JP5066353B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

本発明は、ユニット式建物に関する。詳しくは、略直方体状の骨組みを有した建物ユニットを複数配置して構成され、内部に下階から上階まで連通された吹き抜け空間と、屋根で覆われた小屋裏空間とを有するユニット式建物に関する。
従来、建物の内部に設けられた換気ユニットで外気を導入し、導入した外気を建物内部の廊下等に供給するとともに、各室に設けられた排気ファンを介して各室内の空気を外壁内の通気路に排気し、この空気を通気路に連通された小屋裏空間を介して屋根上の排気口から屋外に排気する換気構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−254577号公報
しかしながら、特許文献1で示される従来の建物の換気構造では、換気ユニットで外気を導入し排気ファンで排気するため設備コストが必要になってしまうとともに、廊下等に供給した外気がドア等の狭い隙間を通って各室に供給され、かつ比較的狭い通気路を通って屋外に排気されるため、換気量をさほど多くすることができず、建物内の空気を入れ換えるのに時間が掛かってしまうという不都合がある。
本発明の目的は、換気量を多くすることができ、短時間で建物内部の空気を入れ換えることができるユニット式建物を提供することである。
このような目的を達成するために本発明のユニット式建物は、以下の構成を備える。
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のユニット式建物は、柱21、上梁22および下梁23からなる略直方体状の骨組みを有した建物ユニット10,20を複数配置して構成され、内部に下階から上階まで連通された吹き抜け空間S3と、屋根4で覆われた小屋裏空間S4とを有するユニット式建物であって、前記屋根4は、傾斜する傾斜屋根で構成され、前記上階に配置される上階建物ユニット20のうちの少なくとも1つは、その上側に前記小屋裏空間S4が配置され、かつ側方に前記吹き抜け空間S3が隣接して配置された特定上階建物ユニット20Bとされ、前記特定上階建物ユニット20Bには、前記吹き抜け空間S3に開口した側面開口部5と、前記小屋裏空間S4に開口した上面開口部6とが設けられ、前記上面開口部6は、前記特定上階建物ユニット20Bの前記吹き抜け空間S3側寄りに設けられ、前記小屋裏空間S4は、前記傾斜屋根4に設けられた屋根開口部7を介して屋外に連通可能に構成されており、前記上面開口部6は、前記傾斜屋根4の傾斜方向において、前記側面開口部5と隣接した位置であって前記傾斜屋根4の傾斜面と隣接して設けられ、前記屋根開口部7は、前記上面開口部6よりも、前記傾斜屋根4の傾斜方向における前記側面開口部5とは反対側に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、吹き抜け空間の空気が側面開口部から特定上階建物ユニットの内部を通り上面開口部を介して小屋裏空間に流れ込み、この小屋裏空間の空気が屋根開口部を介して屋外に排気される。特定上階建物ユニットが略直方体状の骨組みを有するユニット構造なので、特定上階建物ユニットには強度上大きな側面開口部および上面開口部を設けることができる。また、屋根開口部が屋根に設けられるので、大きな屋根開口部を設けることができる。これらの側面開口部、上面開口部、および屋根開口部を比較的大きな開口サイズに設定することで、換気量を多くすることができ、短時間で建物内部の空気を入れ換えることができる。また、上面開口部が、特定上階建物ユニットの吹き抜け空間側寄りに設けられているので、吹き抜け空間を上昇する空気が、側面開口部から特定上階建物ユニット内部に流れ込んだあと、すぐに上面開口部から小屋裏空間に流れ込み、短時間で建物内部の空気を換気することができる。特に夏季には、吹き抜け空間を上昇した暖かい空気を効率よく換気できるので、例えば、屋内に設けられた空調設備の効率を向上させることができる。
本発明のユニット式建物では、前記特定上階建物ユニット20Bに隣接し前記吹き抜け空間S3の上部を形成する吹き抜け上階建物ユニット20Aは、前記特定上階建物ユニット20Bと反対側の柱21B上端および上梁22Aが低く設けられ、上部に前記傾斜屋根4と連続する傾斜面8を有していることが好ましい。
このような構成によれば、吹き抜け上階建物ユニット上部に、傾斜面が形成されているので、吹き抜け空間内を上昇する空気が傾斜面に沿って流れ、スムーズに側面開口部へ流れ込むので、吹き抜け空間内を上昇する空気を効率よく側面開口部へ流すことができる。従って、換気性能を向上させることができる。
本発明のユニット式建物では、前記上面開口部6は、開閉可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、上面開口部を必要に応じて開閉するだけで、特別な換気ファン等の設備を設けなくても、換気のON−OFFの切替えが可能となる。特に、上面開口部が、その開度を調整する機能を合わせもつことによって、換気量を上面開口部の開度に応じて適宜変更することもできる。
本発明のユニット式建物では、前記小屋裏空間S4は、ロフトであることが好ましい
このような構成によれば、小屋裏空間を通気性および居住性の良いロフト(屋根裏部屋)として使用することができる。
本発明のユニット式建物では、前記吹き抜け空間S3に面した外壁において、外壁下部31には、開閉可能な下部窓91が設けられ、外壁上部32には、遮光および採光の切り替えが可能な上部窓92が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、外壁下部に下部窓を設けることで、下部窓を開放すれば吹き抜け空間内の空気を一気に換気することができる。また、外壁上部に上部窓を設けたので、夏季において上部窓を遮光側に切り替えれば、吹き抜け空間の冷房効果を向上させることができ、冬季において上部窓を採光側に切り替えれば、吹き抜け空間の暖房効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図4には、本発明の実施形態に係るユニット式建物1が示されている。
図1は、本実施形態のユニット式建物1を示す斜視図であり、図2は、ユニット式建物1を示す断面図である。図3は、ユニット式建物1における特定上階建物ユニット20Bの一部を省略して示す斜視図である。図4は、ユニット式建物1における吹き抜け上階建物ユニット20Aの一部を省略して示す斜視図である。
図1および図2において、ユニット式建物1は、基礎2の上に配置された複数(8個)の下階建物ユニット10と、これらの下階建物ユニット10の上に配置された複数(8個)の上階建物ユニット20と、で構成された建物本体3を備えて構成される。そして、建物本体3の上側には、通常の小屋組みで構成されるか、あるいは屋根ユニットで構成される傾斜屋根4が設置されている。下階建物ユニット10および上階建物ユニット20は、それぞれ四隅に立設された4本の柱と、これらの柱の上端同士を結合する4本の上梁と、柱の下端同士を結合する4本の下梁と、から略直方体状に形成された骨組みを有して構成される。
また、図2に示すように、下階建物ユニット10および上階建物ユニット20は、それぞれ、所定の幅寸法W(短辺方向幅寸法)および高さ寸法Hを有して形成され、各々の内部には、根太や床面材、天井小梁、天井面材、内壁等が予め取り付けられ、外部には、外壁、サッシ窓、その他の艤装部材等が予め工場で取り付けられる。そして、下階建物ユニット10で構成される1階の内部空間には、リビングルーム等の1階居室空間S1が設けられる。また、上階建物ユニット20で構成される2階の内部空間には、寝室等の2階居室空間S2が設けられる。
下階建物ユニット10のうち、後述する吹き抜け空間S3下部を構成する吹き抜け下階建物ユニット10Aは、天井小梁や天井面材が省略されて構成されている。また、上階建物ユニット20のうち、吹き抜け空間S3上部を構成する吹き抜け上階建物ユニット20Aは、根太や床面材が省略されて構成されている。この吹き抜け上階建物ユニット20Aは、吹き抜け下階建物ユニット10Aの上方に配置される。これらの吹き抜け下階建物ユニット10Aおよび吹き抜け上階建物ユニット20Aによって、1階居室空間S1に連通する吹き抜け空間S3が形成されている。
吹き抜け下階建物ユニット10Aの外壁(外壁下部)31には、開閉可能な下部窓としての下部サッシ窓91が設けられる。また、吹き抜け上階建物ユニット20Aの外壁(外壁上部)32には、上部窓としての上部サッシ窓92が設けられ、この上部サッシ窓92には、遠隔操作でルーバーの開度を調整できる可動式ルーバー(不図示)が設けられている。これによって、上部サッシ窓92は、遮光および採光の切り替えが可能に構成されている。
一方、上階建物ユニット20のうち、吹き抜け上階建物ユニット20Aに隣接する特定上階建物ユニット20Bは、その上側に小屋裏空間S4が配置されている。この特定上階建物ユニット20Bは、吹き抜け空間S3に開口した側面開口部5を有する。また、特定上階建物ユニット20B上部における吹き抜け空間S3側寄りには、小屋裏空間S4に開口した上面開口部としての可動式ルーバー6が設けられている。この可動式ルーバー6は、遠隔操作でルーバーを開閉可能に、かつ、ルーバーの開度を調整可能に構成されている。このように、2階居室空間S2は、吹き抜け空間S3および小屋裏空間S4にそれぞれ連通している。
なお、図2に示すように、図中の右端に配置される下階建物ユニット10には、開閉可能な下部サッシ窓93が設けられ、この上方に配置される上階建物ユニット20には、開閉可能な上部サッシ窓94が設けられている。
上階建物ユニット20の上側には、傾斜屋根4で覆われた小屋裏空間S4が形成される。傾斜屋根4には、屋根開口部としての開閉可能な天窓(トップライト)7が設けられ、これによって、小屋裏空間S4は、屋外に連通可能となっている。
小屋裏空間S4の底面には、床面材が張り付けられ、小屋裏空間S4の床が形成されている。傾斜屋根4の裏側には、天井面材が設けられ、小屋裏空間S4の天井が形成されている。また、上階建物ユニット20の天井面材を、一部省略して開口部が設けられ、この開口部に梯子等が設けられ、これらの開口部および梯子等によって小屋裏空間S4への出入口が形成されている。
このようにして、小屋裏空間S4は、居室や収納室として利用可能な、いわゆるロフト(屋根裏部屋)として設けられている。
次に、図3、図4をも参照し、特定上階建物ユニット20Bおよび吹き抜け上階建物ユニット20Aについて詳しく説明する。
特定上階建物ユニット20Bは、図3に示すように、四隅に立設された4本の柱21と、これらの柱21の上端同士を結合する各一対の長辺上梁22Aおよび短辺上梁22Bと、4本の柱21の下端間を結合する各一対の長辺下梁23Aおよび短辺下梁23Bとを含む略直方体形状の骨組みを備えている。
長辺下梁23A間には、複数の根太231および床面材24が支持され、これらによって、2階居室空間S3の床が形成されている。
短辺上梁22B間には、長辺上梁22Aと平行に中間上梁25が掛け渡され、この中間上梁25と一方の長辺上梁22Aとの間には複数の天井小梁221および天井面材222が支持される。中間上梁25と他方の長辺上梁22A(図中、手前側の上梁)との間には、前述の可動式ルーバー6が支持されている。
可動式ルーバー6を支持する長辺上梁22Aにおいて、その両端部に結合される2本の柱21間には、長辺上梁22Aと平行に中間梁26が掛け渡されている。この中間梁26と、その下方の長辺下梁23Aとの間には、複数の間柱261が支持されている。これらの間柱261の外側および内側には、腰壁262,263がそれぞれ設けられている。
中間梁26と、その上方の長辺上梁22Aとの間には、前述の側面開口部5が形成されている。
一方、吹き抜け上階建物ユニット20Aは、図4に示すように、四隅に立設された各一対の長柱21Aおよび短柱21Bと、これらの長柱21Aの上端同士および短柱21Bの上端同士を結合する一対の長辺上梁22Aと、長柱21Aの上端および短柱21Bの上端を結合する一対の傾斜上梁22Cと、長柱21Aの下端同士および短柱21Bの下端同士を結合する一対の長辺下梁23Aと、長柱21Aの下端および短柱21Bの下端を結合する一対の短辺下梁23Bとを含む縦断面略台形状の骨組みを備えている。なお、短柱21Bは、長柱21Aに対して隣接する特定上階建物ユニット20Bとは反対側に位置している。短柱21Bの上端は、長柱21Aの上端より低く設けられ、また、短柱21Bの上端間の上梁22Aは、長柱21Aの上端間の上梁22Aより低く設けられる。長辺上梁22A間には、傾斜上梁22Cと平行に傾斜天井小梁221Aおよび傾斜天井面材222Aが支持されている。このようにして、吹き抜け上階建物ユニット20Aの上部には、傾斜屋根4と連続する傾斜面8が形成されている。この傾斜面8の上には、傾斜屋根パネル4Aが傾斜屋根4と同じ傾斜角度となるように取り付けられる。
このような構成において、可動式ルーバー6を開操作して開放すれば、図2に示すように、2階居室空間S2と小屋裏空間S4とが可動式ルーバー6を介して連通される。さらに、天窓7を開操作して開放することによって、吹き抜け空間S3の空気が側面開口部5から特定上階建物ユニット20Bの内部を通り、可動式ルーバー6を介して小屋裏空間S4に流れ込み、この小屋裏空間S4の空気が天窓7を介して屋外に排気される。
なお、下部サッシ窓91を開操作して開放すれば、下部サッシ窓91から吹き抜け空間S3内に外気が流れ込み、吹き抜け空間S3内の空気の上昇が促進される。そして、上昇した空気が側面開口部5から特定上階建物ユニット20Bの内部を通り、可動式ルーバー6を介して小屋裏空間S4に流れ込み、この小屋裏空間S4の空気が天窓7を介して屋外にスムーズに排気される。このように、下部サッシ窓91を開放することで、吹き抜け空間S3内の空気を一気に換気することができる。
また、上部サッシ窓94を開操作して開放することによって、吹き抜け空間S3内を上昇した空気が側面開口部5から特定上階建物ユニット20B内に流れ込み、2階居室空間S2内を通って、上部サッシ窓94から屋外に排気される。また、図示しないが、上部サッシ窓94から外気が2階居室空間S2内に流れ込んだ場合には、2階居室空間S2内の空気が可動式ルーバー6を介して小屋裏空間S4に流れ込み、この小屋裏空間S4の空気が天窓7を介して屋外に排気される。このように、上部サッシ窓94を開放することで、2階居室空間S2内の空気をスムーズに換気することもできる。
一方、下階の2箇所の下部サッシ窓91,93を開操作して開放することによって、下部サッシ窓91から外気が吹き抜け空間S3下部に流れ込み、吹き抜け空間S3下部の空気が1階居室空間S1内に流れ、下部サッシ窓93から屋外に排気される。また、図示しないが、下部サッシ窓93から外気が1階居室空間S1内に流れ込んだ場合には、1階居室空間S1内の空気が吹き抜け空間S3下部に達して、下部サッシ窓91から屋外に排気される。このように、下階の2箇所の下部サッシ窓91,93を開放することで、1階居室空間S1内の空気をスムーズに換気することもできる。
あるいは、下階の下部サッシ窓91を閉じたままで、下部サッシ窓93を開放することによって、図示しないが、下部サッシ窓93から外気が1階居室空間S1内に流れ込み、1階居室空間S1内の空気が吹き抜け空間S3下部に達して、1階居室空間S1内の空気が吹き抜け空間S3を上昇して、側面開口部5から特定上階建物ユニット20Bの内部を通り、可動式ルーバー6を介して小屋裏空間S4に流れ込み、この小屋裏空間S4の空気が天窓7を介して屋外に排気される。このように、1階居室空間S1内の空気をスムーズに換気することもできる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)特定上階建物ユニット20Bに側面開口部5および可動式ルーバー6が形成されるので、側面開口部5および可動式ルーバー6を比較的大きな開口サイズに設定することが可能となる。また、天窓7は、傾斜屋根4に形成されるので、この天窓7も比較的大きな開口サイズに設定できる。このことから、吹き抜け空間S3から2階居室空間S2と小屋裏空間S4を通って屋外に排気される換気量を多くすることができ、短時間で建物内部の空気を入れ換えることができる。
(2)可動式ルーバー6が、特定上階建物ユニット20Bの上部において吹き抜け空間S3側寄りに設けられているので、吹き抜け空間S3を上昇する空気が、側面開口部5から特定上階建物ユニット20B内部に流れ込んだあと、すぐに可動式ルーバー6から小屋裏空間S4に流れ込み、短時間で建物内部の空気を換気することができる。特に夏季には、吹き抜け空間S3を上昇した暖かい空気を効率よく換気できるので、例えば、屋内に設けられた空調設備の効率を向上させることができる。
(3)吹き抜け上階建物ユニット20A上部に、傾斜面8が形成されているので、吹き抜け空間S3内を上昇する空気が傾斜面8に沿って流れ、スムーズに側面開口部5へ流れ込むので、吹き抜け空間S3内を上昇する空気を効率よく側面開口部5へ流すことができる。従って、換気性能を向上させることができる。
(4)可動式ルーバー6を必要に応じて開閉するだけで、特別な換気ファン等の設備を設けなくても、換気のON−OFFの切換えが可能となる。また、可動式ルーバー6のルーバーの開度を調整することによって、換気量を可動式ルーバー6の開度に応じて適宜変更することもできる。
(5)小屋裏空間S4を通気性および居住性の良いロフト(居室や収納室等)として快適に使用することができる。
(6)外壁31に下部サッシ窓91を設けたことで、下部サッシ窓91を開放すれば吹き抜け空間S3内の空気を一気に換気することができる。
(7)外壁32に可動式ルーバーを有する上部サッシ窓92を設けたので、夏季において可動式ルーバーを遮光側に切り替えれば、吹き抜け空間S3の冷房効果を向上させることができ、冬季において可動式ルーバーを採光側に切り替えれば、吹き抜け空間S3の暖房効果を向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、下部サッシ窓91および上部サッシ窓92が設けられているが、本発明のユニット式建物では、これらの下部サッシ窓91および上部サッシ窓92の代わりに、ファン等の換気装置が設けられてもよい。また、上部サッシ窓92には、可動式ルーバーの代わりに、採光量を調整できるシャッターやブラインドが設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、小屋裏空間S4はロフトとして構成されているが、小屋裏空間S4は、ロフトとして構成されていなくても、通常の小屋組みで構成された傾斜屋根の状態のままであってもよく、少なくとも2階居室空間S2と連通され、傾斜屋根に屋根開口部としての天窓を備えていればよい。
また、前記実施形態では、上面開口部としての可動式ルーバー6は、開閉可能に構成されているが、常時開放状態の上面開口部であってもよく、例えば、固定式ルーバーとすることもできる。
また、前記実施形態では、吹き抜け上階建物ユニット20Aは、断面略台形状に形成されているが、他の上階建物ユニット20と同様に、略直方体状に形成されたものであってもよく、傾斜面8を有している必要はない。ただし、吹き抜け上階建物ユニット20Aが傾斜面8を備えることによって、吹吹き抜け空間S3内を上昇する空気が傾斜面に沿って流れ、効率よく側面開口部5へ流れ込むので、換気性能を向上させることができる。
また、前記実施形態では、特定上階建物ユニット20Bは単数であるが、本発明のユニット式建物では、特定上階建物ユニット20Bは複数であってもよい。その場合、複数の特定上階建物ユニット20Bをその長辺上梁22Aの長手方向に沿って複数配置させた構成であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、住宅等の建物や、店舗等の建物に利用できる。
本発明の実施形態に係るユニット式建物を示す斜視図である。 前記ユニット式建物を示す断面図である。 前記ユニット式建物における特定上階建物ユニットを示す斜視図である。 前記ユニット式建物における吹き抜け上階建物ユニットを示す斜視図である。
符号の説明
1…ユニット式建物
4…傾斜屋根
5…側面開口部
6…可動式ルーバー(上面開口部)
7…天窓(屋根開口部)
8…傾斜面
10…下階建物ユニット
10A…吹き抜け下階建物ユニット
20…上階建物ユニット
20A…吹き抜け上階建物ユニット
20B…特定上階建物ユニット
21,21A,21B…柱
22,22A,22B,22C…上梁
23,23A,23B…下梁
31…外壁(外壁下部)
32…外壁(外壁上部)
91…下部サッシ窓(下部窓)
92…上部サッシ窓(上部窓)
S3…吹き抜け空間
S4…小屋裏空間。

Claims (5)

  1. 柱、上梁および下梁からなる略直方体状の骨組みを有した建物ユニットを複数配置して構成され、内部に下階から上階まで連通された吹き抜け空間と、屋根で覆われた小屋裏空間とを有するユニット式建物であって、
    前記屋根は、傾斜する傾斜屋根で構成され、
    前記上階に配置される上階建物ユニットのうちの少なくとも1つは、その上側に前記小屋裏空間が配置され、かつ側方に前記吹き抜け空間が隣接して配置された特定上階建物ユニットとされ、
    前記特定上階建物ユニットには、前記吹き抜け空間に開口した側面開口部と、前記小屋裏空間に開口した上面開口部とが設けられ、
    前記上面開口部は、前記特定上階建物ユニットの前記吹き抜け空間側寄りに設けられ、
    前記小屋裏空間は、前記傾斜屋根に設けられた屋根開口部を介して屋外に連通可能に構成されており、
    前記上面開口部は、前記傾斜屋根の傾斜方向において、前記側面開口部と隣接した位置であって前記傾斜屋根の傾斜面と隣接して設けられ、
    前記屋根開口部は、前記上面開口部よりも、前記傾斜屋根の傾斜方向における前記側面開口部とは反対側に設けられている
    ことを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物において
    記特定上階建物ユニットに隣接し前記吹き抜け空間の上部を形成する吹き抜け上階建物ユニットは、前記特定上階建物ユニットと反対側の柱上端および上梁が低く設けられ、
    上部に前記傾斜屋根と連続する傾斜面を有している
    ことを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記上面開口部は、開閉可能に構成されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記小屋裏空間は、ロフトであることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記吹き抜け空間に面した外壁において、この外壁下部には、開閉可能な下部窓が設けられ、前記外壁上部には、遮光および採光の切り替えが可能な上部窓が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
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