JP2013170699A - パーキングロック装置 - Google Patents

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一昭 石浦
Michinobu Suzuki
岐宣 鈴木
Takuya Kodama
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Abstract

【課題】簡単な構造で手動操作によりパーキングギヤのロックを容易に解除可能なパーキングロック装置を提供する。
【解決手段】手動解除機構部5は、操作ケーブル51と、把手部材52とを有し、操作ケーブル51の一端部を、ロック機構部4におけるディテントプレート42に連結し、操作ケーブル51の他端部を、把手部材52に連結している。アクチュエータが作動不能になったときに、把手部材52を、手動操作によってトランスアクスルケース11から離隔させると、パーキングロッド44が、パーキングロックポール22とパーキングギヤ21との係合を解除する方向へ移動し、パーキングギヤ21のロックが解除される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載されるパーキングロック装置に関する。
従来、この種のパーキングロック装置として、変速機をロック状態に保持可能なパーキングブレーキ部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このパーキングブレーキ部は、ロック機構と、シャフトと、アクチュエータと、レバーと、プレートと、パーキングロッドと、カムとを含んでいる。
ロック機構は、変速機の出力軸に対して一体的に回転し得るように取り付けられたパーキングギヤと、パーキングギヤに係合可能なパーキングロックポールとを有している。シャフトは、アクチュエータによって傾動するように構成されている。また、レバーは、アクチュエータの近くに位置するように、シャフトに対して装着されるようになっている。
プレート、パーキングロッド、およびカムは、シャフトとパーキングロックポールとの間に配置されている。これらプレート、パーキングロッド、およびカムによって、シャフトが傾動したときの変位がパーキングロッドに伝達されるようになっている。
上記のパーキングロック装置では、アクチュエータによってシャフトを傾動させると、シャフトの動きがプレート、パーキングロッド、カムを介してパーキングロックポールに伝達され、シャフトの傾動姿勢に見合うように、パーキングロックポールがパーキングギヤに係合してパーキングギヤがロックされるか、あるいはパーキングロックポールがパーキングギヤから離脱してパーキングギヤのロックが解除されるようになっている。
パーキングギヤがパーキングロックポールによってロックされている状態で、アクチュエータが作動不能になった場合には、パーキングギヤのロックを解除しようとする搭乗者、車両管理者、あるいは整備士が、シャフトにレバーを装着した後、手動操作によりレバーを介してシャフトを傾動させると、シャフトの動きがプレート、パーキングロッド、カムを介してパーキングロックポールに伝達され、パーキングロックポールがパーキングギヤから離脱し、パーキングギヤのロックを解除することができる。
特開2008−2508号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたパーキングロック装置では、アクチュエータが作動不能になった場合、パーキングギヤのロックを解除するのに際しては、パーキングギヤのロックを解除しようとする者、すなわち、搭乗者、車両管理者、あるいは整備士が、シャフトを手動操作により傾動させるために、シャフトにレバーを装着しなければならず、パーキングギヤのロックを容易に解除することができなかった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡単な構造で手動操作によりパーキングギヤのロックを容易に解除可能なパーキングロック装置を提供することを課題とする。
本発明に係るパーキングロック装置は、上記課題を解決するため、(1)パーキングロック部と、ロック機構部と、前記パーキングロック部および前記ロック機構部を作動させるアクチュエータと、トランスアクスルケースと、手動解除機構部とを備えたパーキングロック装置であって、前記パーキングロック部およびロック機構部は、前記トランスアクスルケース内に配置され、前記パーキングロック部は、車両の駆動系に組み込まれたパーキングギヤと、前記パーキングギヤに係合可能なパーキングロックポールとを有し、前記ロック機構部は、前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合させるよう作動し得る可動部材を有し、前記手動解除機構部は、操作ケーブルと、把手部材とを有し、前記操作ケーブルは、前記コントロールロッドの軸線に対して交差する方向に延びるとともに、長手方向に移動し得るように、前記トランスアクスルケースを貫通し、前記操作ケーブルにおける前記トランスアクスルケース内方側の端部は、前記ロック機構部における可動部材に連結され、前記操作ケーブルにおける前記トランスアクスルケース外方側の端部は、把手部材に連結され、前記把手部材を前記トランスアクスルケースから離隔させたときに、前記パーキングロッドが、前記パーキングロックポールと前記パーキングギヤとの係合を解除する方向へ移動し得るように構成したことを特徴とする。
この構成により、本発明に係るパーキングロック装置においては、アクチュエータが作動不能になった場合に、パーキングギヤのロックを解除しようとする者が、手動解除機構部の構成要素である把手部材を、トランスアクスルケースから離隔させると、把手部材および操作ケーブルの移動に追従して、ロック機構部における可動部材が作動し、パーキングギヤのロックが解除されることになる。
また、手動解除機構部を、操作ケーブルおよび把手部材により構成しているので、パーキングロック装置の構造が簡単になる。
上記(1)に記載のパーキングロック装置において、(2)前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記ディテントプレートに連結されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係るパーキングロック装置においては、アクチュエータが作動不能になった場合に、パーキングギヤのロックを解除しようとする者が、手動解除機構部の構成要素である把手部材を、トランスアクスルケースから離隔させると、把手部材および操作ケーブルの移動に追従して、ロック機構部におけるディテントプレートが作動し、パーキングギヤのロックが解除されることになる。
上記(1)に記載のパーキングロック装置において、(3)前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記コントロールロッドに連結されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係るパーキングロック装置においては、アクチュエータが作動不能になった場合に、パーキングギヤのロックを解除しようとする者が、手動解除機構部の構成要素である把手部材を、トランスアクスルケースから離隔させると、把手部材および操作ケーブルの移動に追従して、ロック機構部におけるコントロールロッドが作動し、パーキングギヤのロックが解除されることになる。
上記(1)に記載のパーキングロック装置において、(4)前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記パーキングロッドに装着されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係るパーキングロック装置においては、アクチュエータが作動不能になった場合に、パーキングギヤのロックを解除しようとする者が、手動解除機構部の構成要素である把手部材を、トランスアクスルケースから離隔させると、把手部材および操作ケーブルの移動に追従して、ロック機構部におけるパーキングロッドが作動し、パーキングギヤのロックを、容易に解除されることになる。
本発明によれば、アクチュエータが作動不能になった場合に、パーキングギヤのロックを解除しようとする者が、手動解除機構部の構成要素である把手部材を、トランスアクスルケースから離隔させると、把手部材および操作ケーブルの移動に追従して、ロック機構部における可動部材が作動するようにしたので、簡単な構造で手動操作によりパーキングギヤのロックを容易に解除可能なパーキングロック装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック解除状態となっているパーキングロック部を、トランスアクスルケース内における出力軸の延長方向に向けて見た部分切断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置において、アクチュエータの作動によってロック解除状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置において、手動操作によってロック解除状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック状態となっているパーキングロック部を、トランスアクスルケース内における出力軸の延長方向に向けて見た部分切断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第2実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック解除状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第2実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第3実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック解除状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。 本発明の第3実施形態に係るパーキングロック装置において、ロック状態となっているロック機構部を、トランスアクスルケース内から外側に向けて見た断面図である。
以下、本発明の第1実施形態から第3実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1ないし図5は、本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置10を適用したトランスアクスル1を示すものである。
トランスアクスル1は、本発明における駆動系を収納している。駆動系は、図示されていない変速機を含んで構成されている。また、トランスアクスル1は、トランスアクスルケース11と、出力軸12とを有している。
パーキングロック装置10は、パーキングロック部2と、アクチュエータ3と、ロック機構部4と、手動解除機構部5とを備えている。
パーキングロック部2およびロック機構部4は、トランスアクスルケース11の内部に設けられている。アクチュエータ3は、トランスアクスルケース11の外部に設けられている。手動解除機構部5は、トランスアクスルケース11の内部と外部の双方にわたって設けられている。
パーキングロック部2は、図1および図4に示すように、パーキングギヤ21と、パーキングロックポール22と、ブラケット23と、トーションスプリング24とを含んで構成されている。本実施形態におけるパーキングロック部2は、ブラケット23を構成要素としているが、パーキングロック部2の構成要素として、ブラケット23を含まない場合もある。
パーキングギヤ21は、トランスアクスルケース11の内部に配置されている出力軸12に取り付けられており、出力軸12と一体的に回転し得るようになっている。このパーキングギヤ21の外縁部分には、歯21aが等間隔に形成され、隣接する歯21aの間がパーキングギヤ21の中心に向けて窪む歯間谷部21bとなっている。
本実施形態におけるパーキングロックポール22は、パーキングギヤ21の下側に位置するように配置されているが、パーキングロックポール22の位置は、本実施形態に限定されるものではない。このパーキングロックポール22の基端部は、ピン25によってトランスアクスルケース11に回動可能に支持されている。ピン25の軸線は、トランスアクスル1の出力軸12における回転中心線に対して平行に延びており、パーキングロックポール22がピン25を中心に回動すると、パーキングロックポール22の長手方向中間部がパーキングギヤ21の外縁部に対して近接離反するようになっている。さらに、パーキングロックポール22の長手方向中間部上面には、パーキングギヤ21の歯間谷部21bに入り込んで係合し得る凸部22aが形成されている。
ブラケット23は、トランスアクスルケース11に取り付けられている。
トーションスプリング24は、螺旋状に形成されたコイル部24aと、コイル部24aにおける巻始め端から突出する一方のアーム24bと、コイル部24aにおける巻終り端から突出する他方のアーム24cとを有している。
トーションスプリング24のコイル部24aは、トランスアクスルケース11に挿入されたピン26を周方向に取り囲んでいる。このピン26は、ピン25に対して平行に延び、ブラケット23がピン25の抜け止めとなっている。一方のアーム24bは、トランスアクスルケース11に形成した穴11bに係合され、他方のアーム24cは、パーキングロックポール22においてパーキングギヤ21に対向する縁部に当接している。このトーションスプリング24の復元力によって、凸部22aをパーキングギヤ21の外縁部から離反させる向きに、パーキングロックポール22が付勢されるようになっている。
アクチュエータ3は、図1および図4に示すように、モータ31と、ケース32と、カバー33とを含んで構成されている。
モータ31には、永久磁石や電磁石からなるステータ31aと、巻線により形成されるロータ31bと、ロータ31bと一体的に回転し得るロータ軸31cとを要素とするDCモータや、あるいはSRモータ(Swithed Reluctance Moter)が用いられている。
ステータ31aとロータ31bは、ケース32の内部に収納され、ロータ軸31cは、ケース32の外部に回転可能に突出している。また、カバー33は、ステータ31aとロータ31bを覆うように、ケース32に取り付けられている。
モータ31のロータ軸31cは、トランスアクスルケース11の壁部に形成した穴11aに挿入されている。本実施形態における穴11aの軸線は、出力軸12の軸線に対して直角をなすとともに、穴11aの軸線と出力軸12の軸線とが同一平面上に存在しない、いわゆる、ねじれの位置関係となっている。そして、ロータ軸31cが穴11aに挿入された状態で、ケース32は、トランスアクスルケース11に固定されている。このような配置に限らず、モータ31のロータ軸31cと出力軸12とを、平行に並べるようにした構成のパーキングロック部もあり得る。
ロック機構部4は、図2、図3および図5に示すように、コントロールロッド41と、ディテントプレート42と、ディテントスプリング43と、パーキングロッド44と、コンプレッションスプリング45と、パーキングカム46と、カムガイド47と、パーキングスリーブ48とを含んで構成されている。
コントロールロッド41は、図1および図4に示すように、一端部がトランスアクスルケース11の穴11aに挿入されている。そして、コントロールロッド41の一端部は、アクチュエータ3の要素であるモータ31のロータ軸31cにスプライン結合されており、モータ31を作動させると、コントロールロッド41がロータ軸31cと一体的に回動するようになっている。
ディテントプレート42は、図2、図3および図5に示すように、一端部に板厚方向へ突出するボス42aを有している。
ディテントプレート42の一端部には、ボス42aを中心として外向きに突出する2つのレバー42b、42fが形成されている。
ディテントプレート42の他端部には、ディテントプレート42の外縁部分からディテントプレート42の一端部へ向けて窪む二つの円弧上の凹部42d、42eが、間隔を置いて形成されている。
本実施形態における一方のレバー42bは、図1および図3に示すように、出力軸12の延長方向に見ると、ほぼZ字状に屈折しているが、レバー42bの形状は、本実施形態に限定されるものではない。このレバー42bには、板厚方向に貫通する穴42cが形成されている。
また、本実施形態における一方のレバー42bは、ボス42aの軸線方向に見ると、ボス42aの中心とディテントプレート42の他端部とを結ぶ線に対してほぼ直交する方向に突出しているが、レバー42bの突出方向は、本実施形態に限定されるものではない。他方のレバー42fは、ボス42aの中心とディテントプレート42の他端部とを結ぶ線の延長方向に突出している。
他方のレバー42fには、ディテントプレート42の板厚方向に貫通し、ボス42aの周方向に延びる円弧状の長穴42gが形成されている。
ボス42aには、コントロールロッド41が挿通され、ボス42aは、コントロールロッド41の長手方向中間部に対して固定されており、モータ31によってコントロールロッド41を回動させると、コントロールロッド41の動きに応じてディテントプレート42が揺動するようになっている。
ディテントスプリング43は、板ばねであって、図1および図4に示すように、一端部に切欠き部43aが形成されている。この切欠き部43aには、図2、図3および図5に示すように、コントロールロッド41に対して平行に延びるローラ43bが配置されており、ローラ43bは、コントロールロッド41に対して平行に延びるピン43cによって、ディテントスプリング43の一端部に回転可能に支持されている。
ディテントスプリング43の他端部は、トランスアクスルケース11に固定され、ディテントスプリング43がローラ43bを、ディテントプレート42の他端部の外縁部分に対して転動可能に押圧するように構成されている。
これにより、ディテントプレート42が揺動すると、ディテントプレート42の位置が、図2および図3に示すように、ローラ43bが凹部42dに係合したロック解除状態、あるいは図5に示すように、ローラ43bが凹部42eに係合したロック状態に設定されるようになっている。
パーキングロッド44は、図2、図3および図5に示すように、棒状の部材からなり、トランスアクスル1の内部の出力軸12の軸線に対してほぼ平行に移動可能な支持部44aと、支持部44aに連なって折れ曲がり、ディテントプレート42のレバー42bと連結される連結部44bと、コンプレッションスプリング45を支持するスプリング受け部44cと、抜け止め部44dとを有している。
連結部44bは、ディテントプレート42のレバー42bにおける穴42cに挿入され、レバー42bに回動可能に連結されており、ディテントプレート42が揺動すると、パーキングロッド44の支持部44aが軸線方向に押し引きされるようなっている。
スプリング受け部44cは、支持部44aの長手方向中間部に、パーキングロッド44の軸線方向に直交するよう突出して形成されている。
抜け止め部44dは、支持部44aにおける先端部に、パーキングロッド44の軸線方向に直交するよう突出して形成されている。
コンプレッションスプリング45には、パーキングロッド44の支持部44aが挿入され、コンプレッションスプリング45の一端部は、パーキングロッド44のスプリング受け部44cに当接している。
パーキングカム46は、大外径部と、小外径部と、大外径部と小外径部との間に位置して双方に同軸に連なるテーパ部とを有しており、このパーキングカム46の外周面は、パーキングロックポール22の先端部下面に当接し得るように形成されている。
さらに、パーキングカム46には、パーキングカム46の軸線方向に貫通する穴が形成されている。この穴には、パーキングロッド44の支持部44aが挿通され、パーキングカム46の大外径部の端面が、コンプレッションスプリング45の他端部に当接しており、コンプレッションスプリング45がパーキングカム46を、パーキングロックポール22の先端部下面に押圧するとともに、パーキングカム46の小外径部の端面が、抜け止め部44dに当接し得るようになっている。
カムガイド47は、パーキングカム46が出入り可能な筒状体であり、トランスアクスルケース11の内部に、パーキングロッド44の支持部44aを周方向に取り囲むように設けられている。
本実施形態におけるパーキングスリーブ48は、パーキングロック部2のブラケット23に一体的に設けられているが、パーキングスリーブ48とブラケット23とを別体としてもよい。このパーキングスリーブ48には、パーキングカム46の外周面が軸線方向に摺動可能な凹湾曲面48aが、パーキングロックポール22の先端部側を向くように形成されている。
すなわち、ディテントプレート42の位置が、図5に示すように、ロック状態に設定された場合には、パーキングカム46の大外径部が、パーキングスリーブ48の凹湾曲面48aに進入するようになっている。そして、図4に示すように、パーキングカム46の大外径部がパーキングロックポール22の先端部下面を押圧し、トーションスプリング24の復元力に抗してパーキングロックポール22がパーキングギヤ21に近接することにより、歯間谷部21bに凸部22aが係合し、パーキングギヤ21がロックされるようになっている。
また、ディテントプレート42の位置が、図2および図3に示すように、ロック解除状態に設定された場合には、パーキングカム46の大外径部が、パーキングスリーブ48の凹湾曲面48aから後退するようになっている。そして、図1に示すように、パーキングカム46の大外径部がパーキングロックポール22の先端部下面から離れ、トーションスプリング24の復元力によってパーキングロックポール22がパーキングギヤ21から離反することにより、歯間谷部21bと凸部22aとの係合が解消され、パーキングギヤ21のロックが解除されるようになっている。
手動解除機構部5は、図2、図3および図4に示すように、コントロールロッド41の軸線およびパーキングロッド44における支持部44aの軸線の双方に対して交差する方向に延びる操作ケーブル51と、環状の把手部材52と、コントロールロッド41に対して平行に延びるピン53と、外側ストッパ54と、内側ストッパ55とを含んで構成されている。
操作ケーブル51は、金属素線をより合わせたケーブル本体を、外装材によって被覆したものである。この操作ケーブル51は、長手方向へ移動し得るように、ディテントプレート42におけるレバー42fに向けてトランスアクスルケース11を貫通し、一端部がトランスアクスルケース11の外部に位置するとともに、他端部がトランスアクスルケース11の内部に位置している。また、トランスアクスルケース11において、操作ケーブル51が貫通する個所には、シール部材51aが装着されている。
把手部材52は、トランスアクスルケース11の外部に配置されており、操作ケーブル51の一端部に取り付けられている。
ピン53は、ディテントプレート42におけるレバー42fの長穴42gに沿って移動し得るように、長穴42gに挿入されている。このピン53の一端部には、操作ケーブル51の他端部が取り付けられ、ピン53の他端部には、ピン53よりも外径が大きいリング部材53aが取り付けられている。操作ケーブル51の他端部およびリング部材53aは、ディテントプレート42におけるレバー42fを部材厚み方向に挟んでおり、レバー42fの長穴42gからピン53が抜け出すことを防止している。
外側ストッパ54は、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の外側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
内側ストッパ55は、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の内側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
手動解除機構部5における操作ケーブル51、ピン53、外側ストッパ54および内側ストッパ55と、ディテントプレート42におけるレバー42fの長穴42gとは、下記のような相対的な関係を有している。
すなわち、外側ストッパ54がトランスアクスルケース11の外側面に近接した状態においては、ディテントプレート42が、図2に示すロック解除状態の位置と、図5に示すロック状態の位置との間を揺動しても、ディテントプレート42とともに移動する長穴42gに、手動解除機構部5におけるピン53が干渉しないように構成されている。
また、ディテントプレート42が、図5に示すロック状態に位置しているときに、手動操作によって把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させると、把手部材52の動きが、操作ケーブル51を介してピン53に伝達され、ピン53が、ディテントプレート42におけるレバー42fの長穴42gの端部内周面に当接し、ピン53の移動に追従してディテントプレート42が、図3に示すロック解除状態の位置へ揺動するように構成されている。
このとき、内側ストッパ55がトランスアクスルケース11の内側面に近接し、最終的には、トランスアクスルケース11の内側面に内側ストッパ55が当接することにより、把手部材52に引き過ぎに起因したディテントスプリング43の損傷を防ぐようになっている。
次に、本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置10の作動を説明する。
通常時には、図2および図5に示すように、外側ストッパ54がトランスアクスルケース11の外側面に近接し、ディテントプレート42が、図2に示すロック解除状態の位置と、図5に示すロック状態の位置との間を揺動しても、ディテントプレート42とともに移動する長穴42gに、手動解除機構部5におけるピン53が干渉しない状態となるように、把手部材52および操作ケーブル51の位置を設定しておく。
そして、図1および図4に示すアクチュエータ3のモータ31を作動させると、ロック機構部4のコントロールロッド41が回動する。コントロールロッド41の動きは、ディテントプレート42を経てパーキングロッド44に伝達され、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧するか、あるいはパーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
パーキングカム46によりパーキングロックポール22が押圧されると、パーキングロックポール22の凸部22aがパーキングギヤ21の歯間谷部21bに係合して、パーキングギヤ21をロックする。
反対にパーキングカム46によりパーキングロックポール22が押圧されなくなると、トーションスプリング24の復元力によってパーキングロックポール22の凸部22aがパーキングギヤ21の歯間谷部21bから離脱し、パーキングギヤ21のロックを解除する。
パーキングロックポール22の凸部22aがパーキングギヤ21の歯間谷部21bに係合して、パーキングギヤ21をロックしたままで、アクチュエータ3のモータ31が作動不能になった場合には、パーキングギヤ21のロックを解除しようとするもの、すなわち、搭乗者、車両管理者、あるいは整備士が、手動解除機構部5の構成要素である把手部材52を、手動操作によってトランスアクスルケース11から離隔させる。
把手部材52の動きは、操作ケーブル51を介してピン53に伝達され、ピン53が、ディテントプレート42におけるレバー42fの長穴42gの端部内周面に当接し、ピン53の移動に追従してディテントプレート42が、図5に示すロック状態の位置から図3に示すロック解除状態の位置へと揺動する。また、コントロールロッド41を介してモータ31のロータ軸31cも回動する。
ディテントプレート42の動きはパーキングロッド44に伝達され、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
パーキングカム46によりパーキングロックポール22が押圧されなくなると、トーションスプリング24の復元力によってパーキングロックポール22の凸部22aがパーキングギヤ21の歯間谷部21bから離脱し、この結果、パーキングギヤ21のロックが解除されることになる。
本発明の第1実施形態に係るパーキングロック装置10は、前述したように構成されているので、以下の効果が得られる。
アクチュエータ3のモータ31が作動不能になった場合でも、パーキングギヤ21のロックを解除しようとする者が、手動解除機構部5の構成要素である把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させれば、把手部材52および操作ケーブル51とともに、ディテントプレート42が揺動し、パーキングギヤ21のロックを、容易に解除することができる。
しかも、操作ケーブル51、把手部材52およびピン53によって手動解除機構部5を構成しているので、パーキングロック装置10の構造を簡単にすることができる。
(第2実施形態)
図6および図7は、本発明の第2実施形態に係るパーキングロック装置10を適用したトランスアクスル1を示すものであり、図中、図1ないし図5と同一の符号を付した部分は同一物を表している。また、ロック機構部4におけるコントロールロッド41は、図示されていないアクチュエータによって回動するようになっている。
このパーキングロック装置10では、図1ないし図5における手動解除機構部5に替えて、手動解除機構部5Aを採用し、コントロールロッド41の端部に、径方向に突出するアーム41aを設けている。また、ディテントプレート42は、図2、図3および図5におけるレバー42fを取り除いた形状としてある。
手動解除機構部5Aは、図6および図7に示すように、コントロールロッド41の軸線およびパーキングロッド44における支持部44aの軸線の双方に対して交差する方向に延びる操作ケーブル51と、環状の把手部材52と、コントロールロッド41に対して平行に延びるピン56と、外側ストッパ54と、内側ストッパ55とを含んで構成されている。
操作ケーブル51は、長手方向へ移動し得るように、コントロールロッド41におけるアーム41aに向けてトランスアクスルケース11を貫通し、一端部がトランスアクスルケース11の外部に位置するとともに、他端部がトランスアクスルケース11の内部に位置している。また、トランスアクスルケース11において、操作ケーブル51が貫通する個所には、シール部材51aが装着されている。
把手部材52は、トランスアクスルケース11の外部に配置されており、操作ケーブル51の一端部に取り付けられている。
また、操作ケーブル51の他端部には、コントロールロッド41におけるアーム41aが、ピン56によって連結されている。
これにより、ディテントプレート42が、図7に示すロック状態の位置から図6に示すロック解除状態の位置へ揺動するときには、操作ケーブル51がトランスアクスルケース11から押し出され、反対に、ディテントプレート42が、図6に示すロック解除状態の位置から図7に示すロック状態の位置へ揺動するときには、操作ケーブル51がトランスアクスルケース11に引き込まれるようになっている。
外側ストッパ54は、図2、図3および図5におけるものと同様に、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の外側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
内側ストッパ55も、図2、図3および図5におけるものと同様に、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の内側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
手動解除機構部5Aにおける操作ケーブル51、ピン56、外側ストッパ54および内側ストッパ55と、コントロールロッド41におけるアーム41aとの相対的な関係は、ディテントプレート42が、図7に示すロック状態に位置しているときに、手動操作によって把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させると、把手部材52の動きが、操作ケーブル51、ピン56を介してコントロールロッド41におけるアーム41aに伝達され、コントロールロッド41の回動に追従してディテントプレート42が、図6に示すロック解除状態の位置へ揺動するように構成されている。
このとき、内側ストッパ55がトランスアクスルケース11の内側面に近接し、最終的には、トランスアクスルケース11の内側面に内側ストッパ55が当接することにより、把手部材52に引き過ぎに起因したディテントスプリング43の損傷を防ぐようになっている。
次に、本発明の第2実施形態に係るパーキングロック装置10の作動を説明する。
通常時に、図示していないアクチュエータを作動させると、ロック機構部4のコントロールロッド41が回動する。コントロールロッド41の動きは、ディテントプレート42を経てパーキングロッド44に伝達され、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧するか、あるいはパーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
このとき、操作ケーブル51および把手部材52は、コントロールロッド41におけるアーム41aの動きに応じて、操作ケーブル51の長手方向へ移動する。
パーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧すると、パーキングロックポール22によって、パーキングギヤ21がロックされる。
反対にパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなると、パーキングギヤ21のロックが解除される。
パーキングロックポール22がパーキングギヤ21をロックしたままで、アクチュエータが作動不能になった場合には、パーキングギヤ21のロックを解除しようとする者、すなわち、搭乗者、車両管理者、あるいは整備士が、手動解除機構部5Aの構成要素である把手部材52を、手動操作によってトランスアクスルケース11から離隔させる。
把手部材52の動きは、操作ケーブル51、ピン56を介してコントロールロッド41におけるアーム41aに伝達され、コントロールロッド41の回動に追従してディテントプレート42が、図7に示すロック状態の位置から図6に示すロック解除状態の位置へと揺動する。
ディテントプレート42の動きはパーキングロッド44に伝達され、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
よって、パーキングロックポール22によるパーキングギヤ21のロックが解除されることになる。
本発明の第2実施形態に係るパーキングロック装置10は、前述したように構成されているので、以下の効果が得られる。
アクチュエータが作動不能になった場合でも、パーキングギヤ21のロックを解除しようとする者が、手動解除機構部5Aの構成要素である把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させれば、把手部材52および操作ケーブル51とともに、ディテントプレート42が揺動し、パーキングギヤ21のロックを、容易に解除することができる。
しかも、操作ケーブル51、把手部材52およびピン56によって手動解除機構部5Aを構成しているので、パーキングロック装置10の構造を簡単にすることができる。
(第3実施形態)
図8および図9は、本発明の第3実施形態に係るパーキングロック装置10を適用したトランスアクスル1を示すものであり、図中、図1ないし図7と同一の符号を付した部分は同一物を表している。また、ロック機構部4におけるコントロールロッド41は、図示されていないアクチュエータによって回動するようになっている。
このパーキングロック装置10では、図1ないし図5における手動解除機構部5、図6および図7における手動解除機構部5Aに替えて、手動解除機構部5Bを採用している。また、ディテントプレート42は、図2、図3および図5におけるレバー42fを取り除いた形状としてある。
手動解除機構部5Bは、図8および図9に示すように、コントロールロッド41の軸線に対して交差する方向に延び、且つパーキングロッド44における支持部44aの軸線と同方向に延びる操作ケーブル51と、環状の把手部材52と、パーキングロッド44における連結部44bに外嵌させた連結部材57と、外側ストッパ54と、内側ストッパ55とを含んで構成されている。
操作ケーブル51は、長手方向へ移動し得るように、パーキングロッド44における連結部44bに向けてトランスアクスルケース11を貫通し、一端部がトランスアクスルケース11の外部に位置するとともに、他端部がトランスアクスルケース11の内部に位置している。また、トランスアクスルケース11において、操作ケーブル51が貫通する個所には、シール部材51aが装着されている。
把手部材52は、トランスアクスルケース11の外部に配置されており、操作ケーブル51の一端部に取り付けられている。
また、操作ケーブル51の他端部は、パーキングロッド44における連結部44bに外嵌させた連結部材57に取り付けられている。
これにより、ディテントプレート42が、図9に示すロック状態の位置から図8に示すロック解除状態の位置へ揺動するときには、操作ケーブル51がトランスアクスルケース11から押し出され、反対に、ディテントプレート42が、図8に示すロック解除状態の位置から図9に示すロック状態の位置へ揺動するときには、操作ケーブル51がトランスアクスルケース11に引き込まれるようになっている。
外側ストッパ54は、図2、図3、図5ないし図7におけるものと同様に、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の外側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
内側ストッパ55も、図2、図3、図5ないし図7におけるものと同様に、トランスアクスルケース11の外部に配置され、トランスアクスルケース11の内側面に相対するように、操作ケーブル51の長手方向中間部に取り付けられている。
手動解除機構部5Bにおける操作ケーブル51、連結部材57、外側ストッパ54および内側ストッパ55と、パーキングロッド44における連結部44bとの相対的な関係は、ディテントプレート42が、図9に示すロック状態に位置しているときに、手動操作によって把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させると、把手部材52の動きが、操作ケーブル51、連結部材57を介してパーキングロッド44における連結部44bに伝達され、連結部44bの移動に追従してディテントプレート42が、図8に示すロック解除状態の位置へ揺動するように構成されている。
このとき、内側ストッパ55がトランスアクスルケース11の内側面に近接し、最終的には、トランスアクスルケース11の内側面に内側ストッパ55が当接することにより、把手部材52に引き過ぎに起因したディテントスプリング43の損傷を防ぐようになっている。
次に、本発明の第3実施形態に係るパーキングロック装置10の作動を説明する。
通常時に、図示していないアクチュエータを作動させると、前述した第2実施形態と同様に、ロック機構部4のコントロールロッド41が回動する。コントロールロッド41の動きは、ディテントプレート42を経てパーキングロッド44に伝達され、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧するか、あるいはパーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
このとき、操作ケーブル51および把手部材52は、パーキングロッド44における連結部44bの動きに応じて、操作ケーブル51の長手方向へ移動する。
パーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧すると、パーキングロックポール22によって、パーキングギヤ21がロックされる。
反対にパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなると、パーキングギヤ21のロックが解除される。
パーキングロックポール22がパーキングギヤ21をロックしたままで、アクチュエータが作動不能になった場合には、パーキングギヤ21のロックを解除しようとする者、すなわち、搭乗者、車両管理者、あるいは整備士が、手動解除機構部5Bの構成要素である把手部材52を、手動操作によってトランスアクスルケース11から離隔させる。
把手部材52の動きは、操作ケーブル51、連結部材57を介してパーキングロッド44における連結部44bに伝達され、連結部44bの移動に追従してディテントプレート42が、図9に示すロック状態の位置から図8に示すロック解除状態の位置へと揺動する。
これと同時に、パーキングロッド44がパーキングロックポール22から離隔する方向へ移動し、パーキングロッド44に取り付けられているパーキングカム46がパーキングロックポール22を押圧しなくなる。
よって、パーキングロックポール22によるパーキングギヤ21のロックが解除されることになる。
本発明の第3実施形態に係るパーキングロック装置10は、前述したように構成されているので、以下の効果が得られる。
アクチュエータが作動不能になった場合でも、パーキングギヤ21のロックを解除しようとする者が、手動解除機構部5Bの構成要素である把手部材52を、トランスアクスルケース11から離隔させれば、把手部材52および操作ケーブル51とともに、ディテントプレート42が揺動し、パーキングギヤ21のロックを、容易に解除することができる。
しかも、操作ケーブル51、把手部材52およびピン56によって手動解除機構部5Bを構成しているので、パーキングロック装置10の構造を簡単にすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、アクチュエータが作動不能になった場合でも、手動操作によってパーキングギヤのロックを、容易に解除することができるという効果を奏し、パーキングロック装置全般に有用である。
2 パーキングロック部
3 アクチュエータ
4 ロック機構部
5、5A、5B 手動解除機構部
10 パーキングロック装置
11 トランスアクスルケース
21 パーキングギヤ
22 パーキングロックポール
41 コントロールロッド
42 ディテントプレート
44 パーキングロッド
51 操作ケーブル
52 把手部材

Claims (4)

  1. パーキングロック部と、ロック機構部と、前記パーキングロック部および前記ロック機構部を作動させるアクチュエータと、トランスアクスルケースと、手動解除機構部とを備えたパーキングロック装置であって、
    前記パーキングロック部およびロック機構部は、前記トランスアクスルケース内に配置され、
    前記パーキングロック部は、車両の駆動系に組み込まれたパーキングギヤと、前記パーキングギヤに係合可能なパーキングロックポールとを有し、
    前記ロック機構部は、前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合させるよう作動し得る可動部材を有し、
    前記手動解除機構部は、操作ケーブルと、把手部材とを有し、
    前記操作ケーブルは、前記コントロールロッドの軸線に対して交差する方向に延びるとともに、長手方向に移動し得るように、前記トランスアクスルケースを貫通し、
    前記操作ケーブルにおける前記トランスアクスルケース内方側の端部は、前記ロック機構部における可動部材に連結され、
    前記操作ケーブルにおける前記トランスアクスルケース外方側の端部は、把手部材に連結され、
    前記把手部材を前記トランスアクスルケースから離隔させたときに、前記パーキングロッドが、前記パーキングロックポールと前記パーキングギヤとの係合を解除する方向へ移動し得るように構成したことを特徴とするパーキングロック装置。
  2. 前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、
    前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記ディテントプレートに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック装置。
  3. 前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、
    前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記コントロールロッドに連結されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック装置。
  4. 前記ロック機構部における可動部材は、前記アクチュエータによって周方向に回動可能なコントロールロッドと、前記コントロールロッドに装着されたディテントプレートと、前記ディテントプレートに装着されて前記パーキングロックポールを前記パーキングギヤに係合する方向へ押圧可能なパーキングロッドとを含み、
    前記操作ケーブルにおけるケース内方側の端部が、前記パーキングロッドに装着されていることを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック装置。
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