JP5043745B2 - データ処理装置、データ処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
POD市場は、デジタル複写機やデジタル複合機等のデジタル画像形成装置を最大限に活用して、電子データを用いたデジタルプリントを実現し、デジタルプリントにより得られた最終生成物を商材とする市場である。このようなPOD市場では、従来の印刷業界に比べてデジタル化がシステムに融合し、コンピュータを利用した管理、制御が浸透してきている。
すなわち、インラインフィニッシャとニアラインフィニッシャとを備えたPODシステムが考えられている。インラインフィニッシャとは、デジタル複合機が備える(デジタル複合機と物理的に接続(例えば内蔵)されている)フィニッシング装置であり、デジタル複合機からの出力物に対してユーザの手を借りることなく自動的に後工程を行うフィニッシング装置である。一方、ニアラインフィニッシャとは、デジタル複合機が備えるものではないが(デジタル複合機と物理的に接続されていないが)、デジタル複合機と通信を行うことができるフィニッシング装置である。ニアラインフィニッシャは、デジタル複合機からの出力物がユーザの手作業によってセットされると、その出力物に対して後工程を行う。
このようなPODシステムでは、インラインフィニッシャの機能や能力では、印刷ジョブで指示されたくるみ製本等の後工程を行えない場合、通常、ユーザは、ニアラインフィニッシャ装置に紙原稿を運ぶことになる。
また、ジョブを一意に識別するジョブIDを物理用紙にバーコードで描画して出力する。そして、物理用紙に描画されたバーコードをニアラインフィニッシャ装置に付属したバーコードリーダで読み取り、バーコードに基づくジョブIDと、予めニアラインフィニッシャに送られたジョブIDとを比較する技術がある。
すなわち、インラインフィニッシャからの出力物は、くるみ製本された唯一の成果物を得るように構成されている。このため、デジタル複合機が備える後処理機(インラインフィニッシャ)で後工程を行うことを意図して生成されたジョブは、表紙と本文とに関するデータを含んでいる。よって、従来の技術では、当該ジョブから表紙と本身という2つの生成物を生成し、その生成物をニアラインフィニッシャで後処理するジョブに変更することができなかった。つまり、一度、インラインフィニッシャで処理することを意図して生成したジョブは、その後、ニアラインフィニッシャを使用した処理に変更できないという問題点があった。
図1は、印刷システムの構成の一例を示す図である。
図1において、印刷システムは、ジョブ生成PC101と、ワークフロー管理サーバ102と、デジタル複合機(以下の説明ではMFPと称する)103と、ニアラインフィニッシャシステム104とを備えている。
ジョブ生成PC101は、ユーザが所望する印刷ジョブを生成するためのコンピュータである。ワークフロー管理サーバ102は、ジョブ生成PC101から受け取った印刷ジョブを、当該印刷ジョブを完了するための各作業プロセスに分け、MFP103及びニアラインフィニッシャシステム104に、各作業プロセスの印刷ジョブを送信する。尚、印刷ジョブには、印刷に使用される印刷データ(例えばPDF等のコンテンツデータ)と印刷・後処理に使用される設定情報(例えばJDF)とが含まれる。また、印刷データはJDFに記述された参照先からMFP103が取得しても良い。
ジョブ生成PC101、ワークフロー管理サーバ102は、ROM1803あるいは外部メモリ1811に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1801を備える。ジョブ生成PC101、ワークフロー管理サーバ102では、システムバス1804に接続される各デバイスをCPU1801が総括的に制御する。また、このROM1803内のプログラム用ROMあるいは外部メモリ1811には、CPU1801の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム等が記憶される。ROM1803内のフォント用ROMあるいは外部メモリ1811には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM1803内のデータ用ROMあるいは外部メモリ1811には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶される。RAM1802は、CPU1801の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
尚、ニアラインフィニッシャコントロールサーバ105は、ワークフロー管理サーバ102とほぼ同じハードウェア構成であり、ニアラインフィニッシャ106はMFP103とほぼ同じハードウェア構成である。ただし、ニアラインフィニッシャ106は、印刷に関するハードウェア構成を備えない。
ジョブ生成PC101上で動作するJDFジョブ生成アプリケーション202は、印刷システムの作業者の指示に基づいて、顧客から受注した受注ジョブ201から、ワークフローにおける作業指示が記述された印刷ジョブであるJDFジョブ212を作成する。
JDFジョブ212は、ワークフロー管理サーバ102上で動作するJDFジョブコントローラ203に送信される。JDFジョブコントローラ203は、JDFジョブ212を受け取ると、JDFジョブ212に記載された各作業指示(プリプレス、プレス、ポストプレス等)に応じてJDFジョブ212を分割する。JDFジョブコントローラ203は、MFP103とニアラインフィニッシャシステム104に対する作業指示を分割した内容に基づいて生成し、その作業指示をJDFジョブ213、214としてMFP103とニアラインフィニッシャシステム104に送信する。
また、JDFジョブ213に、くるみ製本や中綴じ製本や断裁等のポストプレスに関する指示が指定されているならば、MFP103は、JDFジョブ213の内容に従って、インラインフィニッシャ205を使って印刷後の後処理を実行することも可能である。
また、ニアラインフィニッシャシステム104では、後処理をすべく紙原稿が必要であるが、通常は、MFP103からの出力物206をユーザが手作業で運び、ニアラインフィニッシャ106にセットすることになる。
このように、作業指示自体は、ネットワークを介して行われるが、実際の紙原稿は、MFP103からニアラインフィニッシャ106に電子的に送信されるものではない。このため、ニアラインフィニッシャ106で後処理を行う場合には、作業者が紙原稿を運んでニアラインフィニッシャ106で後処理を行うことになる。
図3に示すコンポーネント301〜312は、CPU1801により実行される制御部300における全体制御のもと、図9〜図13を参照しながら後述するフローチャートの各ステップが実現される。
JDF受信部301は、図2に示したJDFジョブ生成アプリケーション202からの印刷ジョブ(JDFジョブ212)を受信する。尚、受信した印刷ジョブは、受信ジョブ格納部302に格納される。
変換方法決定部307は、受信した印刷ジョブ(JDFジョブ212)を、MFP103、ニアラインフィニッシャシステム104に送信する際、印刷ジョブの変換方法としてどの変換方法を使用するかを決定する。
設定管理部310は、ユーザインターフェイス部311からユーザにより設定された"ワークフロー管理サーバ102の動作設定"を管理する。動作設定の値は設定値格納部312に保存される。
ジョブチケット400は、例えばJDF(XMLフォーマット)で記述されており、ノードの階層構造によって表現される。
図4において、くるみ製本された印刷物である本全体401は、表紙402を作ったり、本身(中身)404を作ったり、それらを製本したりするといった様々な工程を経て出来上がっていることを示している。
また、図4において、表紙402を生成するプロセスの集合体として、表紙の出力403があり、そのプロセスは数々のプロセス群407から実現される。
具体例として、図4では、本身の出力405を行うプロセス群は、RIP処理408と、プリント処理409とから構成される。更に、本全体の製本処理406を行うプロセス群は、くるみ製本処理410と、断裁処理411とから構成される。
図5(a)は、ジョブチケット400の全体構成の一例を示す図である。ジョブチケット400には、ジョブチケット400の全体の情報(全体情報501)と、作業プロセス(プロセス構造502)とが記載される。
図5(b)は、図5(a)に示すジョブチケット400を具体的に示したものである。
Prepress処理504は、PDF等のコンテンツデータ(印刷データ)をどのように画像処理し、どのように配置するか等を指示するためのものである。ここでは、複数のPrepress処理504が存在する。
Press処理505は、Prepress処理504の指示に従って作成された画像データをどのように原稿(用紙)に出力するか等を指示するためのものである。ここでは、複数のPress処理505が存在する。
また、各プロセスノード504、505、506には、動作を規定するパラメータ群508a、508b、508cが入力される。
図5(c)において、Prepress処理504には、処理する元原稿の情報を示す元原稿情報509が入力される。Press処理505には、物理用紙の給紙先を示す給紙段情報510が入力される。また、PostPress処理506には、ポストプレス後の排紙先を示す排紙段情報511が入力される。
図5(d)は、プロセスノードに入力されるパラメータの具体例の詳細を示す図である。
図5(d)では、元原稿情報509として"Input.pdf"というPDFデータを処理する情報がPrepress処理504に入力されることを示している。また、Press処理の際の給紙段情報510として、表紙は"Tray1"から、本身は"Tray2"から給紙することを示す情報がPress処理505に入力されることを示している。更に、ポストプレス後にStacker1"に排紙することを示す情報がPostPress処理506に入力されることを示している。
図6において、プロセス変換方法の設定の欄1201には、「ニアラインフィニッシャを優先する」ラジオボタン1202が表示される。このラジオボタン1202がオンされている場合には、JDFジョブ生成アプリケーション202が生成した印刷ジョブ(JDFジョブ212)に対して、ニアラインフィニッシャ106を優先的に使用する。
また、プロセス変換方法の設定の欄1201には、「インラインフィニッシャ205を優先する」ラジオボタン1203が表示される。このラジオボタン1203がオンされている場合には、JDFジョブ生成アプリケーション202が生成したJDFジョブ212に対して、インラインフィニッシャ205を優先的に使用する。
尚、示したラジオボタン1202、1203は、排他的に動作する。
尚、図6では、プロセス変換方法の欄1201において、「ニアラインフィニッシャを優先する」ラジオボタン1202がオンされているときの出力先設定の欄1204の表示例を示している。
コンボボックス1205は、ニアラインフィニッシャ106の使用時にMFP103から出力される表紙の出力先をユーザが選択するためのものである。
コンボボックス1206は、ニアラインフィニッシャ106の使用時にMFP103から出力される本身の出力先をユーザが選択するためのものである。
このように、本実施形態では、表紙の出力先と本身の出力先とをユーザが個別に選択できるようにしている。表紙及び本身の出力先として、通常は、異なるものが選択されるが、ユーザの希望によっては、表紙及び本身の出力先として、同じものが選択されることもある。
チェックボックス1207は、出力物に対してジョブチケットを発行(付与)するかどうかをユーザが選択するためのものである。ユーザは、MFP103からの2つの生成物(表紙、本身)の夫々に対してジョブチケットを発行するか否かを選択することが可能である。
図7において、コンボボックス1301は、インラインフィニッシャ205の使用時にMFP103から出力される出力物の出力先をユーザが選択するためのものである。
前述したように、図6、図7に示したユーザインターフェイスにより設定された設定値は設定値格納部312に格納される。
図8において、列1401には、図7、図8に示したユーザインターフェイスにおける各設定項目が格納される。列1402には、各設定項目に対する設定値が格納される。設定値1402としては、優先変換設定1403、表紙の出力先1404、本身の出力先1405、ジョブチケット出力1406、最終物の出力先1407がある。
図9は、JDFジョブコントローラ203の処理の全体概要の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS700において、JDF受信部301は、JDFジョブ生成アプリケーション202から印刷ジョブを受信する。この印刷ジョブは受信ジョブ格納部302に保存される。
本実施形態では、例えば、ステップS700の処理を実行することにより取得手段の一例が実現される。
次に、ステップS701において、JDF解釈部303は、ジョブ解釈処理を実行する。ジョブ解釈処理は、受信した印刷ジョブの属性がインラインフィニッシャ205を使用することを意図して作成された印刷ジョブか、それともニアラインフィニッシャ106を使用することを意図して作成された印刷ジョブかを決定する処理である。このステップS701の詳細については、図10を参照しながら後述する。
次に、ステップS704において、デバイス管理部308は、ジョブ送信処理を実行する。ジョブ送信処理は、JDFジョブコントローラ203で管理している後段のMFP103及びニアラインフィニッシャシステム104の少なくとも何れか1つに対して、JDF送信部309を介して、JDFジョブの送信を行う処理である。
次に、ステップS802において、JDF解釈部303は、ステップS801の解析結果に基づいて、図5に示したようなジョブチケット400(プロセスマップ)を読み出す。
次に、ステップS803において、JDF解釈部303は、ジョブチケット400に、前述したCombined Process処理503が含まれているか否かを判定する。この判定の結果、Combined Process処理503が含まれている場合には、ステップS804に進む。
ステップS806に進むと、JDF解釈部303は、受信したJDFジョブ212は、インラインフィニッシャ205を使用するJDFジョブと解釈する。
以上のように本実施形態では、例えば、ステップS803、ステップS804の処理を実行することにより、第1の判定手段の一例が実現される。
まず、ステップS901において、変換方法決定部307は、本プログラムの動作を規定した設定値1402のうち、優先変換設定1403の値を設定管理部310から読み出す(図8を参照)。尚、設定値1402は、予めユーザによって設定されている。
このように本実施形態では、例えば、ステップS902の処理を実行することにより第2の判定手段の一例が実現される。
この判定の結果、優先変換設定1403の設定が、ニアラインフィニッシャ106を優先させるものに対応する場合には、ステップS903に進む。ステップS903に進むと、変換方法決定部307は、ステップS701において、受信したJDFジョブ212が図10の処理によりインラインフィニッシャ205を使用するジョブであると決定されたか否かを判定する。
一方、ステップS903において、受信したJDFジョブが図10の処理によりインラインフィニッシャ205を使用するジョブであると決定されていない場合には、ステップS907に進む。ステップS907に進むと、変換方法決定部307は、JDFジョブ212の(プロセスの)変換をしないと決定する。
この判定の結果、受信したJDFジョブ212がニアラインフィニッシャ106を使用するジョブであると決定された場合には、ステップS906に進む。ステップS906に進むと、変換方法決定部307は、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブを、インラインフィニッシャ205を使用するジョブに変換すると決定する。
まず、ステップS1001において、JDF編集部304は、ステップS702で決められた変換方法を判定する。
この判定の結果、JDFジョブ212の変換を行わない場合には、図12のフローチャートによる処理を終了する。
一方、図11の処理によりインラインフィニッシャ205を使用するジョブをニアラインフィニッシャ106を使用するジョブへJDFジョブ212を変換すると決定された場合には、ステップS1002に進む。ステップS1002に進むと、JDF編集部304は、設定管理部310から、表紙の出力先1404の設定を読み出す。
次に、ステップS1004において、JDF編集部304は、JDFジョブのプロセスの分割処理の前段階処理を行う。本処理の具体的な例は後述する。
次に、ステップS1005において、JDF編集部304は、JDFジョブにおけるMFP103からの出力物の出力先として、読み出した出力先1404、1405の内容を設定する。
次に、ステップS1007において、JDF編集部304は、ジョブチケット出力1406の設定を読み出す。
次に、ステップS1008において、JDF編集部304は、ジョブチケット出力1406の設定が、ジョブチケットを出力する設定であるか否かを判定する。この判定の結果、ジョブチケット出力1406の設定が、ジョブチケットを出力する設定でない場合には、図12のフローチャートによる処理を終了する。
一方、ジョブチケット出力1406の設定が、ジョブチケットを表紙につける設定である場合には、ステップS1010に進む。ステップS1010に進むと、ジョブチケット生成部305は、表紙用ジョブチケットを生成し、JDF編集部304は、表紙のコンテンツの先頭に、表紙用ジョブチケットを追加する設定を行う。そして、ステップS1011に進む。
一方、ジョブチケット出力1406の設定が、ジョブチケットを本身につける設定である場合には、ステップS1012に進む。ステップS1012に進むと、ジョブチケット生成部305は、本身用ジョブチケットを生成し、JDF編集部304は、本身のコンテンツの先頭に、本身用ジョブチケットを追加する設定を行う。
次に、ステップS1014において、JDF編集部304は、設定管理部310から、最終物の出力先1407の設定を読み出す。
次に、ステップS1015において、JDF編集部304は、ステップS1013の処理によってプロセス群が統合されたJDFジョブの出力先の設定情報として、ステップS1014で読み出した最終物の出力先1407の情報を設定する。
以上のように本実施形態では、例えば、図12のフローチャートを実行することにより設定手段の一例が実現される。
まず、ステップS1101において、デバイス管理部308は、JDFジョブ213、214(送信するジョブ)が、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブであるか否かを判定する。尚、この判定は、ステップS703における判定の結果を利用して行われる。
この判定の結果、JDFジョブ213、214が、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブである場合には、ステップS1102に進む。ステップS1102に進むと、デバイス管理部308は、例えば、ステップS703で分割されたJDFジョブのうち、MFP103用のJDFジョブを、JDF送信部309を介してMFP103に送信する。
ステップS1101において、JDFジョブ213、214が、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブではなく、インラインフィニッシャ205用のジョブであった場合には、ステップS1104に進む。ステップS1104に進むと、デバイス管理部308は、例えば、ステップS703でプロセス群が統合されたJDFジョブを、JDF送信部309を介してMFP103に送信する。
尚、ジョブの変換が行われていない場合には、元々のJDFジョブの内容に従ってJDFジョブが送信されることになる。
以下、本実施形態の第1の具体例を説明する。
本例では、前提条件として、図6に示したようなユーザ設定がなされているとする。このときの設定値格納部312に記憶されているテーブルの内容は、図8(b)に示すようになっている。また、JDFジョブ生成アプリケーション202は、図5(d)に示したようなインラインフィニッシャ205用のJDFジョブ212(ジョブチケット400)をJDFジョブコントローラ203に送ったものとする。
まず、図9のステップS700において、JDF受信部301は、図5(d)に示すインラインフィニッシャ205用のJDFジョブ212(ジョブチケット400)をJDFジョブ生成アプリケーション202から受信する。
次に、図10のステップS801において、JDF解釈部303は、受信したJDFジョブ212(ジョブチケット400)に含まれている"JDFの記述内容(JDFの構造)"を解析し、ジョブチケット400のプロセス構造502を読み出す。
そして、ここでは、ステップS902において、変換方法決定部307は、ステップS901で読み出した優先変換設定1408の設定が、ニアラインフィニッシャ106を優先させるものに対応するものであると判定する。更に、ステップS903において、変換方法決定部307は、ステップS701(ステップS805)において、受信したJDFジョブ212がインラインフィニッシャ205を使用するジョブであると決定されたと判定する。よって、ステップS904において、変換方法決定部307は、インラインフィニッシャ205を使用するジョブを、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブに変換すると決定する。
図14は、印刷ジョブ(ジョブチケット)のプロセスの分割処理の前段階処理の手順の一例を概念的に示す図である。
まず、JDF編集部304は、図14(a)のJDFジョブ(ジョブチケット400)でCombined Process処理503に含まれていたPostPress処理506を図14(b)のようにCombined Process処理503の外に出す。
次に、JDF編集部304は、図14(c)に示すように、Press処理505からの出力物(成果物)として、表紙コンポーネント1602と本身コンポーネント1603とを追加する。
ことを示している。
図15は、MFP103に送信するJDFジョブ(ジョブチケット400a)と、ニアラインフィニッシャ106に送信するJDFジョブ(ジョブチケット400b)の一例を示す図である。
次に、ステップS1011において、JDF編集部304は、ジョブチケット出力1411の設定が、ジョブチケットを本身につける設定であると判定する。そして、ステップS1012において、ジョブチケット生成部305は、本身用ジョブチケットを生成し、JDF編集部304は、本身のコンテンツの先頭に、生成した本身用ジョブチケットを追加する設定を行う。
図16(a)は、表紙の出力物の上面に印刷された表紙用ジョブチケットの一例を示す図であり、図16(b)は、本身の出力物の上面に印刷された本身用ジョブチケットの一例を示す図である。例えば、図16(a)に示すような表紙用ジョブチケットが印刷された用紙が出力された後に表紙が印刷され、図16(b)に示すような本身用ジョブチケットが印刷された用紙が出力された後に、本身が印刷される。
図16では、バーコードでジョブID1501、1504を表示する場合を例に挙げて示している。
ジョブID1501と共に、表紙を識別する表紙ID1502と、表紙の先頭ページのサムネイル画像1503とが、表示用ジョブチケットとして表紙の出力物の上面に印刷される。一方、本身用ジョブチケットとして本身の出力物の上面に印刷される表紙ID1505は、本身の表紙に相当する表紙のIDであり、表紙の出力物の上面に印刷される表紙ID1502と同じIDとする。表示ID1502、ジョブID1504と共に、本身の先頭ページのサムネイル画像1506が、本身用ジョブチケットとして本身の出力物の上面に印刷される。
次に、ステップS1102において、デバイス管理部308は、MFP103用のJDFジョブ(図15(a)に示したJDFジョブ(ジョブチケット))を、JDF送信部309を介してMFP103に送信する。
次に、ステップS1103において、デバイス管理部308は、ニアラインフィニッシャ106用のJDFジョブ(図15(b)のJDFジョブ(ジョブチケット))を、JDF送信部309を介してニアラインフィニッシャコントロールサーバ105に送信する。
以下、本実施形態の第2の具体例を説明する。
第1の具体例では、インラインフィニッシャ205を使用することを意図したジョブをニアラインフィニッシャ106を使用することを意図したジョブに変更する処理に関して述べた。これに対し、本具体例では、ニアラインフィニッシャを使用することを意図したジョブをインラインフィニッシャ205を使用したジョブに変更する処理に関して説明する。
まず、図9のステップS700において、JDF受信部301は、図17(a)に示すニアラインフィニッシャ用のJDFジョブ212(ジョブチケット400)をJDFジョブ生成アプリケーション202から受信する。
次に、図10のステップS801において、JDF解釈部303は、受信したJDFジョブ212(ジョブチケット400)に含まれている"JDFの記述内容(JDFの構造)"を解析し、ジョブチケット400のプロセス構造502を読み出す。
次に、ステップS902において、変換方法決定部307は、ステップS901で読み出した優先変換設定1408の設定が、インラインフィニッシャ205を優先させるものに対応するものであると判定する。
そして、ここでは、ステップS905において、変換方法決定部307は、ステップS701(ステップS806)において、受信したJDFジョブ212がニアラインフィニッシャ106を使用するジョブであると決定されたと判定する。よって、ステップS906において、変換方法決定部307は、ニアラインフィニッシャ106を使用するジョブを、インラインフィニッシャ205を使用するジョブに変換すると決定する。
図17は、ニアラインフィニッシャ106用のプロセス群をインラインフィニッシャ205用のプロセス群に統合する処理の手順の一例を概念的に示す図である。
まず、JDF編集部304は、図17(a)で示したニアラインフィニッシャ106用のJDFジョブ(ジョブチケット400)のPress処理505に設定されていた排紙先の情報1605等を削除する。
次に、JDF編集部304は、図17(c)で示すように、中間出力コンポーネントである表紙コンポーネント1602及び本身コンポーネント1603を削除する。
次に、JDF編集部304は、PostPress処理506をCombined Process処理503に統合する(図17(d)を参照)。
次に、ステップS1015において、JDF編集部304は、ステップS1013の処理によって統合されたJDFジョブ(ジョブチケット)の出力先の設定情報を、ステップS1014で読み出した最終物の出力先1413の情報に更新する。図17(e)に示す例では、出力先の設定情報1704が、PostPress処理506への入力パラメータとして設定される。
次に、ステップS1104において、デバイス管理部308は、ステップS1015で得られたJDFジョブ(図17(e)に示したJDFジョブ(ジョブチケット))を、JDF送信部309を介してMFP103に送信する。
以上のように、本実施形態では、ユーザの意図に応じて、インラインフィニッシャ205とニアラインフィニッシャとを適応的に使用できる。
また、後処理(後工程)は、くるみ製本に限定されるものではない。くるみ製本を行った場合には、MFP103が表紙と本身で印刷物を分けて出力し、その印刷物をニアラインフィニッシャ106(くるみ製本機)で後処理することになる。しかしながら、その他の方法で製本する場合には、後処理(製本)の方法に応じて、MFP103が、印刷物を分けて出力することになる。すなわち、MFP103は、後処理(製本)の方法に応じて、印刷物を複数の部分(一部分とその他の部分)に分けて出力することができる。
前述した本発明の実施形態における印刷ジョブ管理装置を構成する各手段、並びに印刷ジョブ管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
102 ワークフロー管理サーバ
103 MFP
104 ニアラインフィニッシャシステム
105 ニアラインフィニッシャコントロールサーバ
106 ニアラインフィニッシャ
202 JDFジョブ生成アプリケーション
204 プリンタコントローラ
205 インラインフィニッシャ
207 ニアラインフィニッシャコントローラ
Claims (7)
- 紙搬送パスを介して印刷装置と接続されていない後処理装置を使用するか否かを選択する選択手段と、
前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択された場合、表紙用の排紙先と本身用の排紙先の両者を選択するための設定画面を表示し、前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択されなかった場合、後処理が実行された成果物用の排紙先を選択するための設定画面を表示装置に表示する表示制御手段と、を備え、
前記表紙の印刷物と前記本身の印刷物は前記後処理装置へ運ばれることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択された場合、印刷ジョブを前記印刷装置に送信し、後処理ジョブを前記後処理装置に送信する送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 前記表紙の印刷物に対して表紙画像を含む表紙用のジョブチケットを印刷し、前記本身の印刷物に対して本身の画像を含む本身用のジョブチケットを印刷する印刷制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
- 紙搬送パスを介して印刷装置と接続されていない後処理装置を使用するか否かを選択する選択工程と、
前記選択工程により前記後処理装置を使用することが選択された場合、表紙用の排紙先と本身用の排紙先の両者を選択するための設定画面を表示し、前記選択工程により前記後処理装置を使用することが選択されなかった場合、後処理が実行された成果物用の排紙先を選択するための設定画面を表示装置に表示する表示制御工程と、を有し、
前記表紙の印刷物と前記本身の印刷物は前記後処理装置へ運ばれることを特徴とするデータ処理方法。 - 紙搬送パスを介して印刷装置と接続されていない後処理装置を使用するか否かを選択する選択手段と、
前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択された場合、表紙用の排紙先と本身用の排紙先の両者を選択するための設定画面を表示し、前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択されなかった場合、後処理が実行された成果物用の排紙先を選択するための設定画面を表示装置に表示する表示制御手段としてコンピュータを機能させ、
前記表紙の印刷物と前記本身の印刷物は前記後処理装置へ運ばれることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記選択手段により前記後処理装置を使用することが選択された場合、印刷ジョブを前記印刷装置に送信し、後処理ジョブを前記後処理装置に送信する送信手段を更にコンピュータに機能させることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
- 前記表紙の印刷物に対して表紙画像を含む表紙用のジョブチケットを印刷し、前記本身の印刷物に対して本身の画像を含む本身用のジョブチケットを印刷する印刷制御手段を更にコンピュータに機能させることを特徴とする請求項5または6に記載のコンピュータプログラム。
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