JPH11343396A - エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液、エポキシ基含有コロイド粒子、このコロイド粒子を含む活性エネルギー線硬化型組成物及びそれを使用した被膜形成方法 - Google Patents

エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液、エポキシ基含有コロイド粒子、このコロイド粒子を含む活性エネルギー線硬化型組成物及びそれを使用した被膜形成方法

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JPH11343396A
JPH11343396A JP10286559A JP28655998A JPH11343396A JP H11343396 A JPH11343396 A JP H11343396A JP 10286559 A JP10286559 A JP 10286559A JP 28655998 A JP28655998 A JP 28655998A JP H11343396 A JPH11343396 A JP H11343396A
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group
epoxy group
organic solvent
epoxy
colloidal particle
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JP10286559A
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English (en)
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Tsutomu Maruyama
孜 丸山
Seiji Obata
政示 小畑
Akihiko Aida
陽彦 会田
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エポキシ基を導入したコロイド粒子及びそれを
用いた活性エネルギー線硬化型組成物を提供する。 【解決手段】有機溶剤中に分散した無機酸化物コロイド
粒子とエポキシ基含有シラン化合物とを実質的にエポキ
シ基と反応しないオニウム化合物触媒の存在下で反応さ
せて得られることを特徴とするエポキシ基含有コロイド
粒子有機溶剤液及びこのものを配合してなる活性エネル
ギー線硬化型組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なエポキシ基
含有コロイド粒子、エポキシ基含有コロイド粒子、活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いた被膜形
成方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、シリカゾル、シリカゲル、コロイ
ダルシリカ等と呼ばれている無機酸化物コロイド粒子は
コーテング材料、成形材料等に配合してこれらの材料の
表面硬度、耐磨耗性、強度、防食性等を改良することが
一般的に行われている。
【0003】該無機酸化物コロイド粒子は、その粒子表
面に水酸基を有しており、この水酸基を利用してコーテ
ング材料に化学結合することが一般的に行われている。
しかしながら、使用されるコーテング材料はコロイド粒
子の水酸基と反応する、例えば、アルコキシシラン基を
含有するコーテング材料等に制限されるため、コーテン
グ材料の種類が制限されるといった問題点があった。こ
のために、従来からコロイド粒子の表面に他の官能基を
導入して、この導入した官能基と反応する官能基を有す
るコーテング材料とを化学結合させる方法が考えられて
いる。このような方法として、例えば、有機溶剤に分散
したコロイダルシリカとアルコキシシラン基含有不飽和
モノマーとを反応させ、コロイダルシリカ粒子表面に不
飽和基を導入したものを不飽和基と反応する官能基を有
するコーテング材料とを反応させることにより、コロイ
ダルシリカ粒子成分をコーテング材料中に導入すること
ができる。
【0004】しかしながら、従来、コロイダルシリカ粒
子表面にエポキシ基を導入することは不可能であった。
即ち、有機溶剤に分散されたコロイダルシリカにエポキ
シ基含有シラン化合物を配合した場合に、コロイダルシ
リカ粒子表面はルイス酸による活性点を有しているため
に、有機溶剤中に含まれる微量の水分によりH+とOH
−に電離し、OH−はコロイダルシリカ表面に配位する
と共に、発生したH+(活性水素)はエポキシ基と反応
し、該エポキシ基が2級水酸基になる、このためにコロ
イダルシリカ表面にエポキシ基を導入することができな
かった。
【0005】また、従来、紫外線や電子線等の活性エネ
ルギー線により硬化する活性エネルギー線硬化型樹脂組
成物は、例えば、塗料、インキ、接着剤等の用途に幅広
く利用されている。一般的に、熱硬化型塗料やラッカー
等の塗料は、仕上がり直後の塗膜硬化が充分でないため
一定時間経過(冷却、乾燥等)してから製品の巻き取、
積み重、及び運搬等が行われているので生産性が劣ると
いった欠点がある。これに対して、活性エネルギー線硬
化型樹脂組成物は、秒単位で硬化できるとともに加熱を
必要としないので、熱硬化型塗料やラッカータイプでは
成し得なかった高速硬化乾燥を可能とし、これに適した
用途に幅広く利用されている。
【0006】しかしながら、従来からの活性エネルギー
線硬化型樹脂組成物は酸素により硬化阻害を受けるた
め、通常、窒素のような不活性ガスの存在下で活性エネ
ルギー線により硬化させている。このために、特別な設
備が必要になるためコストが高くなることや不活性ガス
が人体によくないといった問題がある。
【0007】活性エネルギー線硬化型樹脂組成物とし
て、酸素による硬化阻害を受けにくいものとしては、エ
ポキシ樹脂に光カチオン重合開始剤を配合したものがよ
く知られている。しかし非常に高度の高い被膜を得るの
は難かしい。ラジカル硬化型の高硬度を有する活性エネ
ルギー線硬化塗料はすでに市販されているが、付着性が
劣ったり、空気中の酸素阻害の影響を受け易すかったり
するので、硬化に必要な照射エネルギーが多くなるとい
った問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エポキシ基
を導入したコロイド粒子及び酸素の存在下での硬化性
や、特に被膜の表面硬度が高く、付着性に優れた被膜を
形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を開発する
ことを目的として成されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、有機溶剤
中に分散した無機酸化物コロイド粒子とエポキシ基含有
シラン化合物とを実質的にエポキシ基と反応しないオニ
ウム化合物触媒の存在下で反応させるとエポキシ基を活
性水素によって消去させることなく、エポキシ基を確実
にコロイド粒子表面に導入することができ、そしてこの
ようなエポキシ基含有コロイド粒子を特定の活性エネル
ギー線硬化型組成物に配合したものが、従来からの問題
点を解決することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、 1、有機溶剤中に分散した無機酸化物コロイド粒子とエ
ポキシ基含有シラン化合物とを実質的にエポキシ基と反
応しないオニウム化合物触媒の存在下で反応させて得ら
れることを特徴とするエポキシ基含有コロイド粒子有機
溶剤液、 2、無機酸化物コロイド粒子が、シリカ系コロイド粒子
であることを特徴とする上記のエポキシ基含有コロイド
粒子有機溶剤液、 3、オニウム化合物触媒が、下記一般式(I)又は(I
I)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、Yは窒素原子又はリン原子を表
し、Ra、Rb、Rc及びRdは同一もしくは異なっ
て、それぞれ水素原子又は炭素原子8個以下の有機基を
表し、X−は陰イオンを表す)で示されるオニウム化合
物の少なくとも1種であることを特徴とする上記のエポ
キシ基含有コロイド粒子有機溶剤液、 4、陰イオンが、ハロゲンイオンであることを特徴とす
る上記のエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液、 5、上記のエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液から
有機溶剤を取り除いてなることを特徴とするエポキシ基
含有コロイド粒子、 6、下記 〔A〕有機溶剤中に分散した無機酸化物コロイド粒子と
エポキシ基含有シラン化合物とを実質的にエポキシ基と
反応しないオニウム化合物触媒の存在下で反応させて得
られるエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液及び/又
はそのエポキシ基含有コロイド粒子5〜80重量部 〔B〕エポキシ基含有化合物、オキセタン環含有化合物
及びカチオン重合性不飽和基含有化合物から選ばれる少
なくとも1種の重量平均分子量160〜2,000の反
応性化合物95〜20重量部 〔C〕光カチオン重合開始剤を〔A〕+〔B〕100重
量部当り0.1〜15重量部 配合してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型
組成物、 7、基材表面に、上記の活性エネルギー線硬化型組成物
を塗布量が0.5〜50μmとなるように塗布し、次い
で活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴と
する被膜形成方法に係わる。
【0013】まず、本発明について順次説明する。
【0014】エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液 本発明のエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液は、有
機溶剤中に分散した無機酸化物コロイド粒子(以下、
「母粒子」と呼ぶ)とエポキシ基含有シラン化合物とを
実質的にエポキシ基と反応しないオニウム化合物触媒の
存在下で反応させて得られものである。即ち、エポキシ
基含有コロイド粒子有機溶剤液は、粒子成分として、無
機酸化物で構成され母粒子の表面がシラン化合物を介し
てエポキシ基が導入されたエポキシ基含有粒子であっ
て、その粒子が有機溶剤中にコロイド状に分散した溶液
である。
【0015】上記した母粒子成分は、単独又は複合酸化
物コロイド粒子又はこれらの混合物である。単独コロイ
ド粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニ
ア、ジルコニア等が例示される。複合酸化物としては、
前記酸化物とその他の無機酸化物との複合酸化物コロイ
ド粒子であり、例えば、シリカとシリカ以外の無機酸化
物、例えば、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化ア
ンチモン、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化セ
レン、酸化スズ、酸化燐等のその他の無機酸化物が例示
される。
【0016】母粒子を分散する有機溶剤としては、母粒
子が安定に分散するものであれば特に制限されずに従来
から公知のものを使用することができる。具体的には、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等のアルコール類、セロソルブ、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、ジエチレングリコール、ジエチ
レングルコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メ
チルエチルケトン、2−ペンタノン、2−ヘキサノン、
メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸セロソルブ、酢
酸カルビトール等のエステル類、トルエン、キシレン
(o−,m−,p−)等の芳香族類及びこれらの2種以
上の混合溶剤等が使用できる。
【0017】母粒子の粒子径は、平均粒子径が約1〜2
00ミリミクロン、好ましくは約5〜80ミリミクロン
の範囲にあるコロイド粒子である。コロイド粒子径が約
1ミリミクロン未満になると、分散安定性が悪くなり、
一方、200ミリミクロンを越えると透明性が劣るので
好ましくない。
【0018】これらのコロイド粒子の中でも特にシリカ
を主体としたコロイドが好ましく、例えば、日産化学株
式会社から市販されている水分散系コロイダルシリカ
(商品名、スノーテックス)、メタノール分散系コロイ
ダルシリカ(商品名、メタノールシリカゾル)、イソプ
ロパノール分散系コロイダルシリカ(商品名、IPA−
ST)、触媒化学(株)から市販されているメタノール
分散系コロイダルシリカ(商品名、OSCAL113
2)、イソプロパノール分散系コロイダルシリカ(商品
名、OSCAL1432)等である。
【0019】また、母粒子の有機溶剤液の固形分は、約
0.01〜70重量%、特に約0.1〜50重量%の範
囲が好ましい。該固形分が約0.01重量%未満になる
と実用性が少なくなり、一方、70重量%を越えると系
の粘度が高くなりエポキシ基含有シラン化合物との反応
が不均一となるため好ましくない。
【0020】母粒子と反応させるために使用されるエポ
キシ基含有シラン化合物は、1分子中に約1個以上、好
ましくは約1〜50個のヒドロキシシリル基及び/又は
加水分解性シリル基と1分子中に約1個以上、好ましく
は約1〜50個のエポキシ基を有する重量平均分子量約
190〜100,000、好ましくは約200〜80,
000の範囲のシラン化合物である。該ヒドロキシシリ
ル基又は加水分解性シリル基が1分子中に約1個未満に
なるとコロイド粒子表面にエポキシ基を導入することが
出来なくなるので好ましくない。該加水分解性シリル基
とは、加水分解性基が珪素に直接結合した基であって、
水の存在下で加水分解してヒドロキシ基を生じる、例え
ば、メトキシシリル基、エトキシシリル基、プロポキシ
シリル基等のアルコキシシリル基、アセトキシシリル基
等が挙げられる。該エポキシ基含有シラン化合物の重量
平均分子量が約190未満のものは入手しに難く、一
方、100,000を越えると樹脂との相溶性が低下し
たり粘度が高くなったりするので好ましくない。
【0021】エポキシ基含有シラン化合物としては、例
えば、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられ
る。また、これらの共もしくは同縮合物も使用すること
ができる。また、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のラジカル性
不飽和基含有シラン化合物とグリシジル(メタ)アクリ
レート等のラジカル性不飽和基含有エポキシ化合物及び
必要に応じてその他のラジカル性不飽和モノマー((メ
タ)アクリル酸のC1〜24個のアルキル又はシクロア
ルキルエステル類、芳香族不飽和化合物等)の共重合体
等もしようすることができる。エポキシ基含有シラン化
合物の配合割合は、コロイド粒子表面に導入するエポキ
シ基の量に応じて適宜選択することができるが、通常、
母粒子(固形分)100重量部に対して約0.1〜20
0重量部、特に約1〜60重量部の範囲が好ましい。配
合割合が約0.1重量部未満になるとエポキシ基を持た
ないコロイド粒子成分が多くなり、一方、約200重量
部を越えると未反応のエポキシ基含有シラン化合物が多
くなるので好ましくない。
【0022】オニウム化合物としては、上記式(I)及
び(II)で表される化合物である。前記一般式(I)
及び(II)においてRa、Rb、Rc及びRdによっ
て表される有機基は、一般に水酸基、アルコキシ基等の
形態で酸素原子の如き異種原子を含有してもよく、ま
た、ハロゲン原子で置換されてもよい炭素原子8個以下
の炭化水素基が包含される。かかる炭化水素基として
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基及びア
ラルキル基等の脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素基が
挙げられる。該アルキル基としては、直鎖状もしくは分
岐鎖状のいずれであってもよく、炭素原子6個以下の低
級のものが好ましく、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘプチル、オクチルなどが挙げ
られる。該シクロアルキル基としては、炭素原子約5〜
8個のものが好ましく、例えば、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘキシルメチルなどが挙げられる。
該アリール基としては、フェニル、トルイル、キシリル
などが挙げられる。また、アラルキル基としては、ベン
ジル基などが挙げられる。
【0023】上記した水酸基、アルコキシ基等の形態で
酸素原子の如き異種原子を含有してもよい炭化水素基と
しては、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチ
ル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキ
シペンチル、ヒドロキシヘプチル、ヒドロキシオクチル
などのヒドロキシアルキル基、メトキシメチル、メトキ
シエチル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、ブト
キシメチル、ブトキシエチルなどが挙げられる。
【0024】一方、陰イオンとしては、化学式(II
I)
【0025】
【化3】
【0026】H2PO4−、F−、Cl−、Br−、I
−、HSO4−、NO3−などの無機酸根、CH3COO
−、C25SO4−、COO−、CH3CH(OH)−な
どの有機酸根が挙げられ、特にハロゲンイオン、更には
F−が好ましい。
【0027】上記の一般式(I)及び(II)のものと
しては、例えば、下記のものが挙げられる。
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】オニウム化合物の配合割合は、コロイド粒
子表面に導入するエポキシ基の量に応じて適宜選択する
ことができるが、通常、母粒子100重量部に対して約
0.05〜5重量部、特に約0.1〜3重量部の範囲が
好ましい。配合量が約0.05重量部未満になるとコロ
イド粒子表面に導入するエポキシ基が少なくなり、一
方、約5重量部を越えるとコロイド溶液の安定性が低下
するので好ましくない。本発明のエポキシ基含有コロイ
ド粒子有機溶剤液は、上記した母粒子の有機溶剤液にオ
ニウム化合物及びエポキシ基含有シラン化合物を配合
し、約40〜120℃、特に約80〜100℃の反応温
度で約10分〜20時間、特に約30分〜8時間反応さ
せることにより製造できる。また、これらの反応はエポ
キシ価を測定することにより反応を管理することができ
る。
【0032】このようにして得られた本発明のエポキシ
基含有コロイド粒子は、母粒子の平均粒子径が約1〜2
00ミリミクロン、好ましくは約5〜80ミリミクロン
の範囲にあるコロイド粒子である。コロイド粒子径が約
200ミリミクロンを越えると、コロイド溶液の安定性
が悪く、また、活性エネルギー線硬化型組成物に添加し
て使用した場合には、塗膜表面の凹凸が大きくなるため
好ましくない。
【0033】また、エポキシ基含有コロイド粒子有機溶
剤液の固形分は、特に制限されないが、約0.01〜7
0重量%、特に約0.1〜50重量%の範囲が好まし
い。上記したエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液
は、このものから、有機溶剤を、例えば、減圧により除
去することにより粉末として使用することもできる。
【0034】また、エポキシ基含有コロイド粒子有機溶
剤液やこの粉末は、粒子表面のエポキシ基により他の樹
脂との相溶性を改良したり、また、他の樹脂と化学結合
させたりすることにより塗料、接着剤などの組成物や被
膜の改質に使用することができる。
【0035】活性エネルギー線硬化型組成物 本発明の組成物は、上記したエポキシ基含有コロイド粒
子[A]と、反応性化合物[B](エポキシ基含有化合物
(a)、オキセタン環含有化合物(b)、ビニルエーテ
ル基含有化合物(c)から選ばれる少なくとも1種の化
合物)とをカチオン重合反応させることにより硬度、耐
磨耗性、素材に対する密着性に優れた強固な塗膜を形成
することができる。
【0036】本発明で使用するエポキシ基含有化合物
(a−1)は、1分子中に少なくとも1個、特に1〜4
個のエポキシ基を有する平均分子量160〜2,00
0、特に2〜3個のエポキシ化合物である。エポキシ基
が1個未満のものは硬化性、表面硬度等が悪くなる。平
均分子量が160未満のものは入手し難く、一方2,0
00を越えるものは塗装作業性等が悪くなるので好まし
くない。
【0037】エポキシ基含有化合物(a−1)として
は、従来から公知の脂環族型エポキシ基(脂環式炭化水
素環上にあるエポキシ基、脂環式炭化水素環を形成する
炭素原子に直接結合したエポキシ基)を含むエポキシ基
含有化合物(a−1−1)、脂肪族型エポキシ基(上記
以外のエポキシ基であって直鎖状炭化水素上にあるエポ
キシ基)を含むエポキシ基含有化合物(a−1−2)及
び脂肪族型及び脂環族型エポキシ基を含むエポキシ基含
有化合物(a−1−3)が挙げられる。エポキシ基含有
化合物は平均分子量約160〜2,000、特に約20
0〜1,500の範囲のものが好適である。上記した中
でも脂環族エポキシ基を有するエポキシ樹脂は活性エネ
ルギー線照射による硬化性が優れるといった利点があ
る。
【0038】エポキシ基含有化合物(a−1)として
は、例えば、脂環族型エポキシ基を含有するラジカル重
合性モノマー(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
(メタ)アクリレート)の単独ラジカル重合体、該モノ
マーとその他のラジカル重合性モノマー(例えば(メ
タ)アクリル酸の炭素数1〜24のアルキル又はシクロ
アルキルエステル、スチレン等)との共重合体、3,4
−エポキシ−シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート、ビス(2,3−エポ
キシ−シクロペンチル)エーテル、ジシクロペンタジエ
ンジオキサイド、エチレングリコールのビス(3,4−
エポキシ−シクロヘキシルメチル)、3,4−エポキシ
−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
−シクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エ
ポキシ−シクロヘキシルメチル)アジペート、ビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、3,4−エポキシ−シクロヘキセンカ
ルボン酸エチレングリコールジエステル、ビス(3,4
−エポキシ−シクロヘキシル)アセタール、3,4−エ
ポキシ−シクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−シ
クロヘキシルメチル−ε−カプロラクトン変性−3,4
−エポキシ−シクロヘキシルカルボキシレート、3,4
−エポキシ−シクロヘキシルビニル、3,4−エポキシ
−シクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4
−エポキシ−シクロヘキシルメチル−ε−カプロラクト
ン変性(メタ)アクリレート、エポリードGT300
(ダイセル化学工業(株)社製、商品名、3官能脂環式
エポキシ樹脂)、エポリードGT400(ダイセル化学
工業(株)社製、商品名、4官能脂環式エポキシ樹
脂)、EHPE(ダイセル化学工業(株)社製、商品
名、3官能脂環式エポキシ樹脂)等のエポキシ化合物が
挙げられる。
【0039】エポキシ基含有化合物(a−1−2)とし
ては、例えば、脂肪族型エポキシ基を含有するラジカル
重合性モノマー(グリシジル(メタ)アクリレート等)
の単独ラジカル重合体、該モノマーとその他のラジカル
重合性モノマー(例えば(メタ)アクリル酸の炭素数1
〜24のアルキル又はシクロアルキルエステル、スチレ
ン等)との共重合体、ビスフェノール型エポキシ樹脂、
ノボラック型エポキシ樹脂、ε−カプロラクタム変性ビ
スフェノール型エポキシ樹脂、(ポリ)エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテル等が挙げられる。
【0040】エポキシ化合物(a−1−3)としては、
例えば、脂肪族型エポキシ基を含有するラジカル重合性
モノマー、脂環族型エポキシ基を含有するラジカル重合
性モノマーとのラジカル共重合体及び必要に応じて上記
その他のラジカル重合性モノマーとの共重合体、ビニル
シクロヘキセンジエポキサイド等が挙げられる。
【0041】本発明で使用するオキセタン環含有化合物
(b)は、オキセタン環を1〜4個有するものである。
オキセタン環を5個以上有する化合物を使用すると、硬
化塗膜が柔軟性がなくなり、物性が低下する。
【0042】オキセタン環含有化合物(b)は、オキセ
タン環を1〜4個有する化合物であれば、種々のものが
使用できる。1個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
【0043】
【化7】
【0044】式(1)において、R1は、水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基あるいはブチル基等の炭
素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のフルオロ
アルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又はチエ
ニル基である。R2は、メチル基、エチル基、プロピル
基あるいはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、
1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1
−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−
ブテニル基、2−ブテニル基あるいは3−ブテニル基等
の炭素数2〜6個のアルケニル基、フェニル基、ベンジ
ル基、フルオロベンジル基、メトキシベンジル基あるい
はフェノキシエチル基等の芳香環を有する基、エチルカ
ルボニル基、プロピルカルボニル基あるいはブチルカル
ボニル基等の炭素数2〜6個のアルキルカルボニル基、
エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基あるい
はブトキシカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルコキ
シカルボニル基、又はエチルカルバモイル基、プロピル
カルバモイル基、ブチルカルバモイル基あるいはペンチ
ルカルバモイル基等の炭素数2〜6個のN−アルキルカ
ルバモイル基等である。
【0045】次に、2個のオキセタン環を有する化合物
としては、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げ
られる。
【0046】
【化8】
【0047】式(2)において、R1は、前記一般式
(1)におけるものと同様の基である。R3は、例えば
エチレン基、プロピレン基あるいはブチレン基等の線状
あるいは分枝状アルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)
基あるいはポリ(プロピレンオキシ)基等の線状あるい
は分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン
基、メチルプロペニレン基あるいはブテーレン基等の線
状あるいは分枝状不飽和炭化水素基、カルボニル基、カ
ルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含む
アルキレン基、又はカルバモイル基を含むアルキレン基
等である。また、R3は、下記式(3)、(4)及び
(5)で示される基から選択される多価基でもある。
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】
【化11】
【0051】式(3)において、R4は、水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基あるいはブチル基等の炭
素数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基あるいはブトキシ基等の炭素数1〜4個の
アルコキシ基、塩素原子あるいは臭素原子等のハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキ
ルカルボキシル基、カルボキシル基、又はカルバモイル
基である。
【0052】式(4)において、R5は、酸素原子、硫
黄原子、メチレン基、NH、SO、SO2、C(CF3)2
又はC(CF3)2である。
【0053】式(5)において、R6は、メチル基、エ
チル基、プロピル基あるいはブチル基等の炭素数1〜4
個のアルキル基、又はアリール基である。nは、0〜
2,000の整数である。R7は、メチル基、エチル
基、プロピル基あるいはブチル基等の炭素数1〜4個の
アルキル基、又はアリール基である。R7は、下記式
(6)で示される基から選択される基でもある。
【0054】
【化12】
【0055】式(6)において、R8は、メチル基、エ
チル基、プロピル基及びブチル基等の炭素数1〜4個の
アルキル基、又はアリール基である。mは、0〜100
の整数である。2個のオキセタン環を有する化合物の具
体例としては、下記式(7)及び(8)で示される化合
物等が挙げられる。
【0056】
【化13】
【0057】式(7)で示される化合物は、式(8)に
おいて、R1がエチル基、R3がカルボキシル基である
化合物である。
【0058】
【化14】
【0059】式(8)で示される化合物は、一般式
(2)において、R1がエチル基、R3が式(5)でR
6及びR7がメチル基、nが1である化合物である。
【0060】2個のオキセタン環を有する化合物におい
て、上記した化合物以外の好ましい例としては、下記一
般式(9)で示される化合物がある。式(9)におい
て、R1は、前記一般式(1)におけるものと同様の基
である。
【0061】
【化15】
【0062】3〜4個のオキセタン環を有する化合物と
しては、下記一般式(10)で示される化合物等が挙げ
られる。
【0063】
【化16】
【0064】式(10)において、R1は、前記一般式
(1)におけるものと同様の基である。R9は、例えば
下記式(11)〜(13)で示される基等の炭素数1〜
12の分枝状アルキレン基、下記式(14)で示される
基等の分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基又は下記式
(15)で示される基等の分枝状ポリシロキシ基等が挙
げられる。jは、3又は4である。
【0065】
【化17】
【0066】〔式(11)において、R10は、メチル
基、エチル基又はプロピル基等の低級アルキル基であ
る。〕
【0067】
【化18】
【0068】
【化19】
【0069】
【化20】
【0070】〔式(14)において、lは1〜10の整
数である。〕
【0071】
【化21】
【0072】3〜4個のオキセタン環を有する化合物の
具体例としては、下記式(16)で示される化合物等が
挙げられる。
【0073】
【化22】
【0074】さらに、上記した以外の1〜4個のオキセ
タン環を有する化合物の具体例としては、下記式(1
7)で示される化合物が挙げられる。
【0075】
【化23】
【0076】式(17)において、R8は、式(6)に
おけるものと同様の基である。R11は、メチル基、エ
チル基又はプロピル基又はブチル基等の炭素数1〜4の
アルキル基又はトリアルキルシリル基であり、rは、1
〜4である。
【0077】本発明で使用するオキセタン化合物の好ま
しい具体例としては、以下に示す化合物がある。
【0078】
【化24】
【0079】
【化25】
【0080】
【化26】
【0081】
【化27】
【0082】また、これら以外にも、分子量1,000
〜5,000程度の高分子量を有する、1〜4個のオキ
セタン環を有する化合物も挙げられる。これらの例とし
て、例えば以下の化合物が挙げられる。
【0083】
【化28】
【0084】ここで、pは、20〜200である。
【0085】
【化29】
【0086】ここで、qは、15〜100である。
【0087】
【化30】
【0088】カチオン重合性不飽和基含有化合物(c)
としては、例えば、ブチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロ
ヘキシルビニルエーテル、ブタンジオールモノビニルエ
ーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、シクロヘキ
サンジメタノールジビニルエーテル、シクロヘキサンジ
メタノールモノビニルエーテル、ジエチレングリコール
ジビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテ
ル、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコ
ールジビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビ
ニルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエー
テル、テトラエチレングリコールモノビニルエーテル、
tert−ブチルビニルエーテル、tert−アシルビニルエー
テル、エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシルビニル
エーテル、エチレングリコールブチルビニルエーテル、
ヘキサンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオール
モノビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニ
ルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエーテ
ル、トリメチロールプロパンモノビニルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジビニルエーテル、ネオペンチルグ
リコールモノビニルエーテル、グリセロールジビニルエ
ーテル、グリセロールトリビニルエーテル、ジグリセロ
ールトリビニルエーテル、ソルビトールテトラビニルエ
ーテル、アリルビニルエーテル、4−ビニルエーテルス
チレン、ハイドロキノンジビニルエーテル、フェニルビ
ニルエーテル等の化合物、あるいは水酸基をビニルエー
テル変性したモノマーやポリマー類、その他スチレン、
αメチルスチレン、ジビニルベンゼン、ポリブタジエン
系ポリマー類、ビニルカルバゾール等のカチオン重合性
を有するモノマーあるいはポリマー類で、単独あるいは
数種類混合して用いても差し支えない。
【0089】本発明組成物で使用する光カチオン重合開
始剤(C)としては、従来から公知のものを使用するこ
とができる。開始剤(C)としては、アリールジアゾニ
ウム塩、アリールヨードニウム塩、アリールスルホニウ
ム塩等が好ましいものとして挙げられる。具体的には、
例えばサイラキュアUVI−6970、サイラキュアU
VI−6974、サイラキュアUVI−6990、サイ
ラキュアUVI−6950(以上、いずれも米国ユニオ
ンカーバイト社製)、イルガキュア261(チバガイギ
ー社製)、SP−150、SP−170(以上、それぞ
れ旭電化工業株式会社製)、CG−24−61(チバガ
イギー社製)、PI−2074(ローヌプーラン社製、
ペンタフルオロフェニルボレートトルイルクミルヨード
ニウム塩)、FFC509(3M社製)、BBI102
(ミドリ化学社製)等が挙げられる。
【0090】光カオチン重合開始剤(C)の配合割合
は、上記(A)及び(B)成分の総合計量100重量部
に対して、0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜5
重量部である。
【0091】本発明組成物においてさらに必要に応じ
て、上記以外の樹脂、反応性希釈剤、光重合開始剤、光
重合促進剤、充填剤、着色剤、顔料、流動性調整剤、ハ
ジキ防止剤等を配合することができる。
【0092】本発明組成物は、塗料、インキ、接着剤等
に利用できる。
【0093】本発明組成物は、紙、プラスチック、金
属、木質材、及びこれらの組合せなどの基材に適用する
ことができる。
【0094】被膜形成方法 本発明の被膜形成方法は、上記した基材表面に、上記活
性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布量が硬化膜厚で
1〜50ミクロンになるように塗布し、次いで活性エネ
ルギー線を照射して硬化させることにより実施できる。
【0095】塗布手段は、従来から公知の方法、例え
ば、スプレー、ロールコーター、グラビアコーター、ス
クリーン等で行うことができる。塗布の膜厚は硬化膜厚
で約1〜50ミクロン、好ましくは約3〜20ミクロン
の範囲が好適である。
【0096】活性エネルギー線としては、例えば、水銀
ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノン
ランプ、カーボンアーク、メタルハライド、ガリウムラ
ンプ、エキシマー等による紫外線やβ線や電子線等が挙
げられる。紫外線の照射量は、特に限定されないが、通
常、約10〜2,000mJ/cm2範囲とするのが好まし
い。また、電子線の場合には、50〜300Kevの電子
線を通常1〜20Mrad照射することが好ましい。
【0097】なお、必要に応じて、紫外線吸収剤、光安
定剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤等の安定剤やレベリン
グ剤、消泡剤、顔料分散剤等を配合しても一向に差し支
えない。
【0098】
【実施例】本発明を更に詳細に説明する。実施例及び比
較例において、「部」は「%」は重量を示す。
【0099】エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液
(i)の製造実施例 XBA−ST(日産化学(株)社製、商品名、コロイダ
ルシリカ、固形分SIO2が30%、有機溶媒キシレン
/nーブタノール=45/25重量比)の固形分100
部に対してテトラブチルアンモニウムフルオライドのメ
タノール溶液(固形分10%)0.27部(固形分)を
配合したのち、攪拌し、次いで、このものにβ−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン40部配合したのち、80℃で4時間反応を行った。
得られた生成物は透明な液であり、エポキシ価は0.1
55であり、99%のエポキシ基が残存していることが
分かった。
【0100】また、ガスクロマトグラフによりメタノー
ルの量を測定した結果、約4.2部の縮合メタノールを
発生し、該シラン化合物のメトキシ基の半分が反応して
いることが分かった。
【0101】エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液
(ii)の製造実施例 上記液(i)の製造例において、テトラブチルアンモニ
ウムフルオライドに代えてテトラブチルアンモニウムブ
ロマイドを使用した以外は液(i)と同様にして製造し
た。その結果、得られた生成物は透明な液であり、エポ
キシ価は0.064であり、41%のエポキシ基が残存
していることが分かった。
【0102】また、ガスクロマトグラフによりメタノー
ルの量を測定した結果、約4.1の縮合メタノールを発
生し、該シラン化合物のメトキシ基の半分が反応してい
ることが分かった。 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(iii)の製
造実施例 上記液(i)の製造例において、テトラブチルアンモニ
ウムフルオライド0.27部を0.1部に代えた以外は
液(i)と同様にして製造した。その結果、得られた生
成物は透明な液であり、エポキシ価は0.051であ
り、33%のエポキシ基が残存していることが分かっ
た。
【0103】また、ガスクロマトグラフによりメタノー
ルの量を測定した結果、約4.2部の縮合メタノールを
発生し、該シラン化合物のメトキシ基の半分が反応して
いることが分かった。
【0104】エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液
(iv)の製造比較例 上記液(i)の製造例において、テトラブチルアンモニ
ウムフルオライド0.27部を1.35部に代えた以外
は液(i)と同様にして製造した。その結果、得られた
生成物はゲル化して使用できなかった。
【0105】実施例1 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(i)50部
(固形分)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(U
CC社製、商品名、UVR−6110)50部、ε−カ
プロラクトントリオール(UCC社製、商品名、TON
E0301)5部、トリアリールスルホニウムヘキサフ
ルオロホスフェート塩5部(UCC社製、商品名、UV
I−6990)を混合し、活性エネルギー線カチオン硬
化型組成物(1)を得た。
【0106】この組成物(1)をアルミ板の上に厚さ1
0μmとなるように塗布し、メタルハライドランプで4
00mJ/cm2照射して硬化塗膜を得た。この塗膜の付着性
は良好で、鉛筆硬度は7Hであった。
【0107】実施例2 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(ii)100
部(固形分)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
(ダイセル化学工業(株)社製、商品名、セロキサイト
2021P)70部、トリエチレングリコールジビニル
エーテル30部、トリアリールスルホニウムヘキサフル
オロホスフェート塩10部(ダイセル化学工業(株)社
製、商品名、DAICAT−11)を混合分散して、活
性エネルギー線カチオン硬化型組成物(2)を得た。
【0108】この組成物(2)をポリカーボネート板の
上に厚さ10μmとなるように塗布し、高圧水銀灯によ
り、300mJ/cm2照射して硬化塗膜を得た。
【0109】この塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は7
Hであり、スチールウールでこすっても傷はつかなかっ
た。コロイダルシリカを添加していないものは、鉛筆硬
度は3Hで、スチールウールの擦傷により傷がついた。
【0110】実施例3 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(iii)50
部(固形分)、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)アジペート80部、セロキサイド3000(ダイセ
ル化学工業(株)社製、商品名、リモネン)10部、オ
キセタン化合物として、
【0111】
【化31】
【0112】(東亜合成社製、商品名、オキセタンXD
O)を10部、光カチオン重合開始剤として、ヨードニ
ウム塩(ローヌプーラン社製、商品名、PI−207
4)6部、ジエチルチオキサントン(日本化薬社製、商
品名、DETX−S)0.5部を添加混合し、活性エネ
ルギー線硬化組成物(3)を得た。
【0113】この組成物(3)をラインフリースチール
の上に厚さ4μmとなるように塗布し、メタルハライド
ランプにより500mJ/cm2照射して硬化塗膜を得た。得
られた塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は7Hであっ
た。
【0114】実施例4 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(i)100部
(固形分)にセロキサイド2021P 100部、TS
L9906(東芝シリコン(株)社製、商品名、シリコ
ンエポキシ)5部、エポリードGT300(ダイセル化
学工業(株)社製、商品名)2.5部、オキセタン化合
物OXA(東亜合成社製、商品名)10部、シクロヘキ
サンジメタノールジビニルエーテル20部、DAICA
T−11(ダイセル化学工業(株)社製、光カチオン重
合開始剤、商品名)10部を混合配合して、活性エネル
ギー線硬化組成物(4)を得た。
【0115】この組成物(4)を電着塗装した鉄板の上
に厚さ5μmとなるように塗布し、400mJ/cm2の紫外
線をメタルハライドランプにより照射した。得られた塗
膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は7Hであった。
【0116】実施例5 エポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液(ii)60部
(固形分)、セロキサイト2021P 70部、ε−カ
プロラクトントリオール5部、セロキサイト3000
10部、ポリエステル樹脂10部(ユニチカ社製、商品
名、エリエーテル3320)、シクロヘキサンジメタノ
ールジビニルエーテル25部、光重合開始剤としてCI
−2734(日本曹達(株)社製、商品名)10部、二
酸化チタン30部を添加混合分散して、活性エネルギー
線硬化組成物(5)を得た。
【0117】この組成物(5)を、コロナ処理したPE
Tフィルムの上に厚さ3μmとなるように塗装し、30
0mJ/cm2の紫外線を照射して硬化塗膜を得た。得られた
硬化塗膜の付着性は良好で、鉛筆硬度は6Hであった。
【0118】
【発明の効果】本発明のエポキシ基含有コロイド粒子有
機溶剤液は、有機溶剤に分散されたコロイダルシリカ粒
子にオニウム化合物を配合すると、オニウム化合物が有
機溶剤中で電離し、イオン化され、そしてイオン化され
た陰イオンはシリカ粒子表面に配位し、陽イオンは有機
溶剤中に存在するようになるが、この発生した陽イオン
は(オニウム化合物を配合しないものはH+を発生す
る)エポキシ基と反応するもの(例えば、第4級アンモ
ニウムイオン)ではないのでエポキシ基をシリカ粒子表
面に結合させることができる。また、本発明活性エネル
ギー線硬化型組成物は、エポキシ基を導入したコロイド
粒子を使用することにより酸素の存在下での硬化性や、
特に被膜の表面硬度が高く、付着性に優れた被膜を形成
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 59/68 C08G 59/68 C08K 9/06 C08K 9/06 C08L 83/00 C08L 83/00 C09C 3/12 C09C 3/12 C09D 1/00 C09D 1/00 5/00 5/00 C 7/12 7/12 Z 163/00 163/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤中に分散した無機酸化物コロイ
    ド粒子とエポキシ基含有シラン化合物とを実質的にエポ
    キシ基と反応しないオニウム化合物触媒の存在下で反応
    させて得られることを特徴とするエポキシ基含有コロイ
    ド粒子有機溶剤液。
  2. 【請求項2】 無機酸化物コロイド粒子が、シリカ系コ
    ロイド粒子であることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液。
  3. 【請求項3】 オニウム化合物触媒が、下記一般式
    (I)又は(II) 【化1】 (式中、Yは窒素原子又はリン原子を表し、Ra、R
    b、Rc及びRdは同一もしくは異なって、それぞれ水
    素原子又は炭素原子8個以下の有機基を表し、X−は陰
    イオンを表す)で示されるオニウム化合物の少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項1に記載のエポキシ
    基含有コロイド粒子有機溶剤液。
  4. 【請求項4】 陰イオンが、ハロゲンイオンであること
    を特徴とする請求項3に記載のエポキシ基含有コロイド
    粒子有機溶剤液。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のエポキシ基含有コロイ
    ド粒子有機溶剤液から有機溶剤を取り除いてなることを
    特徴とするエポキシ基含有コロイド粒子。
  6. 【請求項6】 下記 〔A〕有機溶剤中に分散した無機酸化物コロイド粒子と
    エポキシ基含有シラン化合物とを実質的にエポキシ基と
    反応しないオニウム化合物触媒の存在下で反応させて得
    られるエポキシ基含有コロイド粒子有機溶剤液及び/又
    はそのエポキシ基含有コロイド粒子5〜80重量部 〔B〕エポキシ基含有化合物、オキセタン環含有化合物
    及びカチオン重合性不飽和基含有化合物から選ばれる少
    なくとも1種の重量平均分子量160〜2,000の反
    応性化合物95〜20重量部 〔C〕光カチオン重合開始剤を〔A〕+〔B〕100重
    量部当り0.1〜15重量部 配合してなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型
    組成物。
  7. 【請求項7】 基材表面に、請求項6に記載の活性エネ
    ルギー線硬化型組成物を塗布量が0.5〜50μmとな
    るように塗布し、次いで活性エネルギー線を照射して硬
    化させることを特徴とする被膜形成方法。
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