JP2011187816A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置の製造方法において、ヒューズ層を覆う絶縁膜の膜厚を精度良く調整する。
【解決手段】半導体基板10上にザッピング素子1のヒューズ層12を形成し、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13を形成する。第1の絶縁膜13上にはヒューズ層12を覆うエッチングストッパー膜14を形成し、エッチングストッパー膜14を覆う第2の絶縁膜16を形成する。他の工程を経た後、第1のエッチング工程として、ヒューズ層12上で、第2の絶縁膜16をエッチングストッパー膜14に対して選択的にエッチングすることにより、エッチングストッパー膜14の表面を露出させる。次に、第2のエッチング工程として、ヒューズ層12上で、エッチングストッパー膜14を第1の絶縁膜13に対して選択的にエッチングすることにより、第1の絶縁膜13の表面を露出させる。
【選択図】図4
【解決手段】半導体基板10上にザッピング素子1のヒューズ層12を形成し、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13を形成する。第1の絶縁膜13上にはヒューズ層12を覆うエッチングストッパー膜14を形成し、エッチングストッパー膜14を覆う第2の絶縁膜16を形成する。他の工程を経た後、第1のエッチング工程として、ヒューズ層12上で、第2の絶縁膜16をエッチングストッパー膜14に対して選択的にエッチングすることにより、エッチングストッパー膜14の表面を露出させる。次に、第2のエッチング工程として、ヒューズ層12上で、エッチングストッパー膜14を第1の絶縁膜13に対して選択的にエッチングすることにより、第1の絶縁膜13の表面を露出させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、回路定数等の変更を行うために用いられるザッピング素子を含む半導体装置の製造方法に関する。
従来、半導体集積回路の回路定数等の変更(トリミング)を行うためのザッピング素子として、ポリシリコンからなるヒューズ層を備えたザッピング素子が知られている。この種のザッピング素子においては、ヒューズ層に大電流を流すことにより、ヒューズ層を加熱し、ヒューズ層を構成するポリシリコンを部分的に外部に吹き飛ばすことによりヒューズ層を切断する。これにより、ヒューズ層の電流経路が遮断されて回路定数等の変更が行われる。
この場合、ヒューズ層の上層には層間絶縁膜やパッシベーション膜等の各種の絶縁膜が形成されている。しかしながら、これらの絶縁膜の膜厚が厚い場合には、ザッピング時にヒューズ層を構成しているポリシリコンが十分に吹き飛ばず、ヒューズ層上に残存したポリシリコンを介してヒューズ層が再接続されてしまう場合がある。
そこで、ヒューズ層を覆う絶縁膜の膜厚を調整するために、当該絶縁膜のエッチングが行われていた。この種のザッピング素子は、例えば特許文献1に記載されている。
しかしながら、ヒューズ層を覆う絶縁膜の膜厚には、半導体ウエハの面内、ロット間でばらつきが生じるため、エッチング後に残存する当該絶縁膜の膜厚を精度良く調整することは困難であった。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にザッピング素子のヒューズ層を形成する工程と、前記ヒューズ層を覆う第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に前記ヒューズ層を覆うエッチングストッパー膜を形成する工程と、前記エッチングストッパー膜を覆う第2の絶縁膜を形成する工程と、前記ヒューズ層上の前記第2の絶縁膜を前記エッチングストッパー膜に対して選択的にエッチングすることにより、前記エッチングストッパー膜の表面を露出させる第1のエッチング工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ヒューズ層を覆う絶縁膜の膜厚を精度良く調整することができる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態による半導体装置について、図1の平面図を参照して説明する。説明の便宜上、図1では、主要な構成要素のみを図示し、その他の図示は省略している。
本発明の第1の実施形態による半導体装置について、図1の平面図を参照して説明する。説明の便宜上、図1では、主要な構成要素のみを図示し、その他の図示は省略している。
図1に示すように、本実施形態による半導体装置は、回路定数等の変更(トリミング)を行うためのザッピング素子1を含む。ザッピング素子1は、例えばポリシリコンからなるヒューズ層12を備える。ヒューズ層12の中央部12Mでは、その幅が他の領域よりも小さく形成されている。また、ヒューズ層12の両端は、電極層15A、配線26、及びコンタクトCT1,CT2を介して、例えば、半導体装置の他の領域に形成されたポリシリコンからなる抵抗層(不図示)と接続されている。この場合、ザッピングの際に大電流がヒューズ層12に流されると、小さな幅の中央部12Mが集中的に加熱されて溶融する。これにより、抵抗層と接続されたヒューズ層12の電流経路が遮断されて、半導体装置の回路定数等の変更が行われる。
また、ヒューズ層12へ水分が浸入するのを防ぐ目的として、ヒューズ層12を囲んで、第1のシール金属層15(即ち第1層の金属層、第2のシール金属層17即ち第2層の金属層、第3のシール金属層19即ち第3層の金属層が積層して形成されている。各シール金属層は、半導体基板10上に積層された第1の絶縁膜13、第2の絶縁膜16、第3の絶縁膜18、第1のパッシベーション膜21の各層間に形成された多層配線層を用いて形成されている。配線26を第3のシール金属層19と同層の第3層の金属層で形成する場合、配線26と第3のシール金属層19とがショートしないように、第3のシール金属層19は配線26の引き出し部で切断されている。
また、ヒューズ層12の中央部12Mの近傍では、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13を露出する開口部H1が設けられている。この開口部H1の底部において、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13の膜厚は、ザッピングの際にヒューズ層12を構成するポリシリコンが外部に吹き飛ばされて、残存しないように、精度良く調整される。
以下に、上述したザッピング素子1を含む半導体装置、即ち、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13が精度良く調整される半導体装置の製造方法について説明する。図2乃至図6は、この半導体装置の製造方法を説明する断面図であり、各A図では図1のX−X線に沿った断面図を示し、各B図では、ザッピング素子1と離間して形成されるパッド電極20の形成領域(図1では不図示)を示している。パッド電極20は、半導体基板10の表面に垂直な方向から見ると、例えば第3のシール金属層19と同層の金属層からなる矩形状のパターンで形成され、その表面は露出されている。
まず、図2(A)に示すように、半導体基板10上に、例えば400〜500nmの膜厚を有したLOCOS膜11を形成し、そのLOCOS膜11上にザッピング素子1のヒューズ層12を形成する。以降の説明では、ヒューズ層12は、図1のヒューズ層12の中央部12Mを示すものとする。ヒューズ層12は、例えば300〜400nmの膜厚を有したポリシリコンからなり、例えば、他の不図示の領域に形成されるMOSトランジスタのゲート電極をポリシリコンで形成する際の成膜工程及びパターニング工程により同時に形成される。
半導体基板10上及びLOCOS膜11上には、ヒューズ層12を覆う第1の絶縁膜13がLPCVD法等により形成される。第1の絶縁膜13は、例えば、BPSGからなる層間絶縁膜であり、例えば、400〜1000nmの膜厚を有して形成される。
第1の絶縁膜13上には、ヒューズ層12及びその近傍を覆ってエッチングストッパー膜14が形成される。エッチングストッパー膜14は、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウムを含む金属からなり、例えば、第1の絶縁膜13の他の領域に形成された第1のシール金属層15を形成する際の成膜工程及びパターニング工程により同時に形成することができる。この場合、エッチングストッパー膜14は、第1のシール金属層15と同じ膜厚、例えば600nmの膜厚を有している。なお、エッチングストッパー膜14と第1のシール金属層15は、上記以外の金属、例えば銅あるいは銅を含む金属からなるものであってもよい。第1のシール金属層15は、第1の絶縁膜13を貫通するコンタクトを介して、半導体基板10と接続されてもよい。
さらに、エッチングストッパー膜14を覆って第2の絶縁膜16が形成される。第2の絶縁膜16は、例えば、TEOS膜、SOG膜、TEOS膜がこの順で形成された積層体であり、全体で例えば500〜600nmの膜厚を有している。
第2の絶縁膜16上には、例えば第1のシール金属層15と同じ材料と膜厚を有した第2のシール金属層17が形成される。第2のシール金属層17は、第2の絶縁膜16を貫通するコンタクトを介して、下層の第1のシール金属層15と接続されてもよい。次に、第2のシール金属層17を覆って、例えば第2の絶縁膜16と同じ材料と膜厚を有した第3の絶縁膜18が形成される。
第3の絶縁膜18上には、例えば第1のシール金属層15と同じ材料により、約2μmの膜厚を有した第3のシール金属層19が形成される。第3のシール金属層19は、第3の絶縁膜18を貫通するコンタクトを介して、下層の第2のシール金属層17と接続されてもよい。
一方、パッド電極20の形成領域では、図2(B)に示すように、上記と同じ工程でLOCOS膜11、第1の絶縁膜13、第1のシール金属層15、第2の絶縁膜16、第2のシール金属層17、第3の絶縁膜18が形成される。そして、第3の絶縁膜18には、第3のシール金属層19と同じ材料及び膜厚を有したパッド電極20が所定のパターンで形成される。
さらに、図2(A)及び図2(B)に示すように、第3の絶縁膜18上に、第3のシール金属層19及びパッド電極20を覆って、例えば900nmの膜厚を有したTEOS膜からなる第1のパッシベーション膜21が形成される。第1のパッシベーション膜21の全面には、例えば600nmの膜厚を有したシリコン窒化膜からなる第2のパッシベーション膜22が形成される。
その後、第2のパッシベーション膜22上に、エッチングマスクとして、ヒューズ層12上に開口部を有した不図示のレジスト層を形成する。そして、図3(A)に示すように、第1のエッチング工程として、上記不図示のレジスト層をエッチングマスクとして、ヒューズ層12上において、第2のパッシベーション膜22から第2の絶縁膜16までを、エッチングストッパー膜14に対して選択的にエッチングすることにより、エッチングストッパー膜14の表面を露出させる。なお、不図示のレジスト層に覆われたパッド電極20の形成領域では、図3(B)に示すように、第1のパッシベーション膜21と第2のパッシベーション膜22はエッチングされない。
この第1のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、エッチングストッパー膜14に対する第2の絶縁膜16のエッチングレートが大きく(例えば1対10程度に)なるように、例えばCHF3とO2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
次に、図4(A)に示すように、第2のエッチング工程として、上記で形成した不図示のレジスト層をエッチングマスクとして、ヒューズ層12上のエッチングストッパー膜14を第1の絶縁膜13に対して選択的にエッチングすることにより、第1の絶縁膜13の表面を露出させる。これにより、第2のパッシベーション膜22から第1の絶縁膜13の膜厚方向の途中にかけて開口部H1が形成される。なお、不図示のレジスト層に覆われたパッド電極20の形成領域では、図4(B)に示すように、第1のパッシベーション膜21と第2のパッシベーション膜22はエッチングされない。
この第2のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、第1の絶縁膜13に対するエッチングストッパー膜14のエッチングレートが大きく(例えば1対10程度に)なるように、例えばBCl3とCl2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
このように、本実施形態によれば、エッチングストッパー膜14をエッチングストッパーとして、その上層の第2の絶縁膜16等をエッチング除去している。そのため、第1のエッチング工程後に残存する、ヒューズ層12を覆う絶縁膜この場合、第1の絶縁膜13の膜厚を精度良く調整することができる。
また、第2のエッチング工程により、エッチングストッパー膜14をエッチングしているのは、ザッピング工程によりヒューズ層12を溶断する時に、エッチングストッパー膜14の破片によりヒューズ層12が再接続されるのを防止するためであり、また、ヒューズ層12を覆う層をより薄くするためである。そのため、第2のエッチング工程後には、ヒューズ層12上は、第1の絶縁膜13だけで覆われることになる。
仮に、エッチングストッパー膜14を形成することなく、第2のパッシベーション膜22から第1の絶縁膜13の膜厚方向の途中までをエッチングする場合には、ヒューズ層12を覆って残存する絶縁膜の膜厚は、第2のパッシベーション膜22から第1の絶縁膜13の間でエッチングされる各層のばらつきを反映して、大きくばらつくことになる。
次に、上記レジスト層を除去した後、図5(A)に示すように、第2のパッシベーション膜22上から開口部H1の内壁を覆って、例えば50〜100nmの膜厚を有したシリコン窒化膜からなる第3のパッシベーション膜23を形成する。第3のパッシベーション膜23は、開口部H1内で、第2のエッチング工程でエッチングされたエッチングストッパー膜14の側壁14Sを覆うことが好ましい。この場合、後述するザッピング工程においてヒューズ層12を構成するポリシリコンが吹き飛ばされても、そのポリシリコンが側壁14Sと接続することはない。従って、該側壁14Sとポリシリコンの残渣を介してヒューズ層12が再接続することはなくなる。また、第3のパッシベーション膜23には、開口部H1からの水分の浸入を防止あるいは低減するという効果もある。なお、この第3のパッシベーション膜23は、パッド電極20の形成領域にも延在するように形成される。
その後、図5(B)に示すように、パッド電極20の形成領域では、第3のパッシベーション膜23上に、パッド電極20上で開口部を有した不図示のレジスト層を形成する。そして、このレジスト層をエッチングマスクとして、第1乃至第3のパッシベーション膜21,22,23をエッチングすることにより、パッド電極20の表面を露出する。このときのエッチング条件は、パッド電極20に対する第1乃至第3のパッシベーション膜21,22,23のエッチングレートが大きく(例えば1対10程度に)なるように、例えばCHF3とO2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。その後、このレジスト層は除去される。
次に、図6(A)及び図6(B)に示すように、第3のパッシベーション膜23上に、開口部H1近傍とパッド電極20近傍を開口する所定のパターンを有した保護膜24を形成する。この保護膜24は、例えば3000〜10000nmの膜厚を有したポリイミド膜である。保護膜24となるポリイミド膜は、感光性材料であればフォトリソグラフィー工程によって上記所定のパターンに形成され、非感光性材料であれば、成膜工程とエッチングマスクを介したエッチング工程によって上記所定のパターンに形成される。
こうして完成したザッピング素子1のザッピング工程では、ヒューズ層12に大電流を流すことにより、ヒューズ層12を加熱して溶融させ、ヒューズ層12を構成するポリシリコンを部分的に吹き飛ばすことによりヒューズ層12を切断する。これにより、ヒューズ層12の電流経路が遮断されて回路定数等の変更が行われる。
このとき、上述したように、開口部H1の底部では、ヒューズ層12を覆う絶縁膜、即ち第1の絶縁膜13は、薄い膜厚となるように精度良く調整されているため、吹き飛ばされたポリシリコンが外部へ放出されやすくなる。即ち、ポリシリコンの残渣を介してヒューズ層12が再接続することを防止できる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法について、図7乃至図9に基づいて説明する。図7乃至図9は、ザッピング素子1を含む半導体装置の製造方法を説明する断面図であり、図1のA−A線に沿った断面構成に対応している。なお、パッド電極20の形成領域については、図2乃至図6のB図に示した断面構成と同様である。
本発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法について、図7乃至図9に基づいて説明する。図7乃至図9は、ザッピング素子1を含む半導体装置の製造方法を説明する断面図であり、図1のA−A線に沿った断面構成に対応している。なお、パッド電極20の形成領域については、図2乃至図6のB図に示した断面構成と同様である。
図7に示すように、本実施形態では、第1の実施形態におけるアルミニウム等の金属からなるエッチングストッパー膜14の替わりに、ヒューズ層12及びその近傍を覆って、ポリシリコンからなるエッチングストッパー膜34を、例えば150〜300nmの膜厚で形成する。ポリシリコンからなるエッチングストッパー膜34は、ヒューズ層12を覆う絶縁膜30を形成した後に、半導体装置の他の領域に形成されるポリシリコン抵抗層(不図示)と同じ工程で形成することができる。絶縁膜30は、例えば、MOSトランジスタのソース/ドレインの形成のためのイオン注入に対するバッファ膜を形成する工程を利用して形成することができる。この場合、絶縁膜30の膜厚は、例えば20〜30nmである。
その後、さらにエッチングストッパー膜34を覆って、第1の絶縁膜13例えば、BPSG膜が形成される。第2の絶縁膜16から第2のパッシベーション膜22までの各層の形成工程は第1の実施形態と同様である。
そして、図8に示すように、まず、第1のエッチング工程として、不図示のレジスト層をエッチングマスクとして、ヒューズ層12上において、第2のパッシベーション膜22から、エッチングストッパー膜34上の第1の絶縁膜13までを、エッチングストッパー膜34に対して選択的にエッチングすることにより、エッチングストッパー膜34の表面を露出させる。なお、パッド電極20の形成領域では、図3(B)と同様に、第1のパッシベーション膜21と第2のパッシベーション膜22はエッチングされない。
この第1のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、エッチングストッパー膜34に対する第1の絶縁膜13のエッチングレートが大きく(例えば1対10程度に)なるように、例えばCHF3とO2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
次に、第2のエッチング工程として、上記不図示のレジスト層をエッチングマスクとして、ヒューズ層12上において、エッチングストッパー膜34を、その下層の絶縁膜30に対して選択的にエッチングすることにより、エッチングストッパー膜34の下層の絶縁膜30の表面を露出させる。これにより、第2のパッシベーション膜22から絶縁膜30の表面にかけて開口部H2が形成される。なお、パッド電極20の形成領域では、図4(B)と同様に、第1のパッシベーション膜21と第2のパッシベーション膜22はエッチングされない。
この第2のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、絶縁膜30に対するエッチングストッパー膜34のエッチングレートが大きく(例えば1対50程度に)なるように、例えばCF4とO2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
このように、本実施形態によれば、エッチングストッパー膜34をエッチングストッパーとして、その上層の第2の絶縁膜16等をエッチング除去している。そのため、第1のエッチング工程後に残存する、ヒューズ層12を覆う絶縁膜この場合、絶縁膜30の膜厚を精度良く調整することができる。
また、第2のエッチング工程により、エッチングストッパー膜34をエッチングしているのは、ザッピング工程によりヒューズ層12を溶断する時に、エッチングストッパー膜34の破片によりヒューズ層12が再接続されるのを防止するためである。
なお、本実施形態によれば、ヒューズ層12上の絶縁膜30及びエッチングストッパー膜34の膜厚全体を、第1の実施形態におけるヒューズ層12上の第1の絶縁膜13の膜厚と同等にすることが可能である。その場合には、上述のようなヒューズ層12の再接続のおそれがない限り、エッチングストッパー膜34をエッチングする第2のエッチング工程を省略しても良い。
次に、上記レジスト層を除去した後、図9に示すように、第1の実施形態と同様に、第2のパッシベーション膜22上から開口部H2の内壁を覆って、シリコン窒化膜からなる第3のパッシベーション膜23を形成することが好ましい。この場合、第3のパッシベーション膜23は、前述の理由により、開口部H2内で、第2のエッチング工程でエッチングされたエッチングストッパー膜34の側壁34Sを覆うことが好ましい。また、第3のパッシベーション膜23には、開口部H2からの水分の浸入を防止あるいは低減するという効果もある。
その後、パッド電極20の形成領域において、第1の実施形態の図5(B)と同様に、第3のパッシベーション膜23上に、パッド電極20上で開口部を有した不図示のレジスト層を形成する。そして、このレジスト層をエッチングマスクとして、第1乃至第3のパッシベーション膜21,22,23をエッチングすることにより、パッド電極20の表面を露出する。その後、このレジスト層は除去される。
次に、第1の実施形態と同様に、第3のパッシベーション膜23上に、開口部H2近傍とパッド電極20近傍で開口する所定のパターンを有した保護膜24を形成する。この保護膜24は、例えばポリイミド膜である。
こうして完成したザッピング素子1においても、上述したように、開口部H2の底部では、ヒューズ層12を覆う絶縁膜、即ち絶縁膜30は、薄い膜厚となるように精度良く調整されている。そのため、ザッピング工程において吹き飛ばされたポリシリ
コンが外部へ放出されやすくなる。即ち、ポリシリコンの残渣を介してヒューズ層12が再接続することを防止できる。
コンが外部へ放出されやすくなる。即ち、ポリシリコンの残渣を介してヒューズ層12が再接続することを防止できる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態による半導体装置の製造方法について、図10乃至図12に基づいて説明する。図10乃至図12は、ザッピング素子1を含む半導体装置の製造方法を説明する断面図であり、各A図では図1のA−A線に沿った断面図を示し、各B図ではパッド電極の形成領域(図1では不図示)を示している。
本発明の第3の実施形態による半導体装置の製造方法について、図10乃至図12に基づいて説明する。図10乃至図12は、ザッピング素子1を含む半導体装置の製造方法を説明する断面図であり、各A図では図1のA−A線に沿った断面図を示し、各B図ではパッド電極の形成領域(図1では不図示)を示している。
図10(A)に示すように、本実施形態では、第1の実施形態におけるアルミニウム等の金属からなるエッチングストッパー膜14の替わりに、ヒューズ層12及びその近傍を覆って、シリコン窒化膜からなるエッチングストッパー膜44を形成する。シリコン窒化膜からなるエッチングストッパー膜44は、ヒューズ層12上に水分が浸入することを防ぐバリア層も兼ねており、例えば20〜50nmの膜厚を有している。
このエッチングストッパー膜44は、ヒューズ層12を覆う絶縁膜30を形成した後に形成される。その際、エッチングストッパー膜44を構成するものと同じシリコン窒化膜は、水分の浸入を防ぐバリア層として、半導体装置の他の領域、例えばMOSトランジスタのゲート電極等を覆って形成されてもよい(不図示)。この場合、エッチングストッパー膜44を構成するシリコン窒化膜は、半導体装置の他の領域を覆うバリア層の形成工程を用いて形成できるので、工程数を削減することができる。
絶縁膜30は、例えば、MOSトランジスタのソース/ドレインの形成のためのイオン注入に対するバッファ膜を形成する工程を利用して形成することができる。この場合、絶縁膜30の膜厚は、例えば20〜30nmである。
その後、さらにエッチングストッパー膜44を覆って、第1の絶縁膜13例えば、BPSG膜が形成される。第2の絶縁膜16から第2のパッシベーション膜22までの各層の形成工程は第1の実施形態と同様である。
次に、第2のパッシベーション膜22を覆って、例えば3000〜10000nmの膜厚を有したポリイミド膜である保護膜24が形成される。なお、図10(B)に示すように、保護膜24は、パッド電極20の形成領域も覆って形成される。
そして、図11(A)及び図11(B)に示すように、第1のエッチング工程として、不図示のレジスト層をエッチングマスクとして、ヒューズ層12上において、保護膜24から第2の絶縁膜16または第1の絶縁膜13の膜厚方向の途中までをエッチングする。つまり、第1のエッチング工程では、エッチングストッパー膜44が露出されない範囲でエッチング量を極力大きくするため、エッチングのばらつきに応じて、第2の絶縁膜16または第1の絶縁膜13の膜厚方向の途中でエッチングが止まる。これにより、保護膜24から第2の絶縁膜16または第1の絶縁膜13の膜厚方向の途中にかけて開口部H3が形成される。開口部H3の底部では、第2の絶縁膜16または第1の絶縁膜13が露出される。なお、図の例では、説明の便宜上、開口部H3の底部では第2の絶縁膜16のみが露出された場合を示している。以下の説明でも同様である。
これと同時に、パッド電極20の形成領域では、パッド電極20上の保護膜24から第1のパッシベーション膜21までをエッチングする。これにより、パッド電極20の表面が露出される。
この第1のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、例えばCHF3とO2の混合ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
次に、図12(A)及び図12(B)に示すように、保護膜24上から開口部H3内に延在すると共に、開口部H3の底部でヒューズ層12上の第2の絶縁膜16または第1の絶縁膜13を露出するレジスト層25を形成する。レジスト層25は、パッド電極20の形成領域も覆って形成される。
次に、第2のエッチング工程として、レジスト層25をエッチングマスクとして、エッチングストッパー膜44上の第2の絶縁膜16及び第1の絶縁膜13を、エッチングストッパー膜44に対して選択的にエッチングする。これにより、エッチングストッパー膜44の表面が露出される。その後、レジスト層25は除去される。
この第2のエッチング工程に好適なエッチング条件としては、シリコン窒化膜からなるエッチングストッパー膜44に対する第1の絶縁膜13及び第2の絶縁膜16のエッチングレートが大きく(例えば1対50程度に)なるように、例えばフッ酸を含むエッチング溶液を用いたウェットエッチングが行われる。
このように、本実施形態によれば、エッチングストッパー膜44をエッチングストッパーとして、その上層の第2の絶縁膜16等をエッチング除去している。そのため、第2のエッチング工程後に残存する、ヒューズ層12を覆う絶縁膜(即ちエッチングストッパー膜44及び絶縁膜30の膜厚を精度良く調整することができる。この場合、エッチングストッパー膜44は、絶縁膜であり、ザッピング工程においてヒューズ層12を再接続するおそれはないので、除去する必要はない。
また、エッチングストッパー膜44はシリコン窒化膜からなることから、水分の浸入を防止する効果もある。そのため、水分の浸入を防ぐ新たなパッシベーション膜(例えば第1及び第2の実施形態における第3のパッシベーション膜23)を形成する必要がなくなり、工程数を削減することができる。また、第1及び第2の実施形態では、保護膜24と第1乃至第3のパッシベーション膜21,22,23をパターニングするには複数のマスク(不図示のレジスト層からなるエッチングマスク)が必要であるのに対して、本実施形態によれば、保護膜24と第1及び第2のパッシベーション膜21,22は、1つのマスクを用いてパターニングできる。
こうして、本実施形態のザッピング素子1においても、開口部H3の底部では、ヒューズ層12を覆う絶縁膜、即ち絶縁膜30及びシリコン窒化膜からなるエッチングストッパー膜44は、薄い膜厚となるように精度良く調整される。これにより、ザッピング工程において吹き飛ばされたポリシリコンが外部へ放出されやすくなるため、ポリシリコンの残渣を介してヒューズ層12が再接続することを防止できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で変更が可能なことは言うまでもない。例えば、上記各実施形態では、ザッピング素子1のヒューズ層12は、ポリシリコンからなるものとしたが、本発明はこれに限定されず、上記以外の材料によってヒューズ層12を形成する場合にも適用される。例えば、ヒューズ層12は、ポリシリコンとタングステンの化合物、あるいは銅からなる金属層によって形成されてもよい。
1 ザッピング素子 10 半導体基板
11 LOCOS膜 12 ヒューズ層
13 第1の絶縁膜
14,34,44 エッチングストッパー膜
15 第1のシール金属層 16 第2の絶縁膜
17 第2のシール金属層 18 第3の絶縁膜
19 第3のシール金属層 20 パッド電極
21 第1のパッシベーション膜 22 第2のパッシベーション膜
23 第3のパッシベーション膜 24 保護膜
25 レジスト層 H1〜H3 開口部
30 絶縁膜
11 LOCOS膜 12 ヒューズ層
13 第1の絶縁膜
14,34,44 エッチングストッパー膜
15 第1のシール金属層 16 第2の絶縁膜
17 第2のシール金属層 18 第3の絶縁膜
19 第3のシール金属層 20 パッド電極
21 第1のパッシベーション膜 22 第2のパッシベーション膜
23 第3のパッシベーション膜 24 保護膜
25 レジスト層 H1〜H3 開口部
30 絶縁膜
Claims (10)
- 半導体基板上にザッピング素子のヒューズ層を形成する工程と、
前記ヒューズ層を覆う第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に前記ヒューズ層を覆うエッチングストッパー膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパー膜を覆う第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記ヒューズ層上の前記第2の絶縁膜を前記エッチングストッパー膜に対して選択的にエッチングすることにより、前記エッチングストッパー膜の表面を露出させる第1のエッチング工程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記ヒューズ層上の前記エッチングストッパー膜を前記第1の絶縁膜に対して選択的にエッチングすることにより前記第1の絶縁膜の表面を露出させる第2のエッチング工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2のエッチング工程により露出された前記エッチングストッパー膜の側壁を覆うパッシベーション膜を形成する工程を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記エッチングストッパー膜は、金属からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記エッチングストッパー膜は、ポリシリコンからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1のエッチング工程が行われた後に、前記ヒューズ層を加熱により切断する工程を備える請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上にザッピング素子のヒューズ層を形成する工程と、
前記ヒューズ層を覆う第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に前記ヒューズ層を覆うエッチングストッパー膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパー膜を覆う第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記ヒューズ層上の前記第2の絶縁膜をその膜厚の途中までエッチングする第1のエッチング工程と、
前記ヒューズ層上の前記第2の絶縁膜を前記エッチングストッパー膜に対して選択的にエッチングすることにより前記エッチングストッパー膜を露出させる第2のエッチング工程と、を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記エッチングストッパー膜は窒化シリコンからなることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1のエッチング工程はドライエッチング工程であり、前記第2のエッチング工程はウェットエッチング工程であることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2のエッチング工程が行われた後に、前記ヒューズ層を加熱により切断する工程を備える請求項7乃至9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010053205A JP2011187816A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2010053205A JP2011187816A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2011187816A true JP2011187816A (ja) | 2011-09-22 |
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JP2010053205A Pending JP2011187816A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 半導体装置の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019142166A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
-
2010
- 2010-03-10 JP JP2010053205A patent/JP2011187816A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019142166A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
JP7071153B2 (ja) | 2018-02-22 | 2022-05-18 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
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