JP2006301741A - 印刷装置と印刷制御装置及びその印刷制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷後工程はジョブチケットを用いることによって自動化された印刷前工程及び印刷工程から完全に分離されてしまっており、ジョブチケットによるワークフローの効率化を図るPODシステムにおいて別運用でメンテナンスしなければならない。
【解決手段】 印刷ジョブの分散先を決定して分散印刷処理が指示されると(S31)、その分散印刷処理に応じた分散処理指示を含むジョブチケットを作成し(S34)、先頭ページを印刷するように指示された印刷装置にそのジョブチケットを発行する(S36)。これにより、その印刷装置では、そのジョブチケットに基づく指示書を印刷して操作者に提示できる。
【選択図】 図21
【解決手段】 印刷ジョブの分散先を決定して分散印刷処理が指示されると(S31)、その分散印刷処理に応じた分散処理指示を含むジョブチケットを作成し(S34)、先頭ページを印刷するように指示された印刷装置にそのジョブチケットを発行する(S36)。これにより、その印刷装置では、そのジョブチケットに基づく指示書を印刷して操作者に提示できる。
【選択図】 図21
Description
本発明は、ジョブチケットに基づいて印刷ジョブを実行する印刷装置と印刷制御装置及びその印刷制御方法並びに、そのプログラムとそれらを記憶する記憶媒体に関する。
顧客から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、その受注した印刷物を作成して納品することで報酬を得る印刷業界では、従前からのオフセット製版印刷機などの大規模な印刷装置を用いるのが一般的である。このような印刷業界では、受注した印刷物の作成から納品までに、入稿、デザインやレイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、発送といった、様々な工程を踏んで作業を進めている。これは上述した製版印刷機では版下の作成を欠かすことができないためである。このような版下は一旦作成されると、その修正は容易でなく、且つ、修正によるコスト高を招く。そのため、版下の作成に際しては、入念な校正、即ちレイアウトのチェックや色の確認作業等が必須であった。このように印刷業界では、大掛かりな印刷装置を必要とし、尚且つ、顧客が所望する印刷物を作成するために、かなりの時間を要する。更に、上述したそれぞれの作業においては専門知識や多くの経験が必要となり、熟練者に頼らざるを得なかった。
一方最近、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化に伴い、印刷業界に対抗して、大量部数や大量の印刷ジョブを、大掛かりな装置やシステムを用いずに短納期で取り扱うことが提案されている。これはプリント・オン・ディマンド(POD)と呼ばれている。これによれば、例えば、ディジタル複写機やディジタル複合機等のディジタル画像形成装置を最大限に活用して、電子データを用いたディジタルプリントにより、印刷物の受注、納品を行うものである。このようなPODでは、コンピュータを利用して、その印刷物の品位を印刷業界のレベルに近づこうとしている。このような背景の中でPOD市場には、コピー・プリントショップ印刷会社の印刷サービスと言われるPFP(Print For Pay)や、企業内社内向け印刷サービスと言われるCRD(Centralized Reproduction Department)などが存在する。
さらに昨今のPOD市場では、統括的な業務支援の実現及び効率的な業務運用を目指し、業界団体によっていくつかの標準化規格が策定されている。これらの規格として、例えば、CIP3(International Cooperation For Integration of Prepress Press and Postpress:製版、印刷、後加工の印刷ワークフロー統合のための共同組織)におけるPPF(Print Production Format)と呼ばれるフォーマットがある。あるいはCIP4(International Cooperation For Integration of Processes in Prepress, Press and Postpress:製版、印刷、後加工の工程・処理統合のための共同組織)におけるJDF(Job Definition Format)と呼ばれるものがある。
PPFは、プリプレス、プレス、ポストプレスという印刷の全ワークフローを統合し、その各工程間で処理や管理のデータをやりとりするためのフォーマットである。このPPFは、PostScript(登録商標)をベースにしている。そして、このPPFでは、管理情報やインキの調整、裁断位置の指定などさまざまな情報を扱うことで、品質の安定化、ミスの低減、処理の高速化、生産設備の効率的運用を目的にした標準フォーマットとして利用されている。
一方、JDFは、PPFのコントール性に加え、Adobe社が提案したPJTF(Portable Job Ticket Format)と呼ばれるプリプレスの作業情報やコントロール属性等の付加情報が付加されたフォーマットである。JDFは、プリプレス、プレス、ポストプレスの情報統合性、プロダクションと工程管理マネージャとの連携、及び現存するシステムとの互換性に特徴を有する。
また、JDFでは、PJTFが得意とするJob Ticketと呼ばれる電子的な作業指示書の受け渡しを行うというアーキテクチャを踏襲している。このアーキテクチャでは、履歴や作業指示、管理情報等に対して、それぞれの工程で必要な処理を順次実行し、次工程に伝えていくことが可能となっている。
JDFでは、Job Ticket(ジョブチケット:プログラムやデバイスに対する作業指示情報)を構築する言語として、XML(eXtensible Markup Language:拡張可能なマーク付き言語)が利用されている。また、JDFでは、スキーマと呼ばれるXMLの要素や属性の配列を記述したテンプレートを定義しており、定義されたスキーマに従って、それぞれの工程でXMLデータの書き換えを行っている。
このようなフォーマットを用いることによって、クライアントからの入稿から納品までを一括して管理すること、また、印刷出力に関する各種情報の管理が容易となりつつある。
印刷作業において、後処理加工をする後工程では、紙折り機や裁断機などフィニッシャと呼ばれる機器を使用しているが、これらの機器は3つの形態に分けるとことができる。1つは印刷装置に直接接続され、自動的に紙が搬送されるフィニッシャであり、これをインラインフィニッシャと称する。もう一つは、ネットワークでは接続されているが、印刷装置とは結合していないため、印刷済の紙の自動搬送が行われずオペレータの手作業を必要とするフィニッシャで、これを「ニアラインフィニッシャ」と呼ぶ。更に、ネットワークでも接続されておらず、情報の伝達手段もないフィニッシャであり、これを「オフラインフィニッシャ」と呼ぶ。以下、オペレータの手作業を必要とするニアラインフィニッシャとオフラインフィニッシャに関して説明するが、より問題点が明確な、オフラインフィニッシャについて詳しく説明する。
このようなオフラインフィニッシャを使用する場合、印刷装置で印刷した印刷物(紙)を、オペレータがそれぞれの機器まで順に運んで手順に従って加工作業を行う必要がある。
特許文献1は、各印刷装置で、印刷物と一緒に合紙を印刷させ、その合紙に各印刷物の結合に用いるために印刷装置に割り振られた番号を印刷している。また各印刷装置に割り振られた番号によって結合順を示したガイダンス情報を、クラスタリングに用いた印刷装置の一つで印刷することで、分散して印刷された印刷物の結合処理を容易に行うことを実現している。
特開2000−94808
このように特許文献1では、指示書のようなガイダンス情報を印刷して、分散して印刷された印刷物の結合を容易にしているが、この印刷された情報は、基本的に各印刷装置に割り振られた番号を示すだけのものである。また、分散印刷の実行情報から直接的に指示書のようなガイダンス情報を生成して出力しているが、ジョブチケットを用いた制御に関する具体的な開示は一切無い。
一般的に、JDFなどのジョブチケットを用いた印刷処理において、印刷後工程が必要となる場合、オペレータに印刷後工程の作業手順を記載した作業指示書を渡す必要がある。従来は、印刷後処理工程は、ジョブチケットによって自動化された印刷前工程及び印刷工程から完全に分離されてしまっており、ジョブチケットによるワークフローの効率化を図るPODシステムにおいて別運用でメンテナンスしなければならないという問題があった。
また、分散印刷が実行された場合、分散された印刷出力物をコレート(混交)し、必要に応じて、その後の印刷後処理工程を実行しなければならない。このとき、印刷後処理工程の作業を指示する作業指示書は、上述したジョブチケットに定義された情報に基づいて行われることになる。しかしながら、入稿された段階で生成されたジョブチケットに分散印刷の指示が記載されていなかった場合、分散印刷後の後処理工程の指示をジョブチケットから生成しようとしても、分散印刷された印刷出力物を処理するオペレータに対して適切な指示を行う作業指示書を生成することができない。
本発明は、上記従来技術の欠点を解決することにある。
また本願発明の特徴は、分散印刷の設定を行った際、それら分散して印刷された印刷物の処理に関する画像を印刷する技術を提供することにある。
本発明の一態様に係る印刷制御装置は以下のような構成を備える。即ち、
印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御装置であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷データを、複数の印刷手段に分散させる処理を実行する分散印刷処理手段と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理手段で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成手段と、
を有することを特徴とする。
印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御装置であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷データを、複数の印刷手段に分散させる処理を実行する分散印刷処理手段と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理手段で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷装置は以下のような構成を備える。即ち、
分散印刷データと、当該分散印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷を行う印刷装置であって、
分散印刷データと、当該分散印刷データに対応し、分散印刷に関する情報が付加されたジョブチケットを受け取る受取手段と、
受け取った分散印刷データが、分散前の印刷データの先頭ページを含む印刷データであるかを、前記ジョブチケットの情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記分散印刷データが前記先頭ページを含む印刷データであると判定されると、前記ジョブチケットに基づいて、印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
分散印刷データと、当該分散印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷を行う印刷装置であって、
分散印刷データと、当該分散印刷データに対応し、分散印刷に関する情報が付加されたジョブチケットを受け取る受取手段と、
受け取った分散印刷データが、分散前の印刷データの先頭ページを含む印刷データであるかを、前記ジョブチケットの情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記分散印刷データが前記先頭ページを含む印刷データであると判定されると、前記ジョブチケットに基づいて、印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御方法であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力工程と、
前記入力工程で入力された印刷データを、複数の印刷装置に分散させる処理を実行する分散印刷処理工程と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理工程で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成工程と、
を有することを特徴とする。
印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御方法であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力工程と、
前記入力工程で入力された印刷データを、複数の印刷装置に分散させる処理を実行する分散印刷処理工程と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理工程で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成工程と、
を有することを特徴とする。
尚、この発明の概要は、必要な特徴を全て列挙しているものでなく、よって、これら特徴群のサブコンビネーションも発明になり得る。
本発明によれば、分散印刷を行った際であっても、ジョブチケットにその分散印刷の指示を記述することができ、その後の印刷後工程処理にも分散印刷された情報に基づく処理の実現が可能となる。また、それら分散して印刷された印刷物の処理に関する画像を印刷して提示できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施の形態1]
本発明に係る実施の形態1として、JDFをジョブチケットとした印刷システムにおける指示書の作成、特に分散印刷の設定がなされた場合のJDFを用いた指示書の作成処理について説明する。ここで、ジョブチケットはJDFのみに限定されるものではない。ジョブチケットは少なくとも入稿された印刷オーダーに関する各種の処理情報が記述されたデータファイルのことを指すものである。この処理すべき情報とは、入稿された印刷データに対する印刷前処理(プルーフの有無など)、印刷出力処理(カラー/モノクロの設定情報や片面/両面の設定情報など)、印刷後処理(フィニッシング処理など)の実行に関する定義情報を含むものである。
本発明に係る実施の形態1として、JDFをジョブチケットとした印刷システムにおける指示書の作成、特に分散印刷の設定がなされた場合のJDFを用いた指示書の作成処理について説明する。ここで、ジョブチケットはJDFのみに限定されるものではない。ジョブチケットは少なくとも入稿された印刷オーダーに関する各種の処理情報が記述されたデータファイルのことを指すものである。この処理すべき情報とは、入稿された印刷データに対する印刷前処理(プルーフの有無など)、印刷出力処理(カラー/モノクロの設定情報や片面/両面の設定情報など)、印刷後処理(フィニッシング処理など)の実行に関する定義情報を含むものである。
図1は、本実施の形態に係る印刷システムにおけるジョブチケットにより実現されるワークフロー構成の一例を示す図である。
MISサーバ100は、印刷物の受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、様々な経営情報や販売情報を統括的に管理する。このMISサーバ100は、JDF作成アプリケーションを実行し、このアプリケーションにより、ワークフローにおける作業指示を記述したジョブチケットに相当するJDFデータを作成している。
プリントサーバ101は、ここではMFP(複合機)102を含むプリント部に投入されるジョブを受信すると共に、このプリント部全体を管理制御するためのサーバで、JDFデータを解釈するためのJDFパーサ110、PDF/PS等の各種PDLデータを処理するためのPDLコントローラ111、MFP等の印刷装置102と接続するためのプリンタインターフェース112を有している。
ポストプレスサーバ103は、ポストプレス部(製本、断裁などの後処理)に投入されるジョブを受信すると共に、ポストプレス部全体を統括管理するためのサーバで、JDFデータを解釈するためのJDFパーサ121、フィニッシャ−A104とフィニッシャ−B105のそれぞれと接続するためのフィニッシャ−Aインタフェース122とフィニッシャ−Bインタフェース123を有している。
以上の構成に基づくジョブチケットによるワークフローは以下のように実現される。
MISサーバ100に受注ジョブ106が投入されると、作業者は、MISサーバ100にインストールされているJDF作成アプリケーション115により、ワークフローにおける作業指示が記述されたジョブチケットに相当するJDFデータ107を作成する。このJDFデータ107がプリントサーバ101に渡されると、プリントサーバ101におけるJDFパーサ110がこのJDFデータ107を解釈して、プリント部に対するジョブを実行する。このJDFデータ107には、例えば、用紙サイズや両面/片面印刷やN−up等の属性が指定されている。このJDFデータ107の内容に従って、プリントサーバ101は、PDLコントローラ111によりJDFデータ107により参照されるPDF/PS等のPDLデータを処理するとともに、プリンタインターフェース112を介してMFP102に対して印刷を指示する。
また、このJDFデータ107がポストプレスサーバ103に渡されると、JDFパーサ121が、このJDFデータ107を解釈して、ポストプレス部に対するジョブを実行する。このJDFデータ107に、例えば、くるみ製本や中綴じ製本や断裁等の属性が指定されていると、このJDFデータ107の内容に従って、それぞれ対応するフィニッシャ−Aインタフェース122とフィニッシャ−Bインタフェース123を介して、各対応するフィニッシャ−A104とフィニッシャ−B105に対して後処理を指示する。108は、MFP102で印刷された製本対象の用紙を示している。
次に、PODのシステム構成を図2及び図3を参照して説明する。
図2は、入稿データを送信するクライアントPC200,201、入稿を受け付けてJCDデータを生成するサーバ202、印刷データをプリントするカラーMFP102(図1のMFPに相当)、プリントされた出力物を後工程において加工する紙折り機203、裁断機204、中綴じ製本機205、くるみ製本機206等のニアラインフィニッシャ群(図1のフィニッシャ−A104とフィニッシャ−B105に相当)で構成されたPODシステムの構成図である。
各々の機器はネットワーク207に接続されており、クライアントPC200,201→サーバ202→カラーMFP102→フィニッシャ群の順にJDFデータが渡されて印刷物が生成される。
これに対して図3は、紙折り機203、裁断機204、中綴じ製本機205、くるみ製本機206等のオフラインフィニッシャ群がネットワーク207から切り離された構成のPODシステムの構成を示す図で、図2と共通する部分は同じ記号で示している。
図2及び図3において、フィニッシャ群の機器はそれぞれ物理的にはスタンドアロンである。つまり、上述したインラインフィニッシャのように、印刷デバイスで印刷された出力紙が物理的な搬送手段で搬送される構成は有していない。そのため、カラーMFP102で印刷された印刷物は、オペレータの手によって必要なフィニッシャ機器に搬送されて、それぞれ対応する後処理が実行される。ここでもし複数のフィニッシャ機器による後処理が必要であれば、複数のフィニッシャ機器に対して順次オペレーションが行われる。
本実施の形態では、図3に示すオフラインフィニッシャを用いたPODシステムについて説明する。もちろん、図2のニアラインフィニッシャ群2000を有するPODシステムに対しても本発明は適用可能である。また、インラインフィニッシャ、ニアラインフィニッシャ、オフラインフィニッシャとが混在するPODシステムに対しても本発明は適用可能である。
図4は、オフラインフィニッシャを用いた後工程の処理の流れを説明する図である。
図において、点線はオペレータが手で搬送している状態を示し、各後工程に対して印刷物(紙)がオペレータの手によって搬送されている。ここでは、入稿される印刷ジョブ(ジョブA〜C)のそれぞれの指示内容に応じて後工程が異なっている。即ち、ジョブAでは、後工程でくるみ製本機206が使用され、ジョブBでは裁断機204が使用され、ジョブCでは、くるみ製本機206と裁断機204の両方が使用されている。このように、印刷ジョブに応じて、使用されるオフラインフィニッシャが異なることがよくわかる。
次に、オフラインフィニッシャを用いた後処理(オフライン工程)の具体例を図5及び図6を参照して説明する。
図5は、サドルステッチによる製本の例を説明する図である。
カラーMFP102によって印刷された印刷物は、501で示すように用紙の中央がステイプルされる。次に502で示すように、半分に折られ、最後に用紙端が裁断されて製本される。
図6は、グルーバインドによる製本の例を示す図である。
カラーMFP102によって印刷された印刷物は、背部分に糊付けされた一回り大きな表紙601が被せられて束ねられ、更に、602で示すように、上下を含めた用紙端が裁断されて製本される。
図7は、本発明の実施の形態に係るカラーMFP(複合機)102の構成を説明する概略断面図である。この複合機102は、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機としての機能を有している。
カラーMFP102は、スキャナ部701、レーザ露光部702、感光ドラム703、作像部、定着部704、給紙/搬送部及び、これらを制御するプリンタ制御部(不図示)を有している。スキャナ部701は、原稿台に置かれた原稿に対して、光源705からの光を照射し、その反射光を基に原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部702は、その画像データに応じて変調したレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)706に入射させ、反射走査光として感光ドラム703に照射する。作像部は、感光ドラム703を回転駆動し、帯電器707によってその表面を一様に帯電させ、レーザ露光部702によって感光ドラム703上に形成された静電潜像をトナーによって現像化する。その後、そのトナー像を記録シートに転写し、その際に転写されずに感光ドラム上に残った微小トナーを回収するといった一連の電子写真プロセスを実行して像を形成する。その際、記録シートが転写ベルト708の所定位置に巻き付き、4回転する間に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを持つそれぞれの現像ユニット(現像ステーション)709〜712が入れ替わりで、順次前述の電子写真プロセスを繰り返し実行する。こうして4回転の後、4色のフルカラートナー像が転写された記録シートは転写ドラム708を離れて定着部704へ搬送される。
定着部704は、ローラやベルト等で構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、作像部によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解して記録シートに定着させる。給紙/搬送部は、シートカセットやペーパーデッキに代表される記録シート収納庫713,714を一つ以上具備している。そしてプリンタ制御部の指示に応じて、シート収納庫713(714)に収納された複数の記録シートの中から一枚を分離し、作像部、定着部へ搬送する。記録シートは作像部の転写ドラム708に巻きつけられ、4回転した後に定着部704へ搬送される。4回転する間に前述のYMCK各色のトナー像が記録シートに転写される。また、記録シートの両面に画像形成する場合は、定着部704を通過した記録シートを再度作像部へ搬送する搬送経路を通るように制御する。
プリンタ制御部は、このMFP102全体を制御するMFP制御部と通信して、その指示に応じて制御を実行すると共に、前述のスキャナ部701、レーザ露光部702、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
本実施の形態は、予め複合機(MFP)内の記憶部に記憶されたプログラムによって動作する場合と、ネットワークで繋がれた印刷サーバ上にプログラムがインストールされて動作される場合とがある。
図8は、本実施の形態に係る複合機(MFP)102のプリンタ部の構成をメインに、その内部構成を示すブロック図である。
図において、複合機(MFP)102は、大きく分けてフォーマッタ制御部1100、パネル入出力制御部1020、スタイルシート記憶部1030、プリンタインターフェース1200、出力制御部1300、プリンタエンジン部1400を有している。フォーマッタ制御部1100は、プロトコル制御部1101、JDF解析部1102、指示書生成部1103、PDL解析部1104、データ描画部1105、ページメモリ1106を備えている。プリンタインターフェース1200は、ネットワークを介してクライアントPCやサーバなどの外部機器からのデータを受信する。プロトコル制御部1101は、ネットワークプロトコルを解析し、データの送受信を行って外部機器との通信を行なう。JDF解析部1102は、プリンタインターフェース1200を介して受信したJDFデータ107を解析して処理工程を認識するとともに、オフライン工程の有無を判定する。指示書生成部1103は、JDFとスタイルシートとを用いて、指示書を出力するためのPDLデータを生成する。PDL解析部1104は、PDLデータを解析し、より処理しやすい形式の中間コードに変換する。このPDL解析部1104で生成された中間コードはデータ描画部1105に渡されて処理される。データ描画部1105は、この中間コードをビットマップデータに展開する。この展開されたビットマップデータは、ページメモリ1106に逐次記憶される。パネル入出力制御部1020は、このMFP102の操作パネル(不図示)からの入出力を制御する。スタイルシート記憶部1030は、後工程の種類と順番とに応じた複数のスタイルシートを記憶しており、例えばハードディスク等の二次記憶装置によって実現される。尚、一般的には、フォーマッタ制御部1100は、CPU、ROM、RAMなどを用いたコンピュータシステムによって構成されている。出力制御部1300は、ページメモリ1106に記憶されているビットマップデータをビデオ信号に変換処理し、プリンタエンジン部1400へ転送する。プリンタエンジン部1400は、受け取ったビデオ信号を記録シートに永久可視画像として形成するための印刷機構部である。
図9は、本実施の形態に係るサーバ202の基本的な構成を示すブロック図である。
図において、CPU901はマイクロプロセッサなどのCPUであり、RAM902にロードされたプログラムに従って、この装置全体の制御及び演算処理を行う。RAM902は、CPU901による制御処理時にワークエリアを提供して各種データを一時的に保存すると共に、HDなどの記憶装置にインストールされているプログラムやOSの実行が指示されると、そのプログラムがロードされて実行される。ROM903は、システム制御プログラムや、フォントデータなどを記憶している。KBC904はキーボード制御部で、キーボード905(KB)からのキー入力によりデータを受け取りCPU901へ伝達する。PRTC906はプリンタ制御部で、プリンタ装置907(PRT)を制御している。このプリンタ装置907は、レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ等のいずれでも良く、その印刷様式は問わない。CRTC908はディスプレイ制御部で、液晶やCRT等のディスプレイ装置909(CRT)への表示制御を行う。DKC910はディスク制御部で、FDやHD、CD−ROM、DVD−ROMなどの記憶装置との間でのデータ伝送などの制御する。911はFD(フロピーディスク装置)或はHD(ハードディスク装置)或はCD(CDROM)或はDVD(DVDROM)等の外部記憶装置であり、この外部記憶装置911にプログラム及びデータを予め記憶しておき、実行時に、必要に応じて参照又はRAM902へロードする。912はシステムバスであり、上述の構成要素間におけるデータ転送の通路である。
この印刷サーバ202は、基本I/O(入出力)プログラム、OS(オペレーティングシステム)、及び以下に説明するオフライン工程指示書作成制御プログラムをCPU901が実行することにより動作する。ここで基本I/OプログラムはROM903に記憶されており、OSはHDに書き込まれている。そして本装置の電源がオンにされたとき、基本I/Oプログラム中のIPL(イニシャルプログラムローディング)機能によりHDからOSがRAM902に読み込まれてOSの動作が開始される。
本実施の形態では、印刷制御プログラム及び関連データは、図10に示す様なフォーマットでFD、又はCDROM又はDVDROMに記憶されている。
図11は、このFD又はCD−ROM又はDVD−ROMに記録された印刷制御プログラム及び関連データのインストールを説明する図である。
図11に示すように、FDドライブ又はCD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブを通じて、本装置のHDにインストールできる。この場合、FD又はCD−ROM又はDVD−ROMをFDドライブ又はCD−ROMドライブ又はDVDドライブにセットすると、OS及び基本I/Oプログラムの制御の下に、印刷制御プログラム及び関連データがFD又はCD−ROM又はDVD−ROMから読み出され、HDにインストールされて動作可能となる。
図12は、印刷制御プログラムが外部記憶装置911のHDにインストールされて実行可能になった状態のメモリマップを示す図である。
次に、このように構成された印刷システムにおいて、本実施の形態における全体の印刷制御処理手順を図13〜図15に示すフローチャートを参照して説明する。
図13は、本実施の形態に係るプリントサーバ202による指示書の作成処理を説明するフローチャートである。
まずステップS1で、入力したジョブチケット(JDF)を解析する。このJDFには、XML形式で各処理工程が記述されている。次にステップS2で、このJDFに印刷後工程の記述があるか否かを判定する。ここで印刷後工程の指示がなければなにもせずにそのまま処理を終了する。一方、印刷後工程の指示があればステップS3に進み、このJDFから、その印刷後工程に該当する記述を抽出する。次にステップS4で、印刷後工程の種類と処理順序の組合せからスタイルシートを選択する。ここでスタイルシートは、XMLデータのレイアウト表示に一般的に利用されている形式のものを、作業指示書として適切な形態にカスタマイズしたものでよい。次にステップS5で、JDFにスタイルシートを適用する。この適用処理はXMLデータとスタイルシートとを合成してレイアウトする一般的なXMLプロセッサで容易に処理が可能である。そして最後にステップS6で、その生成したデータをPDL(描画)データとして描画処理して印刷出力する。こうして指示書が作成される。
図16は、本実施の形態に係るJDFデータの具体例を説明するための図である。
図において、1600より、このJDFのIDが「J1」であることが定義され、1601で、折り、ステイプル、裁断を含むデジタル印刷であることが分かる。また(<!--folding parameters-->)は、折りのパラメータを規定している。また、(<!--Stitching parameters-->)はステイプルのパラメータを規定している。また、(<!--Cutting parameters-->)は裁断のパラメータを示している。このようにJDFデータは、印刷後工程を含めた各工程をXML形式で記述している。
更に、図17〜図19を参照して、JDFデータへのスタイルシートの適用について具体的に説明する。
図17は、本実施の形態に係るスタイルシートの具体例を示す図である。
図において、<body>により、テンプレートの適用を規定していることが示されており、そのタイトルは「OFFLINE WORK ORDER FORM」であることがわかる。そしてテーブルに従って、「WORK ORDER」とそのパラメータが規定されている。このようにスタイルシートは、XMLの一般的な記述形式を使って容易に作成することができる。
図18は、スタイルシートの選択を説明する図である。
ここでは(1)折り(fold)、(2)折り+ステイプル(fold & Stitch)、(3)折り+ステイプル+裁断(fold & Stitch & Cut)という3種類の印刷後工程の組合せと、夫々に対応するスタイルシート(StyleSheet01〜03)がテーブル形式で格納されており、JDFに記述された工程に従ってスタイルシートが選択できる。図17のJDFでは、<table border ="3">1700により、スタイルシート03が選択されている。
図19は、図16のJDFに図17のスタイルシートを適用して生成される指示書の具体例を示す図である。
「WORK ORDER」と「PARAMETER」に、「折り」「ステイプル」「裁断」の各印刷後工程の内容がレイアウト出力されていることがわかる。
図14は、本実施の形態に係るMFP102による印刷処理を説明するフローチャートである。
まずステップS11で、プリントサーバ101から供給されるPDLデータを読み込む。次にステップS12で、このPDLデータに基づく描画処理を実行して印刷を行う。ステップS13で、PDLデータの処理が終了したか否かを判断し、PDLデータの処理が終了すれば印刷動作を終了する。またPDLデータ終了でなければステップS11に戻り、前述の処理を繰り返す。
図15は、図14のステップS12の描画処理を説明するフローチャートである。この処理は実際に印刷処理を行う処理である。
まずステップS21で、PDLデータ解析部1104で、受信したPDLデータの1ページ分が終了したかどうかを判断し、ページ終了の場合はステップS26に進むが、ページ終了でない場合はステップS22に進み、解析した記述が文字又は図形描画等のページメモリへの展開処理を必要とする記述であるかどうかを判別する。ページメモリへの展開処理を必要としない場合はステップS25に進み、直ちに属性設定、印刷位置制御など記述に従った処理を行なう。
一方、ステップS22で、ページメモリへの展開処理を必要とする場合はステップS23に進み、ビットマップへの展開処理がし易い形の中間コードを生成する。この中間コードを受けて、ステップS24で、データ描画部1104は、ページメモリ1105への展開処理を行う。この展開処理が終了した後は図14のステップS12に戻り、文書データの解析処理を繰り返す。
またステップS21でページ終了と判断した場合はステップS26で、出力制御部1300で、ページメモリの内容をビデオ信号に変換して、プリンタエンジン部に転送して出力する。次にステップS27で、プリンタエンジン部1400により、その受け取ったビデオ信号を記録シートに永久可視画像として形成し印刷する。そしてステップS28で、その印刷した結果を排紙して、1ページ当たりの印刷制御処理を終了する。
図20(A),(B)は、本実施の形態に係る分散印刷の構成を説明する図である。
図20(A)の構成では、プリントサーバ202で分散印刷の設定が行われると、そのプリントサーバ202とネットワーク207で接続されたプリンタの内、印刷対象として指定されたプリンタ102,2001,2002に、その分散ジョブが送信される。
図20(B)の構成では、プリントサーバ202より分散印刷の設定が行われると、そのプリントサーバ202に接続したMFP102に印刷ジョブが送信される。このMFP102は、その印刷ジョブに記載されている分散印刷指定を解釈した後、このMFP102に接続されているプリンタ2003,2004に、その分散印刷指定に従って印刷ジョブを分散して印刷させる(縦連分散印刷)。
図21及び図22は、分散印刷が指定された場合の、指示書出力を含めた印刷処理フローを示すフローチャートである。
図21は、本実施の形態に係るプリントサーバにおいて、分散印刷を設定し、その設定に従った印刷ジョブを分散送信する処理を説明するフローチャートである。
まずステップS31で、印刷処理の実行時に分散印刷を行うかどうかを判定する。この判定は、オペレータが独自に判定を行ってもよい。また、分散印刷の判定を行うプログラムによってなされるものであってもよい。分散印刷を設定しない場合はステップS32へ進み、全てのジョブ及びJDFを印刷出力対象のMFP102或はプリンタ2001、2002のいずれかに送信する。このデータを受信したMFP102或はプリンタ2001,2002は、そのJDFを基に、印刷を実行する。
一方、ステップS31で、分散印刷が設定されていた場合はステップS33に進み、その分散印刷時の印刷先デバイスを決定する。次にステップS34で、プリントサーバ202内に組み込まれているJDFパーサが分散印刷情報をJDFに付加して新たなJDFを作成する。この分散印刷情報を付加した新しいJDFの作成を図23に示す。なお、JDFに分散印刷情報を付加した新たなJDFを作成する処理は、JDFを解釈するためのJDFパーサが実行してもよいし、JDFを記述するための専用のプログラムモジュールであってもよい。
図23(A)(B)は、図21のステップS34で作成される新たなJDFの一例を示す図である。
図23(A)は、入力したJDFデータを説明する図で、ここでは一例として「面付け処理指示」と「後工程処理指示」が記述されている。
図23(B)は、図23(A)のJDFに対して分散印刷情報(クラスタリング指示)を付加したJDFを説明する図である。
図23(B)のクラスタリング指示では、クラスタリング番号1は、1ページ〜100ページの印刷を指示し、クラスタリング番号2は、101ページ〜200ページの印刷を指示し、そしてクラスタリング番号3は、201ページ〜300ページの印刷をそれぞれ指示している。尚、このクラスタリング指示は、分散印刷先のプリンタの識別名(名称又はネットワーク上のアドレス等)(claster iRxxxxx)及び、各プリンタで印刷される印刷ジョブのページ、そして印刷物の結合順序(clastering num)等を含んでいる。
図24(A)は、図23(B)に示す分散印刷指示に従った分散印刷を説明する図である。
図24(A)において、分散印刷先がそれぞれプリンタA,B,Cとすると、それぞれに分散されるジョブは、プリンタAでは1ページから100ページ、プリンタBでは、101ページから200ページ、プリンタCでは、201ページから300ページとなる。印刷ジョブの結合順序はプリンタAが1、プリンタBが2、プリンタCが3であり、それぞれのプリンタごとに、それぞれの情報がまとめられ、分散印刷情報としてジョブチケットに記入される。
尚、図24(B)は他の例を示す図で、印刷対象の300ページの内、モノクロのページ1〜50と、ページ58〜72、ページ75〜300をモノクロプリンタAで印刷させ、カラーページ51〜57及びページ73,74をカラープリンタBで印刷させている。このような場合、それぞれのプリンタのそれぞれの分散ジョブ毎に結合順序が割り振られ、図24(A)の場合と同じように、各プリンタごとに情報がまとめられ分散印刷情報として、ジョブチケットに加えられる。
再び図21に戻り、ステップS35で、印刷対象の印刷装置(MFP102或はプリンタ)が先頭ページを印刷するかどうかを判定する。先頭ページを印刷する印刷装置ではない場合はステップS37へ進むが、先頭ページを印刷する印刷装置であると判定した場合はステップS36で、その先頭ページを印刷する印刷装置に、ステップS34で作成したJDFを送信する。次にステップS37で、その分散印刷設定に従って印刷ジョブを分散させ、それぞれ指定された印刷装置に送信する。
ここで、先頭ページを印刷する印刷装置を判断する理由は、先頭ページを印刷する印刷装置で作業指示書を印刷することを目的としているためである。
図22は、本実施の形態に係るMFP102で、その分散印刷ジョブを受け取った場合の処理を説明するフローチャートである。
分散された印刷ジョブを受け取ったMFP102では、まずステップS41で、その受信した印刷ジョブに、その印刷ジョブ全体における先頭ページが含まれるかどうかを判定する。先頭ページが含まれないジョブの場合はステップS44へ進むが、先頭ページが含まれている場合はステップS42に進み、その受信したJDFと、MFP102の機種及びこのMFP102が予め用意している指示書作成用スタイルシートを基に、分散印刷情報を含めた指示書を作成する。次にステップS43で、ステップS42で作成した指示書データを印刷する。
図25は、図23に示すクラスタリング指示に基づく分散印刷情報を付加した指示書のイメージの一例を示す図である。この作業指示書は、分散された印刷出力物をコレートし、必要に応じて、その後の印刷後工程の処理(ステイプルや裁断など)を実行するオペレータが可読可能に生成される。
このように、この後のコレート処理に必要な分散先と、その分散先に出力されるページの情報及び、どのような順番でコレートするのかをオペレータが分かる形で指示している。次にステップS44へ進み、送られてきた印刷ジョブに含まれるPDLデータのイメージ展開などを実行してイメージデータを作成する。そしてステップS45で、印刷対象の印刷ジョブの全ての印刷が終了したかを調べ、終了していないときはステップS44に戻って前述の処理を実行する。こうしてイメージ化したジョブの全てのページの印刷出力を終了すると、この処理を終了する。
尚、この処理は、図20(A)(B)のいずれのシステムでも実行可能であり、この場合、図21のフローチャートで示される処理はサーバ202で実行され、図22のフローチャートで示される処理は、図20(A)の場合は、MFP102、プリンタ2001,2002のいずれかで実行される。又図20(B)の構成のシステムの場合は、サーバ202から送信された印刷ジョブがMFP102を介してプリンタ2001,2002に転送される点が異なるだけで、図22のフローチャートで示される処理が、MFP102、プリンタ2003,2004のいずれかで実行される点は同じである。
なお、本実施の形態1では、先頭ページを出力する印刷装置で、図25に示した作業指示書を印刷データを印刷するよりも先に印刷することとした。これは、印刷装置が先頭ページを最初に印刷出力する方式であることを前提としている。先頭ページが最初に印刷出力される場合、1ページ目が最初に印刷されることになる。その後、ページ順に印刷出力され、最後のページが排紙された束の一番上側となる。そして、オペレータは排紙された束を上下逆にする。つまり、1ページ目が上側となるように束をひっくり返す。このとき、作業指示書が1ページ目より先に排出されていれば、束をひっくり返したときに作業指示書が束の1番上に存在することになる。こうすることにより、オペレータに対して、このシート束が他のシート束とあわせるときの一番上の束であることを容易に知らしめることができるためである。
しかしながら、印刷装置が先頭ページを最後に印刷出力する方式である場合には、作業指示書を先頭ページを含む分散印刷データの出力が終了した後に出力すればよい。つまり、この方式の印刷装置では、印刷データはそのデータの最終ページから出力されることになり、一番最後に(排紙トレイに積載されたシート束の一番上に)先頭ページが存在することになる。よって、オペレータに対して、このシート束が他のシート束とあわせるときの一番上の束であることを容易に知らしめるためには、作業指示書を先頭ページが出力された後に出力すればよい。
また、上述した実施形態では、作業指示書を1つ出力することとした。しかしながら、分散印刷データを印刷する印刷装置に対して、全て作業指示書を出力するように構成してもよい。つまり、3台の印刷装置で分散印刷を実行する場合、3台の印刷装置それぞれに対して、分散印刷情報を組み込んだJDFを用いて、図25の作業指示書を印刷するという構成である。このとき、各作業指示書に対して、「この印刷出力物は分散前の印刷データのどのページ部分であるか」をオペレータに明確に示すための情報を付加してもよい。例えば、図25のP1〜P100までを出力した印刷デバイスに出力する作業指示書では、P1〜P100の部分を赤字で表示したり、サイズを変更したりすることで、どのページ部分の出力であるかを示すことができる。これにより、オペレータが分散された出力物を混交する際のミスをより低減させることが可能となる。
以上説明したように本実施の形態によれば、印刷データを分散印刷する場合でも、ジョブチケットに分散印刷に関する情報を付加する構成としたことにより、印刷装置で印刷後工程などを記述した指示書を作成して印刷することができる。これにより、オペレータによる作業負荷を低減することができる。
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2を説明する。この実施の形態2では、JDFをジョブチケットとした印刷システムにおける指示書作成、特に分散印刷の設定がなされた場合のJDFを用いた指示書作成において、サムネイル画像を取り入れた処理について説明する。尚、この実施の形態2に係る装置及びシステム構成は前述の実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
次に本発明の実施の形態2を説明する。この実施の形態2では、JDFをジョブチケットとした印刷システムにおける指示書作成、特に分散印刷の設定がなされた場合のJDFを用いた指示書作成において、サムネイル画像を取り入れた処理について説明する。尚、この実施の形態2に係る装置及びシステム構成は前述の実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図26(A)(B)は、本発明の実施の形態2に係る分散印刷時に作成する指示書に添付するサムネイルの一例を示す図である。
図26(A)は、ページに基づく分散印刷処理を示し、図26(B)は、カラー、モノクロ印刷に応じた分散印刷処理を示している。2601,2602は共に、指示書のサムネイル画像を示している。これらサムネイル画像は、各種分散印刷によって分散印刷された印刷物をコレートする際に、そのコレートの順番等を目に見える形でオペレータに知らせるためのものである。ここでは、分散された区切りごとの最上位ページのイメージをサムネイル化して示している。
図27及び図28は、本実施の形態2において、分散印刷が指定され場合の指示書の印刷を含めた印刷処理を説明するフローチャートで、図27はプリンタサーバ側の処理を示し、図28は印刷装置側の処理を示している。
図27において、まずステップS51で、印刷処理実行時に、分散印刷を行うかどうかを判断する。分散印刷を行わないと判断した場合はステップS52へ進み、JDFと印刷装置の機種及び、予め用意している指示書作成用スタイルシートを基に指示書を作成する。次にステップS53で、全てのジョブをイメージ化し、ステップS54で、そのイメージ化されたジョブと指示書を印刷装置へ送信する。これにより、その印刷装置では、その送られてきた指示書のイメージを印刷し、印刷ジョブを実行する。
一方、ステップS51で、分散印刷を行うと判断した場合はステップS55へ進み、その印刷ジョブの分散先の印刷装置を決定する。次にステップS56で、その分散印刷先に決定された印刷装置の情報や分散印刷情報をJDFに付加し、新たなJDFを作成する。そしてステップS57で、作成した分散印刷情報を基に、各印刷装置で出力する分散印刷データの先頭ページを確認する。
例えば前述の図26(A)の例では、3台の印刷装置にそれぞれページ(P)1〜P100、P101〜P200、P201〜P300というように分散印刷が設定された場合、それぞれの印刷装置で印刷される分散部分の先頭ページは、それぞれ1ページ、101ページ、201ページからなる3枚の用紙で印刷される。
これに対して図26(B)のように、カラーとモノクロの分散印刷の場合には、モノクロ機ではページ(P)1〜P50、P58〜P72、P75〜最終ページが印刷され、カラー機ではP51〜P57、P73〜P74が印刷される。この場合、モノクロ機における分散部分の先頭ページはそれぞれ1ページ、58ページ、75ページからなる3枚の用紙に印刷され、カラー機の場合の51ページ、73ページの2毎の用紙に印刷される。
次にステップS58へ進み、これら検出した、分散部分の先頭ページに関する情報をサムネイル情報としてJDFに付加して新しいJDFを作成する。
これら図26(A)の場合では、3枚の先頭ページ分のサムネール画像が作成され、図26(B)の例では、5枚の先頭ページ分のサムネール画像が作成される。
図29(A)(B)は、このサムネイル情報を付加したJDFの例を示す図である。
図29(A)は、入力したJDFを示し、図29(B)は、新たに作成したJDF2900を示している。図29では、2つのクラスタリング情報2901,2902を示している。2901は、レンダリング後の分散印刷の場合の分散印刷情報を示している。つまり分散印刷前にイメージ化まで行い、分散先の印刷装置では実際の印刷作業のみを行う場合を示している。よって、分散印刷情報の中のサムネイル情報は、分散部分の先頭ページと、そのページをイメージ化し、サムネイルサイズに変換した画像のファイル名とで表されている。即ち、例えば<thumnail p1=./sam01.jpg>は、ページ1のサムネール画像が「sam01.jpg」として作成されていることが分かる。この際、実際にはまだサムネイルのイメージ化は行われていないため、イメージファイル自体は存在していないが、分散部分の先頭ページに規則的に割り付けられた名称をファイル名として表している。
また2902は、レンダリング前の分散印刷の場合の分散印刷情報を示している。ここでは、レンダリングは分散ジョブが送信された先の印刷装置で行われるため、サムネイル情報は、分散印刷部分の先頭ページの情報だけで表されている。例えば、<thumnail 1=P1>は、1ページがサムネール化されることが分かる。
再び図27のステップS59へ進み、1ページ単位でイメージ化を行う。次にステップS60で、そのイメージ化したページが上記検出した分散印刷データの先頭ページかどうかを判定する。先頭ページではない場合はステップS62へ進むが、先頭ページの場合はステップS61へ進み、分散の数に従って、決められているサムネイルサイズに変換した画像を別途作成する。そしてサムネイル画像としてJDFに記述したサムネイルファイル名を付け、そのページを印刷する印刷装置ごとに保存する。次にステップS62へ進み、全てのページのイメージ化が終了したかどうか確認する。イメージ化が終了していない場合はステップS59へ戻り、前述のイメージ化の処理を繰り返す。こうして全てのページのイメージ化が終了した場合はステップS63へ進み、分散印刷に従って送信する分散印刷ジョブに、その分散印刷ジョブの先頭ページが含まれているかどうかを判定する。含まれていない場合はステップS66へ進むが、先頭ページが含まれている場合はステップS64で、JDFと分散印刷先である印刷装置の機種とその印刷装置に用意された指示書作成用のスタイルシートとに基づいて指示書を作成してイメージ化する。この際、上記作成、保存されているサムネイル画像を合成し、指示書のイメージを作成する。
図30は、こうして図25の示す指示書にサムネイル画像を合成して作成した指示書の一例を示す図である。
次にステップS65へ進み、その作成した指示書のイメージを分散印刷先の印刷装置へ送信する。次にステップS66で、分散印刷情報に従って全ジョブのイメージを分散送信する。
図28は、この分散印刷先の印刷装置における印刷処理を説明するフローチャートである。
まずステップS71で、分散送信された印刷ジョブが先頭ページを含んでいるかどうかを判定する。先頭ページを含んでいない場合はステップS73に進むが、先頭ページを含んだジョブの場合はステップS72へ進み、印刷ジョブと共に送られてきた指示書のイメージを印刷する。次にステップS73で、分散送信されてきた印刷ジョブを印刷する。次にステップS74に進み、分散送信されてきた印刷ジョブを全て印刷したかどうかを判定し、終了していない場合はステップS73に戻って印刷処理を繰り返す。
以上説明したように本実施の形態2によれば、ジョブチケットを用いた印刷システムにおいて、分散印刷が実行された場合であってもジョブチケットに分散印刷情報を組み込むようにしたことにより、分散印刷された出力物の印刷後工程による作業を効率化できる。また、印刷後工程をジョブチケットによるワークフローに組み込むことができ、PODシステムの運用・メンテナンスを効率化することができる。またオフラインやニアラインのフィニッシャ機器の組み替えやリプレイス時のシステムメンテナンス負荷を軽減することができる。さらに、実際の印刷画像を作業指示書にサムネイル画像として合成することにより、オペレータによる作業負荷とミスを低減することができる。
なお、本発明は、作業指示書データをジョブチケットから生成する処理をMFPが実行するように構成しても、プリントサーバが実行するように構成してもよい。また、プリントサーバが一元的に印刷装置を管理する場合には、実施の形態2における図28のフローチャートにおける先頭ページ出力か否かの判定を印刷装置が行わず、プリントサーバが先頭ページを出力する印刷装置に対して作業指示書を送信するように構成すればよい。本発明は、分散印刷における印刷データの分散処理と、分散印刷の情報をジョブチケットに反映させる処理と、作業指示書データの生成処理とをプリントサーバと印刷装置とで分担してもよいし、全ての処理をプリントサーバまたは印刷装置で実行するように構成することができる。
また、上記各実施の形態では、プリントサーバを用いて、分散印刷の実行可否の判定のほか、各種の処理をプリントサーバが実行するように構成した。しかしながら、本発明は、プリントサーバを設けずに、印刷装置内部にて上記構成を実現することが可能である。例えば、マスタとなる印刷装置を1台設け、そのスレーブとなる印刷装置を1台以上設ける構成とする。そして、マスタとなる印刷装置において、分散印刷の可否や分散印刷に適合するジョブチケットの生成、PDLデータの生成、作業指示書データの生成などを実行するように動作させればよい。
なお本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが、その供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。その他のプログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満足するユーザに対してインターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
またコンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (14)
- 印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御装置であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷データを、複数の印刷手段に分散させる処理を実行する分散印刷処理手段と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理手段で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記ジョブチケット作成手段で作成されたジョブチケットに基づいて、前記印刷手段で出力された印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 前記作業指示書データは、前記複数の印刷手段の内、前記印刷データの先頭ページを出力する印刷手段に対して出力されることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
- 前記分散印刷情報を含むジョブチケットは、分散印刷される印刷手段の情報、当該印刷手段に割り当てられた分散印刷データのページ情報、分散印刷された印刷物の後工程処理に関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 前記複数の印刷手段で印刷される複数の分散印刷ジョブの先頭ページのサムネイル画像を作成するサムネイル画像作成手段を有し、
前記生成手段は、前記サムネイル画像作成手段で作成された各分散印刷ジョブの先頭ページのサムネイル画像を合成した作業指示書データを生成することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。 - 分散印刷データと、当該分散印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷を行う印刷装置であって、
分散印刷データと、当該分散印刷データに対応し、分散印刷に関する情報が付加されたジョブチケットを受け取る受取手段と、
受け取った分散印刷データが、分散前の印刷データの先頭ページを含む印刷データであるかを、前記ジョブチケットの情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により前記分散印刷データが前記先頭ページを含む印刷データであると判定されると、前記ジョブチケットに基づいて、印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 印刷データと、当該印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷の制御を行う印刷制御方法であって、
印刷データ及び当該印刷データに対応するジョブチケットの入力を受け付ける入力工程と、
前記入力工程で入力された印刷データを、複数の印刷装置に分散させる処理を実行する分散印刷処理工程と、
前記ジョブチケットに対して、前記分散印刷処理工程で実行される処理に基づく分散印刷情報を付加したジョブチケットを作成するジョブチケット作成工程と、
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - 前記ジョブチケット作成工程で作成されたジョブチケットに基づいて、前記印刷装置で出力された印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成工程を有することを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
- 前記作業指示書データは、前記複数の印刷装置の内、前記印刷データの先頭ページを出力する印刷装置に対して出力されることを特徴とする請求項8に記載の印刷制御方法。
- 前記分散印刷情報を含むジョブチケットは、分散印刷される印刷装置の情報、当該印刷装置に割り当てられた分散印刷データのページ情報、分散印刷された印刷物の後工程処理に関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
- 前記複数の印刷装置で印刷される複数の分散印刷ジョブの先頭ページのサムネイル画像を作成するサムネイル画像作成工程を更に有し、
前記生成工程は、前記サムネイル画像作成工程で作成された各分散印刷ジョブの先頭ページのサムネイル画像を合成した作業指示書データを生成することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御方法。 - 分散印刷データと、当該分散印刷データを用いた印刷出力物を生成するための情報を保持するジョブチケットとに基づいて印刷を行う印刷制御方法であって、
分散印刷データと、当該分散印刷データに対応し、分散印刷に関する情報が付加されたジョブチケットを受け取る受取工程と、
受け取った分散印刷データが、分散前の印刷データの先頭ページを含む印刷データであるかを、前記ジョブチケットの情報に基づいて判定する判定工程と、
前記判定工程により前記分散印刷データが前記先頭ページを含む印刷データであると判定されると、前記ジョブチケットに基づいて、印刷物に対する作業指示のための作業指示書データを生成する生成工程と、
を有することを特徴とする印刷制御方法。 - 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の印刷制御方法を実行することを特徴とするプログラム。
- 請求項13に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする、コンピュータにより読取り可能な記憶媒体。
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