JP5069383B1 - オゾン水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1筐体1、第2筐体2、触媒電極3を備え、触媒電極3が、第1筐体側から陽極32、陽イオン交換膜31及び陰極33の順に設けられてなり、触媒電極3に原料水を供給し、陽極32及び陰極33間に直流電圧を印加することでオゾン水を生成するオゾン水生成装置100であって、第1筐体1には、陽極用供給流路及び排出流路、第2筐体には、陰極用供給流路及び排出流路が設けられ、陽極32と第1筐体1との間にクッション材15が設けられ、第1筐体1に、第1筐体1を貫通し、触媒電極3を直接押圧する押圧部材41,42が設けられている。押圧部材41,42は、触媒電極3の少なくとも中央部を押圧する位置に配置され、押圧部材41,42による押圧により陽極32、陽イオン交換膜31及び陰極33が圧接されている。
【選択図】図6
Description
このようなオゾン水の製法として、陽イオン交換膜の一方の面に陽極を圧接させ、他方の面に陰極を圧接してなる触媒電極の電解面に原料水を直接接触させて、水の電気分解によりオゾン水を生成させる直接電解法を利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、陽極または陰極を陽イオン交換膜に圧接させるために、例えば、図8(a)、(b)に示すように、陽極32及びグレーチング34上に筐体11を重ね合わせ、この筐体11を貫通させて押しネジ41をねじ込み、陽極32を陽イオン交換膜31に押圧する方法が知られている。図8では、筐体11を貫通して、陽イオン交換膜31に通じる原料水供給路5及び生成されたオゾン水が排出されるオゾン水排出路6が形成されている。そして、原料水供給路5から供給された原料水は、陽極32及び陽イオン交換膜31に接触して、生成されたオゾン水がオゾン水排出路6から排出されるようになっている。なお、図示しないが、陽イオン交換膜31の下面には、陰極が配置されている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、オゾン水の生成効率が高く、また、高濃度のオゾン水を生成することができるオゾン水生成装置を提供することを目的としている。
前記第1筐体に重ね合わされる第2筐体と、
前記第1筐体及び第2筐体を重ね合わせることによって形成された収容室に収容された触媒電極と、を備え、
前記触媒電極が、前記第1筐体側から陽極、陽イオン交換膜及び陰極の順に設けられてなり、
前記触媒電極に原料水を供給するとともに前記陽極及び前記陰極間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、
前記第1筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陽極に供給する陽極用供給流路及び生成された生成水を排出する陽極用排出流路が設けられ、
前記第2筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陰極に供給する陰極用供給流路及び生成された生成水を排出する陰極用排出流路が設けられ、
前記触媒電極と前記第1筐体との互いに対向する対向面間、または前記触媒電極と前記第2筐体との互いに対向する対向面間のうち少なくとも一方に、当該対向面にそれぞれ接触してクッション材が設けられ、
前記第1筐体または前記第2筐体の少なくとも一方に、当該第1筐体または第2筐体を貫通し、前記クッション材を前記触媒電極側に向けて押圧するか、あるいは、当該第1筐体または第2筐体を貫通し、前記触媒電極を直接押圧する押圧部材が設けられ、
前記押圧部材は、前記触媒電極の少なくとも平面視における中央部を押圧する位置に配置され、
前記押圧部材による前記触媒電極の押圧によって、前記陽極、前記陽イオン交換膜及び前記陰極が圧接されるとともに、圧縮されていた前記クッション材が伸張して、前記触媒電極と前記第1筐体との互いに対向する対向面間、または前記触媒電極と前記第2筐体との互いに対向する対向面間に、隙間が形成されないように密着することを特徴とするオゾン水生成装置が提供される。
複数の前記押圧部材は、前記触媒電極の少なくとも平面視における中央部を押圧する位置において、等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオゾン水生成装置が提供される。
図1は、オゾン水生成装置の外観斜視図、図2は、オゾン水生成装置の分解斜視図、図3は、図2における切断線I−Iに沿って切断した際の矢視断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明に係るオゾン水生成装置100は、第1筐体1と、第1筐体1に重ね合わされる第2筐体2と、これら第1筐体1及び第2筐体2の重ね合わせ面に形成された収容室144,244に収容される触媒電極3と、を備えている。
触媒電極3は、陽イオン交換膜31と、陽イオン交換膜31の一方の面に設けられた陽極32と、陽イオン交換膜31の他方の面に設けられた陰極33と、を備えている。第1筐体1側から、陽極32、陽イオン交換膜31、陰極33、第2筐体2の順に配置されている。
オゾン水生成装置100は、陽極32及び陰極33にそれぞれ原料水を供給するとともに陽極32及び陰極33間に直流電圧を印加することによって、陽極32側に微細オゾン気泡を発生させて、微細オゾン気泡を水に溶解させることにより、オゾン水を生成する。なお、陰極33側には、水素が発生し、水素が水に溶解して水素水(陰極水)が生成される。
第1保持板13の内側には、第1パッキン材14が設けられている。また、第1パッキン材14に形成された貫通穴(収容室144)に、第1クッション材15、陽極32及びグレーチング34が収容されている。
陽極用供給流路111には、外部から陽極32に原料水を供給するための陽極用供給管91が嵌め込まれるようになっている。
陽極用排出流路112には、生成水(オゾン水)を外部に排出するための陽極用排出管92が嵌め込まれるようになっている。
これら陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112の周囲に複数のボルト貫通穴113が等間隔に形成されている。
また、第1狭持板11の中央部には、3つの押圧部材用貫通穴114が等間隔に形成されている。押圧部材用貫通穴114には、押しネジ41がねじ込まれるとともに、ねじ込まれた押しネジ41によって押圧される凸状部材42の凸状部先端421aが嵌めこまれるようになっている。また、凸状部材42の凸状部先端421aの外周には、Oリング43が設けられており、Oリング43によって水密性を確保している(図3参照)。
なお、陽極用供給管91は、図示しないが、例えば、原料水が貯留されたタンクに接続されたり、水道管に接続されている。また、陽極用排出管92は、例えば、生成されたオゾン水を貯留するためのタンクや、オゾン水を吐出させるノズル等に接続されている。
また、陽極用供給管91に供給する原料水としては、水道水、精製水などが挙げられる。
第1保持板13は、例えば、金属製とすること好ましい。
第1保持板13には、第1狭持板11の陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112に対応する位置にそれぞれ陽極用供給流路131及び陽極用排出流路132が形成されている。
また、これら陽極用供給流路131及び陽極用排出流路132の周囲で、第1狭持板11のボルト貫通穴113に対応する位置に、複数のボルト貫通穴133が等間隔に形成されている。
また、第1保持板13の中央部で、第1狭持板11の押圧部材用貫通穴114に対応する位置に、3つの押圧部材用貫通穴134が等間隔に形成されている。押圧部材用貫通穴134には、凸状部材42の凸状部421の一部が嵌め込まれるようになっている。
また、第1シート材12には、第1狭持板11の陽極用供給流路111及び陽極用排出流路112に対応する位置にそれぞれ陽極用供給流路121及び陽極用排出流路122が形成されている。
また、陽極用供給流路121及び陽極用排出流路122の周囲に複数のボルト貫通穴123が形成されている。
また、第1シート材12の中央部で、第1狭持板11の押圧部材用貫通穴114に対応する位置に、3つの押圧部材用貫通穴124が等間隔に形成されている。押圧部材用貫通穴124には、凸状部材42の凸状部421の一部が嵌め込まれるようになっている。
第1パッキン材14には、中央に平面視円形状の貫通穴である収容室144が形成されている。後述するが、この収容室144に触媒電極3の陽極32、グレーチング34及び第1クッション材15が収容されるようになっている。すなわち、陽極32、グレーチング34及び第1クッション材15の外周が第1パッキン材14によって囲まれて保護される。
また、収容室144の周囲には、複数のボルト貫通穴143が形成されている。
第1クッション材15は、第1挟持板11よりも平面視が小さな円板状をなしている。第1クッション材15の硬度は、第1パッキン材14の硬度と同じ、または、第1パッキン材14の硬度よりも低く、第1クッション材15は、例えば、シリコン製(シリコンゴム、シリコンスポンジ)とすることが好ましい。
第1クッション材15には、第1保持板13の陽極用供給流路131及び陽極用排出流路132に対応する位置にそれぞれ陽極用供給流路151及び陽極用排出流路152が形成されている。
また、第1クッション材15の中央部で、第1狭持板11の押圧部材用貫通穴114に対応する位置に、3つの押圧部材用貫通穴154が等間隔に形成されている。押圧部材用貫通穴154には、凸状部材42の底部422が嵌め込まれるようになっている。
凸状部材42は、側断面視逆T字型をなしており、底部422と、底部422から突出する凸状部421と、を備えている。
底部422は、第1クッション材15の押圧部材用貫通穴154に嵌めこまれている。凸状部421は、第1保持板13、第1シート材12及び第1狭持板11の各押圧部材用貫通穴134,124,114に嵌め込まれて、凸状部先端421aの外周には、Oリング43が設けられ、これによって水密性が確保されている。
第2保持板23の内側には、第2パッキン材24が設けられている。また、第2パッキン材24に形成された貫通穴(収容室244)に、第2クッション材25、陰極33及びグレーチング35が収容されている。
第2狭持板21には、表裏面を貫通して形成された陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212が形成されている。
陰極用供給流路211には、外部から陰極33に原料水を供給するための陰極用供給管93が嵌め込まれるようになっている。
陰極用排出流路212には、生成水(陰極水)を外部に排出するための陰極用排出管94が嵌め込まれるようになっている。
これら陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212の周囲に複数のボルト貫通穴213が等間隔に形成されている。
なお、陰極用供給管93は、図示しないが、例えば、原料水が貯留されたタンクに接続されたり、水道管に接続されている。また、陰極用排出管94は、例えば、生成された陰極水を貯留するためのタンクに接続されている。
また、陰極用供給管93に供給する原料水としては、水道水、精製水などが挙げられる。
第2保持板23は、例えば、金属製とすることが好ましい。
第2保持板23には、第2狭持板21の陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212に対応する位置にそれぞれ陰極用供給流路231及び陰極用排出流路232が形成されている。
また、これら陰極用供給流路231及び陰極用排出流路232の周囲で、第2狭持板21のボルト貫通穴213に対応する位置に、複数のボルト貫通穴233が等間隔に形成されている。
また、第2シート材22には、第2狭持板21の陰極用供給流路211及び陰極用排出流路212に対応する位置にそれぞれ陰極用供給流路221及び陰極用排出流路222が形成されている。
また、陰極用供給流路221及び陰極用排出流路222の周囲に複数のボルト貫通穴223が形成されている。
第2パッキン材24には、第1パッキン材14の収容室144と同様に平面視円形状の貫通穴である収容室244が形成されている。後述するが、この収容室244に、触媒電極3の陰極33及びグレーチング35がそれぞれ収容されるようになっている。すなわち、陰極33及びグレーチング35の外周が第2パッキン材24によって囲まれて保護される。
また、収容室244の周囲には、複数のボルト貫通穴243が形成されている。
第2クッション材25は、第2パッキン材24と平面視が同じ大きさの円板状をなしており、第2パッキン材24の硬度と同じ、または、第2パッキン材24の硬度よりも低い、例えば、シリコン製(シリコンゴム、シリコンスポンジ)とすることが好ましい。
第2クッション材25の硬度を第2パッキン材24の硬度と同じ、または、第2パッキン材24の硬度よりも低くすることによって、オゾン水生成装置100を組み立てる際(圧接時)に、第2パッキン材24が第2クッション材25に押し込まれることになる。その結果、第2パッキン材24がストッパーとして機能し、陰極33に加わる荷重を低減でき、陰極33の割れを防止することができるという効果が得られる。
第2クッション材25には、第2保持板23の陰極用供給流路231及び陰極用排出流路232に対応する位置にそれぞれ陰極用供給流路251及び陰極用排出流路252が形成されている。
また、陰極用供給流路251及び陰極用排出流路252の周囲に複数のボルト貫通穴253が形成されている。
図4は、図2における切断線I−Iに沿って切断した際の、第1パッキン材、第1クッション材、グレーチング、陽極及び陽イオン交換膜の矢視断面図、図5は、図2における切断線II−IIに沿って切断した際の、第1パッキン材、第1クッション材、グレーチング、陽極及び陽イオン交換膜の矢視断面図を示している。
基板321としては、オゾン発生触媒機能を有する金属を使用する。具体的には、安定性が良い点で、白金、金又はその被覆金属を使用することが好ましく、特にチタンに白金を被覆した金属を使用すると製造コストを安価に抑えることができる。また、シリコンウェハを使用すると後述するダイヤモンド成膜の密着性がいい(剥離しづらい)ことから最も好ましい。
さらに、基板321には、表面から裏面に貫通する多数の貫通穴323が形成されている。貫通穴323の径は、φ0.5〜φ3.0程度が好ましい。これら貫通穴323は、後述するグレーチング34を介して、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15の陽極用供給流路111,121,131,151に連通し、さらに、陽極用排出流路112,122,132,152にも連通している。
このような陽極32の製造方法としては、まず、基板321にエッチング、レーザー加工などによって複数の貫通穴323を形成する。さらに、基板321の少なくとも第1筐体側の面に蒸着等によりダイヤモンドを成膜する。
グレーチング34は、陽極32と平面視が同じ大きさの円板状をなしている。グレーチング34としては、例えば、チタン製、ステンレス製等とすることが好ましい。なお、グレーチング34とは、線材を溶接した格子状をなした部材である。
陽極32は、第1パッキン材14の収容室144に嵌め込まれる大きさとなっている。具体的には、陽極32の厚さは、0.5mm〜3.0mm程度が好ましく、グレーチング34の厚さは、0.5mm〜1.0mm程度が好ましい。第1パッキン材14の厚さNは、1.0mm〜4.0mm程度が好ましい。
陽イオン交換膜31としては、従来公知のものを使用することができ、発生するオゾンに耐久性の強いフッ素系陽イオン交換膜を使用することができる。また、厚さは、100〜300μm程度が好ましい。
基板331としては、オゾン発生触媒機能を有する金属を使用する。具体的には、安定性が良い点で、白金、金又はその被覆金属を使用することが好ましく、特にチタンに白金を被覆した金属を使用すると製造コストを安価に抑えることができる。また、シリコンウェハを使用すると後述するダイヤモンド成膜の密着性がいい(剥離しづらい)ことから最も好ましい。
基板331には、表面から裏面に貫通する多数の貫通穴333が形成されている。貫通穴333の径は、φ0.5〜φ3.0程度が好ましい。これら貫通穴333は、後述するグレーチング35を介して、第2狭持板21、第2シート材22、第2保持板23及び第2クッション材25の陰極用供給流路211,221,231,251に連通し、さらに、陰極用排出流路212,222,232,252にも連通している。
また、陰極33の製造方法は、陽極32と同様の方法により製造することができる。
その後、第1クッション材15に、第1保持板13及び第1シート材12を重ね合わせる。このとき、第1保持板13及び第1シート材12に形成された押圧部材用貫通穴134,124に、凸状部材42の凸状部421を嵌めこむ。
さらに、第1シート材12に第1狭持板11を重ね合わせる。このとき、第1狭持板11に形成された押圧部材用貫通穴114に、凸状部材42の凸状部先端421aを嵌めこむ。
その後、図6(a)に示すように、押圧部材用貫通穴114に、押しネジ41をねじ込み、凸状部材42の凸状部先端421aを押し込む。これによって、図6(b)に示すように、凸状部材42がグレーチング34を介して陽極32、陽イオン交換膜31及び陰極33を圧接する。
このとき、図6(a)で圧縮されていた第1クッション材15が伸張して、グレーチング34と第1保持板13との間に隙間が形成されないように、グレーチング34と第1保持板13との間が密着し、水密性が確保される。したがって、図6(b)の点線矢印で示すように、原料水が余計な箇所を流れたり、外部に漏れることなく、陽極32及び陽イオン交換膜31に確実に供給されて、オゾン水を効率良く、高濃度で生成することができる。
また、押しネジ41及び凸状部材42が、陽極32及びグレーチング34の中央部において等間隔に設けられているので、グレーチング34が均一に押圧され、陽極32、陽イオン交換膜31及び陰極33が均一に圧接される。
また、上記の押しネジ41及び凸状部材42は、陽極側だけでなく、陽極及び陰極側の両方に設けて、陽極32、陽イオン交換膜31及び陰極33を圧接する構成としても構わない。
以上のようにして組み立てられたオゾン水生成装置100では、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15に形成された陽極用供給流路111,121,131,151が、互いに連通して一本の陽極用供給流路5とされる。この陽極用供給流路5は、グレーチング34を介して陽極32の貫通穴323に連通している。
さらに、第1狭持板11、第1シート材12、第1保持板13及び第1クッション材15に形成された陽極用排出流路112,122,132,152が、互いに連通して一本の陽極用排出流路6とされる。この陽極用排出流路6は、グレーチング34を介して陽極32の貫通穴323に連通している。
さらに、第2狭持板21、第2シート材22、第2保持板23及び第2クッション材25に形成された陰極用排出流路212,222,232,252が、互いに連通して一本の陰極用排出流路8とされる。この陰極用排出流路8は、グレーチング35を介して陰極33の貫通穴333に連通している。
検出電極としては、例えば白金や金等からなる電極を使用し、比較電極としては銀や塩化銀を使用することが好ましい。
このようにして検出されたオゾン濃度に基づいて、オゾン水生成装置100内の制御部(図示しない)が予め設定されたオゾン濃度と一致するように、電源装置に陽極32及び陰極33間に印加する電力量を制御している。
陽極用供給管91及び陰極用供給管93から原料水を供給すると同時に、電源装置を駆動させることによって、陽極32及び陰極33の間に所定の電圧を印加する。この通電により水が電気分解されて、陽極側にはオゾン気泡及び酸素気泡が発生し、陰極側には水素気泡が発生する。
陽極32に原料水が接触することによって、オゾン気泡が発生し、発生したオゾン気泡は水に溶解して高濃度のオゾン水となり、貫通穴323からグレーチング34、陽極用排出流路152,132,122,112を介して陽極用排出管92を流れて外部に排出される。
陰極33に原料水が接触することによって、水素気泡が発生し、発生した水素気泡は水に溶解して水素水(陰極水)となり、貫通穴333からグレーチング35、陰極用排出流路252,232,222,212を介して陰極用排出管94を流れて外部に排出される。
第1クッション材15は、シリコン製であるので、密着性が高く、第1筐体1と触媒電極3との間の水密性をより高めることができ、オゾン水生成効率の向上及び高濃度のオゾン水を生成することができる。
上記実施形態では、押しネジ41及び凸状部材42が、グレーチング34を直接押圧し、グレーチング34を介して陽極32を陽イオン交換膜31に圧接する構成としたが、例えば、図7に示すように、押しネジ41及び凸状部材42が、第1クッション材15を直接押圧し、第1クッション材15を介してグレーチング34及び陽極32を陽イオン交換膜31に圧接する構成としても良い。
また、上記実施形態では、陽極32を陽イオン交換膜31に圧接する手段として、押しネジ41及び凸状部材42を使用したが、凸状部材42を設けずに押しネジ41のみを使用しても良い。
さらに、上記押しネジ41及び凸状部材42の個数は、それぞれ3つずつとしたが、陽極32及び陽イオン交換膜31の少なくとも中央部を押圧できれば、特に限定されるものではない。
2 第2筐体
3 触媒電極
15 第1クッション材
31 陽イオン交換膜
32 陽極
33 陰極
100 オゾン水生成装置
5,111,121,131,151 陽極用供給流路
6,112,122,132,152 陽極用排出流路
7,211,221,231,251 陰極用供給流路
8,212,222,232,252 陰極用排出流路
141,241 収容室
41 押しネジ(押圧部材)
42 凸状部材(押圧部材)
Claims (3)
- 第1筐体と、
前記第1筐体に重ね合わされる第2筐体と、
前記第1筐体及び第2筐体を重ね合わせることによって形成された収容室に収容された触媒電極と、を備え、
前記触媒電極が、前記第1筐体側から陽極、陽イオン交換膜及び陰極の順に設けられてなり、
前記触媒電極に原料水を供給するとともに前記陽極及び前記陰極間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、
前記第1筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陽極に供給する陽極用供給流路及び生成された生成水を排出する陽極用排出流路が設けられ、
前記第2筐体には、前記収容室に連通し、原料水を前記触媒電極の前記陰極に供給する陰極用供給流路及び生成された生成水を排出する陰極用排出流路が設けられ、
前記触媒電極と前記第1筐体との互いに対向する対向面間、または前記触媒電極と前記第2筐体との互いに対向する対向面間のうち少なくとも一方に、当該対向面にそれぞれ接触してクッション材が設けられ、
前記第1筐体または前記第2筐体の少なくとも一方に、当該第1筐体または第2筐体を貫通し、前記クッション材を前記触媒電極側に向けて押圧するか、あるいは、当該第1筐体または第2筐体を貫通し、前記触媒電極を直接押圧する押圧部材が設けられ、
前記押圧部材は、前記触媒電極の少なくとも平面視における中央部を押圧する位置に配置され、
前記押圧部材による前記触媒電極の押圧によって、前記陽極、前記陽イオン交換膜及び前記陰極が圧接されるとともに、圧縮されていた前記クッション材が伸張して、前記触媒電極と前記第1筐体との互いに対向する対向面間、または前記触媒電極と前記第2筐体との互いに対向する対向面間に、隙間が形成されないように密着することを特徴とするオゾン水生成装置。 - 前記押圧部材は、複数設けられ、
複数の前記押圧部材は、前記触媒電極の少なくとも平面視における中央部を押圧する位置において、等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオゾン水生成装置。 - 前記クッション材は、シリコン製であることを特徴とする請求項1又は2に記載のオゾン水生成装置。
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