JP5059634B2 - 液状硬化性組成物およびその硬化物 - Google Patents

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本発明は、液状硬化性組成物及びその硬化物に関し、更に詳しくは、分子中にオキセタン環および1個のビニルエーテル基を有する化合物と、カチオン重合開始剤が配合されたエポキシ系硬化性組成物及びその硬化物に関するものである。本発明の液状硬化性組成物は硬化速度が速く、低粘度であり、硬化後の密着性、表面硬度及び耐熱性に優れ、硬化時に収縮が起こらないことを特徴とし、成形材料、封止材料、電気絶縁材料、接着剤、塗料、コーティング材料、ナノインプリント、インクジェットプリンタ用インク等の用途に有用である。
カチオン重合開始剤を用いるカチオン重合は、酸素による重合阻害の影響を受けないことが知られており、このようなカチオン重合性の樹脂として、二官能を有するエポキシ樹脂が従来より用いられている。そして得られたエポキシ樹脂は、耐熱性、接着性、耐水性、機械的強度及び電気特性等に優れていることから、接着剤、塗料、土木建築用材料、電気・電子部品の絶縁材料、封止材料等として広く用いられている。
一方、カチオン硬化性のオキセタン化合物は、多官能アクリレートと比べて、酸素阻害を受け難く、薄膜硬化性に優れている上、硬化物の強靭性および低い皮膚刺激性などの性質を有しており、エポキシ樹脂との共重合性に優れることから、オキセタン化合物を配合した光硬化型エポキシ樹脂組成物が種々検討されている。たとえば、特許文献1及び2ではオキセタン化合物とエポキシ樹脂を配合した光硬化型組成物が開示されており、特許文献3では水酸基を有するオキセタン化合物とエポキシ樹脂を含む光硬化性組成物が開示されている。しかしながら、エポキシ樹脂とオキセタン化合物を含む硬化性組成物は、エポキシ樹脂と比較して低粘度で硬化速度が速いが硬化性が十分ではなく、得られる硬化物は硬度が低く密着性も不十分であった。
また、特許文献4ではオキセタン化合物とエポキシ樹脂を含むインクジェットプリンタ用インク組成物が開示されており、特許文献5では、水酸基を有するオキセタン化合物とエポキシ樹脂に加えて、ビニルエーテル化合物を配合したインクジェットプリンタ用インク組成物が開示されている。しかしながら、オキシラン化合物とエポキシ樹脂を含むインクジェットプリンタ用インク組成物は、エポキシ樹脂が多くなると粘度が高くなりノズルでの吐出安定性が悪くなると共に硬化速度が遅くなり、オキセタン化合物が多くなると硬化性及び硬化物特性が低下するため、硬化物物性を損なうことなく低粘度性及び速硬化性を付与したインクジェットプリンタ用インク組成物が望まれていた。また、ビニルエーテル化合物を添加した光硬化性組成物では低粘性及び硬化性が向上するものの、ビニルエーテル化合物は硬化時に収縮することがあり、密着性が損なわれるという問題があった。
また、オキセタン環とオキシラン環の両方を同一分子内に有する化合物を含有するインクジェットプリンタ用インク組成物も開示されているが、得られる硬化物は硬度が低く密着性も不十分であった(例えば、特許文献6、7など)。
特開平8−85775号公報 特開平8−134405号公報 特開平9−31186号公報 特開2002−317139号公報 特開2001−220526号公報 特開2005−2191号公報 特開2007−146086号公報
本発明は上記問題点を解決することを課題とするものであり、硬化性に優れ、低粘度であり、硬化速度が速く、硬化塗膜の表面硬度及び基材への密着性に優れ、さらに硬化収縮が起こらない硬化性組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、分子中にオキセタン環および1個のビニルエーテル基を有する化合物を用いることにより、上記課題が達成されることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、以下に示す液状硬化性組成物及び硬化物である。
(1)次の成分(A)、(B)および(C)
(A)エポキシ樹脂
(B)下記一般式(1)
Figure 0005059634
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキレン基を表す)
で示されるビニルエーテル基を有するオキセタン化合物
(C)カチオン重合開始剤
を含有することを特徴とする液状硬化性組成物。
(2)成分(A)のエポキシ樹脂が、芳香族エポキシ樹脂および/または脂環式エポキシ樹脂である前記の液状硬化性組成物。
(3)成分(A)のエポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂および水素化ビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエポキシ樹脂である前記の液状硬化性組成物。
(4)成分(A)のエポキシ樹脂が、少なくとも1個のエポキシシクロヘキシル基を含む脂環式エポキシドである前記の液状硬化性組成物。
(5)成分(A)の含有量が、成分(A)と成分(B)の総量に対して1〜99質量%である前記の液状硬化性組成物。
(6)成分(B)のオキセタン化合物が、3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタンである前記の液状硬化性組成物。
(7)成分(C)のカチオン重合開始剤が、オニウム塩である前記の液状硬化性組成物。
(8)成分(C)のカチオン重合開始剤が、スルホニウム塩である前記の液状硬化性組成物。
(9)さらに、重合禁止剤及び/又はアミンを含む前記の液状硬化性組成物。
(10)前記(1)〜(9)の何れかの液状硬化性組成物を硬化して得られる硬化物。
本発明の硬化性組成物は光硬化性に優れ、低粘度であり、硬化速度が速く、硬化塗膜の表面硬度及び基材への密着性に優れ、耐熱性が高く、さらに硬化収縮が起こらないため、成形材料、封止材料、電気絶縁材料、接着剤、塗料、コーティング材料、ナノインプリント、インクジェット等に好適に使用することができる。
(A)エポキシ樹脂
本発明の液状エポキシ樹脂組成物において、主剤として用いる成分(A)のエポキシ樹脂としては、特に限定されるものではないが、好ましいものとして、芳香族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。
このうち、芳香族エポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等のジグリシジルエーテル類、アミノフェノール類等から得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、フェノールノボラックから得られるエポキシ樹脂、クレゾールノボラックから得られるエポキシ樹脂、ビスフェノールAのノボラックエポキシ樹脂、フェノール類とヒドロキシベンズアルデヒド類から得られるノボラックエポキシ樹脂等の多官能エポキシ樹脂などが挙げられる。
また、脂環式エポキシ樹脂の例としては、分子内に脂環構造を含むエポキシ樹脂が挙げられ、具体的には、上記の芳香族エポキシ樹脂の芳香環を直接水素化したエポキシ樹脂や、多価フェノール類を水素化した後、エピクロルヒドリンと反応させることにより得られるエポキシ樹脂等が挙げられる。より具体的には、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水素化ビフェノール型エポキシ樹脂、水素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、水素化クレゾールノボラックエポキシ樹脂、水素化ナフタレン型エポキシ樹脂等が挙げられる。
更に、これらの化合物の他に、少なくとも1個のエポキシシクロヘキシル基を含む脂環式エポキシドを用いることもできる。当該脂環式エポキシドは、不飽和基を2個以上有し、そのうちの少なくとも1個がシクロへキセン基である環状脂肪族不飽和化合物に、過酢酸を作用させてシクロヘキセン環の二重結合をエポキシ化したエポキシ樹脂であり、1分子中にエポキシ基を2個以上有するものが好ましい。具体的には、たとえば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(UCC社製商品名UVR−6110およびUVR−6105、ダイセル化学工業(株)製商品名セロキサイド2021P等)、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート(UCC社製商品名UVR−6128等)、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(ダイセル化学(株)製商品名セロキサイド2081等)、1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.4.0]ヘプタン(ダイセル化学(株)製商品名セロキサイド3000等)等が挙げられる。
これらのエポキシ樹脂の中で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、及び水素化ビスフェノールF型エポキシ樹脂を用いることが、低粘度のエポキシ樹脂が得られ、耐湿性及び耐熱性のバランスに優れる硬化物が得られるという点で好ましい。また、エポキシシクロヘキシル基を含む脂環式エポキシドは、硬化性が良好で硬化膜の強度が高く、基材への密着性も良好であり、インクジェット用インクとしての特性に優れる点で好ましい。
(B)ビニルエーテル基を有するオキセタン化合物
一般式(1)において、Rで表される炭素数1〜4のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、Rで表される炭素数1〜4のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等が挙げられる。本発明では、一般式(1)において、Rとしては炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、エチル基がより好ましい。また、Rとしてはメチレン基が好ましい。
一般式(1)で表される、分子中にオキセタン環および1個のビニルエーテル基を有する化合物の具体的な例としては、3−メチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン、3−プロピル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン、3−メチル−3−(2−ビニルオキシエチル)オキセタン、3−エチル−3−(2−ビニルオキシエチル)オキセタン、3−プロピル−3−(2−ビニルオキシエチル)オキセタン、3−メチル−3−(3−ビニルオキシプロピル)オキセタン、3−エチル−3−(3−ビニルオキシプロピル)オキセタン、3−プロピル−3−(3−ビニルオキシプロピル)オキセタン、3−メチル−3−(3−ビニルオキシブチル)オキセタン、3−エチル−3−(3−ビニルオキシブチル)オキセタン、3−プロピル−3−(3−ビニルオキシブチル)オキセタン等が挙げられる。
これらの化合物は、公知の合成方法、例えば、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコラート触媒の存在下で、対応するオキセタンアルコールとアセチレンとを気液接触反応させる方法や、遷移金属金属錯体触媒の存在下で、対応するオキセタンアルコールとアルキルビニルエーテルとをエーテル交換反応させる方法等により合成することができる。
成分(A)と成分(B)の配合比は、用途や目的、発現したい機能に合わせて適宜設定されるものであるが、硬化性や粘度、硬化物物性の観点から、(A)の含有量は、成分(A)と成分(B)の総量に対して1〜99質量%の範囲が好ましく、10〜90質量%の範囲がより好ましい。成分(A)の割合が1質量%未満であると硬化物特性が低下する場合があり、また99質量%を超えると速硬化性及び低粘度化の効果が期待できない。
(C)カチオン重合開始剤
本発明の液状硬化性組成物において成分(C)として用いるカチオン重合開始剤としては、従来公知の熱によりカチオン種またはルイス酸を発生する熱カチオン重合開始剤、または、活性エネルギー線によりカチオン種またはルイス酸を発生する活性エネルギー線カチオン重合開始剤を用いることができる。
具体的な成分(C)の例としては、第四級アンモニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、アリールジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩等の各種オニウム塩及び、スルホン酸エステル、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ホウ素系化合物等が例示される。その他、鉄化合物の混合配位子金属塩及びシラノール−アルミニウム錯体も使用することが可能である。
このうち、第四級アンモニウム塩としては、陰イオンとしてPF 、AsF 、SbF 、SbCl 、BF 、B(C 、SbF(OH)、HSO4−、p−CHSO 、CFSO 等を有するテトラブチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、N,N−ジメチル−N−ベンジルアニリニウム塩、N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル)トルイジニウム塩等が挙げられる。
ホスホニウム塩としては、陰イオンとしてPF 、AsF 、SbF 等を有するエチルトリフェニルホスホニウム塩、テトラブチルホスホニウム塩等が挙げられる。
スルホニウム塩としては、陰イオンとしてPF 、AsF 、SbF 、SbCl 、BF 、ClO 、CFSO 、FSO 2−、FPO 、B(C 等を有するトリフェニルスルホニウム塩、トリス(4−メトキシフェニル)
スルホニウム塩、ジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウム塩、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスルホニウム、ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(ジ(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)スルホニオ)フェニル]スルフィド、ビス−[4−(ジ(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド、ジアルキルフェナシルスルホニウム塩、ジアルキル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム塩等が挙げられる。
アリールジアゾニウム塩としては、陰イオンとしてPF 、AsF 、SbF 、SbCl 、BF 、SnCl 、FeCl 、BiCl 2−等を有するフェニルジアゾニウム塩、4−メトキシフェニルジアゾニウム塩、4−ニトロフェニルジアゾニウム塩等が挙げられる。
ジアリールヨードニウム塩としては、陰イオンとして、PF 、AsF 、SbF 、SbCl 、BF 、ClO 、CFSO 、FSO 2−、FPO 、B(C 等を有するジフェニルヨードニウム塩、ビス(4−メトキシフェニル)ヨードニウム塩、ビス(4−メチルフェニル)ヨードニウム塩、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム塩、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウム塩、4−メチルフェニル−4−(1−メチルエチル)フェニルヨードニウム塩、4−メチルフェニル−4−(2−メチルプロピル)フェニルヨードニウム塩等が挙げられる。
また、スルホン酸エステルとしては、α−ヒドロキシメチルベンゾインスルホン酸エステル、N−ヒドロキシイミドスルホネート、α−スルホニロキシケトン、β−スルホニロキシケトン等が挙げられる。
トリフルオロメタンスルホン酸塩としては、トリフルオロメタンスルホン酸ジエチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリエチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジイソプロピルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸エチルジイソプロピルアンモニウム等が挙げられる。
ホウ素系化合物としては、三フッ化ホウ素エーテル錯化合物、三フッ化ホウ素、トリフェニルボレート等が挙げられる。
上記成分(C)のうち好ましいものとしては、取り扱い性及び硬化性に優れるオニウム塩類を挙げることができ、このうち特に好ましいカチオン重合開始剤は、陰イオンとしてPF 、AsF 、SbF 、SbCl 2−、BF 等を有するスルホニウム塩及びジアリールヨードニウム塩である。
これらのオニウム塩類には市販品があり、例えば、スルホニウム塩系カチオン重合開始剤として、株式会社ADEKA社製:商品名アデカオプトンCPシリーズ(CP−66及びCP−77等)、サンアプロ株式会社製:商品名CPIシリーズ(CPI−100P、CPI−101A)、三新化学工業製:商品名サンエイドSIシリーズ(SI−60L、SI−80L及びSI−100L)及び、日本曹達製:商品名CIシリーズ等を好ましく用いることができる。
また、ジアリールヨードニウム塩系カチオン重合開始剤の例としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製:商品名IRGACURE250、和光純薬工業製:商品名WPI−113等を好ましく用いることができる。
上記成分(C)は、単独で用いても良いし、2種類以上を併用しても良い。また、熱カチオン重合開始剤と活性エネルギー線カチオン重合開始剤とを併用しても良い。成分(C)の使用量は、成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対し、0.01〜20質量部であり、より好ましくは0.1〜10質量部の量である。成分(C)の使用量が上記範囲を外れると硬化が不十分となり、得られる硬化物の耐熱性及び強度が低下する場合がある。
なお、成分(C)として光によって硬化する光カチオン重合開始剤含む光硬化性樹脂組成物は、紫外線から遮光された状態でも熱などの外的な刺激により光開始剤が分解し、酸やラジカルが発生してカチオン重合が開始してしまうため、長期間保存すると増粘やゲル化が起こることが知られている。長期の保存安定性を確保する必要がある場合には、光開始剤の分解から発生する酸やラジカルを補足する重合禁止剤やアミンを添加することが可能であり、そうすることが好ましい。
添加可能な重合禁止剤としては、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、ベンゾキノン、p−メトキシフェノール、4−tert−ブチルピロカテコール、フェノチアジン等を挙げることができる。これら重合禁止剤の添加量は、成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対して0.001〜5.0質量部であり、より好ましくは0.05〜2.0質量部である。
また、添加可能なアミンとしては、イミダゾール、トリオクチルアミン、2−フェニルイミダゾール、2−ジメチルアミノエタノール、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。これらアミンの添加量は、成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対して0.001〜0.5質量部であり、より好ましくは0.005〜0.1質量部である。
更に、成分(C)として、光によって硬化する光カチオン重合開始剤を使用する場合には、増感剤を併用しても良い。増感剤を併用すると、成分(C)であるカチオン硬化開始剤が最も効率良く酸を発生する光の波長よりも長い波長の光を照射した場合であっても、硬化を開始することができる。増感剤として、例えば、カルバゾール、N−エチルカルバゾール、N−ビニルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ベンゾフェノン、アクリジンオレンジ、ペリレン、アントラセン、フェノチアジン、2,4−ジエチルチオキサントンなどが挙げられる。これら増感剤の添加量は、成分(A)と(B)の総量100質量部に対し、0.01〜5質量部であり、より好ましくは0.1〜2質量部である。重合禁止剤、アミン化合物、増感剤とも、使用量が上記範囲を外れると硬化が不十分となり、得られる硬化物の耐熱性および強度が低下する場合がある。
また、成分(C)は連鎖移動剤と共に用いても良い。成分(C)と共に連鎖移動剤を併用すると、重合速度が高まり、未反応のエポキシ基が残存するのを防ぐことができる。連鎖移動剤として、一般的には、エチレングリコール、ブタンジオール、トリメチロールプロパントリオール、ペンタエリスリトール、ポリビニルアルコールなどの多官能アルコール類を使用することができる。ただし、連鎖移動剤を使用すると、硬化物の吸湿性が高まり、耐熱性が低下してしまう場合もあるため、連鎖移動剤の併用には注意する必要がある。
(D)任意成分
更に、本発明の液状硬化性組成物には、硬化物の性質を改善する目的で粉末状の補強剤や充填剤、着色剤または顔料、難燃剤、樹脂添加剤等の種々の添加剤成分を配合することができる。
粉末状の補強剤や充填剤としては、例えば酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物、微粉末シリカ、溶融シリカ、結晶シリカ等のケイ素化合物、ガラスビーズ等のフィラー、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、その他、カオリン、マイカ、石英粉末、グラファイト、二硫化モリブデン等を挙げることができる。これらの配合は、任意であるが、一般に成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対して、10〜100質量部が適当である。
着色剤または顔料としては、例えば二酸化チタン、モリブデン赤、紺青、群青、カドミウム黄、カドミウム赤及び有機色素等を挙げることができる。また、難燃剤、例えば、三酸化アンチモン、ブロム化合物及びリン化合物等を挙げることができる。これらの添加剤の配合は任意であるが、一般に成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対して、0.01〜30質量部配合される。
樹脂添加剤としては、フッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコ−ン樹脂等の1種または2種以上の組み合わせを挙げることができる。これらの樹脂添加剤の配合割合は、本発明の硬化性組成物の本来の性質を損なわない範囲の量、すなわち本発明の成分(A)と成分(B)の総量100質量部に対して、50質量部以下が好ましい。
本発明の液状硬化性組成物は、上記必須成分である成分(A)、成分(B)及び成分(C)と、必要に応じ任意成分(D)を常法により混合することによって製造することができ、液状物として得ることができる。なお、本発明において「液状」とは25℃で液状であることをいう。
以上のようにして得られる本発明の硬化性組成物は、通常の熱硬化性エポキシ樹脂組成物または光硬化性エポキシ樹脂組成物の場合と同様に、加熱または活性エネルギー線の照射により硬化させることができる。硬化条件は特に限定されないが、熱硬化の場合、温度60〜250℃、好ましくは80〜200℃の範囲で、1〜24時間程度加熱して硬化することができる。成分(C)として活性エネルギー線カチオン重合開始剤を用いる場合は、紫外線、可視光、電子線等を照射し、室温〜150℃の範囲で硬化することもできる。
以下に、実施例、合成例、比較例および試験例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等によって何ら制限されるものではない。なお、例中の部は特に断りのない限り質量部を意味する。
合 成 例 1
3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタンの合成 :
ステンレス製オートクレーブに、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン140部、1,3−ジメチルイミダゾリジノン570部、及びカリウム−tert−ブチルアルコラート29部を導入し、0.03MPaのアセチレン雰囲気下、100℃で6時間反応させた。反応液を回収し、水5400部及びヘキサン1500部を投入して、生成物をヘキサン相に抽出した。ヘキサン相をさらに790部の水で3回洗浄した。ついで、ロータリーエバポレーターでヘキサンを除去し、粗3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン110部を得た。更に、高真空下で蒸留を行って、目的の3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン71部を得た(ガスクロ法による純度99.8%)。
実 施 例 1
エポキシ樹脂としてセロキサイド2081(ダイセル化学工業(株)製、商品名)70部、オキセタン化合物として合成例1で得られた3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタン(以下、「OXTVE」と記す)30部、熱カチオン重合開始剤としてアデカオプトンCP−66(株式会社ADEKA社製、商品名)1部を混合して熱硬化性組成物を調製した。
実 施 例 2
セロキサイドを50部、OXTVEを50部とする以外は、実施例1と同様にして熱硬化性組成物を調製した。
実 施 例 3
セロキサイドを30部、OXTVEを70部とする以外は、実施例1と同様にして熱硬化性組成物を調製した。
比 較 例 1
セロキサイドを100部とし、OXTVEを用いない以外は、実施例1と同様にして熱硬化性組成物を調製した。
比 較 例 2
オキセタン化合物として3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(以下、「OXT1」と記す)を用いた以外は実施例1と同様にして光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 3
オキセタン化合物として3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン(以下、「OXT2」と記す)を用いた以外は実施例1と同様にして光硬化性組成物を調製した。
試 験 例 1
実施例1〜3および比較例1〜3で得られた熱硬化性組成物について、その組成物特性および硬化物特性(粘度、ゲルタイム、ガラス転移温度、熱重量減少温度)を、以下の方法により評価した。この結果を、組成と合わせて表1に示す。
( 物性測定法 )
< 粘 度 >
粘度計(株式会社エー・アンド・デイ社製、SV−10型)を用い、23℃で測定した。
<ゲルタイム>
約0.5gの熱硬化性組成物を150℃に加熱した熱板上に置き、スパチュラーの先端でかき混ぜながら樹脂組成物の状態を観察した。組成物を熱板上に置いてから、樹脂がゲル化して粘着性が無くなるまでの時間を計測し、ゲルタイムとした。
<ガラス転移温度>
調製した熱硬化性組成物をアルミカップに入れ、熱風乾燥機にて100℃で3時間、150℃で4時間硬化させ、試験片を得た。試験片を砕いて、得られた破片を用いて示差走査熱量法(DSC法)にてガラス転移温度を測定した。窒素中、昇温速度20℃/min、150℃まで昇温を行った。
<熱重量減少温度>
ガラス転移温度測定において得られた試験片の破片を用いて、熱重量分析法(TGA法)にて5%重量減少温度を測定した。窒素中、昇温速度10℃/min、500℃まで昇温した。
( 結 果 )
Figure 0005059634
実 施 例 4〜6 及び 比 較 例 4〜6
エポキシ樹脂を水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(以下、「HBPA−DGE」と記す;丸善石油化学株式会社製、商品名「水素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル」、エポキシ当量200)に替えた以外は、前記実施例1〜3及び比較例1〜3と同様にして熱硬化性組成物を調製した。
試 験 例 2
前記試験例1と同様にして、実施例4〜6及び比較例4〜6で得た熱硬化性組成物の組成物特性及び硬化物特性を評価した。この結果を組成と共に表2に示す。
Figure 0005059634
表1及び表2の結果より、OXTVEを配合することにより低粘性及び速硬化性が向上することが判る。すなわち、従来用いられてきたオキセタン化合物比較すると、本発明の硬化性組成物は硬化速度がやや劣るものの低粘度性に優れ、また、硬化物のガラス転移温度が高く、耐熱性に優れた硬化物が得られることがわかる。特に、本発明の硬化性組成物は、OXTVEの配合量が多くなっても硬化物物性が損なわれることがなく、逆に、配合量が多くなるほどガラス転移温度及び5%重量減少温度が高くなって耐熱性が向上しており、硬化性組成物の低粘度性および速反応性と硬化物物性とを両立させることが可能である。
実 施 例 7
エポキシ樹脂としてセロキサイド2081(ダイセル化学工業(株)製、商品名)70部、オキセタン化合物として合成例1で得られたOXTVE30部、光カチオン重合開始剤としてIRGACURE250(商品名、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)0.46mol%を混合して液状の光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 7
セロキサイド2081を100部とし、OXTVEを配合しない以外は実施例7と同様にして光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 8
オキセタン化合物としてOXT1を用いた以外は実施例7と同様にして光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 9
オキセタン化合物としてOXT2を用いた以外は実施例7と同様にして光硬化性組成物を調製した。
試 験 例 3
実施例7および比較例7〜9得られた光硬化性組成物0.1gをアルミ板に塗布し、DeepUVランプを備えた紫外線照射装置(ウシオ電機株式会社製、商品名「スポットキュアSP−7」)を用いて2.5mW/cmで紫外線を照射し、樹脂が硬化するまでの時間を計測して、ゲルタイムとした。この結果を組成と共に表3に示す。
Figure 0005059634
この結果、OXTVEを配合した本発明の光硬化性組成物は、従来用いられてきたオキセタン化合物と同等の速硬化作用を有することが明らかとなった。なお、OXTVEを配合しない比較例7のものは、600秒経過しても硬化は起こらなかった。
実 施 例 8 及び 比 較 例 10〜12
エポキシ樹脂をセロキサイド2081からHBPA−DGEに替えた以外は実施例7及び比較例7〜9と同様にして光硬化性組成物を調製した。
試 験 例 4
前記試験例3と同様にして、実施例8及び比較例10〜12で得た熱硬化性組成物のゲルタイムを計測した。この結果を組成と合わせて表4に示す。
Figure 0005059634
この表からも、OXTVEを配合した本発明の光硬化性組成物は、従来用いられてきたオキセタン化合物と同等の速硬化作用を有することが判る。
実 施 例 9
エポキシ樹脂としてセロキサイド2081(ダイセル化学工業(株)製、商品名)70部、オキセタン化合物として合成例1で得られたOXTVE30部、光カチオン重合開始剤としてIRGACURE250(商品名、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)1部、シリコーン系表面調整剤としてディスパロン1761(商品名、楠木化成(株))1部を混合して、液状の光硬化性組成物を調製した。
実 施 例 10
光カチオン重合開始剤としてIRGACURE250(商品名、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)を3部配合した以外は実施例9と同様にして光硬化性組成物を調製し
た。
比 較 例 13
セロキサイド2081を100部とし、OXTVEを配合しない以外は実施例9と同様にして光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 15
オキセタン化合物としてOXT1を用いた以外は実施例10と同様にして光硬化性組成物を調製した。
比 較 例 16
オキセタン化合物としてOXT2を用いた以外は実施例10と同様にして光硬化性組成物を調製した。
試 験 例 5
実施例9、10および比較例13、15および16で得られた光硬化性組成物をアプリケーター(YOSHIMITSU(株)製、YA−2型)を用いて厚さ20μmとなるよう軟鋼板に塗布し、高圧水銀ランプを備えた紫外線照射装置(セン特殊光源(株)製、商品名「ハンディキュアラブ」)を用いて10.6mW/cmで30秒間紫外線を照射した。得られた塗膜硬化物の特性評価を以下の方法により行った。この結果を組成と共に表5に示す。なお、比較例13において、紫外線照射後に、熱風乾燥機にて150℃で30分ポストキュアを行ったものを比較例14とした。
( 特性評価法 )
< 膜 厚 >
膜厚計(株式会社ケツト科学研究所製、LZ900J)を用いて測定した。
< 外 観 >
目視により表面状態を観測し、以下の基準により評価した。
評 価
○ : 平坦になっている。
× : 平坦性に欠け、表面にしわがよっている。
< 密着性 >
JISK5400方法に準じて碁盤目剥離試験を行った。100マスのうち剥離せずに残存したマスの数を示した。
< 鉛筆硬度 >
JISK5400に準じて評価を行った。
( 結 果 )
Figure 0005059634
この結果より、OXTVEを配合した光硬化性組成物は速硬化性に優れ、ポストキュアなしでも硬化が十分に進行し、かつ、密着性及び表面硬度に優れた塗膜硬化物を与えることが示された。一方、比較例13のものは、実施例9と同様にして紫外線照射を行ったが、硬化不十分で塗膜は得られなかった。
比 較 例 17
セロキサイド2081を100部、IRGACURE250を3部とし、OXTVEを配合しない以外は実施例9と同様にして光硬化性組成物を調製した。
試 験 例 6
実施例10及び比較例15〜17で得た光硬化性組成物をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材に塗布し、実施例9と同様にして硬化させた塗膜硬化物の特性評価を行った。この結果を組成と共に表6に示す。
( 結 果 )
Figure 0005059634
表6の結果より、基材にPETフィルムを用いた場合においても密着及び表面硬度性に優れ、塗膜の収縮によるしわ等の発生がなく、寸法安定性にも優れていることが示された。
実 施 例 11〜18、比 較 例 18
エポキシ樹脂としてセロキサイド2021P(ダイセル化学工業(株)製、商品名)70部、オキセタン化合物として合成例1で得られたOXTVE30部、スルホニウム塩系剤光カチオン重合開始剤としてCPI−100P(商品名、サンアプロ株式会社製)3部と、重合禁止剤、アミン、増感剤をそれぞれ表7に示す配合で混合して光硬化性組成物を調製し、実施例11〜18とした。また、重合禁止剤及びアミンを配合しないものを同様に調製し、比較例18とした。
試 験 例 7
保存安定性試験:
実施例11〜18及び比較例18で得た光硬化性組成物約40gを褐色スクリュー管に入れ、遮光した60℃のオイルバス中で1週間保温した。1週間保温後の粘度を測定し、保温前の粘度と比較して次式により増粘率を求めた。
増粘率(%)=(1週間保温後の粘度−保温前の粘度)/保温前の粘度 × 100なお、粘度の測定方法は試験例1に記載した方法と同じである。結果を表7に示す。
( 結 果 )
Figure 0005059634
表7の結果より、重合禁止剤および/またはアミンを添加することにより光硬化性組成物の増粘が抑制され、保存安定性に優れた光硬化性組成物が得られることが示された。なお、実施例18で得た光硬化性組成物について、保存安定性試験を実施した試料と実施していない試料に各々シリコーン系表面調整剤としてディスパロン1761(商品名、楠木化成(株))1部を混合し、試験例5と同様にして塗膜硬化物の特性評価を行ったところ、塗膜硬化物の物性は何れも良好であり、保存安定性試験による物性の低下はみられなかった。
本発明の硬化性組成物は、熱硬化または活性エネルギー線照射によって硬化されることにより優れた硬化性を示すものであり、速硬化性及び低粘度性に優れるとともに、硬化後の密着性、表面硬度及び耐熱性に優れ、硬化時に収縮が起こらないことを特徴とするものである。
従って、本発明の硬化性組成物は、成形材料、封止材料、電気絶縁材料、接着剤、塗料、コーティング材料、ナノインプリント、インクジェットプリンタ用インク等の用途に有用である。



Claims (10)

  1. 次の成分(A)、(B)および(C)
    (A)エポキシ樹脂
    (B)下記一般式(1)
    Figure 0005059634
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、R は炭素数1〜4
    のアルキレン基を表す)
    で示されるビニルエーテル基を有するオキセタン化合物
    (C)カチオン重合開始剤
    を含有することを特徴とする液状硬化性組成物。
  2. 更に、アミンおよび/または重合禁止剤を含有する請求項1記載の液状硬化性組成物。
  3. 成分(A)のエポキシ樹脂が、芳香族エポキシ樹脂および/または脂環式エポキシ樹脂である請求項1又は2記載の液状硬化性組成物。
  4. 成分(A)のエポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂および水素化ビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のエポキシ樹脂である請求項1又は2記載の液状硬化性組成物。
  5. 成分(A)のエポキシ樹脂が、少なくとも1個のエポキシシクロヘキシル基を含む脂環式エポキシドである請求項1又は2記載の液状硬化性組成物。
  6. 成分(A)の含有量が、成分(A)と成分(B)の総量に対して1〜99質量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載の液状硬化性組成物。
  7. 成分(B)のオキセタン化合物が、3−エチル−3−(ビニルオキシメチル)オキセタンである請求項1〜6のいずれか一項に記載の液状硬化性組成物。
  8. 成分(C)のカチオン重合開始剤が、オニウム塩である請求項1〜7のいずれか一項に記載の液状硬化性組成物。
  9. 成分(C)のカチオン重合開始剤が、スルホニウム塩である請求項1〜7のいずれか一項に記載の液状硬化性組成物。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載の液状硬化性組成物を硬化して得られる硬化物。
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