JP5044753B2 - 予混合圧縮着火エンジン - Google Patents

予混合圧縮着火エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP5044753B2
JP5044753B2 JP2008234400A JP2008234400A JP5044753B2 JP 5044753 B2 JP5044753 B2 JP 5044753B2 JP 2008234400 A JP2008234400 A JP 2008234400A JP 2008234400 A JP2008234400 A JP 2008234400A JP 5044753 B2 JP5044753 B2 JP 5044753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
exhaust
exhaust valve
intake
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008234400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010065639A (ja
Inventor
耕一 畑村
敏生 山田
徳明 藤井
達也 窪山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HATAMURA ENGINE RESEARCH OFFICE LTD.
Original Assignee
HATAMURA ENGINE RESEARCH OFFICE LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HATAMURA ENGINE RESEARCH OFFICE LTD. filed Critical HATAMURA ENGINE RESEARCH OFFICE LTD.
Priority to JP2008234400A priority Critical patent/JP5044753B2/ja
Publication of JP2010065639A publication Critical patent/JP2010065639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044753B2 publication Critical patent/JP5044753B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、気筒(シリンダ)内に吸気ポートを介して新気を導入するとともに、排気ポートを介して排気を再吸入するように構成され予混合圧縮着火エンジンに関する。
なお、本願明細書では、吸気ポートを通してシリンダ内に導入される空気を新気と称し、排気ポートを通してシリンダ内に再吸入される排気をEGRガスと称する。
ガソリンエンジンの有する低エミッション特性を維持しつつディーゼルエンジン並の低燃費を実現する手段として予混合圧縮着火燃焼(HCCI)エンジンが有望視されている。なお、HCCIエンジンとは、通常のディーゼルエンジンが圧縮上死点付近で燃料を燃焼室内に噴射供給して自己着火させるのに対し、燃焼室内に燃料を早期に噴射し、あるいは吸気ポート内で燃料と空気を混合して燃焼室に導入し、圧縮による温度上昇によって化学反応を進行させ、圧縮上死点付近で予混合気を自己着火させるエンジンである。
前記HCCIエンジンの運転領域を拡大できるようにした従来技術として、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術は、排気行程から吸気行程に亘る所定領域において排気弁を開弁し、排気ポート内の排気の一部を燃焼室内に逆流させるとともに、この逆流する排気を燃焼室の外周方向に沿って流入するように指向させる逆流排気指向手段を設け、もって逆流排気と混合気との分布を成層状態に制御するというものである。
特開平11−264319
しかし前記従来技術では、排気行程から吸気行程に亘る所定領域において排気弁を開弁し、排気ポート内の排気の一部を燃焼室内に逆流させるようにしているので、逆流排気とともに新気が燃焼室内に導入されることとなり、逆流排気指向手段を設けても逆流排気と新気とが撹拌されて混合してしまうおそれがあり、逆流排気と新気との成層化を確実なものにするのは困難である。
そこで本出願人は、吸気行程から圧縮行程の下死点付近で排気ポートから温度の高い排気を気筒内に再吸入するよう構成するとともに、排気弁開口部分に再吸入した排気が吸気ポートから流入した新気と混合するのを抑制するマスク部材を設け、もって気筒内の排気弁側部分に温度の高い第1温度層を形成し、これより温度の低い第2温度層を吸気弁側部分に形成するようにしたものを提案している(PCT/JP2008/59166)。
ところが、前記提案にかかるものでは、気筒内面に沿って気筒軸方向に流下したEGRガスが、ピストン頂面で反転した後、吸気弁側に流れる傾向があり、その結果、前記第1温度層と第2温度層とが確実に形成されるとは必ずしも言えないことが判明した。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で温度分布の成層化をより確実に実現でき、高負荷時のノッキングを防止できる予混合圧縮着火エンジンを提供することを課題としている。
請求項1の発明は、第1気筒と、該第1気筒と燃焼タイミングが異なる第2気筒とを有し、吸気弁で開閉される吸気ポートを介して気筒内に新気を導入するとともに、排気弁で開閉される排気ポートを介して気筒内に排気を再吸入するように構成された予混合圧縮着火(HCCI)エンジンにおいて、前記第2気筒の排気弁を吸気行程から圧縮行程の下死点付近で再度開とする排気弁再開機構と、前記第1気筒の排気弁開時の燃焼室内からの圧力波(ブローダウン圧力波)を前記第2気筒の排気ポートに、かつ該第2気筒の排気弁の再開期間に作用させることにより排気を第2気筒内に加圧供給するブローダウン圧力波過給機構と、前記第2気筒の中心側に、前記排気弁との間に隙間を開けて設けられ、該第2気筒内に加圧供給された排気(EGRガス)の一部を前記第2気筒の中心側にて気筒軸方向に方向付けして流下させるガイド壁とを備え、前記第2気筒内の排気弁側に、新気に多量の前記EGRガスを含む温度の高い第1温度層を形成するとともに、前記第2気筒の吸気弁側に、新気に前記第1温度層より少量の前記EGRガスを含み、該第1温度層より温度の低い第2温度層を形成することを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、前記ガイド壁は、円形をなす前記排気弁開口の気筒中心側の周縁に沿う円弧状をなしており、前記ガイド壁の排気弁との隙間は、前記排気弁の再開時の流路幅より大きく設定され、前記ガイド壁の燃焼室天井壁面からの高さは前記ガイド壁と排気弁との前記隙間と略等しく設定されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、ピストンの頂面に、排気弁側と吸気弁側とを仕切るように設けられた凸条部を備えたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、前記凸条部は、吸気弁側を底とする湾曲形状を有することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れかに記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、前記排気弁再開機構は、吸気弁が実質的に閉じた後において排気弁を実質的に開くことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、前記排気弁の開閉タイミングを運転状況に応じて変化させるバルブタイミング可変機構を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、吸気行程から圧縮行程の下死点付近において排気ポートから温度の高い排気を気筒内に再吸入するように構成したので、排気を再吸入した後においては新気はほとんど流入しないこととなり、EGRガスと新気が混合するのを抑制してEGRガスを偏在させることができ、温度差のある第1温度層と第2温度層を形成できる。
そして排気弁開口の気筒中心側にガイド壁を、排気弁との間に隙間を開けて設け、前記加圧供給されたEGRガスの一部を気筒中心側にて気筒軸心方向に方向付けして流下させるようにしたので、この気筒中心側の流れによりEGRガスの排気側壁面に沿って流下するEGR流が吸気弁側に流れるのを抑制でき、これにより、前記第1温度層を排気弁側に形成し、前記第2温度層を吸気弁側に形成することかできる。
その結果、温度の高い第1温度層部分から燃焼が開始され、燃焼する部分が温度の低い第2温度層に変化していくので、圧力上昇率が低くなり、ノッキングや燃焼騒音、あるいはエンジンの損傷といった問題を防止でき、HCCI運転可能領域を拡大できる。
請求項2の発明によれば、前記ガイド壁の排気弁との隙間を排気弁再開時の流路幅より大きく設定し、ガイド壁の高さを前記ガイド壁と排気弁との隙間と略等しく設定したので、排気行程での流路抵抗を大きくすることなく前記気筒中心側の流れを確実に発生でき、EGR流が吸気弁側に過度に流れるのを抑制でき、第1温度層を排気弁側に確実に形成できる。
請求項3の発明によれば、ピストンの頂面に、排気弁側と吸気弁側とを仕切るように設けられた凸条部を備えたので、前記EGR流のピストン頂面で反転した流れが吸気弁側に流れるのを抑制でき、この点からもEGRガスを排気弁側に留めることができ、排気弁側に第1温度層を確実に形成できる。
請求項4の発明によれば、前記凸条部を、吸気弁側を底とする湾曲形状に形成したので、前記反転流の吸気弁側への流れをより確実に抑制でき、排気弁側に第1温度層をより確実に形成することができる。
請求項5の発明よれば、吸気弁が実質的に閉じた後において排気弁を実質的に際開するようにしたので、新気がEGRガスによって排出されるのを防止できる。
請求項6の発明によれば、前記排気弁の開閉タイミングを運転状況に応じて変化させるバルブタイミング可変機構を備えたので、排気弁のリフト量,再開タイミング及び再開期間をエンジン負荷に応じて適切に制御することができる。
以下本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図20は本発明の一実施形態による予混合圧縮着火エンジンを説明するための図である。
図において、1は4気筒4バルブDOHCガソリンエンジンをベースとしたHCCIエンジンである。該エンジン1は、♯1気筒〜♯4気筒を備えており、該♯1〜♯4気筒は、1気筒あたり2本の吸気弁IN1,IN2と、2本の排気弁EX1,EX2の合計4本の弁を備えている。また、該エンジン1はガソリン筒内噴射弁53を備え、圧縮比は火花点火燃焼に最適な12に設定されている。
前記エンジン1の点火順序は♯1−♯3−♯4−♯2気筒となっている。該各気筒間の位相(点火間隔)はクランク軸角度で180度であり、従って♯1気筒と♯4気筒の位相、及び♯2気筒と♯3気筒の位相はそれぞれ360度である。なお、♯1気筒と♯4気筒のピストン位置、及び♯2気筒と♯3気筒のピストン位置は常に同じであり、♯1気筒及び♯4気筒のピストン位置と♯2気筒及び♯3気筒のピストン位置は180度異なる。
前記エンジン1の具体的構造を説明する。前記♯1〜♯4気筒の各シリンダボア1a内には、ピストン1bが摺動自在に挿入され、該ピストン1bはコンロッド1fでクランク軸(図示せず)に連結されている。前記シリンダボア1aの上側に位置する燃焼室1cには、吸気ポート1dの吸気弁開口1d′、排気ポート1eの排気弁開口1e′が2つずつ開口しており、該各開口を前記第1,第2吸気弁IN1,2、第1,第2排気弁EX1,2が開閉するようになっている。
前記第1,第2吸気弁IN1,2の吸気弁開口1d′,1d′は二股状の吸気ポート1dでシリンダヘッド前壁側に導出され、該前壁に開口している。
また前記第1排気弁EX1の排気弁開口1e′,1e′は、二股状の排気ポート1eによりシリンダヘッド後壁側に導出され、該後壁に開口している。なお、1nは、前記排気ポート1eを2つに画成する隔壁であり、51は点火プラグである。
前記吸気弁IN1,2、排気弁EX1,2は、動弁装置4により開閉駆動される。この動弁装置4は、前記吸気弁IN1,2の開期間及びリフト量を連続的に変化可能とする吸気弁駆動機構7と、前記排気弁EX1,2を開閉する排気弁駆動機構8とを備えている。
前記排気弁駆動機構8は、クランク軸と平行に配置された排気カム軸6,排気ロッカ軸8cと、該排気ロッカ軸8cにより揺動可能に軸支された排気ロッカアーム8a,8aと、該各ロッカアーム8aの先端部に軸支されたローラ8bとを備えている。前記排気カム軸6には、ベース円部6bとリフト部6cとを有する排気カムノーズ6aが前記各排気弁に対応するように形成されている。
前記排気カム軸6の回転により前記排気カムノーズ6aが前記ローラ8bを介して前記ロッカアーム8aを上下揺動させ、該ロッカアーム8aの先端部8dが前記排気弁EXを開方向に押し下げる。
前記吸気弁駆動機構7は、クランク軸と平行に配置された吸気カム軸5,吸気ロッカ軸7e,及び支持軸7dと、該支持軸7dに揺動可能に支持された揺動カム7aと、該揺動カム7aにより吸気コントロールアーム7cを介して揺動駆動される吸気ロッカアーム7bとを備えている。前記吸気カム軸5には、各気筒毎に各吸気弁に対応するように吸気カムノーズ5aが形成されている。該各吸気カムノーズ5aはベース円部5bと、リフト部5cとを有する。
前記吸気ロッカアーム7bのリング状の基端部7b′は前記吸気ロッカ軸7eにより軸支されている。前記吸気コントロールアーム7cのリング状の基端部7c′は、前記吸気ロッカ軸7eの軸心から偏心するアーム支持軸7e′により軸支されている。前記吸気ロッカ軸7eを回動させると、吸気コントロールアーム7cは前後に進退し、先端部のローラ7fの前記揺動カム7aとの摺接開始位置が変化し、もって吸気弁の開期間,リフト量が変化する。
前記吸気カム軸5を回転させると、該吸気カム軸5の吸気カムノーズ5aが前記揺動カム7a,吸気コントロールアーム7cを介して前記吸気ロッカアーム7bを上下に揺動させ、該吸気ロッカアーム7bの先端部が吸気弁IN1,2を開方向に押し下げる。
また、図5〜図9に示すように、排気弁開口1e′には、ガイド壁50が設けられている。このガイド壁50は、排気逆流(EGRガス流)の一部を気筒中心側にて気筒軸A方向に方向付けして気筒中心縦流Bとして流下させるためのものである。この気筒中心縦流Bにより、気筒内壁面の排気弁側部分に沿って気筒軸A方向に流れるEGR流Cが、ピストン頂面にて上方に反転する流れC′となる際に過度に吸気弁側に流れるのを抑制する。即ち、前記EGR流Cは、吸気ポートから流入して気筒内の排気弁側部分に位置している新気を順次押し出してこれと入れ替わるよう作用するが、前記気筒中心縦流Bは、前記反転する流れC′を減衰させ、前記EGR流Cが過度に吸気弁側に流れるのを抑制し、もってEGRガスを排気弁側に留めるように作用する。なお、ガイド壁50は、基本的に排気弁と排気弁開口との間に形成される流路の抵抗を大きくすることはないので、EGR流Cの流量,気筒中心縦流Bの流量はそれぞれ概ね前記流路の、ガイド壁のない部分の周長,ガイド壁のある部分の周長に比例する。
前記ガイド壁50は、シリンダヘッドの燃焼室天井壁面に一体形成されている。そしてこのガイド壁50は、図6,図9に示すように、円形をなす前記排気弁開口1e′の周縁に沿う円弧状をなしており、その大部分は排気弁開口1e′の中心aを通るクランク軸と平行な直線bより吸気弁側に位置し、一部は排気弁側に位置している。
また前記ガイド壁50は、排気弁軸方向に延びるガイド壁高さHを有し、また排気弁EXの弁頭1pとの間にガイド壁隙間Dを有する。
前記ガイド壁隙間Dは、ガイド壁50が流路抵抗とならない十分な寸法に設定されている。具体的には前記EGR開弁時の排気弁開口1e′と弁頭1pのシール面間寸法である流路幅Wと同等又はそれ以上の寸法に、より具体的には例えば2〜3mm程度に設定されている。
また前記ガイド壁高さHは、前記排気逆流の一部を気筒中心側にて気筒軸方向の流れに変えるのに十分な高さに設定されている。具体的には、前記ガイド壁隙間Dと略同一寸法に、より具体的には例えば2〜3mm程度に設定されている。
なお、前記ガイド壁高さH及びガイド壁隙間Dは、ガイド壁50の周方向において同一寸法であることが望ましいが、燃焼室の天井壁面形状に合わせて変化させても良い。
また、前記ピストン1bの頂面1gには、前記EGR流Cの吸気弁側への流れを抑制する凸条部1hが形成されている。この凸条部1hは、クランク軸方向に延びており、吸気弁側の縁部1iはクランク軸と平行に形成されているのに対し、排気弁側の縁部1jは吸気弁側を底とする湾曲形状に形成されている。
なお、前記凸条部としては、図14に示すように、吸気弁側の縁部1i及び排気弁側の縁部1j′の両方ともクランク軸と平行に形成した直線状の凸条部1h′であっても良い。
前記エンジン1に接続された吸気装置3は、所定の容積を有するサージタンク3eと、該サージタンク3eから分岐して前記♯1気筒〜♯4気筒のそれぞれの吸気ポート1dに接続された分岐管3a〜3dとを有する。前記サージタンク3eの一端に形成された吸入口3fには吸気絞り弁3gが配設され、該吸気絞り弁3gの上流側にはエアクリーナ(図示せず)が接続されている。
また、前記エンジン1に接続された排気装置2は、気筒毎の枝管2a,2d,2b,2cの長さが比較的長く設定され、位相(点火間隔)が360度の前記♯1気筒と♯4気筒を連結して排気する第1の排気系22と、同じく位相360度の♯2気筒と♯3気筒を連結して排気する第2の排気系23とを備えたいわゆる4−2−1排気系となっており、高負荷運転領域において排気干渉が避けられるので出力向上に適している。
前記第1の排気系22は、♯1気筒,♯4気筒の排気ポートの外部開口に接続された第1,第4枝管2a,2dと、該両枝管2a,2dを合流させる第1合流管2eを有する。前記第2の排気系23は、♯2気筒,♯3気筒の排気ポート1eに接続された第2,第3枝管2b,2cと、該両枝管2b,2cを合流させる第2合流管2fを有する。そして前記第1,第2合流管2e,2fはメイン管2gに合流している。
また前記第1,第2合流管2e,2fには、上流側触媒2i,2iが介設され、前記メイン管2gには下流側触媒2jが介設されている。さらにまた、前記メイン管2gの下流側触媒2jより上流側には、排気ポート面積を可変制御する排気絞り弁2hが介設されている。
本実施形態エンジンは、♯4気筒(第1気筒)の膨張行程から排気行程の下死点付近の燃焼室内圧力波(排気ブローダウン圧力波)を、該♯4気筒と燃焼タイミングが360度異なる♯1気筒(第2気筒)の吸気行程から圧縮行程の下死点付近において、排気ポート1eに作用させるブローダウン過給機構40と、前記♯1気筒の排気弁EX1,2を吸気行程から圧縮行程の下死点付近で再度開くEGR開弁機構(排気弁再開機構)9とを備えている。これにより前記♯4気筒からの排気ブローダウン圧力波により、温度の高いEGRガスを前記排気ポート1eから燃焼室内に過給するようになっている。
なお、前記ブローダウン過給機構40及びEGR開弁機構9は、前記♯1気筒からの排気ブローダウン圧力波を利用してEGRガスを♯4気筒に過給するようにも構成されており、さらに♯2気筒からの排気ブローダウン圧力を利用して♯3気筒にEGRガスを過給し、逆に♯3気筒からの排気ブローダウン圧力を利用して♯2気筒にEGRガスを過給するようにも構成されている。以下、前記♯1気筒と♯4気筒との関係について詳述する。
前記ブローダウン過給機構40は、前記♯1気筒と♯4気筒との燃焼タイミングを360度ずらすとともに、♯4気筒からの排気ブローダウン圧力波が♯1気筒の吸気行程下死点付近で該♯1気筒の排気ポートに到達するように両気筒間の排気枝管2a,2dの長さを設定することにより実現される。また前記EGR開弁機構9は、吸気カム軸5により♯1気筒の排気弁EX1,2を、図11のリフトカーブEGRに示すように、該♯1気筒の吸気行程から圧縮行程の下死点付近で再度開くように構成されている。
前記EGR開弁機構9は、前記吸気カム軸5に形成されたEGRカムノーズ5a′と、前記支持軸7dに軸支された排気ロッカカム10と、前記排気ロッカ軸8cに軸支された中間レバー11と、該排気ロッカ軸8cの軸心から偏心するアーム支持軸8c′により軸支された排気コントロールアーム13と、前記排気カム軸6に形成されたEGRガイドカム6b′とを備えている。
前記吸気カム軸5側のEGRカムノーズ5a′は、前記吸気カム軸5の2つの吸気カムノーズ5a,5a間に形成されている。このEGRカムノーズ5a′は、前記吸気側のベース円部5bと同一径のEGRベース円部5b′と、前記吸気側のリフト部5cよりリフト量の小さいEGRリフト部5c′とを有する。
また前記排気カム軸6側のEGRガイドカム6b′は、前記排気カムノーズ6aのベース円部6bと同一径を有する。なお、このEGRガイドカム6b′は、ベース円部のみからなり、リフト部は有しない。
前記排気ロッカカム10の前記支持軸7dを挟んだ一側にはローラ10aが配設され、また他側にはカム面10bが形成されている。前記ローラ10aは前記EGRカムノーズ5a′に転接しており、前記カム面10bには排気コントロールアーム13のローラ13bが転接している。
前記中間レバー11は、概ね三角形状をなし、該三角形の頂角部が前記排気ロッカ軸8cにより揺動可能に支持されている。また前記三角形の一方の底角部にはローラ8bが軸支され、他方の底角部に続く斜辺部にはカム面11aが形成されている。前記ローラ8bは前記EGRガイドカム6b′に転接し、前記カム面11aには前記排気コントロールアーム13の先端に形成された押圧部13aが摺接している。
ここで、前記中間レバー11と2つの排気ロッカアーム8a,8aとの間には、該中間レバー11の揺動を該排気ロッカアーム8a,8aに伝達するEGR開弁オン状態と前記揺動を伝達しないEGR開弁オフ状態との何れかに切替え可能の切替機構12が形成されている。
前記切替機構12は、図4に示すように、前記中間レバー11の先端部及び排気ロッカアーム8a,8aの先端部に同軸をなすように連結穴12aを形成し、該連結穴12a内に連結ピストン12b,12cを軸方向に摺動可能に、かつ軸直角方向に相対移動可能に配置した構造のものである。
また前記連結ピストン12bの一端面と連結穴12aの一端とで油圧室12eが形成され、連結ピストン12cの他端面と連結穴12aの他端との間にはストッパ12dを介在させてリターンスプリング12fが配設されている。前記油圧室12eには、前記ロッカ軸8cに形成された油圧通路を介して油圧を供給可能となっている。
油圧が前記油圧室12eに供給されると、前記連結ピストン12c,12bが中間レバー11と排気ロッカアーム8aとの境界を跨ぐ位置(図4(a))に位置し、前記EGR開弁オン状態となる。そして前記油圧が開放されると、前記連結ピストン12cと前記連結ピストン12b及びストッパ12dとの接触部が前記境界に一致し(図4(b))前記EGR開弁オフ状態となる。
さらにまた前記吸気カム軸5は、該吸気カム軸5の位相を自由に制御可能の吸気カム位相可変機構15を備えている。吸気カム軸5の位相を変化させると、吸気弁IN1,2の吸気行程における開閉時期が変化すると同時に、排気弁EX1,2のEGR開弁動作における開閉時期も同じ位相だけ変化する。また前記排気カム軸6は、該排気カム軸6の位相を自由に制御可能の排気カム位相可変機構16を備えている。
前記♯1気筒(本発明の第2気筒に相当する)に、♯4気筒(本発明の第1気筒に相当する)からの排気ブローダウン圧力波を利用してEGRガスが過給される場合について詳細に説明する。
図15は、♯1気筒と♯4気筒の排気弁,吸気弁のリフトカーブEX,IN、EGR開弁機構9による排気弁の再度の開時のリフトカーブEGRを示す。同図に示すように、排気弁は、EGR開弁機構9により、各気筒の吸気行程から圧縮行程の下死点付近において再度開となる。
本実施形態エンジン1では、EGRガスの過給を行うべき所定の運転域(HCCI運転域)にあっては、上述の切替機構12の油圧室12eに油圧が供給され、連結ピストン12b,12cが図4(a)の位置に移動し、これにより吸気カム軸5のEGRカムノーズ5a′によって排気弁EX1,2が開閉駆動される。詳細には、EGRカムノーズ5a′のリフト部5c′がローラ10aを介して排気ロッカカム10を揺動させると、この揺動がローラ13bを介して中間レバー11に伝達され、該中間レバー11と共に排気ロッカアーム8aが揺動し、これにより排気弁EX1,2は図15に示すリフトカーブEGRに基づいてEGR開弁動作を行う。
また本実施形態エンジン1では、図16に示すように、吸気弁の閉タイミング及びリフト量がエンジン運転状態に応じて可変制御され(リフトカーブIN参照)、これに伴って、前記排気弁の再開時の開タイミング及びリフト量が可変制御される(リフトカーブEGR参照)。具体的には、低中負荷運転域では、吸気弁の開期間及びリフト量は小となり、排気弁の再開時の開期間及びリフト量は大となる。これにより新気量は減少し、EGRガス量は増加する。一方、高負荷運転域では、吸気弁の開期間及びリフト量は大となり、排気弁の再開時の開期間及びリフト量は小となる。これにより新気量が増加し、EGRガス量は減少する。
なお、EGRガスの過給を行わない運転領域にあっては、前記油圧の供給が停止され、連結ピン12bが図4(b)の位置に移動し、中間レバー11の揺動は排気ロッカアーム8aには伝達されず、従って排気弁はEGR開弁動作を行なわない。
本実施形態エンジンでは、♯1気筒が吸気下死点に近づくと、♯4気筒の排気弁が膨張行程下死点付近で開き始め、該♯4気筒からの排気ブローダウン圧力波が排気系に排出される。この排気ブローダウン圧力波は、前記特定長さに設定された排気枝管2d ,2aを経て♯1気筒側に向かう(図15参照)。このとき♯1気筒では、吸気行程から圧縮行程の下死点付近において前記EGR開弁機構9が排気弁をリフトカーブEGRに示すように再度開く。この排気弁の再度の開にタイミングを合わせて前記排気ブローダウン圧力波が、♯1気筒の排気ポート1eに到達し、この排気ブローダウン圧力波により前記排気ポートe内のEGRガスが♯1気筒のシリンダボア1a内に押し込まれる。
このようにして過給されたEGRガスは、排気弁開口1e′にガイド壁50が配設されており、かつ該ガイド壁50の高さ寸法Hがガイド壁と排気弁との隙間Dと略同一寸法に設定されているので、該ガイド壁50の存在しない部分における排気弁の弁頭1pと排気弁開口1e′との隙間sから気筒内にEGR流Cとなって流下する。また同時に、前記ガイド壁50と弁頭1pとの間にガイド壁隙間Dが設けられているので、前記EGRガスの一部は、気筒中心側にて気筒中心縦流Bとなって流下する。
このようにガイド壁50を設けたので、排気逆流を、気筒内壁面の排気弁側部分に沿って気筒軸A方向に流れるEGR流Cとして流下させ、かつ前記排気逆流の一部を、気筒中心側にて気筒軸A方向に方向付けして気筒中心縦流Bとして流下させることができる。即ち、前記気筒中心縦流Bにより前記EGR流Cが、ピストン頂面にて上方に反転する流れC′となる際に過度に吸気弁側に流れるのを抑制することができる。前述のように、前記EGR流Cは、吸気ポートから流入して気筒内の排気弁側部分に位置している新気を順次押し出してこれと入れ替わるよう作用するが、前記気筒中心縦流Bは、前記EGR流Cの反転する流れC′を減衰させ、該EGR流Cが過度に吸気弁側に流れるのを抑制し、もってEGRガスを排気側に留めるように作用する。
その結果、気筒内の排気弁側に、新気に多量のEGRガスが含まれることにより温度が高い第1温度層T1が形成され、吸気弁側に、新気に前記第1温度層T1より少量のEGRガスが含まれることにより該第1温度層より温度が低い第2温度層T2が形成される。
ここで図17(a),(b),(c)は、前記実施形態のガイド壁50を設けた場合で、かつピストン1bが圧縮行程開始後のBTDC120°,60°,0°に位置している状態での温度分布を示す。各図の左側部分は、シリンダボア1aを気筒軸Aを含むクランク軸と直角の平面で断面した時の温度分布を示し、各図の右側はシリンダボア1a内の燃焼室天井壁〜ピストン頂面間の略中央にて気筒軸Aと直交する平面で断面した時の温度分布を示す。また図18(a),(b),(c)は排気弁との間に隙間を有しないマスクを設けた場合の比較例の温度分布を示す。また、図17(c),図18(c)における1hは、ピストン1bの凸条部を示し、この部分には新気もEGRガスも存在しない。
図18に示すように、排気弁との間に隙間を有しないマスクを設けた場合には、EGR流Cが過度に吸気側に流れており、第1温度層T1が吸気弁側に形成され、第2温度層T2が排気弁側に形成されている。また第1温度層T1が形成されている吸気弁側にも第2温度層T2が形成されており、従って吸気弁側では第1温度層T1と第2温度層T2との温度差は大きくないと考えられる。
一方、図17に示すように、ガイド壁隙間Dを有するガイド壁50を備えた場合には、排気弁側にEGR流Cが形成されるとともに、気筒中心側には気筒中心縦流Bが形成されている。これによりEGR流Cが過度に吸気弁側に流れるのが気筒中心縦流Bにより抑制され、その結果EGRガスが排気側に集まっており、第1温度層T1が排気弁側に形成されており、かつ該排気弁側は第1温度層t1のみが形成されていることが判る。
また図19は、ピストン1bの頂面1gに湾曲形状の凸条部1h(図13参照)を設けた場合の効果を示し、図20は直線条の凸条部1h′(図14参照)を備えた場合の効果を示す。
前記湾曲条の凸条部1h,直線条の凸条部1h′の何れにもおいても、前記EGR流Cのピストン頂面上で反転する流れC′を抑制する効果が得られている。また、前記凸条部1h,1h′によりEGRガスを排気弁側に留めることができ、排気弁側に第1温度層T1が形成されていることがわかる。なかでも、湾曲状の凸条部1hを設けた場合には、排気弁側により多くのEGRガスを集めることができる。
本実施形態によれば、吸気行程から圧縮行程の下死点付近において排気ポートから温度の高い排気を気筒内に再吸入するように構成したので、排気を再吸入した後においては新気はほとんど流入しないこととなり、EGRガスと新気が混合するのを抑制してEGRガスを偏在させることができ、温度差のある第1温度層T1と第2温度層T2を形成できる。
さらに排気弁開口1e′,1e′部分にガイド壁隙間D及びガイド壁高さHを有するガイド壁50を設けたので、前記加圧供給されたEGR流Cが吸気弁側に流れるのを抑制する気筒中心縦流Bを形成でき、EGRガスを排気弁側に留めることができる。これにより排気弁側に温度の高い第1温度層T1を形成するとともに吸気弁側に第2温度層T2を形成でき、かつ両者の温度差を明確にすることができる。また、燃焼室壁温が高い排気側に第一温度層T1を形成したので、壁面冷却による第1温度層T1の温度低下を抑制できる。
その結果、温度の高い第1温度層T1部分から燃焼が開始され、燃焼する部分が温度の低い第2温度層T2に変化していくので、圧力上昇率が低くなり、ノッキングや燃焼騒音、あるいはエンジンの損傷といった問題を防止でき、HCCI運転可能領域を拡大できる。
さらまた前記ガイド壁50の、ガイド壁隙間Dを排気弁と排気弁開口とのシール面間寸法である流路幅Wより大きく設定するとともに、排気弁軸方向におけるガイド壁高さHを、前記ガイド壁隙間D程度に設定したので、排気行程における排気の排出の抵抗になることなくEGRガスがガイド壁50側を通って気筒内に流入する気筒中心縦流Bを確実に発生させることができる。なお、ガイド壁高さHを大きくすれば、EGRガスの気筒中心縦流Bをより一層確実に形成できるが、排気排出抵抗が大きくなるおそれがある。
また、ピストン1bの頂面1gに、排気弁側と吸気弁側とを仕切るように設けられた凸条部1hを備えたので、前記EGR流Cのピストン頂面1gで反転した流れC′が吸気弁側に流れるのを抑制でき、この点からもEGRガスを排気弁側に留めることができ、排気弁側に第1温度層T1を確実に形成できる。
また、前記凸条部1hを、吸気弁側を底とする湾曲形状に形成したので、前記反転流C′の吸気弁側への流れをより確実に抑制でき、排気弁側に第1温度層T1をより確実に形成することができる。
さらにまた、吸気弁INが実質的に閉じた後において排気弁EXを実質的に再開するようにしたので、新気がEGRガスによって排出されるのを防止できる。
また、前記排気弁EXの再開リフト量やタイミングを運転状況に応じて変化させるようにしたので、排気弁EXの再開リフト量,再開タイミング及び再開期間をエンジン負荷に応じて適切に制御することができる。
なお、本発明におけるガイド壁の周長,高さ寸法,弁頭との隙間は、本願の各請求項に記載の発明の趣旨に反しない範囲であらゆるものが選択可能であり、前記実施形態に記載のものに限定されることはない。
さらにまた前記燃焼室天井壁の、吸気弁開口1d′と排気弁開口1e′との間に位置する平坦面であるいわゆるスキッシュエリアの側壁に形成された段差部分を利用して前記ガイド壁を構成しても良い。
また、前記実施形態では、通常の排気行程を実行する排気弁をEGR弁に兼用したが、EGR専用の弁を設けても勿論構わない。
本発明の一実施形態による予混合圧縮着火エンジンの模式構成図である。 前記エンジンの断面側面図である。 前記エンジンの動弁装置の模式平面図である。 前記動弁装置の切換機構の模式断面平面図である。 前記エンジンの断面側面図である。 前記エンジンのガイド壁を示す図(図5のVI 矢視図)である。 前記ガイド壁を示す断面図(図VII-VII線断面図)である。 前記ガイド壁の高さ,隙間等を示す拡大図である。 前記ガイド壁の配置状態を示す模式図である。 前記エンジンのピストンの平面図である。 前記ピストンの断面側面図(図10のXI-XI線断面図)である。 前記ピストンの側面図である。 前記ピストンの頂面を示す斜視図である。 前記ピストンの頂面を示す斜視図である。 前記エンジンの動作を説明するための図である。 前記エンジンの動作を説明するための図である。 前記エンジンの動作を説明するための図である。 比較例の動作を説明するための図である。 前記エンジンの動作を説明するための図である。 前記エンジンの動作を説明するための図である。
符号の説明
1 エンジン
1b ピストン
1d 吸気ポート
1e 排気ポート
1g 頂面
1h 凸条部
9 EGR開弁機構(排気弁再開機構)
15,16 吸気カム,排気カム位相可変機構(バルブタイミング可変機構)
40 ブローダウン圧力波過給機構
50 ガイド壁
♯1 第2気筒
♯4 第1気筒
D ガイド壁隙間
H ガイド壁高さ
IN 吸気弁
Ex排気弁
T1 第1温度層
T2 第2温度層
L 再開時のリフト
W 流路幅

Claims (6)

  1. 第1気筒と、該第1気筒と燃焼タイミングが異なる第2気筒とを有し、吸気弁で開閉される吸気ポートを介して気筒内に新気を導入するとともに、排気弁で開閉される排気ポートを介して気筒内に排気を再吸入するように構成された予混合圧縮着火(HCCI)エンジンにおいて、
    前記第2気筒の排気弁を吸気行程から圧縮行程の下死点付近で再度開とする排気弁再開機構と、
    前記第1気筒の排気弁開時の燃焼室内からの圧力波(ブローダウン圧力波)を前記第2気筒の排気ポートに、かつ該第2気筒の排気弁の再開期間に作用させることにより排気を第2気筒内に加圧供給するブローダウン圧力波過給機構と、
    前記第2気筒の中心側に、前記排気弁との間に隙間を開けて設けられ、該第2気筒内に加圧供給された排気(EGRガス)の一部を前記第2気筒の中心側にて気筒軸方向に方向付けして流下させるガイド壁とを備え、
    前記第2気筒内の排気弁側に、新気に多量の前記EGRガスを含む温度の高い第1温度層を形成するとともに、前記第2気筒の吸気弁側に、新気に前記第1温度層より少量の前記EGRガスを含み、該第1温度層より温度の低い第2温度層を形成することを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
  2. 請求項1に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、
    前記ガイド壁は、円形をなす前記排気弁開口の気筒中心側の周縁に沿う円弧状をなしており、前記ガイド壁の排気弁との隙間は、前記排気弁の再開時の流路幅より大きく設定され、前記ガイド壁の燃焼室天井壁面からの高さは前記ガイド壁と排気弁との前記隙間と略等しく設定されていることを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
  3. 請求項1又は2に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、
    ピストンの頂面に、排気弁側と吸気弁側とを仕切るように設けられた凸条部を備えたことを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
  4. 請求項3に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、
    前記凸条部は、吸気弁側を底とする湾曲形状を有することを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、
    前記排気弁再開機構は、吸気弁が実質的に閉じた後において排気弁を実質的に開くことを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
  6. 請求項5に記載の予混合圧縮着火エンジンにおいて、
    前記排気弁の開閉タイミングを運転状況に応じて変化させるバルブタイミング可変機構を備えたことを特徴とする予混合圧縮着火エンジン。
JP2008234400A 2008-09-12 2008-09-12 予混合圧縮着火エンジン Expired - Fee Related JP5044753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234400A JP5044753B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 予混合圧縮着火エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008234400A JP5044753B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 予混合圧縮着火エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010065639A JP2010065639A (ja) 2010-03-25
JP5044753B2 true JP5044753B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=42191426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008234400A Expired - Fee Related JP5044753B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 予混合圧縮着火エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5044753B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105422327A (zh) * 2015-12-11 2016-03-23 吉林大学 复合喷射双燃料内燃机可变egr进气系统及方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5569100B2 (ja) 2010-03-31 2014-08-13 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2017155647A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 マツダ株式会社 内燃機関の排気システム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54147322A (en) * 1978-05-11 1979-11-17 Toyota Motor Corp Two cycle engine
JPS5618019A (en) * 1979-07-19 1981-02-20 Honda Motor Co Ltd Mixture combustion improving device for 4-cycle internal combustion engine
JPH076425B2 (ja) * 1986-12-29 1995-01-30 本田技研工業株式会社 内燃エンジンの始動後における燃料供給制御方法
JPH0814250B2 (ja) * 1987-02-20 1996-02-14 トヨタ自動車株式会社 2サイクル内燃機関
JPH09236038A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Yamaha Motor Co Ltd エンジンのバルブ逃げ孔加工形状および加工具
JPH1068326A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Shuichi Kitamura ロータリ弁付2ストロークサイクル機関
JPH10266860A (ja) * 1997-03-25 1998-10-06 Yamaha Motor Co Ltd 2サイクルエンジン
JP4122504B2 (ja) * 1998-03-19 2008-07-23 日産自動車株式会社 内燃機関の排気制御装置
JP3903657B2 (ja) * 1998-12-02 2007-04-11 トヨタ自動車株式会社 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP2001132455A (ja) * 1999-11-10 2001-05-15 Osaka Gas Co Ltd 予混合圧縮自着火エンジン
US6321715B1 (en) * 2000-06-23 2001-11-27 Visteon Global Technologies, Inc. Conjugate vortex stratified exhaust gas recirculation system for internal combustion engine
JP2004100670A (ja) * 2002-09-13 2004-04-02 Toyota Motor Corp 混合気を圧縮自着火させる内燃機関、および混合気の燃焼方法
JP2006348809A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Toyota Motor Corp 内燃機関
WO2007094251A1 (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Koichi Hatamura 4サイクルエンジン
JP4696977B2 (ja) * 2006-03-08 2011-06-08 日産自動車株式会社 可変圧縮比エンジン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105422327A (zh) * 2015-12-11 2016-03-23 吉林大学 复合喷射双燃料内燃机可变egr进气系统及方法
CN105422327B (zh) * 2015-12-11 2018-04-24 吉林大学 复合喷射双燃料内燃机可变egr进气系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010065639A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955020B2 (ja) 4サイクルエンジン
JP4783827B2 (ja) 4サイクルエンジン
JP4987076B2 (ja) 4サイクルエンジン
JPWO2006043502A1 (ja) エンジン
JP5183630B2 (ja) 4サイクルエンジン
JP5044753B2 (ja) 予混合圧縮着火エンジン
JP2009162113A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5457095B2 (ja) 予混合圧縮着火ガソリンエンジン
JP2006250029A (ja) ディーゼルエンジン及びその燃焼制御方法
JP4779386B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP4274060B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP4229913B2 (ja) 排気還流装置付き内燃機関
JPH11117776A (ja) 直接噴射式ディーゼルエンジンの吸気装置
JP2004270566A (ja) 予混合圧縮自着火式内燃機関
JP2020153235A (ja) 内燃機関
JP3885702B2 (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
RU2493394C2 (ru) Двигатель внутреннего сгорания с компрессионным зажиганием и способ его эксплуатации
JP3711941B2 (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
JP2010024938A (ja) エンジンの吸気装置
JP3922153B2 (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
JP3127317B2 (ja) 多気筒内燃機関の排ガス還流装置
JP2004176619A (ja) 2サイクル運転可能な頭上弁式内燃機関
JP4269158B2 (ja) 多気筒内燃エンジン
JP2009097339A (ja) 火花点火式内燃機関
JP2008267271A (ja) 火花点火機関

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120605

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees