JP2004252011A - 画像形成装置 - Google Patents

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浩基 ▲高▼柳
Hiromoto Takayanagi
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Abstract

【課題】生産性を低下させることなく、転写不良の発生を防止する。
【解決手段】転写材Pを搬送しない状態でベタ白を形成する多回転工程を行い、転写バイアスVtr’がVtr’1,Vtr’2のときの2水準について転写電流I1,I2を検出して、転写バイアスVtr’と転写電流Iの関係を求める。画像形成装置が画像形成開始の信号を受けた場合、まず転写材Pを搬送せずにベタ白を形成する前回転工程中に転写バイアスVtr’1を印加し、電流I1’を検出する。この結果に基づいて転写電流Itgが流れるように内挿計算して転写バイアスVtr’tgを算出する。
その算出式は、Vtr’tg=Vtr’1+(Vtr’2−Vtr’1)*(Itg−I1’)/(I2−I1)となる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ,複写機等の画像形成装置に関し、詳しくは像担持体上に形成したトナー像を転写材に直接、又は中間転写体を介して転写材に転写する方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に、画像形成装置の一例として、4色フルカラーの電子写真方式のプリンタを示す。同図に示す画像形成装置は、像担持体として回転ドラム方の電子写真感光体(感光ドラム)1を備えている。この感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)に沿ってほぼ順に、帯電器2、露光装置3、現像装置8、中間転写ベルト(中間転写体)9、ドラムクリーナ(クリーニング手段)19等が配設されている。このうち現像装置8は、矢印R2方向に回転可能なロータリ8aと、これに搭載された4個の現像器、すなわちイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナーを収納した現像器4,5,6,7とを有している。また、中間転写ベルト9は、ローラ10,11,12,13,14,15に掛け渡されており、矢印R3方向に回転駆動される。これらローラ10〜15のうち、ローラ15は、一次転写ローラであり、ローラ13は二次転写対向ローラである。また、二次転写対向ローラ13に対向するように二次転写ローラ16が配設され、ローラ14に対向するようにベルトクリーナ21が配設されている。さらに、中間転写ベルト9と二次転写ローラ16との間に形成される二次転写部(第2の転写部)N2に転写材(例えば紙,透明フィルム)を供給するレジストローラ17が配設されている。
【0003】
上述の画像形成装置においては、感光ドラム1の1回転毎にその感光ドラム1上に各色のトナー像が順次に形成される。これらトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト9との間に形成される一次転写部(第1の転写部)N1において、一次転写ローラ15により転写ベルト9上に順次に静電的に一次転写されて、中間転写ベルト9上で重ね合わされる。こうして中間転写ベルト9上に転写された4色のトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ16により転写材Pに静電的に一括で二次転写される。二次転写後のトナー像は、定着装置(不図示)によって転写材P上に定着され、これにより4色フルカラーの画像が形成される。
【0004】
上述の画像形成装置において、感光ドラム1から中間転写ベルト9へのトナー像の一次転写手段としては、低出力で電源の低コスト化が図れる接触転写方式が採用されている。近年、接触転写方式においては、接触回転型の一次転写ローラ15が多様されている。この一次転写ローラ15には、回路の簡素化のため定電圧制御された一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。これにより、感光ドラム1上のトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ15から適正な電荷が付与され中間転写ベルト9上に静電的に一次転写される。
【0005】
一次転写ローラ15は、その抵抗値が1×10〜1×1010Ω程度の値に調整されるが、近年提案されている一次転写ローラ15は、図14に示すように、導電性の芯金15aの外周面に弾性層15bを設けて構成し、この弾性層15bに導電性を持たせるようにしている。一次転写ローラ15はこの導電性の持たせ方により、電子導電性とイオン導電性との2種類に大きく分けられる。
【0006】
前者の電子導電性の一次転写ローラ15は、図14に示す弾性層15bに導電性フィラーを分散させたものである。例としては、カーボンや金属酸化物等の導電性フィラーを分散させたEPDMローラやウレタンローラを挙げることができる。
【0007】
一方、後者のイオン導電性の一次転写ローラ15は、弾性層15bにイオン導電系の材料を含むものである。例としては、ウレタン等の材料自体に導電性を持たせたものや、界面活性剤を弾性層15bに分散させたものが挙げられる。
【0008】
また、一次転写ローラ15の抵抗は、画像形成装置本体内の温湿度や通電時間に応じて変動しやすいことが知られている。このため、一次転写ローラ15の抵抗変動が発生すると上述の一次転写部N1において適正な電荷を付与することができず、一次転写不良が発生するおそれがある。
【0009】
そこで、例えば特許文献1では、転写材が転写部に突入直後に所望の電流値になるように転写バイアスを調整している。
【0010】
しかし、転写材の搬送速度が速くなると転写バイアスの最適化が間に合わず、転写材先端が転写不良を起こすという問題があった。
【0011】
また、特許文献2では、温湿度センサの検知結果に基づいて転写バイアスを設定している。
【0012】
しかし、通電による抵抗変動分までの予測は困難であるという問題があった。
【0013】
さらに、特許文献3では、画像形成(作像)直前に一次転写ローラに印加する転写バイアスをステップ的に増加させ所望の転写電流になったときの転写バイアスを用いるなどしている。
【0014】
しかし、最初に与える転写バイアスと最適な転写バイアスとの差が大きいと時間がかかり、なかなか画像形成工程に入らず時間がかかるという問題があった。
【0015】
そこで、一次転写ローラ15の抵抗変動に起因する一次転写不良の発生を防止するために、一次転写ローラ15に印加する転写バイアスと一次転写部N1に流れる電流との関係を測定し、その測定結果に応じて一次転写ローラ15に印加する一次転写バイアスを適正に制御する方法が採用されている。
【0016】
上述の一次転写バイアスは、次のようにして求める。まず、画像形成工程直前の前回転工程中に、一次転写ローラ15から感光ドラム1に、定電圧制御された定電圧を印加して、そのときの電流値を検出する。これから一次転写ローラ15に印加する電圧と一次転写部N1に流れる電流の関係を求める。そして、画像形成工程の一次転写時にその電圧と電流の関係に基づいて、一次転写ローラ15に一次転写バイアスを印加するのである。こうして上述の一次転写部N1において適正な電荷を付与することが可能となる。つまり、一次転写ローラ15から適正な一次転写電流を流すことが可能となる。
【0017】
前述の図13に示す画像形成装置のように、4色のそれぞれの色のトナー像を中間転写ベルト9に一次転写しようとした場合、一次転写部N1に付与する電荷量は各色で異なる。各色毎に適正な一次転写バイアスを設定して電荷を付与しなければならない。つまり各色で適正な一次転写電流を流さなければならない。
【0018】
例えば、図15に示すように、画像形成工程直前の前回転工程中に、一次転写ローラ15に1000V,2000Vを印加し、そのときの電流値を検出する。いま、イエロー(Y)のトナー像の適正な一次転写電流が20μAの場合、図15に示すように電圧と電流の関係のプロットから内挿して1500Vの一次転写バイアスを決定することができる。次いでマゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)のトナー像に対する一次転写バイアスも同様に各色毎に決定し、それぞれ一次転写ローラ15に印加する。
【0019】
転写バイアスの精度を挙げるためには、一次転写ローラ15が1周している間は同じ電圧を印加してそのときに検出される電流値の平均値を取ってプロットすることが好ましい。さらに、図15で説明した内挿の精度を高めるためには、2水準のバイアスの間隔が、図15に示すように1000V,2000Vと広いよりも、例えば図16に示すように1300V,1700Vと狭い方がより好ましい。つまり、2水準のバイアスの間隔が狭い方が、一次転写バイアスの決定の精度が高くなる。
【0020】
しかし、他色の適正な一次転写電流が25μAの場合、図16のままだと内挿することが不可能になってしまうので、図17のように少なくとも3水準以上の電圧を印加して電流を検出し、一次転写部N1における電圧と電流の関係を求めるのが望ましい。
【0021】
【特許文献1】
特開2002−6653号公報
【特許文献2】
特開平10−133495号公報
【特許文献3】
特開平5−6112号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例のように、画像形成工程直前の前回転工程中に1300V,1700V,2100Vの3水準の電圧を一次転写ローラ15に印加しようとすると、1水準につき一次転写ローラ15を1回転する必要があるので、少なくとも画像形成工程前までに一次転写ローラ15を3回転させる時間を要する。このため、動作を開始してから転写材P上に初めて画像が画像形成されるまでに時間がかかり生産性が低下するという問題があった。
【0023】
これを回避するために、画像形成工程を含まない他工程中に前もって上述の3水準の電圧を印加して一次転写部N1での電圧と電流の関係を求めておくことが考えられるが、前もって電圧と電流の関係を求めた時点と、実際の画像形成を行う時点での画像形成装置本体内の温湿度が変動している場合には、画像形成時とその他工程中では一次転写部N1での電圧と電流との関係が異なってしまうので、所望の一次転写電流を出力できずに一次転写不良が発生するという問題があった。なお、このような問題は、一次転写に限らず二次転写においても発生する問題であり、さらには上述のカラーの画像形成装置に限定されるものではなく、一般的なモノカラー(白黒)の画像形成装置においても発生する問題である。
【0024】
そこで、本発明は、生産性を低下させることなく、しかも転写不良の発生を防止するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、回転可能な像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、前記転写手段は、前記像担持体に当接されて前記像担持体との間に転写材が挿通される転写部を形成する転写帯電器と、前記転写帯電器にバイアスを印加して前記像担持体上のトナー像を前記転写材上に転写させる転写バイアス印加電源と、前記転写バイアス印加電源が前記転写帯電器に印加するバイアスを制御する制御手段と、前記転写バイアス印加電源の出力値を検出する転写出力検出手段とを有し、画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記転写バイアス印加電源によって前記転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記転写バイアス印加電源の出力値を前記転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記転写バイアス印加電源が前記転写帯電器に印加する転写バイアスを前記制御手段によって制御する、ことを特徴とする。
【0026】
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記転写出力検出手段は電流値を検出する、ことを特徴とする。
【0027】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0028】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記転写出力検出手段は電圧値を検出する、ことを特徴とする。
【0029】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0030】
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、ことを特徴とする。
【0031】
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、ことを特徴とする。
【0032】
請求項8に係る発明は、回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記第1の像担持体を形成する露光手段と、前記第1の像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記第1の像担持体上に形成されたトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持体上に転写されたトナー像を転写材に転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、前記第1の転写手段は、前記第1の像担持体との間に前記第2の像担持体を挟持して第1の転写部を形成する第1の転写帯電器と、前記第1の転写帯電器にバイアスを印加して前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写させる第1の転写バイアス印加電源と、前記第1の転写バイアス印加電源が前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを制御する第1の制御手段と、前記第1の転写バイアス印加電源の出力値を検出する第1の転写出力検出手段とを有し、画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記第1の像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記第1の像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記第1の転写バイアス印加電源によって前記第1の転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記第1の転写バイアス印加電源の出力値を前記第1の転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記第1の転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記第1の転写バイアス印加電源が前記第1の転写帯電器に印加する第1の転写バイアスを前記第1の制御手段によって制御する、ことを特徴とする。
【0033】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の画像形成装置において、前記第1の制御手段は、前記第1の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記第1の転写出力検出手段は電流値を検出する、ことを特徴とする。
【0034】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0035】
請求項11に係る発明は、請求項8に記載の画像形成装置において、前記第1の制御手段は、前記第1の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記第1の転写出力検出手段は電圧値を検出する、ことを特徴とする。
【0036】
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0037】
請求項13に係る発明は、請求項8ないし12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第1の転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、ことを特徴とする。
【0038】
請求項14に係る発明は、請求項8ないし13のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、ことを特徴とする。
【0039】
請求項15に係る発明は、回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記第1の像担持体を形成する露光手段と、前記第1の像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記第1の像担持体上に形成されたトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持体上に転写されたトナー像を転写材に転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、前記第2の転写手段は、前記第2の像担持体との間に転写材が挿通される第2の転写部を形成する第2の転写帯電器と、前記第2の転写帯電器にバイアスを印加して前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材上に転写させる第2の転写バイアス印加電源と、前記第2の転写バイアス印加電源が前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを制御する第2の制御手段と、前記第2の転写バイアス印加電源の出力値を検出する第2の転写出力検出手段とを有し、画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記第1の像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記第1の像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記第2の転写バイアス印加電源によって前記第2の転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記第2の転写バイアス印加電源の出力値を前記第2の転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記第2の転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記第2の転写バイアス印加電源が前記第2の転写帯電器に印加する第2の転写バイアスを前記第2の制御手段によって制御する、ことを特徴とする。
【0040】
請求項16に係る発明は、請求項15に記載の画像形成装置において、前記第2の制御手段は、前記第2の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記第2の転写出力検出手段は電流値を検出する、ことを特徴とする。
【0041】
請求項17に係る発明は、請求項16に記載の画像形成装置において、定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0042】
請求項18に係る発明は、請求項15に記載の画像形成装置において、前記第2の制御手段は、前記第2の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記第2の転写出力検出手段は電圧値を検出する、ことを特徴とする。
【0043】
請求項19に係る発明は、請求項18に記載の画像形成装置において、定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、ことを特徴とする。
【0044】
請求項20に係る発明は、請求項15ないし19のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第2の転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、ことを特徴とする。
【0045】
請求項21に係る発明は、請求項15ないし20のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、ことを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0047】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式の単色(白黒)のレーザビームプリンタであり、同図はその概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【0048】
同図に示すレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という。)は、像担持体として回転ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)を備えている。
【0049】
感光ドラム1は、導電性を有する円筒状のドラム基体(例えば、アルミニウム製のシリンダ)の外周面(表面)に感光層を設けて構成されている。感光層としては、例えばOPC(有機光半導体)やa−Si(アモルファスシリコン)等を使用することができる。感光ドラム1には、ドラムヒータ34が設けてある。このドラムヒータ34は、感光ドラム1の表面付近の温度を一定に保ちその雰囲気中の水分量を調整し、安定した静電潜像を形成するために配置されている。
【0050】
感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)回転駆動される。
【0051】
感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電器(帯電手段)2、露光装置(露光手段)3、現像装置(現像手段)8、転写手段、ドラムクリーナ(クリーニング手段)19等が配設されている。上述の転写手段は、転写ローラ(転写帯電器)15と、これに転写バイアスを印加する転写バイアス印加電源31と、転写バイアス印加電源31の出力を検出する転写出力検出手段としての電流検出手段30と、転写バイアス印加電源31を制御する制御手段35とを備えている。
【0052】
矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電器2によって帯電される。帯電器2には、帯電バイアス印加電源(不図示)が接続されている。帯電器2は、この帯電バイアス印加電源によって印加された帯電バイアスにより、感光ドラム1表面を所定の極性・電位に一様に一次帯電する。
【0053】
帯電後の感光ドラム1表面は、露光装置3によって静電潜像が形成される。露光装置3としては、例えば、レーザビームスキャナが使用される。レーザビームスキャナは、イメージスキャナ(不図示)や、コンピュータ等の外部機器(不図示)から入力される画像情報に対応してON/OFF変調されたレーザ光Lを出力して、帯電後の感光ドラム1表面を走査露光する。感光ドラム1表面は、走査露光を受けた部分に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0054】
感光ドラム1表面に形成された静電潜像は、現像装置8によって現像される。現像装置8は、現像剤が収納された現像容器8bと矢印R4方向に回転する現像スリーブ8cとを有している。現像剤としては、トナーからなる一成分現像剤と、トナーとキャリヤとからなる二成分現像剤とのいずれも使用することができる。現像容器8b内の現像剤は、現像スリーブ8c表面に薄層塗布され、現像スリーブ8cの回転よって感光ドラム1に対向する現像位置に搬送される。現像スリーブ8cには、現像バイアス印加電源(不図示)によって現像バイアスが印加される。これにより、現像剤中のトナーが感光ドラム1上の静電潜像に付着され、静電潜像はトナー像として現像される。画像形成装置がレーザビームプリンタの場合は、一般に、静電潜像の走査露光部にトナーを付着させる、いわゆる反転現像が行われる。
【0055】
上述の感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ローラ15によって転写材P(例えば紙、透明フィルム)に転写される。転写材Pは、給紙カセット(不図示)に収納されていて、給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ(不図示)が駆動されることにより、給紙カセット内から1枚ずつ給紙される。給紙された転写材Pは、レジストローラ17により矢印Kp方向に搬送され、感光ドラム1と転写ローラ15との間に形成された当接ニップ部である転写部(転写位置)Nに所定のタイミングで供給される。すなわち、転写部Nに対する転写材Pの供給タイミングは、感光ドラム1上のトナー像の先端部が転写部Nに到達するタイミングと同期するように、レジストローラ17によって制御される。
【0056】
転写部Nに供給された転写材Pは、感光ドラム1と転写ローラ15とによって挟持搬送される。このとき、転写ローラ15には、転写バイアス印加電源31によって、所定に制御された定電圧バイアス(転写バイアス)が印加される。このとき流れる電流は、電流検出手段30によって求める。上述の転写バイアス印加電源31には、制御手段(不図示)が組み込まれていて、転写ローラ15に印加する電圧、又は転写ローラ15に流れる電流を制御できるようになっている。なお、転写バイアス制御については後に詳述する。転写ローラ15には、感光ドラム1上のトナーと逆極性の転写バイアスが印加されることにより、転写部Nにて感光ドラム1上のトナー像が転写材P上に静電的に転写される。
【0057】
転写部Nにおいてトナー像の転写を受けた転写材Pは、感光ドラム1から分離されて、定着装置(不図示)に搬送される。転写材Pは、定着装置において、加熱・加圧されて、表面にトナー像が定着される。
【0058】
一方、トナー像転写後に転写材Pが分離された感光ドラム1は、表面に残った転写残トナーや紙粉等の異物がドラムクリーナ19によって除去され、次の画像形成(作像)に供される。
【0059】
以上で、1枚の転写材Pに対する画像形成が終了する。
【0060】
上述の転写ローラ15は、図14に示すように芯金15aとこれを円筒状に囲繞する弾性ローラ15bとを有している。芯金15aは、導電性を有する金属によって形成されている。一方、弾性ローラ15bは、イオン導電系のソリッドゴム(例えばNBRゴム)によって形成されている。この転写ローラ15は、ローラ表面粗さRaがRa=5.0(μm)以下、抵抗値がN/N(常温常湿:温度24℃、湿度65%RH)において2kV印加したときに10Ωであった。
【0061】
次に転写バイアスの制御方法について説明する。
【0062】
まず最初に、図1で説明した帯電器2と露光装置3と現像装置8によって感光ドラム1の表面電位を調整して、感光ドラム1上にベタ白とベタ黒とを形成する。ここで、ベタ白とは、感光ドラム1上にトナー像がない状態をいい、ベタ黒とは、単位面積当たりのトナー重量が最大になるトナー像をいう。
【0063】
その後、図2(a)に示すように、転写バイアスVtrを振って(変化させて)そのときに流れる転写電流Iを求める。そして転写電流I0が流れてベタ黒が感光ドラム1上から転写材P上に最適に転写されるときの電圧Vtr1を用いてベタ白を転写材Pに転写し、このときの転写電流Itgを求めておく。転写ローラ15の抵抗が変動すると、図2(b)に示すように、その転写電流Itgを流すのに必要な転写バイアスがVtr2に変動するが、その転写バイアスVtr2を用いてベタ白で転写電流Itgが流れれば、ベタ黒を転写材Pに最適に転写できる前述の転写電流I0が流れることが実験的にわかっている。
【0064】
図3に、転写部Nのモデル回路を示す。同図に示すモデル回路は、上述の図2(a)に対応するモデル回路である。すなわち、ベタ白において、転写バイアスがVtr1で転写電流がItg流れる場合のモデル回路である。転写バイアス印加電源31の転写バイアスVtr1は、転写ローラ15、転写材P、感光ドラム1の各電位差VR、Vp、VDpの和(Vtr1=VR+Vp+VDp)になる。したがって、転写材Pが搬送されてこない場合、ベタ白で転写電流Itgを流すのに必要な転写バイアスVtr1’は、Vtr1’=VR+VDpになる。ちなみに、このモデル回路によれば、転写電流Itgが流れるときは、転写材Pの電位差Vpは常に一定になる。
【0065】
そこで、本実施の形態における転写バイアスの制御では、転写材Pを搬送せずに転写ローラ15を感光ドラム1に当接させた状態でベタ白を流し、そのときの転写電流がItg流れる転写バイアス(VR+VDp)をまず先に求める。次に、あらかじめ求めておいた転写電流がItg流れるときの転写材Pの電位差Vpをこの(VR+VDp)に加算する。つまり、(VR+VDp+Vp)を実際の転写材Pが搬送されてきてトナー像を転写する場合の転写バイアスVtrに設定する。
【0066】
本実施の形態のプロセスにおいて詳しく説明すると、図1に示す画像形成装置が画像形成開始の信号を受けていない状態のときに、転写材Pを搬送しない状態で、ベタ白を形成する多回転工程を行い、そのときの転写バイアス印加電源31が印加する転写バイアスをVtr’とする。図4に示すように、転写バイアスVtr’がVtr’1,Vtr’2のときの2水準について転写電流I1,I2を図1に示す電流検出手段30で検出する。この2水準の値はそれぞれ異なるものとする。この際、電流検出の精度をあげるため、少なくとも転写ローラ15が1回転する間は同じ転写バイアス、例えばVtr’1を印加し、転写ローラ15が1回転する間に8ポイントの電流を検出し、これらの平均をとることにより、転写バイアスVtr’1を印加したときに流れる転写電流I1とする。転写バイアスVtr’2を印加したときに流れる電流I2も同様にして求める。このようにして図4に示すような転写バイアスVtr’と転写電流Iの関係を求める。
【0067】
次に、画像形成装置が画像形成開始の信号を受けた場合、まず転写材Pを搬送せずにベタ白を形成する前回転工程中に前述の転写バイアスVtr’1を印加する。そして、このとき電流I1’を電流検出手段30で前述の多回転工程時と同様に検出する。この結果に基づいて図4に示す転写バイアスVtr’と転写電流I1’の関係を、図5に示すように調整する。図5に示す直線は、図4に示す転写電圧Vtr’1,Vtr’2とそのときの電流I1,I2の関係の直線式を、図4の電流の変動分である(I1−I1’)だけ平行移動させている。このように平行移動させてよい理由としては、ドラムヒータが転写ローラ15に対して比較的近い位置にあるので、転写ローラ15の周りの雰囲気の温度と水分量の変動が小さい点や、前回転工程毎に前述のVtr’1とI1’を検出するので、前回転工程毎の転写部Nのインピーダンスの変動が小さい点などが挙げられる。このような理由から、図4の直線式を平行移動させても充分であるといえる。
【0068】
そして、図5に示すように2つプロットされた、すなわちそれぞれ異なる2水準の転写バイアスVtr’と転写電流Iとの関係から転写電流Itgが流れるように内挿計算して転写バイアスVtr’tgを算出する。
【0069】
その算出式は、
Figure 2004252011
である。
【0070】
前述したとおり、転写バイアスVtr’tgは、転写材Pがないときにベタ白を形成して転写電流Itgを流すのに必要な転写バイアス(VR+VDp)なので、実際に転写材Pを流して転写材P上に感光ドラム1上のベタ白を転写するのに必要な転写バイアスVtrは、前述した転写電流Itgが流れるときの転写材Pの電位差Vpを前述のVtr’tgに加算する。つまり、Vtr=Vtr’tg+Vpとし、以上の計算が終了した後で、感光ドラム1上のトナー像の転写材P上への転写を、転写ローラ15に前述の転写バイアスVtr=Vtr’tg+Vpを印加して行う。この転写バイアスのとき、単位面積当たりの重量が最大のトナー像であるベタ黒が感光ドラム1上にあっても、前述のベタ黒の転写に必要な転写電流I0が流れるので転写材P上に最適に転写できる。
【0071】
画像形成開始の信号を画像形成装置が受けてから転写部Nの転写バイアスと転写電流との関係を求めるのに、従来例では少なくとも転写ローラ15の2回転分の時間を要していたのに対し、本実施の形態では1回転分の時間に短縮できた。つまり、画像形成開始の信号を受けてから転写材Pにトナー像が転写されて定着されるまでの工程の時間を短縮することができた。
【0072】
<実施の形態2>
本実施の形態は、本発明をカラーの画像形成装置に適用したものである。
【0073】
図6は、本発明が適用された4色フルカラーの画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【0074】
同図に示す画像形成装置は、第1の像担持体としてドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動される。
【0075】
感光ドラム1は、その表面が帯電器(帯電手段)2によって所定の極性・電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1表面は、露光装置(露光手段)3によって画像情報に基づいた露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。感光ドラム1の内側には、ドラムヒータ34が配設されている。このドラムヒータ34は、感光ドラム1の表面付近の温度を一定に保ちその雰囲気中の水分量を調整し、安定した静電潜像を形成するためのものである。
【0076】
感光ドラム1の回転方向に沿っての露光装置3の下流側には、現像装置(現像手段)8が配設されている。現像装置8は、矢印R2方向に回転可能なロータリ8aと、これに搭載された4個の現像器、すなわちイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナーを収納した現像器4,5,6,7とを有している。現像装置8は、ロータリ8aの回転によって現像に供される現像器が感光ドラム1表面に対向する現像位置に配置されるようになっている。すなわち、感光ドラム1上に順次に形成された各色用の静電潜像は、これら現像器4、5、6、7によって順次に現像されて、それぞれの色のトナー像となる。
【0077】
本実施の形態においては、感光ドラム1は、正の帯電特性を有するもの(例えば、アモルファスシリコン)が使用されている。すなわち、感光ドラム1は、帯電器2によってその表面が正極性に帯電されるようになっている。また、現像は正規現像方式にて行われる。したがって、使用されるトナーはすべて負極性に帯電するタイプのものである。
【0078】
感光ドラム1の回転方向に沿っての現像装置8の下流側には、第2の像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)9が配設されている。中間転写ベルトは、複数のローラ10〜14に掛け渡されるとともに、矢印R3方向に回転駆動される。本実施の形態においては、ローラ10,11は一次転写部(第1の転写部)N1の近傍に配置されて一次転写部N1において中間転写ベルト9を平坦にする金属製の従動ローラである。またローラ12は中間転写ベルト9の張力を一定に調整するテンションローラ、ローラ14は中間転写ベルト9の駆動ローラ、ローラ13は二次転写用の二次転写対向ローラである。特に、本実施の形態では、図6に示すように、ローラ10,12〜14は接地され、一方、ローラ11は非接地に配設されている。
【0079】
上述の中間転写ベルト9は、本実施の形態では、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、塩化ビニル等の樹脂、又は各種ゴム等に帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させた材料によって、その体積抵抗率が1×10〜1×1013Ω・cm、厚みが0.07〜0.1mmとなるように形成されている。
【0080】
さらに、中間転写ベルト9における感光ドラム1に対向する一次転写部N1において、中間転写ベルト9の裏面側には、一次転写ローラ(第1の転写帯電器)15が配設されている。一次転写ローラ15には、第1の電流検出手段(第1の転写出力検出手段)30、第1の転写バイアス印加電源31、第1の制御手段35が接続されている。感光ドラム1上に順次に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ15に、トナーの帯電極性と逆極性の正極性の一次転写バイアスを印加することで、中間転写ベルト9上に順次に一次転写されて重ね合わされる。感光ドラム1の回転方向に沿っての一次転写部N1の下流側には、ドラムクリーナ19が配設されている。ドラムクリーナ19は、一次転写後に感光ドラム1表面に残留したトナー(残留トナー)を除去するものである。
【0081】
また、転写材Pの搬送経路に面した中間転写ベルト9の二次転写部(第2の転写部)N2には、二次転写ローラ16が中間転写ベルト9のトナー像担持面側に圧接配置されている。二次転写ローラ16は、対向電極としての上述の二次転写対向ローラ13との間に中間転写ベルト9を挟持している。二次転写ローラ16には、電流検出手段32、第2の転写バイアス印加電源33、第2の制御手段36が接続されている。二次転写ローラ16には、第2の転写バイアス印加電源33によってトナーの帯電極性と逆極性の二次転写バイアスが印加される。これにより中間転写ベルト9上の4色のトナー像が、一括で二次転写される。さらに、二次転写部N2の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト9上に残留したトナー(残留トナー)を除去するベルトクリーナ(クリーニング手段)21が設けられている。なお、上述の二次転写ローラ16及びベルトクリーナ21は、中間転写ベルト9に対して接離可能に配設されており、複数色のカラー画像が形成される場合には、最終色前のトナー像が二次転写ローラ16及びベルトクリーナ21を通過するまでは中間転写ベルト9から離間されるようになっている。
【0082】
本実施の形態においては、転写材Pは、レジストローラ17によって一旦位置決め停止された後、所定のタイミングで二次転写部N2に供給されるようになっている。さらに、二次転写後の転写材Pは、搬送部材(不図示)によって定着装置(不図示)に搬送され、この定着装置によって表面にトナー像が溶融固着されて定着される。これにより、4色フルカラーの画像形成が終了する。
【0083】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の画像形成プロセスについてさらに説明する。まず、感光ドラム1は、その表面が帯電器2によって帯電される。帯電後の感光ドラム1表面は、露光装置3によって静電潜像の書き込みが行われる。そして、この静電潜像は、その静電潜像に対応した現像器によって現像される。これは、例えば感光ドラム1上に書き込まれた静電潜像がイエローの画像情報に対応したものであれば、この静電潜像はイエローのトナーを内包する現像器4で現像される。これにより感光ドラム1上にはイエローのトナー像が形成される。そして、感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト9とが接する一次転写部N1で感光ドラム1から中間転写ベルト9表面に一次転写される。一方、一次転写後に感光ドラム1上に残留したトナーはドラムクリーナ19によって除去される。
【0084】
ここで、単色の画像を形成する場合には、中間転写ベルト9に一次転写されたトナー像を直ちに転写材Pに二次転写する。これに対して、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光ドラム1上でのトナー像の形成、及びこのトナー像の一次転写の工程を、それぞれ色数分だけ繰り返さす。例えば、4色のトナー像を重ね合わせた4色フルカラーの画像を形成する場合には、感光ドラム1上にはその1回転毎にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー像が形成され、これらトナー像は順次に中間転写ベルト9に一次転写される。一方、中間転写ベルト9は、最初に一次転写されたイエローのトナー像を表面に担持したまま感光ドラム1と同一周期で回転し、1回転毎にマゼンタ,シアン,ブラックのトナー像が順次に一次転写される。これにより、中間転写ベルト9上には4色のトナー像が重ね合わされる。
【0085】
このようにして中間転写ベルト9に一次転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト9の回動に伴って二次転写部N2へと搬送される。一方、転写材Pはレジストローラ17にて所定のタイミングで二次転写部N2へと供給され、二次転写対向ローラ13に対して二次転写ローラ16が転写材Pを狭持する。すると、二次転写部N2では、二次転写ローラ16と二次転写対向ローラ13との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト9に担持されている4色のトナー像が二次転写部N2において、転写材P上に一括で静電的に二次転写される。その後、転写材Pは、搬送部材(不図示)を経て定着装置(不図示)へと搬送される。転写材Pは、定着装置によって加熱・加圧され、表面にトナー像が定着される。一方、二次転写部N2を通過した中間転写ベルト9の像担持面側は、ベルトクリーナ21によってクリーニングされる。
【0086】
以上により、1枚の転写材Pに対する4色フルカラーの画像形成が終了する。
【0087】
次に、前述の一次転写ローラ15と二次転写ローラ16に印加する一次転写バイアスと二次転写バイアスの制御について説明する。
【0088】
まず一次転写バイアスの制御について説明する。
【0089】
最初に、図6で説明した帯電器2と露光装置3で調整して感光ドラム1上に所定の表面電位を形成し、例えばイエローの現像器4を用いて、トナー像のないベタ白と単位面積当たりのイエロートナーの重量が最大になるトナー像であるベタ黒を形成する。図7(a)に示すように一次転写バイアスVtr1を振って(変化させて)そのときに流れる一次転写電流Iを求める。そして転写電流I0yが流れてベタ黒が感光ドラム1上から中間転写ベルト9上に最適に転写されるときの電圧Vtr1(1)を用い、ベタ白を中間転写ベルト9上に一次転写し、そのときの一次転写電流Itgyを求めておく。一次転写ローラ15の抵抗が変動すると、図7(b)に示すように、そのItgyの一次転写電流を流すのに必要な一次転写バイアスがVtr1(2)に変動するが、その一次転写バイアスVtr1(2)を用いてベタ白で一次転写電流Itgyが流れれば、ベタ黒を中間転写ベルト9上に最適に転写できる前述の一次転写電流I0yが流れることが実験的にわかっている。
【0090】
同様のことが、イエロー以外の他の色トナー、すなわちマゼンタ,シアン,ブラックのトナーについても言える。したがって、各色でI0y,I0m,I0c,I0kの電流が流れて感光ドラム1上のベタ黒が中間転写ベルト9上に最適に転写するときの各色の一次転写バイアスでベタ白の一次転写電流を求めると、イエローのItgy,マゼンタのItgm,シアンのItgc,ブラックのItgkが求まる。
【0091】
本実施の形態のプロセスにおいて詳しく説明すると、図6に示す画像形成装置が画像形成開始の信号を受けていない状態のときに、転写材Pを搬送しないで、ベタ白を形成しつつ空回転を行う多回転工程を行い、そのときに印加する一次転写バイアスをVtr1とする。図8に示すように、一次転写バイアスVtr1がVtr1(1),Vtr1(2),Vtr1(3)のときの転写電流I1,I2,I3を、図6に示す電流検出手段30で検出する。この際、電流検出の精度を上げるため、少なくとも一次転写ローラ15が1回転する間は同じ転写バイアス、例えばVtr1(1)を印加し、転写ローラ15が1回転する間に8ポイントの電流を検出し、それらの平均をとることにより、一次転写バイアスVtr(1)を印加したときに流れる一次転写電流I1とする。同様に一次転写バイアスVtr1(2),Vtr1(3)を印加した時に流れる一次転写電流I2,I3もこのようにして求める。このようにして図8に示すような一次転写バイアスVtr1と一次転写電流Iの関係を求める。
【0092】
次に画像形成開始の信号を本実施の形態の画像形成装置が受けた場合、まず転写材Pを搬送せずにベタ白を形成する前回転工程中に前述の一次転写バイアスVtr1(2)を印加し、そのときの電流I2’を電流検出手段30で前述の多回転工程時と同様に検出する。この結果に基づいて図8の一次転写バイアスVtr1と一次転写電流の関係を図9のように調整する。この図9に示す直線は、図8に示す直線式を電流の変動分である(I2−I2’)だけ平行移動させている。この理由としては、ドラムヒータ34が一次転写ローラ15の比較的近傍に配置されているので、転写ローラ15周りの雰囲気の温度と水分量の変動が小さい点や、前回転工程毎に前述のVtr1’(2)とI2’を検出するので、前回転工程毎の一次転写部N1のインピーダンスの変動が小さい点などが上げられる。このような理由により、図8の直線式を平行移動させても充分であるといえる。
【0093】
そして、図9に示す3つプロットされた一次転写バイアスVtr1と一次転写電流Iとの関係から一次転写電流Itgy,Itgm,Itgc,Itgkが流れるように内挿計算して各色の一次転写バイアスVtr1y,Vtr1m,Vtr1c,Vtr1kを算出する。
【0094】
その算出式は、
Figure 2004252011
である。算出されたこの各色の一次転写バイアスVtr1y,Vtr1m,Vtr1c,Vtr1kを用いれば、単位面積当たりの重量が最大のトナー像であるベタ黒が感光ドラム上にあっても、前述の各色のベタ黒の転写に必要な各色の一次転写電流I0y,I0m,I0c,I0kが流れるので転写材P上に最適に転写できる。
【0095】
画像形成開始の信号を画像形成装置が受けてから一次転写部N1の一次転写バイアスと一次転写電流Iの関係を出すのに、従来例では少なくとも転写ローラ15の3回転分の時間を要していたのに対し、本実施の形態では1回転分の時間に短縮できた。つまり、画像形成開始の信号を受けてから転写材Pにトナー像が転写されて定着されるまでの工程の時間を短縮することができた。
【0096】
次に二次転写のバイアスの制御について説明する。
【0097】
まず最初に、図6で説明した帯電器2と露光装置3で調整して感光ドラム1上に所定の表面電位を形成し、中間転写ベルト9上で単位面積当たりのトナーの重量が最大になるトナー像であるベタ黒を形成するように、前述の一次転写バイアスVtr1y,Vtr1m,Vtr1c,Vtr1kで一次転写を行う。そして二次転写電流I02が流れてベタ黒が中間転写ベルト9上から転写材P上に最適に二次転写されるときの二次転写バイアスVtr2を用い、トナーがないベタ白を転写材P上に二次転写し、そのときの二次転写電流I2tgを求めておく。二次転写ローラ16の抵抗が変動して二次転写電流I2tgを流すための二次転写バイアスが変動しても、前述までと同様、ベタ白で二次転写電流I2tgが流れれば、中間転写ベルト9上のベタ黒を転写材P上に最適に転写できる二次転写電流I02が流れることが実験的に分かっている。
【0098】
次にベタ白のときで転写バイアスがVtr2で転写電流がI2tg流れる場合、この二次転写部N2をモデル回路で表すと、図10のようになる。二次転写バイアスVtr2は二次転写ローラ16、転写材P、中間転写ベルト9の各電位差VR、Vp、Vbの和(Vtr1=VR+Vp+Vb)になる。二次転写ローラ16の対向電極としての二次転写対向ローラ13は接地された金属であるので、電位差はほぼゼロである。したがって、転写材Pが搬送されてこない場合でベタ白で二次転写電流I2tgを流すのに必要な二次転写バイアスVtr2’は(VR+Vb)になる。ちなみこのモデル回路によれば、二次転写電流I2tgが流れるときは転写材Pの電位差Vpは常に一定になる。
【0099】
そこで、本実施の形態の二次転写バイアスの制御では、転写材Pを搬送せずに二次転写ローラ16を感光ドラム1に当接した状態でベタ白を流し、そのときの二次転写電流がI2tg流れる二次転写バイアス(VR+Vb)をまず先に求める。次に、あらかじめ求めておいた二次転写電流がI2tg流れるときの転写材Pの電位差Vpをこの(VR+Vb)に加算する。つまり、(VR+Vb+Vp)を実際の転写材Pが搬送されてきて二次転写する場合の二次転写バイアスVtr2に設定する。
【0100】
本実施の形態のプロセスにおいて詳しく説明すると、図6に示す画像形成装置が画像形成開始の信号を受けていない状態のときに、転写材Pを搬送しないでベタ白を形成して空回転する多回転工程を行い、そのときの二次転写バイアスをVtr2’とする。図11のように二次転写バイアスVtr2’がVtr2’(1),Vtr2’(2)のときの転写電流I1,I2を図6に示す電流検出手段32で検出する。この際、電流検出の精度を上げるため、少なくとも二次転写ローラ16が1回転する間は同じ二次転写バイアス、例えばVtr2’(1)を印加し、二次転写ローラ16が1回転する間に8ポイントの電流を検出してそれらの平均をとることにより、二次転写バイアスVtr2’(1)を印加したときに流れる転写電流I1とする。同様に転写バイアスVtr2’(2)を印加したときに流れる電流I2もこのようにして求める。このようにして図11に示すような二次転写バイアスVtr2’と二次転写電流Iの関係を求める。
【0101】
次に画像形成開始の信号を画像形成装置が受けた場合、まず転写材Pを搬送せずにベタ白を形成する前回転工程中に前述の転写バイアスVtr2’(1)を印加し、そのときの電流I1’を電流検出手段32で前述の多回転工程時と同様に検出する。この結果に基づいて図11の二次転写バイアスVtr2’と二次転写電流Iとの関係を図12に示すように調整する。この図12に示す直線は図11の直線式を電流の変動分である(I1−I1’)だけ平行移動させている。前回転工程毎に前述のVtr2’(1)とI1’を検出するので、前回転工程毎の転写部のインピーダンスの変動は小さく、図11の直線式を平行移動させても充分であった。そして、図12に示すように、2つプロットされた、二次転写バイアスVtr2’と二次転写電流Iとの関係から二次転写電流I2tgが流れるように内挿計算して二次転写バイアスVtr2’tgを算出する。
【0102】
その算出式は、
Figure 2004252011
である。
【0103】
前述したとおり二次転写バイアスVtr2’tgは、転写材Pがないときにベタ白を形成して二次転写電流I2tgを流すのに必要な二次転写バイアス(VR+Vb)なので、実際に転写材Pを流して転写材P上に中間転写ベルト9上のベタ白を二次転写するのに必要な二次転写バイアスVtr2は、前述した二次転写電流I2tgが流れるときの転写材Pの電位差Vpを前述のVtr2’tgに加算した。つまり、
Vtr2=Vtr’tg+Vp
とした。
【0104】
以上の計算が終了した後で、中間転写ベルト9上のトナー像の転写材P上への二次転写を、二次転写ローラ16に前述の二次転写バイアスVtr2=Vtr2’tg+Vpを印加して行う。この二次転写バイアスのとき、中間転写ベルト9上で単位面積当たりの重量が最大のトナー像であるベタ黒があっても、前述のベタ黒の二次転写に必要な二次転写電流I02が流れるので転写材P上に最適に転写できる。
【0105】
画像形成開始の信号を画像形成装置が受けてから二次転写部N2の二次転写バイアスと二次転写電流との関係を出すのに、従来例では少なくとも二次転写ローラ16の2回転分の時間を要していたのに対し、本実施の形態では1回転分の時間に短縮できた。つまり、画像形成開始の信号を受けてから転写材Pにトナー像が二次転写されて定着されるまでの工程の時間を短縮することができた。
【0106】
本実施の形態では一次転写バイアスも二次転写バイアスを適性に保ちつつ、画像形成開始の信号を本実施の形態の画像形成装置が受けてから転写材Pにトナー像が定着されるまでの時間を短縮できた。
【0107】
以上の実施の形態においては、実施の形態1における像担持体又は実施の形態2における第1の像担持体がドラム型の感光ドラムである場合を例に説明したが、これに代えて、ベルト状の感光ベルトを使用してもよい。また、実施の形態2における第2の像担持体としてベルト状の中間転写体である中間転写ベルトを例に説明したが、中間転写体としてはこれに代えてドラム状の中間転写ドラムを使用することもできる。
【0108】
以上の実施の形態1,2において、転写バイアス,一次転写バイアス,二次転写バイアスは、定電流制御する場合を例に説明したが、これに代えて定電圧制御するようにしてもよい。ただし、この場合には、転写出力検出手段として、図1に示す電流検出手段30、図6に示す第1の電流検出手段30,第2の電流検出手段32に代えて、それぞれ電圧検出手段を設けるものとする。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、多回転工程中に、トナー像を最適に転写するための転写バイアスと転写電流との関係を求めておき、画像形成工程中には、その関係を補正するようにしたので、トナー像の転写を最適転写バイアスで行うことができ、しかも画像形成についての生産性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】(a)は転写電流I0が流れてベタ黒が感光ドラム上から転写材上に最適に転写されるときの電圧Vtr1を用いてベタ白を転写材に転写したときの転写電流Itgを説明する図である。
(b)は転写ローラの抵抗が変動して、その転写電流Itgを流すのに必要な転写バイアスがVtr2に変動するが、その転写バイアスVtr2を用いてベタ白で転写電流Itgが流れれば、ベタ黒を転写材に最適に転写できること説明する図である。
【図3】転写部のモデル回路を示す図である。
【図4】転写バイアスVtr’と転写電流Iとの関係を示す図である。
【図5】図4に示す転写バイアスVtr’と転写電流Iの関係を、調整した状態を示す図である。
【図6】実施の形態2に係る画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【図7】(a)はイエローのトナーについて、一次転写電流I0yが流れてベタ黒が感光ドラム上から転写材上に最適に転写されるときの一次転写バイアスVtr1(1)を用いてベタ白を転写材に転写したときの転写電流Itgyを説明する図である。
(b)はイエローのトナーについて、一次転写ローラの抵抗が変動して、その一次転写電流Itgyを流すのに必要な転写バイアスがVtr1(2)に変動するが、その転写バイアスVtr1(2)を用いてベタ白で転写電流Itgyが流れれば、ベタ黒を転写材に最適に転写できること説明する図である。
【図8】一次転写バイアスVtr1と一次転写電流Iとの関係を示す図である。
【図9】図8に示す一次転写バイアスVtr1と一次転写電流Iの関係を、調整した状態を示す図である。
【図10】二次転写部のモデル回路を示す図である。
【図11】二次転写バイアスVtr2’と二次転写電流Iとの関係を示す図である。
【図12】図11に示す二次転写バイアスVtr2’と二次転写電流Iの関係を、調整した状態を示す図である。
【図13】従来の画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【図14】転写ローラの構成を示す斜視図である。
【図15】従来の画像形成装置において、転写バイアスVtrと転写電流との関係を示す図である。
【図16】2水準のバイアスでは、内挿ができないようすを説明する図である。
【図17】3水準のバイアスで、内挿を行うようすを説明する図である。
【符号の説明】
1 像担持体、第1の像担持体(感光ドラム)
2 帯電手段(帯電器)
3 露光手段(露光装置)
4 イエローの現像器
5 マゼンタの現像器
6 シアンの現像器
7 ブラックの現像器
8 現像手段(現像装置)
9 第2の像担持体(中間転写体、中間転写ベルト)
15 転写帯電器(転写ローラ)、第1の転写帯電器(第1の転写ローラ)
16 第2の転写帯電器(第2の転写ローラ)
30 転写出力検出手段(電流検出手段)、第1の転写出力検出手段(第1の電流検出手段)
31 転写バイアス印加電源、第1の転写バイアス印加電源
32 第2の転写出力検出手段(第2の電流検出手段)
33 第2の転写バイアス印加電源
35 制御手段、第1の制御手段
36 第2の制御手段
N 転写部
N1 第1の転写部(一次転写部)
N2 第2の転写部(二次転写部)
P 転写材(紙、透明フィルム)

Claims (21)

  1. 回転可能な像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    前記転写手段は、
    前記像担持体に当接されて前記像担持体との間に転写材が挿通される転写部を形成する転写帯電器と、
    前記転写帯電器にバイアスを印加して前記像担持体上のトナー像を前記転写材上に転写させる転写バイアス印加電源と、
    前記転写バイアス印加電源が前記転写帯電器に印加するバイアスを制御する制御手段と、
    前記転写バイアス印加電源の出力値を検出する転写出力検出手段とを有し、
    画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記転写バイアス印加電源によって前記転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記転写バイアス印加電源の出力値を前記転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記転写バイアス印加電源が前記転写帯電器に印加する転写バイアスを前記制御手段によって制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記転写出力検出手段は電流値を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記転写出力検出手段は電圧値を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記第1の像担持体を形成する露光手段と、前記第1の像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記第1の像担持体上に形成されたトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持体上に転写されたトナー像を転写材に転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、
    前記第1の転写手段は、
    前記第1の像担持体との間に前記第2の像担持体を挟持して第1の転写部を形成する第1の転写帯電器と、
    前記第1の転写帯電器にバイアスを印加して前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写させる第1の転写バイアス印加電源と、
    前記第1の転写バイアス印加電源が前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを制御する第1の制御手段と、
    前記第1の転写バイアス印加電源の出力値を検出する第1の転写出力検出手段とを有し、
    画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記第1の像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記第1の像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記第1の転写バイアス印加電源によって前記第1の転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記第1の転写バイアス印加電源の出力値を前記第1の転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記第1の転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記第1の転写バイアス印加電源が前記第1の転写帯電器に印加する第1の転写バイアスを前記第1の制御手段によって制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第1の制御手段は、前記第1の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記第1の転写出力検出手段は電流値を検出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の制御手段は、前記第1の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第1の転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記第1の転写出力検出手段は電圧値を検出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  12. 定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、
    ことを特徴とする請求項8ないし12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、
    ことを特徴とする請求項8ないし13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 回転可能な第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電する帯電手段と、帯電後の前記第1の像担持体を形成する露光手段と、前記第1の像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段によって前記第1の像担持体上に形成されたトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体上に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持体上に転写されたトナー像を転写材に転写する第2の転写手段とを備えた画像形成装置において、
    前記第2の転写手段は、
    前記第2の像担持体との間に転写材が挿通される第2の転写部を形成する第2の転写帯電器と、
    前記第2の転写帯電器にバイアスを印加して前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材上に転写させる第2の転写バイアス印加電源と、
    前記第2の転写バイアス印加電源が前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを制御する第2の制御手段と、
    前記第2の転写バイアス印加電源の出力値を検出する第2の転写出力検出手段とを有し、
    画像形成開始信号を受けて行われる画像形成工程中であって、画像形成動作前に前記第1の像担持体の空回転を行う前回転工程時と、画像形成開始信号を受けていない状態で前記前回転工程に先立って前記第1の像担持体の空回転を行う多回転工程時とに、前記第2の転写バイアス印加電源によって前記第2の転写帯電器にバイアスを印加し、そのときの前記第2の転写バイアス印加電源の出力値を前記第2の転写出力検出手段により検出し、前記多回転工程時と前記前回転工程時との検出結果に基づく前記第2の転写部のインピーダンス特性に応じて、前記画像形成工程中に前記第2の転写バイアス印加電源が前記第2の転写帯電器に印加する第2の転写バイアスを前記第2の制御手段によって制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記第2の制御手段は、前記第2の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを定電圧制御し、前記第2の転写出力検出手段は電流値を検出する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 定電圧制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記第2の制御手段は、前記第2の転写バイアス印加電源が前記多回転工程時と前記前回転工程時とに前記第2の転写帯電器に印加するバイアスを定電流制御し、前記第2の転写出力検出手段は電圧値を検出する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  19. 定電流制御されたバイアスが、前記多回転工程時と前記前回転工程時とで異なる、
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記第2の転写帯電器が、ローラ状に形成された転写ローラである、
    ことを特徴とする請求項15ないし19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記多回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づく前記転写部のインピーダンス特性を、前記前回転工程時における前記転写出力検出手段の検出結果に基づいて補整する、
    ことを特徴とする請求項15ないし20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2020085945A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 キヤノン株式会社 画像形成装置

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