JP5055704B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、集積回路部の配線層上に薄膜素子が設けられた半導体装置の配線層と薄膜素子との間に断線が生じる虞が無く、その結果、信頼性を向上させることが可能な半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、IC、LSI等の半導体装置に磁気抵抗素子等の薄膜素子を付加したものとして、IC(集積回路)上に絶縁層を介して磁気抵抗素子等の薄膜素子を設けた半導体装置が開発され、実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。
この様な半導体装置では、ICの最上層に形成された配線は、薄膜素子に接続され、接続上開口が形成された構成になっている。
図8は、従来の薄膜素子を備えた半導体装置の一例を示す断面図であり、この半導体装置1は、Si基板(図示略)上に形成された集積回路部(IC部:図示略)の上部に酸化ケイ素からなる絶縁層2が形成され、この絶縁層2上に所定のパターンの配線層3が形成され、この配線層3は絶縁層2のヴィアホール(図示略)を介してIC部に電気的に接続されている。
この配線層3上には酸化ケイ素、窒化珪素からなる絶縁層4が形成され、この絶縁層4には配線層3の表面を露出させた開口部5が形成されている。この開口部5及び絶縁層4上には、薄膜素子用配線6及び磁気抵抗素子等の薄膜素子7が順次形成され、この薄膜素子7の周囲には、その端部を覆うように窒化ケイ素からなる絶縁膜8が形成されている。
この絶縁膜8は、薄膜素子7の上部をすべて覆うように形成してもよい。
次に、この開口部5を形成する方法について説明する。
図9(a)に示すように、真空蒸着法あるいはスパッタリング法により絶縁層2上に所定のパターンの配線層3を形成し、この配線層3を含む絶縁層2上全面にCVD法等により絶縁層4を成膜する。この絶縁層4上にスピンコート法等によりフォトレジスト9を塗布し、このフォトレジスト9にマスク(図示略)を介して紫外線を照射させ、その後現像し、フォトレジスト9にマスクと同一パターンの開口9aを形成する。
次いで、図9(b)に示すように、プラズマエッチングあるいは反応性イオンエッチング等により、このフォトレジスト9をマスクとして絶縁層4に配線層3の上面が露出するまでエッチングを施し、絶縁層4に開口9aと同一パターンの開口部を形成する。
次いで、図9(c)に示すように、フォトレジスト9を除去し、真空蒸着法あるいはスパッタリング法により、絶縁層4上及び配線層3上に、配線材料11及び薄膜素子材料12を順次成膜する。
その後、配線材料11及び薄膜素子材料12をパターニングすることにより、図8に示す薄膜素子用配線6及び薄膜素子7を形成し、絶縁層4上及び薄膜素子7上に絶縁膜を成膜し、この絶縁膜をパターニングすることにより、薄膜素子7の周囲に絶縁膜8を形成する。
以上により、半導体装置1を作製することができる。
特開平5−121793号公報
ところで、IC上に薄膜素子を設けた半導体装置では、薄膜素子の特性のためには、薄膜素子や配線は薄い方が望ましく、薄膜素子が形成される配線の表面は平坦面であることが望ましいが、この様な薄い配線は、IC上の断面矩形状の開口部を跨る様に形成されているので、この開口部の端部近傍で非常に薄くなり、通常の半導体装置における配線より以上に断線し易くなるという問題点があった。
そこで、薄膜素子を形成する前に、絶縁膜を平坦化絶縁層で覆って段差を軽減する方法が採られているが、この方法では、開口部側の段差を解消することができないという問題点がある。
すなわち、従来の半導体装置1では、開口部5の側面が急峻なため、薄膜素子用配線6の開口部5近傍に成膜した部分に断線が生じ易く、この断線により信頼性が低下するという問題点があった。
そこで、開口部の上方部分の側面を略半球状、あるいはテーパ状とすることも試みられているが、この場合、断線の虞はないものの下方部分の側面が急峻なため、上記と同様、薄膜素子用配線の開口部近傍に成膜した部分に断線が生じたり、厚みの薄い部分が生じたりし易く、この断線や厚みが薄い等により信頼性が低下するという問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、半導体装置の集積回路部の配線層と薄膜素子とを電気的に接続する配線や外部端子接続用電極に、断線等の不具合が生じる虞が無く、その結果、信頼性を高めることができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次の様な半導体装置及びその製造方法を提供した。
すなわち、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成された集積回路部と、該集積回路部の配線層上に絶縁層を介して形成された薄膜素子とを備え、前記絶縁層に前記配線層の一部を露出する開口部を形成し、この開口部に前記配線層と前記薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線を形成してなる半導体装置であって、前記開口部の側面が階段状とされ、階段状の各部分は、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜してなることを特徴とする。
この半導体装置では、絶縁層に形成された開口部の側面を階段状とし、この階段状の各部分を、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜した構成とすることにより、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線に断線が生じる虞が無くなり、したがって、オープン不良等の初期特性不良が生じる虞が無くなる。これにより、信頼性が向上する。
また、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成された集積回路部と、該集積回路部の配線層上に絶縁層を介して形成された薄膜素子とを備え、前記絶縁層に前記配線層の一部を露出する開口部を複数形成し、これらの開口部の一部に前記配線層と前記薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線を形成してなる薄膜素子部と、前記開口部の他の一部に外部端子接続用電極を形成してなる外部端子接続用パッド部を備えた半導体装置であって、これらの開口部の側面が階段状とされ、階段状の各部分は、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜してなることを特徴とする。
この半導体装置では、絶縁層に形成された開口部の側面を階段状とし、この階段状の各部分を、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜した構成とすることにより、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線および外部端子接続用電極に断線が生じる虞が無くなり、したがって、オープン不良等の初期特性不良が生じる虞が無くなる。これにより、信頼性が向上する。
前記絶縁層は複数の絶縁層を積層してなる構成としたことが好ましい。
前記複数の絶縁層は、少なくとも2層の絶縁層からなり、これら絶縁層のうち上層の絶縁層の開口部は下層の絶縁層の開口部より拡張していることが好ましい。
これらの半導体装置では、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極を薄厚化しても、この薄膜素子用配線や外部端子接続用電極に断線が生じる虞が無くなり、薄膜素子用配線や外部端子接続用電極の薄厚化が可能になる。
前記複数の絶縁層は、少なくとも2層の絶縁層からなり、これら絶縁層のうち上層の絶縁層の開口部は下層の絶縁層の開口部より縮小し、かつ、この上層の絶縁層は下層の絶縁層の開口部内に延出していることとしてもよい。
これらの半導体装置では、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極を薄厚化しても、この薄膜素子用配線や外部端子接続用電極に断線が生じる虞が無くなり、薄膜素子用配線や外部端子接続用電極の薄厚化が可能になる。
前記複数の絶縁層は、少なくとも3層の絶縁層からなり、これら絶縁層のうち中層の絶縁層の開口部は下層の絶縁層の開口部より縮小し、かつ、この中層の絶縁層は下層の絶縁層の開口部内に延出し、さらに、上層の絶縁層の開口部は前記中層の絶縁層の開口部より拡張していることとしてもよい。
これらの半導体装置では、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極を薄厚化しても、この薄膜素子用配線や外部端子接続用電極に断線が生じる虞が無くなり、薄膜素子用配線や外部端子接続用電極の薄厚化が可能になる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成された集積回路部と、該集積回路部の配線層上に絶縁層を介して形成された薄膜素子とを備え、前記絶縁層に、前記配線層の一部を露出する開口部を形成し、この開口部に前記配線層と前記薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線を形成してなる半導体装置の製造方法であって、
前記絶縁層上に、底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口を有するレジスト膜を形成し、
このレジスト膜をマスクとして前記絶縁層を選択除去し、
前記絶縁層に底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口部を形成することを特徴とする。
この半導体装置の製造方法では、レジスト膜をマスクとして絶縁層を選択除去する際に、このレジスト膜の開口端が選択除去により徐々に消失し、このレジスト膜の開口端は選択除去が進行するにしたがって徐々に拡張され、したがって、前記絶縁層に形成される開口部の開口面積は、選択除去が進行するにしたがって徐々に拡張される。
これにより、前記絶縁層には、その底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口部が形成される。
前記レジスト膜の開口の側面は、このレジスト膜の膜厚方向の軸に対して20°以上かつ80°以下傾斜していることが好ましい。
前記絶縁層を選択除去する際に、選択除去用ガスとしてフロン系ガスと酸素ガスを含む混合ガスを用いることが好ましい。
この半導体装置の製造方法では、フロン系ガスと酸素ガスを含む混合ガスを用いて選択除去する際に、レジスト膜の開口端が該混合ガスとの反応により徐々に燃焼し、消失する。これにより、選択除去の進行に合わせて開口部の開口面積を所望の形状に制御することが可能になる。
前記絶縁層を複数の絶縁層とし、開口の面積が互いに異なる複数種のレジスト膜をマスクとして各々の絶縁層に開口面積が互いに異なる開口部を形成することが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成された集積回路部と、該集積回路部の配線層上に絶縁層を介して形成された薄膜素子とを備え、
前記絶縁層に前記配線層の一部を露出する開口部を複数形成し、これらの開口部の一部に前記配線層と前記薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線を形成してなる薄膜素子部と、
前記開口部の他の一部に外部端子接続用電極を形成してなる外部端子接続用パッド部を備えた半導体装置の製造方法であって、
前記絶縁層を複数の絶縁層とし、前記薄膜素子部の前記配線層の一部を露出して前記開口部を形成する際には、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を前記絶縁層で被覆したままとし、
その後、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を被覆する前記絶縁層を除去して、前記外部端子接続用パッド部の前記開口部を形成することを特徴とする。
この半導体装置の製造方法では、薄膜素子部の配線層の一部を露出して開口部を形成する際に、外部端子接続用パッド部の配線層を絶縁層で被覆したままとすることにより、外部端子接続用パッド部の配線層を保護して損傷を与えることがない。したがって、半導体装置の搬送時の前記配線層の酸化による損傷を防止できる。また、薄膜素子部の開口部と外部端子接続用パッド部の開口部の開口形状を互いに異なったものとすることが可能になる。
前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を被覆する前記絶縁層を除去する際に、一種類のレジスト膜をマスクとして複数の絶縁層を一度に除去して、外部端子接続用パッド部の開口部を形成することが好ましい。
本発明の半導体装置によれば、絶縁層に形成された開口部の側面を階段状とし、この階段状の各部分を、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜した構成としたので、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極の断線を防止することができ、オープン不良等の初期特性不良を防止することができる。したがって、半導体装置自体の信頼性を向上させることができる。
前記複数の絶縁層を少なくとも2層の絶縁層により構成し、これら絶縁層のうち上層の絶縁層の開口部を下層の絶縁層の開口部より拡張したので、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極を薄厚化することができ、半導体装置自体のさらなる小型化を図ることができる。
ここで、前記複数の絶縁層を少なくとも2層の絶縁層により構成し、これら絶縁層のうち上層の絶縁層の開口部を下層の絶縁層の開口部より縮小し、かつ、この上層の絶縁層を下層の絶縁層の開口部内に延出させれば、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極を薄厚化することができ、半導体装置自体のさらなる小型化を図ることができる。
さらに、前記複数の絶縁層を少なくとも3層の絶縁層により構成し、これら絶縁層のうち中層の絶縁層の開口部を下層の絶縁層の開口部より縮小し、かつ、この中層の絶縁層を下層の絶縁層の開口部内に延出し、さらに、上層の絶縁層の開口部を前記中層の絶縁層の開口部より拡張させれば、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極をさらに薄厚化することができ、半導体装置自体のさらなる小型化を図ることができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記絶縁層上に、底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口を有するレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクとして前記絶縁層を選択除去し、前記絶縁層に底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口部を形成するので、絶縁層に、その底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口部を精度よく形成することができる。
前記絶縁層を選択除去する際に、選択除去用ガスとしてフロン系ガスと酸素ガスを含む混合ガスを用いれば、選択除去の進行に合わせて開口部の開口面積を所望の形状に制御することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記絶縁層を複数の絶縁層とし、前記薄膜素子部の前記配線層の一部を露出して前記開口部を形成する際には、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を前記絶縁層で被覆したままとし、その後、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を被覆する前記絶縁層を除去して、前記外部端子接続用パッド部の前記開口部を形成するので、半導体装置の搬送時の前記外部端子接続用パッド部の配線層の酸化を防止することができ、また薄膜素子部の開口部と外部端子接続用パッド部の開口部を互いに異なった所望の形状に制御することができる。
本発明の半導体装置及びその製造方法の各実施の形態について図面に基づき説明する。
「第1の実施形態」
図1は本発明の第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図であり、図1において、符号21はp型Si基板(半導体基板)、22はSi基板21上に形成されたトランジスタ、23はトランジスタ22,22間に形成された酸化ケイ素からなるフィールド絶縁膜であり、Si基板21上のトランジスタ22,22、フィールド絶縁膜23,23、周辺回路及び他の素子(図示略)を含む領域が集積回路部(IC部)24とされている。
これらのトランジスタ22,22は、Si基板21表面のn埋込層30,30の互いに対向する側の上端部に形成されたソース31a及びドレイン31bと、ソース31a及びドレイン31bの上部にSiO膜(絶縁膜)31cを介して形成されたゲート31dとにより構成されている。
このIC部24上には酸化ケイ素からなる絶縁層32、所定のパターンを有するAl、Ti、TiN、W、Cu等からなる第1配線層33、絶縁層32及び第1配線層33を覆う酸化ケイ素からなる絶縁層34、所定のパターンを有するAl、Ti、TiN、W、Cu等からなる第2配線層35、絶縁層34及び第2配線層35を覆う酸化ケイ素、窒化ケイ素、もしくはそれらの積層膜からなる絶縁層36〜38が順次積層され、絶縁層32にはn埋込層30と第1配線層33を電気的に接続するAl、Ti、TiN、W、Cu等からなるコンタクト41が埋め込まれ、絶縁層34には第1配線層33と第2配線層35を電気的に接続するAl、Ti、TiN、W、Cu等からなるビア42が埋め込まれている。
絶縁層36〜38には、第2配線層35の上面の一部を露出する開口部36a〜38aがそれぞれ形成され、開口部36aの側面は、その底部から上端部に向かって漸次拡張する傾斜面とされ、この傾斜面の傾斜角度(θ)は絶縁層36の底面に対して20〜80°とされている。
開口部37aは、開口部36aに対して階段状となる様にその開口面積が拡張されるとともに、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張する傾斜面とされ、この傾斜面の傾斜角度は絶縁層37の底面に対して20〜80°とされている。
開口部38aも、開口部36a,37aに対して階段状となる様にその開口面積が拡張されるとともに、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張する傾斜面とされ、この傾斜面の傾斜角度は絶縁層38の底面に対して20〜80°とされている。
この開口部36a〜38aの側面及び第2配線層35の上面には、絶縁層38上に形成された薄膜素子(図示略)と第2配線層35とを電気的に接続する薄膜素子用配線39が形成されている。
この薄膜素子付半導体装置では、第2配線層35の上面の一部を露出する開口部36a〜38aそれぞれの側面を階段状とし、かつ、これらの側面が底面に対して20〜80°傾斜した傾斜面とすることにより、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39は、その膜厚が厚くなるので断線が生じる虞が無くなる。これにより、薄膜素子用配線39の不具合によりオープン不良等の初期特性不良が生じる虞が無くなり、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性が向上する。
次に、本実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法について説明する。
ここでは、開口部36a〜38aの形成方法について説明する。
図2(a)に示すように、絶縁層34及び第2配線層35全体を覆うように絶縁層36を成膜し、この絶縁層36上にレジスト膜51を形成し、その後、このレジスト膜51をマスクとして用いてパターニングし、レジスト膜51の所定位置に開口51aを形成する。
次いで、このレジスト膜51に、例えば、100〜500nm、好ましくは140〜450nmの波長の光を100〜2000m秒間露光し、その後、ホットプレートあるいはオーブン等の加熱装置を用いて、120℃〜200℃にて1〜60分加熱処理を行う。
これにより、図2(b)に示すように、厚みtが500〜3000nm、開口51aの幅Waが1〜100μm、好ましくは10〜50μm、さらに好ましくは20μm、開口51aの側面の傾斜角度(θ)がレジスト膜51の底面に対して20〜80°の傾斜面であるレジスト膜51が得られる。
次いで、図2(c)に示すように、このレジスト膜51をマスクとし、エッチングガス(選択除去用ガス)としてフロン系ガスと酸素ガスを含む混合ガスgを用い、絶縁層36をエッチングする。
混合ガスgとしては、CF:20〜80sccm/CHF:60〜200sccm/O:80〜120sccmの組成の混合ガスが好適に用いられる。
この混合ガスのより好ましい組成は、CF:60sccm/CHF:180sccm/O:100sccm、またはCF:30sccm/CHF:180sccm/O:100sccmである。
この場合、レジスト膜51の開口51aの側面が傾斜面とされているので、レジスト膜51の上方から絶縁層36に向かって混合ガスgを噴射させると、この混合ガスgにより開口51a周辺のレジストが浸食されて開口51aの幅がWaからWbに徐々に広がる。
すなわち、レジスト膜51の開口51aが拡大することとなる。したがって、絶縁層36の開口部36aの開口面積は、後退するレジスト膜51の開口51aと共に徐々に広がり、その結果、開口部36aの側面の傾斜角度(θ)は絶縁層36の底面に対して20〜80°傾斜することとなる。
その後、レジスト膜51を除去する。
これにより、図2(d)に示すように、側面の傾斜角度(θ)が絶縁層36の底面に対して20〜80°とされた開口部36aを有する絶縁層36を形成することができる。
以上の工程を繰り返すことにより、図1に示すように、開口部36aを有する絶縁層36上に、開口部37aを有する絶縁層37、開口部38aを有する絶縁層38を順次成膜することができる。
この場合、開口部37a,38aそれぞれの形状に見合った開口を有するレジスト膜をマスクとする必要がある。
以上説明した様に、本実施形態の薄膜素子付半導体装置によれば、第2配線層35の上面の一部を露出する開口部36a〜38aそれぞれの側面を階段状とし、かつ、これらの側面を底面に対して20〜80°傾斜した傾斜面としたので、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39の厚みを厚くすることができ、断線を防止することができ、薄膜素子用配線39の不具合によるオープン不良等の初期特性不良を防止することができる。
したがって、配線の信頼性を向上させることができ、その結果、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性を向上させることができる。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法によれば、開口51aの側面の傾斜角度(θ)を底面に対して20〜80°としたレジスト膜51をマスクとして絶縁層36をエッチングするので、側面の傾斜角度(θ)が底面に対して20〜80°とされた開口部36aを有する絶縁層36を容易に形成することができる。
したがって、薄膜素子用配線39の断線の虞が無く、配線の信頼性が向上した薄膜素子付半導体装置を容易に作製することができる。
「第2の実施形態」
図3は本発明の第2の実施形態の薄膜素子付半導体装置の要部を示す断面図であり、本実施形態の薄膜素子付半導体装置が上述した第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と異なる点は、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置では、最下層の絶縁層36の開口部36aより中層の絶縁層37の開口部37aが外側で開口する様に、中層の絶縁層37の開口部37aより最上層の絶縁層38の開口部38aが外側で開口する様に、開口部36a〜38aそれぞれの側面が階段状に外側に拡張する様に構成されているのに対し、本実施形態の薄膜素子付半導体装置では、最下層の絶縁層36の開口部36aより中層の絶縁層37の開口部37aが内側で開口する様に、また、中層の絶縁層37の開口部37aより最上層の絶縁層38の開口部38aが内側で開口する様に、開口部36a〜38aそれぞれの側面が階段状に内側に縮小する様に構成されている点である。
これらの開口部36a〜38aは、上記の第1の実施形態の開口部36a〜38aの形成方法を用いて形成することができる。
この場合、開口部36a,37a,38aそれぞれの形状に見合った開口を有するレジスト膜をマスクとして用いればよい。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置においても、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と同様、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39の厚みを厚くすることができ、断線を防止することができ、薄膜素子用配線39の不具合によるオープン不良等の初期特性不良を防止することができる。
したがって、配線の信頼性を向上させることができ、その結果、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性を向上させることができる。
「第3の実施形態」
図4は本発明の第3の実施形態の薄膜素子付半導体装置の要部を示す断面図であり、本実施形態の薄膜素子付半導体装置が上述した第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と異なる点は、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置では、中層の絶縁層37の開口部37aが最下層の絶縁層36の開口部36aより外側で開口する様に、最上層の絶縁層38の開口部38aが中層の絶縁層37の開口部37aより外側で開口する様に、開口部36a〜38aそれぞれの側面が階段状に外側に拡張する様に構成されているのに対し、本実施形態の薄膜素子付半導体装置では、中層の絶縁層37の開口部37aが最下層の絶縁層36の開口部36aより内側で開口する様に、また、最上層の絶縁層38の開口部38aが中層の絶縁層37の開口部37aより外側かつ最下層の絶縁層36の開口部36aより内側で開口する様に構成されている点である。
これらの開口部36a〜38aは、上記の第1の実施形態の開口部36a〜38aの形成方法を用いて形成することができる。
この場合、開口部36a,37a,38aそれぞれの形状に見合った開口を有するレジスト膜をマスクとして用いればよい。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置においても、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と同様、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39の厚みを厚くすることができ、断線を防止することができ、薄膜素子用配線39の不具合によるオープン不良等の初期特性不良を防止することができる。
したがって、配線の信頼性を向上させることができ、その結果、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性を向上させることができる。
「第4の実施形態」
図5は本発明の第4の実施形態の薄膜素子付半導体装置の要部を示す断面図であり、本実施形態の薄膜素子付半導体装置が上述した第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と異なる点は、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置では、中層の絶縁層37の開口部37aが最下層の絶縁層36の開口部36aより外側で開口する様に、最上層の絶縁層38の開口部38aが中層の絶縁層37の開口部37aより外側で開口する様に、開口部36a〜38aそれぞれの側面が階段状に外側に拡張する様に構成されているのに対し、本実施形態の薄膜素子付半導体装置では、中層の絶縁層37の開口部37aが最下層の絶縁層36の開口部36aより内側で開口する様に、また、最上層の絶縁層38の開口部38aが中層の絶縁層37の開口部37a及び最下層の絶縁層36の開口部36aそれぞれより外側で開口する様に構成されている点である。
これらの開口部36a〜38aは、上記の第1の実施形態の開口部36a〜38aの形成方法を用いて形成することができる。
この場合、開口部36a,37a,38aそれぞれの形状に見合った開口を有するレジスト膜をマスクとして用いればよい。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置においても、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と同様、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39の厚みを厚くすることができ、断線を防止することができ、薄膜素子用配線39の不具合によるオープン不良等の初期特性不良を防止することができる。
したがって、配線の信頼性を向上させることができ、その結果、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性を向上させることができる。
「第5の実施形態」
図6は本発明の第5の実施形態の薄膜素子付半導体装置の要部を示す断面図である。本実施形態の薄膜素子付半導体装置が上述した第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と異なる点は、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置では、開口部36a〜38aに配線層35と薄膜素子(図示略)とを電気的に接続する薄膜素子用配線39を形成してなる薄膜素子部のみを備えた構成とされているのに対し、本実施形態の薄膜素子付半導体装置では、開口部36a〜38aの一部に配線層35と薄膜素子(図示略)とを電気的に接続する薄膜素子用配線39を形成してなる薄膜素子部60と、開口部36a〜38aの他の一部に外部端子接続用電極80を形成してなる外部端子接続用パッド部70を備えた構成とされている点である。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置では、複数の開口部36a〜38aのうち、一部は薄膜素子部60を形成し、他の一部は外部端子接続用パッド部70を形成し、残部はテスト用パッド部(図示略)やダミー用パッド部(図示略)を形成する。
また、図6では、外部端子接続用パッド部70は、最下層の絶縁層36の開口部36aより中層の絶縁層37の開口部37aが外側で開口する様に、中層の絶縁層37の開口部37aより最上層の絶縁層38の開口部38aが外側で開口する様に、開口部36a〜38aそれぞれの側面が階段状に外側に拡張する様に構成されているが、これを、図3〜5に示したような構成にすることもできる。
本実施形態の薄膜素子付半導体装置においても、第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置と同様、開口部36a〜38aそれぞれの側面に形成される薄膜素子用配線39の厚みを厚くすることができ、断線を防止することができ、薄膜素子用配線39の不具合によるオープン不良等の初期特性不良を防止することができる。
したがって、配線の信頼性を向上させることができ、その結果、薄膜素子を含む半導体装置全体の信頼性を向上させることができる。
次に、本実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法について説明する。この半導体装置の製造方法は、絶縁層を複数の絶縁層36〜38とし、薄膜素子部60の配線層35の一部を露出して開口部36a〜38aを形成する際には、外部端子接続用パッド部70の配線層35を絶縁層で被覆したままとし、その後、外部端子接続用パッド部70の配線層35を被覆する絶縁層を除去して、外部端子接続用パッド部70の開口部36a〜38aを形成するものである。図7は、本実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法を示す過程図である。ここで、外部端子接続用パッド部70の開口の幅は80〜100μm程度であり、薄膜素子部60の開口の幅は例えば10μm程度である。
図7(a)に示すように、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70の絶縁層34及び第2配線層35全体を覆うように絶縁層36を成膜し、この絶縁層36上にレジスト膜51を形成する。その後、このレジスト膜51をマスクとして用いてパターニングし、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70のレジスト膜51の所定位置に開口を形成し、露光・加熱処理を行って、開口の側面の傾斜角度(θ)がレジスト膜51の底面に対して20〜80°の傾斜面であるレジスト膜51を形成する。
次いで、図7(b)に示すように、このレジスト膜51をマスクとし、エッチングガスで、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70の絶縁層36を選択除去して、両方の第2配線層35を開口する。その後、レジスト膜51を除去する。これにより、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70に、側面の傾斜角度(θ)が絶縁層36の底面に対して20〜80°である開口部36aを有する絶縁層36を形成する。
図7(c)に示すように、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70の絶縁層36および絶縁層36の開口部36a、第2配線層35の上に、これらを覆うように絶縁層37を成膜する。
次いで、図7(d)に示すように、この絶縁層37上にレジスト膜52を形成する。その後、このレジスト膜52をマスクとして用いてパターニングし、薄膜素子部60の上のレジスト膜52にのみ開口を形成し、露光・加熱処理を行う。
図7(e)に示すように、このレジスト膜52をマスクとし、エッチングガスで、薄膜素子部60の絶縁層37のみを選択除去して、第2配線層35を開口する。その後、レジスト膜52を除去する。これにより、薄膜素子部60に、側面の傾斜角度(θ)が絶縁層37の底面に対して20〜80°である開口部37aを有する絶縁層37を形成する。この時、外部端子接続用パッド部70の絶縁層37は選択除去されない。
次いで、図7(f)に示すように、外部端子接続用パッド部70の絶縁層37と、薄膜素子部60の絶縁層37および絶縁層37の開口部37a、第2配線層35の上に、これらを覆うように、絶縁層38を成膜する。そして、この絶縁層38上にレジスト膜53を形成し、このレジスト膜53をマスクとして用いてパターニングし、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70のレジスト膜53の所定位置に開口を形成し、露光・加熱処理を行う。
図7(g)に示すように、このレジスト膜53をマスクとし、エッチングガスで、薄膜素子部60および外部端子接続用パッド部70の絶縁層38を選択除去する。その後、レジスト膜53を除去する。この時、薄膜素子部60の第2配線層35は開口するが、外部端子接続用パッド部70の第2配線層35は、絶縁層37で覆われているため開口しない。
この後、この半導体装置は、薄膜素子部60の開口部36a〜38aに薄膜素子(図示略)と薄膜素子用配線39を形成するため、薄膜素子形成装置に搬送される。この際、外部端子接続用パッド部70の第2配線層35は絶縁層37で被覆されたままであるため、この第2配線層35が空気中の酸素・水分等で酸化されたり、腐食したりするのを防止することができる。また、薄膜素子形成装置で、薄膜素子部60の開口部36a〜38aに薄膜素子(図示略)と薄膜素子用配線39を形成する際には、外部端子接続用パッド部70の第2配線層35は絶縁層37で被覆されたままであるため、プラズマ等によって、この第2配線層35が損傷を受けるのを防止することができる。
次いで、図7(h)に示すように、薄膜素子用配線39を形成後、絶縁膜40で覆う。そして、外部端子接続用パッド部70の絶縁層40と薄膜素子部60の絶縁層40の上に、これらを覆うように、レジスト膜54を形成し、このレジスト膜54をマスクとして用いてパターニングし、外部端子接続用パッド部70のレジスト膜54の所定位置に開口を形成し、露光・加熱処理を行う。
図7(i)に示すように、このレジスト膜54をマスクとし、エッチングガスで、外部端子接続用パッド部70の絶縁層40と絶縁層37を選択除去する。この時、外部端子接続用パッド部70の第2配線層35は開口するが、薄膜素子部60の第2配線層35は、レジスト膜54で覆われているため、エッチングガスによる損傷を受けることはない。その後、レジスト膜54を除去することで、図7(i)に示した半導体装置が得られる。
本実施形態の半導体装置では、図7(i)に示したように、薄膜素子部60の開口部36a〜38aは、最下層の絶縁層36の開口部36aより中層の絶縁層37の開口部37aが内側で開口する様に、また、中層の絶縁層37の開口部37aより最上層の絶縁層38の開口部38aが内側で開口する様に形成されているのに対し、外部端子接続用パッド部70の開口部36a〜38aは、中層の絶縁層37の開口部37aが最下層の絶縁層36の開口部36aより内側で開口する様に、また、最上層の絶縁層38の開口部38aが中層の絶縁層37の開口部37aより外側かつ最下層の絶縁層36の開口部36aより内側で開口する様に形成されている。本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、薄膜素子部60の開口部36a〜38aと外部端子接続用パッド部70の開口部36a〜38aの開口形状を互いに異なったものとすることができる。
また、本実施形態の半導体装置の製造方法では、外部端子接続用パッド部70の絶縁層を除去する際に、絶縁層38にはレジスト膜53をマスクとして用い、絶縁層40及び絶縁層37にはレジスト膜54をマスクとして用いて、二種類のレジスト膜で二段階で除去しているのに対し、一種類のレジスト膜54をマスクとして用いて、複数の絶縁層40,38,37を一度で除去して、外部端子接続用パッド部70の開口部36a〜38aを形成してもよい。
この場合は、例えば、図7(f)において、絶縁層38上の薄膜素子部60のレジスト膜53は開口するが、外部端子接続用パッド部70のレジスト膜53は開口せず、エッチングガスで外部端子接続用パッド部70の絶縁層38を選択除去しないようにする。次いで、図7(h)において、外部端子接続用パッド部70のレジスト膜54を開口して、このレジスト膜54をマスクとして、外部端子接続用パッド部70の絶縁層40,38,37を、エッチングガスで一度に除去すればよい。一種類のレジスト膜をマスクとして複数の絶縁層を一度に除去することにより、作業の手間を省くことができる。
本発明に係る半導体装置の薄膜素子部60に用いられる薄膜素子の例としては、磁気抵抗効果素子(GMR素子)などを用いることができ、その場合は、外部端子接続用パッド部70は、マグネット膜を積層したバイアス磁石層とすることができる。
本発明は、配線層の一部を露出させるために絶縁層に形成された開口部の側面を階段状とし、この階段状の各部分を、その側面が底部から上端部に向かって漸次拡張するように傾斜した構成としたことにより、配線層と薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線や外部端子接続用電極の断線を防止し、オープン不良等の初期特性不良を防止するものであるから、1つの基板上に複数種のデバイス機能を集積した複合チップ、あるいは、これらの機能をさらに集積した大容量複合チップ等に適用することにより、その効果は非常に大きなものとなる。
本発明の第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法を示す過程図である。 本発明の第2の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の薄膜素子付半導体装置を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の薄膜素子付半導体装置の製造方法を示す過程図である。 従来の薄膜素子を備えた半導体装置の一例を示す断面図である。 従来の薄膜素子を備えた半導体装置の製造方法を示す過程図である。
符号の説明
21…p型Si基板(半導体基板)、22…トランジスタ、23…フィールド絶縁膜、24…集積回路部(IC部)、30…n埋込層、31a…ソース、31b…ドレイン、31c…SiO膜(絶縁膜)、31d…ゲート、32…絶縁層、33…第1配線層、34…絶縁層、35…第2配線層、36〜38…絶縁層、36a〜38a…開口部、41…コンタクト、42…ビア、51,52,53,54…レジスト膜、51a…開口、60…薄膜素子部、70…外部端子接続用パッド部、80…外部端子接続用電極。

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成された集積回路部と、該集積回路部の配線層上に絶縁層を介して形成された薄膜素子とを備え、
    前記絶縁層に前記配線層の一部を露出する開口部を複数形成し、これらの開口部の一部に前記配線層と前記薄膜素子とを電気的に接続する薄膜素子用配線を形成してなる薄膜素子部と、
    前記開口部の他の一部に外部端子接続用電極を形成してなる外部端子接続用パッド部を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記絶縁層を複数の絶縁層とし、前記薄膜素子部の前記配線層の一部を露出して前記開口部を形成する際には、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を前記絶縁層で被覆したままとし、
    その後、前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を被覆する前記絶縁層を除去して、前記外部端子接続用パッド部の前記開口部を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記外部端子接続用パッド部の前記配線層を被覆する前記絶縁層を除去する際に、一種類のレジスト膜をマスクとして前記複数の絶縁層を一度に除去して、前記外部端子接続用パッド部の前記開口部を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記複数の開口部の形成においては、
    前記絶縁層上に、底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口を有するレジスト膜を形成し、
    このレジスト膜をマスクとして前記絶縁層を選択除去し、
    前記絶縁層に底部から上端部に向かって漸次拡張するように側面が傾斜してなる開口部を形成することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記絶縁層を選択除去する際に、選択除去用ガスとしてフロン系ガスと酸素ガスを含む混合ガスを用いることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記絶縁層を複数の絶縁層とし、開口の面積が互いに異なる複数種のレジスト膜をマスクとして各々の絶縁層に開口面積が互いに異なる前記複数の開口部を形成することを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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