって複数の貫通穴323を形成する。さらに、基板321の少なくとも第1筐体側の面に蒸着等によりダイヤモンドを成膜する。
陽極32は、第1パッキン材14の収容室144に嵌め込まれる大きさとなっている。
陽極32の厚さは、具体的には、0.6mm〜3.0mm程度が好ましい。
陽イオン交換膜31としては、従来公知のものを使用することができ、発生するオゾンに耐久性の強いフッ素系陽イオン交換膜を使用することができる。また、厚さは、100〜300μm程度が好ましい。
基板331としては、オゾン発生触媒機能を有する金属を使用する。具体的には、上述の陽極32と同様に、安定性が良い点で、白金、金又はその被覆金属を使用することが好ましく、特にチタンに白金を被覆した金属を使用すると製造コストを安価に抑えることができる。また、シリコンウェハを使用するとダイヤモンド成膜の密着性がいい(剥離しづらい)ことから最も好ましい。
基板331の第2筐体2側の面(図2中、裏面側)には、複数(7個)の溝部332が互いに平行となるように所定間隔に形成されている。
これら各溝部332内に、基板331の表面に貫通する多数の貫通穴333が形成されている。
各溝部332の一端部側に位置する7個の貫通穴333aは、第2狭持板21、第2シート材22、第2保持板23及び第2クッション材25の陰極用供給流路211,221,231,251に連通している。また、各溝部332の他端部側に位置する貫通穴333bは、第2狭持板21、第2シート材22、第2保持板23及び第2クッション材25の陰極用排出流路212,222,232,252に連通している。
このような基板331の少なくとも第2筐体側の面に、陽極32の場合と同様にダイヤモンドが成膜されている。
また、陰極33の製造方法は、陽極32と同様の方法により製造することができる。
最後に、各部材に形成されたボルト貫通穴113,123,133,143,153,213,223,233,243,253にボルトMを挿入して締結することによって圧接されて、オゾン水生成装置100が組み立てられる。
なお、上記のオゾン水生成装置100の組み立て手順では、図2において、下側の部材から順に重ね合わせるとしたが、これに限らず、図2において上側の部材から順に部材を重ね合わせても良い。
以上のようにして組み立てられたオゾン水生成装置100では、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15に形成された陽極用供給流路111,121,131,151が、互いに連通して一本の陽極用供給流路5とされる。この陽極用供給流路5は、陽極32の7個の貫通穴323aに連通している。
さらに、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15に形成された陽極用排出流路112,122,132,152が、互いに連通して一本の陽極用排出流路6とされる。この陽極用排出流路6は、陽極32の7個の貫通穴323bに連通している。
さらに、第2狭持板21、第2シート材22、第2保持板23及び第2クッション材25に形成された陰極用排出流路212,222,232,252が、互いに連通して一本の陰極用排出流路8とされる。この陰極用排出流路8は、陰極33の7個の貫通穴333bに連通している。
検出電極としては、例えば白金や金等からなる電極を使用し、比較電極としては銀や塩化銀を使用することが好ましい。
このようにして検出されたオゾン濃度に基づいて、オゾン水生成装置100内の制御部(図示しない)が予め設定されたオゾン濃度と一致するように、電源装置に陽極32及び陰極33間に印加する電力量を制御している。
陽極用供給管91及び陰極用供給管93から原料水を供給すると同時に、電源装置を駆動させることによって、陽極32及び陰極33の間に所定の電圧を印加する。この通電により水が電気分解されて、陽極側にはオゾン気泡及び酸素気泡が発生し、陰極側には水素気泡が発生する。
陽極32に原料水が接触することによって、オゾン気泡が発生し、発生したオゾン気泡は水に溶解して高濃度のオゾン水となり、貫通穴323bから陽極用排出流路152,132,122,112を介して陽極用排出管92を流れて外部に排出される。
陰極33に原料水が接触することによって、水素気泡が発生し、発生した水素気泡は水に溶解して水素水(陰極水)となり、貫通穴333bから陰極用排出流路252,232,222,212を介して陰極用排出管94を流れて外部に排出される。
また、溝部322と貫通穴323によって陽極32の表面積が大きくなることから、原料水との接触面積が増加し、この点においてもオゾン水の生成効率を上げることができる。
また、基板321の第1筐体1側の面にダイヤモンドが成膜されているので、原料水として従来のように食塩水ではなく、精製水等を使用することができ、不純物が生成されずに高濃度のオゾン水を生成することができる。
さらに、基板321に複数の溝部322が形成されていることから、ダイヤモンド成膜時における熱変形よる陽極32の割れや反りの発生を防止することができる。
また、陽極32の第1筐体1側の面に第1クッション材15が設けられているので、圧接時など、陽極32に荷重が加わった際に、第1クッション材15によって荷重を吸収することができ、陽極32(ダイヤモンド薄膜)の割れ等を防止することができる。
図6は、第2の実施形態のオゾン水生成装置の分解斜視図、図7は、図6における切断線III−IIIに沿って切断した際の矢視断面図である。
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、陰極にダイヤモンドが成膜されていない場合である。その他は、第1の実施形態と同様のため、同様の構成部分については同様の符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、陰極は、平面視円形状の基板であり、基板はオゾン発生触媒機能を有する金属である。具体的には、安定性が良い点で、白金、金又はその被覆金属を使用することが好ましく、特にチタンに白金を被覆した金属を使用すると製造コストを安価に抑えることができる。また、陰極33は、エキスパンドメタル状またはパンチングメタル状である。
さらに、陰極33の第2筐体側の面には、陰極33と同じ大きさのチタン製のエキスパンドメタル35が設けられている。
2 第2筐体
3 触媒電極
14 第1パッキン材
15 第1クッション材
31 陽イオン交換膜
32 陽極
33 陰極
100 オゾン水生成装置
5,111,121,131,151 陽極用供給流路
6,112,122,132,152 陽極用排出流路
7,211,221,231,251 陰極用供給流路
8,212,222,232,252 陰極用排出流路
141,241 収容室
321 基板
322 溝部
323 貫通穴
Claims (5)
- 第1筐体と、
前記第1筐体に重ね合わされる第2筐体と、
前記第1筐体及び第2筐体を重ね合わせることによって形成された収容室に収容された触媒電極と、を備え、
前記触媒電極が、前記第1筐体側から陽極、陽イオン交換膜及び陰極の順に設けられてなり、
前記触媒電極に原料水を供給するとともに前記陽極及び前記陰極間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、
前記第1筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陽極に供給する陽極用供給流路及び生成された生成水を排出する陽極用排出流路が設けられ、
前記第2筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陰極に供給する陰極用供給流路及び生成された生成水を排出する陰極用排出流路が設けられ、
前記陽極が、第1筐体側の面に、前記陽極用供給流路及び前記陽極用排出流路に連通する複数の溝部が形成され、かつ、当該溝部内に前記陽イオン交換膜に連通する複数の貫通穴が形成された基板であり、
前記基板の前記第1筐体側の面に、ダイヤモンドが成膜されていることを特徴とするオゾン水生成装置。 - 前記陽極の外周に、当該外周を囲むようにパッキン材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のオゾン水生成装置。
- 前記陽極の前記第1筐体側の面にクッション材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオゾン水生成装置。
- 前記パッキン材の硬度は、前記クッション材の硬度よりも高いことを特徴とする請求項3に記載のオゾン水生成装置。
- 前記陽極を構成する基板がシリコンウェハであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオゾン水生成装置。
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