JP5054461B2 - トリガースイッチ - Google Patents

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Description

本発明はトリガースイッチに関し、詳しくは、ストッパーを備えたトリガーにおいてストッパーの構造をトリガーを構成する両側の壁面に係止させる構造にして強度向上を図ったトリガースイッチに関する。
従来の電動工具は、図５に示すように、本体胴体部１１１と、この本体胴体部１１１に連結されたハンドル部１１２とから構成されている。
本体胴体部１１１の中には、回転動力を発生するモータ、回転動力を減速する減速機構が収納され、トリガーの引き具合で回転駆動させ、その先端にはグラインダー、丸鋸等の工具が装着されている。
ハンドル部１１２には、直接手の指をかけて引き込むトリガーを備えたトリガースイッチ１１３が格納されている。
トリガースイッチ１１３は、図５及び図６に示すように、手の握力で操作できるトリガーを備えた操作部１１４と、トリガーの引き具合に応じてオン／オフするスイッチを内部に備えたスイッチ本体１１５とからなる。
操作部１１４は、直接手の指をタッチさせるトリガー１１６と、トリガー１１６の内部に収容され、引かれたトリガーを復帰させる復帰バネ１１７とからなる。
トリガー１１６は、二股形状に形成され、二股形状に形成された背部を曲面形状に形成した直接指がかかる宛部１１８と、二股形状に形成された両方に平行に対峙した状態の第１壁面１１９及び第２壁面１２１を形成し、宛部１１８寄り上方位置の第１壁面１１９及び第２壁面１２１にはスイッチ本体１１５から延出されたトリガー支持部１２２の先端に設けてある支点軸１２３を係合するための支点軸穴１２４を備えた構成になっている。
又、支点軸穴１２４に対して反対側端部にスイッチ本体内部に収容されているスイッチの接点をオン／オフさせるためのスイッチ伝達部１２５の先端に設けてある回動軸受部１２６に設けた軸穴１２７に止具１４５を挿通させて係合するための回動軸穴１２８を備えている。
支点軸穴１２４と回動軸穴１２８との間であって、回動軸穴１２８寄りに宛部１１８に指をかけても引き込まれないようにストッパー部１２９を設けた構成になっている。
ストッパー部１２９は、第１壁面１１９にトリガー１１６が引き込まれて回動する際にストッパーシャフト１３１を案内する回動径に沿った案内孔１３３と、この案内孔１３３よりもやや小さくやはり同じ方向に形成されストッパーとしても機能するストッパー孔１３２を備え第１壁面１１９の内側に備えた金属板１３０と、案内孔１３３には、端部が拡径の円柱形状に形成したストッパー部材１３６を備え、このストッパー部材１３６と連設して縮径に形成し他方の第２壁面１２１に到る長さのガイド棒１３８からなるストッパーシャフト１３１と、ストッパーシャフト１３１の端部にスプリング１４４を介在させて取付けられているストッパーボタン１４３とからなる。
金属板１３０は回動軸穴１２８に係合している止具１４５と支点軸穴１２４に係合している支点軸１２３とで装着され、ストッパー孔１３２よりも幅狭のストッパー孔１３２ａ及び案内孔１３３よりも幅狭の案内孔１３３ａを備えた構成になっている。
このような構成からなるトリガースイッチにおいて、図７に示すように、宛部１１８に指をかけて引き込むと、ストッパーシャフト１３１のストッパー部材１３６が金属板１３０のストッパー孔１３２ａに当接することでトリガーの引き込みを阻止する。
トリガーを引き込むときに、図８に示すように、ストッパーボタン１４３を押すことによりストッパーシャフト１３１のストッパー部材１３６が外方向に押し出ることによりストッパー孔１３２ａとの係わりが解除され、案内孔１３３ａに沿ってトリガーの引き具合に応じて引き込まれ、所定引き込まれたときに、スイッチ本体内部のスイッチが反転してオンされる。
特開２００７−１０９４５１号公報
しかしながら、従来技術で説明したトリガーにおけるストッパー部材においては、トリガーの引き込みをストップさせるのに片方の壁面に設けた案内孔にストッパーシャフトのストッパー部材を当接させる構造であるため、トリガーを強引に引き込むとトリガー及びストッパーシャフト自体が斜めになり、ストッパー部材が案内孔にめり込んで破壊してしまうという問題がある。
又、従来技術で説明したように、片側の壁面に設けた案内孔の替わりに別の金属板にストッパー孔を設けた構造であってもトリガーの引き込みによる斜めになる現象は回避できず引き込みが不安定であり且つ金属板を新たに取り付けることによる構造の複雑さ及び部品点数が増加するという問題がある。
従って、トリガーに備えてあるストッパーについて、トリガーの引き込みによるロックが安定した状態で得られるようにすると共に、ロックされるトリガー自体の強度を向上させる構造に解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明のトリガースイッチ及び電動工具は、次に示す構成にすることである。
（１）トリガースイッチは、基部側で連設された所定の空間を持って対向配置してなる壁面からなるトリガーであって、指をかける基部側の宛部より上部で前記宛部寄りの位置に支点軸を両側の壁面に形成された支点軸穴に挟み込んで配置し、前記支点軸から離れた位置で且つ前記宛部から遠ざかった位置にスイッチを反転させるための回動軸を両側の壁面に形成された回動軸穴に挟み込んで配置し、前記支点軸と前記回動軸との間に、トリガーの支点軸を中心にした引き込み動作を阻止するためのストッパーを備え、前記ストッパーは、両壁面に設けたストッパー孔のそれぞれにストッパーシャフトのロック部を係合させ、該ストッパーシャフトの端部に設けたストッパーボタンを押すことによりストッパーシャフトが移動して前記ストッパー孔のそれぞれに前記ストッパーシャフトの細径の部位の案内部が位置してストッパーを解除することである。
本発明は、トリガーを構成する両方の壁面にストッパー機構を備えたことにより、金属板等の部材を必要とせず、安定したロック機構を実現することができる。
本願発明に係るトリガースイッチ及び電動工具の実施形態について、図面を参照して説明する。
本願発明に係るトリガースイッチを備えた電動工具は、図１に示すように、本体胴体部１１と、この本体胴体部１１に連結されたハンドル部１２とから構成されている。
本体胴体部１１の中には、回転動力を発生するモータ、回転動力を減速する減速機構が収納され、トリガーの引き具合で回転駆動させ、その先端にはグラインダー、丸鋸等の工具が装着されている。
ハンドル部１２には、直接手の指をかけて引き込むトリガーを備えたトリガースイッチ１３が格納されている。
トリガースイッチ１３は、手の握力で操作できるトリガーを備えた操作部１４と、トリガーの引き具合に応じてオン／オフするスイッチを内部に備えたスイッチ本体１５とからなる。
操作部１４は、直接手の指をタッチさせるトリガー１６と、トリガー１６の内部に収容され、引かれたトリガーを復帰させる復帰バネ１７とからなる。
トリガー１６は二股形状に形成され、二股形状に形成された背部を曲面形状に形成した直接指がかかる宛部１８と、宛部１８を基部として二股形状に形成された両方に平行に対峙した状態の第１壁面１９及び第２壁面２１を形成し、宛部寄り上方位置の壁面にはスイッチ本体から延出されたトリガー支持部２２の先端に設けてある支点軸２３と係合するための支点軸穴２４を備えた構成になっている。
又、支点軸穴２４に対して反対側端部にスイッチ本体内部に収容されているスイッチの接点をオン／オフさせるためのスイッチ伝達部２５の先端に設けてある回動軸受部２６を受ける回動軸２７を係合するための回動軸穴２８を備えている。
支点軸穴２４と回動軸穴２８との間であって、回動軸穴２８寄りに宛部１８に指をかけても引き込まれないようにストッパー部２９を設けた構成になっている。
ストッパー部２９は、一方の第１壁面１９にトリガー１６が引き込まれて回動する際にストッパーシャフト３１でロックする第１ストッパー孔３２を設け、この第１ストッパー孔３２に連続してトリガー１６の回動する径方向に沿って開けた第１案内孔３３を設け、他方の第２壁面２１に一方の第１壁面１９に設けた第１ストッパー孔３２及び第１案内孔３３と同じ位置で孔の大きさが狭く形成された第２ストッパー孔３４及び第２案内孔３５を設けた構成になっている。
ストッパーシャフト３１は、図２に示すように、両側の第１壁面１９及び第２壁面２１に設けた第１ストッパー孔３２及び第２ストッパー孔３４に係合してロックするように拡径と縮径に形成されたシャフトからなり、端部が第１ストッパー孔３２及び第１案内孔３３の大きさよりも広くして係止する皿部３６、この皿部３６に連設して第１ストッパー孔３２に係合する太さに形成された第１ロック部３７、この第１ロック部３７に連設して第１案内孔３３を通過できる太さに形成された第１案内部３８、この第１案内部３８に連設して第２ストッパー孔３４に係合する太さに形成された第２ロック部３９、この第２ロック部３９に連設して第２案内孔３５を通過できる太さに形成された第２案内部４１、この第２案内部４１に連設してストッパーボタン４５を圧入係止するボタン係合部４２とからなる。
このようなストッパーシャフト３１は、第１ストッパー孔３２側から差し込んでトリガー支持部２２の挿通孔３０、第２ストッパー孔３４を挿通させ、座金４０及びスプリング４３を介在させてストッパーボタン４５に係合係止させる。
このような構成からなるトリガースイッチにおいて、図３に示すように、宛部１８に指をかけて引き込むと、ストッパーシャフト３１の第１ロック部３７が第１ストッパー孔３２に、第２ロック部３９が第２ストッパー孔３４に当接することでトリガー１６の引き込みを阻止する。
トリガー１６を引き込むときに、図４に示すように、ストッパーボタン４５を押すことによりストッパーシャフト３１の第１ロック部３７が第１ストッパー孔３２から外れ、替わりに第１案内部３８が第１ストッパー孔３２に臨み、同時に第２ロック部３９が第２ストッパー孔３４から外れ、替わりに第２案内部４１が第２ストッパー孔３４に臨む。第１案内部３８及び第２案内部４１の径は第１ストッパー孔３２及び第２ストッパー孔３４の広さに比べて充分に小さいため、トリガー１６が引かれると、第１ストッパー孔３２及び第２ストッパー孔３４に当接せず第１案内孔３３及び第２案内孔３５に沿ってトリガー１６の引き具合に応じて第１案内部３８及び第２案内部４１がガイドされ、所定引き込まれたときに、スイッチ本体内部のスイッチが反転してオンされる。
トリガー１６を離すとトリガー内部に備わっている復帰バネ１７の復帰によりトリガー１６が戻され、スイッチ本体内部のスイッチが反転してオフされ、第１案内孔３３及び第２案内孔３５でガイドされた第１案内部３８及び第２案内部４１が第１案内孔３３及び第２案内孔３５でガイドされて元の位置に戻り、ストッパーボタン４５が押されていなければ第１ストッパー孔３２及び第２ストッパー孔３４に第１ロック部３７及び第２ロック部３９が臨んだ状態で静止することになる。
本発明に係るトリガースイッチを搭載した電動工具の全体像を示した説明図である。 同、トリガースイッチのトリガーの部分を分解して示した説明図である。 同、ストッパーボタンが押されていないときのトリガー部分の断面図である。 同、ストッパーボタンが押されているときのトリガー部分の断面図である。 従来技術におけるトリガースイッチを搭載した電動工具の全体像を示した説明図である。 同、トリガースイッチのトリガーの部分を分解して示した説明図である。 同、ストッパーボタンが押されていないときのトリガー部分の断面図である。 同、ストッパーボタンが押されているときのトリガー部分の断面図である。
符号の説明
１１ 本体胴体部
１２ ハンドル部
１３ トリガースイッチ
１４ 操作部
１５ スイッチ本体
１６ トリガー
１７ 復帰バネ
１８ 宛部
１９ 第１壁面
２１ 第２壁面
２２ トリガー支持部
２３ 支点軸
２４ 支点軸穴
２５ スイッチ伝達部
２６ 回動軸受部
２７ 回動軸
２８ 回動軸穴
２９ ストッパー部
３０ 挿通孔
３１ ストッパーシャフト
３２ 第１ストッパー孔
３３ 第１案内孔
３４ 第２ストッパー孔
３５ 第２案内孔
３６ 皿部
３７ 第１ロック部
３８ 第１案内部
３９ 第２ロック部
４０ 座金
４１ 第２案内部
４２ ボタン係止部
４３ スプリング
４５ ストッパーボタン。

Claims (1)

  1. 基部側で連設された所定の空間を持って対向配置してなる壁面からなるトリガーであって、
    指をかける基部側の宛部より上部で前記宛部寄りの位置に支点軸を両側の壁面に形成された支点軸穴に挟み込んで配置し、
    前記支点軸から離れた位置で且つ前記宛部から遠ざかった位置にスイッチを反転させるための回動軸を両側の壁面に形成された回動軸穴に挟み込んで配置し、
    前記支点軸と前記回動軸との間に、トリガーの支点軸を中心にした引き込み動作を阻止するためのストッパーを備え、
    前記ストッパーは、両壁面に設けたストッパー孔のそれぞれにストッパーシャフトのロック部を係合させ、該ストッパーシャフトの端部に設けたストッパーボタンを押すことによりストッパーシャフトが移動して前記ストッパー孔のそれぞれに前記ストッパーシャフトの細径の部位の案内部が位置してストッパーを解除することを特徴とするトリガースイッチ。
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