JPH10127950A - 頭髪整形人形セット - Google Patents

頭髪整形人形セット

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Publication number
JPH10127950A
JPH10127950A JP30717496A JP30717496A JPH10127950A JP H10127950 A JPH10127950 A JP H10127950A JP 30717496 A JP30717496 A JP 30717496A JP 30717496 A JP30717496 A JP 30717496A JP H10127950 A JPH10127950 A JP H10127950A
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JP
Japan
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doll
hair
hair shaping
shaping tool
rollers
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Application number
JP30717496A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tomatsu
勉 戸松
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Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に人形の髪型を変形させたり、変形させ
た髪形を元の状態に復元させて遊ぶことができる頭髪整
形人形セットを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂(A)と、特定のガラス転
移温度を有する熱可塑性重合体(B)を溶融一体化して
形成した人形用頭髪2を植毛した人形と、前記人形用頭
髪2を挟着する挟着片4の内面対向位置に、凹凸を有す
るローラー5を配設してなり、前記記ローラー間で挟着
した頭髪が波型に変形する人形用頭髪整形具3からなる
頭髪整形人形セット1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭髪整形人形セット
に関する。更に詳細には、環境温度域や通常の生活温度
域で、外部応力を加えることにより任意形状に変形自在
の頭髪を有する人形と、前記頭髪を容易且つ効率的に変
形させることのできる人形用頭髪整形具からなる頭髪整
形人形セットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人形用頭髪には、塩化ビニリデン
系、塩化ビニル系の繊維やポリアミド及びポリプロピレ
ン等の合成繊維が一般に使用されている。前記した合成
繊維を用いた頭髪は、頭髪を変形させるために繊維の軟
化点以上の温度まで加温する必要がある。従って、加熱
手段を有する複雑な構造の頭髪整形具を適用しなけれ
ば、髪形を変形させることができず、幼児等が容易且つ
安全に頭髪にカール等を施して自由に遊ぶことができな
い。
【0003】又、頭髪整形具としては、人形の頭髪を外
側と内側から挟んで、髪形を変形させる人形用髪形整形
具が実開昭61−51887号公報に開示されている
が、前記した従来の頭髪整形具は、頭髪の長い人形又は
短い人形、或いは頭髪の部分的又は全体的変形といった
多様な用途には対応し難く、しかも変形させる面積に制
限を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環境温度域
や通常の生活温度域、例えば室温、体温、風呂の湯温等
の温度域で髪型を変形させることができ、しかも、変形
した髪形を固定できると共に、必要に応じて元の髪型に
に復元させることのできる人形と、前記頭髪を簡易且つ
効率的に変形させて遊ぶことができる人形用頭髪整形具
を備えた頭髪整形人形セットを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
(A)と、ガラス転移温度が0℃以上70℃以下の範囲
にある熱可塑性重合体(B)の一種又は二種以上が、
(A)/(B)=95/5〜20/80(重量比)の割
合で溶融一体化されてなる、外径が30μm〜200μ
mのフィラメントから構成され、熱可塑性重合体(B)
のガラス転移温度近傍の温度以上、融点未満の温度域で
外部応力を加えることにより、前記応力に順応した形状
に変形自在であり、ガラス転移温度未満の温度域で前記
変形された形状に固定される機能を備えた人形用頭髪を
植毛した人形と、前記人形用頭髪を挟着する挟着片の内
面対向位置に、凹凸を有するローラーを配設してなり、
前記ローラー間で挟着した頭髪が波型に変形する人形用
頭髪整形具からなる頭髪整形人形セットを要件とする。
更には、前記人形用頭髪整形具は、1対の挟着片の一端
をヒンジを介して開閉可能に形成し、前記挟着片の内面
の他端に凹凸を有するローラーを配してなり、前記ロー
ラー間の人形用頭髪が、ローラーの回転により波型に変
形すること、前記人形用頭髪整形具は、ローラーの回転
方向の断面形状が歯車形状であること、前記人形用頭髪
整形具の少なくとも一方のローラーには、前記ローラー
の回転と連動する回転体を設けてなること、前記人形用
頭髪整形具は、人形の頭髪を挟着した状態で、前記挟着
片の可動を防止するストッパーを設けたこと等を要件と
する。更には、加温物質を収容することのできる中空容
器と、前記中空容器表面に人形用頭髪を接触及び挟着さ
せる板状挟着片を設け、前記波型に変形した人形の頭髪
を直線状に変形させる人形用頭髪整形具を備えてなるこ
とを要件とする。
【0006】前記人形頭髪用繊維を形成する熱可塑性樹
脂(A)と可塑性重合体(B)の溶融一体化は、具体的
には、熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性重合体(B)が溶
融ブレンドされている形態と、熱可塑性重合体(B)が
芯部を形成し、その周囲を熱可塑性樹脂(A)が鞘状に
取り巻き接合された芯鞘型、或いは前記(A)及び
(B)が並列に接合された接合型等の複合繊維形態とを
挙げることができる。前記した構成のフィラメントは、
溶融紡糸装置の適用による溶融紡糸により、通例、マル
チフィラメント形態として製造される。これは、人形頭
部に植毛ミシン等により連続的に植毛し易い形態の繊維
束が構成されるからである。ここで、モノフィラメント
の断面は、円形状に限らず、星型、Y型、その他の異形
状のものが有効であり、触感、嵩高性、カール加工性等
により適宜選択される。モノフィラメントの外径は、3
0μm〜200μm、より好ましくは、40〜120μ
mの範囲であり、30μm未満の径のものは、細すぎ
て、カールの保持性が劣り、一方、200μmを越える
と太くなり過ぎて、毛髪の性状を呈し難い。
【0007】前記熱可塑性樹脂(A)としては、ポリア
ミド樹脂(6−ナイロン、6,6ナイロン、12−ナイ
ロン、6,9ナイロン、612ナイロン、6−6,6共
重合ナイロン、6−12共重合ナイロン、6−6,6−
12共重合ナイロン、6,9−12共重合ナイロン
等)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル樹脂、アクリロニトリル−
スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニルデン
−塩化ビニル共重合体、共重合アクリロニトリル樹脂、
ポリアミド−ポリエ−テルブロック共重合樹脂等のポリ
アミド系熱可塑性エラストマー、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合樹脂等のスチレン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリプロピレン−エチレンプロピレンラバーブロッ
ク共重合樹脂等のポリオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマー、或いはエチレン−酢酸ビ
ニ系共重合体等の熱可塑性エラストマーの何れかより選
ばれる重合体等を挙げることができる。前記した樹脂の
うち、繊維形成性の汎用の樹脂であり、融点又は軟化点
が100℃以上の樹脂が基体樹脂としての適正な剛性を
維持して形態保持性に寄与するので有効である。更に
は、初期の性状を長期間保持するには、前記熱可塑性エ
ラストマーを適用することが望ましい。
【0008】熱可塑性重合体(B)としては、飽和ポリ
エステル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸
エステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂(未硬化物)、炭化水素樹脂、軟質塩化ビニル
樹脂、エチレン酢酸ビニル−共重合樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル共重合樹
脂、スチレン樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂等を
挙げることができる。
【0009】前記熱可塑性重合体(B)のうち、ガラス
転移温度が0℃以上70℃以下、好ましくは、5℃〜6
5℃、より好ましくは、20℃〜60℃、更に好ましく
は、20℃〜50℃のものが効果的であり、中でも、飽
和ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂、スチレン樹脂等が好適である。
【0010】前記ガラス転移温度範囲にある熱可塑性重
合体(B)を選択することにより、環境温度、或いはそ
の近傍の温度で任意形状の髪形に変形し、冷却により前
記変形した髪形に保持する機能を有し、幼児等が簡易に
髪形を変えて遊ぶことができる。
【0011】熱可塑性樹脂(A)と、熱可塑性重合体
(B)のブレンドする割合はA/B=95/5〜20/
80(重量比)が有効であり、好ましくは、95/10
〜50/50であり、熱可塑性重合体(B)の重量が増
加するに従い粘性が大となり、90重量%を越えると、
粘性が高すぎて粘着性が生じ、成形体同士を密接させて
放置するとくっつき等の不具合を生じ、一方、5重量%
未満の系では、変形処理時における曲げ弾性率の低下に
よる作用が不十分であり、粘弾性が十分に発現されず所
期の変形性を生じ難い。ここで、前記(A)及び(B)
は、それぞれが単一でなく、複数を併用してもよい。
【0012】又、前記人形頭髪用繊維を形成する原料樹
脂の1kg当り、一般顔料の0.05〜1.0g、蛍光
顔料の1〜20g、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料
の10〜100g等をブレンドして成形し、彩色したフ
ィラメントを構成することができる。可逆熱変色性マイ
クロカプセル顔料は可逆熱変色性組成物を内包した、温
度変化により有色から無色、或いは有色(1)から有色
(2)に可逆的に変色するものである。
【0013】前記可逆熱変色性組成物は電子供与性呈色
性有機化合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に
生起させる有機化合物媒体の三成分を含む組成物が用い
られる。具体的には、特公昭51−35414号公報、
特公昭51−44706号公報、特公平1−17154
号公報、特開平7−186546号公報、特公平1−2
9398号公報、特開平7−186546号公報等に記
載の可逆熱変色性組成物が挙げられる。 前記は所定の
温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後
の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在し
えない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現する
のに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持される
が、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する
状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度につい
て小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色するタイ
プである。
【0014】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報に記載されている、大きなヒステリシス特性
を示して変色する感温変色性色彩記憶性熱変色性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下
降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色す
るタイプの熱変色組成物であり、低温側変色点と高温側
変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又
は高温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持
できる特徴を有する熱変色性組成物も有効である。
【0015】前記した可逆熱変色性組成物はマイクロカ
プセルに内包して使用される。それは種々の使用条件に
おいて前記組成物が同一の組成に保たれ、同一の作用効
果を奏することができるからである。前記マイクロカプ
セルに内包させることにより、化学的、物理的に安定な
顔料を構成でき、粒子径0.5〜50μm、好ましくは
1〜50μmの範囲が発消色のバランスが適正である。
尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の界面重合
法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液か
らの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却
法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、
用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセルの
表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて
耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供
することもできる。
【0016】更には、前記人形用頭髪には、汎用の光安
定剤、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止
剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消光
剤、オゾン消色剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から
選ばれる光安定剤を適宜配合したり、光安定剤を固着剤
に含有させて光安定剤層を表面に設けて耐光堅牢性を向
上させることもできる。又、従来より汎用の各種可塑
剤、例えば、フタル酸系、脂肪族二塩基酸エステル系、
リン酸エステル系、エポキシ系、フェノール系、トリメ
リット酸系等を1〜30重量%配合して、変形可能温度
を低下させたり、柔軟性を付与することができる。更
に、加工性、物性等を改善するために、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、タルク、その他の
着色顔料等を添加できる。
【0017】前記人形用頭髪整形具は、人形の頭髪を挟
着する挟着片の内面対向位置に、前記頭髪を挟着するロ
ーラーを配設し、前記ローラーは回転方向の断面が凹凸
形状を有する。前記挟着片は板状の部材を中央部から折
り曲げてU字形状に形成したものを用いてもよいし、1
対の板状体をバネやヒンジを介して結合して用いてもよ
い。又、挟着片の略中央部にヒンジを介して結合し、バ
ネを組み込んで、前記挟着片の一端を押圧することによ
り、挟着片の他端が開き、押圧を解除すると閉じる構成
でもよい。前記挟着片の内面の、各挟着片が接触する位
置、即ち人形の頭髪を波型に変形させる部分に、ローラ
ーを配設する。前記ローラーは、挟着片の内面対向位置
にそれぞれ設けられ、回転方向の断面は凹凸形状を有す
る。従って、前記ローラー間の凹凸が噛み合う部分に挟
着された頭髪は、人形用頭髪整形具を引っ張ることによ
り、ローラーが回転して波形状に変形する。前記の如く
して得た人形用頭髪整形具は、人形の頭髪の長短に関係
なく、変形させることができ、しかも頭髪全体的或いは
部分的にも変形させることができる。
【0018】尚、前記ローラーの回転方向の断面形状
は、規則的な歯車形状であることが好ましい。前記形状
のローラーが噛み合って規則的な波形の頭髪を得ること
ができる。前記歯車形状とは、星型や十文字の形状でも
よく、その形状によって、緩やかな波形や、細かな波形
等の髪型を得ることができる。
【0019】又、前記ローラーの少なくとも一方に、前
記ローラーの回転と連動する回転体を設け、前記回転体
を手動で回転させることにより、ローラーが連動して回
転する構成によって、前記した頭髪整形具を引っ張って
ローラーを回転させるよりも操作が容易で、しかも頭髪
が頭部から抜け落ちることを防止できる。
【0020】更に、前記頭髪整形具には、人形の頭髪を
挟着した状態で、前記挟着片の可動を防止するストッパ
ーを設けることができる。前記ストッパーは、挟着片が
開いて頭髪の挟着力が弱まることを防止して、幼児等が
使用しても確実に髪型を変形させることができる。
【0021】更に、前記波型に変形した頭髪を元に戻す
には、頭髪を加温して伸ばすことにより、ストレートの
頭髪に戻る。そのため、加温物質を収容することのでき
る中空容器に温水等を充填し、前記中空容器表面に人形
用頭髪を接触且つ押圧する板状挟着片を設けた頭髪整形
具を用いることが好ましい。前記頭髪整形具は、中空容
器と板状挟着片の間に頭髪を挟み、整形具を移動させる
ことによって、頭髪を加温すると共に、引っ張るため、
ストレートの頭髪に整形することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を実施例により具体的に説
明するが、本発明はこの実施例によって何ら限定される
ものではない。尚、実施例中の配合は重量部で示す。
【0023】実施例1(図1、2参照) 熱可塑性樹脂(A)として、ポリアミド系熱可塑性エラ
ストマー〔商品名:ダイアミドE62、ダイセル.ヒュ
ルス(株)製〕400部、熱可塑性重合体(B)とし
て、ポリエステル樹脂〔商品名:エリーテルUE−35
00、ユニチカ(株)製、ガラス転移点30℃〕300
部を混合し、190℃でエクストルーダーにて溶融混合
し、熱可塑性樹脂組成物を得た。前記組成物を汎用の溶
融紡糸装置を使用して、20孔の吐出孔を有するダイス
から、190℃で紡出し、延伸処理することにより、直
径約100μmのフィラメント20本からなるマルチフ
ィラメントを得た。前記マルチフィラメントを人形の頭
部に植毛して人形用頭髪2とし、胴体部と組み合わせて
人形を得た
【0024】挟着片4として、2枚の板状体の一端をヒ
ンジ41を介して結合した。尚、前記挟着片4の他端に
は、ローラー5を回転自在に構成するため、前記挟着片
4の両側面から、ローラー固定部42を延設してなる。
又、前記ローラー固定部42には、ローラーの軸を挿通
する貫通孔を設けてなる。前記ローラー固定部42間に
表面が凹凸形状のローラー5を介在し、ローラー軸51
をローラー固定部42の貫通孔に挿通して、前記ローラ
ー5を回転自在に構成した。尚、前記ローラー5の回転
方向の断面は歯を8つ設けた歯車形状を有する。前記の
ようにして人形用頭髪整形具3を得た。
【0025】前記の如くして得た人形と人形用頭髪整形
具3からなる頭髪整形人形セット1は、25℃の室温下
で前記人形用頭髪整形具3の挟着片4をヒンジ41から
開いて、前記ローラー5間に人形用頭髪2を挟む。そし
て、人形用頭髪2を挟んだまま前記人形用頭髪整形具3
を引っ張ると、ローラー5が回転すると共に、前記ロー
ラー5間の頭髪2はローラー5の凹凸によって波型の変
形する。又、前記波型に変形した頭髪は、数十分間その
状態を保った後、徐々に波型が解除され、数時間〜1日
放置により元のストレート状態に復した。
【0026】実施例2(図3、4参照) 実施例1の人形用頭髪整形具3の一方の挟着片4のロー
ラー固定部42から突出するローラー軸51に、前記挟
着片4が閉じた状態を維持するためのストッパー6を設
けてなる。前記ストッパー6は、ローラー軸51を回転
軸とする、くの字形状の部材であって、ストッパー6の
回動により、他方の挟着片4から突出するローラー軸5
1に係合して挟着片4が開くことを防止する。前記スト
ッパー6の内周部には3つの凹部61を設けてなり、前
記凹部61にローラー軸51が係合する位置によって、
挟着片4が閉じた状態におけるローラー5間の間隙が異
なり、挟着する頭髪2の量により随時挟着力を変えるこ
とができる。更に、前記人形用頭髪整形具3には、ロー
ラー軸51の一方を延設して回転体7を設けてなる。
【0027】25℃の室温下で、前記の如くして構成し
た人形用頭髪整形具3の挟着片4をヒンジ41から開い
て、前記ローラー5間に実施例1の人形用頭髪2を挟
む。そして、人形用頭髪2を挟んだまま前記ストッパー
6を回転して凹部61とローラー軸51を係合して挟着
片4が開くことを防止すると共に、ローラー5間に頭髪
2を挟着する。前記の状態において回転体7を左方向に
回転させると頭髪2は順次ローラー5の凹凸間で屈曲し
て波型に変形する。又、前記波型に変形した頭髪は、数
十分間その状態を保った後、徐々に波型が解除され、数
時間〜1日放置により元のストレート状態に復した。
【0028】実施例3(図5、6、7参照) 透明性プラスチックにより形成した中空容器8の開口部
外面に雄ねじを設け、前記中空容器8に設けた雄ねじと
係合する雌ねじを内部に設けた円筒形状の把持部9と、
前記中空容器8と把持部9を嵌合する際、前記中空容器
8に人形用頭髪2を挟着させるための挟着片4を設けた
人形用頭髪整形具3を得た。前記人形用頭髪整形具3
は、中空容器8内部に温水等の液体を充填した状態で、
把持部9を嵌合しても内部の液体が漏れださないよう、
内部にゴム製パッキン10を設けてなる。前記挟着片4
は、前記中空容器8の開口部よりもやや大きい孔を有
し、前記孔を開口部に挿通した後、把持部9を嵌合し、
開口部と把持部の一端で固定されてなる。又、前記挟着
片4は、可撓性を有する板状のプラスチック部材よりな
り、前記挟着片の外面を指で押圧することにより、挟着
片4と中空容器8を接触させることができる。
【0029】前記の如くして得た人形用頭髪整形具3に
38℃の温水11を充填した後、実施例1又は2で得た
波型の髪型を有する人形用頭髪2を中空容器8と挟着片
4に介在させ、前記挟着片4を指で押圧して頭髪2を容
器に接触させると共に、挟着片4で挟み、移動させるこ
とによって、波型が解除され、元のストレート状態に復
した。
【0030】実施例4 可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料の調製 1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン2部、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−n−オクタ
ン6部、カプリン酸ステアリル50部からなる可逆性熱
変色性組成物をエポキシ樹脂/アミンの界面重合法によ
ってマイクロカプセル化して平均粒子径10〜20μm
の可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料を得た。得られ
た顔料は約34℃以上で無色、約28℃以下で桃色に可
逆的に変化した。前記マイクロカプセル顔料を乾燥、脱
水したもの10部と、実施例1で得られた熱可塑性樹脂
組成物300部を混合し、180℃でエクストルーダー
にて溶融混合し、感温変色性熱可塑性樹脂組成物を得
た。前記組成物は概略34℃以上で無色、28℃以下で
桃色に可逆的に変化した。続いて、実施例1と同様の方
法により、前記樹脂組成物を汎用の溶融紡糸装置を使用
して、24孔の吐出孔を有するダイスから180℃で紡
出し、延伸処理することにより、外径約80μmのフィ
ラメントが24本からなるマルチフィラメントを人形の
頭部に植毛し、胴体部と組み合わせて人形を得た
【0031】前記頭髪は28℃以下に冷却すると、桃色
に変色して、この様相は34℃未満の温度で保持され
る。前記桃色の頭髪は、実施例2で得た人形用頭髪整形
具を用いると波型に変形する。又、前記波型の頭髪は、
実施例3で得た人形用頭髪整形具を用いると、色調及び
髪型が元の状態に復した。
【0032】実施例5 熱可塑性樹脂(A)としてイソフタル酸35モル%変性
ポリブチレンテレフタレート(融点168℃)300
部、熱可塑性重合体(B)としてアクリル樹脂〔商品
名:ダイヤナールBR−117、三菱レーヨン(株)
製、ガラス転移温度35℃〕150部を混合し、実施例
1と同様にして人形用頭髪とし、胴体部と組み合わせて
人形を得た
【0033】風呂の中で、38℃の湯に前記人形の頭髪
を浸漬すると共に、実施例2で得た人形用頭髪整形具を
用いると、前記人形用頭髪は波型に変形した。尚、この
状態で20℃の水に浸漬すると変形状態が固定された。
【0034】又、実施例3で得た人形用頭髪整形具を用
いると、前記波型が解除され、元のストレート状態に復
した。
【0035】
【発明の効果】本発明は、常温〜70℃以下の温度域、
好適には20℃〜60℃の温度域で自在な髪形に変形さ
せることができる頭髪を有する人形と、前記頭髪を簡易
且つ効率的に変形させることのできる人形用頭髪整形具
からなるため、幼児等にあっても簡易に髪型を変形させ
たり、変形させた髪形を元の状態に復元させて遊ぶこと
ができる頭髪整形人形セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人形用頭髪整形具の縦断面説明図であ
る。
【図2】本発明の人形用頭髪整形具を人形用頭髪に適用
した際の斜視図である。
【図3】本発明の人形用頭髪整形具を人形用頭髪に適用
した際の縦断面説明図である。
【図4】図3の人形用頭髪整形具の上面図である。
【図5】本発明の他の人形用頭髪整形具を人形用頭髪に
適用した際の斜視図である。
【図6】本発明の他の人形用頭髪整形具を人形用頭髪に
適用した際の縦断面説明図である。
【図7】本発明の他の人形用頭髪整形具の縦断面説明図
である。
【符号の説明】
1 頭髪整形人形セット 2 人形用頭髪 3 人形用頭髪整形具 4 挟着片 41 ヒンジ 42 ローラー固定部 5 ローラー 51 ローラー軸 6 ストッパー 61 凹部 7 回転体 8 中空容器 9 把持部 10 パッキン 11 温水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂(A)と、ガラス転移温度
    が0℃以上70℃以下の範囲にある熱可塑性重合体
    (B)の一種又は二種以上が、(A)/(B)=95/
    5〜20/80(重量比)の割合で溶融一体化されてな
    る、外径が30μm〜200μmのフィラメントから構
    成され、熱可塑性重合体(B)のガラス転移温度近傍の
    温度以上、融点未満の温度域で外部応力を加えることに
    より、前記応力に順応した形状に変形自在であり、ガラ
    ス転移温度未満の温度域で前記変形された形状に固定さ
    れる機能を備えた人形用頭髪を植毛した人形と、前記人
    形用頭髪を挟着する挟着片の内面対向位置に、凹凸を有
    するローラーを配設してなり、前記ローラー間で挟着し
    た頭髪が波型に変形する人形用頭髪整形具からなる頭髪
    整形人形セット。
  2. 【請求項2】 前記人形用頭髪整形具は、1対の挟着片
    の一端をヒンジを介して開閉可能に形成し、前記挟着片
    の内面の他端に凹凸を有するローラーを配してなり、前
    記ローラー間の人形用頭髪が、ローラーの回転により波
    型に変形することを特徴とする請求項1の頭髪整形人形
    セット。
  3. 【請求項3】 前記人形用頭髪整形具は、ローラーの回
    転方向の断面形状が、歯車形状である請求項1又は2の
    頭髪整形人形セット。
  4. 【請求項4】 前記人形用頭髪整形具の少なくとも一方
    のローラーには、前記ローラーの回転と連動する回転体
    を設けてなる請求項1乃至3のいずれかの頭髪整形人形
    セット。
  5. 【請求項5】 前記人形用頭髪整形具は、人形の頭髪を
    挟着した状態で、前記挟着片の可動を防止するストッパ
    ーを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    の頭髪整形人形セット。
  6. 【請求項6】 加温物質を収容することのできる中空容
    器と、前記中空容器表面に人形用頭髪を接触及び挟着さ
    せる板状挟着片を設け、人形用頭髪を直線状に変形させ
    る人形用頭髪整形具を備えてなる請求項1の頭髪整形人
    形セット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001031884A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Pilot Ink Co Ltd 可逆熱変色性顔料
WO2008020552A1 (en) 2006-08-14 2008-02-21 Aderans Holdings Co., Ltd. Artificial hair and wig using the same
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KR20180070536A (ko) 2016-06-15 2018-06-26 이광현 변형성 가발 및 가발의 변형방법

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