JP2002123124A - 抵抗ムラ測定方法及び検査方法 - Google Patents

抵抗ムラ測定方法及び検査方法

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JP2002123124A
JP2002123124A JP2000314326A JP2000314326A JP2002123124A JP 2002123124 A JP2002123124 A JP 2002123124A JP 2000314326 A JP2000314326 A JP 2000314326A JP 2000314326 A JP2000314326 A JP 2000314326A JP 2002123124 A JP2002123124 A JP 2002123124A
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resistance
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Chiemi Kaneko
千恵美 兼子
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材搬送方向上流側部分と下流側部分の抵
抗ムラが互いに異なるように製造されるべき転写ブラシ
について検査し、画質劣化の少ない転写装置や画像形成
装置等を安定して供給することである。 【解決手段】 まず、転写材搬送方向下流側部分10B
よりも転写材搬送方向上流側部分10Aの抵抗ムラの方
が少ないように転写ブラシ10を製造する。この転写ブ
ラシを転写装置10に実装する前に、その転写ブラシの
転写材搬送方向上流側部分10Aに電極15を接触さ
せ、2kVの電圧を印加したその電極を幅方向に移動さ
せながら電流値を測定する。また、転写材搬送方向下流
側部分10Bについても同様に測定する。そして、上流
側部分の最大電流値が10μA以下であり、かつ、下流
側部分の最大電流値が70μAである転写ブラシを合格
品とする。よって、画質劣化に影響を与える上流側部分
の過剰電流が流れにくい転写ブラシを選定し、その転写
ブラシのみを転写装置等に実装することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
されたトナー像を転写材上に転写するための転写電界
を、該像担持体と該転写材との対向領域に形成するため
の転写ブラシにおける転写材搬送方向に直交する幅方向
の抵抗ムラを測定する抵抗ムラ測定方法、並びに、その
転写ブラシを検査する検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の中には、像担持体
表面にトナー像を形成し、そのトナー像を転写材上に直
接転写したり、そのトナー像を中間転写体上に一旦転写
した後に転写材上に転写したりするために、転写ブラシ
を用いるものがある。このような画像形成装置では、転
写材を搬送する転写材搬送部材の裏面に転写ブラシを当
接させ、又は、中間転写体の裏面に転写ブラシを当接さ
せて、その転写ブラシに電圧を印加することにより、像
担持体と、転写材又は中間転写体との対向領域に転写電
界を形成し、像担持体上のトナー像を転写する。転写ブ
ラシは、一般に、中抵抗材料で形成された多数の繊維状
部材からなるブラシ部を導電性板状部材上に設けて形成
されている。そして、この導電性板状部材に、定電流制
御又は定電圧制御された電源装置を接続し、電圧が印加
することにより、上記対向領域に転写電界を形成する。
【0003】ところで、転写ブラシのブラシ部を構成す
る多数の繊維状部材の中に、抵抗値の低いものが混って
いる場合、その部分に過剰電流が流れ、その過剰電流が
流れた部分に対応する転写材上に筋状又は帯状の異常画
像が形成されるおそれがある。このような異常画像によ
る画質劣化は、全ての繊維状部材を適切な抵抗値をもつ
ように形成し、転写材搬送方向におけるブラシ部全域の
抵抗ムラを低く抑えることで抑制することができる。し
かし、これを実現するためには、製造コストが高騰する
という欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記転写ブラシは、一
般に、上記対向領域よりも転写材搬送方向下流側で転写
材搬送部材又は中間転写体の裏面に当接するように配置
される。この場合、本発明者の検討の結果、筋状又は帯
状の異常画像の形成に大きく関与するのは、転写ブラシ
の転写材搬送方向上流側部分における抵抗ムラであり、
転写材搬送方向下流側部分の抵抗ムラは、異常画像の形
成にあまり関与しないことが判明している。そこで、本
出願人は、転写ブラシの転写材搬送方向上流側部分の抵
抗ムラだけを低く抑え、転写材搬送方向下流側部分の抵
抗ムラは、許容範囲を広くとる構成をもつ転写装置及び
画像形成装置を提案している(特願平12−15058
0号)。すなわち、この転写装置等で用いられる転写ブ
ラシは、転写材搬送方向下流側部分の抵抗ムラよりも、
転写材搬送方向上流側部分の抵抗ムラの方が少ない構成
を有する。このような転写装置等によれば、ブラシ全域
の抵抗ムラを低く抑えるのに比べて、その製造コストを
低く抑え、しかも、筋状又は帯状の異常画像による画質
劣化を抑制することができる。
【0005】ところが、転写ブラシを、所望の抵抗ムラ
となるように製造するのは、簡単ではなく、転写材搬送
方向下流側部分の抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側
部分の抵抗ムラの方が少ないという条件を満たす転写ブ
ラシを製造しようとしても、実際には、この条件を満た
さない転写ブラシが製造されることもある。このように
条件を満たさない転写ブラシが製造され、その転写ブラ
シをそのまま転写装置に搭載した場合には、その転写装
置を用いた画像形成装置では、筋状又は帯状の異常画像
による画質劣化を抑制するという効果を奏することがで
きない。よって、このような画像形成装置が市場に出回
ってしまうと、ユーザーからの信頼を失うという結果を
招くおそれがある。
【0006】そのため、転写ブラシを転写装置等に搭載
する前に、その抵抗ムラを測定し、製造された転写ブラ
シが上記条件を満たすか否かを検査することが重要とな
る。しかし、従来の測定方法は、転写ブラシの転写材搬
送方向全域について、幅方向の抵抗ムラを測定するもの
であった。このため、転写ブラシが、転写材搬送方向下
流側部分の抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側部分の
抵抗ムラの方が少ないという条件を満たしているか否か
を検査することができなかった。
【0007】尚、上述では、転写材搬送方向下流側部分
の抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側部分の抵抗ムラ
の方が少ない場合について説明したが、逆に、転写材搬
送方向上流側部分の抵抗ムラよりも転写材搬送方向下流
側部分の抵抗ムラの方が少ないという条件を満たす転写
ブラシを製造する場合にも、同様に、従来の測定方法で
は測定することができない。
【0008】また、上述した説明で用いた抵抗ムラは、
所望の抵抗値と転写ブラシの幅方向における最小抵抗値
との差に関連するものであったが、例えば、幅方向にお
ける抵抗値のバラツキに関する抵抗ムラも、画質劣化を
招く要因となり得る。すなわち、転写ブラシの幅方向に
ついて抵抗値に大きなバラツキがあると、上記対向領域
で形成される転写電界にムラが生じ、転写ムラを発生さ
せて、画像ムラという画質劣化を招くおそれがある。
【0009】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、第1の目的は、転写材搬送方向上流側部分と転
写材搬送方向下流側部分の抵抗ムラが互いに異なるよう
に製造されるべき転写ブラシについて、その抵抗ムラを
適切に測定できる抵抗ムラ測定方法を提供することであ
る。また、第2の目的は、転写材搬送方向上流側部分と
転写材搬送方向下流側部分の抵抗ムラが互いに異なるよ
うに製造されるべき転写ブラシについて検査し、所望の
条件を満たす転写ブラシのみを搭載した転写装置や画像
形成装置等を製造することができる転写ブラシの検査方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、像担持体上に形成された
トナー像を転写材上に転写するための転写電界を、該像
担持体と該転写材との対向領域に形成するための転写ブ
ラシにおける、転写材搬送方向に直交する幅方向の抵抗
ムラを測定する抵抗ムラ測定方法において、転写材搬送
方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分との間で上
記抵抗ムラが異なる上記転写ブラシにおける、一方の部
分の上記抵抗ムラを計測する第1計測工程と、上記転写
ブラシの他の部分の上記抵抗ムラを計測する第2計測工
程とを有することを特徴とするものである。
【0011】この抵抗ムラ測定方法においては、転写材
搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分との間
で、幅方向の抵抗ムラが異なる転写ブラシを測定対象と
し、第1計測工程で、転写ブラシの転写材搬送方向上流
側部分又は転写材搬送方向下流側部分の抵抗ムラを計測
した後、第2計測工程で、残りの部分の抵抗ムラを計測
する。よって、転写材搬送方向上流側部分と転写材搬送
方向下流側部分の各抵抗ムラをそれぞれ測定することが
できる。ここで、抵抗ムラとは、幅方向における各地点
における抵抗値の中の最小抵抗値と所望の抵抗値との差
に関連したものや、幅方向における抵抗値のバラツキに
関したものなど、画質劣化をもたらし得る幅方向におけ
る抵抗値の変化を意味する。このような抵抗ムラは、例
えば、幅方向における各地点でその転写ブラシ部分を流
れる電流を測定することで得ることができる。この抵抗
ムラ測定方法を、例えば、転写ブラシを備えた転写装置
や画像形成装置の製造段階で使用すれば、転写材搬送方
向下流側部分よりも転写材搬送方向上流側部分の方が抵
抗ムラが少ないという条件を満たす転写ブラシを適切に
選定することも可能となる。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1の抵抗
ムラ測定方法において、上記第1計測工程及び上記第2
計測工程では、上記転写ブラシの幅方向における各地点
での抵抗値の中で最小値を計測することを特徴とするも
のである。
【0013】この抵抗ムラ測定方法においては、転写材
搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分の幅方
向における各地点での抵抗値の中で最小値を計測し、こ
の最小値と所望の抵抗値との差に基づいて、各部分にお
ける抵抗ムラを測定する。このような最小抵抗値を測定
することで、転写材搬送方向上流側部分に筋状又は帯状
の異常画像を生じさせる過剰電流が流れる部分をもつ転
写ブラシを特定することが可能となる。
【0014】また、請求項3の発明は、像担持体上に形
成されたトナー像を転写材上に転写するための転写電界
を、該像担持体と該転写材との対向領域に形成するため
の転写ブラシにおける、転写材搬送方向に直交する幅方
向の抵抗ムラを測定する抵抗ムラ測定方法において、転
写材搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分と
の間で、上記抵抗ムラが異なる上記転写ブラシにおけ
る、該転写材搬送方向上流側部分の上記抵抗ムラを計測
する第1計測工程と、上記転写ブラシの転写材搬送方向
全域における上記抵抗ムラを計測する第2計測工程とを
有するものである。
【0015】上記請求項1又は2の抵抗ムラ測定方法で
は、転写ブラシの抵抗ムラを、転写材搬送方向上流側部
分と転写材搬送方向下流側部分とに分けて測定するた
め、これら部分の境目となる部分で、抵抗ムラを測定漏
れが生じることがある。また、ブラシ先端に電極板を接
触させて抵抗ムラを測定する場合には、その電極板の接
触によるブラシの毛倒れにより、上記第1計測工程及び
上記第2計測工程のどちらにも計測されないブラシ部分
が存在することもある。そこで、本請求項の抵抗ムラ測
定方法では、第1計測工程で、転写ブラシの転写材搬送
方向上流側部分の抵抗ムラを計測し、第2計測工程で、
転写材搬送方向全域の抵抗ムラを計測する。これによ
り、例えば、転写材搬送方向下流側部分よりも転写材搬
送方向上流側部分の方が抵抗ムラが少ないという条件を
満たす転写ブラシを選定する場合には、第1計測工程で
計測した転写材搬送方向上流側部分の抵抗ムラが、第2
計測工程で計測した転写材搬送方向全域の抵抗ムラより
も少ないという測定結果に基づいて、転写ブラシの選定
を行うことができる。また、この抵抗ムラ測定方法によ
れば、毛倒れ等による境目部分の測定漏れが生じないの
で、より適切に転写ブラシの選定を行うことが可能とな
る。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項3の抵抗
ムラ測定方法において、上記第1計測工程及び上記第2
計測工程では、上記転写ブラシの幅方向における各地点
での抵抗値の中で最小値を計測することを特徴とするも
のである。
【0017】この抵抗ムラ測定方法においては、上記請
求項2と同様に、転写材搬送方向上流側部分に筋状又は
帯状の異常画像を生じさせる過剰電流が流れる部分をも
つ転写ブラシを特定することが可能となる。
【0018】上記第2の目的を達成するために、請求項
5の発明は、像担持体上に形成されたトナー像を転写材
上に転写するための転写電界を、該像担持体と該転写材
との対向領域に形成するための転写ブラシを、所定の条
件を満たすように製造した後、その転写ブラシが該所定
の条件を満たすか否かを検査する検査方法において、上
記所定の条件は、上記転写材の転写材搬送方向下流側部
分の上記抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側部分の上
記抵抗ムラの方が少ないという条件であり、請求項1又
は2の抵抗ムラ測定方法により、上記転写ブラシの転写
材搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分の上
記抵抗ムラを測定する抵抗ムラ測定工程と、上記抵抗ム
ラ測定工程の測定結果に基づいて、上記所定の条件を満
たす転写ブラシを選定する選定工程とを有することを特
徴とするものである。
【0019】この検査方法においては、上記請求項1又
は2の抵抗ムラ測定方法による測定結果に基づいて、上
記転写材の転写材搬送方向下流側部分の上記抵抗ムラよ
りも転写材搬送方向上流側部分の上記抵抗ムラの方が少
ないという条件を満たすように製造された転写ブラシの
中から、実際にその条件を満たしている転写ブラシを選
定することができる。
【0020】また、請求項6の発明は、像担持体上に形
成されたトナー像を転写材上に転写するための転写電界
を、該像担持体と該転写材との対向領域に形成するため
の転写ブラシを、所定の条件を満たすように製造した
後、その転写ブラシが該所定の条件を満たすか否かを検
査する検査方法において、上記所定の条件は、上記転写
材の転写材搬送方向全域の上記抵抗ムラよりも転写材搬
送方向上流側部分の上記抵抗ムラの方が少ないという条
件であり、請求項3又は4の抵抗ムラ測定方法により、
上記転写ブラシの転写材搬送方向上流側部分と転写材搬
送方向全域の上記抵抗ムラを測定する抵抗ムラ測定工程
と、上記抵抗ムラ測定工程の測定結果に基づいて、上記
所定の条件を満たす転写ブラシを選定する選定工程とを
有することを特徴とするものである。
【0021】この検査方法においては、上記請求項3又
は4の抵抗ムラ測定方法による測定結果に基づいて、上
記転写材の転写材搬送方向下流側部分の上記抵抗ムラよ
りも転写材搬送方向上流側部分の上記抵抗ムラの方が少
ないという条件を満たすように製造された転写ブラシの
中から、実際にその条件を満たしている転写ブラシを選
定することができる。この検査方法では、上記請求項3
又は4の抵抗ムラ測定方法により抵抗ムラを測定するの
で、転写材搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側
部分との境目部分における毛倒れ等による測定漏れが生
じず、より適切に転写ブラシの選定を行うことが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、画像形成装置と
しての電子写真複写機の転写装置で利用される転写ブラ
シの検査方法に適用した一実施形態について説明する。
【0023】図2は、検査対象の転写ブラシを有する電
子写真複写機の概略構成図である。この図において、符
号1は、像担持体のしての感光体ドラムを示し、符号2
は、転写装置を示している。感光体ドラム1は、図示し
ていない画像形成装置本体の機枠に対して回転自在に支
持され、画像形成動作時に図中時計回り方向(図中矢印
Aの方向)に回転駆動される。このとき帯電装置のとし
ての帯電ローラ3により、感光体ドラム1の表面が、所
定の極性(マイナス極性)に均一に帯電される。本実施
形態では、帯電ローラ3による帯電で、感光体ドラム1
の表面電位が−(マイナス)900Vとなる。そして、
その帯電された感光体ドラム表面には、潜像形成装置で
あるレーザ書込ユニット4から照射される光変調された
レーザ光LAが照射され、画像信号に対応する静電潜像
が形成される。この静電潜像部分の表面電位は−100
Vとなり、他の地肌部分の表面電位は、変わらずに−9
00Vである。この静電潜像部分には、現像装置5から
のマイナス極性に帯電されたトナーが静電力により付着
し、感光体ドラム1上にはトナー像が形成される。そし
て、このトナー像は、転写装置2により、転写材である
転写紙P上に転写される。尚、転写後の感光体ドラム1
の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置1
3により除去される。
【0024】転写装置2は、2つのローラ7,8に巻き
掛けられた転写材搬送部材としての無端状の転写ベルト
9を有し、図示しない駆動装置によって、駆動ローラ7
が図中反時計回り方向に回転駆動される。これにより、
転写ベルト9は、図中矢印B方向に駆動する。転写ベル
ト9は、例えば104〜109Ω・cm、好ましくは10
5乃至106Ω・cmの体積抵抗率を有する中抵抗材料で
形成されており、ゴムなどの可撓性材料によって構成さ
れている。
【0025】図示しない給紙部から送り出された転写紙
Pは、その表面に、感光体ドラム1上のトナー像が正し
く転写されるタイミングで、互いに当接した転写ベルト
9と感光体ドラム1との間の対向領域である転写ニップ
部に、矢印Cで示す方向に給送される。このようにし
て、転写紙Pは、トナー像の形成された感光体ドラム1
に当接しながら、転写ベルト9上に担持されて搬送され
る。そして、転写ニップに形成される転写電界により、
感光体ドラム1上のトナー像が転写紙P上に転写され
る。
【0026】図3は、上記転写電界を形成するために、
転写装置2に設けられる転写ブラシ10を示す概略構成
図である。この転写ブラシ10は、転写ニップ部よりも
転写材搬送方向下流側における、感光体ドラム1とは反
対側の面(裏面)の転写ベルト9部分に当接するように
配置されている。本実施形態における転写ブラシ10
は、その体積抵抗率が例えば104乃至109Ω・cm、
好ましくは107乃至108Ω・cmである中抵抗となる
ように製造されている。この転写ブラシ10は、図に示
すように、その基端部が導電性板状部材であるホルダ1
1と、このホルダ11に多数の繊維状部材からなるブラ
シ部が導電性の接着剤により貼り付けられて構成されて
いる。このホルダ11には、電源装置12が接続されて
おり、転写ブラシ10は、この電源装置からの所定の電
圧印加を受ける。
【0027】上述のように、転写ニップ部に転写紙Pが
搬送されてくると、電源装置12から転写ブラシ10
に、感光体ドラム1上のトナー像の帯電極性(マイナス
極性)とは逆のプラス極性の電圧が印加される。これに
より、転写ブラシ10と感光体ドラム1との間で電位差
が生じ、転写ブラシ10側から感光体ドラム1に向けて
電流が流れるとともに、形成された転写電界により、感
光体ドラム1上のトナー像が転写紙P上に転写される。
電源装置12としては、転写ブラシ10に一定の値の電
圧を印加する定電圧制御方式のものを採用してもよい
し、電圧印加により感光体ドラム1に流れる電流の値を
一定に保つ定電流制御方式のものを採用してもよい。
【0028】ここで、使用する転写ブラシ10には、あ
る程度の抵抗ムラが存在するが、その抵抗ムラについて
説明する。図4は、転写ブラシ10をブラシ先端側から
見たときの転写ブラシ10と感光体ドラム1を模式的に
示す説明図である。図において、転写ブラシ10を構成
する多数の繊維状部材中の符号a及び符号bで示す部分
は、ホルダ11とブラシ先端との間の電気抵抗値が他の
部分よりも極端に低い部分である。転写ブラシ10を製
造する際、このような極端に抵抗値が低い部分をもつ場
合があるが、この場合、電源装置12により電圧が印加
されると、その低抵抗部分a,bには過剰な電流が流れ
ることになる。特に、この転写ブラシ10が転写装置2
に搭載されて使用される際には、転写ニップ部に近い転
写材搬送方向上流側部分10Aにある低抵抗部分aは、
転写材搬送方向下流側部分10Bにある低抵抗部分bよ
りも過剰な電流が流れるものと推測できる。
【0029】このように推測できる理由は、次のとおり
である。転写ブラシ10には、その転写材搬送方向上流
側部分10Aと転写材搬送方向下流側部分10Bの全体
に対して、電源装置12からの電圧印加を受ける。この
電源装置12から流れる電流は、感光体ドラム1に向け
て流れるため、転写ブラシ10の中でも、転写ニップ部
に近い転写材搬送方向上流側部分10Aの方が、転写材
搬送方向下流側部分10Bよりも多くの電流を流すこと
になる(図3の矢印D)。このため、多くの電流を流す
転写材搬送方向上流側部分10Aに、低抵抗部分aが存
在すると、その低抵抗部分aを介して、感光体ドラム1
に過剰な電流が流れ込むことになる。
【0030】このように、過剰な電流が流れると、低抵
抗部分aに対応する筋状又は帯状の感光体ドラム1表面
部分a1は、その過剰電流によりプラス極性に帯電さ
れ、表面電位が極端に上昇する。感光体ドラム1の表面
は、転写後に、除電ランプ14により光を照射されて除
電されるが、除電ランプ14により、そのプラス極性に
帯電された部分a1の電荷を完全に除電することは困難
である。このため、除電が終了しても、その部分a1
は、過剰電流による電荷が残留することになる。この結
果、その部分a1は、帯電ローラ3による帯電作用を受
けても、所望の表面電位である−900Vにまで落ちき
れず、他の感光体ドラム1表面部分の表面電位よりも高
い電位をもつことになる。よって、その部分a1には、
現像装置5からのトナーが付着し、感光体ドラム1上に
筋状又は帯状のトナー像が形成され、これが転写紙Pに
転写されて異常画像を形成することになる。このような
異常画像はハーフトーンをコピーしたときに目立ちやす
い。
【0031】この異常画像の発生を抑制するために、本
実施形態では、図3及び図4に示すように、転写ベルト
9に当接して転写電界を形成するための転写ブラシ10
を、転写材搬送方向上流側部分10Aと、転写材搬送方
向下流側部分10Bとに分けて考えたとき、その異常画
像の発生に大きく関与する転写材搬送方向上流側部分1
0Aについて、低抵抗部分aが存在しないように、抵抗
ムラが少なくなるように製造するようにしている。すな
わち、過剰電流を流すことになる低抵抗部分をもたない
ような抵抗ムラの許容範囲について、転写材搬送方向下
流側部分10Bよりも転写材搬送方向上流側部分10A
の方が狭くなるような条件を満たす転写ブラシ10を用
いることにより、異常画像の発生を抑制することができ
るともに、転写材搬送方向全域における抵抗ムラの許容
範囲を狭くする場合に比べて、製造コストを安くするこ
とができる。しかし、所定の許容範囲内の抵抗ムラをも
つ転写ブラシ10を製造するのは簡単ではない。そこ
で、このような抵抗ムラをもつ転写ブラシ10を搭載し
た電子写真複写機を提供するために、製造段階におい
て、転写ブラシ10の抵抗ムラを測定し、適切な転写ブ
ラシ10を選定するための検査を行う。
【0032】以下、本発明の特徴部分である転写ブラシ
10の検査方法について説明する。図1は、転写ブラシ
10の幅方向における抵抗ムラを測定する装置を、転写
材搬送方向側から見た概略構成図である。この測定装置
は、転写ブラシ10のブラシ先端に当接する電極(プロ
ーブ)15と、SUS304で形成された導電性のブラ
シ固定板17とを備えている。この電極15の幅方向長
さdは10mmである。この検査対象の転写ブラシ10
は、そのホルダ11をブラシ固定板17上に固定するこ
とで測定装置に固定される。このようにして測定装置に
転写ブラシ10を固定した後、電極15に接続された電
源16から2kVの電圧を印加し、その電極15を転写
ブラシ10の幅方向における一端部E1のブラシ先端に
接触させる。そして、その電極15をその一端部E1
ら他端部E2に向けて移動させながら、ブラシ固定板1
7に流れる電流を測定する。これにより、転写ブラシ1
0の幅方向における各地点での電流値が測定できるの
で、各地点での抵抗値を求めることができる。よって、
転写ブラシ10の幅方向の抵抗ムラを、幅方向について
の抵抗値の変化として測定することができる。尚、この
電流経路上には、保護抵抗として、20MΩの抵抗Rが
設けられている。
【0033】〔検査方法1〕次に、転写装置2に実装さ
れる前に、転写ブラシ10が所望の抵抗ムラをもつもの
であるかどうかを検査する検査方法の一例(以下、「検
査方法1」という。)について説明する。
【0034】図5(a)及び(b)は、本検査方法中に
行われる転写ブラシ10の抵抗ムラを測定する抵抗ムラ
測定方法を行う測定装置の電極配置を示す説明図であ
る。本検査方法では、まず、第1計測工程として、図5
(a)に示すように、電極15を転写ブラシ10の転写
材搬送方向上流側部分10Aにのみ接触させる。そし
て、上述のように、その電極15を一端側E1から他端
側E2へ移動させながら電流値を測定する。この測定結
果は、図6に示す。この図において、部分的に電流が過
剰に流れるところが存在する。この場所は、図4に示し
た転写材搬送方向上流側部分10Aの低抵抗部分aに相
当し、その電流値は20μAである。
【0035】次に、図5(b)に示すように、第2計測
工程として、転写ブラシ10の転写材搬送方向下流側部
分10Bにのみ電極15を接触させて、上記第1計測工
程と同様に、電流値を測定する。この測定結果は、図7
に示す。この図においても、部分的に電流が過剰に流れ
るところが存在し、その場所は、図4に示した転写材搬
送方向下流側部分10Bの低抵抗部分bに相当し、その
電流値は20μAである。
【0036】尚、所望の抵抗値で構成された他の正常な
転写ブラシ部分については、その抵抗値が高いため、2
kVの電圧の印加では、ほとんど電流は流れず、各工程
では検出されない。
【0037】本発明者による実験の結果、上述のよう
に、転写材搬送方向上流側部分10Aに20μAの電流
が流れる低抵抗部分aが存在すると、ハーフトーン画像
を転写紙Pに転写したとき、その転写紙P上に筋状又は
帯状の異常画像が発生することが確認されている。一
方、転写材搬送方向下流側部分10Bに20μAの電流
が流れる低抵抗部分bが存在しても、感光体ドラム1上
ないしは転写紙P上に、目立った異常画像が発生しない
ことも確認している。
【0038】また、本発明者による実験の結果、上記第
1計測工程において、転写材搬送方向上流側部分10A
に流れる最大電流値が10μA以下であれば、目立った
異常画像の発生を阻止することができることが判明し
た。一方、上記第2計測工程において、転写材搬送方向
下流側部分10Bに流れる最大電流値が70μA以下で
あれば、目立った異常画像の発生を阻止することができ
ることも判明した。
【0039】そこで、本検査方法では、まず、製造され
た全ての転写ブラシ10の転写材搬送方向上流側部分1
0Aについて、その幅方向の抵抗ムラを測定し、最大電
流量が10μA以下である条件を満たす転写ブラシ10
を選定する。そして、選定された転写ブラシ10につい
て、転写材搬送方向下流側部分10Bの幅方向の抵抗ム
ラを測定し、最大電流量が70μA以下である条件を満
たす転写ブラシ10を選定する。そして、このようにし
て選定された転写ブラシ10を合格品とし、転写装置2
に実装する。よって、この転写装置2を搭載した電子写
真複写機では、目立った異常画像のない高品質の画像を
安定して形成することができる。
【0040】尚、本検査方法では、まず、転写材搬送方
向上流側部分10Aの抵抗ムラを計測した後に、転写材
搬送方向下流側部分10Bの抵抗ムラを計測する場合に
ついて説明したが、逆に、転写材搬送方向下流側部分1
0Bの抵抗ムラを計測した後に、転写材搬送方向上流側
部分10Aの抵抗ムラを計測するようにしてもよい。
【0041】また、従来の測定装置の電極では、転写ブ
ラシ10の転写材搬送方向長さL全体にわたる幅方向の
抵抗ムラを測定していたため、その電極の幅は、長さL
よりも僅かに大きいものであった。しかし、本検査方法
では、転写ブラシの転写材搬送方向長さLを半分のL/
2に分けて、幅方向の抵抗ムラを測定するものである。
よって、使用する測定装置の電極15は、L/2よりも
僅かに大きい幅を持ったもので十分であるため、本検査
方法で使用する電極15は、その幅がL/2よりも僅か
に大きいものを使用している。尚、従来のLの幅をもつ
電極を使用して、抵抗ムラを測定することも可能であ
る。
【0042】〔検査方法2〕次に、転写装置2に実装さ
れる前に、転写ブラシ10が所望の抵抗ムラをもつもの
であるかどうかを検査する検査方法の他の例(以下、
「検査方法2」という。)について説明する。
【0043】図8(a)及び(b)は、本検査方法中に
行われる転写ブラシ10の抵抗ムラを測定する抵抗ムラ
測定方法を行う測定装置の電極配置を示す説明図であ
る。本検査方法では、まず、第1計測工程として、図8
(a)に示すように、上記検査方法1と同様、電極15
を転写ブラシ10の転写材搬送方向上流側部分10Aに
のみ接触させる。そして、上述のように、その電極15
を一端側E1から他端側E2へ移動させながら電流値を
測定する。この測定結果は、図6に示したものと同様と
なる。
【0044】次に、図8(b)に示すように、第2計測
工程として、転写ブラシ10の転写材搬送方向全域に電
極115を接触させて、電流値を測定する。この測定結
果は、図9に示す。この図では、図4に示した転写材搬
送方向上流側部分10Aの低抵抗部分aと、転写材搬送
方向下流側部分10Bの低抵抗部分bに相当する部分
で、20μA程度の電流が流れる。
【0045】本検査方法では、まず、製造された全ての
転写ブラシ10の転写材搬送方向上流側部分10Aにつ
いて、その幅方向の抵抗ムラを測定し、最大電流量が1
0μA以下である条件を満たす転写ブラシ10を選定す
る。そして、選定された転写ブラシ10について、転写
材搬送方向下流側部分10Bの幅方向の抵抗ムラを測定
し、最大電流量が70μA以下である条件を満たす転写
ブラシ10を選定する。このようにして選定すること
で、上記検査方法1と同様の条件を満たす転写ブラシ1
0を選定することができる。しかも、上記検査方法1で
は、転写材搬送方向上流側部分10Aと転写材搬送方向
下流側部分10Bとの境目部分におけるブラシ部分の抵
抗値の測定漏れが発生するおそれがあるが、本検査方法
2では、そのような測定漏れは発生しない。よって、本
検査方法で合格品となった転写ブラシ10を転写装置2
に実装することで、この転写装置2を搭載した電子写真
複写機では、目立った異常画像のない高品質の画像をよ
り安定して形成することができる。
【0046】また、本検査方法では、第1計測工程で、
上記検査方法1と同様に、転写ブラシ10の転写材搬送
方向長さLの半分であるL/2よりも僅かに大きい幅を
持った電極15を使用し、第2計測工程では、幅Lより
も僅かに大きい幅を持った電極115を使用している
が、第1計測工程においても、第2計測工程と同じ電極
115を用いて計測することもできる。このように計測
する場合には、形状の異なる2つの電極を用意する必要
がないため、低コスト化を図ることができる。
【0047】尚、本実施形態の検査方法は、以上説明し
た電子写真複写機のほか、他の形式をもつプリンタ等の
画像形成装置における転写ブラシの検査にも適用できる
ものであり、例えば、転写ベルトに対向配置された複数
の感光体ドラムから、転写ベルトに担持されて搬送され
る転写紙Pに、順次、色の異なるトナー像を転写する多
色画像形成装置についても適用できる。また、中間転写
体を用いた画像形成装置における1次転写電界を形成す
るための転写ブラシや1次転写電界を形成するための転
写ブラシの検査にも適用することができる。
【0048】また、本実施形態では、幅方向について検
出される最大電流値に基づいて最低抵抗値を測定し、そ
の最低抵抗値と所望の抵抗値との差を抵抗ムラとして認
識し、その抵抗ムラによる筋状又は帯状の異常画像が発
生するという画質劣化を抑制する場合ついて説明した。
本実施形態は、このような画質劣化を抑制する場合に限
らず、画像ムラという画質劣化を抑制する場合について
も適用することができる。この場合、例えば、幅方向の
各地点で検出される所定値以上の電流値の数やそのバラ
ツキ具合を抵抗ムラとして認識する。
【0049】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、転写材
搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分の抵抗
ムラが互いに異なるように製造されるべき転写ブラシに
ついて、その抵抗ムラを適切に測定できるという優れた
効果がある。この効果により、所定の条件を満たす抵抗
ムラをもつ転写ブラシのみを、転写装置や画像形成装置
に実装することが可能となり、画質劣化を抑制した信頼
性の高い転写装置や画像形成装置を安定して製造するこ
とが可能となる。
【0050】特に、請求項2及び請求項4の発明によれ
ば、過剰電流が流れる部分をもつ転写ブラシを特定する
ことが可能となるので、筋状又は帯状の異常画像が生じ
る画質劣化を抑制した信頼性の高い転写装置や画像形成
装置を安定して製造することが可能となるという優れた
効果がある。
【0051】また、請求項3及び請求項4の発明によれ
ば、毛倒れ等による境目部分の測定漏れが生じないの
で、より適切に転写ブラシの選定を行うことが可能とな
り、画質劣化を抑制した信頼性の高い転写装置や画像形
成装置をより安定して製造することが可能となるという
優れた効果がある。
【0052】請求項5及び6の発明によれば、転写材搬
送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分の抵抗ム
ラが互いに異なるように製造されるべき転写ブラシにつ
いて検査し、所望の条件を満たす転写ブラシのみを搭載
した転写装置や画像形成装置等を製造することができる
という優れた効果がある。
【0053】特に、請求項6の発明によれば、毛倒れ等
による境目部分の測定漏れが生じないので、より適切に
転写ブラシの選定を行うことが可能となり、画質劣化を
抑制した信頼性の高い転写装置や画像形成装置をより安
定して製造することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る検査方法で使用する、転写ブ
ラシの幅方向における抵抗ムラを測定する装置を、転写
材搬送方向側から見た概略構成図。
【図2】同転写ブラシを実装する電子写真複写機の概略
構成図。
【図3】同転写ブラシの概略構成図。
【図4】同転写ブラシをブラシ先端側から見たときの転
写ブラシと感光体ドラムを模式的に示す説明図。
【図5】(a)及び(b)は、検査方法1中で使用する
同測定装置の電極配置を示す説明図。
【図6】同検査方法の第1計測工程で計測した電流値の
測定結果を示すグラフ。
【図7】同検査方法の第2計測工程で計測した電流値の
測定結果を示すグラフ。
【図8】(a)及び(b)は、検査方法2中で使用する
同測定装置の電極配置を示す説明図。
【図9】同検査方法の第2計測工程で計測した電流値の
測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写装置 10 転写ブラシ 10A 転写材搬送方向上流側部分 10B 転写材搬送方向下流側部分 12 電源装置 P 転写材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成されたトナー像を転写材
    上に転写するための転写電界を、該像担持体と該転写材
    との対向領域に形成するための転写ブラシにおける、転
    写材搬送方向に直交する幅方向の抵抗ムラを測定する抵
    抗ムラ測定方法において、転写材搬送方向上流側部分と
    転写材搬送方向下流側部分との間で上記抵抗ムラが異な
    る上記転写ブラシにおける、一方の部分の上記抵抗ムラ
    を計測する第1計測工程と、上記転写ブラシの他の部分
    の上記抵抗ムラを計測する第2計測工程とを有すること
    を特徴とする抵抗ムラ測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1の抵抗ムラ測定方法において、上
    記第1計測工程及び上記第2計測工程では、上記転写ブ
    ラシの幅方向における各地点での抵抗値の中で最小値を
    計測することを特徴とする抵抗ムラ測定方法。
  3. 【請求項3】像担持体上に形成されたトナー像を転写材
    上に転写するための転写電界を、該像担持体と該転写材
    との対向領域に形成するための転写ブラシにおける、転
    写材搬送方向に直交する幅方向の抵抗ムラを測定する抵
    抗ムラ測定方法において、転写材搬送方向上流側部分と
    転写材搬送方向下流側部分との間で、上記抵抗ムラが異
    なる上記転写ブラシにおける、該転写材搬送方向上流側
    部分の上記抵抗ムラを計測する第1計測工程と、上記転
    写ブラシの転写材搬送方向全域における上記抵抗ムラを
    計測する第2計測工程とを有する抵抗ムラ測定方法。
  4. 【請求項4】請求項3の抵抗ムラ測定方法において、上
    記第1計測工程及び上記第2計測工程では、上記転写ブ
    ラシの幅方向における各地点での抵抗値の中で最小値を
    計測することを特徴とする抵抗ムラ測定方法。
  5. 【請求項5】像担持体上に形成されたトナー像を転写材
    上に転写するための転写電界を、該像担持体と該転写材
    との対向領域に形成するための転写ブラシを、所定の条
    件を満たすように製造した後、その転写ブラシが該所定
    の条件を満たすか否かを検査する検査方法において、上
    記所定の条件は、上記転写材の転写材搬送方向下流側部
    分の上記抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側部分の上
    記抵抗ムラの方が少ないという条件であり、請求項1又
    は2の抵抗ムラ測定方法により、上記転写ブラシの転写
    材搬送方向上流側部分と転写材搬送方向下流側部分の上
    記抵抗ムラを測定する抵抗ムラ測定工程と、上記抵抗ム
    ラ測定工程の測定結果に基づいて、上記所定の条件を満
    たす転写ブラシを選定する選定工程とを有することを特
    徴とする検査方法。
  6. 【請求項6】像担持体上に形成されたトナー像を転写材
    上に転写するための転写電界を、該像担持体と該転写材
    との対向領域に形成するための転写ブラシを、所定の条
    件を満たすように製造した後、その転写ブラシが該所定
    の条件を満たすか否かを検査する検査方法において、上
    記所定の条件は、上記転写材の転写材搬送方向全域の上
    記抵抗ムラよりも転写材搬送方向上流側部分の上記抵抗
    ムラの方が少ないという条件であり、請求項3又は4の
    抵抗ムラ測定方法により、上記転写ブラシの転写材搬送
    方向上流側部分と転写材搬送方向全域の上記抵抗ムラを
    測定する抵抗ムラ測定工程と、上記抵抗ムラ測定工程の
    測定結果に基づいて、上記所定の条件を満たす転写ブラ
    シを選定する選定工程とを有することを特徴とする検査
    方法。
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