JP5040028B2 - 多層情報記録媒体・層判別方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク等の多層情報記録媒体、該多層情報記録媒体の層判別を行う層判別方法に関する。
多層情報記録媒体のある記録層に情報を記録、再生、消去するときには、現在集光している記録層が何層目なのかを認識し、目的の記録層に対物レンズを走査し、走査先の記録層が何層目なのかを識別した後、記録、再生、消去動作を行う。
走査先の記録層の識別を行うには、従来から案内溝の蛇行の違いを利用して、ウォブル信号から記録層の情報を取得する方法や、再生信号振幅の違いから記録層の情報を取得する方法が知られている。
特許文献1には、案内溝の深さ、幅、蛇行の振幅、蛇行の周期の違いを利用して、層位置を確認する方法が開示されている。
特許文献2には、再生信号の振幅の違いを利用して、層位置を確認する方法が開示されている。
特許文献3には、プレフォーマットの開始位置を層ごとに回転方向でずらすことで、層情報を識別する方法が開示されている。
特開2002−117591号公報 特開2006−309860号公報 特開2002−334448号公報
しかしながら、これらの方法は、いずれも集光スポットを案内溝に対してフォーカス制御した上にトラック制御する必要があり、時間的な無駄が存在する。
記録層の情報をトラック制御すること無しに、走査先の記録層を識別すれば、高速なアクセスが可能になる。
本発明は、記録層の識別情報を、トラック制御せずに取得して高速なアクセスを実現することを、その主な目的とする。
また、本発明は、偏芯方向に持たせた記録層の識別情報が重ならないようにすること、基準となる記録層の偏芯が小さくても偏芯の基準を取得できるようにすること、いずれの記録層にフォーカス制御された状態でも偏芯方向の基準を取得できるようにすること、多層情報記録媒体の製造過程で偏芯量を制御することなく記録層の識別情報を取得できるようにすること、等をその目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の発明では、情報が記録される案内溝が螺旋状に形成された記録層を複数もつ多層情報記録媒体において、センターホールに対して、各記録層の中心をそれぞれ異なる方向へ偏芯させたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の多層情報記録媒体において、前記各記録層の偏芯方向は、前記センターホールの中心を点対称とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の多層情報記録媒体において、前記複数の記録層のうち、任意の記録層において、ある特定の半径方向にプリフォーマット情報を記録したことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の多層情報記録媒体において、前記プリフォーマット情報は、全ての記録層に記録されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1つに記載の多層情報記録媒体を記録・再生するときに、集光光がどの記録層に焦点を結んでいるか判別する層判別方法であってスピンドル回転のタイミングに同期した信号と、トラックエラー信号の位相が反転するタイミング信号を検出し、その2つの信号の位相差から各記録層の偏芯方向を検出し、偏芯方向の違いから層判別を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項5記載の層判別方法において前記スピンドル回転のタイミングに同期した信号は、複数の記録層のうち任意の記録層で生じるトラックエラー信号の位相が反転するタイミングを基準とすることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項記載の層判別方法において、前記スピンドル回転のタイミングに同期した信号は、ある特定の半径方向に記録されたプリフォーマット情報から得ることを特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項記載の層判別方法において、前記検出された偏芯方向を、バーストカッティングエリアに記録された偏芯方向と層位置の関係に照らし合わせることで、層判別を行うことを特徴とする
請求項1記載の発明によれば、各記録層の偏芯方向を異ならせることで生じるトラックエラー信号の反転するタイミングを利用して、トラックサーボが外れた状態から層位置情報を検出することができるので、高速なアクセスを実現することができる。
また、各記録層の偏芯方向をセンターホールを中心として点対称に偏芯させることで、同一方向に偏芯してしまうことで層位置情報を間違えて取得することを防止することができるのと同時に、最小の偏芯量でもって上記と同様の効果を得ることができる。
基準となる記録層の偏芯が小さくて、偏芯方向が検出できないような多層情報記録媒体においても、プリフォーマット情報のタイミングを各記録層の偏芯方向の基準とすることで上記効果を得ることができる。
また、どの記録層に集光スポットが集光されていても、必ず基準となるパルス信号がプリフォーマット情報から得られるので、瞬時に上記効果を得ることができる。
また、トラックサーボが外れた状態でも、各記録層の偏芯方向の違いから層位置情報を検出するので、高速な層アクセスが実現できる。
また、スピンドルの回転周期を基準にして各記録層の偏芯方向ずれを層位置情報として検出するので、より高速な状態で上記効果を得ることができる。
また、プリフォーマット情報のタイミングを基準として各記録層の偏芯方向ずれを層位置情報として検出するので、誤動作することなく上記効果を得ることができる。
また、バーストカッティングエリアに記録された偏芯方向と層位置情報の関係を利用することで、どのような偏芯をもった多層情報記録媒体に対しても高速な層アクセスが実現できる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。まず、図1に基づいて第1の実施形態(多層情報記録媒体)を説明する。
図1に本実施形態に係る多層情報記録媒体の構成例を示す。この多層情報記録媒体は、第一層目のL0、第二層目のL1、第三層目のL2で構成されている。多層情報記録媒体は、L0層の中心C0を回転中心にして、センターホールが開いている。
L1層は、回転中心C1がL0の回転中心C0に対して−X方向にX01だけずれて積層されている。また、L2層も、回転中心C2がL0の回転中心C0に対して+X方向にX02だけずれて積層されている。このため、この多層情報記録媒体をセンターホールを中心に回転させると、L0層は偏芯がほとんどなく、L1層はX01の偏芯が、L2層はX02の偏芯が発生する。
したがって、この多層情報記録媒体は記録層の識別情報が、L0は偏芯が小さく、L1は−X方向として、L2は+X方向として表現される。
図6に基づいて第2の実施形態(層判別方法)を説明する。
図6は図1の多層情報記録媒体の各記録層L0、L1、L2に集光スポットをフォーカスしたときに発生するトラックエラー信号(プッシュプル信号)を示している。
多層情報記録媒体を回転すると、1回転あたりトラックエラー信号は2回反転する。すなわち、トラックエラー信号が2回反転すると、1回転すなわち360度回転したことになる。
従ってL0のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L1のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L2のトラックエラー信号では、Yが360度に相当する。
におけるsin波の個数n0は、L0の偏芯をX00、トラックピッチPとすると、n0=2P/X00で表される。図1の多層情報記録媒体では、L0層の中心C0は、センターホールの中心付近に設定されているので、偏芯が小さく、トラックエラー信号のsin波の個数が少ない。しかし、L0層に比べるとL1層やL2層は偏芯が大きいので、sin波の個数が多くなる。
ここで、L0層の偏芯によってトラックエラー信号が反転するタイミングをXとして検知する。多層情報記録媒体を回転させているスピンドルモータが1回転すると、再びXが検知される。このタイミングを基準パルスとして、L1層のトラックエラー信号を見ると、L1層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングはXだけずれていることが分かる。
L1層において、Yは360度に相当するので、L1層の偏芯方向θ1は、L0層に対してθ1=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L1層における相対的な偏芯方向のずれθ1を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
同様に、L2層のトラックエラー信号を見ると、L2層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングはXだけずれていることが分かる。L2層において、Yは360度に相当するので、L2層の偏芯方向θ2は、L0層に対してθ2=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L2層における相対的な偏芯方向のずれθ2を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
このように、本発明の多層情報記録媒体及び、その記録・再生・消去装置では、各記録層の違いは、トラックエラー信号から生成される偏芯方向の違いとして検知することが可能になる。
これにより、対物レンズを各記録層の案内溝にトラック動作させなくても、現在フォーカスしている記録層がどの記録層が判断できるため、高速な層アクセスが可能になる。
本説明では、L0層のトラックエラー信号が反転するタイミングを基準パルスとしたが、必ずしもL0層である必要はない。本発明を実施するためには、最も引き込みやすい記録層を基準パルスとするのが望ましい。
図2に基づいて第3の実施形態(多層情報記録媒体)を説明する。
本実施形態では、多層情報記録媒体の各記録層の偏芯させる量をできるだけ小さくすることを特徴とする。
この多層情報記録媒体では、センターホールの中心に対して、L0層の中心C0、L1層の中心C1、そしてL2層の中心C2が点対称になるように、各記録層を積層する。
このようにすることで、L0、L1、そしてL2層の偏芯量をできるだけ小さくした状態で、各記録層の偏芯方向を変えることが可能になる。
ここで、多層情報記録媒体のセンターホールは、各記録層を積層後に、各記録層の中心位置C0、C1そしてC2を測定し、各点から計算される中心位置に対して後からセンターホールを開けることで製造しても構わない。
図3に基づいて第4の実施形態(多層情報記録媒体)を説明する。
本実施形態に係る多層情報記録媒体は、各記録層の偏芯方向を認識するための基準方向をプリフォーマット情報として記録したことを特徴としている。
このプリフォーマット情報は、多層情報記録媒体の任意の記録層に、半径方向に沿って記録されている。この基準方向に対して、各記録層の偏芯方向のずれを検出することで、各記録層の識別情報が得られる。
図7に基づいて第5の実施形態(層判別方法)を説明する。
図7は、図3の多層情報記録媒体の各記録層L0、L1、L2に集光スポットをフォーカスしたときに発生するトラックエラー信号(プッシュプル信号)を示している。
多層情報記録媒体を回転すると、1回転あたりトラックエラー信号は2回反転する。すなわち、トラックエラー信号が2回反転すると、1回転すなわち360度回転したことになる。従ってL0のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L1のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L2のトラックエラー信号では、Yが360度に相当する。
ここでは、一例としてL0層にプリフォーマット情報を記録したものとする。L0層のトラックエラー信号を再生すると、プリフォーマット情報を集光スポットが横断すると、パルス波形が検出される。パルス波形は、多層情報記録媒体を回転させているスピンドルモータが1回転すると、再び検知される。
図10は、多層情報記録媒体を読み出すための読み出し装置を示している。トラックエラー信号に生じるパルス波形のタイミングは、光ピックアップ装置23から出力され、再生信号処理回路28を得て生成される。この信号は、スピンドルモータ22を回転させる駆動制御回路26の信号と同期してCPU40を介しフラッシュメモリ39に記録される。
このため、プリフォーマットで決められた基準方向は、常時スピンドルモータ22の駆動回路を介して認識することが可能になる。
図7により、L0層について説明する。L0層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準パルスに対してXだけずれていることが分かる。L0層において、Yは360度に相当するので、L0層の偏芯方向θ0は、θ0=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L0層におけ偏芯方向のずれθ0を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
L1層のトラックエラー信号を見ると、L1層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準方向に対してXだけずれていることが分かる。L1層において、Yは360度に相当するので、L1層の偏芯方向θ1は、L1層に対してθ1=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L1層における相対的な偏芯方向のずれθ1を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
L2層のトラックエラー信号を見ると、L2層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準方向に対してXだけずれていることが分かる。L2層において、Y2は360度に相当するので、L2層の偏芯方向θ2は、L2層に対してθ2=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L2層における相対的な偏芯方向のずれθ2を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
このように、本発明の多層情報記録媒体及び、その記録・再生・消去装置では、各記録層の違いは、トラックエラー信号から生成される偏芯方向の違いとして検知することが可能になる。これにより、対物レンズを各記録層の案内溝にトラック動作させなくても、現在フォーカスしている記録層がどの記録層が判断できるため、高速な層アクセスが可能になる。
本説明では、L0層にプリフォーマット情報を記録した例をとり、説明したが、必ずしもL0層である必要はない。本発明を実施するためには、最も引き込みやすい記録層を基準パルスとするのが望ましい。
図4に基づいて第6の実施形態(多層情報記録媒体)を説明する。
本実施形態では、多層情報記録媒体において、各記録層の偏芯方向を認識するための基準方向をプリフォーマット情報として記録したことを特徴とする。
このプリフォーマット情報は、多層情報記録媒体の各記録層に、半径方向に沿って同一方向に記録されている。この基準方向に対して、各記録層の偏芯方向のずれを検出することで、各記録層の識別情報が得られる。
図8に基づいて第7の実施形態(層判別方法)を説明する。
図8は図4の多層情報記録媒体の各記録層L0、L1、L2に集光スポットをフォーカスしたときに発生するトラックエラー信号(プッシュプル信号)を示している。
多層情報記録媒体を回転すると、1回転あたりトラックエラー信号は2回反転する。すなわち、トラックエラー信号が2回反転すると、1回転すなわち360度回転したことになる。従ってL0のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L1のトラックエラー信号では、Yが360度に相当し、L2のトラックエラー信号では、Yが360度に相当する。
ここでは、各記録層にプリフォーマット情報が記録されている。
L0層について説明する。L0層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準パルスに対してXだけずれていることが分かる。L0層において、Yは360度に相当するので、L0層の偏芯方向θ0は、θ0=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L0層におけ偏芯方向のずれθ0を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
L1層について説明する。L1層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準パルスに対してXだけずれていることが分かる。L1層において、Yは360度に相当するので、L1層の偏芯方向θ1は、θ1=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L1層におけ偏芯方向のずれθ1を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
L2層について説明する。L2層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングは基準パルスに対してXだけずれていることが分かる。L2層において、Yは360度に相当するので、L2層の偏芯方向θ2は、θ2=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L2層におけ偏芯方向のずれθ2を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
このように、本発明の多層情報記録媒体及び、その記録・再生・消去装置では、各記録層の違いは、トラックエラー信号から生成される偏芯方向の違いとして検知することが可能になる。これにより、対物レンズを各記録層の案内溝にトラック動作させなくても、現在フォーカスしている記録層がどの記録層が判断できるため、高速な層アクセスが可能になる。
次に、第8の実施形態(多層情報記録媒体)を説明する。
図9は一般的な多層情報記録媒体の製造方法を説明したものである。図9(a)は、1つの基板上に順次2つの層を形成する2P転写法を示すもので、はじめに基板に案内溝などを成型する(1段階)。次に成型された案内溝の上に色素を塗布する(2段階)。次に色素の上から半透明反射層を設け(3段階)、光硬化樹脂をスピンコートにより敷き詰め(4段階)、その上から案内溝を成型した基板を押し付け、光硬化樹脂上に案内溝を転写する(5段階)。
その後、押し付けた基板を剥離し(6段階)、案内溝が転写された光硬化樹脂上に色素を塗布する(7段階)。再び色素の上から半透明反射層を設け(8段階)、4段階〜8段階を繰り返していくことで多層情報記録媒体の各記録層が順次積層されていく。
図9(b)は2つの層を個別に形成して貼り合わせる逆積層法を示している。
このような製造方法で作成された多層情報記録媒体の各記録層は、数μmという桁でランダムな方向に偏芯している。
図5は、このように、各記録層の偏芯がランダムな方向に向いている場合に、各偏芯方向から記録層位置情報を得るためのフォーマット情報について表したものである。
この多層情報記録媒体では、L0層にバーストカッティングエリア(BCA)が設けられている。このバーストカッティングエリアには、各記録層の偏芯方向を予め測定し、その測定結果とそれに対応する記録層の層位置の情報が記録されている。
次に、第9の実施形態(層判別方法)を説明する。
図5に示される多層情報記録媒体を読み出す場合、はじめにバーストカッティングエリアから、各記録層の層位置の情報と、各記録層の偏芯方向の情報を読み出す。
図6は図5の多層情報記録媒体の各記録層L0、L1、L2に集光スポットをフォーカスしたときに発生するトラックエラー信号(プッシュプル信号)を示している
ここで、例えば、L0層の偏芯によってトラックエラー信号が反転するタイミングXを基準とする。多層情報記録媒体を回転させているスピンドルモータが1回転すると、再びXが検知される。このタイミングを基準パルスとして、L1層のトラックエラー信号を見ると、L1層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングはXだけずれていることが分かる。L1層において、Yは360度に相当するので、L1層の偏芯方向θ1は、L0層に対してθ1=360×(X/Y)度ずれている。
したがって、L1層における相対的な偏芯方向のずれθ1を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
同様に、L2層のトラックエラー信号を見ると、L2層におけるトラックエラー信号が反転するタイミングはXだけずれていることが分かる。L2層において、Yは360度に相当するので、L2層の偏芯方向θ2は、L0層に対してθ2=360×(X/Y)度ずれている。したがって、L2層における相対的な偏芯方向のずれθ2を、トラックエラー信号の反転するタイミングを検知することで表すことができる。
このように、本発明の多層情報記録媒体及び、その記録・再生・消去装置では、各記録層の違いは、トラックエラー信号から生成される偏芯方向の違いとして検知することが可能になる。これにより、対物レンズを各記録層の案内溝にトラック動作させなくても、現在フォーカスしている記録層がどの記録層が判断できるため、高速な層アクセスが可能になる。
本説明では、L0層のトラックエラー信号が反転するタイミングを基準パルスとしたが、必ずしもL0層である必要はない。本発明を実施するためには、もっとも引き込みやすい記録層を基準パルスとするのが望ましい。
本発明の第1の実施形態に係る多層情報記録媒体偏芯の違いを表した説明図である。 第3の実施形態に係る多層情報記録媒体の偏芯方向をセンターホールの中心とした点対称としたときの説明図である。 第4の実施形態に係る多層情報記録媒体の任意の記録層に記録されたプリフォーマット情報を説明するための図である。 第6の実施形態に係る多層情報記録媒体の各記録層に記録されたプリフォーマット情報を説明するための図である。 第8の実施形態に係る多層情報記録媒体の任意の記録層に記録されたバーストカッティングエリアを説明するための図である。 第2の実施形態に係る、トラッキングエラー信号から偏芯方向を検出するための層判別方法の説明図である。 第5の実施形態に係る、トラッキングエラー信号から偏芯方向を検出するための層判別方法の説明図である。 第7の実施形態に係る、トラッキングエラー信号から偏芯方向を検出するための層判別方法の説明図である。 一般的な多層情報記録媒体の製造方法を説明するための工程図である。 多層情報記録媒体の偏芯方向を検出する再生装置を表す図である。
符号の説明
L0、L1、L2 記録層
C0、C1、C2 記録層の中心
BCA バーストカッティングエリア

Claims (8)

  1. 情報が記録される案内溝が螺旋状に形成された記録層を複数もつ多層情報記録媒体において、
    センターホールに対して、各記録層の中心をそれぞれ異なる方向へ偏芯させたことを特徴とする多層情報記録媒体。
  2. 請求項1記載の多層情報記録媒体において、
    前記各記録層の偏芯方向は、前記センターホールの中心を点対称とすることを特徴とする多層情報記録媒体。
  3. 請求項1記載の多層情報記録媒体において、
    前記複数の記録層のうち、任意の記録層において、ある特定の半径方向にプリフォーマット情報を記録したことを特徴とする多層情報記録媒体。
  4. 請求項3記載の多層情報記録媒体において、
    前記プリフォーマット情報は、全ての記録層に記録されていることを特徴とする多層情報記録媒体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の多層情報記録媒体を記録・再生するときに、集光光がどの記録層に焦点を結んでいるか判別する層判別方法であって
    スピンドル回転のタイミングに同期した信号と、トラックエラー信号の位相が反転するタイミング信号を検出し、その2つの信号の位相差から各記録層の偏芯方向を検出し、偏芯方向の違いから層判別を行うことを特徴とする層判別方法
  6. 請求項5記載の層判別方法において
    前記スピンドル回転のタイミングに同期した信号は、複数の記録層のうち任意の記録層で生じるトラックエラー信号の位相が反転するタイミングを基準とすることを特徴とする層判別方法。
  7. 請求項記載の層判別方法において、
    前記スピンドル回転のタイミングに同期した信号は、ある特定の半径方向に記録されたプリフォーマット情報から得ることを特徴とする層判別方法。
  8. 請求項記載の層判別方法において、
    前記検出された偏芯方向を、バーストカッティングエリアに記録された偏芯方向と層位置の関係に照らし合わせることで、層判別を行うことを特徴とする層判別方法
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