JP5042600B2 - シリコンインゴットの製造方法 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、請求項1に記載のシリコンインゴットの製造方法であって、前記シリコン融液よりも比重の大きい異物が、窒化珪素及び炭化珪素であることを特徴とする。
<装置構成>
本発明の第1の実施の形態に係るシリコンインゴットの製造方法は、従前に太陽電池用シリコン基板の作製を行った際に切断除去された端材部分をシリコン原料として主に用いて、シリコンインゴットを製造する方法であって、これら不純物が好適に除去されたシリコンインゴットを得ることができる方法である。
次に、溶解装置20および凝固装置40を用いて行うシリコンインゴットの作製について説明する。
ただし、
B:シリコン融液に作用する磁束密度;
τ:ポ―ルピッチ(誘導コイル2の間隔);
f:印加周波数;
ρ:シリコン融液に固有抵抗;
k:スターラーの形状係数;
である。
上述の実施の形態では、凝固層34に取り込むことで異物等31のシリコン融液からの除去が実現されているが、これに加えて、係る凝固層34の形成に先立って異物等31をある程度除去しておく態様であってもよい。
第2の実施の形態に係る溶解装置120は、ガス噴出手段15からの不活性ガスの吹きつけによって注ぎ口14の近傍に集積した異物等を、注ぎ口14から微量のシリコン融液を排出することで該シリコン融液ともども除去する態様であったが、注ぎ口14の近傍に集積した異物等を除去する態様はこれに限定されるものではない。
なお本発明の実施形態は上述の例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
溶解装置20および凝固装置40を用い、第1の実施の形態に係る方法でシリコンインゴットを作製した。さらに、該シリコンインゴットから多結晶シリコン基板を切り出し、その評価を行った。
スターラー10よる回転を与えない他は、実施例1と同様の手順で、シリコンインゴットの作製と多結晶シリコン基板の切り出しを20回行った。
実施例1では、溶解るつぼ11の内壁部に形成されている凝固層を再融解して廃棄したが、実施例2においては、第1の実施の形態に係る方法でいったんシリコンインゴットを作製した後、溶解るつぼ11に新しい端材原料をリチャージし、溶解るつぼ11の内壁部に残っている凝固層ともども該端材原料を融解させて再びシリコン融液を得た。係るシリコン融液を鋳型41へ注湯し、上部ヒーター44によってシリコン融液表面の温度を制御しつつ、鋳型41の底部から上部にかけてシリコン融液の一方向凝固を行うことによって、多結晶シリコンインゴットを得た。
2 誘導コイル
3 移動磁界の向き(を表す矢印)
4 推進力F(を表す矢印)
5 渦電流
6 シリコン融液の回転方向(を表す矢印)
8 ヒーター
10 スターラー
11 溶解るつぼ
12 サポートるつぼ
14 注ぎ口
15 ガス噴出手段
16 吸引手段
20、120、220 溶解装置
30 シリコン融液
31 異物等
34 凝固層
40 凝固装置
41 鋳型
42 鋳型保持台
43 冷却板
44 上部ヒーター
Claims (9)
- るつぼの内部においてシリコン融液を維持しつつ、前記るつぼの外周部から印加した移動磁界と前記移動磁界が作用することにより前記シリコン融液に生じた渦電流との相否作用によって前記シリコン融液に渦回転状態を発生させることによって、前記シリコン融液に混入している異物のうちシリコン融液よりも比重の大きい異物を前記るつぼの内壁部に集積させる集積工程と、
前記るつぼの内壁部の温度を低下させることによって前記るつぼの内壁部に集積した前記異物を含む凝固層を形成する凝固層形成工程と、
前記凝固層が形成された状態で前記るつぼに残存しているシリコン融液を鋳型に注湯する注湯工程と、
を備えることを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1に記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記シリコン融液よりも比重の大きい異物が、窒化珪素及び炭化珪素であることを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1または2に記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記集積工程においては前記渦回転状態を1時間以上保持する、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記集積工程におけるシリコン融液の回転速度が10〜100rpmの範囲である、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記集積工程以前の前記シリコン融液が窒化珪素の固体不純物を含んでいる、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項5に記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記シリコン融液が、キャスト法により作製したシリコンインゴットから除去された、窒化珪素を含む端材を融解することによって得られたものである、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記注湯工程の後、前記凝固層が残存している状態で前記るつぼに新たな原料を投入して前記凝固層を前記新たな原料ともども溶解させる再溶解工程、
をさらに備え、
前記再溶解工程を行った後に、前記集積工程、前記凝固層形成工程、および前記注湯工程を繰り返す、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記シリコン融液の表面に向けて不活性ガスを噴出させることによって、前記シリコン融液に混入している前記異物のうち前記シリコン融液の表面に浮遊する前記異物を前記るつぼの注ぎ口近傍に集積させるガス噴出工程と、
前記注ぎ口近傍に前記シリコン融液の表面に浮遊する前記異物が集積した状態で前記るつぼを傾動させて前記シリコン融液の一部を前記注ぎ口から排出することで前記シリコン融液の表面に浮遊する前記異物を除去する排出除去工程と、
をさらに備え、
前記排出除去工程を行った後に前記集積工程を行う、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシリコンインゴットの製造方法であって、
前記シリコン融液の表面に向けて不活性ガスを噴出させることによって、前記シリコン融液に混入している前記異物のうち前記シリコン融液の表面に浮遊する前記異物を前記るつぼの注ぎ口近傍に集積させるガス噴出工程と、
所定の吸引手段によって前記注ぎ口の近傍に集積した前記シリコン融液の表面に浮遊する前記異物を吸引除去する吸引除去工程と、
をさらに備え、
前記吸引除去工程を行った後に前記集積工程を行う、
ことを特徴とするシリコンインゴットの製造方法。
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