JP5063242B2 - 人工毛髪及びそれを用いたかつら - Google Patents
人工毛髪及びそれを用いたかつら Download PDFInfo
- Publication number
- JP5063242B2 JP5063242B2 JP2007199924A JP2007199924A JP5063242B2 JP 5063242 B2 JP5063242 B2 JP 5063242B2 JP 2007199924 A JP2007199924 A JP 2007199924A JP 2007199924 A JP2007199924 A JP 2007199924A JP 5063242 B2 JP5063242 B2 JP 5063242B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- artificial hair
- hair
- weight
- artificial
- changed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41G—ARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
- A41G3/00—Wigs
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41G—ARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
- A41G3/00—Wigs
- A41G3/0083—Filaments for making wigs
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F8/00—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof
- D01F8/04—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers
- D01F8/12—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers with at least one polyamide as constituent
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/29—Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
- Y10T428/2913—Rod, strand, filament or fiber
- Y10T428/2929—Bicomponent, conjugate, composite or collateral fibers or filaments [i.e., coextruded sheath-core or side-by-side type]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
しかしながら、上記のポリアミド樹脂による人工毛髪に限らず、ポリエステル樹脂などを原料とする人工毛髪にしても、天然毛髪のようにヘアドライヤーを使用した整髪ができないので、かつらの出荷前に、比較的高温の150℃程度の温度で、予めカール付けを施し、形状記憶をさせたうえでユーザーに提供している。例えば、ナイロン6の人工毛髪を用いたかつらをユーザーに提供する場合、ユーザーの好みに応じてカールの曲率を変えた人工毛髪を用いてかつらを作り、所定のヘアスタイルを整えたうえでユーザーに対して出荷している。
一方、本発明者らは本発明の検討課題に先立って、ポリアミド系合成繊維の特質を生かし、芯部を曲げ剛性の高いポリアミド繊維とし、鞘部を芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド繊維で、鞘/芯比率を特定の範囲とした二重構造とすることで、両樹脂の特性を生かし天然毛髪に極めて近い風合い(外観、触感、質感)と物性値を有する人工毛髪として最適であるとの知見を得ている。さらに研究を進めたところ、上記のような鞘/芯の二重構造で、芯部に特定の樹脂を所定の割合で混合することによって、上記繊維と同様の熱変形特性と、天然毛髪に類似した曲げ剛性値及び湿度依存性を示す人工毛髪が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記構成によれば、紡糸後に比較的高い150℃以上の温度で形状記憶をさせ、次に、室温よりも高い温度である60℃〜120℃、例えばヘアドライヤーの使用温度域で、熱風を吹き付けることで人工毛髪のカールの度合い、すなわちカール直径を変えることができる。これを本発明では二次賦形と呼ぶ。しかも、この二次賦形を通常の使用状態だけでなく、シャンプーなどを用いた洗髪後でも保持することができる。従って、かつら装着者はヘアドライヤーを用いて恰も自毛のように自分で好みの整髪ができると共に、自由に髪型の変更が可能になる。さらに、二次賦形による熱変形はガラス転移温度よりも高い温度での熱処理や80〜100℃の水蒸気雰囲気処理により、最初の一次賦形形状に戻すことができる。従って、理美容師又は購入者は、二次賦形が上手くいかなかった場合でも、二次賦形形状を初期形状記憶状態に戻すことができるので利便性が著しく向上する。
半芳香族ポリアミド樹脂としてメタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体が、前記温度範囲で膨張しない樹脂としてはポリエチレンテレフタレートが好ましく、上記メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体に上記ポリエチレンテレフタレートが3〜30重量%混入される。鞘部は、好ましくは、直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂からなる。直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂は、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であってよい。
上記構成によれば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂の含有量を変えて人工毛髪の熱変形特性を任意に調節し、カール径を自由に制御することができる。
本発明の第1の実施形態に係る人工毛髪は、60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂と上記温度範囲で膨張しない樹脂とを所定割合で相溶して、単一の繊維構造(後述の、鞘/芯の二重繊維構造と区別するために用いており、単繊維構造とも称する。)で構成されている。ここで、相溶とは、上記半芳香族ポリアミド樹脂及び上記樹脂が反応や浮島状に分離しないで一様に溶融された状態を含む。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る人工毛髪1の一形態を示す図である。この人工毛髪1は、図1に示すようにその断面が真円でも、何れかの方向に扁平な楕円形や、まゆ形でもよい。本発明の第1の形態の人工毛髪1は、その平均直径は任意であるが、天然毛髪と同様の値とすることができ、例えば80μm程度とする。
図2は、本発明の人工毛髪1の変形例である人工毛髪2を示す長手方向断面図である。この人工毛髪2も単一繊維構造であるが、図1とは異なり、この人工毛髪2の表面には、微細な凹凸部2aが形成されている。このような凹凸部2aを表面に有した人工毛髪2では、光が当たった場合でも乱反射が生じるため、人工毛髪2の表面において光照射による反射のための光沢が生じ難く、ヒトの天然毛髪と同様の光沢を抑えた艶消し効果が出現できる。凹凸部2aは、光が乱反射されるように可視光波長のオーダーよりも大きく形成されていることが好ましい。この凹凸部2aは、人工毛髪の紡糸時に人工毛髪の表面に球晶により形成するか、又は紡糸後にブラスト処理が施されることで形成されてもよい。人工毛髪2の成分は、第1の形態と同じようにすることができる。
以上の各形態における人工毛髪には、所定の着色を行なう顔料又は染料が成分として含まれていてもよい。また、紡糸後に染色してもよい。
一方、水分が存在する所謂湿熱状態の場合には、ガラス転移温度が乾熱時よりも10℃以上低下するので、熱変形(二次威形)の処理温度よりも多少高い上記ガラス転移温度範囲の上限付近である80〜100℃の水蒸気雰囲気による熱処理で十分に初期形状記憶状態に戻すことが可能となり、より好ましい。
これにより、本発明の人工毛髪1,2によれば、従来のナイロン6からなる人工毛髪に比較すると、二次賦形による熱変形性という新たな機能が付与される。しかも、この二次賦形による熱変形はガラス転移温度よりも高い温度での熱処理や80〜100℃の水蒸気雰囲気処理により、最初の一次賦形形状に戻すことができる。従って、理美容師又は購入者は、二次賦形が上手くいかなかった場合でも、二次賦形形状を初期形状記憶状態に戻すことができるので利便性が著しく向上する。
図3は第2の実施形態に係る人工毛髪5の好ましい構成を模式的に示すもので、(A)は斜視図、(B)は人工毛髪5の長手方向の垂直断面図である。人工毛髪5は、第1の実施形態による単繊維構造の人工毛髪と異なり、表面の鞘部5Aにより芯部5Bが覆われた鞘/芯の二重構造を有している。鞘部5Aはポリアミド樹脂で成り、芯部は前記第1の実施形態による人工毛髪1と同様な構成とする。鞘/芯構造は図示の場合、略同心円状に配設される例を示しているが、芯部5B及び鞘部5Aとも略同心円状以外の異形形状でもよく、第2の人工毛髪5の断面形状は、円、楕円、まゆ型などでもよい。
図5は本発明のかつら20の構成を模式的に示す斜視図である。本発明の人工毛髪1,2,5,6を用いたかつら20は、かつらベース11に、人工毛髪1,2,5,6の何れか又は組み合わせにより植設されて構成されている。人工毛髪1,2は、前述のように、半芳香族ポリアミドにポリエチレンテレフタレートなどの樹脂を混合した単一繊維構造でなり、かつ、室温よりも高い温度である60℃〜120℃で熱変形性を有している。人工毛髪5,6は、人工毛髪1,2を芯とし、さらに鞘部を付加した鞘/芯の二重構造とすることにより、熱変形性と共に、温度や湿度に応じて剛性が変化し、天然毛髪により近い挙動を示す改良された人工毛髪である。
図6は、本発明の人工毛髪1,2の製造に用いる装置の概略図である。図6に示すように、製造装置30は、原料となる半芳香族ポリアミドとポリエチレンテレフタレート樹脂のペレットや着色原料を含んだ半芳香族ポリアミド及びポリエチレンテレフタレート樹脂のペレットを入れておく原料槽31と、原料を溶融して混練する溶融押し出し機32と、溶融押し出し機32で混練した溶融液を吐出口32Aから吐出しこの糸状溶融物を固化する温浴部33と、その後、各段が延伸ローラ34,36,38,40及び乾熱槽35,37,39からなるか、又は乾熱槽35の替わりに湿熱槽を用いる3段の延伸熱処理工程を経て、人工毛髪1を巻き取る巻き取り機41と、を含み構成される。
図6に示す製造装置30において、原料槽31に、半芳香族ポリアミドのペレットとポリエチレンテレフタレートをベースとして着色顔料を含んだ着色用樹脂ペレットとを、所定の割合で混合させて入れる。着色用樹脂ペレットの混合割合を変化させることで最終製品である人工毛髪1,2の毛色を変えることができる。
図7は人工毛髪5,6の製造に用いる装置50の概略図であり、図8は図7の製造装置に用いる吐出部の概略断面図である。図7に示すように、製造装置50は、鞘部5Aとなるポリアミド樹脂用の第1の原料槽51と、芯部5Bとなるポリエチレンテレフタレートなどが添加された半芳香族ポリアミド樹脂用の第2の原料槽52と、これらの原料槽51,52から供給される原料を溶融して混練する溶融押し出し機51D,52Dと、溶融押し出し機51D,52Dで混練した溶融液51A,52Aを吐出部53から吐出し、吐出された糸状溶融物を固化すると共に、表面に凹凸部を形成する温浴部54と、その後、各段が延伸ローラ55,57,59及び乾熱槽56又は乾熱槽の替わりに湿熱槽、乾熱槽58、60からなる3段の延伸熱処理工程部を経て、糸表面にさらに凹凸部5Cをつけるためのブラスト機63と、ブラスト機63によって所望の程度に艶消しされた人工毛髪を巻き取る巻き取り機64と、を含み構成されている。
図6に示す紡糸機30を用いて、MXD6ナイロンにポリエチレンテレフタレートを3重量%混合した人工毛髪を製造した。人工毛髪の原料として、MXD6ナイロンのペレット(三菱ガス化学(株)製、商品名MXナイロン)及びポリエチレンテレフタレートのペレット(東洋紡(株)製、RE530A、密度1.40g/cm3、融点255℃)を用いた。黒、黄色、オレンジ、赤の各顔料重量%が、それぞれ6%、6%、5%、5%の着色用樹脂ペレットを用いた。
(比較例1)
ポリエチレンテレフタレートを用いないで、MXD6ナイロン100%とした以外は実施例1と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
ポリエチレンテレフタレートを1重量%とした以外は実施例1と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
ポリエチレンテレフタレートを35重量%とした以外は実施例1と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
ポリエチレンテレフタレートを40重量%とした以外は実施例1と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
ポリエチレンテレフタレートを100重量%とした以外は実施例1と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
ポリエチレンテレフタレートを用いないで、ナイロン6を100%とした平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
図9〜12から明らかなように、実施例1,2,3,7の人工毛髪においては、237.51℃及び256.33℃の融解ピークが観測され、それぞれ、MXD6ナイロンとポリエチレンテレフタレートの融点に対応している。実施例1,2,3,7の人工毛髪はMXD6ナイロンに対するポリエチレンテレフタレートの割合を、それぞれ、3重量%,5重量%,10重量%,30重量%で混合して紡糸をしたが、紡糸後のDSC結果から、これら2つの樹脂が反応などしないで、互いに混合し混じり合っていることが分かる。
上記の人工毛髪は、紡糸後に初期形状記憶(以下、カール付けとも呼ぶ)を行なった。具体的には、実施例1〜7、比較例1〜4の人工毛髪では、紡糸した人工毛髪2を150mmの長さに切断し、この人工毛髪2を直径が22mmのアルミニウム製の円筒に巻きつけ、180℃で2時間の熱処理を行なった。比較例5及び6の人工毛髪では、170℃で1時間の熱処理以外は上記と同様にしてカール付けを行なった。
次に、直径が70mmのアルミニウム製の円筒に巻きつけ、ヘアドライヤーで1分間及び2分間の熱処理を行ない室温まで冷却した。ヘアドライヤーからの熱風が人工毛髪2に当ったときの表面温度は75℃から85℃に設定した。この熱処理が終了したときの人工毛髪2のカール直径、さらに、24時間室温で放置した後の人工毛髪2のカール直径、その後40℃の温水でシャンプーを用いて洗浄した後、自然放置で乾燥させ室温でのカール直径、95℃から100℃の温度による水蒸気処理を施した後、室温まで冷却した人工毛髪2のカール直径を、それぞれの実施例及び比較例について測定した。
図13(A)に示すように、実施例1の人工毛髪2(ポリエチレンテレフタレート含有量3重量%、以下、適宜にPET含有量と呼ぶ)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は25mmから48mmへ変化し、室温24時間放置後及びシャンプー後は、45mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には30mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
これから、比較例1のMXD6が100%及び比較例2のポリエチレンテレフタレートが1重量%の場合には、熱変形率が実施例よりも大きいことが分かる。
これから、比較例3及び4のようにポリエチレンテレフタレートが35重量%以上の場合には、熱変形率が殆ど又は全く生じないことが分かる。
実施例2の人工毛髪2(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから52mmとなり、熱変形率は208%となった。
実施例3の人工毛髪2(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから50mmとなり、熱変形率は200%となった。
実施例4の人工毛髪2(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから48mmとなり、熱変形率は192%となった。
実施例5の人工毛髪2(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから46mmとなり、熱変形率は184%となった。
実施例6の人工毛髪2(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから42mmとなり、熱変形率は168%となった。
実施例7の人工毛髪2(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから35mmとなり、熱変形率は140%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、そのカール直径の変化及び熱変形率は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に熱変形率が低下することが分かった。
これから、比較例1のMXD6が100%及びポリエチレンテレフタレートが1重量%の場合には、熱変形率が実施例よりも大きいことが分かる。
これから、比較例3及び4のようにポリエチレンテレフタレートが35重量%以上の場合には、熱変形率が殆ど生じないか全く生じない、つまり二次賦形ができないことが判明した。
これから、従来のポリエチレンテレフタレート及びナイロン6からなる人工毛髪では、熱処理時間を長くしても殆ど熱変形性が増加しない、つまり二次賦形ができないことが判明した。
図14は、実施例1〜7及び比較例1〜6の人工毛髪の別の二次賦形について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化を、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。図14(A)から、実施例1の人工毛髪2(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は21mmから47mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は45mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には24mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
実施例2の人工毛髪2(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから52mmとなり、熱変形率は248%となった。
実施例3の人工毛髪2(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから49mmとなり、熱変形率は233%となった。
実施例4の人工毛髪2(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから47mmとなり、熱変形率は224%となった。
実施例5の人工毛髪2(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから46mmとなり、熱変形率は219%となった。
実施例6の人工毛髪2(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから40mmとなり、熱変形率は190%となった。
実施例7の人工毛髪2(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから34mmとなり、熱変形率は162%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、そのカール直径変化及び熱変形率は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に熱変形率が低下することが分かった。
図15は、実施例1〜7及び比較例1〜6の人工毛髪のさらに別の二次賦形について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。
図15(A)に示すように、実施例1の人工毛髪2(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は35mmから57mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後はそれぞれ57mm、56mmとなり、二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には37mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
これから、比較例1のMXD6が100%及びポリエチレンテレフタレートが1重量%の場合には、熱変形率が実施例よりも大きいことが分かる。
実施例2の人工毛髪2(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから60mmとなり、熱変形率は171%となった。
実施例3の人工毛髪2(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから59mmとなり、熱変形率は169%となった。
実施例4の人工毛髪2(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから55mmとなり、熱変形率は157%となった。
実施例5の人工毛髪2(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は34mmから54mmとなり、熱変形率は159%となった。
実施例6の人工毛髪2(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は34mmから48mmとなり、熱変形率は141%となった。
実施例7の人工毛髪2(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は34mmから48mmとなり、熱変形率は141%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、そのカール直径変化及び熱変形率は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に熱変形率が低下することが分かった。
図16は、実施例1〜7及び比較例1〜6の人工毛髪の別の二次賦形について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。図16(A)から、実施例1の人工毛髪2(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は55mmから30mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は、それぞれ30mm、32mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には56mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
実施例2の人工毛髪2(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は55mmから26mmとなり、熱変形率は47%となった。
実施例3の人工毛髪2(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は55mmから26mmとなり、熱変形率は47%となった。
実施例4の人工毛髪2(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は54mmから29mmとなり、熱変形率は54%となった。
実施例5の人工毛髪2(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は54mmから30mmとなり、熱変形率は56%となった。
実施例6の人工毛髪2(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は53mmから35mmとなり、熱変形率は66%となった。
実施例7の人工毛髪2(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は53mmから38mmとなり、熱変形率は72%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、そのカール直径変化及び熱変形率は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に熱変形率が低下することが分かった。
その後、第1延伸ロール55で90℃の熱水により第1延伸を行ない、第2延伸ロール57及び150℃の第2乾熱槽58を通してヒートセットし、さらに第3延伸ロール59、160℃の第3乾熱槽60を通して糸径寸法を安定させるための熱処理(アニーリング)を行なった後、静電防止のためのオイリング装置61に通した。
最終工程として、第4延伸ロール62及びブラスト機63に通して表面に微細なアルミナ粉を吹きつけて繊維表面を粗面化した後、巻取機64に巻き取った。上記第1及び第2延伸工程における延伸倍率を5.6倍とし、延伸速度0.9倍の弛緩延伸を行なった。巻取り速度が150m/分となるように第1から第4までの延伸ロール55,57,59,62の速度を調整した。製造した人工毛髪6の直径は80μmであった。
(比較例7)
芯部にポリエチレンテレフタレートを用いないで、MXD6ナイロン100%とした以外は実施例8と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
芯部のポリエチレンテレフタレートを1重量%とした以外は実施例8と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
芯部のポリエチレンテレフタレートを35重量%とした以外は実施例8と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
芯部のポリエチレンテレフタレートを40重量%とした以外は実施例8と同様にして、平均直径80μmの人工毛髪を製造した。
図17は、実施例10で作製した人工毛髪6の断面を示す走査電子顕微鏡像である。電子の加速電圧は15kVで、倍率は1000倍である。この人工毛髪の鞘/芯容量比は1/5であり、その直径は80μm、延伸倍率は5.6倍である。図から明らかなように、芯部1Bとしてポリエチレンテレフタレートが混合されたMXD6ナイロン、その周囲に鞘部1Aとして直鎖飽和脂肪族ポリアミド(ナイロン6)からなる鞘/芯構造が形成されていることが分かる。
図22から明らかなように、実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)、実施例9の人工毛髪6(PET含有量5重量%)及び参照用試料の人工毛髪(PET含有量1重量%))の何れにおいても、MXD6ナイロン、PET及びナイロン6の各赤外吸収ピーク以外の新たな赤外吸収が検出されないことが判明した。図中の矢印Aは、PET由来の赤外線吸収ピーク(約1730cm-1)を示しており、参照用試料の人工毛髪、実施例8及び9の人工毛髪6の順にPET由来の赤外線吸収ピークが増大しており、PET含有量の増加に対応していることが分かる。これから、芯部の2つの樹脂が反応などしないで、互いに万遍なく混合し混じり合っていることが分かる。
図23は、実施例8〜14及び比較例7〜10の人工毛髪6について、それぞれ直径22mmのアルミニウム製の円箇に巻き付けて初期形状記憶状態をさせた後、直径70mmのアルミニウム製の円筒に巻き付けて熱処理した場合において、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。
図23(A)から、実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は25mmから49mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は45mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には30mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
比較例10の人工毛髪(PET含有量40重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は25mmから26mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は25mmで変化せず、水蒸気処理後には25mmとなり、熱変形性がないことが判明した。
これから、比較例9及び10のようにポリエチレンテレフタレートが35重量%以上の場合には、熱変形率が殆ど生じないか全く生じないことが分かる。
実施例9の人工毛髪6(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから50mmとなり、熱変形率は200%となった。
実施例10の人工毛髪6(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから50mmとなり、熱変形率は200%となった。
実施例11の人工毛髪6(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから46mmとなり、熱変形率は184%となった。
実施例12の人工毛髪6(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから45mmとなり、熱変形率は180%となった。
実施例13の人工毛髪6(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから42mmとなり、熱変形率は168%となった。
実施例14の人工毛髪6(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は25mmから35mmとなり、熱変形率は140%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、カール直径変化及びその熱変形率(%)は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に低下することが分かった。上記の熱変形によるカール直径の変化は実施例1〜7と同程度であった。
図24は、実施例8〜14及び比較例7〜10の人工毛髪6の二次賦形について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。図24(A)から、実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は22mmから49mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は、それぞれ45mm、44mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には24mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)では、熱処理の前後でカール直径は22mmから53mmとなり、熱変形率は241%となった。
実施例9の人工毛髪6(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は22mmから49mmとなり、熱変形率は223%となった。
実施例10の人工毛髪6(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから49mmとなり、熱変形率は233%となった。
実施例11の人工毛髪6(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は22mmから45mmとなり、熱変形率は205%となった。
実施例12の人工毛髪6(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから45mmとなり、熱変形率は214%となった。
実施例13の人工毛髪6(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから40mmとなり、熱変形率は190%となった。
実施例14の人工毛髪6(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は21mmから34mmとなり、熱変形率は162%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、カール直径変化及びその熱変形率(%)は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に低下することが分かった。上記の熱変形によるカール直径の変化は実施例1〜7と同程度であった。
図25は、実施例8〜14及び比較例7〜10の人工毛髪6について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。図25(A)から、実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は37mmから59mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は、それぞれ58mm、57mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には38mmとなりほぼ初期形状記憶状態に戻ることが分かった。
比較例10の人工毛髪(PET含有量40重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は34mmから38mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は、それぞれ38mm、37mmとなり、水蒸気処理後には36mmとなり、熱変形性がないことが判明した。これから、比較例9及び10のようにポリエチレンテレフタレートが35重量%以上の場合には、二次賦形が殆どできないか全くできないことが分かる。
実施例9の人工毛髪6(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから59mmとなり、熱変形率は169%となった。
実施例10の人工毛髪6(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから59mmとなり、熱変形率は169%となった。
実施例11の人工毛髪6(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから54mmとなり、熱変形率は154%となった。
実施例12の人工毛髪6(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから48mmとなり、熱変形率は137%となった。
実施例13の人工毛髪6(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は35mmから48mmとなり、熱変形率は137%となった。
実施例14の人工毛髪6(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は34mmから48mmとなり、熱変形率は141%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、カール直径変化及びその熱変形率(%)は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に低下することが分かった。上記の熱変形によるカール直径の変化は実施例1〜7と同程度であった。
図26は、実施例8〜14及び比較例7〜10の人工毛髪6の別の二次賦形について、それぞれ、(A)が熱処理によるカール直径の変化、(B)及び(C)が変化割合を示す表である。図26(A)から、実施例8の人工毛髪6(PET含有量3重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は57mmから33mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は、それぞれ33mm、35mmとなり二次賦形を施すことができた。水蒸気処理後には57mmとなり初期形状記憶状態に完全に戻ることが分かった。
比較例10の人工毛髪(PET含有量40重量%)では、ヘアドライヤーによる1分間の熱処理の前後でカール直径は53mmから47mmとなり、室温24時間放置後及びシャンプー後は47mmで変化せず、水蒸気処理後には53mmとなり、熱変形性がないことが判明した。
これから、比較例9及び10のようにポリエチレンテレフタレートが35重量%以上の場合には、二次賦形が殆どできないか又は全くできないことが分かる。
実施例9の人工毛髪6(PET含有量5重量%)では、熱処理の前後でカール直径は56mmから27mmとなり、熱変形率は48%となった。
実施例10の人工毛髪6(PET含有量10重量%)では、熱処理の前後でカール直径は56mmから27mmとなり、熱変形率は48%となった。
実施例11の人工毛髪6(PET含有量15重量%)では、熱処理の前後でカール直径は55mmから29mmとなり、熱変形率は53%となった。
実施例12の人工毛髪6(PET含有量20重量%)では、熱処理の前後でカール直径は54mmから32mmとなり、熱変形率は59%となった。
実施例13の人工毛髪6(PET含有量25重量%)では、熱処理の前後でカール直径は54mmから37mmとなり、熱変形率は69%となった。
実施例14の人工毛髪6(PET含有量30重量%)では、熱処理の前後でカール直径は53mmから39mmとなり、熱変形率は74%となった。
以上の結果から、上記の熱処理時間が2分の場合にも、カール直径変化及びその熱変形率(%)は1分の場合と同様に、ポリエチレンテレフタレート含有量が増加すると共に低下することが分かった。上記の熱変形によるカール直径の変化は実施例1〜7と同程度であった。
(測定条件)
チャック間距離:1cm
トルク検出器:トーションワイヤー(スチールワイヤー)のねじれ検出方式
トルク感度:1.0gf・cm(フルスケール10Vにおいて)
曲率:±2.5cm-1
曲げ変位速度:0.5cm-1/sec
測定サイクル:1往復
ここで、チャックは、上記1cmの各毛髪を挟み込む機構である。
図27では、実施例及び比較例の人工毛髪の曲げ剛性値における湿度依存性を、天然毛髪の特性と共に示している。天然毛髪は個体差が大きいので、年齢層20〜50歳代各層の男性25名、女性38名から頭髪を採取し、そのうち径80μmの試料についての曲げ剛性値を測定し、その平均値を標準値としたほか、図には最大値と最小値も示した。
天然毛髪の曲げ剛性値の平均値は、湿度が40%及び80%では、それぞれ、720×10-5gfcm2/本、510×10-5gfcm2/本であり、湿度の上昇と共に、ほぼ単調に減少する特性を示すことが分かる。
これに対して、天然毛髪の曲げ剛性値の最大値は、湿度40%及び80%で、それぞれ740×10-5gfcm2/本、600×10-5gfcm2/本であった。また、その最小値は、湿度40%及び80%で、それぞれ660×10-5gfcm2/本、420×10-5gfcm2/本であり、天然毛髪の曲げ剛性値は幅を有していることが判明した。
この結果から、実施例8の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値よりも高いが、最大値よりも低い曲げ剛性値を示しており、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例9の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値よりも高いが、最大値よりも低い曲げ剛性値を示しており、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例10の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値及び最大値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例11の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値及び最大値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例12の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値及び最大値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例13の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値及び最大値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、実施例14の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値及び最大値よりも高い曲げ剛性値を示しているが、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、比較例7の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値よりも高いが、最大値よりも低い曲げ剛性値を示しており、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
この結果から、比較例8の人工毛髪の場合には、天然毛髪の曲げ剛性値の平均値よりも高いが、最大値よりも低い曲げ剛性値を示しており、天然毛髪に類似した曲げ剛性値と湿度依存性を示すことが判明した。
比較例10の人工毛髪(PET含有量40重量%)は、実施例8と同じ鞘/芯構造を有している。この人工毛髪の場合には、湿度40%で曲げ剛性値が794×10-5gfcm2/本であり、湿度の上昇につれて曲げ剛性値が徐々に減少し、湿度60%では533714×10-5gfcm2/本まで低下し、湿度80%では619×10-5gfcm2/本まで低下した。
この結果から、比較例9及び10の人工毛髪の場合には、測定した全湿度範囲で天然毛髪の曲げ剛性値の最大値よりも高い曲げ剛性値を示すことが判明した。
なお、図27には参考のために、MXD6からなる単繊維の人工毛髪の曲げ剛性値を示しているが、湿度40%、60%、80%における曲げ剛性値は、それぞれ940×10-5gfcm2/本、870×10-5gfcm2/本、780×10-5gfcm2/本であり、湿度の上昇と共に低下するが、これらの値は何れも天然毛髪や実施例8〜14及び比較例7〜10の人工毛髪よりも大きな曲げ剛性値であることが分かる。
2a:凹凸部
5A:鞘部
5B:芯部
5C:凹凸部
11:かつらベース
20:かつら
30,50:製造装置
31,51,52:原料槽
31A,51A,52A:溶融液
32,51D,52D:溶融押し出し機
32A,53C:吐出口
33,54:温浴部
34,36,38,40,55,57,59,62:延伸ローラ
35,37,39,56,58,60:乾熱槽
41,64:巻き取り機
51B,52B:ギアポンプ
53:吐出部
53A:外環部
53B:中心円部
61:静電防止用オイリング装置
63:ブラスト機
Claims (15)
- 60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂と60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂とを所定割合で相溶した単繊維構造でなることを特徴とする、人工毛髪であって、
上記60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂がメタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であり、上記60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂がポリエチレンテレフタレートであり、上記メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体に上記ポリエチレンテレフタレートが3〜30重量%混入されていることを特徴とする人工毛髪。 - 芯部と該芯部を覆う鞘部とからなる鞘/芯構造を有し、
上記芯部が、60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂に60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂を所定割合で相溶してなる樹脂で成り、上記鞘部が、上記芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド樹脂で成ることを特徴とする、人工毛髪であって、
上記60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂がメタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であり、上記60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂がポリエチレンテレフタレートであり、上記メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体に上記ポリエチレンテレフタレートが3〜30重量%混入されていることを特徴とする人工毛髪。 - 上記鞘部が、直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂からなることを特徴とする、請求項2に記載の人工毛髪。
- 上記直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂が、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項3に記載の人工毛髪。
- 上記人工毛髪の表面が、微細な凹凸部を有して艶消しがされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の人工毛髪。
- 上記微細な凹凸部が、球晶の発生及び/又はブラスト処理により形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の人工毛髪。
- 上記人工毛髪が、顔料及び/又は染料を含有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の人工毛髪。
- 上記鞘部及び芯部の鞘/芯重量比が、10/90〜35/65であることを特徴とする、請求項2に記載の人工毛髪。
- かつらベースと該かつらベースに植設される人工毛髪とを含むかつらであって、
上記人工毛髪が60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂と60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂とを所定割合で相溶した単繊維構造でなるか、又は、
上記人工毛髪が芯部と該芯部を覆う鞘部とからなる鞘/芯構造を有し、該芯部が60℃〜120℃程度のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂に60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂を所定割合で相溶してなる樹脂からなり、該鞘部が芯部よりも曲げ剛性の低いポリアミド樹脂からなり、
上記60℃〜120℃のガラス転移温度を有する半芳香族ポリアミド樹脂がメタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であり、上記60℃〜120℃の温度範囲で膨張しない樹脂がポリエチレンテレフタレートであり、上記メタキシリレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体に上記ポリエチレンテレフタレートが3〜30重量%混入されていることを特徴とするかつら。 - 上記鞘部が、直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂からなることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 上記直鎖飽和脂肪族ポリアミド樹脂が、カプロラクタム開環重合体、及び/又は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との交互共重合体であることを特徴とする、請求項10に記載のかつら。
- 上記人工毛髪の表面が、微細な凹凸部を有して艶消しがされていることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 上記微細な凹凸部が、球晶及び/又はブラスト処理により形成されていることを特徴とする、請求項12に記載のかつら。
- 上記人工毛髪が、顔料及び/又は染料を含有していることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
- 上記鞘部及び芯部の鞘/芯重量比が、10/90〜35/65であることを特徴とする、請求項9に記載のかつら。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007199924A JP5063242B2 (ja) | 2006-08-14 | 2007-07-31 | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
KR1020097000178A KR20090016764A (ko) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | 인공 모발 및 이것을 사용한 가발 |
CA002656483A CA2656483A1 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig using the same |
AU2007285277A AU2007285277B2 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig using the same |
EP07792098.1A EP2052634B1 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig using the same |
US12/375,531 US8900702B2 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig using the same |
PCT/JP2007/065429 WO2008020552A1 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig using the same |
MX2009001694A MX2009001694A (es) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Cabello artificial y peluca que utiliza el mismo. |
CN2007800301242A CN101557729B (zh) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | 人造毛发及使用其的假发 |
RU2008151143/12A RU2419364C2 (ru) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Искусственные волосы и парик, в котором они использованы |
DK07792098.1T DK2052634T3 (en) | 2006-08-14 | 2007-08-07 | Artificial hair and wig that apply this |
TW096129352A TWI331905B (en) | 2006-08-14 | 2007-08-09 | Artificial hair and wig using the same |
NO20091002A NO20091002L (no) | 2006-08-14 | 2009-03-05 | Kunstig har samt parykker som benytter slikt har |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006220901 | 2006-08-14 | ||
JP2006220901 | 2006-08-14 | ||
JP2007199924A JP5063242B2 (ja) | 2006-08-14 | 2007-07-31 | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008069505A JP2008069505A (ja) | 2008-03-27 |
JP5063242B2 true JP5063242B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=39082077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007199924A Active JP5063242B2 (ja) | 2006-08-14 | 2007-07-31 | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8900702B2 (ja) |
EP (1) | EP2052634B1 (ja) |
JP (1) | JP5063242B2 (ja) |
KR (1) | KR20090016764A (ja) |
CN (1) | CN101557729B (ja) |
AU (1) | AU2007285277B2 (ja) |
CA (1) | CA2656483A1 (ja) |
DK (1) | DK2052634T3 (ja) |
MX (1) | MX2009001694A (ja) |
NO (1) | NO20091002L (ja) |
RU (1) | RU2419364C2 (ja) |
TW (1) | TWI331905B (ja) |
WO (1) | WO2008020552A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017187843A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | デンカ株式会社 | 人工毛髪繊維 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2006215203A1 (en) * | 2005-02-15 | 2006-08-24 | Unihair Co., Ltd | Artificial hair and wig using the same |
JP5063242B2 (ja) | 2006-08-14 | 2012-10-31 | 株式会社アデランス | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
JP4883568B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-02-22 | 株式会社アデランス | 自毛活用型かつら |
US20080293326A1 (en) * | 2007-05-22 | 2008-11-27 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Hair for toys |
US20120052219A1 (en) * | 2009-04-17 | 2012-03-01 | Atsushi Horihata | Artificial hair fiber, use thereof and process for producing the same |
ITCS20120012A1 (it) * | 2012-03-02 | 2013-09-03 | Evergreen Srl | Procedimento per la realizzazione di impianti tricologici, partendo dalla scansione e digitalizzazione della conformazione cranica di un individuo. |
JP5978306B2 (ja) * | 2012-08-31 | 2016-08-24 | 富士ケミカル株式会社 | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
US10876251B2 (en) * | 2013-03-20 | 2020-12-29 | Goodwell Sino Trading Limited | Composition of artificial hair and production method thereof |
US20150361595A1 (en) * | 2014-06-11 | 2015-12-17 | Noble Fiber Technologies, Llc | Antimicrobial Multicomponent Synthetic Fiber and Method of Making Same |
US20170203506A1 (en) * | 2014-07-22 | 2017-07-20 | Stratasys, Inc. | Gear-based liquefier assembly for additive manufacturing system, and methods of use thereof |
CN104305614A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-28 | 洛阳市航远电子商务有限公司 | 一种抗菌弹力网假发 |
CN104223544A (zh) * | 2014-09-26 | 2014-12-24 | 洛阳市航远电子商务有限公司 | 一种记忆发丝假发 |
CN104305615A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-28 | 洛阳市航远电子商务有限公司 | 一种医用级假发 |
KR101849672B1 (ko) * | 2017-04-13 | 2018-04-19 | (주)하이모 | 가발용 모발의 가공방법과 이를 이용한 가발의 제조방법 |
KR200485789Y1 (ko) * | 2017-04-21 | 2018-02-22 | (주)제이엔케이아이엔씨 | 항암 환자용 가발 |
JP7036551B2 (ja) * | 2017-08-08 | 2022-03-15 | 株式会社パイロットコーポレーション | 玩具用毛髪 |
US10617164B2 (en) * | 2018-02-19 | 2020-04-14 | Francine Larissa Feumba | Breathable and waterproof swimming cap SMP wig |
CN115506047B (zh) * | 2022-08-19 | 2023-08-22 | 邵阳深镁科技时尚有限公司 | 一种高强度假发及其制备方法 |
Family Cites Families (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4792489A (en) | 1985-12-27 | 1988-12-20 | Aderans Co., Ltd. | Synthetic fibers having uneven surfaces and a method of producing same |
JPS646114A (en) | 1987-06-26 | 1989-01-10 | Aderans Kk | Synthetic fiber having uneven surface and production thereof |
JPH01282309A (ja) * | 1988-05-09 | 1989-11-14 | Unitika Ltd | 人工毛髪用ポリアミド繊維 |
JP2824130B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1998-11-11 | 株式会社クラレ | 感温変色性複合繊維 |
JPH03185103A (ja) * | 1989-12-15 | 1991-08-13 | Toray Ind Inc | 人工毛髪用太単糸繊度複合繊維およびその製造方法 |
JP3259740B2 (ja) | 1993-04-02 | 2002-02-25 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 人工毛髪用延伸ポリアミド繊維 |
DE4314023C2 (de) * | 1993-04-29 | 1997-05-15 | Bergmann Gmbh & Co Kg | Perücken und Haarersatz aus monofilen Fasern auf der Basis von Polyester und Verfahren zu deren Herstellung |
JP3427224B2 (ja) * | 1993-12-08 | 2003-07-14 | 株式会社アデランス | 人工毛髪の製造方法 |
JPH0860439A (ja) * | 1994-08-11 | 1996-03-05 | Teijin Ltd | ポリマーブレンド繊維及びその混繊糸 |
US5895718A (en) | 1996-04-19 | 1999-04-20 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Thermoplastic resin compositions and temperature-dependent shape-transformable/fixable products making use of the same |
JPH10127950A (ja) | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Pilot Ink Co Ltd | 頭髪整形人形セット |
JP2000178833A (ja) * | 1998-12-14 | 2000-06-27 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変形性複合フィラメント |
JP2001123328A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-05-08 | Toray Ind Inc | 夜光性複合繊維およびその用途 |
JP2002129432A (ja) | 2000-10-18 | 2002-05-09 | Asahi Kasei Corp | 芯鞘型塩化ビニリデン系複合繊維 |
US6933055B2 (en) * | 2000-11-08 | 2005-08-23 | Valspar Sourcing, Inc. | Multilayered package with barrier properties |
JP2002161423A (ja) | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Artnature Co Ltd | 人工毛髪 |
US6906160B2 (en) | 2001-11-06 | 2005-06-14 | Dow Global Technologies Inc. | Isotactic propylene copolymer fibers, their preparation and use |
JP3910877B2 (ja) | 2001-11-22 | 2007-04-25 | パイロットインキ株式会社 | 感温変色性複合繊維 |
US20030144402A1 (en) * | 2001-12-17 | 2003-07-31 | Schenck Timothy Tyler | Blends of polyamide and polyester for barrier packaging |
JP3895606B2 (ja) * | 2002-01-28 | 2007-03-22 | 株式会社カネカ | 難燃性ポリエステル系人工頭髪用繊維 |
JP2004052184A (ja) | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Dta:Kk | 帯電防止機能を有するかつら、およびその製造方法 |
JP4117614B2 (ja) * | 2003-06-20 | 2008-07-16 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 人工毛髪 |
WO2005089821A1 (ja) | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Kaneka Corporation | 難燃性ポリエステル系人工毛髪 |
JP2006028700A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Pilot Ink Co Ltd | 形態変形性擬毛 |
AU2006215203A1 (en) | 2005-02-15 | 2006-08-24 | Unihair Co., Ltd | Artificial hair and wig using the same |
EP1980166B1 (en) | 2006-01-30 | 2017-11-08 | Aderans Company Limited | Artificial hair, wig having artificial hair and method of producing artificial hair |
KR101028791B1 (ko) | 2006-02-17 | 2011-04-12 | 가부시키가이샤 유니헤어 | 가발 |
JP5063242B2 (ja) | 2006-08-14 | 2012-10-31 | 株式会社アデランス | 人工毛髪及びそれを用いたかつら |
-
2007
- 2007-07-31 JP JP2007199924A patent/JP5063242B2/ja active Active
- 2007-08-07 DK DK07792098.1T patent/DK2052634T3/en active
- 2007-08-07 WO PCT/JP2007/065429 patent/WO2008020552A1/ja active Application Filing
- 2007-08-07 CA CA002656483A patent/CA2656483A1/en not_active Abandoned
- 2007-08-07 RU RU2008151143/12A patent/RU2419364C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2007-08-07 KR KR1020097000178A patent/KR20090016764A/ko not_active Application Discontinuation
- 2007-08-07 AU AU2007285277A patent/AU2007285277B2/en not_active Ceased
- 2007-08-07 US US12/375,531 patent/US8900702B2/en active Active
- 2007-08-07 EP EP07792098.1A patent/EP2052634B1/en active Active
- 2007-08-07 MX MX2009001694A patent/MX2009001694A/es active IP Right Grant
- 2007-08-07 CN CN2007800301242A patent/CN101557729B/zh active Active
- 2007-08-09 TW TW096129352A patent/TWI331905B/zh active
-
2009
- 2009-03-05 NO NO20091002A patent/NO20091002L/no not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017187843A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | デンカ株式会社 | 人工毛髪繊維 |
US10856598B2 (en) | 2016-04-28 | 2020-12-08 | Denka Company Limited | Fiber for artificial hair |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2052634A1 (en) | 2009-04-29 |
CA2656483A1 (en) | 2008-02-21 |
AU2007285277B2 (en) | 2013-02-21 |
CN101557729A (zh) | 2009-10-14 |
NO20091002L (no) | 2009-03-05 |
TWI331905B (en) | 2010-10-21 |
US20090320866A1 (en) | 2009-12-31 |
AU2007285277A1 (en) | 2008-02-21 |
TW200819070A (en) | 2008-05-01 |
KR20090016764A (ko) | 2009-02-17 |
EP2052634A4 (en) | 2010-09-22 |
JP2008069505A (ja) | 2008-03-27 |
WO2008020552A1 (en) | 2008-02-21 |
DK2052634T3 (en) | 2018-05-28 |
RU2008151143A (ru) | 2010-09-27 |
US8900702B2 (en) | 2014-12-02 |
EP2052634B1 (en) | 2018-02-07 |
RU2419364C2 (ru) | 2011-05-27 |
CN101557729B (zh) | 2013-08-21 |
MX2009001694A (es) | 2009-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5063242B2 (ja) | 人工毛髪及びそれを用いたかつら | |
JP5127443B2 (ja) | 人工毛髪及びそれを用いたかつら | |
JP4823237B2 (ja) | 人工毛髪、人工毛髪を有するかつら並びに人工毛髪の製造方法 | |
TW200427418A (en) | Fiber for artificial hair | |
CN104602557A (zh) | 人工毛发及使用其的假发 | |
CN100525664C (zh) | 人工毛发和使用了该人工毛发的假发 | |
JPWO2010090191A1 (ja) | かつら | |
CN116367752A (zh) | 用于假发的压缩型纹理股线及其制造方法 | |
JP4990550B2 (ja) | 人工毛髪の製造方法及び人工毛髪用紡糸機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090612 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110518 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20110523 |
|
A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20111025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111219 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111222 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20120124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120710 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5063242 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |