JP5066353B2 - ユニット式建物 - Google Patents
ユニット式建物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5066353B2 JP5066353B2 JP2006238775A JP2006238775A JP5066353B2 JP 5066353 B2 JP5066353 B2 JP 5066353B2 JP 2006238775 A JP2006238775 A JP 2006238775A JP 2006238775 A JP2006238775 A JP 2006238775A JP 5066353 B2 JP5066353 B2 JP 5066353B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- space
- building
- unit
- floor
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のユニット式建物は、柱21、上梁22および下梁23からなる略直方体状の骨組みを有した建物ユニット10,20を複数配置して構成され、内部に下階から上階まで連通された吹き抜け空間S3と、屋根4で覆われた小屋裏空間S4とを有するユニット式建物であって、前記屋根4は、傾斜する傾斜屋根で構成され、前記上階に配置される上階建物ユニット20のうちの少なくとも1つは、その上側に前記小屋裏空間S4が配置され、かつ側方に前記吹き抜け空間S3が隣接して配置された特定上階建物ユニット20Bとされ、前記特定上階建物ユニット20Bには、前記吹き抜け空間S3に開口した側面開口部5と、前記小屋裏空間S4に開口した上面開口部6とが設けられ、前記上面開口部6は、前記特定上階建物ユニット20Bの前記吹き抜け空間S3側寄りに設けられ、前記小屋裏空間S4は、前記傾斜屋根4に設けられた屋根開口部7を介して屋外に連通可能に構成されており、前記上面開口部6は、前記傾斜屋根4の傾斜方向において、前記側面開口部5と隣接した位置であって前記傾斜屋根4の傾斜面と隣接して設けられ、前記屋根開口部7は、前記上面開口部6よりも、前記傾斜屋根4の傾斜方向における前記側面開口部5とは反対側に設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、吹き抜け上階建物ユニット上部に、傾斜面が形成されているので、吹き抜け空間内を上昇する空気が傾斜面に沿って流れ、スムーズに側面開口部へ流れ込むので、吹き抜け空間内を上昇する空気を効率よく側面開口部へ流すことができる。従って、換気性能を向上させることができる。
このような構成によれば、上面開口部を必要に応じて開閉するだけで、特別な換気ファン等の設備を設けなくても、換気のON−OFFの切替えが可能となる。特に、上面開口部が、その開度を調整する機能を合わせもつことによって、換気量を上面開口部の開度に応じて適宜変更することもできる。
このような構成によれば、小屋裏空間を通気性および居住性の良いロフト(屋根裏部屋)として使用することができる。
このような構成によれば、外壁下部に下部窓を設けることで、下部窓を開放すれば吹き抜け空間内の空気を一気に換気することができる。また、外壁上部に上部窓を設けたので、夏季において上部窓を遮光側に切り替えれば、吹き抜け空間の冷房効果を向上させることができ、冬季において上部窓を採光側に切り替えれば、吹き抜け空間の暖房効果を向上させることができる。
図1から図4には、本発明の実施形態に係るユニット式建物1が示されている。
図1は、本実施形態のユニット式建物1を示す斜視図であり、図2は、ユニット式建物1を示す断面図である。図3は、ユニット式建物1における特定上階建物ユニット20Bの一部を省略して示す斜視図である。図4は、ユニット式建物1における吹き抜け上階建物ユニット20Aの一部を省略して示す斜視図である。
小屋裏空間S4の底面には、床面材が張り付けられ、小屋裏空間S4の床が形成されている。傾斜屋根4の裏側には、天井面材が設けられ、小屋裏空間S4の天井が形成されている。また、上階建物ユニット20の天井面材を、一部省略して開口部が設けられ、この開口部に梯子等が設けられ、これらの開口部および梯子等によって小屋裏空間S4への出入口が形成されている。
このようにして、小屋裏空間S4は、居室や収納室として利用可能な、いわゆるロフト(屋根裏部屋)として設けられている。
特定上階建物ユニット20Bは、図3に示すように、四隅に立設された4本の柱21と、これらの柱21の上端同士を結合する各一対の長辺上梁22Aおよび短辺上梁22Bと、4本の柱21の下端間を結合する各一対の長辺下梁23Aおよび短辺下梁23Bとを含む略直方体形状の骨組みを備えている。
短辺上梁22B間には、長辺上梁22Aと平行に中間上梁25が掛け渡され、この中間上梁25と一方の長辺上梁22Aとの間には複数の天井小梁221および天井面材222が支持される。中間上梁25と他方の長辺上梁22A(図中、手前側の上梁)との間には、前述の可動式ルーバー6が支持されている。
可動式ルーバー6を支持する長辺上梁22Aにおいて、その両端部に結合される2本の柱21間には、長辺上梁22Aと平行に中間梁26が掛け渡されている。この中間梁26と、その下方の長辺下梁23Aとの間には、複数の間柱261が支持されている。これらの間柱261の外側および内側には、腰壁262,263がそれぞれ設けられている。
中間梁26と、その上方の長辺上梁22Aとの間には、前述の側面開口部5が形成されている。
なお、下部サッシ窓91を開操作して開放すれば、下部サッシ窓91から吹き抜け空間S3内に外気が流れ込み、吹き抜け空間S3内の空気の上昇が促進される。そして、上昇した空気が側面開口部5から特定上階建物ユニット20Bの内部を通り、可動式ルーバー6を介して小屋裏空間S4に流れ込み、この小屋裏空間S4の空気が天窓7を介して屋外にスムーズに排気される。このように、下部サッシ窓91を開放することで、吹き抜け空間S3内の空気を一気に換気することができる。
(1)特定上階建物ユニット20Bに側面開口部5および可動式ルーバー6が形成されるので、側面開口部5および可動式ルーバー6を比較的大きな開口サイズに設定することが可能となる。また、天窓7は、傾斜屋根4に形成されるので、この天窓7も比較的大きな開口サイズに設定できる。このことから、吹き抜け空間S3から2階居室空間S2と小屋裏空間S4を通って屋外に排気される換気量を多くすることができ、短時間で建物内部の空気を入れ換えることができる。
(3)吹き抜け上階建物ユニット20A上部に、傾斜面8が形成されているので、吹き抜け空間S3内を上昇する空気が傾斜面8に沿って流れ、スムーズに側面開口部5へ流れ込むので、吹き抜け空間S3内を上昇する空気を効率よく側面開口部5へ流すことができる。従って、換気性能を向上させることができる。
(5)小屋裏空間S4を通気性および居住性の良いロフト(居室や収納室等)として快適に使用することができる。
(7)外壁32に可動式ルーバーを有する上部サッシ窓92を設けたので、夏季において可動式ルーバーを遮光側に切り替えれば、吹き抜け空間S3の冷房効果を向上させることができ、冬季において可動式ルーバーを採光側に切り替えれば、吹き抜け空間S3の暖房効果を向上させることができる。
例えば、前記実施形態では、下部サッシ窓91および上部サッシ窓92が設けられているが、本発明のユニット式建物では、これらの下部サッシ窓91および上部サッシ窓92の代わりに、ファン等の換気装置が設けられてもよい。また、上部サッシ窓92には、可動式ルーバーの代わりに、採光量を調整できるシャッターやブラインドが設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、上面開口部としての可動式ルーバー6は、開閉可能に構成されているが、常時開放状態の上面開口部であってもよく、例えば、固定式ルーバーとすることもできる。
また、前記実施形態では、特定上階建物ユニット20Bは単数であるが、本発明のユニット式建物では、特定上階建物ユニット20Bは複数であってもよい。その場合、複数の特定上階建物ユニット20Bをその長辺上梁22Aの長手方向に沿って複数配置させた構成であってもよい。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
4…傾斜屋根
5…側面開口部
6…可動式ルーバー(上面開口部)
7…天窓(屋根開口部)
8…傾斜面
10…下階建物ユニット
10A…吹き抜け下階建物ユニット
20…上階建物ユニット
20A…吹き抜け上階建物ユニット
20B…特定上階建物ユニット
21,21A,21B…柱
22,22A,22B,22C…上梁
23,23A,23B…下梁
31…外壁(外壁下部)
32…外壁(外壁上部)
91…下部サッシ窓(下部窓)
92…上部サッシ窓(上部窓)
S3…吹き抜け空間
S4…小屋裏空間。
Claims (5)
- 柱、上梁および下梁からなる略直方体状の骨組みを有した建物ユニットを複数配置して構成され、内部に下階から上階まで連通された吹き抜け空間と、屋根で覆われた小屋裏空間とを有するユニット式建物であって、
前記屋根は、傾斜する傾斜屋根で構成され、
前記上階に配置される上階建物ユニットのうちの少なくとも1つは、その上側に前記小屋裏空間が配置され、かつ側方に前記吹き抜け空間が隣接して配置された特定上階建物ユニットとされ、
前記特定上階建物ユニットには、前記吹き抜け空間に開口した側面開口部と、前記小屋裏空間に開口した上面開口部とが設けられ、
前記上面開口部は、前記特定上階建物ユニットの前記吹き抜け空間側寄りに設けられ、
前記小屋裏空間は、前記傾斜屋根に設けられた屋根開口部を介して屋外に連通可能に構成されており、
前記上面開口部は、前記傾斜屋根の傾斜方向において、前記側面開口部と隣接した位置であって前記傾斜屋根の傾斜面と隣接して設けられ、
前記屋根開口部は、前記上面開口部よりも、前記傾斜屋根の傾斜方向における前記側面開口部とは反対側に設けられている
ことを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載のユニット式建物において、
前記特定上階建物ユニットに隣接し前記吹き抜け空間の上部を形成する吹き抜け上階建物ユニットは、前記特定上階建物ユニットと反対側の柱上端および上梁が低く設けられ、
上部に前記傾斜屋根と連続する傾斜面を有している
ことを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、
前記上面開口部は、開閉可能に構成されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、
前記小屋裏空間は、ロフトであることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のユニット式建物において、
前記吹き抜け空間に面した外壁において、この外壁下部には、開閉可能な下部窓が設けられ、前記外壁上部には、遮光および採光の切り替えが可能な上部窓が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006238775A JP5066353B2 (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | ユニット式建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006238775A JP5066353B2 (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | ユニット式建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008057289A JP2008057289A (ja) | 2008-03-13 |
JP5066353B2 true JP5066353B2 (ja) | 2012-11-07 |
Family
ID=39240370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006238775A Expired - Fee Related JP5066353B2 (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | ユニット式建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5066353B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5467801B2 (ja) * | 2009-06-04 | 2014-04-09 | ミサワホーム株式会社 | 建物 |
JP2015021360A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 住友林業株式会社 | 通風建物 |
JP6933904B2 (ja) * | 2017-02-14 | 2021-09-08 | トヨタホーム株式会社 | 住宅 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56153511U (ja) * | 1980-04-15 | 1981-11-17 | ||
JP2717046B2 (ja) * | 1992-10-14 | 1998-02-18 | ミサワホーム株式会社 | ベランダを有する建物 |
JP2002167986A (ja) * | 2000-12-04 | 2002-06-11 | Sekisui House Ltd | 住宅建物 |
JP2003138653A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-05-14 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物および建物 |
JP3796462B2 (ja) * | 2002-04-05 | 2006-07-12 | ミサワホーム株式会社 | ユニット式建物 |
JP4035466B2 (ja) * | 2003-03-24 | 2008-01-23 | ミサワホーム株式会社 | 微気候デザイン建物 |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006238775A patent/JP5066353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008057289A (ja) | 2008-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3999185B2 (ja) | 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物 | |
JP5184324B2 (ja) | カーテンウォール | |
JP5066353B2 (ja) | ユニット式建物 | |
JP4974707B2 (ja) | 建物 | |
JP5791883B2 (ja) | 建物 | |
JP2003105880A (ja) | 換気機構付きカーテンウォールユニットおよび建物の換気構造 | |
JP6499248B2 (ja) | 自然換気装置を有する建物 | |
JP4170959B2 (ja) | 建築物の外壁構造及び二重窓ユニット | |
JP6284733B2 (ja) | 自然換気装置を有する建物 | |
KR101433429B1 (ko) | 배기덕트를 구비한 이중외피 커튼월 | |
JP5684465B2 (ja) | 建物の換気構造 | |
JP4701074B2 (ja) | 建物 | |
JP6807644B2 (ja) | 建物 | |
JP6233371B2 (ja) | 仮設住宅 | |
JP4949697B2 (ja) | 建物 | |
JP2010116670A (ja) | 建物 | |
JP5133615B2 (ja) | 建物 | |
JP3981956B2 (ja) | カーテンウオールユニット及びカーテンウオール | |
JP2005105527A (ja) | 住宅の換気装置、及び換気用の通気口を備えた開口部枠 | |
JP4842724B2 (ja) | 建物 | |
JP5268369B2 (ja) | ユニット式建物の空間仕切構造 | |
JP2007120063A (ja) | 建物 | |
JP2013083146A (ja) | ロフト付き建物 | |
JP6636762B2 (ja) | 日射熱制御構造 | |
RU2078181C1 (ru) | Садовый дом |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080109 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080207 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110705 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110902 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120807 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120813 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5066353 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |