JP5058723B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写回転体と像担持体との間に中間転写体又は記録材をニップしてトナー像を転写させる画像形成装置、詳しくは転写回転体の長手方向の抵抗ムラを評価する制御に関する。
トナー像を担持する像担持体と抵抗性の転写回転体との間に形成された転写部に転写媒体を挟持搬送させて、トナー像を転写させる画像形成装置が実用化されている。ここで、像担持体とは、トナー像形成体又は中間転写体であり、転写媒体とは、中間転写体又は記録材である。
転写回転体は、通常、長手方向に貫通させた導電体の芯金の周囲に体積抵抗が10Ω〜10Ωの抵抗層を形成してある。そして、トナー像の転写に際して転写電圧を印加された転写部には、抵抗層の抵抗と転写媒体の抵抗とトナー像の抵抗とを直列に接続した抵抗値に応じた転写電流が流れる。
近年、印刷市場などで同じ画像が連続してプリントする機会が多くなり、転写回転体に長手方向の抵抗ムラが発生し易くなっている。また、転写回転体は、新品状態では長手方向の抵抗ムラが無くても、使用時間の累積に伴って局所的な汚れや物性変化が進行して、長手方向の抵抗ムラが発生して次第に大きくなる(図14参照)。
転写回転体に長手方向の抵抗ムラが発生すると、転写回転体の全体としては適正な転写電流が確保されても、転写部の長手方向の各部分を流れる局所的な電流密度に差が生じてしまう。
そして、局所的に過剰な転写電流が流れるようになった部分では、過剰な電荷注入に起因してトナーの帯電電位が反転して像担持体へトナー像の一部が逆転写されるいわゆる強抜け転写不良が発生し易くなる。
また、局所的に転写電流が不足するようになった部分では、トナー像の一部が未転写のまま像担持体へ残留するいわゆる弱抜け転写不良が発生し易くなる。
そこで、転写回転体の累積使用時間が所定値に達した場合や、上記のような転写不良が常態化してきた場合には、転写回転体が新品交換されている。
特許文献1には、使用時間の累積に伴う転写回転体の長手方向の抵抗ムラの成長が報告されている。そして、短いブラシ電極を転写回転体の長手方向に移動させて長手方向の各部分で実際に電流を検知し、これにより長手方向の抵抗分布を求めて転写回転体の抵抗ムラを評価している。
特開2002−123124号公報
同一の使用累積時間でも、長手方向の抵抗ムラの状態は転写回転体によってそれぞれ異なる。同じ転写回転体でも、形成した画像の大きさや濃度分布、画像形成装置の運転環境の気温や湿度によって抵抗ムラの発生は大きく異なる。
従って、一律一様の累積使用時間で転写回転体を盲目的に交換すると、交換時点で既に転写不良が長期間に渡って常態化していたり、新品同様に抵抗ムラがほとんど無い状態で転写回転体が交換されたりする可能性がある。
しかし、特許文献1のようなブラシ電極を長手方向に移動させる抵抗測定装置を、小型化された画像形成装置に組み込むことは容易ではない。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部を備えたフルカラー画像形成装置では、4つの感光ドラムにそれぞれ付設された4つの転写ローラに、それぞれ抵抗測定装置を配置しなくてはならない。
本発明は、専用の抵抗測定装置を組み込むことなく、必要十分な精度で転写回転体の長手方向の抵抗ムラを容易に評価できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持して回転する像担持体と、前記像担持体に担持されたトナー像転写媒体に転写される転写部を形成するように前記像担持体に対して配置された転写部材と、前記転写部に電圧が印加された際に前記転写部材を流れる電流を検知可能な電流検知手段とを備えたものである。そして、前記像担持体に担持されたトナー像が電圧を印加された前記転写部を通過する時に前記転写部材に流れる電流を、異なるトナー像を前記像担持体に担持させて前記電流検知手段によりそれぞれ検知する第1検知と第2検知とを実行する検知実行手段と、前記第1検知時に検知された電流量と前記第2検知時に検知された電流量との差異が所定量以上になるような場合に画像形成装置を停止、若しくは、前記転写部材の交換を促すように、前記検知実行手段による電流の検知結果に基づいて出力を行う出力手段とを備え、前記第1検知では、前記転写部の長手方向でトナー載り量が変化するトナー像を前記像担持体に担持させ、前記第2検知では、前記第1検知に用いたトナー像とは前記転写部の長手方向におけるトナー載り量の分布が異なるトナー像であって、前記転写部を通過する際の前記転写部のインピーダンスが前記第1検知時における前記転写部のインピーダンスと等しくなるように形成されたトナー像を前記像担持体に担持させる
本発明によれば、簡易な方法によって、転写部材の抵抗ムラに起因する画像不良を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、転写回転体における長手方向の抵抗ムラを評価する限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
従って、中間転写体又は記録材搬送体に接して複数の感光ドラムを配置した画像形成装置、感光ドラム又は感光ベルトから記録材へトナー像を直接転写する画像形成装置でも実施できる。転写回転体は、転写ベルトのような回転するベルト部材としても、長手方向を幅方向と読み替えて本発明を実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1に示される画像形成装置、転写回転体等に関する一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2は一次転写ローラの斜視図、図3は画像形成制御のフローチャートである。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト7の水平面に当接させて感光ドラム1を配置したモノクロ画像形成装置である。
感光ドラム1(像担持体上)に形成されたトナー像は、転写部S1にて中間転写ベルト7に一次転写された後に、中間転写ベルト7に担持されて転写部S2へ搬送されて、記録材Pに二次転写される。
回転する感光ドラム1の周囲には、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、一次転写ローラ5、及びクリーニング装置6が配置される。
感光ドラム1は、アルミニウムの円筒材料の基体表面に帯電極性が正極性のアモルファスシリコン感光層を形成しており、外径が84mm、長手方向の長さが330mmである。
感光ドラム1は、基体を接地電位に接続され、不図示のモータに駆動されてプロセススピード300mm/secで矢印R1方向へ回転する。
帯電装置2は、コロナ放電によって生成された正極性の帯電粒子を、回転する感光ドラム1に照射して、感光ドラム1の表面を+500V程度の一様な暗部電位Vdに帯電させる。電源D3は、帯電装置2に正極性の電圧を供給してコロナ放電を発生させる。
露光装置3は、一様に帯電された感光ドラム1の表面にレーザービームを走査露光して露光部分の電位を+200V前後の明部電位VLまで低下させて、画像の静電像を書き込む。
露光装置3は、画像データを展開した走査線画像データをON−OFF変調した走査線信号でレーザー光源を駆動してレーザービームを発生させ、回転ミラーを用いて感光ドラム1の軸方向に走査する。
現像装置4は、現像剤容器4a内で攪拌して負極性に帯電させた一成分現像剤のブラックトナーを、感光ドラム1の表面に形成された静電像に付着させてトナー像に現像する。
現像装置4は、感光ドラム1の表面に対して僅かな隙間を隔ててカウンタ方向に回転する現像スリーブ4bにブラックトナーを薄層状態で担持させる。ブラックトナーは、中心の固定磁極4cに応答して穂立ち状態で感光ドラム1の表面を摺擦する。
電源D4は、+300V前後の直流の現像電圧Vdcに、1.2kVpp、3kHzの交流電圧を重畳した電圧を現像スリーブ4bに出力する。これにより、現像電圧Vdcよりも相対的に正極性となった暗部電位Vdの部分に、選択的にブラックトナーが付着して、いわゆる正規現像が行われる。露光によって現像電圧Vdcよりも相対的に負極性となった明部電位VLの部分には、ブラックトナーが付着しない。
中間転写ベルト7は、無端状に形成されて、駆動ローラ8、テンションローラ9、バックアップローラ10に架け渡して支持され、駆動ローラ8に駆動されてプロセススピード300mm/secにて回転する。ただし、感光ドラム1と中間転写ベルト7とでは、基準のプロセススピード300mm/secに対して、±0.5%程度の周速差ΔVがある。
中間転写ベルト7は、ポリイミド樹脂材料にカーボンブラック等の帯電防止剤を分散させて体積抵抗率を10〜1010Ω・cmに調整した抵抗性材料を用いて、厚み約0.1mm、周長600mmに形成してある。
一次転写ローラ(転写部材)5は、不図示の付勢バネに両端を付勢されて、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に圧接して、感光ドラム1と中間転写ベルト7との間にトナー像の転写部S1を形成する。一次転写ローラ5は、圧接する中間転写ベルト7の移動に伴って矢印R4方向に回転する。
電源D1は、正極性の直流電圧である転写電圧V1を、接地電位に接続された感光ドラム1と一次転写ローラ5との間に印加して、感光ドラム1に担持されたトナー像を中間転写ベルト7へ一次転写する。
転写電圧V1を印加された転写部S1に流れる転写電流は、トナー像の転写電荷を充当してトナー像を感光ドラム1から分離させて、転写部S1で感光ドラム1に重ねて挟持搬送される中間転写ベルト7へ電気的に付着させる。
図2に示すように、ローラ形状の一次転写ローラ5は、ステンレス製で直径8mmの芯金5aの外側に、導電性ウレタンスポンジ製で厚さ4mm、長さは300mmの弾性層5bを形成してある。一次転写ローラ5の抵抗値は、約1×10Ω(23度C、50%RH)である。抵抗値は、5N(500gf)で金属回転体に圧接して300mm/secの周速で従動回転させた状態で、金属回転体と芯金5aとの間に1500Vの電圧を印加して流れる電流値を測定して求めた。
図1に示すように、クリーニング装置6は、クリーニングブレード6aを感光ドラム1に対してカウンタ方向に当接して、転写部S1を通過して感光ドラム1に残留した転写残トナーを摺擦除去する。
二次転写ローラ11は、不図示の付勢バネに両端を付勢されて、中間転写ベルト7を介してバックアップローラ10に圧接して、中間転写ベルト7と二次転写ローラ11との間に転写部S2を形成する。
二次転写ローラ(転写部材)11は、ステンレス製で直径12mmの芯金の外側に、導電性ウレタンスポンジ製で厚さ6mm、長さ330mmの弾性層を形成してある。
二次転写ローラ11の抵抗値は、一次転写ローラ5の測定と同様な方法により3000Vの電圧を印加して測定したところ、約6×10Ω(23度C、50%RH)であった。
電源D2は、正極性の直流電圧である転写電圧V2を、接地電位に接続されたバックアップローラ10と二次転写ローラ11との間に印加して、中間転写ベルト7に担持されたトナー像を記録材Pへ二次転写させる。転写電圧V2を印加された転写部S2に流れる転写電流は、トナー像の転写電荷を充当してトナー像を中間転写ベルト7から分離させて、転写部S2で中間転写ベルト7に重ねて挟持搬送される記録材Pへ電気的に付着させる。
記録材Pは、給紙装置14から1枚ずつ取り出されてレジストローラ15で待機し、レジストローラ15は、中間転写ベルト7のトナー像にタイミングを合わせて転写部S2へ記録材Pを給送する。転写部S2は、受け渡された記録材Pを中間転写ベルト7に重ね合わせて挟持搬送する。
クリーニング装置12は、クリーニングブレード12aを中間転写ベルト7に対してカウンタ方向に当接して、転写部S2を通過して中間転写ベルト7に残留した転写残トナーを摺擦除去する。
定着装置13は、転写部S2を通過してトナー像を二次転写された記録材Pを受け入れて定着部S3にて加熱加圧状態で挟持搬送する。これにより、記録材Pの表面のトナー像は、熱融解して記録材Pの表面に定着される。
画像濃度センサ19は、中間転写ベルト7に一次転写されたトナー像に赤外光を照射して反射光を検知することにより、トナー像の濃度に応じた出力を制御部110に出力する。
温度湿度センサ103は、感光ドラム1及び現像装置4の運転環境の温度と湿度とを検知して、それぞれアナログ電圧の検知信号を制御部110に出力する。
操作パネル108は、タッチパネルを装備した液晶画面で構成され、操作者は、操作パネル108を操作して制御部110に必要な設定入力を行って、各種情報を表示させる。
図1を参照して図3に示すように、制御部110は、前回転(S11のYES)、後回転(S12のYES)、前回の一次転写ローラ5等の抵抗ムラ評価後200枚を画像形成すると(S13のYES)、S14〜S17の制御を実行する。
制御部110は、後述するATVC制御により転写電圧V1、転写電圧V2のそれぞれの定電圧を設定して(S14)、転写部S1、転写部S2の転写効率を最適化する。
制御部110は、転写電圧V1、転写電圧V2の設定に続いて、静電像の形成条件を設定し(S15)、現像条件を設定して(S16)、感光ドラム1に形成されるトナー像の濃度を所定濃度に誘導する。
制御部110は、検知実行手段として、静電像の形成条件及び現像条件の設定に続いて、一次転写ローラ5及び二次転写ローラ11の長手方向の抵抗ムラを評価する(S17)。
制御部110は、出力手段として、抵抗ムラの評価結果が予め定められた許容範囲か否かを判断し、許容範囲を逸脱していれば画像形成を中断させて、操作パネル108を通じて不良ローラの交換を促す表示を行う。
制御部110は、前回転、後回転、前回の一次転写ローラ5等の抵抗ムラ評価後200枚を画像形成のいずれにも該当しない場合(S13のNO)、画像形成を実行する(S18)。また、S14〜S17の制御を実行し終えた場合も、画像形成を実行する(S18)。
<定電圧の設定>
図4は転写電流と転写効率との関係の説明図、図5は定電圧を印加してベタ白部画像を連続形成した場合とベタ黒部画像を連続形成した場合との一次転写ローラの抵抗値の変化の説明図である。図6は定電圧を印加してベタ白部画像を一次転写する場合とベタ黒部画像を一次転写する場合とにおける定電圧と転写電流との関係の説明図である。
以下では重複する説明を避けるべく、一次転写ローラ5に印加する定電圧の設定を説明するが、二次転写ローラ11に印加する定電圧の設定も同様な手順を用いて実行されている。
図1を参照して図4に示すように、転写部S1における転写効率は、転写部S1に沿った単位長さ当たりの電流密度が特定の範囲で最大となる。ただし、図4は、後述する実施例1の特定条件の場合であって、転写効率が最大となる範囲は、画像形成装置100の運転環境の温度、湿度、トナーの電気的特性等によって変化する。
転写効率が最大となる範囲に達しない左肩の電流密度範囲では、感光ドラム1の負極性に帯電したトナー粒子をすべて転写することができなくなって、いわゆる弱抜け転写不良が発生し易くなる。
転写効率が最大となる範囲を越えた右肩の電流密度範囲では、トナー粒子に電荷注入が発生して帯電極性が反転し、転写電圧V1に応答して中間転写ベルト7から感光ドラム1へ逆転写される、いわゆる強抜け転写不良が発生し易くなる。
図1を参照して図5に示すように、一次転写ローラ5に定電圧+1500Vを印加してベタ白部画像とベタ黒部画像とをそれぞれ100000枚連続画像形成した。このとき、一次転写ローラ5の抵抗値は、画像形成枚数の累積に伴って次第に上昇した。そして、ベタ白部画像を連続画像形成した場合、ベタ黒部画像を連続形成した場合よりも一次転写ローラ5の抵抗値の上昇は早くなった。
これは、トナー層の抵抗値だけベタ黒部画像のほうがベタ白部画像よりも転写部S1の抵抗値が高くなるため、一次転写ローラ5の弾性層(5b:図2)を流れる電流密度が低下するからである。実際、定電圧1500Vを用いた1枚目の一次転写におけるベタ黒部画像での電流密度は1.56μA、ベタ白部画像での電流密度は2.34μAであった。
第1実施形態の一次転写ローラ5は、イオン導電系のスポンジゴム素材を用いているので、電流が流れることで組織中にイオンの偏りが生じて抵抗上昇が起こる。その抵抗上昇の具合は、流れ込む電流密度、及び流れた電流の累積量に大きく依存している。
図1を参照して図6に示すように、一次転写ローラ5に定電圧0〜2200Vを印加して、ベタ白部画像とベタ黒部画像とで転写電流を測定した。このとき、ベタ黒部画像では、ベタ白部画像に比較して、同じ転写電流を得るための定電圧が200V〜300V高くなる。
これは、トナー層の抵抗値だけベタ黒部画像のほうがベタ白部画像よりも転写部S1の抵抗値が高くなるため、一次転写ローラ5に高い定電圧を印加しないと、等しい転写電流が得られないからである。
そして、一次転写ローラ5の弾性層(5b:図2)に使用した導電性ウレタンスポンジは、一定方向に電流が流れ続けると抵抗値が増加する電気的性質があるからである。
従って、一定不変の定電圧を一次転写ローラ5に印加している場合、一次転写ローラ5の抵抗値が増大すると、一次転写ローラ5を通じて転写部S1に流れ込む電流が減ってしまい、図4に示す必要な電流密度を確保できなくなる。
そこで、制御部110は、非画像形成時に、ATVC(Active Transfer Voltage Control)制御を実行して、転写電圧V1の定電圧を設定する。非画像形成時は、画像形成装置100が立ち上がる前回転、画像形成装置100が停止するまでの後回転、前回の定電圧の設定からの累積画像形成枚数が200枚に達した中断時である。
図5に示すように、ATVC制御に関する出力量の一例である画像形成枚数、枚数、出力数、累積量の200枚の連続画像形成の過程でも一次転写ローラ5の抵抗値は上昇し続ける。しかし、200枚に相当する程度の抵抗上昇であれば、図4に示す転写効率が最大の範囲から逸脱して転写不良を発生することは無い。
ATVC制御において、制御部110は、電源D1を制御して一次転写ローラ5に複数段階の電圧を印加させ、それぞれの段階で一次転写ローラ5に流れ込む電流を電流検知回路A1により検知する。
制御部110は、得られた複数の電圧−電流のデータから50μAの目標電流を確保するために印加すべき定電圧を求め、電源D1を制御して一次転写ローラ5に求めた定電圧を出力させる。例えば、定電圧+1400Vで45μAの電流が検知され、定電圧+1600Vで55μAの電流が検知された場合、制御部110は、画像形成時に印加される定電圧を+1500Vに設定する。
制御部110は、温度湿度センサ103の出力で記憶装置109のテーブルを参照して、現像装置4の環境の温度と湿度とに対応させた目標電流を設定する。
ここでは、説明の都合上、前回転におけるATVC制御にて、23度C/50%RHの環境で目標電流が50μAに選択され、目標電流50μAに対応させて一次転写ローラ5に印加する定電圧が+1500Vに設定されたとする。
画像形成時に二次転写ローラ11に印加する定電圧も、同様なATVC制御によって設定されており、ここでは、目標電流50μAに対して定電圧が+3000Vに設定されたとする。
<静電像の形成条件及び現像条件の設定>
ATVC制御に続く静電像の形成条件の設定において、最初に、画像領域(非露光部、ベタ黒部、暗部電位Vd)は約+500Vに設定された。続いて、露光装置3のレーザー光源の出力を調整して、感光ドラム1の非画像領域(露光部、ベタ白部、明部電位VL)は、約+200Vに設定された。
制御部110は、設定した静電像の形成条件を用いて感光ドラム1にテストパッチ静電像を形成し、前回設定した現像条件で現像して感光ドラム1にテストパッチトナー像を形成する。ATVC制御で設定した定電圧を一次転写ローラ5に印加して、テストパッチトナー像を感光ドラム1から中間転写ベルト7へ一次転写し、中間転写ベルト7のテストパッチトナー像の濃度を画像濃度センサ19で検知する。
制御部110は、画像濃度センサ19の出力に基づいて、電源D4が現像スリーブ4bに出力する電圧の直流電圧Vdcを調整する。テストパッチトナー像の濃度が過剰であれば、直流電圧Vdcを低下させてトナーの付着密度を増加させ、テストパッチトナー像の濃度が過小であれば、直流電圧Vdcを上昇させてトナーの付着密度を減少させる。
これにより、感光ドラム1に形成されるトナー像のトナー載り量が一定の基準値に揃えられ、転写部S1に沿った単位長さ当たりのトナー層の抵抗値が一定の基準値に揃えられる。
第1実施形態では、静電像の現像条件の設定において、現像スリーブ4bに印加される現像電圧Vdcは+300V、重畳される交流電圧は1.2kVpp(3kHz)に設定されたとする。
<抵抗ムラの評価制御>
図7はテスト画像の一次転写の説明図、図8は一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャートである。図9はテスト画像G1を用いた第1測定(第1検知)の説明図、図10は第1測定(第1検知時)の等価回路図、図11はテスト画像G2を用いた第2測定(第2検知)の説明図、図12は第2測定(第2検知時)の等価回路図である。
図1を参照して図7に示すように、画像形成装置100では、一次転写ローラ5の長手方向に濃度の偏りがある画像を連続形成すると、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが成長してしまい、局所的な転写不良が発生し易くなる。
そこで、制御部110は、200枚の画像形成ごとに一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価する。制御部110は、抵抗ムラが予め定めた許容範囲を逸脱している場合、操作パネル108を通じて、不良の一次転写ローラ5の交換を要求する。
制御部110は、単位面積当りのトナー量(以降、トナー載り量とする)が回転軸方向に異なるテスト画像G1(図9)のトナー像と、テスト画像G1の反転パターンであるテスト画像G2(図11)のトナー像とを形成する。そして、それぞれ転写部S1での転写電流(電流量)を検知する。テスト画像G1は、A4サイズ画像における一次転写ローラ5の長手方向の半分がベタ白部Gw、残りの半分がベタ黒部Gbである。テスト画像G2は、テスト画像G1とは回転軸方向のトナー載り量の分布が異なる。
ここで、トナー載り量は、ベタ白部Gwは実質的に0mg/cm、ベタ黒部Gbは0.65mg/cmである。また、中間転写ベルト7の回転方向におけるテストパターンG1、G2の長さは、それぞれ60mmとして、一次転写ローラ5の周面(外周)の長さ以上とした。
また、テスト画像G1とG2は、反転パターンの関係にあるため、テスト画像G1が転写部S2を通過する際の転写部S2のインピーダンスは、テスト画像G2が転写部S2を通過する際の転写部S2のインピーダンスと等しい。なお、本実施例で転写部のインピーダンスが等しいとは±(プラスマイナス)1%の範囲を示すものとする。
制御部110は、トナー像の濃度調整後、直前に設定したトナー像の形成条件及び現像条件でテスト画像G1のトナー像とテスト画像G2のトナー像とを形成する。そして、制御部110は、直前に設定した定電圧を一次転写ローラ5に印加して一次転写を行わせる。これにより、トナー像のトナー載り量を一定に再現して、前回の一次転写ローラ5の抵抗ムラの評価時と、トナー層の抵抗値が等しく揃えられる。
転写電流は、少なくとも一次転写ローラ5の1回転以上に渡って、転写電流を1回転あたり8回以上測定して平均値を算出する。これにより、一次転写ローラ5の回転方向の抵抗ムラによる誤差を排除している。また、電源D1の出力電圧の振れを±1.5%とすることで、定電圧の振れによる転写電流の振れを1μA程度に抑制している。
制御部110は、テスト画像G1での転写電流とテスト画像G2での転写電流(電流量)とが一致していれば、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが無いと評価する。
テスト画像G1のトナー像とテスト画像G2のトナー像とは、図7に示す転写部S1に沿った領域5eと領域5fとの合計の抵抗値が等しいため、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが無ければ、転写電流は等しくなる。
制御部110は、テスト画像G1での転写電流とテスト画像G2での転写電流との差異が所定量以上だと、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが深刻な水準にあることを警告する。
図1、図7を参照して図9に示すように、制御部110は、テスト画像G1を感光ドラム1に形成し、転写部S1へ搬送して中間転写ベルト7に一次転写させ、その際の転写電流I1を、電流検知回路A1により検知する(S23)。
一次転写ローラ5の領域5fの抵抗をR1、ベタ黒部Gbの一次転写ローラ5以外のインピーダンスをT1、領域5eの抵抗をR2、ベタ白部Gwの一次転写ローラ5以外のインピーダンスをT2とする。このとき、図10に示すように、抵抗R1と抵抗T1の直列回路に流れる電流と、抵抗R2と抵抗T2の直列回路に流れる電流とが合流して転写電流I1を形成する。
制御部110は、テスト画像G2を感光ドラム1に形成し、転写部S1へ搬送して中間転写ベルト7に一次転写させ、その際の転写電流I2を、電流検知回路A1により検知する(S24)。
図11に示すように、テスト画像G2は、抵抗がT1のベタ黒部と抵抗がT2のベタ白部とが、テスト画像G1とは反転している。このため、図12に示すように、抵抗R1と抵抗T2の直列回路に流れる電流と、抵抗R2と抵抗T1の直列回路に流れる電流とが合流して転写電流I2を形成する。
制御部110は、転写電流I1と転写電流I2とから一次転写ローラ5の長手方向の部分的な抵抗R1と抵抗R2とを算出して、一次転写ローラ5の長手方向の部分的な電流密度を求める(S25)。
制御部110は、図4を参照して説明した転写効率の高い範囲を記憶装置109のテーブルから読み出し、ベタ黒部を流れて一次転写に関与する電流密度が転写効率の高い範囲内か否かを判断する(S26)。そして、電流密度が転写効率の高い範囲を外れている場合(S26のNO)、画像形成を中断(停止)または禁止して、一次転写ローラ5の交換を表示する(S27)。
制御部110は、二次転写ローラ11についても同様な評価制御を実行し、電流密度が転写効率の高い範囲を外れている場合、画像形成を中断(停止)または禁止して、二次転写ローラ11の交換を表示する。
なお、抵抗ムラの評価に関しては、抵抗値R1と抵抗値R2との差や比率を求めて、記憶装置109に予め準備した基準値データと比較してもよい。転写電流I1と転写電流I2との差や比率を求めて基準値データと比較してもよい。いずれにせよ、パターンが反転した抵抗値が等しい2種類のトナー像で転写電流をそれぞれ測定していれば、他の方法でも一次転写ローラ5(又は二次転写ローラ11)の抵抗ムラを容易に評価できる。
第1測定は、像担持体(1、7)の回転方向にトナー載り量を変化させた第1トナー像を像担持体(1、7)に担持させて定電圧が印加された転写部(S1、S2)を通過する際の電流を、電流検知手段(A1、A2)を用いて測定する。
第2測定は、第1トナー像のトナー載り量分布を反転させたトナー載り量分布の第2トナー像を像担持体(1、7)に担持させて定電圧が印加された転写部(S1、S2)を通過する際の電流を、電流検知手段(A1、A2)を用いて測定する。
制御部110は、両方の測定における電流差が規定範囲を越えると、転写部材(5、10、11)の交換を促す出力を行う。
言い換えれば、制御部110は、第1測定の電流値と第2測定の電流値との関係が転写回転体の長手方向の抵抗ムラの状態によって変化することを利用して、転写回転体の長手方向の抵抗ムラが許容範囲を越えたときに外部へ通知する。外部へ通知するとは、画像形成を停止したり、外部へ通信したり、別の装置を起動させたり、何らかの表示をおこなったり等を少なくとも1つという意味である。
第1測定では、転写部における転写回転体の抵抗ムラと第1トナー像との重なり全体を流れる電流が検知されるので、転写回転体に抵抗ムラが無ければ、電流値は、転写部の第1トナー像の抵抗値に応じたものとなる。また、第2測定では、転写部における転写回転体の抵抗ムラと第2トナー像との重なり全体を流れる電流が検知されるので、転写回転体に抵抗ムラが無ければ、電流値は、転写部の第2トナー像の抵抗値に応じたものとなる。
従って、転写回転体に抵抗ムラが無い場合、第1測定の電流値と第2測定の電流値とは、転写部における第1トナー像と第2トナー像との単純な寸法的特徴から演算できる関係になる。そして、第1測定の電流値と第2測定の電流値とが、第1トナー像と第2トナー像の寸法的特徴から演算される「転写回転体に抵抗ムラが無い場合の関係」から離れるほど、転写回転体の抵抗ムラが大きいと評価できる。
<電流密度の演算方法>
図13は一次転写部の等価回路表示の説明図である。
図13に示すように、感光ドラム1の抵抗成分をRdとし、中間転写ベルト7の抵抗成分をRitbとし、トナー像の抵抗成分をRtとし、一次転写ローラ5の抵抗成分をRrとする。また、抵抗ムラを形成する一次転写ローラ5の抵抗以外の共通抵抗をTとする。
このとき、電源D1から印加される定電圧Vは、感光ドラム1+トナー像+中間転写ベルト7+一次転写ローラ5の直列回路に次式の転写電流Iを流す。
I=V/R=V/(Rd+Ritb+Rt+Rr)=T+Rr
T=(Rd+Ritb+Rt)
ここで、テスト画像G1を数枚連続して一次転写した場合を考える。抵抗の低いベタ白部にベタ黒部よりも電流が多く流れるので、ベタ白部を転写し続けた領域5eの抵抗R2は、ベタ黒部を転写し続けた領域5fの抵抗R1よりも大きくなって、一次転写ローラ5に抵抗ムラが形成される。なお、実際には、非画像領域への漏れ電流も考えられるが、第1実施形態では、その影響は非常に小さく、無視できるものとした。
この状態で、テスト画像G1を定電圧Vにて一次転写した場合、図10に示すように、定電圧Vが印加される全抵抗R1及び転写電流I1は次式となる。
R1=(R1+T1)(R2+T2)/(R1+T1+R2+T2)
T1=(Rd1+Ritb1+Rt1)
T2=(Rd2+Ritb2+Rt2)
I1=V/R1=V(T1+T2+R1+R2)/{(T1+R1)(T2+R2)}
次に、テスト画像G2を定電圧Vにて一次転写した場合、図12に示すように、定電圧Vが印加される全抵抗R2及び転写電流I2は次式となる。
R2=(R1+T2)(R2+T1)/(R1+T1+R2+T2)
I2=V/R2=V(T1+T2+R1+R2)/{(T1+R2)(T2+R1)}
転写電流I1と転写電流I2との電流差をΔIとすると、電流差ΔIは次式となる。
ΔI=I1−I2=V(T1R2+T2R1−T1R1−T2R2)/(R1+T1+R2+T2)・・・(1)
式(1)の抵抗成分T1、T2は一定数で、予め記憶装置109に記憶されている。
初期の一次転写ローラ5は、長手方向の抵抗ムラがほとんど無いのでR1≒R2となり、ΔI=0となる。
しかし、上述したように、一次転写ローラ5は、長手方向にR2>R1の抵抗ムラが発生しているので、テスト画像G1の転写電流I1とテスト画像G2の転写電流I2との電流差ΔI<0が発生する。
一次転写ローラ5全体の抵抗をR5とすると、抵抗R5は次式となる。
R5=1/(1/R1+1/R2)・・・(2)
式(1)に式(2)を代入すると、次式となる。
ΔI=V(T1−T2){(R5−R2)(T1+T2+R2)+R2R5}{R2R5−R2(R5−R2)}/[(T2+R2)(T1+R2){T1(R5−R2)+R2R5}{R2R5+T2(R5−R2)}]・・・(3)
ここで、抵抗R5は、直前のATVC制御で設定された定電圧Vを印加してベタ白画像を一次転写して転写電流I5を検知すれば、R5=V/I5と求められる。ΔI=I1−I2、T1、T2も既知の数値である。従って、抵抗R2が演算され、抵抗R2が求まると、(2)式の関係から抵抗R1が計算される。
R1=R2×R5/(R5−R2)・・・(4)
抵抗R1、R2がわかれば、定電圧Vを印加した際に抵抗R1、R2を通じてベタ黒部を流れてトナーの転写に関与する電流が計算され、テスト画像G1、G2それぞれのベタ黒部での電流密度Im1、Im2も計算される。
Im1=(V/(T1+R1))/14.8cm
Im2=(V/(T1+R2))/14.8cm
以上の方法を用いて、テスト画像G1、G2それぞれのベタ黒部での電流密度Im1、Im2を求めて、一次転写ローラ5の交換時期を判別している。
二次転写ローラ11についても、同様な手順を用いてテスト画像G1、G2それぞれのベタ黒部での電流密度を求めて長手方向の抵抗ムラを評価している。
<実施例1>
図14はテスト画像の連続形成に伴う転写不良の発生の説明図である。
図7を参照して図14に示すように、テスト画像G1を50000枚、連続して画像形成する実験を行った。実験中、ベタ白部Gwを転写し続けた領域5eは、ベタ黒部Gbを転写し続けた領域5fよりも転写電流の累積差に相当するだけ抵抗値が高くなっている。一次転写ローラ5は、上述したように、一定方向に電流が流れただけ抵抗値が増加する性質があるところへ、転写部S1を流れる電流は、ベタ黒部Gbよりも相対的に抵抗の低いベタ白部Gwに多く流れるからである。
従って、一次転写ローラ5の全体としては、ATVC制御によって一定の50μAの転写電流が確保されていても、ベタ白部Gwを転写し続ける領域5eとベタ黒部Gbを転写し続ける領域5fとの抵抗差が次第に増大する。これにより、一次転写ローラ5の長手方向に大きな抵抗ムラが形成され、テスト画像G1のベタ黒部を一次転写する際の電流密度(A/cm)とテスト画像G2のベタ黒部を一次転写する際の電流密度(A/cm)とに差が生じる。
連続画像形成に先立つ前回転で一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価を行った後、200枚の画像形成ごとに一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価を行った。一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価に先立たせて毎回ATVC制御が実行され、一次転写ローラ5の全体として50μAの転写電流が確保される定電圧が設定された。
実施例1では、図14に示すように、電流密度Ibが2.14μA/cm以下で転写ボソ(弱抜け転写不良)が発生し、電流密度Ibが2.76μA/cm以上で転写抜け(強抜け転写不良)が発生する。
従って、制御部(110:図1)は、電流密度Iが2.14μA/cm<Ib<2.76μA/cmの範囲にある場合は画像形成を行い、範囲外にある場合は、画像形成を中止して一次転写ローラ5の交換を表示する。
最初のATVC制御の終了後に、定電圧+1500Vにて全面ベタ白部の画像を作成して転写電流を検出したところ75μAとなり、トナー像が無い状態での転写部S1のインピーダンスは2×10Ωと計算された。
このインピーダンスは、転写部S1を構成する(感光体ドラム1+中間転写ベルト7+一次転写ローラ5)のインピーダンスの合計である。そして、一次転写ローラ5単体の初期抵抗は1×10Ωなので、感光体ドラム1と中間転写ベルト7との合計インピーダンス(2×T2)は、1×10Ωとなる。一方、全面ベタ黒画像でも同様に転写電流を検知したところ、(感光体ドラム1+中間転写ベルト7+トナー像)の合計インピーダンス(2×T1)は2×10Ωとなった。
この動作は、画像部、非画像部のインピーダンスT1、T2を求めることを目的としており、画像形成装置100が1枚目の画像形成を行う前の前回転時に測定した。
その後、連続画像形成の開始に先立たせてテスト画像(G1:図10)とテスト画像(G2:図12)とを形成して転写電流I1、I2を測定した。このとき、転写電流I1、I2はいずれも約62.5μAであったため、上述の式(1)の電流差ΔIは0となり、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラがほとんど無いことが確認された。
その後、図10に示すように、テスト画像G1の連続画像形成が開始され、テスト画像G1が定電圧+1500Vを印加された転写部S1にて、連続的に200枚、中間転写ベルト7へ一次転写された。
テスト画像G1を200枚出力後にATVC制御が行われ、定電圧は前回より30V高い+1530Vに設定された。
トナー像の濃度調整後、テスト画像G1とテスト画像G2とを形成して、定電圧+1530Vによる転写電流I1、I2を測定して、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価した。
転写電流I1、I2の電流差ΔIは、0.2μA程度であった。電流差ΔIから一次転写ローラ5の抵抗R1、R2を求め、それぞれのベタ黒部における電流密度Ib1、Ib2を計算した。
その結果、テスト画像G1のベタ黒部の電流密度Ib1は2.39μA/cm、テスト画像G2のベタ黒部の電流密度Ib2は2.37μA/cmとなった。電流密度Ib1、Ib2はいずれも2.14μA/cm<Ib<2.76μA/cmの範囲なので、201枚目以降のテスト画像G1の画像形成を再開した。
このようにして、200枚ごとに一次転写ローラ5の評価を行ってテスト画像G1の連続画像形成を継続していたところ、約30000枚の累積枚数にて画像形成が中断され、一次転写ローラ5の交換が表示された。そして、ATVC制御によって定電圧は+1985Vに設定され、定電圧+1985Vを印加して測定された転写電流I1、I2の電流差ΔIは、4.0μAまで増大していた。上述したように、定電圧の振れによる転写電流の振れは1μA程度なので、検出された電流差ΔI=4.0μAは、信頼できる値である。
ATVC制御の後に定電圧1985Vを印加して転写電流を検知した結果から、約30000枚の累積枚数を経た一次転写ローラ5の抵抗値R5は、3.97×10Ωであった。最初に求めたベタ黒部のインピーダンスT1は、4×10Ω、ベタ白部のインピーダンスT2は、2×10Ωである。これらの値を上述の式(3)、(4)に代入した結果、抵抗R1は3.2×10Ω、抵抗R2は4.85×10Ωと計算された。
そして、テスト画像G1のベタ黒部の電流密度Ib1は、2.60μA/cmとなって2.14μA/cm<Ib<2.76μA/cmの範囲である。しかし、テスト画像G2のベタ黒部の電流密度Ib2は、2.14μA/cmとなって、2.14μA/cm<Ib<2.76μA/cmの下限値を割り込んでいた。
そして、画像形成の中止を強制解除してテスト画像G2の画像形成を行ったところ、テスト画像G2のベタ黒部で転写ボソ(弱抜け転写不良)が発生しており、制御部110の判断が正しかったことが確認された。
なお、本実施例では、測定誤差を考慮して、電流差ΔIが3.5μA以上となると、抵抗差は画像不良発生のレベルになったと判定する。
図7を参照して図14に示すように、テスト画像G1の画像形成枚数が累積しても、ATVC制御によって一次転写ローラ5全体の平均値としては、一定の電流密度2.4μA/cmが確保される。しかし、ベタ白部Gwを一次転写し続けている領域5eは、ベタ黒部Gbを一次転写し続けている領域5fに比べて抵抗値の上昇速度が大きい。
このため、テスト画像G2のベタ黒部を一次転写する際の領域5eの電流密度は、テスト画像G1のベタ黒部Gbを一次転写する際の領域5fの電流密度に比べて相対的に小さくる。そして、領域5eと領域5fとにおけるベタ黒部Gbを一次転写する際の電流密度の格差は、画像形成枚数の累積に伴って次第に増大する。
その結果、ベタ白部画像G1を一次転写し続けた領域5eでは、転写電流が十分に確保できなくなって感光ドラム1に未転写トナーが増える、いわゆる弱抜け転写不良が発生し易くなった。
一方、ベタ黒部画像G2を一次転写し続けた領域5fでは、過剰な転写電流がトナー像に流れて帯電極性が反転して感光ドラム1に逆転写される、いわゆる強抜け転写不良が発生し易くなった。
ところで、従来、一次転写ローラ5の交換時期は、一次転写ローラ5全体の抵抗R5で管理され、抵抗R5の上限値は、電源D1の最大出力電圧に基づいて定められていた。また、画像形成装置100では、一次転写ローラ5に印加する定電圧が5kVを越えると、高電圧に起因して白斑点と呼ばれる画像欠陥が発生するため、上限値が5kVを越えて定められることは無い。
しかし、定電圧が5kVを越えた時点で一次転写ローラ5を交換しても、同一又は類似の画像を連続画像形成した際に一次転写ローラ5に抵抗ムラが形成されて転写不良に至る問題は解決できない。
また、転写部S1全体の電流密度で一次転写ローラ5の交換時期を管理する方法も、同一又は類似の画像を連続画像形成した際に一次転写ローラ5に抵抗ムラが形成されて転写不良に至る問題を解決できない。
図14に示すように、ATVC制御によって、一次転写ローラ5全体の抵抗値に関わらず転写部S1全体の電流写密度が一定に維持されても、部分的な転写不良は発生し得るからである。ATVC制御時に全面ベタ黒画像を用いて中心値の2.38μA/cmの電流密度Iを確保させたとしても、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラに起因して部分的な転写不良は発生する。
従って、いずれにせよ、実際に画像に部分的な転写不良が発生した時点で、専門家によって一次転写ローラ5の交換を判断して、定電圧が5kVに達する前に交換される必要があった。
これに対して、実施例1では、転写回転体の一例である一次転写ローラ5は、転写媒体の一例である中間転写ベルト7を介して像担持体の一例である感光ドラム1に圧接して転写部の一例である転写部S1を形成する。
電源手段の一例である電源D1は、転写部の一例である転写部S1に転写電圧を印加して像担持体の一例である感光ドラム1から転写媒体の一例である中間転写ベルト7へトナー像を転写する。
電流検知手段の一例である電流検知回路A1は、転写電圧を印加された転写部の一例である転写部S1を流れる電流を検知する。
第1測定の一例であるステップS23は、濃度差の一例であるベタ白部Gwとベタ黒部Gbが形成された第1トナー像の一例であるテスト画像G1を用いて転写電流を検知する。
第2測定の一例であるステップS24は、濃度分布を第1トナー像の一例であるテスト画像G1とは異ならせた第2トナー像の一例であるテスト画像G2を用いて転写電流を検知する。
制御部110は、第1測定の一例であるステップS23と第2測定の一例であるステップS24の測定結果に基づいて、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラが許容範囲を越えたときに外部へ通知する。外部へ通知するとは、画像形成を停止したり、外部へ通信したり、何らかの警報表示をおこなったりを少なくとも1つという意味である。
制御部110は、言い換えれば、転写回転体の一例である一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラに起因する転写不良の可能性に少なくとも結果的には関連している出力を、ステップS23とステップS24の測定結果に基づいて形成する。
制御部110は、値の一例である基準値又はデータベースを記憶装置109から呼び出して演算処理を行い、評価の一例である警告、警報、電気信号、又は通信報告を行うことができる。制御部110は、交換要求の一例である交換要請、交換推奨、外部への通信報告等を実行することによって、結果的に一次転写ローラ5が交換されるようにする。
従って、定電圧が+1985Vと言う+5000Vよりもかなり低い電圧で、部分的な転写ムラの発生を予測して、一次転写ローラ5の交換を要求できる。このため、約30000枚出力後に定電圧が+5000Vに達するまでに発生するであろうすべての転写不良を阻止できる。
<第2実施形態>
図15は第2実施形態における一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャート、図16はテスト画像G3を用いた第1測定の説明図、図17はテスト画像G4を用いた第2測定の説明図である。
第2実施形態は、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価制御の一部を変更している以外は、第1実施形態と同様に構成され、同様に制御される。従って、図15〜図17中、第1実施形態と共通する構成には図1〜図14と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に示すように、制御部110は、ビデオカウンタ104の出力に基づいて連続画像形成する画像を検知し、連続画像形成された画像に応じたテスト画像G3とテスト画像G3を反転させたテスト画像G4とを計算する。そして、テスト画像G3とテスト画像G4とを形成して、第1実施形態と同様な評価制御を実行する。
ビデオカウンタ104は、受信したジョブの画像データを処理して主走査線に沿った画像濃度分布を演算し、画像を構成するすべて主走査線について積算して、画像の主走査線に沿った画像濃度分布を求める。画像濃度分布は、主走査線に沿った1cmごとの範囲の画像濃度の積算値である。
ビデオカウンタ104は、主走査線に沿った画像濃度分布を、前回の評価以降に画像形成されたすべての画像について積算して、感光ドラム1に形成されたトナー像の偏りを識別するためのデータを制御部110に出力する。
図1を参照して図15に示すように、制御部110は、ビデオカウンタ104から累積データを読み込む(S21)。
図16に示すように、制御部110は、累積データの濃度積算値の高い領域に一致させてベタ黒部を配置して残りをベタ白部としたテスト画像G3を作成する。
図17に示すように、制御部110は、テスト画像G3のベタ黒部とベタ白部とを反転させたテスト画像G4を作成する(S22)。
テスト画像G3、G4は、実施例1と同様に、ベタ黒部とベタ白部とは一次転写ローラ5の長手方向の長さを等しく揃えてあるので、テスト画像G3とテスト画像G4とは抵抗値が等しい。
制御部110は、ビデオカウンタ104で検知した累積データの濃度の高い側と低い側とにそれぞれ等しい合計幅でベタ黒部を配置した一対のテスト画像を作成する。従って、テスト画像G3を連続画像形成した場合には、制御部110は、テスト画像G3とテスト画像G4とを作成して、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価する。また、テスト画像G1を連続画像形成した場合には、同じ処理で、自動的にテスト画像G1、G2が作成されることは言うまでもない。
制御部110は、テスト画像G1を感光ドラム1に形成し、転写部S1へ搬送して中間転写ベルト7に一次転写させ、その際の転写電流I1を、電流検知回路A1により検知する(S23)。
制御部110は、テスト画像G2を感光ドラム1に形成し、転写部S1へ搬送して中間転写ベルト7に一次転写させ、その際の転写電流I2を、電流検知回路A1により検知する(S24)。
制御部110は、転写電流I1と転写電流I2とから一次転写ローラ5の長手方向の部分的な抵抗R1と抵抗R2とを算出して、一次転写ローラ5の長手方向の部分的な電流密度を求める(S25)。
制御部110は、図4を参照して説明した転写効率の高い範囲を記憶装置109のテーブルから読み出し、ベタ黒部を流れて一次転写に関与する電流密度が転写効率の高い範囲内か否かを判断する(S26)。そして、電流密度が転写効率の高い範囲を外れている場合(S26のNO)、画像形成を中断または禁止して、一次転写ローラ5の交換を表示する(S27)。
制御部110は、二次転写ローラ11についても同様な評価制御を実行し、電流密度が転写効率の高い範囲を外れている場合、画像形成を中断または禁止して、二次転写ローラ11の交換を表示する。
なお、抵抗ムラの評価に関しては、転写電流I1と転写電流I2と比率を求めて、記憶装置109に予め準備した基準値データと比較してもよい。いずれにせよ、パターンが反転した抵抗値が等しい2種類のトナー像で転写電流をそれぞれ測定していれば、他の方法でも一次転写ローラ5(又は二次転写ローラ11)の抵抗ムラを容易に評価できる。
<実施例2>
図18はテスト画像G1を用いた第1測定の説明図、図19はテスト画像G2を用いた第2測定の説明図、図20はテスト画像G3を用いた第1測定の説明図、図21はテスト画像G4を用いた第2測定の説明図である。図18〜図21中、(a)はテスト画像、(b)は等価回路図である。
図16に示すように、中央の50%がベタ黒部で両側の25%ずつがベタ白部であるテスト画像G3を23度C/50%RHの環境で50000枚連続画像形成した。そして、実施例1と同様に、テスト画像G1とテスト画像G2とを用いて、200枚の画像形成ごとにATCV制御と一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラ評価とを行った。
実施例1では、約30000枚の累積画像形成枚数にて、制御部110が画像形成を中止して一次転写ローラ5の交換を表示させたが、今回は、31000枚目を越えても一次転写ローラ5の交換が表示されなかった。そして、30000枚目の終了後に行われた一次転写ローラ5の抵抗ムラ評価で形成されたテスト画像G1、G2の出力を調べたところ、既に転写不良が発生していた。ベタ白部を転写し続けた領域の抵抗上昇によって、その領域と重なるテスト画像G1、G2のベタ黒部に転写ボソ抜け(弱抜け転写不良)が発生していた。
ここで、30000枚目の終了後のATVC制御で設定された定電圧は、実施例1と同様に+1985Vであった。しかし、テスト画像G1で検知した転写電流I1とテスト画像G2で検知した転写電流I2との電流差ΔIがほぼ0μAであったため、制御部110は、一次転写ローラ5の部分的な抵抗R1、R2が等しいと判断していた。
テスト画像G3は中央がベタ黒部でインピーダンスT1が高く、両側がベタ白部でインピーダンスT2が相対的に低い。従って、両側のベタ白部は中央のベタ黒部よりも電流密度が高くなって、両側のベタ白部を転写し続けた一次転写ローラ5の両側部分の抵抗R2は、中央領域の抵抗R1よりも高くなる。
図18の(b)に示すように、テスト画像G1の全体のインピーダンスをR1’とし、定電圧Vを印加したテスト画像G1に流れる電流をI1’とすると、R1’、I1’は次式となる。
R1’=1/{1/(R2+T1)+1/(R1+T1)+1/(R1+T2)+1/(R2+T2)}
I1’=V/R1’=V{1/(R2+T1)+1/(R1+T1)+1/(R1+T2)+1/(R2+T2)}
図19の(b)に示すように、テスト画像G2の全体のインピーダンスをR2’とし、定電圧Vを印加したテスト画像G2に流れる電流をI2’とすると、R2’、I2’は次式となる。
R2’=1/{1/(R2+T1)+1/(R1+T1)+1/(R1+T2)+1/(R2+T2)}
I2’=V/R2’=V{1/(R2+T1)+1/(R1+T1)+1/(R1+T2)+1/(R2+T2)}
従って、I1’とI2’との電流差ΔIは次式となる。
ΔI=I2’−I1’=0
このため、少なくともテスト画像G3の連続画像形成に関しては、テスト画像G1とテスト画像G2とを用いた実施例1の制御では、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを正確に識別できない。
図20の(b)に示すように、一方、テスト画像G3の全体のインピーダンスをR3’とし、定電圧Vを印加したテスト画像1に流れる電流をI3’とすると、R3’、I3’は次式となる。
R3’=1/{1/(R2+T2)+1/(R1+T1)+1/(R1+T1)+1/(R2+T2)}=1/{2/(R1+T1)+2/(R2+T2)}
I3’=V/R3’=V{2/(R1+T1)+2/(R2+T2)}
図20の(b)に示すように、テスト画像G4の全体のインピーダンスをR2’とし、定電圧Vを印加したテスト画像G4に流れる電流をI4’とすると、R4’、I4’は次式となる。
R4’=1/{1/(R2+T1)+1/(R1+T2)+1/(R1+T2)+1/(R2+T1)}=1/{2/(R2+T1)+2/(R1+T2)}
I4’=V/R4’=V{2/(R2+T1)+2/(R1+T2)}
テスト画像G3とテスト画像G4とを用いた場合の電流差ΔIは次式となる。
ΔI=I4’−I3’=2V{1/(R2+T1)+1/(R1+T2)−1/(R1+T1)−1/(R2+T2)}・・・(5)
ここで、ベタ白/ベタ黒差によってT1≠T2、連続画像形成後は抵抗ムラが形成されてR1≠R2であるから、式(5)によって電流差ΔI≠0である。従って、制御部110は、テスト画像G3の連続画像形成に関して、電流差ΔIを検知して実施例1と同様に一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを正確に評価できる。
テスト画像G3、G4を用いて200枚ごとに一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価した。
テスト画像G3を30000枚画像形成した後のATVC制御によって定電圧は+1985Vに設定された。その後、テスト画像G3を用いて転写電流I3’を測定し、続いてテスト画像G4を用いて転写電流I4’を測定した。
転写電流I4’と転写電流I3’との電流差ΔIは、4.0μAとなった。そして、実施例1と同様の手順でテスト画像G3、G4のベタ黒部に流れる電流密度を計算したところ、テスト画像G3のベタ黒部では、2.6μA/cmの電流が確保されていた。しかし、テスト画像G4のベタ黒部では、2.14μA/cmとなり、転写電流が十分確保されなかった。
従って、制御部110は、実施例1と同様に約30000枚の画像形成終了後に画像形成が停止されて一次転写ローラ5の交換が表示された。
<第3実施形態>
図22は第3実施形態におけるテスト画像の説明図である。
第3実施形態は、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価制御の一部を変更している以外は、第1実施形態と同様に構成され、同様に制御される。
図1を参照して図22に示すように、制御部110は、4種類のテスト画像G5a、G5b、G5c、G5dを用いて一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価する。テスト画像G5a、G5b、G5c、G5dは、転写部S1の長手方向の1/4長さの幅を持たせたベタ黒部を、長手方向に位置をずらせて配置し、残りの領域をベタ白部に割り当てている。
制御部110は、ATVC制御、トナー像の濃度制御に続いて、4種類のテスト画像G5a、G5b、G5c、G5dを用いて、それぞれ転写電流I5a、I5b、I5c、I5dを測定する。
制御部110は、転写電流I5a、I5b、I5c、I5dが一致していれば、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが無いと評価する。テスト画像G5a、G5b、G5c、G5dは、それぞれの抵抗値が等しいため、一次転写ローラ5に長手方向の抵抗ムラが無ければ転写電流I5a、I5b、I5c、I5dが一致する。
しかし、転写電流像I5a、I5b、I5c、I5dがすべて一致していない場合は、最も高い転写電流と最も低い転写電流との電流差ΔIを演算して、予め準備したしきい値βと比較する。そして、ΔI>βの場合は画像形成を停止して一次転写ローラ5の交換を表示する。
<第4実施形態>
図23は第4実施形態における一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャートである。
第4実施形態は、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価制御の一部を変更している以外は、第1実施形態と同様に構成され、同様に制御される。従って、図23中、図8と共通する構成については共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図1を参照して図23に示すように、制御部110は、テスト画像G1を感光ドラム1に形成して転写電流I1を検知した(S23)後に、テスト画像G2を感光ドラム1に形成して転写電流I2を検知する(S24)。
制御部110は、転写電流I1と転写電流I2とから抵抗R1と抵抗R2とを算出し、テスト画像G1のベタ黒部における電流密度とテスト画像G2のベタ黒部における電流密度とを求める(S25)。
制御部110は、テスト画像G1、G2両方のベタ黒部における電流密度が転写効率の高い範囲内であれば(S26のYES)、後続の画像形成を許可する。
しかし、テスト画像G1、G2の少なくとも一方のベタ黒部における電流密度が転写効率の高い範囲内を外れていれば(S26のNO)、ビデオカウンタ104から後続の画像形成の濃度分布データを読み込む。
そして、ATVC制御以前に実行していた画像形成の画像の濃度分布と一致していれば(S29のYES)、制御部110は、後続の画像形成を許可する。しかし、一致していなければ、画像形成を中断または禁止して、二次転写ローラ11の交換を表示する。
実施例1では、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラを評価して抵抗ムラが許容範囲を逸脱していると、無条件で画像形成を停止していた。
しかし、テスト画像1を連続形成していた場合、抵抗ムラが許容範囲を逸脱していても、テスト画像1を継続していれる限り転写不良は発生しにくい。テスト画像1を継続していて途中からテスト画像2に切り替えた場合のように、直前までの画像の濃度分布と全く違う濃度分布の画像を形成した際に転写不良が発生し易いからである。濃度分布の変化によってベタ白→ベタ黒となった領域で高抵抗と高インピーダンスが加算されて転写電流が不足して転写不良が発生し易いからである。
第4実施形態では、等しい又は類似した濃度分布の画像であれば、転写不良が発生しにくいので、次回の一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラの評価まで一次転写ローラの交換を先送りする。これにより、画像形成装置100のダウンタイムが減って稼働率が少し向上する。
実施例1では、一次転写ローラ5の長手方向の抵抗ムラが許容範囲を逸脱して約30000枚で画像形成が停止された。これは、連続画像形成中に他の濃度分布の画像が割り込みした場合の転写不良を抑制する意味を持っている。ベタ白部を転写し続けて抵抗R2が高くなった領域の電流密度が下限値2.14μA/cm以下となっても、ベタ黒部を転写し続けた領域では電流密度が2.60μA/cmであり、2.14μ/cm〜2.74μA/cmの許容範囲内である。
<その他の実施形態>
図24は第5実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図25は第6実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図24に示すように、画像形成装置200は、中間転写ベルト7の水平部にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部SA、SB、SC、SDを配置したフルカラー画像形成装置である。画像形成部SA、SB、SC、SDは、付設された現像装置に充填されたトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同一に構成される。
転写ローラ5a、5b、5c、5dは、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1a、1b、1c、1dに圧接してそれぞれの転写部を形成する。感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト7に重ね合わせて一次転写された後に、中間転写ベルト7と二次転写ローラ11とのニップに搬送されて記録材へ一括二次転写される。
画像形成装置200においても、転写ローラ5a、5b、5c、5d及び二次転写ローラ11に関して、第1実施形態〜第4実施形態と同様な抵抗ムラの評価制御を実施できる。
専用の抵抗測定装置を設置することなく、ATVC制御及びトナー像の濃度調整と連動させて、必要十分な精度で転写ローラの長手方向の抵抗ムラを評価できる。
図25に示すように、画像形成装置300は、記録材搬送ベルト7Bの水平部にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部SA、SB、SC、SDを配置したフルカラー画像形成装置である。画像形成部SA、SB、SC、SDは、付設された現像装置に充填されたトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同一に構成される。
転写ローラ5a、5b、5c、5dは、記録材搬送ベルト7Bを介して感光ドラム1a、1b、1c、1dに圧接してそれぞれの転写部を形成する。感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成されたトナー像は、記録材搬送ベルト7Bに担持されて搬送される記録材Pの表面へ順次重ね合わせて転写される。
画像形成装置300においても、転写ローラ5a、5b、5c、5dに関して、第1実施形態〜第5実施形態と同様な抵抗ムラの評価制御を実施できる。
専用の抵抗測定装置を設置することなく、ATVC制御及びトナー像の濃度調整と連動させて、必要十分な精度で転写ローラの長手方向の抵抗ムラを評価できる。
なお、上述の実施形態1〜5及び「その他の実施形態」では、テスト画像はベタ黒部Gbと、ベタ白部Gwによって構成された。しかし、テスト画像は長手方向でトナー載り量が異なっていれば良く、トナー載り量0.65mg/cmのベタ黒部と、トナー載り量量0.25mg/cmのハーフトーン部によって構成してもよい。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 一次転写ローラの斜視図である。 画像形成制御のフローチャートである。 転写電流と転写効率との関係の説明図である。 定電圧を印加してベタ白部画像を連続形成した場合とベタ黒部画像を連続形成した場合との一次転写ローラの抵抗値の変化の説明図である。 定電圧を印加してベタ白部画像を一次転写する場合とベタ黒部画像を一次転写する場合とにおける定電圧と転写電流との関係の説明図である。 テスト画像の一次転写の説明図である。 一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャートである。 テスト画像G1を用いた第1測定の説明図である。 第1測定の等価回路図である。 テスト画像G2を用いた第2測定の説明図である。 第2測定の等価回路図である。 一次転写部の等価回路表示の説明図である。 テスト画像の連続形成に伴う転写不良の発生の説明図である。 第2実施形態における一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャートである。 テスト画像G3を用いた第1測定の説明図である。 テスト画像G4を用いた第2測定の説明図である。 テスト画像G1を用いた第1測定の説明図である。 テスト画像G2を用いた第2測定の説明図である。 テスト画像G3を用いた第1測定の説明図である。 テスト画像G4を用いた第2測定の説明図である。 第3実施形態におけるテスト画像の説明図である。 第4実施形態における一次転写ローラの抵抗ムラ評価制御のフローチャートである。 第5実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 第6実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
符号の説明
1 像担持体(感光ドラム)
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
7 P 転写媒体(中間転写ベルト、記録材)
5、11 転写回転体(一次転写ローラ、二次転写ローラ)
100 画像形成装置
103 環境(温度湿度センサ)
104 濃度分布(ビデオカウンタ)
108 表示(操作パネル)
109 予め定めた値(記憶装置)
110 制御手段(制御部)
A1、A2 電流検知手段(電流検知回路)
D1、D2 電源手段(電源)
G1 第1トナー像(テスト画像)
G2 第2トナー像(テスト画像)
Gw ベタ白部
Gb ベタ黒部
S1、S2 転写部

Claims (4)

  1. トナー像を担持して回転する像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像転写媒体に転写される転写部を形成するように前記像担持体に対して配置された転写部材と、
    前記転写部に電圧が印加された際に前記転写部材を流れる電流を検知可能な電流検知手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体に担持されたトナー像が電圧を印加された前記転写部を通過する時に前記転写部材に流れる電流を、異なるトナー像を前記像担持体に担持させて前記電流検知手段によりそれぞれ検知する第1検知と第2検知とを実行する検知実行手段と、
    前記第1検知時に検知された電流量と前記第2検知時に検知された電流量との差異が所定量以上になるような場合に画像形成装置を停止、若しくは、前記転写部材の交換を促すように、前記検知実行手段による電流の検知結果に基づいて出力を行う出力手段と、を備え、
    前記第1検知では、前記転写部の長手方向でトナー載り量が変化するトナー像を前記像担持体に担持させ、
    前記第2検知では、前記第1検知に用いたトナー像とは前記転写部の長手方向におけるトナー載り量の分布が異なるトナー像であって、前記転写部を通過する際の前記転写部のインピーダンスが前記第1検知時における前記転写部のインピーダンスと等しくなるように形成されたトナー像を前記像担持体に担持させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写部材は、ローラ形状であって、
    前記第1及び第2検知時に前記転写部を通過するトナー像の前記像担持体の回転方向における長さは、前記転写部材の周面の1周の長さ以上であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記出力手段は、前記転写部材の長手方向の抵抗ムラが転写不良を引き起さない画像では画像形成装置の停止、及び、前記転写部材の交換を促すことがないように、前記第1及び第2検知が行われた後に前記転写部材によって転写される画像の種類に応じて、前記出力手段の出力を異ならせることを特徴とする請求項1または2の何れかの画像形成装置。
  4. トナー像を担持して回転する像担持体と、
    抵抗調整された抵抗層を有し、前記像担持体に担持されたトナー像が転写媒体に転写される転写部を形成するように前記像担持体に対して配置された転写部材と、
    前記転写部に電圧が印加された際に前記転写部材に流れる電流を検知可能な電流検知手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体に担持されたトナー像が電圧を印加された転写部を通過する際に前記転写部材に流れる電流を、異なるトナー像を前記像担持体に担持させて前記電流検知手段によりそれぞれ検知する第1検知と第2検知とを実行する検知実行手段と、
    前記抵抗層に発生した前記転写部材の長手方向の抵抗ムラが所定の許容水準を超える場合に前記転写部材の交換を促すように、前記検知実行手段による電流の検知結果に基づいて出力を行う出力手段と、を備え、
    前記第1検知では、前記転写部の長手方向の一部分を占めて前記転写部材の周面の1周の長さ以上のトナー像を前記像担持体に担持させ、
    前記第2検知では、前記第1検知に用いたトナー像とは前記転写部の長手方向の位置をずらせて前記転写部材の周面の1周の長さ以上のトナー像を前記像担持体に担持させることを特徴とする画像形成装置。
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